JP2775103B2 - 偏光プリズム - Google Patents
偏光プリズムInfo
- Publication number
- JP2775103B2 JP2775103B2 JP63323977A JP32397788A JP2775103B2 JP 2775103 B2 JP2775103 B2 JP 2775103B2 JP 63323977 A JP63323977 A JP 63323977A JP 32397788 A JP32397788 A JP 32397788A JP 2775103 B2 JP2775103 B2 JP 2775103B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prism
- light
- birefringent crystal
- parallel
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は偏光プリズムに関し,より詳細には光通信等
に用いる小型且つ消光比の高い偏光プリズムに関する。
に用いる小型且つ消光比の高い偏光プリズムに関する。
(従来技術) 電気光学効果や磁気光学効果などの偏光を利用する光
スイッチ,光アイソレータなどでは光の偏光度を検出す
るために偏光ビームスプリッタを用いている。
スイッチ,光アイソレータなどでは光の偏光度を検出す
るために偏光ビームスプリッタを用いている。
該偏光ビームスリッタは互いの光軸が直交するように
2つのプリズムを組合せた所謂ローション,セナルモ
ン,ウォーラストン等に代表されるものと,2つのプリズ
ム接合面に偏光分離膜(以下PB膜と云う)を用いてP偏
光とS偏光とに分離するものが一般的であり,これらの
うち近年は光学部品をはじめ各種光学機器の小型化の要
求が高まっているため第4図に示す如くPB膜を用いP偏
光とS偏光の出射方向が同一方向となるよう構成したも
のが多用されつつある。
2つのプリズムを組合せた所謂ローション,セナルモ
ン,ウォーラストン等に代表されるものと,2つのプリズ
ム接合面に偏光分離膜(以下PB膜と云う)を用いてP偏
光とS偏光とに分離するものが一般的であり,これらの
うち近年は光学部品をはじめ各種光学機器の小型化の要
求が高まっているため第4図に示す如くPB膜を用いP偏
光とS偏光の出射方向が同一方向となるよう構成したも
のが多用されつつある。
しかしながらPB膜を用いて偏光分離を行なう場合,一
般に要求される消光比を10-2程度満たすには前記PB膜は
10層以上のものが必要であり製造コストが高く且つ比較
的高い消光比を得ることが困難であると云う欠点があっ
た。
般に要求される消光比を10-2程度満たすには前記PB膜は
10層以上のものが必要であり製造コストが高く且つ比較
的高い消光比を得ることが困難であると云う欠点があっ
た。
(発明の目的) 本発明は上述した欠点に鑑みなされたものであって,
消光比が高く光学機器の小型化に適した偏光プリズムを
提供することを目的とする。
消光比が高く光学機器の小型化に適した偏光プリズムを
提供することを目的とする。
(発明の概要) この目的を達成するために本発明の偏光プリズムは複
屈折性結晶から成るプリズムの背面に複屈折性結晶から
成る平行平面基板を前記プリズムの光学軸と該平行平面
基板の光学軸とが直交するよう接着せしめ,該基板と空
気との境界面にて入射した光が全反射するよう構成す
る。
屈折性結晶から成るプリズムの背面に複屈折性結晶から
成る平行平面基板を前記プリズムの光学軸と該平行平面
基板の光学軸とが直交するよう接着せしめ,該基板と空
気との境界面にて入射した光が全反射するよう構成す
る。
(実施例) 以下図面に示した実施例に基づき詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す図であって,1は入射
光軸に対し垂直且つ紙面と平行な光学軸をもつ複屈折性
結晶により構成されたプリズムであって,該プリズム1
の出射面側に同じく複屈折性結晶により構成され紙面に
垂直な方向に光学軸をもつ平行平面板2を光学接着剤に
て貼合せたものである。
光軸に対し垂直且つ紙面と平行な光学軸をもつ複屈折性
結晶により構成されたプリズムであって,該プリズム1
の出射面側に同じく複屈折性結晶により構成され紙面に
垂直な方向に光学軸をもつ平行平面板2を光学接着剤に
て貼合せたものである。
このように構成した光学系に於いて光源3より光を照
射するとプリズム1に入射した光は常光線,異常光線と
もに同一方向に進むが次段の平行平面板2に入射するこ
とにより常光線は異常光線に,異常光線は常光線に変わ
り夫々異なった方向に進み,該平行平面板の空気と接す
る側の面で全反射し,再びプリズム1を透過し常光線,
異常光線が平行に出射する。
射するとプリズム1に入射した光は常光線,異常光線と
もに同一方向に進むが次段の平行平面板2に入射するこ
とにより常光線は異常光線に,異常光線は常光線に変わ
り夫々異なった方向に進み,該平行平面板の空気と接す
る側の面で全反射し,再びプリズム1を透過し常光線,
異常光線が平行に出射する。
即ち,光軸が互いに直交するように複屈折性結晶によ
り構成したプリズム及び平行平面板を組合せ,常光線と
異常光線とに分離し,更に該平行平面板2に於いて前記
2光線を全反射させるようにその材質,入射角度を選定
し,例えばプリズム1及び平行平面板2を共にルチル
(TiO2)にて構成した場合には前記平行平面板の空気と
接する側の面に20゜10′以上の入射角にて入射するよう
設定すればよく,また常光線及び異常光線の分離巾をd
とすれば平行平面板の板厚tとの関係は d=3.10×10-1×t と表すことができる。
り構成したプリズム及び平行平面板を組合せ,常光線と
異常光線とに分離し,更に該平行平面板2に於いて前記
2光線を全反射させるようにその材質,入射角度を選定
し,例えばプリズム1及び平行平面板2を共にルチル
(TiO2)にて構成した場合には前記平行平面板の空気と
接する側の面に20゜10′以上の入射角にて入射するよう
設定すればよく,また常光線及び異常光線の分離巾をd
とすれば平行平面板の板厚tとの関係は d=3.10×10-1×t と表すことができる。
このようにPB膜を用いず複屈折性結晶の特性により偏
光分離を行なうため高い消光比の偏光プリズムを構成す
ることができると共に常光線,異常光線の出射光の方向
が同一となるため光学機器を小型化することが可能であ
る。
光分離を行なうため高い消光比の偏光プリズムを構成す
ることができると共に常光線,異常光線の出射光の方向
が同一となるため光学機器を小型化することが可能であ
る。
第2図は本発明の変形実施例を示す図であって,ダブ
ルウォーラストンプリズムに於ける第3プリズムを平行
平面板4に置換し,該平行平面板にて全反射せしめるよ
う構成したもので,このように構成することにより常光
線と異常光線との分離巾dを増加することができ,又,
前記第1図に示したプリズム1の光学軸を第3図に示す
如く45゜回転させることにより平行平面板に入射した光
を3成分に分離することが可能となる。
ルウォーラストンプリズムに於ける第3プリズムを平行
平面板4に置換し,該平行平面板にて全反射せしめるよ
う構成したもので,このように構成することにより常光
線と異常光線との分離巾dを増加することができ,又,
前記第1図に示したプリズム1の光学軸を第3図に示す
如く45゜回転させることにより平行平面板に入射した光
を3成分に分離することが可能となる。
尚,本発明の実施例ではウォーラストン型のプリズム
を主に用いたがこれに限定されるものではなく,まず複
屈折性結晶はルチル(TiO2)の例を掲げて説明したが他
の複屈折性結晶,例えばCaCO3結晶或は水晶等を用いて
もよい。
を主に用いたがこれに限定されるものではなく,まず複
屈折性結晶はルチル(TiO2)の例を掲げて説明したが他
の複屈折性結晶,例えばCaCO3結晶或は水晶等を用いて
もよい。
更に本実施例では偏光プリズムを分波素子として用い
たが合波素子として用いることが可能なことは云うまで
もない。
たが合波素子として用いることが可能なことは云うまで
もない。
(発明の効果) 本発明は上述した如く構成し且つ機能するものである
から高い消光比を得ることができ光通信等に使用するこ
とができるのみならず,PB膜を使用しないため製造コス
トを低減し安価に部品を提供するうえで著しい効果を発
揮する。
から高い消光比を得ることができ光通信等に使用するこ
とができるのみならず,PB膜を使用しないため製造コス
トを低減し安価に部品を提供するうえで著しい効果を発
揮する。
第1図は本発明の一実施例を示す図,第2図及び第3図
は本発明の変形実施例を示す図,第4図は従来の偏光プ
リズムを示す図である。 1……複屈折性プリズム,2,4……平行平面板,3……光
源,
は本発明の変形実施例を示す図,第4図は従来の偏光プ
リズムを示す図である。 1……複屈折性プリズム,2,4……平行平面板,3……光
源,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 5/30 G02B 5/04
Claims (2)
- 【請求項1】複屈折性結晶から成るプリズムの背面に複
屈折結晶から成る厚さtの平行平面基板を双方の光学軸
が直交するよう接着せしめ、前記プリズムに入射した光
が前記基板との接着面を通過し、前記基板の接着面と対
向する面にて全反射し、再び前記プリズムに入射しこれ
を通過して出射する光が分離幅d=3.10×10-1×tにて
平行となるよう前記平行平面基板の板厚tを設定したこ
とを特徴とする偏光プリズム。 - 【請求項2】複屈折性結晶から成るプリズムの背面に複
屈折結晶から成る平行平面基板を接着したものであっ
て、双方の光学軸が互いに直交し、且つ、前記プリズム
の光学軸を入射面に於いて45゜回転したものであること
を特徴とする偏光プリズム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63323977A JP2775103B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | 偏光プリズム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63323977A JP2775103B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | 偏光プリズム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02168204A JPH02168204A (ja) | 1990-06-28 |
JP2775103B2 true JP2775103B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=18160741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63323977A Expired - Lifetime JP2775103B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | 偏光プリズム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775103B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04328339A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-17 | Canon Inc | 複数ビーム光ヘッド |
US5822118A (en) * | 1995-12-26 | 1998-10-13 | Lucent Technologies Inc. | Walk-off device |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5129955A (ja) * | 1974-09-06 | 1976-03-13 | Asahi Chemical Ind | Itonohinshitsuhyokasochi |
JPS62299906A (ja) * | 1986-06-20 | 1987-12-26 | Fujitsu Ltd | 偏光分離素子 |
-
1988
- 1988-12-22 JP JP63323977A patent/JP2775103B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02168204A (ja) | 1990-06-28 |
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