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JP2770263B2 - 遮水シート接合部欠損箇所検知法及び遮水シート接合部欠損箇所検知法用粘着部材 - Google Patents

遮水シート接合部欠損箇所検知法及び遮水シート接合部欠損箇所検知法用粘着部材

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Publication number
JP2770263B2
JP2770263B2 JP1676095A JP1676095A JP2770263B2 JP 2770263 B2 JP2770263 B2 JP 2770263B2 JP 1676095 A JP1676095 A JP 1676095A JP 1676095 A JP1676095 A JP 1676095A JP 2770263 B2 JP2770263 B2 JP 2770263B2
Authority
JP
Japan
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adhesive
adhesive member
pressure
sheet
joint
Prior art date
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Application number
JP1676095A
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JPH08210939A (ja
Inventor
佳文 竹沢
信義 武田
武志 河口
Original Assignee
株式会社スリオンテック
太洋興業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社スリオンテック, 太洋興業株式会社 filed Critical 株式会社スリオンテック
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Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物処分場に敷設さ
れ、廃棄物から生じる汚水の漏出を防止するために使用
される遮水シートの接合部欠損箇所検知法及び遮水シー
ト接合部欠損箇所検知法用着部材に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を投棄する例え
ば埋立て型の廃棄物処分場において、例えば特開平6‐2
41939号公報等に記載されているように、該処分場から
漏出する汚水が地下に浸透して環境汚染を引き起こすこ
とを防止するために、処分場の底面に遮水工を実施する
ことが義務付けられている。このような遮水工として
は、確実性、安全性、施工性、経済性等の観点から、軟
質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを敷設する
方法が採用されている。これらの遮水シートは、広大な
面積を占める廃棄物処分場の底面を一枚の連続シートで
一度に覆うことは施工上困難なため、複数に分割したシ
ートを施工現場で溶着や接着剤を介した圧着等により端
部を接合・一体化することによって、廃棄物処分場の底
面全域を覆うように敷設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように複数に分割したシートを施工現場で接合・一体化
する方法は接合不良を生じる場合があり、この接合不良
による欠損箇所から汚水が外部に漏出する恐れがあると
いう問題があった。また、このような欠損箇所を検知す
るために種々の方法が提案されているが、これまで提案
された方法では、施工現場において簡易かつ迅速に欠損
箇所を検知、特定することができないという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、施工現場において、簡易、迅速かつ
容易に検知作業を行うことができるとともに、欠損箇所
を精度良く検知、特定することのできる遮水シート接合
部欠損箇所検知法及び遮水シート接合部欠損箇所検知法
用粘着部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、テープ基材
面の中央部を除く周縁部分のみに粘着剤を塗工してなる
粘着テープを、上記遮水シート表面の上記接合部の継ぎ
目を含む部分に、上記粘着剤が上記継ぎ目の両側に距離
を置いて粘着するように貼り付けて、上記遮水シートと
上記粘着テープとの間に帯状の通気空間を形成し、両面
粘着シートと、両端が開放された通気管の中央部を粘着
性組成物からなるシートで挟んでなる粘着部材とのうち
の少なくとも後者1つを含む2つによって上記通気空間
の両端を塞いで、上記通気空間が上記通気管のみによっ
て外気に通じている状態とし、上記通気管を介して上記
通気空間を圧力計及び減圧または加圧手段に連結し、上
記通気空間の圧力を大気圧とは異なる圧力とした後に、
上記通気空間と上記圧力計とからなる系を密封系とし、
上記圧力計の読みの経時変化を観測することによって上
記接合部の欠損を検知する方法及びその方法に適する粘
着部材を提供することによって達成することができる。
【0006】また、上記粘着部材として、内径1〜5mm
のポリエチレンチューブまたは金属チューブを粘着性組
成物からなるシートで挟み、さらに、上記チューブと上
記シートとの隙間をシーリング剤で充填してなる粘着部
材が適している。
【0007】また、上記粘着テープ、粘着シートまたは
粘着部材における粘着性組成物としてブチルゴム系粘着
剤が適している。
【0008】また、上記方法において、上記通気管に耐
圧ホースを連結し、上記耐圧ホースを真空ポンプまたは
コンプレッサに連結するとともにその途中に圧力計を取
付け、上記通気空間を減圧または加圧したときの圧力の
変化を観察することによって、遮水シートの接合部の欠
陥箇所を検知することが可能となる。
【0009】上記粘着テープの基材としては、遮水シー
トの敷設場所には鋭利な小石等が存在しているために、
ある程度の強度を有するものを使用する必要がある。具
体的には、厚さが0.012〜1.0mm、引張破断強度が30〜10
00kg/cm2、伸び率が50〜1300%である合成樹脂あるいは
ゴム系ポリマが望ましい。また、その粘着剤としては、
アクリル系あるいはゴム系もしくはホットメルト系のも
のが望ましく、厚さとしては0.03〜1.0mmが望ましい。
【0010】また、上記両面粘着シートとしては、ゴム
系、あるいはアクリル系もしくはホットメルト系の粘着
性組成物を厚さが0.03〜2.0mmのシート状としたものが
望ましく、特に、ブチルゴム系粘着剤を用いたものは、
密着力、密閉性の点で特に優れている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の遮水シート接合部欠損箇所検
法及び遮水シート接合部欠損箇所検知法用粘着部材
ついて実施例によって具体的に説明する。以下、本発明
の遮水シート接合部欠損箇所検知用テープの構成につい
て実施例によって具体的に説明する。図1に、底面全域
に遮水シートを敷設した廃棄物処分場の断面の構成を示
す。ここで、遮水シート11は、例えば軟質の合成樹脂あ
るいはゴム系のシート部材から製作されるものである
が、一枚の連続体として広大な廃棄物処分場の全底面域
を一度に覆うことは施工上困難であるため、作業現場に
おいて作業に適した所定の大きさの単位遮水シートを、
溶着や接着剤を介した圧着によって、その端部を接合部
13として互いに重ね合わせて接合し、廃棄物処分場の全
底面を覆い得る大きさに一体化する。その上方に、さら
に、保護マットとしてのサンドマット12を積層し、しか
る後にこれらの上方に廃棄物Hを投棄するものである。
【0012】本発明の遮水シート接合部欠損箇所検知
は、上記遮水シート接合部13の欠損箇所を検知するため
の方法であり、検知を行うための操作を図2によって説
明する。すなわち、まず、接合部13の延長方向に沿っ
て、基材表面の中央部に粘着剤を塗工することなく基材
表面の両周縁部にのみ粘着剤を塗工したテープ14(図3)
を遮水シートの上面に貼着する。これによって、接合部
13の端面には、該端面に沿って延長する通気空間15が形
成される。次いで、通気空間15の両端部を粘着性組成物
からなる両面粘着テープで密閉する。ただし、通気空間
15の少なくとも一方の端部は、ポリエチレンチューブま
たは金属チューブ4を粘着性組成物を有するシート2枚
で挟み、さらに、上記チューブ4と上記シートとの隙間
をシーリング剤6を充填した両面粘着テープ16(図4)で
密閉する。次に、上記チューブ4に密閉された通気空間
15の真空吸引あるいは空気圧入を行うための耐圧ホース
17を連結する。なお、この耐圧ホースは、真空ポンプ18
あるいはコンプレッサ19に連通するとともに、その途中
に圧力計20を取り付ける。
【0013】これらの取付け作業が終了したら、次に、
真空ポンプ18あるいはコンプレッサ19を用いて、通気空
間15を負圧状態あるいは加圧状態にする。圧力状態が一
定になったところでコック21を閉じ、しばらくの間放置
して圧力計20によって圧力の変化を観察する。負圧力あ
るいは加圧力の低下が検出されることにより、粘着テー
プ14によって覆われた接合部13の何れかの部分に欠損箇
所が存在することが判明することになる。
【0014】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の遮水シ
ート接合部欠損箇所検知法に基づき、接合部を所定長覆
うことにより接合部の端面に形成した密閉通気空間の圧
力状態の変動を検出するという簡易な方法によって、欠
損箇所の有無を、現場において容易、迅速かつ正確に検
知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮水シートの敷設状況を示す用部拡大断面図。
【図2】遮水シート接合部の欠損箇所の検知に使用する
テープの一実施例を示す概略斜視図。
【図3】本発明遮水シート接合部欠損箇所検知法用粘着
部材の1つである粘着テープの構成を示す一部断面斜視
図。
【図4】本発明遮水シート接合部欠損箇所検知法用粘着
部材の1つである両面粘着テープの構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1…基材、2…粘着剤、3…剥離ライナ、4…ポリエチ
レンチューブまたは金属チューブ、5…シート状粘着性
組成物、6…シーリング剤、11…遮水シート、13…接合
部、14…粘着テープ、15…通気空間、16…両面粘着テー
プ、17…耐圧ホース、18…真空ポンプ、19…コンプレッ
サ、20…圧力計、21…コック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河口 武志 東京都中央区日本橋三丁目12番1号 太 洋興業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−241939(JP,A) 特開 平6−294700(JP,A) 実開 昭62−101838(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物処分場に敷設され、廃棄物から生じ
    る汚水の漏出を防止する遮水シートの接合部欠損箇所検
    知法であって、 テープ基材面の中央部を除く周縁部分のみに粘着剤を塗
    工してなる第1の粘着部材を、上記遮水シート表面の上
    記接合部の継ぎ目を含む部分に、上記粘着剤が上記継ぎ
    目の両側に、それぞれ、距離を置いて粘着するように貼
    り付けて、上記遮水シートと上記第1の粘着部材との間
    に帯状の通気空間を形成し、 両面粘着シートよりなる第2の粘着部材、両端が開放さ
    れた通気管の中央部を粘着性組成物からなるシートで挟
    んでなる第3の粘着部材のうちの、上記第2の粘着部材
    及び上記第3の粘着部材をそれぞれ1つずつ、または、
    上記第3の粘着部材2つによって上記通気空間の両端を
    塞いで、上記通気空間が上記通気管のみによって外気に
    通じている状態とし、 上記通気管を介して上記通気空間を圧力計及び減圧また
    は加圧手段に連結し、上記通気空間の圧力を大気圧とは
    異なる圧力とした後に、上記通気空間と上記圧力計とか
    らなる系を密封系とし、上記圧力計の読みの経時変化を
    観測することによって上記接合部の欠損を検知す ること
    を特徴とする遮水シート接合部欠損箇所検知
  2. 【請求項2】請求項1記載の上記第1の粘着部材であっ
    、引張破断強度が30〜1000kg/cm2、伸び率が50〜1300
    %である合成樹脂系あるいはゴム系ポリマからなる厚さ
    0.012〜1.0mmのテープを基材とし、アクリル系あるいは
    ゴム系もしくはホットメルト系の粘着性組成物を基材の
    中央部には塗工することなく基材の両周縁部にのみ厚さ
    が0.03〜1.0mmとなるように塗工してなることを特徴と
    る遮水シート接合部欠損箇所検知法用粘着部材
  3. 【請求項3】請求項1記載の上記第2の粘着部材であっ
    、厚さが0.03〜2.0mm、材料がアクリル系あるいはゴ
    ム系もしくはホットメルト系のシート状粘着性組成物か
    らなることを特徴とする遮水シート接合部欠損箇所検知
    法用粘着部材
  4. 【請求項4】請求項1記載の上記第3の粘着部材であっ
    、内径1〜5mmのポリエチレンチューブまたは金属チ
    ューブを粘着性組成物からなるシートで挟み、さらに、
    上記チューブと上記シートとの隙間をシーリング剤で充
    填してなることを特徴とする遮水シート接合部欠損箇所
    検知法用粘着部材
  5. 【請求項5】上記粘着性組成物がブチルゴム系粘着性
    成物であることを特徴とする請求項2、3または4記載
    の遮水シート接合部欠損箇所検知法用粘着部材
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