JP2783789B2 - カルテの収納装置およびカルテの記録/収納方法 - Google Patents
カルテの収納装置およびカルテの記録/収納方法Info
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- JP2783789B2 JP2783789B2 JP8216316A JP21631696A JP2783789B2 JP 2783789 B2 JP2783789 B2 JP 2783789B2 JP 8216316 A JP8216316 A JP 8216316A JP 21631696 A JP21631696 A JP 21631696A JP 2783789 B2 JP2783789 B2 JP 2783789B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院などにおいて
用いられるカルテを収納するための装置およびそのカル
テの記録および収納を行う方法に関する。
用いられるカルテを収納するための装置およびそのカル
テの記録および収納を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カルテは、病院などで、患者の診療経過
およびその患者の治療のための薬名などを含む医療関連
情報を、医師などが手で筆記して記録し、またはプリン
タで印字し、保管される。患者の受診回数が増すに従っ
て、カルテの枚数が増してゆく。
およびその患者の治療のための薬名などを含む医療関連
情報を、医師などが手で筆記して記録し、またはプリン
タで印字し、保管される。患者の受診回数が増すに従っ
て、カルテの枚数が増してゆく。
【0003】従来では、このような複数枚のカルテを、
たとえばセロファンテープでノート状に貼着けて綴じ
る。既存の商業的に容易に入手可能なプリンタは、単一
枚の紙をプラテンに巻掛けて案内して搬送しつつ、印字
ヘッドで印字する構成を有するので、使用中の最後のす
なわち最新のカルテは、前記プリンタを用いて印字を可
能とするために、記録済の綴られたカルテと一緒にセロ
ファンテープで綴じておくことはできず、その最後のカ
ルテ1枚だけ、取出すことができる必要がある。すなわ
ちカルテは、プリンタによる印字がなされるとともに、
医師などによる筆記が容易に可能でなければならない。
たとえばセロファンテープでノート状に貼着けて綴じ
る。既存の商業的に容易に入手可能なプリンタは、単一
枚の紙をプラテンに巻掛けて案内して搬送しつつ、印字
ヘッドで印字する構成を有するので、使用中の最後のす
なわち最新のカルテは、前記プリンタを用いて印字を可
能とするために、記録済の綴られたカルテと一緒にセロ
ファンテープで綴じておくことはできず、その最後のカ
ルテ1枚だけ、取出すことができる必要がある。すなわ
ちカルテは、プリンタによる印字がなされるとともに、
医師などによる筆記が容易に可能でなければならない。
【0004】この問題を解決するために或る先行技術で
は、各患者毎にルーズリーフ式のバインダを準備し、こ
のバインダは、受診回数の多い患者にも用いることがで
きるようにするために、比較的ぶ厚く構成される。した
がって1枚または2枚程度のカルテしか必要としない患
者のためにも、そのようなぶ厚いルーズリーフ式バイン
ダを準備しなければならず、無駄であり、そのようなぶ
厚いバインダを多数保管するには、厚み方向に多くの保
管スペースを必要とするという問題がある。
は、各患者毎にルーズリーフ式のバインダを準備し、こ
のバインダは、受診回数の多い患者にも用いることがで
きるようにするために、比較的ぶ厚く構成される。した
がって1枚または2枚程度のカルテしか必要としない患
者のためにも、そのようなぶ厚いルーズリーフ式バイン
ダを準備しなければならず、無駄であり、そのようなぶ
厚いバインダを多数保管するには、厚み方向に多くの保
管スペースを必要とするという問題がある。
【0005】他の先行技術では、プリンタで印字した比
較的小さいカード状の記録紙を、カルテに貼着ける。記
録紙は、印字される表面とは反対側の裏面に接着剤が付
着され、保護シートから剥離可能である。この先行技術
では、記録紙がカルテに貼着されるので、その貼着後の
カルテの全体の厚みが増し、またカルテの表面に凹凸が
生じる。したがってそのようなカルテの表面に筆記する
ことは困難となり、また凹凸の多いカルテの表面の余白
に、さらに印字後の記録紙を貼着すると、さらに凹凸が
激しくなる。
較的小さいカード状の記録紙を、カルテに貼着ける。記
録紙は、印字される表面とは反対側の裏面に接着剤が付
着され、保護シートから剥離可能である。この先行技術
では、記録紙がカルテに貼着されるので、その貼着後の
カルテの全体の厚みが増し、またカルテの表面に凹凸が
生じる。したがってそのようなカルテの表面に筆記する
ことは困難となり、また凹凸の多いカルテの表面の余白
に、さらに印字後の記録紙を貼着すると、さらに凹凸が
激しくなる。
【0006】さらに他の先行技術では、第1表紙部に記
録済のカルテを綴じ、第2表紙部に使用中のカルテを保
管する袋を設け、使用中のカルテを袋から出入れしてい
る。この先行技術では、使用中のカルテを袋に出入れす
るのに手間がかかり、またこのときカルテにしわが生じ
るおそれがある。さらに袋の厚みだけカルテの収納装置
が厚くなる。
録済のカルテを綴じ、第2表紙部に使用中のカルテを保
管する袋を設け、使用中のカルテを袋から出入れしてい
る。この先行技術では、使用中のカルテを袋に出入れす
るのに手間がかかり、またこのときカルテにしわが生じ
るおそれがある。さらに袋の厚みだけカルテの収納装置
が厚くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、患者
毎のカルテの枚数が増しても、できるだけぶ厚くならな
いようにし、しかも保管スペースを低減し、さらにプリ
ンタによる印字記録を容易にするとともに医師などによ
る手を使った筆記を容易にすることができるようにした
カルテの収納装置およびカルテの記録および収納方法を
提供することである。
毎のカルテの枚数が増しても、できるだけぶ厚くならな
いようにし、しかも保管スペースを低減し、さらにプリ
ンタによる印字記録を容易にするとともに医師などによ
る手を使った筆記を容易にすることができるようにした
カルテの収納装置およびカルテの記録および収納方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)医療関
連情報を記録する長方形シート状のカルテを収納するカ
ルテ収納装置において、 (b)カルテとほぼ同一平面形状を有する長方形シート
状であって、記録済のカルテを綴じる綴じ手段を有する
第1表紙部と、 (c)第1表紙部とカルテの長辺方向で連なり、カルテ
の長辺方向と垂直方向の幅W2を有する内折れ部と、 (d)内折れ部とカルテの長片方向で連なり、カルテと
ほぼ同一形状を有し、内折れ部を介して第1表紙部を上
にして重ねられる第2表紙部と、 (e)第2表紙部に内折れ部と反対側で連なり、第2表
紙部上に第1表紙部を重ねた状態で、使用中のカルテを
長片の一方の側部で第2表紙部上に取外し自在に保持す
る保持部であって、 (e1)第2表紙部の内折れ部とは反対側で、カルテの
長辺方向全長にわたり外方側に、第1表紙部から突出し
て延びる基部と、 (e2)基部の外側部に連なって、カルテの長辺方向全
長にわたって、第1表紙部を重ねる側に、前記W2より
も小さい立上り幅W3で立上る立上り部と、 (e3)立上り部に連なって、カルテの長辺方向全長に
わたって内方側に延びるカバー部と、 (e4)カバー部に連なって、基部とカバー部との間の
空間内に、基部の外側になるにつれて、基部に近づくよ
うに弯曲して形成され、カルテを基部との間で弾発的に
押しつける押圧片とを有する保持部とを含み、 (f)第1表紙部と、内折れ部と、第2表紙部と、保持
部とは、単一枚の合成樹脂製シートを屈曲して形成され
ることを特徴とするカルテの収納装置である。
連情報を記録する長方形シート状のカルテを収納するカ
ルテ収納装置において、 (b)カルテとほぼ同一平面形状を有する長方形シート
状であって、記録済のカルテを綴じる綴じ手段を有する
第1表紙部と、 (c)第1表紙部とカルテの長辺方向で連なり、カルテ
の長辺方向と垂直方向の幅W2を有する内折れ部と、 (d)内折れ部とカルテの長片方向で連なり、カルテと
ほぼ同一形状を有し、内折れ部を介して第1表紙部を上
にして重ねられる第2表紙部と、 (e)第2表紙部に内折れ部と反対側で連なり、第2表
紙部上に第1表紙部を重ねた状態で、使用中のカルテを
長片の一方の側部で第2表紙部上に取外し自在に保持す
る保持部であって、 (e1)第2表紙部の内折れ部とは反対側で、カルテの
長辺方向全長にわたり外方側に、第1表紙部から突出し
て延びる基部と、 (e2)基部の外側部に連なって、カルテの長辺方向全
長にわたって、第1表紙部を重ねる側に、前記W2より
も小さい立上り幅W3で立上る立上り部と、 (e3)立上り部に連なって、カルテの長辺方向全長に
わたって内方側に延びるカバー部と、 (e4)カバー部に連なって、基部とカバー部との間の
空間内に、基部の外側になるにつれて、基部に近づくよ
うに弯曲して形成され、カルテを基部との間で弾発的に
押しつける押圧片とを有する保持部とを含み、 (f)第1表紙部と、内折れ部と、第2表紙部と、保持
部とは、単一枚の合成樹脂製シートを屈曲して形成され
ることを特徴とするカルテの収納装置である。
【0009】本発明に従えば、第1表紙部はカルテとほ
ぼ同一の平面形状であって綴じ手段を有するので、第1
表紙部の内面上に記録済のカルテを綴じ手段で綴じるこ
とができる。また使用中のカルテは、第2表紙部の内面
上に、保持部によってそのカルテの側部を取外し可能に
保持する。したがって使用中のカルテに、医師などが手
で筆記するとき、またはプリンタによって印字して記録
する必要があるときには、保持部からカルテを取外し、
筆記しまたはプリンタで印字を行うことが容易にでき
る。筆記または印字後のカルテは、余白があれば保持部
によって第2表紙部内面上に、再び重ねて収納しておく
ことができる。筆記または印字後のカルテに余白がなく
なれば、記録済のカルテとして第1表紙部上の最上部に
綴じて収納される。
ぼ同一の平面形状であって綴じ手段を有するので、第1
表紙部の内面上に記録済のカルテを綴じ手段で綴じるこ
とができる。また使用中のカルテは、第2表紙部の内面
上に、保持部によってそのカルテの側部を取外し可能に
保持する。したがって使用中のカルテに、医師などが手
で筆記するとき、またはプリンタによって印字して記録
する必要があるときには、保持部からカルテを取外し、
筆記しまたはプリンタで印字を行うことが容易にでき
る。筆記または印字後のカルテは、余白があれば保持部
によって第2表紙部内面上に、再び重ねて収納しておく
ことができる。筆記または印字後のカルテに余白がなく
なれば、記録済のカルテとして第1表紙部上の最上部に
綴じて収納される。
【0010】内折れ部によって第2表紙部上に第1表紙
部を重ねた状態で、このような本件収納装置を上下に積
み重ねて、または本立てなどに縦にして並置して保管す
ることができる。
部を重ねた状態で、このような本件収納装置を上下に積
み重ねて、または本立てなどに縦にして並置して保管す
ることができる。
【0011】特に保持部は、第2表紙部の側方から、そ
の第2表紙部上に第1表紙部が重ねられた状態における
第1表紙部よりも外側方にさらに突出して配置されるの
で、記録済のカルテの厚みが、保持部の厚み以上である
とき、本件収納装置を上下に積み重ね、または縦にして
並置する際に、その保持部の厚みが支障を来すことはな
く、保管スペースは、実質的に、カルテの厚みならびに
第1および第2表紙部の厚みの和だけを必要とし、厚み
方向の保管スペースを低減することができる。
の第2表紙部上に第1表紙部が重ねられた状態における
第1表紙部よりも外側方にさらに突出して配置されるの
で、記録済のカルテの厚みが、保持部の厚み以上である
とき、本件収納装置を上下に積み重ね、または縦にして
並置する際に、その保持部の厚みが支障を来すことはな
く、保管スペースは、実質的に、カルテの厚みならびに
第1および第2表紙部の厚みの和だけを必要とし、厚み
方向の保管スペースを低減することができる。
【0012】また保持部は、基部と立上り部とカバー部
と押圧片とを有し、押圧片はその弾発力で使用中のカル
テを基部の内面に押しつける。使用中のカルテは通常1
枚であり、このような単純な構成で線接触、点接触また
はそれに近い状態で確実に保持できる。基部とカバー部
とは、第2表紙部の縦方向全長にわたって延び、これに
よって使用中のカルテが外部の障害物と接触せず、押圧
片とともに使用中のカルテの不所望な離脱を防ぐことが
できる。
と押圧片とを有し、押圧片はその弾発力で使用中のカル
テを基部の内面に押しつける。使用中のカルテは通常1
枚であり、このような単純な構成で線接触、点接触また
はそれに近い状態で確実に保持できる。基部とカバー部
とは、第2表紙部の縦方向全長にわたって延び、これに
よって使用中のカルテが外部の障害物と接触せず、押圧
片とともに使用中のカルテの不所望な離脱を防ぐことが
できる。
【0013】また本件収納装置は、単一枚の合成樹脂シ
ートを屈曲して形成されるので、製造がきわめて容易で
ある。このことは特に患者数の多い病院などにおいて、
好都合なことである。合成樹脂は、たとえば熱可塑性合
成樹脂であり、塩化ビニル、ポリエチレンおよびその他
の種類の合成樹脂であってもよく、たとえば0.5〜1
mm厚であり、可撓性を有する。この合成樹脂のばね力
を利用して、押圧片による前記弾発力を発揮させる。
ートを屈曲して形成されるので、製造がきわめて容易で
ある。このことは特に患者数の多い病院などにおいて、
好都合なことである。合成樹脂は、たとえば熱可塑性合
成樹脂であり、塩化ビニル、ポリエチレンおよびその他
の種類の合成樹脂であってもよく、たとえば0.5〜1
mm厚であり、可撓性を有する。この合成樹脂のばね力
を利用して、押圧片による前記弾発力を発揮させる。
【0014】また押圧片は、基部の外側方になるにつれ
て基部に近づくように弯曲して形成されているので、使
用中のカルテを第2表紙部の内面に沿って保持部寄りに
滑らせて移動することによって容易に保持が可能であ
り、操作性が良好である。
て基部に近づくように弯曲して形成されているので、使
用中のカルテを第2表紙部の内面に沿って保持部寄りに
滑らせて移動することによって容易に保持が可能であ
り、操作性が良好である。
【0015】また本発明は、(a)医療関連情報を記録
する長方形シート状のカルテを収納するカルテ収納装置
において、 (b)カルテとほぼ同一平面形状を有する長方形シート
状であって、記録済のカルテを綴じる綴じ手段を有する
第1表紙部と、 (c)第1表紙部とカルテの長辺方向で連なり、カルテ
の長辺方向と垂直方向の幅W2を有する内折れ部と、 (d)内折れ部とカルテの長片方向で連なり、カルテと
ほぼ同一形状を有し、内折れ部を介して第1表紙部を上
にして重ねる第2表紙部と、 (e)第2表紙部に内折れ部と反対側で連なり、第2表
紙部上に第1表紙部を重ねた状態で、使用中のカルテを
長片の一方の側部で第2表紙部上に取外し自在に保持す
る保持部であって、 (e1)第2表紙部の内折れ部とは反対側で、カルテの
長辺方向全長にわたり外方側に、第1表紙部から突出し
て延びる基部と、 (e2)基部の外側部に連なって、カルテの長辺方向全
長にわたって、第1表紙部を重ねる側に前記W2よりも
小さい立上り幅W3で立上る立上り部と、 (e3)立上り部に連なって、カルテの長辺方向全長に
わたって内方側に延びるカバー部と、 (e4)基部またはカバー部のいずれか一方に設けら
れ、基部とカバー部との間の空間内に丸味を帯びて突出
し、カルテを基部またはカバー部のいずれか他方の内表
面との間に弾発的に押しつける複数の突片とを有する保
持部とを含み、 (f)第1表紙部と、内折れ部と、第2表紙部と、基部
と、立上り部と、カバー部とは単一枚の構成樹脂製シー
トを屈曲して形成され、 (g)突片は、基部またはカバー部の内表面に一体的に
突出するように塑性変形されて成形されたことを特徴と
するカルテの収納装置である。
する長方形シート状のカルテを収納するカルテ収納装置
において、 (b)カルテとほぼ同一平面形状を有する長方形シート
状であって、記録済のカルテを綴じる綴じ手段を有する
第1表紙部と、 (c)第1表紙部とカルテの長辺方向で連なり、カルテ
の長辺方向と垂直方向の幅W2を有する内折れ部と、 (d)内折れ部とカルテの長片方向で連なり、カルテと
ほぼ同一形状を有し、内折れ部を介して第1表紙部を上
にして重ねる第2表紙部と、 (e)第2表紙部に内折れ部と反対側で連なり、第2表
紙部上に第1表紙部を重ねた状態で、使用中のカルテを
長片の一方の側部で第2表紙部上に取外し自在に保持す
る保持部であって、 (e1)第2表紙部の内折れ部とは反対側で、カルテの
長辺方向全長にわたり外方側に、第1表紙部から突出し
て延びる基部と、 (e2)基部の外側部に連なって、カルテの長辺方向全
長にわたって、第1表紙部を重ねる側に前記W2よりも
小さい立上り幅W3で立上る立上り部と、 (e3)立上り部に連なって、カルテの長辺方向全長に
わたって内方側に延びるカバー部と、 (e4)基部またはカバー部のいずれか一方に設けら
れ、基部とカバー部との間の空間内に丸味を帯びて突出
し、カルテを基部またはカバー部のいずれか他方の内表
面との間に弾発的に押しつける複数の突片とを有する保
持部とを含み、 (f)第1表紙部と、内折れ部と、第2表紙部と、基部
と、立上り部と、カバー部とは単一枚の構成樹脂製シー
トを屈曲して形成され、 (g)突片は、基部またはカバー部の内表面に一体的に
突出するように塑性変形されて成形されたことを特徴と
するカルテの収納装置である。
【0016】本発明に従う保持部には、前記押圧片の代
りに複数の丸味を帯びた突片が形成される。突片は、基
部またはカバー部のいずれか一方に設けられ、突片はそ
れが設けられていない基部またはカバー部のいずれか他
方との間で使用中のカルテを弾発的に保持する。これに
よって前記押圧片と同様にカルテを確実にかつ操作性よ
く保持できる。また単一枚の合成樹脂シートを屈曲し、
かつ突片は塑性変形で容易に形成できるので、製造コス
トを低く抑えることができる。
りに複数の丸味を帯びた突片が形成される。突片は、基
部またはカバー部のいずれか一方に設けられ、突片はそ
れが設けられていない基部またはカバー部のいずれか他
方との間で使用中のカルテを弾発的に保持する。これに
よって前記押圧片と同様にカルテを確実にかつ操作性よ
く保持できる。また単一枚の合成樹脂シートを屈曲し、
かつ突片は塑性変形で容易に形成できるので、製造コス
トを低く抑えることができる。
【0017】また本発明は、前記綴じ手段が第1表紙部
の内折れ部寄りに設けられることを特徴とする。
の内折れ部寄りに設けられることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、綴じ手段は第1表紙部の
内折れ部寄りに設けられる。これによって記録済のカル
テが見やすく、またこれが接着テープで綴られた場合、
接着テープの端が本収納装置の外部に出ることがなく取
扱いが容易となる。
内折れ部寄りに設けられる。これによって記録済のカル
テが見やすく、またこれが接着テープで綴られた場合、
接着テープの端が本収納装置の外部に出ることがなく取
扱いが容易となる。
【0019】また本発明は、前記カルテ収納装置を用
い、記録済のカルテの一方の長辺を、第1表紙部の内面
に記録順に重ねて綴じ手段によって綴じ、使用中のカル
テの一方の長辺を、第2表紙部に重ねた状態で保持部に
保持し、保持部から取外した使用中のカルテに、医療情
報をプリンタによって印字または手書きし、使用中のカ
ルテに余白がある間は、印字または手書き後に、再び保
持部に保持し、余白がなくなれば前記カルテを記録済の
カルテとして第1表紙部の内面上に前記綴じ手段によっ
て綴じ、第1および第2表紙部が重ねられた状態で、複
数の収納装置を、第1および第2表紙部の面がほぼ水平
になるようにして上下に積み重ね、または第1および第
2表紙部の面がほぼ鉛直になるようにして隣接して並置
して、保管することを特徴とするカルテの記録/収納方
法である。
い、記録済のカルテの一方の長辺を、第1表紙部の内面
に記録順に重ねて綴じ手段によって綴じ、使用中のカル
テの一方の長辺を、第2表紙部に重ねた状態で保持部に
保持し、保持部から取外した使用中のカルテに、医療情
報をプリンタによって印字または手書きし、使用中のカ
ルテに余白がある間は、印字または手書き後に、再び保
持部に保持し、余白がなくなれば前記カルテを記録済の
カルテとして第1表紙部の内面上に前記綴じ手段によっ
て綴じ、第1および第2表紙部が重ねられた状態で、複
数の収納装置を、第1および第2表紙部の面がほぼ水平
になるようにして上下に積み重ね、または第1および第
2表紙部の面がほぼ鉛直になるようにして隣接して並置
して、保管することを特徴とするカルテの記録/収納方
法である。
【0020】本発明に従えば、第2表紙部に連なる保持
部は、その第2表紙部に重ねられる第1表紙部よりも外
側方に位置するので、多数枚の記録済のカルテを第1表
紙部の内面に重ねて綴じた状態で、保持部の厚みが、カ
ルテの厚みにさらに加算されることはなく、したがって
できるだけわずかな保管スペースで、多数の収納装置を
上下に積み重ねて、または縦に隣接して並置して保管す
ることが可能となる。
部は、その第2表紙部に重ねられる第1表紙部よりも外
側方に位置するので、多数枚の記録済のカルテを第1表
紙部の内面に重ねて綴じた状態で、保持部の厚みが、カ
ルテの厚みにさらに加算されることはなく、したがって
できるだけわずかな保管スペースで、多数の収納装置を
上下に積み重ねて、または縦に隣接して並置して保管す
ることが可能となる。
【0021】保持部は、前記押圧片または突片によっ
て、使用中のカルテを挟持して弾発的に保持するので、
少ない枚数の使用中のカルテは確実に保持され、また使
用中のカルテを保持または取外す操作が容易にできる。
て、使用中のカルテを挟持して弾発的に保持するので、
少ない枚数の使用中のカルテは確実に保持され、また使
用中のカルテを保持または取外す操作が容易にできる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の全
体の構成を示す斜視図であり、図2はその一部の底面図
である。このカルテの収納装置1は基本的には、第1表
紙部2と、内折れ部3と、第2表紙部4と、保持部5と
が、図1および図2のように開いた状態で、左から右に
この順序でカルテの長辺方向(横)に連なって構成され
る。記録済の複数枚のカルテ6は、第1表紙部2の図1
および図2における上面である内面上に、内折れ部3の
内面付近で、たとえばセロファンテープ7によって上下
に重ねられて綴じられ、ノート状に開いて過去の記録内
容を見ることができる。この第1表紙部2および第2表
紙部4は、カルテ6,8とほぼ同一の平面形状を有し、
したがってカルテ6,8を包んで保護する働きが果され
る。
体の構成を示す斜視図であり、図2はその一部の底面図
である。このカルテの収納装置1は基本的には、第1表
紙部2と、内折れ部3と、第2表紙部4と、保持部5と
が、図1および図2のように開いた状態で、左から右に
この順序でカルテの長辺方向(横)に連なって構成され
る。記録済の複数枚のカルテ6は、第1表紙部2の図1
および図2における上面である内面上に、内折れ部3の
内面付近で、たとえばセロファンテープ7によって上下
に重ねられて綴じられ、ノート状に開いて過去の記録内
容を見ることができる。この第1表紙部2および第2表
紙部4は、カルテ6,8とほぼ同一の平面形状を有し、
したがってカルテ6,8を包んで保護する働きが果され
る。
【0023】現在使用中のカルテ8は、第2表紙部4の
図1および図2における上面である内面に配置され、保
持部5によってそのカルテ8の図1および図2における
右側部が弾発的に保持される。この収納装置1は、単一
枚のたとえば0.5〜1mm厚の合成樹脂製シートを屈
曲して形成され、したがって製造が容易である。合成樹
脂は、たとえば塩化ビニル、ポリエチレンおよびその他
の熱可塑性合成樹脂であってもよく、その他の合成樹脂
から成ってもよい。
図1および図2における上面である内面に配置され、保
持部5によってそのカルテ8の図1および図2における
右側部が弾発的に保持される。この収納装置1は、単一
枚のたとえば0.5〜1mm厚の合成樹脂製シートを屈
曲して形成され、したがって製造が容易である。合成樹
脂は、たとえば塩化ビニル、ポリエチレンおよびその他
の熱可塑性合成樹脂であってもよく、その他の合成樹脂
から成ってもよい。
【0024】内折れ部3は、第1および第2表紙部2,
4の間に配置され、屈曲されやすいように形成された凹
条9と、この凹条9に連なる背表紙10と、この背表紙
10と第1表紙部2との間で内折れ状に屈曲される内折
れ線11とから成る。背表紙部10、内折れ線11およ
び第1表紙部2は、単一平板状である。内折れ線11
は、第1表紙部2の内面に綴じられた記録済のカルテ6
の隅部12付近に、この第1表紙部2と背表紙10とを
折曲げるときに形成される。カルテ6の積み重ね可能な
最大厚みW1は、内折れ部3のカルテの長辺方向と垂直
方向の幅W2にほぼ等しい。第1および第2表紙部2,
4および内折れ部3は、可撓性を有するシートから、前
述のように製造される。セロファンテープ7によって貼
着するなどしてカルテ6を綴じる位置は、内折れ部3寄
りまたはその反対側いずれでもよいが、図2に示す内折
れ部3寄りが粘着テープ7の端が第1表紙部2の外に出
ず好ましい。
4の間に配置され、屈曲されやすいように形成された凹
条9と、この凹条9に連なる背表紙10と、この背表紙
10と第1表紙部2との間で内折れ状に屈曲される内折
れ線11とから成る。背表紙部10、内折れ線11およ
び第1表紙部2は、単一平板状である。内折れ線11
は、第1表紙部2の内面に綴じられた記録済のカルテ6
の隅部12付近に、この第1表紙部2と背表紙10とを
折曲げるときに形成される。カルテ6の積み重ね可能な
最大厚みW1は、内折れ部3のカルテの長辺方向と垂直
方向の幅W2にほぼ等しい。第1および第2表紙部2,
4および内折れ部3は、可撓性を有するシートから、前
述のように製造される。セロファンテープ7によって貼
着するなどしてカルテ6を綴じる位置は、内折れ部3寄
りまたはその反対側いずれでもよいが、図2に示す内折
れ部3寄りが粘着テープ7の端が第1表紙部2の外に出
ず好ましい。
【0025】保持部5は、第2表紙部4から内折れ部3
とは反対側(図2の右方)の側方で第2表紙部4上に重
ねられた状態にある第1表紙部2よりも、後述の図4お
よび図5に関連して述べるように、突出して配置され
る。
とは反対側(図2の右方)の側方で第2表紙部4上に重
ねられた状態にある第1表紙部2よりも、後述の図4お
よび図5に関連して述べるように、突出して配置され
る。
【0026】図3は収納装置1の開いた状態を示す平面
図であり、図4はその収納装置1の一部の底面図であ
る。保持部5は、第2表紙部4の内折れ部3とは反対側
(図2の右方)の側部13に連なる基部14と、この基
部14に連なる立上り部15と、立上り部15に連なる
カバー部16とを有し、さらにこのカバー16の内側部
17に連なる押圧片18とを有する。基部14は、第2
表紙部4の縦方向(図2および図4の紙面に垂直方向、
図3の上下方向)の全長にわたって延び、その第2表紙
部4の外側方(図2、図3および図4の右方)にある。
立上り部15は、基部14の外側部19に連なり、第2
表紙部4の厚み方向(図2の上下方向)に第1表紙部が
重ねられる側(図2および図4の上方)に立上る。
図であり、図4はその収納装置1の一部の底面図であ
る。保持部5は、第2表紙部4の内折れ部3とは反対側
(図2の右方)の側部13に連なる基部14と、この基
部14に連なる立上り部15と、立上り部15に連なる
カバー部16とを有し、さらにこのカバー16の内側部
17に連なる押圧片18とを有する。基部14は、第2
表紙部4の縦方向(図2および図4の紙面に垂直方向、
図3の上下方向)の全長にわたって延び、その第2表紙
部4の外側方(図2、図3および図4の右方)にある。
立上り部15は、基部14の外側部19に連なり、第2
表紙部4の厚み方向(図2の上下方向)に第1表紙部が
重ねられる側(図2および図4の上方)に立上る。
【0027】カバー部16は、立上り部15の立上った
端部20に連なり、しかも第2表紙部4の縦方向全長に
わたって延びる。このカバー部16は、立上り部15の
前記端部20から、内側方(図2、図3および図4の左
方)に延びる。
端部20に連なり、しかも第2表紙部4の縦方向全長に
わたって延びる。このカバー部16は、立上り部15の
前記端部20から、内側方(図2、図3および図4の左
方)に延びる。
【0028】押圧片18は、基部14とカバー部16と
の間の空間21内に配置される。この押圧片18は、カ
ルテ8を基部14の内面に弾発的に押しつける。この弾
発力は、保持部5が、前述のように合成樹脂製であり、
したがってその押圧片18のばね力によって、さらには
基部14、立上り部15およびカバー部16の弾発力に
よって発揮される。
の間の空間21内に配置される。この押圧片18は、カ
ルテ8を基部14の内面に弾発的に押しつける。この弾
発力は、保持部5が、前述のように合成樹脂製であり、
したがってその押圧片18のばね力によって、さらには
基部14、立上り部15およびカバー部16の弾発力に
よって発揮される。
【0029】押圧片18は、本発明の実施の一形態で
は、基部14の縦方向(図2および図4の紙面に垂直方
向、図3の上下方向)に間隔をあけて複数、たとえばこ
の実施の形態では2つ、基部14の長手方向に間隔をあ
けて、図3の上方端寄りと、図3の下方端寄りとにそれ
ぞれ設けられている。本発明の実施の他の形態では、押
圧片18は、カバー部16および基部14の縦方向全長
にわたって延びて形成されていてもよく、また間隔をあ
けて3以上分断されて形成されていてもよい。
は、基部14の縦方向(図2および図4の紙面に垂直方
向、図3の上下方向)に間隔をあけて複数、たとえばこ
の実施の形態では2つ、基部14の長手方向に間隔をあ
けて、図3の上方端寄りと、図3の下方端寄りとにそれ
ぞれ設けられている。本発明の実施の他の形態では、押
圧片18は、カバー部16および基部14の縦方向全長
にわたって延びて形成されていてもよく、また間隔をあ
けて3以上分断されて形成されていてもよい。
【0030】押圧片18は、前述のようにカバー部16
の内側部17から、基部14の外側方(図2〜図4の右
方)になるにつれて、基部14に近づくように、図2お
よび図4の下方に凸に弯曲して形成される。したがって
第2表紙部4上でカルテ8を図2および図3の右方に滑
って移動することによって、そのカルテ8の図2および
図3における右側部を、保持部5で弾発的に保持するこ
とが容易に可能である。
の内側部17から、基部14の外側方(図2〜図4の右
方)になるにつれて、基部14に近づくように、図2お
よび図4の下方に凸に弯曲して形成される。したがって
第2表紙部4上でカルテ8を図2および図3の右方に滑
って移動することによって、そのカルテ8の図2および
図3における右側部を、保持部5で弾発的に保持するこ
とが容易に可能である。
【0031】図4(1)は、第2表紙部4の内面上にカ
ルテ8が存在しないときの状態を示す。第1表紙部2と
それに綴じられたカルテ6に比べて、保持部5は、図4
(1)の右方に突出した位置にある。第1表紙部2とカ
ルテ6とを含む厚みW4は、内折れ部3の幅W2にほぼ
等しく、図4(1)に示すカルテ8を挟まないときの立
上り部15の立上り幅W3よりも大きい。また使用中の
カルテは通常1枚であるので、図4(2)に示すカルテ
8を挟んだ状態の保持部5の厚みW5は前記立上り幅W
3とほぼ等しく、W2≒W4>W3≒W5の関係が成立
するとき、保持部5は、上述のように、その積み重ねら
れたカルテ6からずれているので、そのカルテ6の厚み
方向のスペースを大きく占めることはない。
ルテ8が存在しないときの状態を示す。第1表紙部2と
それに綴じられたカルテ6に比べて、保持部5は、図4
(1)の右方に突出した位置にある。第1表紙部2とカ
ルテ6とを含む厚みW4は、内折れ部3の幅W2にほぼ
等しく、図4(1)に示すカルテ8を挟まないときの立
上り部15の立上り幅W3よりも大きい。また使用中の
カルテは通常1枚であるので、図4(2)に示すカルテ
8を挟んだ状態の保持部5の厚みW5は前記立上り幅W
3とほぼ等しく、W2≒W4>W3≒W5の関係が成立
するとき、保持部5は、上述のように、その積み重ねら
れたカルテ6からずれているので、そのカルテ6の厚み
方向のスペースを大きく占めることはない。
【0032】図5は、複数の収納装置1を上下に積み重
ねた状態を示す簡略化した底面図である。保管のために
必要な図5の上下のスペースは、積み重ねられたカルテ
6の厚み方向のスペースにほぼ等しい分でよく、保持部
5の厚みW3,W5によって、保管スペースが大きく占
められることはない。こうして複数の収納装置1を安定
した姿勢で、しかも上述のように低減された保管スペー
スで、保管しておくことができる。さらにこのように、
内折れ部3および保持部5が、第1および第2表紙部
2,4に関連して形成されていることによって、第1お
よび第2表紙部2,4の面がほぼ鉛直になるようにして
隣接してたとえば本棚などに並置して保管された状態に
おいて、その各収納装置1の姿勢、形状がくずれてしま
うおそれがなく、強度が向上され、各収納装置1を起立
した姿勢に保つことができる。図5では、第1および第
2表紙部2,4の面は、ほぼ水平になるようにして上下
に積み重ねられている。
ねた状態を示す簡略化した底面図である。保管のために
必要な図5の上下のスペースは、積み重ねられたカルテ
6の厚み方向のスペースにほぼ等しい分でよく、保持部
5の厚みW3,W5によって、保管スペースが大きく占
められることはない。こうして複数の収納装置1を安定
した姿勢で、しかも上述のように低減された保管スペー
スで、保管しておくことができる。さらにこのように、
内折れ部3および保持部5が、第1および第2表紙部
2,4に関連して形成されていることによって、第1お
よび第2表紙部2,4の面がほぼ鉛直になるようにして
隣接してたとえば本棚などに並置して保管された状態に
おいて、その各収納装置1の姿勢、形状がくずれてしま
うおそれがなく、強度が向上され、各収納装置1を起立
した姿勢に保つことができる。図5では、第1および第
2表紙部2,4の面は、ほぼ水平になるようにして上下
に積み重ねられている。
【0033】図6はカルテ8の平面図である。カルテ8
の図6に示される一方の表面と、その反対側の他方の表
面とは、同一のテーブルが印刷されており、あるいはま
た白紙状態であってもよい。たとえばL1=21cm、
L2=29.7cmであって日本工業規格A4規格の大
きさを有してもいてもよく、たとえば厚み0.2mm程
度の上質紙などから成る。
の図6に示される一方の表面と、その反対側の他方の表
面とは、同一のテーブルが印刷されており、あるいはま
た白紙状態であってもよい。たとえばL1=21cm、
L2=29.7cmであって日本工業規格A4規格の大
きさを有してもいてもよく、たとえば厚み0.2mm程
度の上質紙などから成る。
【0034】図7は、本発明の実施の他の形態の一部の
断面図である。保持部5のカバー部16には、その縦方
向に間隔をあけて複数の丸味を帯びた突片32が形成さ
れる。この突片32は、カバー部16の内面33に一体
的に、空間21に向けて突出するように、塑性変形され
てたとえば射出成形によって形成される。この突片32
によってカバー16の外表面には凹所34が形成され
る。突片32と基部14との間には、カルテ8の一側部
が弾発的に挟持されて押圧される。
断面図である。保持部5のカバー部16には、その縦方
向に間隔をあけて複数の丸味を帯びた突片32が形成さ
れる。この突片32は、カバー部16の内面33に一体
的に、空間21に向けて突出するように、塑性変形され
てたとえば射出成形によって形成される。この突片32
によってカバー16の外表面には凹所34が形成され
る。突片32と基部14との間には、カルテ8の一側部
が弾発的に挟持されて押圧される。
【0035】本発明の実施のさらに他の形態では、基部
14に突片32が形成され、カバー部16は平坦に形成
されてもよい。図7に示される実施の形態の他の構成
は、前述の図1〜図5の実施の形態と同様である。
14に突片32が形成され、カバー部16は平坦に形成
されてもよい。図7に示される実施の形態の他の構成
は、前述の図1〜図5の実施の形態と同様である。
【0036】図8は、本発明の実施のさらに他の形態の
斜視図である。この実施の形態は、図1〜図5の実施の
形態に類似するけれども、注目すべきは、記録済のカル
テ6は、第1表紙部2の内折れ部3とは反対側の外側部
35で、セロファンテープ7によって綴じられる。
斜視図である。この実施の形態は、図1〜図5の実施の
形態に類似するけれども、注目すべきは、記録済のカル
テ6は、第1表紙部2の内折れ部3とは反対側の外側部
35で、セロファンテープ7によって綴じられる。
【0037】本発明の実施のさらに他の形態では、セロ
ファンテープ7に代えて接着剤、カルテ6の側部付近で
の縦方向に間隔をあけて形成された複数の透孔を貫通す
るひも、およびその他の構成を有する綴じ手段によっ
て、記録済のカルテ6を、第1表紙部2の内面に綴じる
ようにしてもよい。カルテ6は、内折れ部3の内面に、
固定されて綴じるようにされてもよい。
ファンテープ7に代えて接着剤、カルテ6の側部付近で
の縦方向に間隔をあけて形成された複数の透孔を貫通す
るひも、およびその他の構成を有する綴じ手段によっ
て、記録済のカルテ6を、第1表紙部2の内面に綴じる
ようにしてもよい。カルテ6は、内折れ部3の内面に、
固定されて綴じるようにされてもよい。
【0038】図9は、本発明のカルテ収納装置1が関連
して用いられる病院などの端末装置の全体の構成を示す
斜視図である。収納装置1に保持されているカルテ8を
取出して、プリンタ35を用いて、印字を行い、あるい
はまたこのカルテ8に医師などが手で筆記し、その後、
再びカルテ8を保持部5に保持して収納する。このカル
テ8の表面に記録が行われて余白がなくなった状態で
は、前述の参照符6で示すように、セロファンテープ7
などを用いて、第1表紙部2の内面上に、カルテを積み
重ねて綴じる。プリンタ35において、カルテ8はプラ
テン上に周方向に部分的に巻掛けられ、そのプラテンの
角変位によって主搬送され、印字ヘッドがプラテンの軸
方向である副搬送方向に往復移動することによって、そ
の印字ヘッドを用いてプラテン上の記録紙8に印字が行
われる。この印字ヘッドは、たとえばプラテンの軸方向
に移動中に、印字1行分の高さ方向に複数、たとえば1
6のワイヤが個別的に選択されて駆動され、印字リボン
を介して印字を行う。プラテンは、印字1行分の高さず
つ印字1行分の印字終了後に、間欠的に駆動される。
して用いられる病院などの端末装置の全体の構成を示す
斜視図である。収納装置1に保持されているカルテ8を
取出して、プリンタ35を用いて、印字を行い、あるい
はまたこのカルテ8に医師などが手で筆記し、その後、
再びカルテ8を保持部5に保持して収納する。このカル
テ8の表面に記録が行われて余白がなくなった状態で
は、前述の参照符6で示すように、セロファンテープ7
などを用いて、第1表紙部2の内面上に、カルテを積み
重ねて綴じる。プリンタ35において、カルテ8はプラ
テン上に周方向に部分的に巻掛けられ、そのプラテンの
角変位によって主搬送され、印字ヘッドがプラテンの軸
方向である副搬送方向に往復移動することによって、そ
の印字ヘッドを用いてプラテン上の記録紙8に印字が行
われる。この印字ヘッドは、たとえばプラテンの軸方向
に移動中に、印字1行分の高さ方向に複数、たとえば1
6のワイヤが個別的に選択されて駆動され、印字リボン
を介して印字を行う。プラテンは、印字1行分の高さず
つ印字1行分の印字終了後に、間欠的に駆動される。
【0039】図10は、病院の医療体系全体の系統図で
ある。内科、外科および小児科などのような各診療科な
らびに病棟、薬局、および各会計科などの院内各部所に
は、少なくとも1台ずつの処理装置A1〜Aiが備えら
れる。診療科がたとえば30以上あるような大規模の病
院などでは、この処理装置A1〜Aiは、合計たとえば
35台(i=35)設けられる。処理装置A1〜Ai
は、大型のコンピュータなどによって実現される中央処
理装置131と接続される。この中央処理装置131
は、処理装置A1〜Aiから入力される情報に基づい
て、診療報酬請求の演算処理を行ったり、中央処理装置
131内の医事または医療データベース130から各処
理装置A1〜Aiへ投薬情報および医薬品情報などが提
供される。
ある。内科、外科および小児科などのような各診療科な
らびに病棟、薬局、および各会計科などの院内各部所に
は、少なくとも1台ずつの処理装置A1〜Aiが備えら
れる。診療科がたとえば30以上あるような大規模の病
院などでは、この処理装置A1〜Aiは、合計たとえば
35台(i=35)設けられる。処理装置A1〜Ai
は、大型のコンピュータなどによって実現される中央処
理装置131と接続される。この中央処理装置131
は、処理装置A1〜Aiから入力される情報に基づい
て、診療報酬請求の演算処理を行ったり、中央処理装置
131内の医事または医療データベース130から各処
理装置A1〜Aiへ投薬情報および医薬品情報などが提
供される。
【0040】図11は、病院における本発明を用いて行
う診療手順を示すフローチャートである。図9,図10
および図11を参照して、病院における診療手順を述べ
る。病院を訪れた患者は、ステップm1からステップm
2で初診であるときには、ステップm3において処理装
置群Ad(たとえばd=1〜7)が備えられた受付13
2において、診断記録体101の用意が行われ、そのシ
ート103の第1頁目123(図12参照)に患者の氏
名が記入される。ステップm4では、処理装置A10が
備えられた外来診察室133において、基本的な診療が
行われ、診療を行うべき科が定められる。処理装置A1
0は、ワークステーション134を介して中央処理装置
131と接続されており、ステップm5では中央処理装
置131内のデータベース130を基にして、その患者
を特定するための特定コードが定められるとともに、そ
の患者が診療を行うべき診療科のコードが定められる。
これらは、カードに記入され、患者が携帯するととも
に、たとえば中央処理装置131に接続されるページ・
プリンタ115aによってカルテ105に記録される。
う診療手順を示すフローチャートである。図9,図10
および図11を参照して、病院における診療手順を述べ
る。病院を訪れた患者は、ステップm1からステップm
2で初診であるときには、ステップm3において処理装
置群Ad(たとえばd=1〜7)が備えられた受付13
2において、診断記録体101の用意が行われ、そのシ
ート103の第1頁目123(図12参照)に患者の氏
名が記入される。ステップm4では、処理装置A10が
備えられた外来診察室133において、基本的な診療が
行われ、診療を行うべき科が定められる。処理装置A1
0は、ワークステーション134を介して中央処理装置
131と接続されており、ステップm5では中央処理装
置131内のデータベース130を基にして、その患者
を特定するための特定コードが定められるとともに、そ
の患者が診療を行うべき診療科のコードが定められる。
これらは、カードに記入され、患者が携帯するととも
に、たとえば中央処理装置131に接続されるページ・
プリンタ115aによってカルテ105に記録される。
【0041】ステップm6ではカルテ101は、カルテ
保管室を経由し、ステップm7からその患者が診療を受
ける科に運搬される。ステップm8では医者による患者
の診療が行われ、ステップm9ではこの結果、病名およ
び処方箋のための薬名などを診療科に設置されている処
理装置A11の入力手段114から医者が入力を行う。
この入力された病名および病名コードならびに薬名およ
び薬名コードは、ステップm10においてプリンタ11
5によってカルテ105に記録印字される。印字される
べき内容は、書込み/読出し手段117によってフロッ
ピーディスク116に記憶されるとともに、プリンタ1
15によって病名登録箋135および処方箋136に印
字される。これらの情報は、ステップm11で処理装置
A11からワークステーション134さらには中央処理
装置131にライン147およびライン142を介して
伝送され、いわゆるオンラインで処理される。
保管室を経由し、ステップm7からその患者が診療を受
ける科に運搬される。ステップm8では医者による患者
の診療が行われ、ステップm9ではこの結果、病名およ
び処方箋のための薬名などを診療科に設置されている処
理装置A11の入力手段114から医者が入力を行う。
この入力された病名および病名コードならびに薬名およ
び薬名コードは、ステップm10においてプリンタ11
5によってカルテ105に記録印字される。印字される
べき内容は、書込み/読出し手段117によってフロッ
ピーディスク116に記憶されるとともに、プリンタ1
15によって病名登録箋135および処方箋136に印
字される。これらの情報は、ステップm11で処理装置
A11からワークステーション134さらには中央処理
装置131にライン147およびライン142を介して
伝送され、いわゆるオンラインで処理される。
【0042】再診時には、ステップm12において患者
の所有しているカードのIDコードと科コードを提供す
ることによって処理装置群Adを操作し、ステップm6
ではカルテ管理ファイル138によってカルテ保管室の
カルテを探し出すことができる。
の所有しているカードのIDコードと科コードを提供す
ることによって処理装置群Adを操作し、ステップm6
ではカルテ管理ファイル138によってカルテ保管室の
カルテを探し出すことができる。
【0043】病名登録箋135は、中央処理装置131
内の中央処理回路131aによる診療報酬請求の演算処
理のために用いられる。処方箋137は、患者が薬を入
手するためなどに薬局143において用いられる。薬局
143では、中央処理装置131内の医療データベース
130の情報および各診療科で作成され、中央処理装置
131に伝送された処方箋136の情報に基づいて調剤
動作が行われる。薬局143には、中央処理装置131
とライン144を介して接続される処理装置A9が設け
られている。この処理装置A9には、自動薬袋・処方プ
リント機145および自動錠剤分包機146が接続され
ており、調剤行為は、処方箋137に記録されている薬
名コードを基にして、これらの機器145,146を用
いて行われる。
内の中央処理回路131aによる診療報酬請求の演算処
理のために用いられる。処方箋137は、患者が薬を入
手するためなどに薬局143において用いられる。薬局
143では、中央処理装置131内の医療データベース
130の情報および各診療科で作成され、中央処理装置
131に伝送された処方箋136の情報に基づいて調剤
動作が行われる。薬局143には、中央処理装置131
とライン144を介して接続される処理装置A9が設け
られている。この処理装置A9には、自動薬袋・処方プ
リント機145および自動錠剤分包機146が接続され
ており、調剤行為は、処方箋137に記録されている薬
名コードを基にして、これらの機器145,146を用
いて行われる。
【0044】病名登録箋135および処方箋137の用
紙も、カルテ6,8と同様に、シート104のカバー1
06内に収納しておき、印字終了後にシート103に貼
着し、診断記録体101を形成することにしてもよい。
紙も、カルテ6,8と同様に、シート104のカバー1
06内に収納しておき、印字終了後にシート103に貼
着し、診断記録体101を形成することにしてもよい。
【0045】図12は、図11におけるステップm9,
m10のさらに具体的な動作を説明するためのフローチ
ャートである。図12のステップs1からステップs2
に移り、再診時に該当の診療科において、処理装置A1
1の入力手段114を用いて診療科のコードおよび患者
を特定するための特定コードを入力する。ステップs3
では処理回路113の働きによって、処理回路113内
のメモリにストアされている病名表示が行われる。
m10のさらに具体的な動作を説明するためのフローチ
ャートである。図12のステップs1からステップs2
に移り、再診時に該当の診療科において、処理装置A1
1の入力手段114を用いて診療科のコードおよび患者
を特定するための特定コードを入力する。ステップs3
では処理回路113の働きによって、処理回路113内
のメモリにストアされている病名表示が行われる。
【0046】各処理装置A1〜Aiは各科毎に個別的に
設けられており、したがってたとえば内科に設けられて
いる処理装置A11では、処理回路113内のメモリに
科名および科コードが予めストアされており、これによ
ってそのような科名などの入力手段114による入力操
作を省略するようにしてもよい。表示領域139aに
は、内科において判断される病名が表示される。各病名
に対応して領域140には、その病名に対応したコード
が表示される。医者は、患者の診療の結果、領域139
aの病名を見て、その病名に対応した領域140におけ
る病名コードを読取り、この病名コードに入力手段11
4によって入力する。領域140に表示されている病名
コードは、入力手段114の操作によってステップs4
において入力される。病名の種類は各科毎に多種類あ
り、たとえばその病名は診療科毎に200〜300程度
であることもある。多数の病名を表示するために、この
表示装置118による表示画面を変えることができる。
設けられており、したがってたとえば内科に設けられて
いる処理装置A11では、処理回路113内のメモリに
科名および科コードが予めストアされており、これによ
ってそのような科名などの入力手段114による入力操
作を省略するようにしてもよい。表示領域139aに
は、内科において判断される病名が表示される。各病名
に対応して領域140には、その病名に対応したコード
が表示される。医者は、患者の診療の結果、領域139
aの病名を見て、その病名に対応した領域140におけ
る病名コードを読取り、この病名コードに入力手段11
4によって入力する。領域140に表示されている病名
コードは、入力手段114の操作によってステップs4
において入力される。病名の種類は各科毎に多種類あ
り、たとえばその病名は診療科毎に200〜300程度
であることもある。多数の病名を表示するために、この
表示装置118による表示画面を変えることができる。
【0047】ステップ5において病名入力の操作を終了
すると、処理回路113は表示装置118によってステ
ップs6で薬名の表示を行う。表示装置118の表示領
域には、ステップs4において入力した病名コードに対
応した病名が表示される。この入力された病名の治療の
ために用いられる薬名は、他の表示領域において表示さ
れる。この各薬名と薬量とに対応したコードは、薬名に
個別的に対応して表示領域に表示され、この表示領域に
表示される薬名コードは、この実施例においては、5桁
の数字からなる。医者は必要な薬名を表示領域を見て選
択し、その薬名に対応した薬名コード表示領域を見て、
入力手段114によってステップs7で入力する。病名
に対応した多数の薬名を表示するために、この表示装置
118による表示画面を変えることができる。
すると、処理回路113は表示装置118によってステ
ップs6で薬名の表示を行う。表示装置118の表示領
域には、ステップs4において入力した病名コードに対
応した病名が表示される。この入力された病名の治療の
ために用いられる薬名は、他の表示領域において表示さ
れる。この各薬名と薬量とに対応したコードは、薬名に
個別的に対応して表示領域に表示され、この表示領域に
表示される薬名コードは、この実施例においては、5桁
の数字からなる。医者は必要な薬名を表示領域を見て選
択し、その薬名に対応した薬名コード表示領域を見て、
入力手段114によってステップs7で入力する。病名
に対応した多数の薬名を表示するために、この表示装置
118による表示画面を変えることができる。
【0048】病名コードの入力をステップs8において
終了するとステップs9においてカルテ8を準備する。
ステップs10で、カルテ8の記録領域127上に印字
を行う準備が整うと、ステップs11で入力手段114
によって入力された病名コードおよび薬名コードに基づ
き、カルテ8の記録印字領域への印字がプリンタ115
によって行われる。これと同時に、病名登録箋135お
よび処方箋137への印字が行われる。ステップs12
においてカルテ8への印字が終了すると、再び次の患者
の診療のためにステップs2に戻る。処理回路113か
らの情報は中央処理装置131内の処理回路131aに
ライン147,142を介して伝送され、これによって
保険診療報酬請求のための演算処理が行われる。演算処
理結果は、たとえば中央処理装置131に接続されたペ
ージ・プリンタ115aによって印字される。
終了するとステップs9においてカルテ8を準備する。
ステップs10で、カルテ8の記録領域127上に印字
を行う準備が整うと、ステップs11で入力手段114
によって入力された病名コードおよび薬名コードに基づ
き、カルテ8の記録印字領域への印字がプリンタ115
によって行われる。これと同時に、病名登録箋135お
よび処方箋137への印字が行われる。ステップs12
においてカルテ8への印字が終了すると、再び次の患者
の診療のためにステップs2に戻る。処理回路113か
らの情報は中央処理装置131内の処理回路131aに
ライン147,142を介して伝送され、これによって
保険診療報酬請求のための演算処理が行われる。演算処
理結果は、たとえば中央処理装置131に接続されたペ
ージ・プリンタ115aによって印字される。
【0049】患者が長期治療のために入院した場合に
は、病棟148に設置されている処理装置A8からたと
えば処方箋137の情報を入力する。この情報が、処理
装置A8と接続されている中央処理装置131へ伝送さ
れる。中央処理装置131の医療データベース130か
ら注射薬の交付についての情報が処理装置A8側へ伝送
される。このような診療経過情報はシート104のカバ
ー106内から取り出されたカルテ8上にたとえば処理
装置A8に接続されたページ・プリンタによって印字さ
れる。印字領域が満了したカルテ8は、セロファンテー
プ7で貼着され、書籍状に形成される。
は、病棟148に設置されている処理装置A8からたと
えば処方箋137の情報を入力する。この情報が、処理
装置A8と接続されている中央処理装置131へ伝送さ
れる。中央処理装置131の医療データベース130か
ら注射薬の交付についての情報が処理装置A8側へ伝送
される。このような診療経過情報はシート104のカバ
ー106内から取り出されたカルテ8上にたとえば処理
装置A8に接続されたページ・プリンタによって印字さ
れる。印字領域が満了したカルテ8は、セロファンテー
プ7で貼着され、書籍状に形成される。
【0050】このようにして従来では、病名入力係が病
名コードおよび薬名コードを、対象表から調べながら入
力を行っていた作業が本発明では必要なくなり、表示装
置118による表示内容を見ながら単純な作業で入力を
行うことができるとともに、入力の誤りを防ぐことがで
きる。さらに、コンピュータの導入に伴う医療体系全体
の効率化に合わせて、カルテ8の記録および管理を簡素
化することができ、院内業務のより一層の効率化を図る
ことができる。
名コードおよび薬名コードを、対象表から調べながら入
力を行っていた作業が本発明では必要なくなり、表示装
置118による表示内容を見ながら単純な作業で入力を
行うことができるとともに、入力の誤りを防ぐことがで
きる。さらに、コンピュータの導入に伴う医療体系全体
の効率化に合わせて、カルテ8の記録および管理を簡素
化することができ、院内業務のより一層の効率化を図る
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内折れ部
のカルテの長辺方向と垂直方向の幅W2よりも小さい立
上り幅W3を有する保持部は、第2表紙部上に内折れ部
を介して第1表紙部を重ねた状態で、第2表紙部の側方
に、第1表紙部よりも突出して配置されるので、記録済
の多数枚のカルテが綴じられた第1表紙部の厚みよりも
保持部の厚みが小さく、かつ保持部の厚みが加算される
ことがない。したがって本件装置を上下に積み重ねたと
きおよび縦にして並置したとき、その厚みは第1および
第2表紙部の厚みと記録済カルテの厚みの加算値とな
り、収納装置を安定した姿勢で低減された保管スペース
内に多数の本件収納装置を保管できる。
のカルテの長辺方向と垂直方向の幅W2よりも小さい立
上り幅W3を有する保持部は、第2表紙部上に内折れ部
を介して第1表紙部を重ねた状態で、第2表紙部の側方
に、第1表紙部よりも突出して配置されるので、記録済
の多数枚のカルテが綴じられた第1表紙部の厚みよりも
保持部の厚みが小さく、かつ保持部の厚みが加算される
ことがない。したがって本件装置を上下に積み重ねたと
きおよび縦にして並置したとき、その厚みは第1および
第2表紙部の厚みと記録済カルテの厚みの加算値とな
り、収納装置を安定した姿勢で低減された保管スペース
内に多数の本件収納装置を保管できる。
【0052】また第2表紙部に連なって保持部が形成さ
れ、保持部には、使用中のカルテが取外し自在に保持さ
れる。これによって使用中のカルテが容易に取外せ、プ
リンタによる印字と医師などによる筆記が容易にでき、
また保持部に容易に保持される。
れ、保持部には、使用中のカルテが取外し自在に保持さ
れる。これによって使用中のカルテが容易に取外せ、プ
リンタによる印字と医師などによる筆記が容易にでき、
また保持部に容易に保持される。
【0053】請求項1の本発明によれば、さらに保持部
は基部と立上り部とカバー部と押圧片とを有し、押圧片
はその弾発力で使用中のカルテを基部に押し付ける。こ
のような単純な構成は、合成樹脂製シートを屈曲して容
易に形成でき、少数枚の使用中カルテを確実に保持でき
るとともに、基部、立上り部およびカバー部によって使
用中のカルテは保護され、これによっても使用中のカル
テの本件装置からの不所望な離脱を防止できる。
は基部と立上り部とカバー部と押圧片とを有し、押圧片
はその弾発力で使用中のカルテを基部に押し付ける。こ
のような単純な構成は、合成樹脂製シートを屈曲して容
易に形成でき、少数枚の使用中カルテを確実に保持でき
るとともに、基部、立上り部およびカバー部によって使
用中のカルテは保護され、これによっても使用中のカル
テの本件装置からの不所望な離脱を防止できる。
【0054】請求項2の本発明によれば、さらに保持部
は基部と立上り部とカバー部と複数の丸味を帯びた突片
とを有する。突片は基部またはカバー部のいずれか一方
に設けられ、突片が設けられていない基部またはカバー
部の他方との間で使用中のカルテを弾発的に保持する。
このような単純な構成は、合成樹脂製シートを屈曲し
て、かつ突片を塑性変形して容易に形成でき、少数枚の
使用中カルテを確実に保持できるとともに、基部、立上
り部およびカバー部によって使用中のカルテは保護さ
れ、これによっても使用中のカルテの本件装置からの不
所望な離脱を防止できる。
は基部と立上り部とカバー部と複数の丸味を帯びた突片
とを有する。突片は基部またはカバー部のいずれか一方
に設けられ、突片が設けられていない基部またはカバー
部の他方との間で使用中のカルテを弾発的に保持する。
このような単純な構成は、合成樹脂製シートを屈曲し
て、かつ突片を塑性変形して容易に形成でき、少数枚の
使用中カルテを確実に保持できるとともに、基部、立上
り部およびカバー部によって使用中のカルテは保護さ
れ、これによっても使用中のカルテの本件装置からの不
所望な離脱を防止できる。
【0055】請求項3の本発明によれば、請求項1およ
び2の本発明に加えて、綴じ手段が第1表紙部の内折れ
部寄りに設けられているので、記録済のカルテが見やす
く、綴じやすい。
び2の本発明に加えて、綴じ手段が第1表紙部の内折れ
部寄りに設けられているので、記録済のカルテが見やす
く、綴じやすい。
【0056】請求項4の本発明によれば、本件収納装置
を上下に積み重ねて保管し、または縦にして隣接して並
置して保管するにあたり、保持部が、第1および第2表
紙部から外側方にずれて位置されているので、収納装置
の厚みをできるだけ小さくし、これによってその収納装
置の厚み方向の保管スペースを低減することができるよ
うになるとともに、使用中のカルテの取外しが容易にで
きる。
を上下に積み重ねて保管し、または縦にして隣接して並
置して保管するにあたり、保持部が、第1および第2表
紙部から外側方にずれて位置されているので、収納装置
の厚みをできるだけ小さくし、これによってその収納装
置の厚み方向の保管スペースを低減することができるよ
うになるとともに、使用中のカルテの取外しが容易にで
きる。
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の実施の一形態の一部の底面図である。
【図3】収納装置1の開いた状態を示す平面図である。
【図4】収納装置1の一部の底面図である。
【図5】複数の収納装置1を上下に積み重ねた状態を示
す簡略化した底面図である。
す簡略化した底面図である。
【図6】カルテ8の平面図である。
【図7】本発明の実施の他の形態の一部の断面図であ
る。
る。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態の斜視図であ
る。
る。
【図9】本発明のカルテ収納装置1が関連して用いられ
る病院などの端末装置の全体の構成を示す斜視図であ
る。
る病院などの端末装置の全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図10】病院の医療体系全体の系統図である。
【図11】病院における本発明を用いて行う診療手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図12】図11におけるステップm9,b10のさら
に具体的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
に具体的な動作を説明するためのフローチャートであ
る。
1 収納装置 2 第1表紙部 3 内折れ部 4 第2表紙部 5 保持部 6,8 カルテ 7 セロファンテープ 9 凹条 10 背表紙 11 内折れ線 14 基部 15 立上り部 16 カバー部 17 内側部 18 押圧片 21 空間 24 透孔 27,32 突片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B42F 9/00 B42D 15/00 331 B42F 1/00
Claims (4)
- 【請求項1】 (a)医療関連情報を記録する長方形シ
ート状のカルテを収納するカルテ収納装置において、 (b)カルテとほぼ同一平面形状を有する長方形シート
状であって、記録済のカルテを綴じる綴じ手段を有する
第1表紙部と、 (c)第1表紙部とカルテの長辺方向で連なり、カルテ
の長辺方向と垂直方向の幅W2を有する内折れ部と、 (d)内折れ部とカルテの長片方向で連なり、カルテと
ほぼ同一形状を有し、内折れ部を介して第1表紙部を上
にして重ねられる第2表紙部と、 (e)第2表紙部に内折れ部と反対側で連なり、第2表
紙部上に第1表紙部を重ねた状態で、使用中のカルテを
長片の一方の側部で第2表紙部上に取外し自在に保持す
る保持部であって、 (e1)第2表紙部の内折れ部とは反対側で、カルテの
長辺方向全長にわたり外方側に、第1表紙部から突出し
て延びる基部と、 (e2)基部の外側部に連なって、カルテの長辺方向全
長にわたって、第1表紙部を重ねる側に、前記W2より
も小さい立上り幅W3で立上る立上り部と、 (e3)立上り部に連なって、カルテの長辺方向全長に
わたって内方側に延びるカバー部と、 (e4)カバー部に連なって、基部とカバー部との間の
空間内に、基部の外側になるにつれて、基部に近づくよ
うに弯曲して形成され、カルテを基部との間で弾発的に
押しつける押圧片とを有する保持部とを含み、 (f)第1表紙部と、内折れ部と、第2表紙部と、保持
部とは、単一枚の合成樹脂製シートを屈曲して形成され
ることを特徴とするカルテの収納装置。 - 【請求項2】 (a)医療関連情報を記録する長方形シ
ート状のカルテを収納するカルテ収納装置において、 (b)カルテとほぼ同一平面形状を有する長方形シート
状であって、記録済のカルテを綴じる綴じ手段を有する
第1表紙部と、 (c)第1表紙部とカルテの長辺方向で連なり、カルテ
の長辺方向と垂直方向の幅W2を有する内折れ部と、 (d)内折れ部とカルテの長片方向で連なり、カルテと
ほぼ同一形状を有し、内折れ部を介して第1表紙部を上
にして重ねる第2表紙部と、 (e)第2表紙部に内折れ部と反対側で連なり、第2表
紙部上に第1表紙部を重ねた状態で、使用中のカルテを
長片の一方の側部で第2表紙部上に取外し自在に保持す
る保持部であって、 (e1)第2表紙部の内折れ部とは反対側で、カルテの
長辺方向全長にわたり外方側に、第1表紙部から突出し
て延びる基部と、 (e2)基部の外側部に連なって、カルテの長辺方向全
長にわたって、第1表紙部を重ねる側に前記W2よりも
小さい立上り幅W3で立上る立上り部と、 (e3)立上り部に連なって、カルテの長辺方向全長に
わたって内方側に延びるカバー部と、 (e4)基部またはカバー部のいずれか一方に設けら
れ、基部とカバー部との間の空間内に丸味を帯びて突出
し、カルテを基部またはカバー部のいずれか他方の内表
面との間に弾発的に押しつける複数の突片とを有する保
持部とを含み、 (f)第1表紙部と、内折れ部と、第2表紙部と、基部
と、立上り部と、カバー部とは単一枚の構成樹脂製シー
トを屈曲して形成され、 (g)突片は、基部またはカバー部の内表面に一体的に
突出するように塑性変形されて成形されたことを特徴と
するカルテの収納装置。 - 【請求項3】 前記綴じ手段が第1表紙部の内折れ部寄
りに設けられることを特徴とする請求項1または2記載
のカルテの収納装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のカ
ルテ収納装置を用い、記録済のカルテの一方の長辺を、
第1表紙部の内面に記録順に重ねて綴じ手段によって綴
じ、 使用中のカルテの一方の長辺を、第2表紙部に重ねた状
態で保持部に保持し、 保持部から取外した使用中のカルテに、医療情報をプリ
ンタによって印字または手書きし、使用中のカルテに余
白がある間は、印字または手書き後に、再び保持部に保
持し、余白がなくなれば前記カルテを記録済のカルテと
して第1表紙部の内面上に前記綴じ手段によって綴じ、 第1および第2表紙部が重ねられた状態で、複数の収納
装置を、第1および第2表紙部の面がほぼ水平になるよ
うにして上下に積み重ね、または第1および第2表紙部
の面がほぼ鉛直になるようにして隣接して並置して、保
管することを特徴とするカルテの記録/収納方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8216316A JP2783789B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | カルテの収納装置およびカルテの記録/収納方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8216316A JP2783789B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | カルテの収納装置およびカルテの記録/収納方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1058879A JPH1058879A (ja) | 1998-03-03 |
JP2783789B2 true JP2783789B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=16686625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8216316A Expired - Fee Related JP2783789B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | カルテの収納装置およびカルテの記録/収納方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783789B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4708523B2 (ja) * | 2000-01-25 | 2011-06-22 | 岐阜プラスチック工業株式会社 | カードホルダ |
KR100402615B1 (ko) * | 2001-09-14 | 2003-10-17 | 주식회사 엘지이아이 | 냉장고 캔 수납장치 |
SI3003731T1 (sl) * | 2013-05-28 | 2017-01-31 | Unibind Limited | Vezni element |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5795985U (ja) * | 1980-12-05 | 1982-06-12 | ||
JPH0611595B2 (ja) * | 1987-11-09 | 1994-02-16 | 株式会社ダイフク | ファイルホルダー |
JPH07290769A (ja) * | 1994-04-27 | 1995-11-07 | Kiyoshi Kato | ポケット式カルテ印字発生源入力方法および診断記録体およびカルテのファイル方法 |
-
1996
- 1996-08-16 JP JP8216316A patent/JP2783789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1058879A (ja) | 1998-03-03 |
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