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JP2783418B2 - イソプロピル−ジメチルベンジルイソシアネート共重合体の製造法 - Google Patents

イソプロピル−ジメチルベンジルイソシアネート共重合体の製造法

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JP2783418B2
JP2783418B2 JP1084137A JP8413789A JP2783418B2 JP 2783418 B2 JP2783418 B2 JP 2783418B2 JP 1084137 A JP1084137 A JP 1084137A JP 8413789 A JP8413789 A JP 8413789A JP 2783418 B2 JP2783418 B2 JP 2783418B2
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isocyanate
monomer
tmi
solvent
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ロバート・ジー・リーズ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は硬化しうる組成物の低温架橋を可能にするイ
ソシアネート官能性共重合体の製造法に関する。
本発明を要約すれば、分子量2000〜4000を有し且つ
(i)イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソ
シアネート40〜50モル%及び(ii)不飽和エステル60〜
45モル%を含んでなる単量体に由来する単量体単位を含
有する架橋剤として有用な実質的に交互の、有機溶媒に
可溶な共重合体の製造法が該共重合体と共に記述され
る。この共重合体及びイソシアネート反応性の物質を含
有する硬化しうる組成物も記述される。
米国特許第3,290,350号は、遊離基型開始剤を用いる
イソプロペニルジメチルベンジルイソシアネートのエチ
レンとの共重合体を開示している。得られる共重合体は
ベンゼンへの貧弱な溶解性を示し、また低イソシアネー
ト含量を示す。
独国特許第1,745,279号は、実施例5においてp−PMI
の、82%の低転化率におけるアクリル酸メチルとのアゾ
触媒による共重合を記述している。
1982年6月1日に申請し、現在取り下げている米国特
許願第499,961号は、m−又はp−イソプロペニル−
α,α−ジメチル−ベンジルイソシアネート(以下「m/
p−TMI」)の、ある不飽和共単量体との共重合体を記述
している。特許願第499,961号のテキストはヨーロッパ
特許局からヨーロッパ特許第0130323A2号として公開さ
れている。特許願第499,961号の主な技術的開示は、比
較的高分子量のイソシアネート重合体(例えば分子量64
00〜17400)を低分子量の多価化合物(例えばジエチレ
ングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチ
ロールプロパン)と組合せて使用することである。特許
願499,961号に例示される共重合体は低分子量のポリオ
ールとの組合せにおいて、室温で4日間以内に成功裏に
硬化しえなかった。特許願第499,961号に示されている
室温硬化の1つ事例は、m−TMI15モル%、アクリル酸
ブチル40モル%、及びメタクリル酸メチルを含む高分子
量のターポリマー「Y」が通常でないほど高量のスズ硬
化触媒(即ちターポリマー固体の重量に基づいて1%の
有機スズ化合物)を用いることにより、トリメチロール
プロパンで7日以内に硬化するというものである。更に
室温においてターポリマー「Y」とトリメチロールプロ
パンの配合物は均質でなかった。
今や放棄されている1983年12月21日付けの特許願第56
3,882号及び1987年10月22日付けの関連特許願第07/113,
337号は、特許願第499,961号と連続した一部であり、m/
p−TMIと種々の不飽和単量体との共重合体を記述してい
る。これらの特許願は室温で7日間の硬化というただ1
つの例を含んでいる。
特許願第499,961号又はその連続した一部の特許願の
実施例又は一般的教示に従うことにより、一様に4日間
又はそれ以下での室温硬化を達成しようとする後続実験
は失敗した。
m/p−TMIの従来法の共重合体はいずれもが、実際的な
イソシアネート官能性の共重合体架橋剤に対して必要と
される組合わせられた有利な性質のすべてを有さない。
従って従来法のものよりも次の総合的利点を有するm/
p−TMI共重合体を製造することが望ましい: 1.4日又はそれ以内での室温硬化性 2.高イソシアネート官能性(m/p−TMI40モル%以上) 3.高有機溶媒溶解性 4.低分子量 5.ポリヒドロキシ、カルボキシ、又はアミノ含有物質を
硬化させる能力 6.低残存m/p−TMI。
本発明は(i)m/p−TMIに由来する単位少くとも40〜
50モル%までを含有する室温で硬化する共重合体の製造
法である。
また、本発明は(i)m/p−TMIに由来する単位少くと
も40〜50モル%までを含有する架橋共重合体に関する。
更に本発明は(i)m/p−TMIの架橋共重合体及び(i
i)イソシアネート反応性物質を含んでなる硬化性組成
物にも関する。
更に本発明は(i)m/p−TMIの架橋共重合体、(ii)
イソシアネート反応性物質、及び(iii)硬化触媒を含
んでなる室温硬化性組成物にも関する。
更に本発明は本発明の硬化組成物を熱活性化すること
により生成せしめた架橋製品又はコーティングにも関す
る。
本発明のm/p−TMI共重合体は次の定義による特性を有
する: 1.イソシアネート反応性物質との室温硬化性(25℃で4
日以内) 2.有機溶媒への高い溶解性 3.m/p−TMIに由来する単位40〜50モル%の含有 4.少くとも約8重量%の反応性イソシアネート官能基 5.約2000〜約4000の分子量(Mn) 6.低残存m/p−TMI。
本発明の共重合体はいずれの構造理論によっても限定
されないが、それは実質的に交互で線状であると思われ
る。即ちm/p−TMIに由来する共重合体単位は他の重合し
うる不飽和単量体(非m/p−TMI)に由来する単位にだけ
結合する。それ故に、本発明の共重合体のm/p−TMIのモ
ル割合は50モル%を越えない。
本発明の共重合体の交互性は本明細書に教示される重
合法によって維持される。共単量体は不飽和エステルで
あることが必要とされるが、組成の僅かな変化は可能で
ある。そのような変化は、m/p−TMIに由来する単位を40
モル%の少量で有する共重合体生成物が本発明の意味に
おいて「交互である」と考えられるように、少量(5モ
ル%まで)の妨害しない量の不飽和非イソシアネート反
応性共単量体を含有せしめる場合に起こる。しかしなが
ら本発明の好適な交互共単量体はm/p−TMIに由来する単
位を少くとも47モル%含有する。
「有機溶媒に可溶」とは、本明細書の場合、1−メト
キシ−2−プロパノールアセテート1重量部中に25℃で
2重量部程度まで溶解する共重合体として定義される。
有機溶媒の溶解性は共重合体の分子量の関数である。本
発明の好適な共重合体はすべての割合で有機溶媒に溶解
する。本発明の共重合体の数平均分子量(Mn)は約2000
〜約4000であり、2800〜3600の範囲が特に好適である。
本発明の共重合体は硬化しうる組成物中に架橋のため
に多量のイソシアネート基が存在することを必要とされ
る。斯くして、共重合体の重量に基づいて少くとも8重
量%のイソシアネート官能基が共重合体中に存在する。
共重合体中の未反応のm/p−TMIの量はガスクロマトグラ
フィーでの分析によって決定することができる。
本発明の共重合体は比較的狭い分子量分布又は多分散
性を有する。「d」として測定されるこの多分散性は重
量平均分子量を数平均分子量で割った比(Mw/Mn)で表
わされ、高々2.2であることが必要とされる。
反応域共重合体生成物は、未転化のm/p−TMIが高々1
重量%が許容しうる筈であると思われる。更に、反応域
共重合体生成物は2.5又はそれ以下の「f%<2」を有
さねばならない。「f%<2」の測定値は、2又はそれ
以下の平均イソシアネート官能基を有する成分の、反応
域生成物における%として定義される。
本発明の共重合体は精製した固体の共重合体又は溶媒
に溶解した重合体の形であってよい。最も好適なものは
殆んど又は全然精製していない本発明の反応生成物の形
の共重合体である。
本発明の共重合体はm/p−TMI反応物を、化学式 [式中、R1は有機基であり、Rは水素又はメチル基であ
り、そしてnは5〜20の整数である] で記述される如く、1種又はそれ以上の不飽和の重合し
うるエステルと遊離基重合させることによって製造され
る。
下記の重合条件は、本発明の室温で硬化しうる共重合
体を製造するために厳密である: 1.単量体の選択 2.反応域における単量体の溶媒の適当な比 3.反応物の添加順序 4.低開始剤濃度を用いる場合の連鎖移動剤の使用 5.少くとも99%のm/p−TMI転化率。
本発明のm/p−TMI必須反応物は、m−イソプロペニル
−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、p−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート
又はこれらの混合物であってよい。
必須の不飽和共単量体反応物は、遊離基重合しうる不
飽和エステル又は不飽和エステルの混合物60〜45モル%
を主成分として含んでなる。適当な共重合体は炭素数4
〜12の不飽和アクリレート及びメタクリレートである。
不飽和共単量体として特に好適なものは、アクリル酸メ
チル(MA)アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸ブチル(BA)、アクリル酸エチルヘキシル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸エチルヘキシル、及びこれらの混
合物である。
本発明の共重合体の製造に用いる最も好適な不飽和ア
クリレート共重合体はアクリル酸メチル、アクリル酸ブ
チル、及びこれらの混合物である。
共重合体生成物中には、重合体の有用性を妨害しない
更なる単量体を少量混入することが可能である。斯くし
て共単量体反応物は非イソシアネート反応性の単量体例
えば不飽和芳香族化合物、アルケン、及び不飽和エステ
ル例えばマレエート及びフマレートを5モル%まで含有
していてもよい。他の特別な適当な共単量体反応物はα
−メチルスチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、プ
ロペン及びドデセンを含む。
本発明の重合法は、本発明の共重合体の特性及びm/p
−TMIの本質的に完全な反応を達成するために多くの厳
密な因子が必要とされる。m/p−TMI単量体の転化は、高
量の未反応のm/p−TMIが、それを硬化組成物中に用いた
時生成物共重合体の硬化性に致命的であるから99%以上
でなければならない。残存の未反応のm/p−TMIは単官能
性であり、硬化組成物中のイソシアネート反応性基を効
果的に保護(cap)する。本発明書に記述する方法で操
作すると、反応域に仕込んだm/p−TMIの少くとも99重量
%が共重合体生成物中に導入される。
今回本発明の重合法は実質的に交互の共重合体を生成
し且つm/p−TMI単独重合体或いはm/p−TMI含量が50モル
%以上である共重合体のいずれかを重大なほどの量では
生成しない(すなわち痕跡量以下でしか生成しない)と
いうことが発見された。
重合工程に対する反応域は本発明の単量体及び共重合
体生成物の双方に対する溶媒である妨害しない且つ重合
しない液体を含む。適当な反応媒体はエステル、ケト
ン、エーテル、芳香族炭化水素、塩素化炭化水素、脂肪
族炭化水素、及びこれらの混合物からなる群から選択さ
れる非反応性且つ非重合性の液体から選択される。溶媒
の例は酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、キシレン、
メチルエチルケトン、2−ヘプタノン、1,1,1−トリク
ロルエタン、又はこれらの混合物である。1−メトキシ
−2−プロパノールアセテートの反応媒体溶媒としての
使用は特に好適である。
単量体の全溶媒に対する重量比は本発明の方法に対し
て厳密である。斯くして溶媒反応媒体中に溶解せしめら
れる単量体の最終重量比は、約2:1〜約20:1であるべき
である。単量体と溶媒の比を低く(即ち溶媒を多く)し
て反応を行なうと、本明細書に記述するすべての所望の
性質を有する共重合体が生成しないということは本発明
の発見である。
典型的には、本明細書で教示される方法において、重
合域及び反応器仕込み物の双方に溶媒が添加される。反
応器仕込み物における溶媒の割合は普通重合工程に用い
る溶媒の全重量の50重量%以下である。
単量体と溶媒の比が小さいと、典型的には高残存未反
応のm/p−TMIを有する反応域生成物が得られ、また高粘
稠共重合体溶液からの過剰な溶媒の除去が必要となりう
る。
本発明の工程に対する反応物の添加方法は、共重合体
生成物の所望の特性を得るために重要である。
本発明の有機溶媒可溶性で高イソシアネート官能基の
共重合体が、重合を行なうための液体溶媒媒体を最初に
含有する反応域中に、必須単量体及び遊離基開始剤を同
時に添加することによって生成されるということは本発
明の厳密な観点である。
単量体、開始剤、及び随時連鎖移動剤を含んでなる反
応器仕込み物成分の同時の添加は、重合反応の少し前に
これらの成分を予備混合することによって達成される。
別に成分流を丁度反応域への導入時点で一緒にしてもよ
い。劣った共重合体の性質例えば不溶性のゲルの生成、
低転化率(99%以下)、及びそのような共重合体を含有
する硬化性組成物の劣化(4日間での硬化の失敗)は、
例えばm/p−TMI単量体を反応域に添加し、そして他の反
応物を続いて添加する場合に起こる。
m/p−TMI単量体及び不飽和の共単量体成分は、典型的
に最終共重合体生成物に所望のモル割合で反応域に添加
される。斯くして本発明の実施によると、m/p−TMI40〜
50モル%及び不飽和共単量体に由来する残りの%に由来
する単量体単位を含有する共重合体が製造される。
本発明の重合は回分式又は連続式法のいずれかで行な
うことができる。回分式法は望ましくは溶媒を含有する
反応域中に必須単量体、触媒、及び他の物質を徐々に添
加することによって行なわれる。適当な添加速度は重合
反応の発熱を監視することによって判断することができ
る。回分式法においては、完全な反応を保証するため
に、すべての成分を反応域に添加した後に更なる触媒を
添加することが望ましい。反応の終了時に随時蒸留を行
なっていずれか未反応の不飽和エステル又は残存溶媒の
量を減じてもよい。
重合反応の時間及び温度は厳密でなく、一般に約100
〜約150℃の範囲の温度で約1/2〜24時間である。重合は
普通自然発生の圧力で行なわれるが、所望により減圧又
は過圧も使用しうる。
4日間又はそれ以下での室温硬化という性質を得るの
に必要な本発明の方法の更なる厳密な観点は、選択され
た遊離基開始剤の使用を必要とする。不飽和単量体の遊
離基重合に使用される通常の開始剤は本発明の方法にお
いて一般に不満足である。例えばアゾ型の開始剤は許容
できない量の未反応のm/p−TMI単量体が残り、又は分子
量分布における多分散性が大きくなりすぎる。脂肪族過
酸化物は典型的には、許容しえない程度の黄色を呈する
共重合体生成物を与えるが、さもなければ満足できる。
次の一般式のパーエステル型過酸化物は好ましくは本
発明の実施において使用される: R1−C(O)−O−O−R2 [式中、R1は脂肪族又は芳香族基であり、そしてR2は第
3アルキル基である]。
本発明の方法に用いるのに特に好適な開始剤はR1が脂
肪族基例えばt−ブチル及びt−アミルであるパーエス
テルである。
一般にパーエステル開始剤は全単量体(即ちTMI及び
不飽和エステル)の重量に基づいて20重量%以下の濃度
で使用される。普通パーエステル開始剤は12重量%以下
の濃度で使用され、6〜12重量%の範囲が特に好適であ
る。
パーエステル開始剤を前述した如く単量体反応物と一
緒に反応域に添加するということは本発明の方法の厳密
な観点である。しかしながら、過酸化物の殆んどを単量
体反応物と共に添加し、そして過酸化物の少量を、重合
反応が実質的に終った後の最終工程として添加すること
も可能である。そのような最終工程は少量の未反応の単
量体を除去する目的をもち、そして硬化しうる組成物の
配合に直接使用しうる反応域生成物を達成する助けとな
る。斯くして過酸化物の少くとも70、好ましくは少くと
も80重量%を単量体及び他の必須成分と共に添加し、そ
して残りのパーエステル過酸化物が存在するならばこれ
を実質的に重合反応の終了時に添加するということが重
要である。重合反応の終了は反応域の発熱を監視するこ
とにより、及び反応混合物のガスクロマトグラフィー分
析によって未反応のTMI量を監視することによって決定
することができる。
重合工程は有利には3級アミン又は3級メルカプタン
型連鎖移動剤の存在下に行なわれる。3級メルカプタン
は本発明の実施において好適な連鎖移動剤である。連鎖
移動剤の使用に失敗すると、非常に高量のパーエステル
開始剤の使用、或いは必要とされる高有機溶媒溶解性を
有するには高分子量すぎる共重合体の生成に帰結する。
一般に連鎖移動剤は反応域に添加される単量体の重量
に基づいて10重量%以下の濃度で使用される。
本発明の実施において用いられるパーエステル開始剤
及びメルカプタン連鎖移動剤の量の間には関係がある。
開始剤は生成物共重合体を製造するために使用しなけれ
ばならない。典型的には、必要とされる2000〜4000の分
子量範囲の共重合体を製造するために、非常に高開始剤
量(全単量体に基づいて15重量%以上)を使用しなけれ
ばならない。非常に低い開始剤量は、反応域中にメルカ
プタン連鎖移動剤も用いた場合に使用しうる。斯くし
て、本方法の操作では、より多くの開始剤をより少ない
連鎖剤と共に或いはより少ない開始剤をより多くの連鎖
移動剤と共に、相対的な価格及び工程操作の簡便さとは
関係して用いることができる。
反応域は好ましくは均一性と工程の制御を補助するた
めに撹拌及び熱交換装置が付与されている。
本発明の方法の反応生成物は硬化しうる組成物配合物
におけるm/p−TMI共重合体成分として直接使用しうる。
所望により反応域生成物は、未反応の不飽和エステル単
量体を除去するために(150℃以下の温度での)蒸留に
供してもよい。他の可能な精製法は溶媒媒体(例えば反
応生成物への非溶媒の添加)からの精製又は溶媒抽出を
含む。
本発明の共重合体は適当な用途のために化学的に改変
されていてもよい。斯くして「ブロック」されたイソシ
アネートを用いたい場合には、本発明の共重合体を技術
的に公知の1つ又はそれ以上のブロック剤と反応させる
ことができる。未反応のイソシアネートは、ポウルF.ブ
ルインズ(Paul F.Bruins)編、「ポリウレタン技術(P
olyurethane Technology)」、インターサイエンス社
(Interscience Publishers,New York)、11〜12頁に記
述されているように、適度な温度で脱ブロックしうるブ
ロックされたイソシアネート残基を含む。適当なイソシ
アネートブロック剤はフェノール、カテコール、シアン
化水素、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル、カプロ
ラクタム、イソオクチルフェノール、4−ヒドロキシピ
フェニル、オキシム例えばメチルエチルケトンオキシ
ム、ピラゾール、イミダゾール、及びα−ピロリドンを
含む。一般にブロック剤の使用は比較的高温で硬化する
組成物に用いられる共重合体の製造に対してである。ブ
ロック剤によって生成する付加物の解離温度は一般に約
80〜約250℃の範囲にあるであろう。
本発明の硬化しうる組成物は、次の成分: (1)約2000〜約4000の分子量を有し、未反応のイソシ
アネート残基を少くとも8重量%有し、且つ (i)イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソ
シアネート40〜50モル%、 (ii)不飽和のエステル60〜45モル%、及び (iii)非イソシアネート反応性の重合しうる単量体0
〜5モル%、 から本質的になる単量体に由来する単量体単位を含有す
る実質的に交互の、有機溶媒に可溶な共重合体の架橋有
効量;及び (2)イソシアネート反応性の物質、 を含んでなる。
イソシアネート反応性物質は概述すると、いずれかの
活性水素を含有する物質である。特にイソシアネート反
応性物質はヒドロキシ、アミノ、アミド、メルカプト、
又はエトキシ官能基の1つ又はそれ以上を含有しうる。
本発明の硬化しうる組成物に用いるためのイソシアネ
ート反応性物質の最も重要な群は主に又は専らヒドロキ
シル官能基を含有するものである。低分子量ポリオール
が使用しうる。低分子量ポリオールの適当な例は、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブチレ
ングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキシ
レングリコール、グリセロール、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
アンヒドロエンネアヘプチトール、(4744−47−2)、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオー
ル、及びこれらの混合物である。
高分子量でヒドロキシ官能性のイソシアネート反応性
物質(Mn=約800〜約15000)はヒドロキシ官能性アクリ
ル樹脂例えばG−キュア(Cure)867、G−キュア868
[ヘンケル(Henkel)社の製品]、ジ酸及びポリオール
の反応によって製造される如きヒドロキシル末端のポリ
エステル、及びアルキレンオキシドの多官能性アルコー
ルへの塩基触媒による付加によって製造されるヒドロキ
シ末端ポリエーテル、ヒドロキシ末端の炭化水素重合体
(例えばヒドロキシ末端のブタジエンの単独及び共重合
体)、ヒドロキシ末端の単量体ウレタン、ポリエーテル
ポリオール、及びヒドロキシ末端のグラフト共重合体を
含み、本発明の硬化しうる組成物に有用である。
本発明の硬化しうる組成物においてm/p−TMI共重合体
と共に用いるための特に好適なイソシアネート反応性物
質は市販されているヒドロキシ基含有のアクリル樹脂で
ある。これらの市販のヒドロキシ含有アクリル樹脂のい
くつかの特性は次の通りである: a)G−キュア867アクリル樹脂、ヘンケル社の製品−
イソシアネートと反応するヒドロキシ官能性のアクリル
共重合体 粘度−cp、25℃=3500〜5000 ヒドロキシ当量(固体樹脂)=600 b)G−キュア868アクリル樹脂、ヘンケル社の製品−
イソシアネートと反応するヒドロキシル官能性のアクリ
ル共重合体 粘度−cp、25℃=4500〜6500 ヒドロキシル当量(固体樹脂)=800 本発明の硬化しうる組成物は、本発明の共重合体及び
イソシアネート反応性物質だけから本質的になる。この
最低限の配合物は高温(即ち50℃以上)で硬化しうる。
しかしながら室温で硬化しうる組成物を製造することが
本発明の主な目的である。「室温で硬化しうる組成物」
とは、本明細書の場合25℃で4日間以内、プライム処理
していないパネルにコーティングした後、「MEKこすり
(Rub)試験」(後述)に合格するのに十分な耐溶媒性
を発現する能力をもつ組成物として定義される。
アミノ基だけをイソシアネート反応性官能基として含
有するイソシアネート反応性物質は硬化触媒の使用を必
要としない。
成分(1)及び(2)を硬化触媒と一緒にして室温で
硬化する反応性組成物を製造する。この硬化触媒は技術
的に公知のものから選択され、ウレタン生成反応を促進
する。本発明の実施において有用な硬化触媒の適当な例
は有機スズ化合物又は3級アミン及びこれらの組合せ物
である。
適当な3級アミン硬化触媒はトリエチレンジアミン、
N−アルキルモルフォリン、N,N,N′,N′−テトラメチ
ルエチレンジアミン、及びジアルキルアルカノールアミ
ンを含む。適当な有機スズ化合物はオクタン酸第一ス
ズ、オレイン酸第一スズ、ジメチルスズジラウレート、
テトラブチルジアセトキシスタノキサン、ジブチルスズ
ジラウレート、ジブチルスズジ−2−エチルヘキソエー
トである。有機スズ硬化触媒は本発明の実施において非
常に好適である。これらのスズ硬化剤は典型的には本発
明の硬化しうる組成物中の固体を生成する重合体の重量
に基づいて約0.1〜0.5%の濃度で使用される。0.5重量
%以上のスズ硬化触媒の量は、最終の架橋した重合体の
物理的性質の劣化も促進するから一般に望ましくない。
硬化組成物は混合した粉末の形であってよく、或いは
溶媒又は非溶媒中に一緒に溶解又は分散せしめてあって
よい。
m/p−TMI共重合体とイソシアネート反応性物質の比
は、典型的には共重合体中のイソシアネート基と成分
(2)中のイソシアネート反応性基とのモル比が約1:1.
5〜約1:0.5となるような比である。
本発明の架橋された重合体は、本発明に従って製造さ
れる硬化しうる組成物の架橋イソシアネート基を活性化
させることによって製造される。硬化しうる組成物の架
橋は、4日間までの期間にわたる凡その室温(25℃)か
ら1/2分間程度の短い期間にわたる迅速硬化サイクルに
よる約125℃までの範囲の熱を適用することによって達
成される。いずれかの温度での硬化は硬化触媒を含有さ
せることで利点がある。
比較的高い硬化温度(例えば50℃以上)は、硬化触媒
がなくても硬化を行ないうる。しかしながら室温での硬
化は、一般に硬化を促進する有効量の硬化触媒を含まな
い場合、ヒドロキシ含有イソシアネート反応性物質に対
して可能でない。
硬化しうる組成物の硬化の完了は、硬化された組成物
を含んでなる組成物を、溶媒としてのメチルエチルケト
ンでこするという耐溶媒性試験法によって確かめた。こ
の「MEKこすり試験」は次の如く行なった: 試験パネル基板に0.0381mmの湿ったフィルムを付着さ
せ、このフィルムを選択した時間及び温度条件下に硬化
させた。このパネルを実験室のベンチに取りつけ、メチ
ルエチルケトンを飽和させた柔い布で包んだ人さし指に
より、0.9kgの圧力をかけて前後にこすった。1回の前
後の動きを1ストロークとした。適当な間隔で表面の目
じるしの存在を調べながらこすりを続けた。各10回のス
トロークの後に布をMEK溶媒に浸して、これをMEKで飽和
させ続けた。表面に目じるしがつくのに必要なストロー
ク数とこすり落すのに必要なストローク数の比を「表面
の目じるし/こすり落とし」として記録した。
本発明の硬化された重合体は基材の保護のためのコー
ティングの形であってよい。例えば硬化された重合体の
コーティングは腐食性の環境から保護するために基材上
に塗布し、或いは基材中に含浸せしめることができる。
次の実施例は本発明の特別な具体例を示し、また本発
明の方法以外の方法の結果も例示する。
実施例 I 第A部: 実施例Iの第A部は本発明の方法によるm−TMI/アク
リル酸メチル共重合体の製造を例示する。
真空密閉型機械的撹拌機及びドライアイス冷フィンガ
ー凝縮器付属品を有する2重ジャケット型水冷凝縮器を
備えた1000mlの3ツ口フラスコをアルゴンで完全にパー
ジした(少くとも24時間)。(i)新しく蒸留したm−
TMI(244.3g、1.215モル)、(ii)アクリル酸メチル
(115.1g、1.337モル)、(iii)t−ブチルパーオクト
エート(25.00g)、(iv)ドデシルメルカプタン(30.0
g)、及び(v)メトキシプロピルアセテート[アルコ
ソルブPMアセテート(Arcosoly PM Acetate)、アルコ
社(Arco Corp.)の製品]溶媒(60.0g)の、すべてモ
レキュラーシーブ上に貯蔵したものであった冷(10℃以
下)混合物を、約125℃に保ったアルコソルブPMアセテ
ート溶媒(40.0g)を含む1000mlのフラスコ中に、激し
く撹拌しながら4時間にわたって秤入した。単量体混合
物の添加が完了した後、tert−ブチルパーオクトエート
の更なる7.0gを、連続的に撹拌しながら130℃で90分間
にわたって添加した。すべての試剤を添加した後、反応
混合物を140℃に1時間及び150℃に30分間保った。次い
で混合物を100℃まで冷却し、穏やかなアルゴン流でパ
ージして残存アクリル酸メチルの痕跡量を除去し(約30
分)、そしてこの状態の、収率約98%の生成物を移し、
アルゴン下に貯蔵した。共重合体生成物中のイソシアネ
ート量はジブチルアミン滴定によって決定した。
上記方法で製造した1のバッチは、下に要約する工
程の因子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 244.3 不飽和エステル単量体仕込み物、MA(g) 115.1 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 47.6 全溶媒(g) 100.0 全単量体/溶媒重量比 3.6 開始剤、tert−ブチルパーオクトエート(g) 32.0 単量体と共に添加される開始剤(%) 78 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g)30.0 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 11.3 分子量(GPCによる数平均分子量) 3487 d(GPCによる多分散性) 1.77 f%<2(GPCによる) 0.5 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 99.8 *ASTM D1638−74法で測定した色値。
実験結果に対する脚注: 多分散性「d」はMw/Mnであり、分子量の広がりの程
度の推定である。
「f%<2」の測定値は、2又はそれ以下の官能器を
有する反応域生成物中の成分のパーセントを与える。
結論: 実施例I、第A部の共重合体は本発明の方法に従って
製造した。
第B部: 本実施例の第B部は、G−キュア867アクリル樹脂
(ヒドロキシ官能性アクリル樹脂、ヘンケル社の製品)
を用いることによる実施例I、第A部で製造した共重合
体の硬化を示す。
実施例IAの共重合体を用いる1200Sアルミニウム上で
のm−TMI/MA共重合体の硬化速度 配合物 成分A G−キュア867(固体60%) 10.00g T−12(10%溶液) 0.48g アルコソルブPMアセテート 4.10g 小計 14.58g 成分B 実施例IAの共重合体(固体77.5%) 4.80g 合計(成分A+B) 19.38g 非揮発性物 50% ゲル化時間 3.0時間 1200Sアルミニウム上へのドロウダウン(draw−down) 実施例IAからのm−TMI共重合体の硬化応答 アクリル樹脂 G−キュア867 右記実施例番号の共重合体 IA T−12% 0.5 20分間/125℃ 厚さ、ミル(mm) 1.1(0.027) ヌープ 18.3 MEK 200+ 20分間/ 80℃ 厚さ、ミル(mm) 1.1(0.027) ヌープ 13.2 MEK 200+ 室温、1日間 厚さ、ミル(mm) 1.2(0.030) ヌープ 4.8 MEK 40/90 室温、3日間 ヌープ 10.6 MEK 200+ 室温、7日間 ヌープ 13.1 MEK 200+ 室温、17日間 ヌープ 13.2 MEK 200+ *T−12は有機スズ硬化剤メタキュア(Metacure)T−
12、エア・プロダクツ社の製品である。
結論: 本発明の方法で製造した第A部の共重合体は、第B部
における如くイソシアネート反応性物質を含有する硬化
しうる組成物中で用いた時、室温で4日間以内に成功裏
に硬化した。
実施例 II 本実施例は、本発明の方法を行なう際の、本発明の範
囲内に入る他の開始剤の使用を例示する。
真空密閉型機械的撹拌機及びドライアイス冷フィンガ
ー凝縮器付属品を有する2重ジャケット型水冷凝縮器を
備えた5000mlの4ツ口フラスコをアルゴンで完全にパー
ジした。(i)新しく蒸留したm−TMI(1466g、7.294
モル)、(ii)アクリル酸メチル(658.6g、7.658モ
ル)、(iii)t−アミルパーオクトエート(159.7
g)、(iv)tert−ドデシルメルカプタン(180.0g)、
及び(v)メトキシプロピルアセテート溶媒(400g)の
冷(<10℃)混合物を、アルコソルブPMアセテート溶媒
200gを含む5000mlのフラスコ中に秤入した。激しく拡販
しながら4時間にわたって125℃の温度を維持した。単
量体混合物の添加が完了した後、tert−アミルパーオク
トエートの更なる44.7gを、連続的に撹拌しながら123℃
で90分間にわたって添加した。すべての試剤を添加した
後、反応混合物を140℃に2時間保った。
次いで混合物を140℃下にアルゴンでパージして残存
アクリル酸メチルの痕跡量を除去し(約30分)、そして
この状態の、収率約98%の生成物を移し、アルゴン下に
貯蔵した。
実施例IIの方法で製造した5バッチは、下に要約す
る工程の因子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 1466 不飽和エステル単量体仕込み物、MA(g) 658.6 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 48.8 全溶媒(g) 600 全単量体/溶媒重量比 3.5 開始剤、t−アミルパーオクトエート(g) 204.4 単量体と共に添加される開始剤(%) 78.1 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g) 180.0
固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 11.9 分子量(GPCによる数平均分子量) 3347 d(GPCによる多分散性) 1.47 f%<2(GPCによる) 0.1 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 99.4 密度(g/cm3) 1.08 第B部 プライム処理したB−100パネル上でのm−TMI/MA共
重合体の硬化速度 実施例IIの共重合体 成分A G−キュア868(固体60%) 13.30g T−12(10%溶液) 0.58g アルコソルブPMアセテート 4.60g 小計 18.48g 成分B 実施例IIの共重合体(固体78.0%) 4.50g 合計(成分A+B) 22.98g 非揮発性物 50% ゲル化時間 0.75時間 プライム処理したボンダーライト(Bonderite)−100
パネル上でのドロウダウン 硬化データ アクリル樹脂 G−キュア868 右記実施例番号の共重合体 II T−12% 0.5 20分間/125℃ 厚さ、ミル(mm) 1.2(0.03mm) ヌープ 13.1 MEK 200+ 接着 5 20分間/ 80℃ 厚さ、ミル(mm) 1.2(0.03mm) ヌープ 6.9 MEK 200+ 積層 5 室温、2日間 厚さ、ミル(mm) 1.2(0.03mm) ヌープ 2.6 MEK 200+ 室温、5日間 ヌープ 4.2 MEK 200+ 室温、7日間 ヌープ 6.3 MEK 200+ 接着 5 結論: 本発明による重合体を、実施例Iと異なるパーエステ
ル触媒を用いて製造した。これは室温で4日以内に硬化
した。
実施例 III 重合を、単量体と溶媒の重量比を2.0:1にして行ない
且つアクリル酸ブチルを共単量体として用いる以外実施
例Iの反応装置と実験方法を用いた。
上記方法で製造したバッチは、下に要約する工程の因
子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 24.43 不飽和エステル単量体仕込み物、BA(g) 15.56 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 50.0 全溶媒(g) 20 全単量体/溶媒重量比 2.0 開始剤、tert−ブチルパーベンゾエート(g) 8.0 単量体と共に添加される開始剤(%) 86.0 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g) なし 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 9.4 分子量(GPCによる数平均分子量) 2000 d(GPCによる多分散性) 1.7 f%<2(GPCによる) 2.2 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 99.1 結論: 本実施例は実施例Iに用いたものと異なる共単量体
(アクリル酸ブチル)及び開始剤を用いることにより、
本発明の方法による共重合体を製造した。
実施例 IV(参考例) 本実施例は、本発明の方法によって必要とされるもの
と異なる遊離基開始剤を用いる方法によるm−TMI/アク
リル酸ブチル共重合体の製造を例示する。
重合を、アクリル酸ブチルを不飽和単量体として用い
て行なう以外実施例Iの反応装置及び一般的方法を使用
した: 実施例IAの方法で製造した1のバッチは、下に要約
する工程の因子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 24.43 不飽和エステル単量体仕込み物、BA(g) 15.56 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 50.0 全溶媒(g) 16.5 全単量体/溶媒重量比 2.42 開始剤、バゾ−52(アゾ型開始剤)(g) 11.17 単量体と共に添加される開始剤(%) 73.1 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g)なし 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 10.9 分子量(GPCによる数平均分子量) 1748 d(GPCによる多分散性) 2.46 f%<2(GPCによる) 10.7 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 96.8 結論: 実施例IVの共重合体法及び生成物は本発明の範囲外で
ある。多分散性「d」は大きすぎ(許容しうる最大値は
2.2)、また未反応の単量体の量は多すぎ(許容しうる
最大値は1%)、そしてf%<2は10.7で、これも高す
ぎた(許容しうる最大値2.5)。
実施例 V(参考例) 本実施例は重合成分の添加順序の影響を例示する。
重合を、アゾ型遊離基開始剤[バゾ(Vazo)−52、デ
ュポン社(Dupont Co.)の製品]を用いて行なう以外実
施例Iの反応装置及び一般的な方法を用いた。
反応物の添加順序を変化させた。特にm−TMIのすべ
てを重合域に仕込み、次いで共単量体(アクリル酸メチ
ル)、開始剤、及び連鎖移動剤を1.33時間にわたり、約
15ml/時の速度で反応域中へ徐々に導入した。重合反応
の終りに、すべてを溶媒10gに溶解したバゾ−52の1.0
g、アクリル酸メチル5.22gを1.33時間にわたって反応フ
ラスコに添加した。
上記方法で製造したバッチは、下に要約する工程の因
子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 48.86 不飽和エステル単量体仕込み物、MA(g) 20.90 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 50.0 全溶媒(g) 30.0 全単量体/溶媒重量比 2.5 開始剤、バゾ−52(g) 25.0 単量体と共に添加される開始剤(%) 76.6 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g)なし 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 12.2 分子量(GPCによる数平均分子量) 1405 d(GPCによる多分散性) 2.1 f%<2(GPCによる) 7.0 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 94.8 結論: 実施例Vの方法で製造した共重合体は、f%<2が高
すぎ且つ未反応のm−TMI量が許容できないほど多すぎ
るために、許容できなかった。この「逆の単量体仕込
み」法に由来する共重合体は室温で適切に硬化しなかっ
た。
実施例 VI(参考例) 本実施例は単量体と溶媒の比の影響を例示する。
第A部。共重合体の製造: 重合を、単量体と溶媒の重量比0.27:1を用いて行ない
且つアクリル酸ブチルを共単量体として用いる以外実施
例Iの反応装置と一般的な方法を用いた。
実施例VIで用いる開始剤はtert−ブチルパーベンゾエ
ート、即ち本発明の範囲内の芳香族パーエステル触媒で
あった。
上記方法で製造したバッチは、下に要約する工程の因
子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 24.43 不飽和エステル単量体仕込み物、BA(g) 15.56 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 50.0 全溶媒(g) 147.0 全単量体/溶媒重量比 0.27 開始剤、tert−ブチルパーベンゾエート(g) 7.5 単量体と共に添加される開始剤(%) 86.7 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g)なし 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 12.1 分子量(GPCによる数平均分子量) 1400 d(GPCによる多分散性) 1.2 f%<2(GPCによる) 3.2 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 91.6 結論: 実施例VI Aの方法で製造した共重合体は、m−TMI単
量体の転化率が低すぎ、またf%<2が、高すぎた。
第B部 実施例VI、第A部で製造した共重合体を用いて硬化し
うる組成物の製造を試みた。共重合体(5.97部)を、G
−キュア867アクリル樹脂、即ちヒドロキシアクリル樹
脂(ヘンケル社の製品)10.0部と混合した。この組成物
は、全樹脂固体の0.5%の濃度で用いられるT−12硬化
触媒[ジブチルスズジラウレート、エア・プロダクツ社
(Air Products Corp.)の製品]0.047部も含有した。
組成物の硬化応答は下記の通りである。
m−TMI共重合体VI Aの硬化応答 温度/時間 ヌープ(Knoop) MEKこすり 125℃/20分間 15.9 200+ 80℃/20分間 12.6 20/50 室温/1日間 3.4 10/25 室温/5日間 11.2 30/130 結論: 実施例VI Bの硬化しうる組成物は必要な室温硬化性を
有さないから、硬化には不成功であった。この組成物に
用いた共重合体は非常に低い単量体と溶媒の比(多すぎ
る溶媒)を用いて製造したものであって、本発明の厳密
な工程因子の範囲外であった。
実施例 VII(参考例) 本実施例は本発明の重合法において異なる遊離基開始
剤をメタクリル酸メチルと共に用いることの影響を示
す。ジアルキルパーオキサイド又はアゾ型遊離基開始剤
を本発明の方法で用いた。
第A部 実施例Iの反応装置と一般法を使用した。
上記方法で製造したバッチは、下に要約する工程の因
子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 24.43 不飽和エステル単量体仕込み物、MA(g) 11.45 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 47.6 全溶媒(g) 10.0 全単量体/溶媒重量比 3.6 開始剤、ジ−t−ブチルパーオキサイド(g) 3.7 単量体と共に添加される開始剤(%) 81.1 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g) 4.0 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 11.5 分子量(GPCによる数平均分子量) 2430 d(GPCによる多分散性) 1.4 f%<2(GPCによる) 0.1 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 97.2 結論: 実施例VII、第A部の方法は本発明の範囲外の触媒を
用いた。未転化のm−TMIのパーセントは許容できない
ほど高く、この重合体を用いて製造した試行の硬化しう
る組成物は室温で4日以内に硬化しなかった。
第B部 アゾ型開始剤をアクリル酸メチル共重合体を用いる以
外、実施例Iの反応装置及び一般的方法を使用した。
実施例II、第B部の方法で製造したバッチは、下に要
約する工程の因子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 48.86 不飽和エステル単量体仕込み物、MA(g) 23.01 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 47.6 全溶媒(g) 20.0 全単量体/溶媒重量比 3.6 開始剤、ベゾ−52(g) 19.35 単量体と共に添加される開始剤(%) 84.5 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g)なし 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 11.6 分子量(GPCによる数平均分子量) 2150 d(GPCによる多分散性) 2.49 f%<2(GPCによる) 5.4 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 97.8 結論: 実施例VII、第B部の方法で製造した共重合体は室温
で4日以内に硬化しうる硬化性組成物を生成するが、こ
の共重合体は残存m−TMIが高量すぎること及びアゾ型
触媒の非常に高い使用量による副生物の存在のためにf
%<2=5.4であることに基づいて許容できないと思わ
れる。
実施例 VIII 本実施例は、連鎖移動剤を反応域に用いないで本発明
の方法を行なうことの影響を例示する。
第A部: 連鎖移動剤を用いない以外実施例Iの反応装置及び一
般的方法を使用した。アクリル酸エチルを不飽和のエス
テル共単量体として使用した。
上記方法で製造したバッチは、下に要約する工程の因
子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 48.86 不飽和エステル単量体仕込み物、MA(g) 23.00 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 47.6 全溶媒(g) 30.0 全単量体/溶媒重量比 2.4 開始剤、ジ−t−ブチルパーオクトエート(g)13.64 単量体と共に添加される開始剤(%) 74.3 連鎖移動剤、tert−ドデシルメルカプタン(g)なし 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 13.3 分子量(GPCによる数平均分子量) 3520 d(GPCによる多分散性) 1.5 f%<2(GPCによる) 0.4 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 99.75 第B部: 1200Sアルミニウム上でのm−TMI/MA共重合体の硬化
速度 実施例VIIIの共重合体 配合物 成分A G−キュア867(固体60%) 10.00g T−12(10%溶液) 0.46g アルコソルブPMアセテート 2.80g 小計 13.26g 成分B 実施例VII、第A部の共重合体(固体64%) 4.90g 合計(成分A+B) 18.16g 非揮発性物 50% ゲル化時間 2.0時間 1200Sアルミニウム上でのドロウダウン 硬化データ アクリル樹脂 G−キュア867 右記実施例番号の共重合体 VIII T−12% 0.5 20分間/125℃ 厚さ、ミル(mm) 1.1(0.027mm) ヌープ 16.5 MEK 200+ 20分間/ 80℃ 厚さ、ミル(mm) 1.1(0.028mm) ヌープ 13.1 MEK 200+ 室温、1日間 厚さ、ミル(mm) 1.2(0.030mm) ヌープ 5.4 MEK 200+ 室温、3日間 ヌープ 10.2 MEK 200+ 室温、7日間 ヌープ 10.8 MEK 200+ 室温、17日間 ヌープ 11.7 MEK 200+ 結論: 連鎖移動剤の存在しない場合、本発明の方法内の許容
しうる分子量の共重合体を得るためには非常に高触媒量
が必要である。
実施例 IX 本実施例は、異なるヒドロキシ含有アクリル樹脂を用
いる本発明の硬化しうる組成物の製造及びこれらの組成
物の、室温で硬化しうるコーティングの製造に対する使
用法を例示する。
本発明の硬化しうる組成物を製造するために、実施例
VIII Aのm−TMI共重合体を使用した。
特別な配合物は次の通りであった: 成分A アクリル樹脂(1)G−キュア868(g) 26.60 T−12触媒(10%溶液)(2) 1.15 アルコソルブPMアセテート 8.25 小計 35.95 成分B 実施例VIII、第A部の共重合体(固体64.0%) 9.80 合計 45.75 成分Aのすべての成分を一緒に混合した。そして推定
のポット・ライフが約1時間であるから、使用直前に成
分Bを成分(A)に添加した。
(1)アクリルポリオール樹脂(ヘンケル社の製品) (2)イソシアネートのヒドロキシ官能性樹脂との反応
に対するジブチルスズジラウレート(エア・プロダクツ
社の製品) コーティングの製造: ASTM標準法D4147−82に従い、オキシ・メタルズ社(O
xy Metals Co.)からのプライム処理したボンダーライ
ト−100のスチール試験板にドロウダウンを行なった。
各配合物から3つのパネルを製造し、125℃で20分間、8
0℃で20分間、及び室温で硬化させた。実験の結果を以
下に示す。フィルムの性能 実施例VIII Aの共重合体 20分間/125℃ フィルムの厚さ、ミル(1) 1.2(0.03mm) ヌープ硬度(2) 12.7 耐溶媒性、 200+ 除去のためにMEK二重こすり(3) 20分間/80℃ フィルムの厚さ、ミル(1) 2.3(0.0325mm) ヌープ硬度(2) 6.9 耐溶媒性、 200+ 除去のためにMEK二重こすり(3) 室温/1日間 フィルムの厚さ、ミル(1) 1.2(0.03mm) ヌープ硬度(2) 1.5 耐溶媒性、 150/200+ 除去のためにMEK二重こすり(3) 室温/2日間 フィルムの厚さ、ミル(1) 1.2(0.03mm) ヌープ硬度(2) 2.0 耐溶媒性、 200+ 除去のためにMEK二重こすり(3) 室温/7日間 フィルムの厚さ、ミル(1) 1.2(0.03mm) ヌープ硬度(2) 7.4 耐溶媒性、 200+ 除去のためにMEK二重こすり(3) (1)ASTM標準法D1400−81 (2)有機コーティングのへこみ硬度に対するASTM標準
試験法D1474−68 (3)メチルエチルケトン二重こすりに対する重合体の
耐性 実施例 X(参考例) 本実施例は単量体と共に添加される不十分な量(即ち
全量の70%以下)の開始剤の影響を例示する。
実施例Iの反応装置及び一般的な方法を用いた。
実施例Iの方法で製造したバッチは、下に要約する工
程の因子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 24.43 不飽和エステル単量体仕込み物、BA(g) 15.56 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 50.0 全溶媒(g) 10.0 全単量体/溶媒重量比 4.5 開始剤、ジ−t−ブチルパーオクトエート(g) 4.2 単量体と共に添加される開始剤(%) 59.2 連鎖移動剤(g) 3.2 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 10.9 分子量(GPCによる数平均分子量) 3600 d(GPCによる多分散性) 1.6 f%<2(GPCによる) 0.0 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 99.89 結論: 実施例Xの重合法は本発明の範囲外であった。特に開
始剤の主たる部分を単量体及び他の必須成分と同時に添
加しなかった。即ち開始剤59.5重量%だけを最初に反応
域に添加し、そして重合反応が実質的に終了した時開始
剤の残りを添加した。この方法の共重合体生成物は室温
で適切に硬化しなかった。
実施例 XI 本実施例は本発明の実施範囲内におけるすべて厳密な
条件の使用を例示する。
真空密閉型機械的撹拌機及びドライアイス冷フィンガ
ー凝縮器付属品を有する2重ジャケット型水冷凝縮器を
備えた500mlの3ツ口フラスコをアルゴンで完全にパー
ジした。(i)新しく蒸留したm−TMI(48.86g)、(i
i)アクリル酸メチル(22.90g)、(iii)t−ブチルパ
ーオクトエート(5.0g)、(iv)ドデシルメルカプタン
(6.0g)、及び(v)メトキシプロピルアセテート溶媒
(15.0g)の冷(<10℃)混合物を、アルコソルブPMア
セテート溶媒5.0gを含有する500mlのフラスコ中に秤入
した。激しく撹拌しながら4時間にわたって125℃の温
度に維持した。単量体混合物の添加が完了した後、tert
−ブチルパーオクトエートの更なる1.4gを、連続的に撹
拌しながら130℃で2時間にわたって添加した。すべて
の試剤を添加した後、反応混合物を150℃に30分間保っ
た。
「生成した状態」の、収率約98%の生成物を移し且つ
貯蔵した。
上記方法で製造した0.5バッチは、下に要約する工
程の因子と物理的性質を有した: m−TMI単量体仕込み物(g) 48.86 不飽和エステル単量体仕込み物、BA(g) 22.90 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 47.6 全溶媒(g) 20.0 全単量体/溶媒重量比 3.6 開始剤、ジ−t−ブチルパーオクトエート(g) 6.4 単量体と共に添加される開始剤(%) 75 連鎖移動剤(g) 6.0 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 11.4 分子量(GPCによる数平均分子量) 3420 d(GPCによる多分散性) 1.7 f%<2(GPCによる) 0.4 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 99.2 密度(g/cm3) 1.08 結論: 本発明の実施によって、すべて望ましい特性を有する
m−TMI共重合体が製造できた。
実施例XIの共重合体を、T−12及びUL−28**有機ス
ズ触媒を用いることにより、G−キュア867及びG−キ
ュア868アクリル樹脂で硬化した。第1表は配合物を記
述し、第2表は硬化速度を要約する。
実施例 XII 本実施例は本発明の範囲内に入るすべての厳密な工程
条件の使用を例示する。
第A部 5000mlの4ツ口のフラスコを、実施例IIの条件下に、
添加時間4時間及び115〜120℃で使用した。更なる開始
剤を115〜120℃で2時間にわたって添加し、120℃に6
時間保った。「生成した状態での」生成物(120℃、減
圧下に揮発物を除去した後)は約98%の収率を示した。
これを移し、貯蔵した。これは下に要約する工程の因子
及び物理性を有した。
m−TMI単量体仕込み物(g) 1466 不飽和エステル単量体仕込み物、MA(g) 658.6 全単量体仕込み物のm−TMIモル% 47.6 全溶媒(g) 600 全単量体/溶媒重量比 3.6 開始剤、t−アミルパーオクトエート(g) 204.4 単量体と共に添加される開始剤(%) 78.1 連鎖移動剤(g) 180.0 固体共重合体中のイソシアネート(重量%) 12.1 分子量(GPCによる数平均分子量) 3570 d(GPCによる多分散性) 1.67 f%<2(GPCによる) 0.1 色(黄色指数) 50以下 m−TMI転化率(%) 99.3 密度(g/cm3) 1.08 粘度(cp、室温) 9730 第B部 プライム処理したB−100パネル上のm−TMI/MA共重
合体の硬化速度 実施例XIIの共重合体 成分A G−キュア867(固体60%) 13.30g T−12(10%溶液) 0.58g アルコソルブPMアセテート 4.50g 小計 18.38g 成分B 実施例XIIの共重合体(固体75.8%) 4.60g 合計(成分A+B) 22.98g 非揮発性物 50% ゲル化時間 0.70時間 プライム処理したB−100パネル上のドロダウン 硬化データ アクリル樹脂 G−キュア868 右記実施例番号の共重合体 XII T−12% 0.5 20分間/125℃ 厚さ 1.2 ヌープ 12.4 MEK 200+ 接着 5 20分間/ 80℃ 厚さ 1.2 ヌープ 7.2 MEK 200+ 接着 5 室温、2日間 厚さ 1.2 ヌープ 2.8 MEK 200+ 室温、5日間 ヌープ 3.6 MEK 200+ 室温、7日間 ヌープ 5.2 MEK 200+ 接着 5 第C部 実施例XIIのm−TMI/MA共重合体のカパ(Capa)316重
合体での硬化速度 配合物 成分A カパ−316(固体100%) 3.9g T−12(10%溶液) 0.5g(非揮発性物上0.5%) アルコソルブPMアセテート 3.9g 小計 8.3g 成分B 実施例XIIの共重合体(非揮発性物77.5%)6.9g
合計(成分A+B) 15.2g 非揮発性物 60% ゲル化時間 0.30時間 1200Sアルミニウム上でのドロウダウン 硬化データ 20分間/125℃ フィルムの厚さ、ミル(mm) 1.2(0.03) ヌープ硬度 11.4 除去のためのMEK二重こすり 200+ 20分間/80℃ フィルムの厚さ、ミル(mm) 1.2(0.03) ヌープ硬度 7.3 除去のためのMEK二重こすり 200+ 室温/1日間 フィルムの厚さ、ミル(mm) 1.2(0.03) ヌープ硬度 2.6 除去のためのMEK二重こすり 70/100 室温/2日間 ヌープ硬度 5.5 除去のためのMEK二重こすり 170/200 室温/3日間 ヌープ硬度 5.5 除去のためのMEK二重こすり 170/200 室温/3日間 完全硬化 *カパ316ポリカプロラクトン、分子量1000、インテロ
ックス社(Interox Co.)の製品。
結論: 本発明の方法により、すべての望ましい特性を有する
m−TMI共重合体を製造した。
以上本発明をある好適な具体例に関して記述してきた
けれど、特許請求の範囲によって定義される如き本発明
の範囲から離れずして同業者がその改変及び変化を行な
いうることは明らかである。
本発明の特徴及び態様は以下の通りである: 1.約2000〜約4000の分子量を有し、未反応のイソシアネ
ート残基を少くとも8重量%有し、且つ(i)イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート40〜
50モル%、及び(ii)不飽和エステル60〜45モル%、及
び(iii)非イソシアネート反応性の重合しうる単量体
0〜5モル%からなる単量体に由来する単量体単位を含
有する実質的に交互の、有効溶媒に可溶な共重合体。
2.(i)イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイ
ソシアネート47〜50モル%、及び(ii)不飽和エステル
53〜45モル%、及び(iii)非イソシアネート反応性の
重合しうる単量体0〜5モル%から本質的になる単量体
に由来する単量体単位を有する上記1の共重合体。
3.イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシア
ネートがm−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジ
ルイソシアネート:p−イソプロペニル−α,α−ジメチ
ルベンジルイソシアネート、及びこれらの混合物から選
択される上記1の共重合体。
4.不飽和共単量体がアクリレート、メタクリレート、及
びこれらの混合物を含んでなる上記1の共重合体。
5.約2000〜約4000の分子量を有し、未反応のイソシアネ
ート官能性(functionality)を少くとも8重量%有
し、且つ(i)イソプロペニル−α,α−ジメチルベン
ジルイソシアネート40〜50モル%、及び(ii)不飽和エ
ステル60〜45モル%、及び(iii)非イソシアネート反
応性の重合しうる単量体0〜5モル%から本質的になる
単量体単位を含有する実質的に交互の、有機溶媒に可溶
な共重合体を製造する際に、 A)1.m−/p−イソプロペニル−α,α−ジメチルベン
ジルイソシアネート単量体40〜50モル%; 2.不飽和エステル単量体60〜45モル%; 3.非イソシアネート反応性の不飽和単量体0〜50モル
%; 4.パーエステル遊離基開始剤; 5.随時、溶媒、及び 6.随時、連鎖移動剤、 を含んでなる反応器仕込み物を同時に添加し、 B)工程(A)の反応器仕込み物を、非イソシアネート
反応性の溶媒を含む反応域中へ導入し、但し反応域中の
全単量体と全溶媒の重量比が約2:1〜約20:1であり; C)反応器仕込み物(A)を含有する工程(A)の反応
域を、m−/p−イソプロペニル−α,α−ジメチルベン
ジルイソシアネート単量体の少くとも99重量%を重合さ
せるのに十分な温度に、十分な期間維持する、 工程を含んでなる該実質的に交互の、有機溶媒に可溶な
共重合体の製造法。
6.次の成分 (1)約2000〜約4000の分子量を有し、未反応のイソシ
アネート残基を少くとも8重量%有し、且つ(i)イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート
40〜50モル%、及び(ii)不飽和エステル60〜45モル
%、及び(iii)非イソシアネート反応性の重合しうる
単量体0〜5モル%から本質的になる単量体に由来する
単量体単位を含有する実質的に交互の、有機溶媒に可溶
な共重合体の架橋有効量、及び (2)イソシアネート反応性の物質、 を含んでなる硬化しうる組成物。
7.共重合体が(i)イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネート47〜50モル%、及び(ii)不飽
和エステル53〜45モル%、及び(iii)非イソシアネー
ト反応性の重合しうる単量体0〜5モル%から本質的に
なる単量体に由来する単量体単位を含有する上記6の組
成物。
8.(A)約2000〜約4000の分子量を有し、未反応のイソ
シアネート残基を少くとも8重量%有し、且つ (i)イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソ
シアネート40〜50モル%、 (ii)不飽和のエステル60〜45モル%、及び (iii)非イソシアネート反応性の重合しうる単量体0
〜5モル%、 から本質的になる単量体に由来する単量体単位を含有す
る実質的に交互の、有機溶媒に可溶な共重合体; (B)イソシアネート反応性の物質、及び (C)硬化触媒、 を必須成分として含んでなる室温で硬化しうる組成物。
9.(A)約2000〜約4000の分子量を有し、未反応のイソ
シアネート残基を少くとも8重量%有し、且つ (i)イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソ
シアネート47〜50モル%、 (ii)不飽和のエステル53〜45モル%、及び (iii)非イソシアネート反応性の重合しうる単量体0
〜5モル%、 から本質的になる単量体に由来する単量体単位を含有す
る実質的に交互の、有機溶媒に可溶な共重合体; (B)イソシアネート反応性の物質、 を含んでなる組成物を硬化させる方法によって製造した
架橋された重合体対称物。
10.(A)約2000〜約4000の分子量を有し、未反応のイ
ソシアネート残基を少くとも8重量%有し、且つ (i)イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソ
シアネート40〜50モル%、 (ii)不飽和のエステル60〜45モル%、及び (iii)非イソシアネート反応性の重合しうる単量体0
〜5モル%、 から本質的になる単量体に由来する単量体単位を含有す
る実質的に交互の、有機溶媒に可溶な共重合体; (B)イソシアネート反応性の物質、及び (C)硬化触媒、 を含んでなる組成物を高々4日間、室温で硬化させる方
法によって製造した架橋された重合体対象物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デニーズ・イー・フイオリ アメリカ合衆国コネチカツト州トランブ ル・セイレムロード 32 (56)参考文献 特開 昭59−227910(JP,A) 特開 昭61−120862(JP,A) 特開 昭61−277659(JP,A) 特開 昭63−20373(JP,A) 特開 昭60−161417(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 12/00 - 12/36 C08F 212/00 - 212/36 C08F 2/06 - 2/08 C08G 18/00 - 18/87

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2000〜4000の分子量を有し、未反応のイソ
    シアネート残基を少くとも8重量%有し、且つ(i)イ
    ソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネー
    ト40〜50モル%、及び(ii)不飽和エステル60〜45モル
    %、及び(iii)非イソシアネート反応性の重合しうる
    単量体0〜5モル%からなる単量体単位を含有する実質
    的に交互の、有機溶媒に可溶な共重合体を製造する際
    に、 A)1.m−/p−イソプロペニル−α,α−ジメチルベン
    ジルイソシアネート単量体40〜50モル%; 2.不飽和エステル単量体60〜45モル%; 3.非イソシアネート反応性の不飽和単量体0〜5モル
    %;及び 4.パーエステル遊離基開始剤; を含んでなる反応器仕込み物を同時に添加し、 B)工程(A)の反応器仕込み物を、非イソシアネート
    反応性の溶媒を含む反応域中へ導入し、但し反応域中の
    全単量体と全溶媒の重量比が2:1〜20:1であり; C)反応器仕込み物(A)を含有する工程(B)の反応
    域を、m−/p−イソプロペニル−α,α−ジメチルベン
    ジルイソシアネート単量体の少くとも99重量%を重合さ
    せるのに十分な温度に、十分な期間維持する、 工程を有してなる該実質的に交互の、有機溶媒に可溶な
    共重合体の製造法。
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