[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2778810B2 - X線フィルムと共に用いられる増感スクリーンを備えたカセット - Google Patents

X線フィルムと共に用いられる増感スクリーンを備えたカセット

Info

Publication number
JP2778810B2
JP2778810B2 JP2185159A JP18515990A JP2778810B2 JP 2778810 B2 JP2778810 B2 JP 2778810B2 JP 2185159 A JP2185159 A JP 2185159A JP 18515990 A JP18515990 A JP 18515990A JP 2778810 B2 JP2778810 B2 JP 2778810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
screen
layer
silver halide
radiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2185159A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0346649A (ja
Inventor
ペスセ セルジオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minnesota Mining and Manufacturing Co filed Critical Minnesota Mining and Manufacturing Co
Publication of JPH0346649A publication Critical patent/JPH0346649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778810B2 publication Critical patent/JP2778810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7766Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals
    • C09K11/7767Chalcogenides
    • C09K11/7769Oxides
    • C09K11/7771Oxysulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7701Chalogenides
    • C09K11/7703Chalogenides with alkaline earth metals
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/16X-ray, infrared, or ultraviolet ray processes
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K4/00Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、放射線写真用カセットであって、そのカセ
ットの内部に、二面塗布ハロゲン化銀放射線写真要素と
組合わせて工業用または医療用放射線写真に用いられる
カセットの前面要素と裏面要素とに固定された増感スク
リーンを備えたものに関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 放射線写真、特に医療用放射線写真では、透明な支持
体の両面にハロゲン化銀乳剤層をコーティングした感光
性要素(二面塗布ハロゲン化銀要素と呼ばれる)が用い
られる。この二面塗布ハロゲン化銀要素は、通常は螢光
燐光物質スクリーンと組合わせて、所要な画像を得るの
に必要なX線露光を減少させるのに用いられる。通常
は、1種類の螢光燐光物質スクリーンが両面塗布要素の
それぞれのハロゲン化銀乳剤に対して用いられる。両面
塗布要素に用いられるハロゲン化銀乳剤は、螢光燐光物
質スクリーンに用いられる燐光物質によって放射される
光の波長に相当する電磁スペクトルの領域に対して増感
され、著しく増幅される。
放射線写真では、ハロゲン化銀放射線写真要素は、通
常はX線透過性の基部要素と、通常はX線透過性の上部
要素とから実質的に成り、これらが垂直な周囲要素と結
合して本質的に偏平な平行六面体形をした容器を形成す
ることが知られている。この平坦な水平方向の上部およ
び基部要素と前記の垂直要素は、前記の上部および基部
要素に固定された増感スクリーンの間に配設された所定
のフォーマットの放射線写真フィルムを含むのに必要な
最少限の大きさを有する。このスクリーンは、フィルム
に対して均一にプレスされ、当該技術分野で知られてい
るように、フィルムと良好で均一に接触するようにす
る。前記の基部要素は、通常はカセットの裏面エッジに
沿って丁番で取り付けた蓋の形状に構成されている。放
射線写真カセットは、例えば米国特許第3,323,676号、
第3,504,180号、第4,264,821号、第4,352,198号および
第4,630,297号明細書および欧州特許出願第18,564号お
よび第26,358号明細書に記載されている。
前記のスクリーン対および両面塗布ハロゲン化銀要素
の組合わせのX線露光と両面塗布ハロゲン化銀要素の現
像によって得られる画像の品質はクロスオーバー露光に
よって影響を受ける。画像の鮮鋭度を減少させるクロス
オーバー露光は両面塗布ハロゲン化銀要素中で起こり、
一つの螢光燐光物質スクリーンによって放射される光が
隣接のハロゲン化銀乳剤層を通過し、支持体によって拡
散された光が支持体の対向面のハロゲン化銀乳剤層を像
様露光する。
クロスオーバー露光は、ハロゲン化銀の被覆率が小さ
い感光性要素を用いて経費を低減しまたは要素の加工速
度を増加する場合でも、解像性は悪くなる。実際に、乳
剤の濁度が減少すると、クロスオーバーに利用し得る光
の量はが増加するので、画像が悪くなる。
クロスオーバー露光を少なくするために、染料や顔料
を放射線写真要素中に用いることができる。前記の染料
や顔料の吸収は、螢光燐光物質スクリーンによって放射
される光の波長に対応する電磁スペクトルの領域にあ
る。これらの染料や顔料は螢光燐光物質スクリーンによ
って放射される光の幾らかを吸収して、反対側のスクリ
ーンよるハロゲン化銀乳剤層の画像形成がクロスオーバ
ー防止染料や顔料によって反対側のスクリーンからの光
の吸収によって減少する。これらの染料や顔料は、露光
した材料の写真現像、定着および洗浄工程の際に除か
れ、例えばこれらは放射線写真要素の加工を行いなが
ら、洗浄によって除去しまたは更に好ましくは漂白する
ことができる。
これらの色素は感光性要素の任意の層、すなわち乳剤
層、乳剤と基材との間の中間層または支持基材の下塗層
に配合することができる。色素は、乳剤を含む層とは異
なる層に配合して、減感現象が起こらないようにするの
が好ましい。1978年以来、ミネソタ・マイニング・アン
ド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota
Mining and Manufacturing Company)は、スリーエム・
トリマックス(3M Trimax)TM増感スクリーンと組合わ
せて用いられるスリーエム・トリマックス(3M Trima
x)TMXUD型X線フィルムの名称で放射線写真要素を発売
している。このような放射線写真要素は、透明なポリエ
ステル基材であって、そのそれぞれ表面がスクリーンに
よって放射される光に感光するハロゲン化銀乳剤層を有
するものを含んでいる。乳剤と基材との間には、水溶性
の酸性染料を含むゼラチン層があり、この染料は加工の
際に脱色することができ、スクリーンによって放射され
る光の波長に対応する電磁スペクトルおよび乳剤のスペ
クトル感度の領域に吸収を有する。これらの染料は、ポ
リビニルピリジンから成る塩基性媒染材によって層中に
定着する。
(例えば、欧州特許出願101,295号明細書に記載のよ
うな)媒染された染料層を用いることによってクロスオ
ーバー露光を減少させる実際的な解決法では、幾つかの
問題が生じ、これらは現在でも完全には解決されていな
い。実際に、画像の解像性の向上では、画像の一部の形
成において役割を果たす透過光線を吸収することによっ
て生じる感光性要素の感度の自然減少のみならず、ハロ
ゲン化銀乳剤層中で余りしっかりと媒染されない染料の
移動による減感現象の可能性も生じる。処理の後でも残
留汚染の問題があり、定着槽からかなりの量のチオスル
フェートが保持され、これが長期間保存すると画像の黄
ばみを生じ、要素の増粘により処理の後に乾燥時間が長
くなる。
以下に述べるようなたの方法もクロスオーバーを低減
するために提案されてきた。
米国特許第3,923,515号明細書には、クロスオーバー
を低減するため、支持体と高速度ハロゲン化銀乳剤層と
の間における比較的低速度のハロゲン化銀乳剤が開示さ
れている。
米国特許第4,639,411号明細書には、クロスオーバー
の少ない青色を放射する増感スクリーンと共に用いられ
る写真要素であって、前記の要素が透明支持体の両側に
青色感光性ハロゲン化銀乳剤層を塗布し、支持体と乳剤
層との間に特定の結晶構造を有する明るい黄色ヨウ化銀
粒子を含んで成る青色吸収層を間挿してものが開示され
ている。
特願昭62−52546号明細書には、画像品質が改良され
た放射線写真要素であって、透明な支持体の両側に感光
性ハロゲン化銀乳剤層を塗布し、支持体と乳剤層との間
にそれらの表面上に染料を吸着した水不溶性の金属塩粒
子を含む層を間挿して成る要素が開示されている。
特願昭62−99748号明細書には、画像品質が改良され
た放射線写真要素であって、透明な支持体の両側に感光
性ハロゲン化銀乳剤層を塗布し、支持体と乳剤層との間
に実質的に感光性を持たないハロゲン化銀乳剤層を間挿
して成る要素が開示されている。
クロスオーバー防止層として、支持体と感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層との間に間挿される不感光性ハロゲン化銀
層を用いる方法は、染料や顔料を用いるのには好ましい
が、銀の被覆率の増加や写真処理における漂白特性の悪
さ(残留汚染)等の幾つかの問題が生じる。
下記のものは、当該技術分野の状態を例示する追加の
資料である。
ベルギー国特許第757,815号明細書には、ハロゲン化
銀要素と、410nm未満の波長の光線を放射する螢光化合
物を含んで成る増感スクリーンとの組合わせが開示され
ている。
米国特許第4,130,428号明細書には、2個の螢光スク
リーンと両面塗布ハロゲン化銀要素との組合わせであっ
て、スクリーンの最大放射線が450〜570nmの波長範囲に
あり、ハロゲン化銀層は同じ波長範囲の光に感光性であ
るものが開示されている。
米国特許第3,795,814号明細書および英国特許第2,11
9,396号明細書には、紫外線を放射する螢光スクリーン
に用いられるテルビウムおよび/またはツリウムによっ
て活性化された希土類オキシハライド燐光物質が開示さ
れている。
フランス国特許第2,264,306号明細書には、400〜500n
mの波長範囲に最大放射を有する希土類によって活性化
された希土類オキシハライド燐光物質を含んで成る螢光
スクリーンの組合わせが開示されている。
欧州特許第88,820号明細書には、第一の青色放射燐光
物質層と第二の緑色放射燐光物質層とを含んで成り、青
−緑色領域にスペクトル感受性を有するハロゲン化銀要
素(「オルト型」要素)と組み合わされる放射線写真用
螢光スクリーンが開示されている。
日本国特許60175−000号明細書には、両面塗布ハロゲ
ン化銀要素とスクリーン対との組合わせであって、2個
のスクリーンが異なる波長領域の放射線を有し且つそれ
ぞれのスクリーンは有機染料を含み、反対側のスクリー
ンによって放射される光線を吸収するようになっている
ものが開示されている。
欧州特許第232,888号明細書には、両面塗布ハロゲン
化銀要素と前面および裏面増感スクリーンの対との組合
わせであって、同じ波長領域の光線を放射する前記の前
面および裏面スクリーンが低エネルギー放射線写真に用
いられる異なる変調伝達関数を有するものが開示されて
いる。
米国特許第4,480,024号明細書には、ハロゲン化銀フ
ォトサーモグラフィ要素と希土類増感スクリーンとであ
って、工業用放射線写真像形成の目的に互いに特別に適
合するものが開示されている。フォトサーモグラフィ要
素はスクリーンのスペクトル放射線に対して色素増感さ
れ、スクリーンと要素との組合わせの増幅因子は少なく
とも50以上である。この発明によれば、単一スクリーン
を一面塗布フォトサーモグラフィ要素と組合わせて用
い、または二重スクリーンを一面または両面塗布フォト
サーモグラフィ要素と組合わせて用いるのが好ましい
が、後者には何んら著しい利益はなく、フィルムの価格
が増加する。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明は、前面要素の後部末端でカセットの裏面要素
に丁番で取り付けられた前面要素と、前記カセットの内
部において前記の前面要素に固定された第一の螢光増感
スクリーンと、前記カセットの内部においてカセットの
前記裏面要素に固定された第二の螢光増感スクリーンと
を含んで成り、前記スクリーンの間およびこれらと緊密
に接触して成る放射線写真フィルムと共に用いられるカ
セットを記載する。このカセットは、第一の増感スクリ
ーンが第一の放射線を放射する燐光物質を含み、第二の
増感スクリーンが第二の放射線を放射する燐光物質を含
み、前記の第一の増感スクリーンから放射される前記の
第一の放射線が電磁スペクトルの第一の領域にあり、前
記の第二の増感スクリーンから放射される前記の第二の
放射線が電磁スペクトルの第二の領域にあることを特徴
とする。
特に、本発明は、前記の第一の増感スクリーンよって
放射される前記の第一の放射線が、前記の第二の増感ス
クリーンによって放射される前記の第二の放射線が少な
くとも50nmだけ異なる、前記のカセットに関する。
更に詳細には、本発明は、前記のようなカセットであ
って、前記の第一の増感スクリーンが非化学線、好まし
くは緑色輻射線を放射する燐光物質を含み、前記の第二
の増感スクリーンが化学線、好ましくは紫外線を放射す
る燐光物質を含むものに関する。
このカセットは、一対の螢光放射線写真スクリーンと
両面塗布ハロゲン化銀放射線写真要素とを含む放射線写
真の感光性要素と組合わせて用いられるものである。そ
れぞれのスクリーンはそれぞれのハロゲン化銀層に隣接
して配置され、それぞれのスクリーンはX線に像様露光
するときに隣接するハロゲン化銀層が感光性である放射
線を像様放射することができ、それぞれのハロゲン化銀
乳剤層は反対側のスクリーンによって放射される輻射線
に実質的に不感受性である。
本発明を詳細に説明する。
第1図は、開いたカセット1であって、このカセット
の内部で、カセットの前面要素に固定された前面増感ス
クリーン21と、このカセットの内部で、カセットの裏面
要素に固定された裏面増感スクリーン20を有するものを
表わす。
第2図は、本発明に用いられる一対のスクリーンと両
面塗布ハロゲン化銀要素とによって形成される組合わせ
を詳細に表わしている。この組合わせは3種類の異なる
感光性要素、すなわち両面塗布ハロゲン化銀放射線写真
要素10と前面スクリーン21と裏面スクリーン20とから成
っている。
図示されているように、両面塗布ハロゲン化銀放射線
写真要素10は支持基材11とその両面に塗布された下塗層
12および13を含んでいる。下塗層13は前面ハロゲン化銀
乳剤層15が塗布され、支持基材の反対側の面の下塗層12
には裏面ハロゲン化銀乳剤層14が塗布されている。保護
層16および17が、それぞれ乳剤層14および15に塗布され
ている。
図示されているように、放射線写真螢光前面スクリー
ン21は、支持体29と、反射層27と、螢光燐光物質含有層
25と、保護層23とを含んでいる。同様に、放射線写真用
螢光裏面スクリーン20は、支持体28と、反射層26と、螢
光燐光物質含有層24と、保護層22を含んでいる。
実際の使用では、スクリーン対とハロゲン化銀要素が
本発明の放射線写真カセット中で、前面ハロゲン化銀乳
剤層と隣接し且つ緊密に接触して配置されている前面ス
クリーンおよび裏面のハロゲン化銀乳剤層と隣接し且つ
緊密に接触して配置されている裏面のハロゲン化銀乳剤
層と共に圧縮される。像様X線が前面スクリーン支持体
29および反射層27を通ってスクリーン対とハロゲン化銀
要素との組合わせに入り、前面スクリーン螢光燐光物質
層25を通過する。X線の一部は、燐光物質層25に吸収さ
れる。残りのX線は、保護層23および17を通過する。X
線の僅かな部分が前面ハロゲン化銀乳剤層15に吸収され
ることによって、この前面のハロゲン化銀乳剤層15での
潜像の形成に直接的に寄与する。X線の大部分は、下塗
層13、支持体11および下塗層12を通過する。また、X線
の僅かな部分は、裏面のハロゲン化銀乳剤層14に吸収さ
れることによって、この裏面のハロゲン化銀乳剤層14で
の潜像の形成に直接的に寄与する。また、X線の大部分
は保護層16および22を通過して、裏面の螢光燐光物質層
14に吸収される。像様X線は主として螢光燐光物質層24
および25に吸収されることによって、長波長側の輻射線
を放射する。本発明によれば、前面の螢光燐光物質層25
によって放射される第一の輻射線は隣接する前面のハロ
ゲン化銀乳剤層15を露光し、裏面の螢光燐光物質層24に
よって放射される第二の輻射線は隣接する裏面のハロゲ
ン化銀乳剤層14を露光する。ハロゲン化銀乳剤は、反対
側の螢光燐光層によって放射される輻射線に実質的に不
感受性である。隣接するハロゲン化銀乳剤層を越えて少
なくともある程度まで通過する螢光燐光物質層によって
放射される前記の輻射線は下塗層と支持体を透過して、
反対側のハロゲン化銀乳剤層を露光する。この事実は、
スクリーン対とハロゲン化銀要素との組合わせの速度を
ある程度まで増加させるが、クロスオーバー露光によっ
て画像の鮮鋭度を損なう効果がある。本発明の「化学」
および「非化学」線という用語は、それぞれ500nmより
短波長の輻射線(紫外線および青色線)、好ましくは30
0から500nm未満の輻射線、および500nmより長波長(緑
色、赤色および赤外線)好ましくは500〜1200nmの輻射
線を表わすのに用いられる。本明細書で用いられる「不
感受性」という用語は、定義された所定の波長範囲に対
してハロゲン化銀乳剤(またはそれを含む層)が根本的
にまたは本質的に不感受性であるか、またはこの「不感
受性」層と輻射線放射スクリーンとの間に間挿された他
の乳剤層によって或いは対象とされた層または間挿され
た層に含まれるフィルター色素または薬剤によって行っ
た濾過作用のために、二重ハロゲン化銀要素におけるハ
ロゲン化銀乳剤(またはそれを含む層)の二次的または
誘発された不感受性(または不反応性)を表わす。した
がって、それぞれのハロゲン化銀乳剤層中の(好ましく
は、300〜1200nmの間の)輻射線によって形成される潜
像は、主として隣接する螢光燐光物質層によって放射さ
れる輻射線に対する露光によって形成され、反対側のス
クリーンによる寄与は大きくない。好ましくは、前記の
ハロゲン化銀層上でDmaxを1.0とするのに必要な輻射線
の露光は、同じ現像条件下では裏面のハロゲン化銀層上
でのDmaxを0.2未満とする。反対に、裏面の層のλmax
の露光であってDmaxを1.0とする露光は、前面層上にお
いてDmaxを0.2未満とする。
本発明における「前面」および「裏面」という用語
は、カセットの様々な要素と、露光用のX線源に対する
位置ではない不対称スクリーン対と両面塗布ハロゲン化
銀要素との組合わせを区別するのに用いられる。
本発明における「ハロゲン化銀要素」という用語は、
液体現像を用いて最終的画像を生成させるハロゲン化銀
「写真」要素と、「ドライシルバー」要素とも呼ばれる
ことがあるハロゲン化銀「フォトサーモグラフィ」要素
であって、下記のように最終画像を生成させるのに液体
現像を用いないものとの両方を包含する。写真およびフ
ォトサーモグラフィハロゲン化銀要素のいずれでも、ハ
ロゲン化銀の輻射線への露光によって、銀イオンの小さ
なクラスターを生成する。これらのクラスターの像様分
布は、潜像として当該技術分野に知られている。この潜
像は、一般的には通常の手段で見ることはできず、感光
性要素を更に処理して可視画像を生成させなければなら
ない。この可視画像は、潜像の斑点に触媒的に接近して
銀を接触換言することによって生成する。写真ハロゲン
化銀要素は医療用放射線写真に用いるのが好ましく、フ
ォトサーモグラフィハロゲン化銀は工業用放射線写真に
用いるのが好ましい。
したがって、本発明は放射線写真に用いられる感光性
要素から成る組合わせと共に用いられる放射線写真カセ
ットであって、2つの放射線螢光前面および裏面スクリ
ーンであってそれぞれ支持基材と前面および裏面ハロゲ
ン化銀乳剤層がそれぞれ前記の支持基材の一面に塗布さ
れたものとを含んで成るカセットの前面および裏面要素
に固定されているものであって、前記の前面スクリーン
はカセットの前面要素に固定され且つ前記の前面ハロゲ
ン化銀層に隣接して配設され、前記の裏面層はカセット
の裏面要素に固定され且つ前記の裏面ハロゲン化銀層に
隣接して配設され、 (1)前記の前面スクリーンが第一の輻射線を放射する
燐光物質を含み、前記のハロゲン化銀層が前記の前面ス
クリーンによって放射される前記の第一の輻射線に感受
性を有するハロゲン化銀粒子を含み、 (2)前記の裏面スクリーンが第二の輻射線を放射する
燐光物質を含み、前記の裏面ハロゲン化銀層が前記の裏
面スクリーンによって放射される第二の輻射線に感受性
を有するハロゲン化銀粒子を含み、 (a)前記の前面スクリーンによって放射される第一の
輻射線の波長は前記の裏面スクリーンによって放射され
る第二の輻射線の波長と少なくとも50nm異なり、 (b)前記の前面ハロゲン化銀乳剤層は前記の裏面スク
リーンによって放射される第二の輻射線に実質的に不感
受性であり、 (c)前記の裏面ハロゲン化銀乳剤層が前記の前面スク
リーンによって放射される第一の輻射線に実質的に不感
受性であり、 前記の第一および第二の輻射線の波長領域の差と反対
側のスクリーンによって放射される輻射線に対するそれ
ぞれハロゲン化銀層の不感受性が、一対の緑色輻射線を
放射する螢光スクリーンと両面塗布緑色増感ハロゲン化
銀乳剤放射線写真要素から成る対称的組合わせによって
与えられるものと比較すると、クロスオーバー露光が少
なくとも10%減少するようになることを特徴とするもの
に関する。
本発明の好ましい態様によれば、一対の前面および裏
面放射線写真螢光スクリーンと、両面塗布ハロゲン化銀
放射線写真要素との組合わせでは、カセットの全面要素
に固定された前記の前面スクリーンは非化学線、好まし
くは緑色光線を放射する燐光物質を含み、前記の前面ス
クリーンによって放射される輻射線にスペクトル的に感
光するハロゲン化銀乳剤を含む前面ハロゲン化銀層に隣
接して配置され、カセットの裏面要素に固定される前記
の裏面スクリーンは化学線、好ましくは紫外線を放射す
る燐光物質を含み、電磁スペクトルの可視領域(すなわ
ち410〜750nm)に対して不感受性化したハロゲン化銀乳
剤を有する裏面ハロゲン化銀層に隣接して配置される。
本発明に用いられるカセットの前面要素に固定された
前面螢光スクリーンに用いられる燐光物質は、可視スペ
クトルの緑色および赤色領域の輻射線を放射するのが好
ましい。更に好ましくは、この燐光物質は可視スペクト
ルの緑色領域の輻射線を放出する。最も好ましくは、こ
の燐光物質は480nmより長波長のスペクトル線の約80%
を上回り且つその放射線の最大値が530〜570nmの波長範
囲にある輻射線を放射する。本発明の前面螢光スクリー
ンに用いることができる緑色放射燐光物質は、イットリ
ウム、ランタン、ガドリニウムおよびルテチウムから選
択される少なくとも1種類の希土類元素のオキシスルフ
ィド燐光物質、これらの希土類元素の希土類によって活
性化された希土類オキシハライド燐光物質、前記希土類
のケイ酸塩を含む燐光物質、前記の希土類のリン酸塩を
含む燐光物質、および前記希土類のタンタレートを含む
燐光物質がある。これらの希土類の緑色放射性燐光物質
は、例えば米国特許第4,225,653号、第3,418,246号、第
3,418,247号、第3,725,704号、第3,617,743号、第3,97
4,389号、第3,591,516号、第3,607,770号、第3,666,676
号、第3,795,814号、第4,405,691号、第4,311,487号お
よび第4,387,141号明細書のような特許文献に詳しく記
載されている。これらの希土類燐光物質はX線停止力が
高く、X線で励起したとき光線放出の効率が高く、且つ
X線研究者が実質的に一層低いX線量水準を用いること
ができる。本発明の前面螢光スクリーンに用いるのに特
に適している燐光物質は、一般式 (Ln1-a-b,Tba,Tmb2O2S (I) (式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテチウム
から選択される少なくとも1種類の希土類であり、aお
よびbは条件0.0005a0.09および0b0.01をそ
れぞれ満足する数である)を有するテリビウムまたばテ
ルビウム−ツリウム活性化希土類オキシスルフィド燐光
物質、または一般式 (Y1-c-a-b,Lnc,Tba,Tmb2O2S (II) (式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテチウム
から選択される少なくとも1種類の希土類であり、a,b
およびcは条件0.0005a0.09、0b0.01および
0.65c0.95をそれぞれ満足する数である)を有する
テルビウムまたはテルビウム−ツリウム活性化希土類オ
キシスルフィド燐光物質である。
第3図は、螢光(F)対波長(nm)として表わされる
緑色放射性燐光物質としての(Gd1−0.05′,Tb0.052
O2S燐光物質の螢光層を含む前面螢光スクリーンの放射
スペクトルを示す。
前面螢光スクリーンに隣接して本発明によって配置さ
れた前面ハロゲン化銀乳剤層は、スクリーンによって放
射される輻射線のスペクトル領域、好ましくはスクリー
ンの最大放射の波長から25nm以内、更に好ましくは15nm
以内、最も好ましくは10nm以内の間隔のスペクトル領域
に対して光学的に増感されるハロゲン化銀粒子を含んで
いる。前面ハロゲン化銀層のハロゲン化銀粒子は、前面
螢光スクリーンが放射する可視スペクトルの領域におい
て吸収最大を示す粒子の表面のスペクトル増感色素に吸
着している。本発明のスペクトル増感色素は、ハロゲン
化銀粒子の表面吸着するときにはJ凝集体および水性溶
液中で遊離の色素の吸収最大に対して深色シフトを有す
るシャープな吸収帯(J帯)を示すものが好ましい。J
凝集体を生成するスペクトル増感色素は、エフ・エム・
ハマー(F.M.Hamer)、シアニン色素および関連化合
物、ジョン・ウィーリー・アンド・サンズ(John Wiley
and Sons)1964年、第17章、およびティー・エイチ・
ジェームズ(T.H.James)、者進法の理論、第4版、マ
クミラン(Macmillan)、1977年、第8章に示されるよ
うに、当該技術分野で周知である。
好ましい形態では、J帯を示す色素はシアニン色素で
ある。かかる色素は、メチン基の結合基によって結合さ
れた2個の塩基性複素環式核を含んでいる。この複素環
式核は、J凝集を促進するには融合ベンゼン環であるの
が好ましい。
複素環式核は、キノリニウム、ベンズオキサゾリウ
ム、ベンゾチアゾリウム、ベンゾセレナゾリウム、ベン
ズイミダゾリウム、ナフトオキサゾリウム、ナフトチア
ゾリウムおよびナトリウムセレナゾリウム第4級塩であ
るのが好ましい。
本発明において好ましく用いられるJ帯型の色素は、
下記の一般式(III) [式中、Z1およびZ2は同一または異なるものであること
ができ、それぞれオキサゾリ、オキサゾール、ベンズオ
キサゾール、ナフトオキサゾール(例えば、ナフト{2,
1−d}オキサゾール、ナフト{2,3−d}オキサゾー
ル、およびナフト{1,2−d}オキサゾール)、チアゾ
リン、チアゾール、ベンズチアゾール、ナフトチアゾー
ル(例えば、ナフト{2,1−d}チアゾール)、チアゾ
ロキノリン(例えば、チアゾロ{4,5−b}キノリ
ン)、セレナゾリン、セレナゾール、ベンズセレナゾー
ル、ナフトセレナゾール(例えば、ナフト{1,2−d}
セレナゾール)、3H−インドリル(例えば、3,3−ジメ
チル−3H−インドール)、ベンズインドール(例えば、
1,1−ジメチルベンズインドール)、イミダゾリン、イ
ミダゾール、ベンズイミダゾール、ナフトイミダゾール
(例えば、ナフト{2,3−d}−イミダゾール)、ピリ
ジンおよびキノリンのような塩基性複素環式窒素化合物
から誘導される環状核を乾性するのに必要な元素であ
り、これらの核は環上で1以上の様々な置換基、例えば
ヒドロキシ、ハロゲン(例えばフルオロ、ブロモ、クロ
ロおよびヨード)、アルキル基または置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、オクチル、ドデシル、2−ヒドロキシエチル、
3−スルホプロピル、カルボキシメチル、2−シアノエ
チルおよびトリフルオロ)、アリール基または置換アリ
ール基(例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル、4−スルホフェニル、3−カルボキシフェニルおよ
び4−ビフェニル)、アラールキル基(例えば、ベンジ
ルおよびフェネチル)、アルコキシ基(例えば、メトキ
シ、エトキシおよびイソプロピルプロポキシ)、アリー
ルオキシ基(例えば、フェノキシおよび1−ナフトキ
シ)、アルキルチオ基(例えば、エチルチオおよびメチ
ルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、p
−トリールチオおよび2−ナフチルチオ)、メチレンジ
オキシ、シアノ、2−チエニル、スチリル、アミノまた
は置換アミノ基(例えば、アニリノ、ジメチルアニリ
ノ、ジエチルアニリノおよびモルホリノ)、アシル基
(例えば、アセチルおよびベンゾイル)およびスルホ基
によって置換されていてもよく、 R1およびR2は同一または異なってもよく、置換基(例
えば、カルボキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−
スルホプロピル、3−スルホブチル、4−スルホブチ
ル、2−メトキシエチル、2−スルファトエチル、3−
チオスルファトエチル、2−ホスホノエチル、クロロフ
ェニルおよびブロモフェニル)を有するまたは持たない
アルキル基、アリール基、アルケニル基またはアラール
キル基を表わし、 R3は水素原子を表わし、 R4およびR5は同じまたは異なるものでもよく、水素原
子または1〜4個の炭素原子を有する低級アルキル基を
表わし、 pおよびqは0または1であり、但し、好ましくはp
とqは両方とも1とはならず、 mは0または1であり、但し、mが1であるときに
は、pとqは0であり且つZ1とZ2の少なくとも1個はイ
ミダゾリン、オキサゾリン、チアゾリンまたはセレナゾ
リンを表わし、 Aはアニオン性基であり、 Bはカチオン性基であり、 kおよび1は0または1であり、イオン性置換基が存
在するか否かによって変化する]を有する。R1とR3、R2
とR5またはR1とR2が一緒にアルキレン橋を乾性するのに
必要な原子である変態も可能であることは勿論である。
前面螢光スクリーンの燐光物質が緑色領域の可視スペ
クトルを放射する希土類燐光物質である本発明の最も好
ましい形態では、前面ハロゲン化銀層のハロゲン化銀粒
子に吸着した感光色素は、下記の一般式(IV) [式中、R10は水素原子または1〜4個の炭素原子を有
する低級アルキル基(例えば、メチルまたはエチル)を
表わし、 R6、R7、R8およびR9はハロゲン原子(例えば、クロ
ロ、ブロモ、ヨードおよびフルオロ)、ヒドロキシ基、
アルコキシ基(例えば、メトキシ及びエトキシ)、アミ
ノ基(例えば、アミノ、メチルアミノおよびジメチルア
ミノ)、アシルアミノ基(例えば、アセタミドおよびプ
ロピオンアミド)、アシルオキシ基(例えば、アセトキ
シ基)、アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニルおよびブトキシカルボ
ニル)、アルキル基(例えば、メチル、エチルおよびイ
ソプロピル)、アルコキシカルボニルアミノ基(例え
ば、エトキシカルボニルアミノ)またはアリール基(例
えば、フェニルおよびトリル)、またはR6とR7とが一緒
におよびR8とR9がそれぞれベンゼン環を完成(して複素
環式核が例えばα−ナフトオキサゾール核、β−ナフト
オキサゾールまたはβ,β′−ナフトオキサゾールが生
じる)するのに必要な原子であることができ、 R11およびR12はそれぞれアルキル基(例えばメチル、
プロピルおよびブチル)、ヒドロキシアルキル基(例え
ば、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピルお
よび4−ヒドロキシブチル)、アセトキシアルキル基
(例えば、2−アセトキシエチルおよび4−アセトキシ
ブチル)、アルコキシアルキル基(例えば、2−メトキ
シエチルおよび3−メトキシプロピル)、カルボニル基
含有アルキル基(例えば、カルボニルメチル、2−カル
ボキシエチル、4−カルボキシブチルおよび2−(2−
カルボキシエトキシ)−エチル)、スルホ基含有アルキ
ル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプロピ
ル、4−スルホブチル、2−ヒドロキシ−3−スルホプ
ロピル、2−(3−スルホプロポキシ)−プロピル、p
−スルホベンジル、およびp−スルホフェネチル)、ベ
ンジル基、フェネチル基、ビニルメチル基等を表わし、 X-は、酸アニオン(例えば、クロリド、ブロミド、ヨ
ーダイド、チオシアネート、メチルスルフェート、エチ
ルスルフェート、ペルクロレートおよびp−トルエンス
ルホネートイオン)を表わし、 nは1または2である]によって表わされる。
前記の置換基R6、R7、R8、R9、R10およびR11に含まれ
るアルキル基、更に詳細には前記のアルコキシ、アルコ
キシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロ
キシアルキル、アセトキシアルキル基およびカルボキシ
またはスルホ基と組合わせたアルキル基であってそれぞ
れ1〜12、更に好ましくは1〜4個の炭素原子を有し、
前記の基に含まれる炭素原子の総数が好ましくは20以下
であるもののアルキル部分である。
前記の置換基R6、R7、R8およびR9に含まれるアリール
基は、それぞれ好ましくは6〜18、更に好ましくは6〜
10個の炭素原子を有し、前記の基に含まれる炭素原子の
総数が20個以下の炭素原子になる。
下記のものは、前記の一般式(IV)によって表わされ
るJ帯増感色素に属するものの具体例である。
第4図は、2.3モル%のヨーダイドを含む臭ヨウ化銀
粒子を含み且つその表面に前記の感光色素Aを吸着した
前面ハロゲン化銀層の感度スペクトルを感度(S)対波
長(nm)で表わしたものである。
好ましくは、本発明に適用される裏面螢光スクリーン
に用いられる燐光物質は、紫外領域の電磁スペクトルの
輻射線を放射する。更に好ましくは、前記の燐光物質
は、410nmより短波長のスペクトル放射の約80%を上回
り且つその最大放射が300〜360nmの波長範囲にある輻射
線を放射する。本発明の裏面螢光スクリーンに用いるこ
とができる紫外線放射燐光物質には、鉛またはランタン
活性化硫酸バリウム燐光物質、バリウムフルオロハライ
ド燐光物質、鉛活性化ケイ酸バリウム燐光物質、ガドリ
ニウム活性化イットリウムオキシド燐光物質、バリウム
フルオリド燐光物質、アルカリ金属活性化希土類ニオベ
ートまたはタンタレート燐光物質等のような当該技術分
野に知られている紫外線放射燐光物質がある。紫外線放
射燐光物質は、例えばベルギ国特許第703,998号及び第7
57,815号明細書、欧州特許第202,875号明細書およびブ
キャナン(Buchanan)ら、J.Applied Physics,第9巻、
4342−4347,1968およびクラップ(Clapp)およびジンタ
ー(Ginther)、J.of the Optical Soc.of America、第
37巻、355−362,1947に記載されている。本発明の裏面
螢光スクリーンに用いるのに特に好適な紫外線放射燐光
物質は、欧州特許第202,875号明細書に記載されている
ような一般式 (Y1−2/3x−1/3y′,Srx′,Liy)TaO4 (式中、xとyは条件10-5x1および10-4y0.
1を満足するような数である)で表わされるものであ
る。
第5図は、紫外線放射燐光物質賭しての(Y,Sr,Li)T
aO4燐光物質の螢光層を含む裏面螢光スクリーンの放射
スペクトルを螢光(F)対波長(nm)として表わしたも
のである。
表面化学光線放射燐光物質スクリーンに隣接して本発
明により配置された裏面ハロゲン化銀乳剤層は、光学的
に増感されないが既知の種類の感光性ハロゲン化銀の固
有のスペクトル感度を有するハロゲン化銀粒子を含んで
いる。周知のように写真フィルムに用いられる通常のハ
ロゲン化銀乳剤のこの固有のスペクトル感度は、電子ス
ペクトルの紫外および青色領域に及んでいる。
第6図は、2.3モル%のヨーダイドを含み、その表面
上に吸着された光学的に増感する色素を吸着していない
臭ヨウ化銀粒子を含んで成る裏面のハロゲン化銀乳剤層
の感度スペクトルを感度(S)対波長(nm)として表わ
したものを示している。
本発明によれば、前面スクリーンによって放射される
非化学線(好ましくは緑色光線)は、このスクリーンに
よって放射される輻射線に光学的に増感したハロゲン化
銀粒子を含んで成る隣接する前面のハロゲン化銀層を像
様露光する。前記の非化学線の一部は反対側の裏面ハロ
ゲン化銀層に到達するが、裏面のハロゲン化銀層のハロ
ゲン化銀粒子はこの前面スクリーンによって放射される
輻射線には光学的に増感されないのでクロスオーバー露
光しない。裏面の螢光スクリーンの紫外線または青色線
は、隣接する裏面のハロゲン化銀層によって吸収され、
反対側の前面ハロゲン化銀層にまで通過するクロスオー
バーよりは、光学的に増感されないハロゲン化銀粒子を
像様露光する。これは、ハロゲン化銀粒子が500nm未満
の波長の光線および乳剤層の分散されたハロゲン化銀瘤
支柱の紫外線および青色光線の強い散乱光線を良好に固
有吸収することによる。このことは、反対側の前面ハロ
ゲン化銀層を露光するための裏面の螢光スクリーンの多
量の紫外線または青色光線を持たないことを示してい
る。本発明のスクリーン対と二重ハロゲン化銀要素との
組合わせによって達成されるクロスオーバー露光の減少
は、緑色放射性螢光スクリーンと両面塗布緑色増感ハロ
ゲン化銀放射線写真要素との従来の組合わせと比較し
て、好ましくは少なくとも10%であり、更に好ましくは
少なくとも20%である。したがって、画像の鮮鋭度は、
従来のハロゲン化銀乳剤層と螢光スクリーンとの独特な
組合わせを用いてクロスオーバー露光を減少させること
によって改良される。
感光性の両面塗布ハロゲン化銀放射線写真要素は、放
射線写真に普通に用いられる種類の透明なポリマー基
材、例えばポリエステル基材、特にポリエチレンテレフ
タレート基材を含んでいる。
本発明のハロゲン化銀写真要素では、支持体の両面に
塗布したハロゲン化銀乳剤と、前面の光学的に増感され
るハロゲン化銀乳剤と、裏面の光学的に増感されないハ
ロゲン化銀乳剤とは同じまたは異なってもよく、塩化
銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩臭ヨウ化銀、臭化銀、およ
び臭ヨウ化銀のような写真要素に普通に用いられる乳剤
を含み、臭ヨウ化銀が放射線写真要素に特に有用であ
る。ハロゲン化銀粒子は異なる形態をしていてもよく、
例えば立方体、八面体、管状形であってもよく、エピタ
キシャル成長を有することができ、これらの平均寸法は
通常は0.1〜3μm、更に好ましくは0.4〜1.5μmであ
る。乳剤を、総銀被覆率が約3〜6g/m2の範囲で支持体
上に塗布する。用いられるハロゲン化銀結合材料は水透
過性の親水性コロイド、好ましくはゼラチンであるが、
他の親水性コロイド、例えばゼラチン誘導体、アルブミ
ン、ポリビニルアルコール、アルギン酸塩、加水分解セ
ルロースエステル、親水性ポリビニルポリマー、デキス
トラン、ポリアクリルアミド、親水性アクリルアミドコ
ポリマーおよびアルキルアクリレートを単独でまたはゼ
ラチンと組合わせて用いることもできる。
ハロゲン化銀乳剤の調製方法および乳剤および感光性
要素における特別な成分の使用に関しては、1979年8月
に発行されたリサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure)18,431を参照するが、下記の章で更に詳
細に説明されている。
I A ハロゲン化銀乳剤の調製、精製、および濃縮法。
I B 乳剤の種類。
I C 結晶の化学増感およびドーピング。
II 安定剤、カブリ防止剤、および折曲防止剤。
II A 安定剤および/またはカブリ防止剤。
II B 金化合物で化学増感した乳剤の安定化。
II C ポリアルキレンオキシドまたは可塑剤を含む乳剤
の安定化。
II D 金属汚染物によって生じるカブリ。
II E 被覆力を増加させる薬剤を含む材料の安定化。
II F 2色カブリのカブリ防止剤。
II G 効果材および効果材を含む現像液用のカブリ防止
剤。
II H 折曲による不感化を最少限にするための添加。
II I ポリエステル基材上に塗布した乳剤のカブリ防止
剤。
II J 安全光線で乳剤を安定化する方法。
II K 高温、迅速接近、ローラープロセッサー油相加工
に用いられるX線材料を安定化する方法。
III 化合物および帯電防止剤。
IV 保護層。
V 直接ポジ材料。
VI 室内光線で加工する材料。
IX スペクトル増感。
X 紫外線感光性材料。
XI I 基材。
本発明のハロゲン化銀フォトサーモグラフィ要素は、
基本的には、光不感受性の還元性銀源と、光線照射によ
って銀を精製する感光材料と、銀源の還元剤とを含んで
いる。感光材料は、通常は光不感受性銀源に触媒的に接
近していなければならない写真用ハロゲン化銀である。
触媒的接近は、これらの2種類の材料を緊密で物理的に
組合わせて、銀の斑点または核が写真用ハロゲン化銀の
照射または露光によって生成するときにこれらの核が還
元剤によって銀源を還元することができるようにするこ
とである。銀は銀イオンの還元触媒であり、銀を生成す
る感受性ハロゲン化銀触媒の原型を、銀源のハロゲン含
有源による部分的転換(例えば、米国特許第3,457,075
号明細書)、ハロゲン化銀と銀源材料との共沈(例え
ば、米国特許第3,839,049号明細書)およびハロゲン化
銀と銀源を緊密に結合させる任意の他の方法のような多
種多様な方法で銀源と触媒的に接近させることができ
る。
この分野の技法に用いられる銀源は、銀イオンの還元
性源を含む材料である。最初で化いまだに好ましい源
は、長鎖脂肪族カルボン酸、通常は10〜30個の炭素原子
を有するものの銀塩を含んでいる。ベヘニン酸または同
様な分子量の酸の混合物の銀塩が、主として用いられ
た。他の有機酸または他の有機材料の塩、例えば銀イミ
ダゾレートが提案されており、英国特許第1,110,046号
明細書には、画像源材料賭して無機または有機銀塩の錯
体を用いることが開示されている。長鎖(10〜30好まし
くは15〜28個の炭素原子を有する)脂肪族カルボン酸の
銀塩が、本発明の実施に好ましい。
フォトサーモグラフィ乳剤は、通常は支持体の側部当
たり1または2層として抗井される。単層構造は銀源材
料と、ハロゲン化銀と、現像液と、結合剤と所望により
トナー、塗布助剤および他の助剤のような添加剤を含ま
なければならない。2層構造は、乳剤層(通常は支持体
に隣接する層)に銀源とハロゲン化銀を含み、第二層ま
たは両層に他の成分を含まなければならない。ハロゲン
化銀材料は、画像形成層の約20〜70重量%とすべきであ
る。好ましくは、これは30〜55重量%である。2層構造
における第二層は、単一像形成層に所望な銀源材料の比
率によって影響されない。
ハロゲン化銀は、臭化銀、ヨウ化銀、塩化銀、臭ヨウ
化銀、塩臭ヨウ化銀、塩臭化銀等の任意の感光性ハロゲ
ン化銀でよく、銀源に触媒的に接近してハロゲン化銀を
配置する任意の方法で乳剤層に加えることができる。ハ
ロゲン化銀は、通常は像形成層の0.75〜15重量%で存在
するが、更に多量に用いることができる。画像形成層註
のハロゲン化銀1〜10重量%を用いるのが好ましく、1.
5〜7.0重量%を用いるのが最も好ましい。膨大な数の写
真助剤および加工助剤を、ハロゲン化銀乳剤の調製に用
いることができる。これらの材料には(硫黄や金化合物
を含む)化学増感剤、現像促進剤(例えば、オニウムお
よびポリオニウム化合物)、アルキレンオキシドポリマ
ー促進剤、カブリ防止剤化合物、安定剤(例えば、アザ
インデン、特にテトラーおよびペンタアザインデン)、
界面活性剤(特に、フッ素化界面活性剤)帯電防止剤
(特に、フッ素化化合物)、可塑剤、マット剤等を含
む。
銀イオンの還元剤は、銀イオンを金属銀に還元するも
のであれば、任意の材料でよく、有機材料が好ましい。
通常の写真用現像剤、例えばフェニドン、ヒドロキノ
ン、およびカテコールが用いられるが、ヒンダードフェ
ノール還元剤が好ましい。この還元剤は、画像形成層の
1〜20重量%で含まれる。2層構造では、還元剤が第二
の層にあるときには、約2〜20%のような若干高めの比
率が一層望ましい。
フタラジノン、フタラジンおよびフタル酸のようなト
ナーはこの構造には本質的ではないが、極めて望まし
い。これらの材料は例えば、0.2〜5重量%の量で含ま
れることができる。
結合材は、ゼラチン、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルクロリド、ポリビニルアセテート、セルロースアセ
テート、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート等のよう
な周知の天然および合成樹脂から選択することができ
る。コポリマーおよびターポリマーも、これらの定義に
含まれることは勿論である。ポリビニルブチラールおよ
びポリビニルホルマールのようなポリビニルアセター
ル、およびポリビニルアセテート/クロリドのようなビ
ニルコポリマーが得に望ましい。結合剤は、一般的には
それぞれの層の20〜75重量%、好ましくは約30〜55重量
%の範囲で用いられる。
前記のように、各種の他の助剤を本発明のフォトサー
モグラフィ乳剤に加えることができる。例えば、トナ
ー、促進剤、高鮮鋭度色素、増感剤、安定剤、界面活性
剤、潤滑剤、塗布助剤、カブリ防止剤、ルイコ染料、キ
レート剤、および核種の他の周知の添加剤をを有用に配
合することができる。増感スクリーンのスペクトル放射
に適合する高鮮鋭度色素の使用が、特に望ましい。
フォトサーモグラフィ用乳剤の特性におけるバランス
は、乳剤中の材料の比率によって正確に限定しなければ
ならない。銀塩と有機酸との比率は、放射線写真に用い
るためのフォトサーモグラフィ用要素における必要なセ
ンシトメトリー特性を得るのに特に重要である。通常の
フォトサーモグラフィようの乳剤では、乳剤の実質的成
分として有機酸(例えばベヘニン酸、ステアリン酸およ
び長鎖の酸の混合物)のほぼ純粋な塩を用いるのが普通
である。少量または多量の酸成分が、乳剤に含まれるこ
ともある。本発明の実施において、有機銀塩と有機酸と
のモル比は、1.5/1〜6.2/1(塩/酸)の範囲になければ
ならない。この範囲より低ければ、コントラストが低す
ぎ、この範囲より高ければ、乳剤の速度およびバックグ
ラウンド安定性が著しく低下する。この比率は2.0/1〜
3.50/1の範囲にあるのが好ましい。
ハロゲン化銀は、現場ハロゲン化または予備形成ハロ
ゲン化銀の使用によって供給することができる。
工業用放射線写真の方法は、γ線および中性子線源を
含む通常のX線照射源または他の高エネルギー粒子輻射
線源を用いることによって行われる。当該技術分野に周
知のように、用いられる特定の燐光材料は線源から放射
される輻射線の吸光係数が高い。通常は、この輻射線
は、X線、中性子およびγ線のような任意のものとして
定義される高エネルギー素粒子線である。工業用材料
は、X線の調整可能な材料と本発明の工業用放射線写真
システムとの間に配置される。X線の調整した露光は線
源から工業材料中へ向かい、増感スクリーンとスクリー
ンの内面に隣接したフォトサーモグラフィ用フィルムか
ら成るカセットの平面にほぼ垂直な直角で放射線システ
ムに入り、これに衝撃を加える。スクリーンの燐光物質
によって吸収される輻射線は、スクリーンによって放射
される光を生じて、これが次に2種類の乳剤層のハロゲ
ン化銀粒子に潜像を生成する。通常の熱的現像を露光し
たフィルムに用いる。
本発明のX線画像転換スクリーンは、結合剤とその中
に分散された燐光物質を含む螢光層を有する。螢光層は
結合剤中に燐光物質を分散してコーティング分散液を調
製し、次にこのコーティング分散液を通常のコーティン
グ法によって塗布して均一層を形成させることによって
生成する。螢光層が自己支持性である時には、螢光層自
体は放射線画像転換スクリーンであることができるが、
螢光層は通常は基材上に供給され、放射線画像転換スク
リーンを形成する。更に、物理的および科学的に螢光層
を保護する保護層は通常は螢光層の表面に供給される。
更に、プライマー層を螢光層と基材との間に供給して、
螢光層を基材に密着して結合することもあり、反射層
は、基材(またはプライマー)と螢光層との間に供給さ
れることもある。
本発明のX線画像転換スクリーンの螢光層に用いられ
る結合剤は、例えば形成層に一般的に用いられる結合剤
の一つであることができ、アラビアゴム、ゼラチンのよ
うなタン白質、デキストランのような多糖類、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセテート、ニトロセルロー
ス、エチルセルロース、塩化ビニリデン−塩化ビニルコ
ポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタ
クリレート、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリ
ウレタン、セルロースアセテートブチレート、ポリビニ
ルアルコール等の有機ポリマー結合剤がある。
通常は、結合剤は、燐光物質1重量部当たり0.01〜1
重量部の量で用いられる。しかしながら、得られるスク
リーンの感度および鮮鋭度の観点からは、結合剤の量は
少ないほうが好ましい。したがって、スクリーンの感度
および鮮鋭度および塗布分散液の適用の容易さを考慮す
れば、結合剤は燐光物質の1重量部当たり0.03〜0.2重
量部の量で用いるのが好ましい。螢光層の厚みは、通常
は10μm〜1mmの範囲内である。
本発明の輻射線画像転換スクリーンでは、螢光層は通
常は基材上に塗布される。基材としては、ポリマー材
料、ガラス、ウール、綿、紙、金属等の各種の材料を用
いることができる。スクリーンを取り扱う観点からは、
基材を処理して柔軟性を有するシートまたはロールにす
るのが好ましい。ここで、基材としてはプラスチックフ
ィルム(例えばセルローストリアセテートフィルム、ポ
リエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム
等)または通常の紙または加工紙(例えば、写真用紙、
バリタ紙、樹脂コーティングした紙、顔料含有紙であっ
て二酸化チタン等のような顔料を含むもの)が好まし
い。この基材は一方の表面(螢光層が配設されている表
面)にプライマー層を有して、螢光層をしっかりと保持
する。プライマー層の材料としては、通常の接着剤を用
いることができる。基材上(またはプライマー層上に、
または反射層上)に螢光層を提供する場合には、燐光物
質を結合剤に分散させたものを含む塗布分散液を基材上
(またはプライマー層上に、または反射層上)に直接塗
布することができる。
更に、本発明のX線画像転換スクリーンでは、螢光層
を物理的および科学的に保護する保護層が螢光層の表面
上に配設され、(基材の反対側で)露光するのが普通で
ある。前記のように、螢光層が自己支持性である時に
は、保護層を螢光層の両面に配設することができる。こ
の保護層は塗布分散液を直接螢光層に塗布することによ
ってその層の上に保護層を形成させることによって配設
することができ、または予め形成された保護層に螢光層
を結合することによって提供することができる。保護層
の材料としては、保護層の通常の材料、例えばニトロセ
ルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート、
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート等を用いる
ことができる。
本発明のX線画像転換スクリーンを、着色剤で着色す
ることもできる。更に、本発明の放射線画像転換スクリ
ーンの螢光層は白色粉体をその中に分散して含むことも
できる。着色剤または白色粉末を用いることによって、
高鮮鋭度の画像を提供する放射線画像転換スクリーンを
得ることができる。
実施例 本発明は、下記の詳細な実施例によって更によく例示
され且つ比較研究することができる。
緑色放射性燐光スクリーンGRS1 高分解能緑色放射性燐光スクリーンのスクリーンGRS1
は、平均粒度が3μmの(Gd1〜0.05,Tb0.052O2S燐
光物質を、疎水性ポリマー結合剤中で、燐光物質の被覆
率270g/m2、厚み72μmでポリエステル支持体に被覆し
たものから成るものに調製した。燐光物質と支持体層の
間にポリ(ウレタン)結合剤中のTiO2粒子の反射層をコ
ーティングした。このスクリーンにセルローストリアセ
テート層を上塗した。
緑色放射性燐光スクリーンGRS2 中分解能緑色放射性燐光スクリーンのスクリーンGRS2
は、平均粒度が4μmの(Gd1〜0.05,Tb0.052O2S燐
光物質を、疎水性ポリマー結合剤中で、燐光物質の被覆
率280g/m2、厚み120μmでポリエステル支持体に被覆し
たものから成るものに調製した。燐光物質と支持体層の
間にポリ(ウレタン)結合剤中のTiO2粒子に反射層をコ
ーティングした。このスクリーンにセルローストリアセ
テート層を上塗した。
UV放射性燐光スクリーンUVS3 UV放射性燐光スクリーンのスクリーンUVS3は、平均粒
度が5.1μmの(株)ニチカ化学工業(Nichica Kagaku
Kogyo K.K.)のNP−3040型(Y、Sr、Li)TaO4燐光物質
を、疎水性ポリマー結合剤中で、燐光物質の被覆率450g
/m2、厚み110μmでポリエステル支持体に被覆したもの
から成るものに調製した。燐光物質と支持体層の間にポ
リ(ウレタン)結合剤中のTiO2粒子の反射層をコーティ
ングした。このスクリーンにセルローストリアセテート
層を上塗した。
感光性写真フィルムGRUVF1 緑感性ハロゲン化銀乳剤層(以下前面層と呼ぶ)を支
持体の一方の面に被覆し且つ非分光増感ハロゲン化銀乳
剤層(以下裏面層と呼ぶ)を支持体のもう一方の面に被
覆した感光性写真フィルムのフィルムGRUVF1は、下記の
方法で調製した。ポリエステル支持体の一方の面に、立
方形ブロムヨウ化銀粒子(ヨウ化物2.3モル%を有し、
平均粒度が0.65μm)を含む緑感性ハロゲン化銀ゼラチ
ン乳剤層をAg2.57g/m2、ゼラチン1.9g/m2で被覆した。
乳剤は、イオウおよび金を化学増感し且つ緑感性染料A
である無水5,5′−ジクロロ−9−エチル−3,3′−ビス
(3−スルホプロピル)−オキサカルボシアニン−ヒド
ロキシド−トリエチルアミン塩のAgモル当り1,070mgで
分光増感したものであった。ゼラチン0.9g/m2を含む保
護被膜を、前記のブロムヨウ化銀前面層に適用した。ポ
リエステル支持体のもう一方の面に、立方形ブロムヨウ
化銀粒子(ヨウ化物2モル%を有し、平均粒度が1.3μ
mであるブロムヨウ化銀粒子と、ヨウ化物2.3モル%を
有し、平均粒度が0.65μmであるブロムヨウ化銀粒子の
重量1:1の配合物を含んで成る)を含む非分光増感ハロ
ゲン化銀ゼラチン乳剤層をAg2.51g/m2、ゼラチン1.8g/m
2で被覆した。乳剤は、イオウおよび金を化学増感した
ものであった。ゼラチン0.9g/m2を含む保護被膜を、前
記のブロムヨウ化銀裏面層に適用した。
感光性写真フィルムGRUVF2 緑感性ハロゲン化銀乳剤層(以下前面層と呼ぶ)を支
持体の一方の面に被覆し且つ非分光増感ハロゲン化銀乳
剤層(以下裏面層と呼ぶ)を支持体のもう一方の面に被
覆した感光性写真フィルムのフィルムGRUVF2は、下記の
方法で調製した。ポリエステル支持体の一方の面に、フ
ィルムGRUVF1の前面層の立方形ブロムヨウ化銀粒子(ヨ
ウ化物2.3モル%を有し、平均粒度が0.65μm)を含む
緑感性ハロゲン化銀ゼラチン乳剤層をAg2.60g/m2、ゼラ
チン1.9g/m2で被覆した。乳剤は、イオウおよび金を化
学増感し且つ緑感性染料Aである無水5,5′−ジクロロ
−9−エチル−3,3′−ビス(3−スルホプロピル)−
オキサカルボシアニン−ヒドロキシド−トリエチルアミ
ン塩のAgモル当り1,070mgで分光増感したものであっ
た。ゼラチン0.9g/m2を含む保護被膜を、前記のブロム
ヨウ化銀前面層に適用した。ポリエステル支持体のもう
一方の面に、フィルムGRUVF1の前面層の立方形ブロムヨ
ウ化銀粒子(ヨウ化物2.3モル%を有し、平均粒度が0.6
5μmである)を含む非分光増感ハロゲン化銀ゼラチン
乳剤層をAg2.49g/m2、ゼラチン1.9g/m2で被覆した。乳
剤は、イオウおよび金を化学増感したものであった。ゼ
ラチン0.9g/m2を含む保護被膜を、前記のブロムヨウ化
銀裏面層に適用した。
感光性写真フィルムGRUVF3 非分光増感ハロゲン化銀乳剤層を支持体の各面に被覆
した感光性写真フィルムのフィルムGRUVF3は、下記の方
法で調製した。ポリエステル支持体の各面に、フィルム
GRUVF1の前面層の立方形ブロムヨウ化銀粒子(ヨウ化物
2.3モル%を有し、平均粒度が0.65μm)を含む非分光
増感ハロゲン化銀ゼラチン乳剤層をAgはそれぞれ2.60g/
m2および2.49g/m2、ゼラチンは1.9g/m2で被覆した。乳
剤は、イオウおよび金を化学増感したものであった。ゼ
ラチン0.9g/m2を含む保護被膜を、前記のブロムヨウ化
銀層に適用した。
感光性写真フィルムGRUVF4 緑感性ハロゲン化銀乳剤層を支持体の各面に被覆した
感光性写真フィルムのフィルムGRUVF4は、下記の方法で
調製した。ポリエステル支持体の各面に、フィルムGRUV
F1の前面層の立方形ブロムヨウ化銀粒子(ヨウ化物2.3
モル%を有し、平均粒度が0.65μm)を含む緑感性ハロ
ゲン化銀ゼラチン乳剤層をそれぞれAg2.18g/m2、ゼラチ
ン1.9g/m2で被覆した。乳剤は、イオウおよび金を化学
増感し且つ緑感性染料Aである無水5,5′−ジクロロ−
9−エチル−3,3′−ビス(3−スルホプロピル)−オ
キサカルボシアニン−ヒドロキシド−トリエチルアミン
塩のAgモル当り1,070mgで分光増感したものであった。
ゼラチン0.9g/m2を含む保護被膜を、前記のブロムヨウ
化銀層に適用した。
スクリーン対と感光性写真フィルムの比較 スクリーン対は、前記の二重に被覆した感光性写真フ
ィルムを組合わせて下記のように露光させた。第1図お
よび第2図を参照して、フィルム−スクリーン組合わせ
は、前面スクリーンをカセットの前面要素に固定し、前
面乳剤層に接触して配置させ且つ裏面スクリーンをカセ
ットの裏面要素に固定し、裏面乳剤層に接触して配置さ
せて組み合わせた。各スクリーン対−スクリーン組合わ
せは、120cmの距離から80kVp、25mAで操作したタングス
テンターゲット管からのX線に露光させた。X線は、階
段光学くさびを通過した後、スクリーン−フィルム組合
わせに達した。露光に続いて、フィルムは、3Mトリマチ
ック(Trimatic)TMXP507プロセッサーで、3M XAD/2現
像補充液と3M XAF/2定着補充液を用いて加工を行なっ
た。
感度および画質は、下記の表に示す。%クロスオーバ
ーは、下記の方程式を用いて計算した。
式中、δlogEは、単一のスクリーンで露光した場合の
同一のフィルムの二つの乳剤層間の感度の差である。
スクリーン対−フィルム組合わせの鮮鋭度および粒状
度は、下記のように測定した。各スクリーン対−フィル
ム組合わせは、150cmの距離から80kVp、25mAで操作した
タングステンターゲット管からのX線に露光させた。X
線は、ハットナー・カンパニー(Huttner Company)の
よって市販されている厚さ100μの鉛ファンク(Funk)
ターゲットを通過した後、スクリーン−フィルム組合わ
せに達した。露光に続いて、フィルムは、3Mトリマチッ
ク(Trimatic)TMXP507プロセッサーで、3M XAD/2現像
補充液と3M XAF/2定着補充液を用いて加工を行なった。
加工したフィルムの鮮鋭度および粒状度は、画像の比較
に熟練した10人の観察者が視覚的に検査することによっ
て測定した。第7図および第8図は、二重に被覆したハ
ロゲン化銀要素と蛍光スクリーン対組合わせとの感光度
δSの差に対する鮮鋭度(SH)および粒状度(GR)およ
び、対照として緑感性二重被覆要素を緑色放射性スクリ
ーン対と組合わせたものの鮮鋭度および粒状度を例示す
るグラフである。このグラフにおいて、鮮鋭度および粒
状度の数値が高いほど、鮮鋭度および粒状度は優れてい
る。UV放射性蛍光スクリーン対を、更に低い感光度水準
以外で組合わせたUVおよび青色感光性二重被覆ハロゲン
化銀要素の鮮鋭度および粒状度は、最も優れているが、
本発明の二重被覆要素およびスクリーン対組合わせの鮮
鋭度および粒状度は、緑色放射性蛍光スクリーン対を、
匹敵するまたは更に高い水準の感光度で組合わせた二重
被覆要素の鮮鋭度および粒状度よりも優れているかまた
はそれに匹敵する。
感光性フォトサーモグラフィフィルムGRBLF5 (a) 銀ソープの調製 80℃の水20リットルに、フンボ酸9022(90%のC20+C
22、5%のC18および5%の他の酸を含む長鎖の脂肪族
カルボン酸)634.5gと、フンボ酸9718(95%のC18およ
び5%のC16を含む長鎖の脂肪族カルボン酸)131gと、
0.08μmの立方体状臭ヨウ化銀(6モル%のヨウ化物)
の乳剤0.44モルを加えた。撹拌しながら、水1.25リット
ルに溶解した89.18gのNaOHを加え、水50mlで希釈した濃
HNO319mlを加えた。55℃の水2.5リットルに溶解したAgN
O3364.8gを55℃で加えた。混合物を55℃で1時間ゆっく
りと撹拌を行いながら加熱し、遠心分離し、噴霧洗浄し
て水の抵抗が20,000オームとした後、乾燥した。
(b) 銀塩ホモゲネートの調製 前記の銀ソープ粉末(12重量%)と、トルエン(20重
量%)とメチルエチルケトン(68重量%)を混合し、一
晩浸漬した後、12gのポリビニルブチラール(ブトバー
ル(Butwar)TMB−76)を加えて、4,000psiおよび8,000
psiでホモジナイズした。
(c) 第一トリップの調製 前記の銀ソープホモゲネート200gにメチルエチルケト
ン40gとポリビニルブチラール(ブトバール(Butwar)
TMB−76)30gを加え、0.5時間混合した。混合物にメタ
ノール中10%HgBr22.2mlを加え、5分間撹拌した後、式 のノノックス(Nonox)TMW50現像液4gを加えた。
前記の分散液の50gに、10ml当たり0.04gの下記の青色
増感剤の溶液0.6mlを加えた。
前記の分散液の第二の50gに、下記の緑色増感剤を10m
l当たり0.05gの溶液0.6mlを加えた。
(d) 第一トリップのコーティング 前記の青色増感分散液を、透明な4ミル(2×10
-4m)のポリエチレンテレフタレート支持体上に、5ミ
ルの厚みで塗布し、87℃で3分間乾燥した。支持体の反
対側に、前記の緑色増感分散液を支持体上5ミルの厚さ
で塗布して87℃で3分間乾燥した。
(e) 第二トリップの調製成分 重量部 A.メチルエチルケトン 78.58 B.アセトン 12.02 C.メタノール 4.91 D.FC−431(3Mフッ化炭素) 0.04 E.フタラジン 0.59 F.4−メチル−フタル酸 0.41 G.テトラクロロ無水フタル酸 0.27 H.テトラクロロフタル酸 0.12I.酢酸セルロースエステル 3.06 A〜Hを容器に加えて、固形物が溶解するまで混合し
た。次に、Iを加えて、溶解するまで1時間撹拌した。
(f) 第二トリップのコーティング 予め塗布した青色増感コーティングに、第二のトリッ
プを第一のトリップ上に2.25ミルの厚みで塗布し、87℃
で3分間乾燥した。フィルムを反転させて、緑色増感コ
ーティングが予めコーティングしたものに、第二のトリ
ップを2.25ミルの厚みでコーティングして、87℃で3分
間乾燥した。
(g) フィルムの評価 乾性した両面塗布フォトサーモグラフィ用フィルムの
試料をキセノンフラッシュセンシトメーターヲ用いて46
0nmの狭バンドフィルターを通して10-3秒の設定地で0
〜4の連続的密度ウェッジで露光した。露光した試料を
4秒間131℃でローラー駆動熱処理装置中で処理した。
センシトメトリーをDmin=0.21およびDmax=4.22として
記録した。他の試料を露光して、560nm狭バンドフィル
ターを用いることを除き、前記と同様に処理した。セン
シトメトリーをDmin=0.21およびDmax=2.19として記録
した。明らかに、緑色増感層から青色増感層へのクロス
オーバーはなかった。青色増感層はポリエステル基材の
一面飲みに塗布したときには、画像はDmin=0.13および
Dmax=2.56として記録された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カセットの前面および裏面要素に固定した増
感スクリーンを有する開放したカセットを示し、 第2図は、放射線写真要素と本発明に用いられるスクリ
ーンの対とから成る組合わせの図であり、 第3図および第5図は、本発明に用いられる螢光放射線
写真用スクリーンの放射スペクトルを示すグラフであ
り、 第4図および第6図は、本発明に用いられる両面塗布ハ
ロゲン化銀放射線写真用要素のスペクトル感度を示すグ
ラフであり、 第7図および第8図は、両面塗布ハロゲン化銀放射線写
真要素と一対のスクリーンとのよって形成される組合わ
せの鮮鋭度およびと粒度対感度のグラフである。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面要素の後部末端でカセットの裏面要素
    に丁番で取り付けられた前面要素と、前記カセットの内
    部において前記の前面要素に固定された第一の螢光増感
    スクリーンと、前記カセットの内部において前記裏面要
    素に固定された第二の螢光増感スクリーンとを含んで成
    り、前記スクリーンの間およびこれらと緊密に接触して
    成る放射線写真フィルムと共に用いられ、前記の第一の
    増感スクリーンが第一の放射線を放射する燐光物質を含
    み、前記の第二の増感スクリーンが第二の放射線を放射
    する燐光物質を含んで成るカセットであって、前記の第
    一の増感スクリーンから放射される前記の第一の放射線
    が電磁スペクトルの第一の領域にあり、前記の第二の増
    感スクリーンから放射される前記の第二の放射線が電磁
    スペクトルの第二の領域にあることを特徴とするカセッ
    ト。
  2. 【請求項2】前記の第一の増感スクリーンから放射され
    る前記の第一の放射線が前記の第二の増感スクリーンか
    ら放射される前記の第二の放射線と少なくとも50nmだけ
    異なる、請求項1記載の増感スクリーンを備えた放射線
    写真用カセット。
  3. 【請求項3】(a)前記の第一の増感スクリーンが化学
    線を放射しない燐光物質を含んで成り、 (b)前記の裏面スクリーンが紫外線を放射する燐光物
    質を含んで成る、請求項1記載の増感スクリーンを備え
    た放射線写真用カセット。
  4. 【請求項4】前記の前面スクリーンが実質的に緑色放射
    線を放射する燐光物質を含む、請求項1記載の増感スク
    リーンを備えた放射線写真用カセット。
  5. 【請求項5】前記の前面スクリーンが、480nmより長波
    長のスペクトル放射の80%を上回り且つ530〜570nmの波
    長領域に放射最大値を有する緑色放射線を放射する燐光
    物質を含んで成る、請求項1記載の増感スクリーンを備
    えた放射線写真用カセット。
  6. 【請求項6】前記の前面スクリーンが、一般式 (Ln1-a-b,Tba,Tmb2O2S (式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテチウム
    から選択される少なくとも1種類の希土類であり、aお
    よびbは条件0.0005a0.09および0b0.01をそ
    れぞれ満足する数である)または一般式( (Y1-c-a-b,Lnc,Tba,Tmb2O2S (式中、Lnはランタン、ガドリニウムおよびルテチウム
    から選択される少なくとも1種類の希土類であり、a,b
    およびcは条件0.0005a0.09、0b0.01および
    0.65c0.95をそれぞれ満足する数である)によって
    表わされる緑色放射線を放射する燐光物質を含んで成
    る、請求項1記載の増感スクリーンを備えた放射線写真
    用カセット。
  7. 【請求項7】前記の前面スクリーンが、テルビウムによ
    って活性化したガドリニウムまたはランタンオキシスル
    フィド燐光物質であって487及び545nmに放射ピークを有
    するものを含む、請求項1記載の増感スクリーンを備え
    た放射線写真用カセット。
  8. 【請求項8】前記の裏面スクリーンが、そのスペクトル
    放射の80%を上回る部分が410nmより短波長にあり且つ
    放射最大値の波長範囲が300〜360nmにある紫外線を放射
    する燐光物質を含む、請求項1記載の増感スクリーンを
    備えた放射線写真用カセット。
  9. 【請求項9】前記の裏面スクリーンが鉛またはランタン
    で活性化した硫酸バリウム燐光物質、バリウムフルオロ
    ハライド燐光物質、鉛で活性化した計算バリウム燐光物
    質、ガドリニウムで活性化したイットリウムオキシド燐
    光物質、フッ化バリウム燐光物質およびアルカリ金属活
    性化希土類ニオベートまたはタンタレート燐光物質から
    成る群から選択される紫外線放射燐光物質を含んで成
    る、請求項1記載の増感スクリーンを備えた放射線写真
    用カセット。
  10. 【請求項10】前記の裏面スクリーンが、一般式 (Y1−2/3x−1/3y,Srx,Liy)TaO4 (式中、xとyは条件10-5x1および10-4y0.
    1を満足するような数である)に対応する紫外線放射性
    燐光物質を含む、請求項1記載の増感スクリーンを備え
    た放射線写真用カセット。
  11. 【請求項11】放射線写真フィルムが向かい合った増感
    スクリーンの間で且つこれらと密着して配置される、請
    求項1記載の増感スクリーンを備えた放射線写真用カセ
    ット。
JP2185159A 1989-07-12 1990-07-12 X線フィルムと共に用いられる増感スクリーンを備えたカセット Expired - Fee Related JP2778810B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT8921165A IT1230335B (it) 1989-07-12 1989-07-12 Cassetta con schermi di rinforzo per uso con un film radiografico.
IT21165A/89 1989-07-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0346649A JPH0346649A (ja) 1991-02-27
JP2778810B2 true JP2778810B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=11177729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2185159A Expired - Fee Related JP2778810B2 (ja) 1989-07-12 1990-07-12 X線フィルムと共に用いられる増感スクリーンを備えたカセット

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5070248A (ja)
EP (1) EP0407890B1 (ja)
JP (1) JP2778810B2 (ja)
DE (1) DE69028663T2 (ja)
IT (1) IT1230335B (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5077778A (en) * 1990-08-27 1991-12-31 Fabian Carl E Film cassette having marker for identifying the exposure side of a medical radiograph
US5268956A (en) * 1990-08-27 1993-12-07 Fabian Carl E Film cassette having markers for identifying and differentiating it from other cassettes
US5241184A (en) * 1991-09-26 1993-08-31 Electric Power Research Institute Apparatus and method for quantizing remaining lifetime of transmission cable insulation
US5169748A (en) * 1991-11-07 1992-12-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company UV spectral sensitization
US5661309A (en) * 1992-12-23 1997-08-26 Sterling Diagnostic Imaging, Inc. Electronic cassette for recording X-ray images
US5367172A (en) * 1993-06-01 1994-11-22 E. I. Du Pont De Nemours And Company Radiological system employing phosphors of different densities
US5381014B1 (en) * 1993-12-29 1997-06-10 Du Pont Large area x-ray imager and method of fabrication
AU682944B2 (en) * 1994-05-26 1997-10-23 University Of Sydney, The Screen film cassette
US5574768A (en) * 1994-05-26 1996-11-12 The University Of Sydney Screen film cassette
US5498880A (en) * 1995-01-12 1996-03-12 E. I. Du Pont De Nemours And Company Image capture panel using a solid state device
US5917877A (en) * 1997-09-05 1999-06-29 Cyberlogic, Inc. Plain x-ray bone densitometry apparatus and method
US6064716A (en) * 1997-09-05 2000-05-16 Cyberlogic, Inc. Plain x-ray bone densitometry apparatus and method
US6394650B1 (en) * 1999-10-27 2002-05-28 Konica Corporation Photographic combination for use in radiography
US6173038B1 (en) 1999-12-01 2001-01-09 Cyberlogic, Inc. Plain x-ray bone densitometry apparatus and method
US6713776B2 (en) 1999-12-28 2004-03-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for storing and reproducing radiation image and radiation image storage device
US6394649B1 (en) * 2000-08-30 2002-05-28 Eastman Kodak Company Radiation oncology portal imaging assembly and method of portal imaging
US6614032B2 (en) * 2001-12-03 2003-09-02 Eastman Kodak Company Computed radiography cassette with x-ray transmissive edges
US6570955B1 (en) 2002-01-08 2003-05-27 Cyberlogic, Inc. Digital x-ray material testing and bone densitometry apparatus and method
US6888144B2 (en) * 2002-07-16 2005-05-03 Direct Radiography Corp. Method to reduce scatter radiation in digital imaging systems
US6864045B2 (en) 2002-11-19 2005-03-08 Eastman Kodak Company Mammography film and imaging assembly for use with rhodium or tungsten anodes
DE60307764T2 (de) * 2002-11-19 2007-08-23 Eastman Kodak Company Mammographie-Film sowie Bildaufzeichnungszusammenstellung für die Verwendung mit Rhodium- oder Wolframanoden
US20040240622A1 (en) * 2003-05-30 2004-12-02 Eastman Kodak Company Radiographic imaging assembly for mammography

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR787017A (fr) * 1934-05-02 1935-09-16 Ig Farbenindustrie Ag Procédé de production d'épreuves radiographiques, en utilisant des feuilles de renforcement radiographiques
US3591802A (en) * 1965-05-18 1971-07-06 Fuji Photo Film Co Ltd Method of making a color radiograph, and a fluorescent screen and light sensitive material used therefor
US4266137A (en) * 1976-04-02 1981-05-05 Gte Products Corporation Cerium activated yttrium gadolinium phosphate x-ray phosphors, process for producing same, an x-ray intensifying screen employing same
FR2464983A1 (fr) * 1979-09-07 1981-03-20 Anvar Procede de preparation de couches luminescentes d'oxysulfures de terres rares ou d'yttrium actives, moyen pour sa mise en oeuvre et materiaux obtenus
IT1129046B (it) * 1979-10-15 1986-06-04 Minnesota Mining & Mfg Cassetta schermi e metodo per separare una pellicola radiografica da uno predeterminato degli schermi di rinforzo
US4507560A (en) * 1980-06-13 1985-03-26 Gte Products Corporation Terbium-activated gadolinium oxysulfide X-ray phosphor
DE3275420D1 (en) * 1982-03-15 1987-03-12 Kasei Optonix Radiographic image conversion screens
JPS58156899A (ja) * 1982-03-15 1983-09-17 化成オプトニクス株式会社 放射線像変換スクリ−ン
JPS59151148A (ja) * 1983-02-16 1984-08-29 Toshiba Corp X線フイルム保持装置
US4513078A (en) * 1983-10-13 1985-04-23 General Electric Company Film-based dual energy radiography
EP0137453A3 (en) * 1983-10-13 1988-03-30 General Electric Company Film-based dual energy radiography
DE3402652A1 (de) * 1984-01-26 1985-08-01 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Roentgenverstaerkerfolie
JPS60175000A (ja) * 1984-02-21 1985-09-09 株式会社東芝 増感紙セツト
JPS6141144A (ja) * 1984-07-31 1986-02-27 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線増感スクリ−ンおよび放射線像形成方法
EP0249660B1 (en) * 1986-06-16 1990-04-18 Agfa-Gevaert N.V. A process for the conversion of x-rays
EP0276497B1 (en) * 1987-01-27 1991-10-09 Agfa-Gevaert N.V. Process for the production of multiple radiographic images
EP0299409B1 (en) * 1987-07-16 1992-09-30 Kasei Optonix, Ltd. Radiographic intensifying screen
IT1226917B (it) * 1988-07-14 1991-02-22 Minnesota Mining & Mfg Combinazione di elementi fotosensibili da usare in radiografia.
US4997750A (en) * 1989-02-23 1991-03-05 Eastman Kodak Company Radiographic elements with selected speed relationships
US5021327A (en) * 1989-06-29 1991-06-04 Eastman Kodak Company Radiographic screen/film assemblies with improved detection quantum efficiencies

Also Published As

Publication number Publication date
US5070248A (en) 1991-12-03
EP0407890A3 (en) 1991-03-27
EP0407890B1 (en) 1996-09-25
IT8921165A0 (it) 1989-07-12
IT1230335B (it) 1991-10-18
DE69028663D1 (de) 1996-10-31
DE69028663T2 (de) 1997-05-22
EP0407890A2 (en) 1991-01-16
JPH0346649A (ja) 1991-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2778810B2 (ja) X線フィルムと共に用いられる増感スクリーンを備えたカセット
US5380636A (en) Multicontrast radiographic film-screen assembly
US4777125A (en) Light-sensitive silver halide emulsion and radiographic elements with an improved image quality and reduced residual stain
KR950004964B1 (ko) 사진 화상을 얻는 방법 및 그 엘리먼트
US4172730A (en) Radiographic silver halide sensitive materials
US4040833A (en) Radiographic process and sensitive material for the same
EP0412730B1 (en) An improved cassette and radiographic film combination
JP3241880B2 (ja) ラジオグラフィーに用いる感光要素の組み合わせ
JP2837878B2 (ja) ラジオグラフイー用の感光性要素の組合せ体
US4707435A (en) Industrial X-ray system
EP0403874B1 (en) Light-sensitive elements for radiographic use and process for the formation of an x-ray image
EP0345483B1 (en) Light-sensitive elements for radiographic use and process for the formation of an X-ray image
JPH10282602A (ja) 両面塗布型放射線写真要素及び観察可能な放射線写真像を得る方法
EP0661592B1 (en) Radiographic assembly for chest examination
JPS599891B2 (ja) 放射線写真用ハロゲン化銀感光材料
JPH0263220B2 (ja)
Bussi et al. Light-sensitive elements for radiographic use and process for the formation of an X-ray image
JP2001235820A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料および画像形成方法
JP2001166408A (ja) 感光性ハロゲン化銀写真フィルム材料及び放射線写真増感スクリーン−フィルム組合せ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees