JP2769026B2

JP2769026B2 - 検体仕分け装置

Info

Publication number: JP2769026B2
Application number: JP2185191A
Authority: JP
Inventors: 直己中山; 克海浜崎
Original assignee: Mitsubishi Chemical Engineering Corp
Current assignee: Mitsubishi Chemical Engineering Corp
Priority date: 1990-07-16
Filing date: 1990-07-16
Publication date: 1998-06-25
Anticipated expiration: 2013-06-25
Also published as: JPH0474965A; US5150795A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は検体を検体識別用番号（ID₀No）により所定
の区分に分類し、上位の制御コンピュータの指示する検
査項目識別用番号（ID₂No）を自動的に印字ししかるの
ち仕分けするようにした装置に関して、さらに詳細には
血液等の検体を収容してある検体容器と、この検体容器
を所要数個収容してあるラックとを介して検体を仕分け
する検体仕分け装置に関するものである。

（従来の技術）血液や尿等の検体を種々な方法で分析し、かかる分析
値を基にして客観的に診断するための臨床検査は著しく
進展し、機器の開発により分析、検査は自動化されてい
る。

しかしながら、分析、検査過程に検体を導入させる前
段階において、多数の分析項目、検査項目のうち、所定
の項目に個々の検体を仕分けするためのID₀No読取り、I
D₂Noラベリング、仕分け作業は専ら人手に依った。

このような前段階における非能率的な作業によって高
能率な分析・検査機能が十分に発揮し得なかった。

本発明はID₀No読取り、ID₂No印字、仕分けを自動化す
る装置に関する。

（発明が解決しようとする課題）分析、検査過程へ導入する前段階において検体を人手
により仕分けすることは極めて非能率であり分析・検査
機能の発展に即応し得なかったという難点があった。

特開昭60−114768号公報に記載されるものは、多数の
検体容器を移送する移送ラインと識別コード読取装置と
分析装置と分析データを処理するコンピュータとを備え
ており、コンピュータ分析により、用手法分析を必要と
するものは、検体容器を用手法分析ステーションに導入
し、再検査を必要とするものは再検査ステーションに、
それ以外は貯蔵ステーションに移送される。

実開昭62−115181号公報に記載されるものは、検体ラ
ックを収容する検体配置設定室とラック移送手段と測定
項目ごとに検体を自動分析するサンプリングラインと再
検査の要否を判断して、検体回収室に分送する手段と最
検査用ラックをサンプリングラインに再送する手段およ
び制御機能を備えているが、読取装置は用いていない。

特開昭63−52061号公報に記載のものは、検体収納ラ
ックを幹線搬送路に投入する自動仕分機と検体収納ラッ
クの行先を読取る読取装置と幹線搬送路から検体検査機
器へラックを搬送する支線搬送路とを備えており、検査
終了後は記憶部よりのデータにより幹線搬送路へ投入す
べき検体収納ラックを指示する制御装置を備えている。

（課題を解決するための手段）本発明は上位コンピュータの指示情報に基づいて作動
するプリンタ等を備えてなるものであって、ラック送り
コンベヤに続き、ラック仕分け用コンベヤを配設してな
る移送路を形成し、前記ラック送りコンベヤの側方にラ
ック導入コンベヤを設け、前記ラック導入コンベヤの近
位置に検体バーコードリーダーを設け、前記ラック送り
コンベヤの終端近くに上位コンピュータの指示情報によ
り作動するプリンターを設け、前記ラック導入コンベヤ
と前記プリンターとの間の移送路にラックバーコードリ
ーダーと、別の検体バーコードリーダーとを設け、前記
ラック仕分け用コンベヤの側方に、所定数区画を有する
テーブルを設け、前記ラック仕分け用コンベヤの移送路
に沿って、前記所定数区画に対応する押入機構を設け、
検体容器の検体識別用番号（ID₀No）を検体バーコード
リーダーにより読み取り、所定のラックに検体容器を収
容した後、ラックをラック導入コンベヤ上に移載し、ラ
ック導入コンベヤからラック送りコンベヤに移乗させ、
ラック送りコンベヤを走行するラックのラックNoをラッ
クバーコードリーダーにより読み取るとともに、検体容
器のID₀Noを再度別の検体バーコードリーダーにより読
み取り、上位コンピュータの指示情報に基づきプリンタ
により検査項目識別用番号（ID₂No）を印字した後、ラ
ック送りコンベヤからラック仕分けコンベヤに移乗さ
せ、上位コンピュータの指示情報に従い押入機構により
ラックを所定の区画に押入し、検体を仕分けるようにし
たことを特徴とする検体仕分け装置を提供する。

（作用）受け入れられた検体は所定の区分に従う分類に粗仕分
けされた後、上位コンピュータの指示するID₂Noを自動
的に印字した上で、組み分けされ集められる。

（実施例）本発明装置の実施例を図面について説明する。

検体仕分け装置１の概要を第１図に示す。

即ち、検体仕分け装置１は連続状とし直列状としてラ
ック送りコンベヤ２に続きラック仕分け用コンベヤ３を
設けて移送路４を形成してある。

前記ラック送りコンベヤ２の側方に連続状かつ直交状
としたラック導入コンベヤ５を設けてあり、このラック
導入コンベヤ５の始端よりの一側に作業者席６を設け、
この作業者席６の右側位置に読取りガイド７を有する検
体バーコードリーダー８を設けてある。

前記ラック導入コンベヤ５の作業者席６の対側には本
例では24分類とした粗仕分け台９を設けてあり、この粗
仕分け台９には24個とした分類仕分け指示ランプ10,10
…を設けてある。

また、ラック導入コンベヤ５の終端寄りで作業者席６
の対側に操作盤11を設けてある。

本例では、ラック導入コンベヤ５を２台設け、作業者
席６を２席としてあり、各種機器の配置は同様である。

前記ラック送りコンベヤ２の側方には、ラックバーコ
ードリーダー12と、検体バーコードリーダー13と、上位
コンピュータ14の指示情報により作動する制御盤15を備
えたプリンター16を設けてある。

ラック送りコンベヤ２に続くラック仕分け用コンベヤ
３の一側、図において手前側には、所定数区画、本例で
はラック仕分け用コンベヤ３に直交状とした仕切壁17,1
7…からなり24区画とした仕分済ラックストックヤード1
8,18を上面に有するテーブル19を設けてあり、これら仕
分済ラックストックヤード18,18に対応して、電磁弁、
エアシリング20,20…および押動部材21,21…を含む押入
機構22,22…を設けてあり、これら押入機構22,22…はそ
れぞれ仕分済ラックストックヤード18内のラック23が満
杯であるとき報知するラック満杯報告ランプ24によって
作動停止するようにしてあり、ラック23が押入されるに
つれて後退するラック振れ防止部材25を各々の仕分済ラ
ックストックヤード18内に設けてある。

仕分済ラックストックヤード18の最後の仕切壁17の外
側には、NGラックストックヤード26を設けてある。

前記ラック送りコンベヤ２、ラック仕分け用コンベヤ
３はいずれも間欠駆動とし、ラック送りコンベヤ２とラ
ック導入コンベヤ５とに亘って作動する移乗機構27を備
え、ラック送りコンベヤ２とラック仕分け用コンベヤ３
とに亘って作動する別の移乗機構28を備えてある。

前記ラック23は、第２図および第３図に示すように、
直方体状を呈し、検体を入れた第４図に示すような検体
容器29,29…を上方から着脱自在に挿嵌する嵌孔30、本
例では10個の嵌孔30を有し、それぞれの嵌孔30,30…に
連通する縦切欠31,31を欠切し、これら縦切欠31,31から
検体容器29に貼付したID₀Noバーコードラベル32のバー
コード33を読み取れるようにしてある。

この場合、検体を収容した検体容器29は中央ラボラト
リーに引渡され、本発明に係る検体仕分け装置１に導入
され、予めコンピュータに入力された分析、検査項目に
より粗仕分けされた後、分析、検査等の過程へ移行され
る。

また、ID₂No印字は上段、下段の２段印字を上部、下
部とした２行の段打ちとしてあり、同一ラック内の検体
は連番ID₂Noとし、ラック内の各検体は個別のID₂Noとす
る。

図中、符号34はコンピュータを含む装置制御盤であ
る。

本発明装置は前記のように構成し、次のように作動す
る。

即ち、作業者は、受入れた検体に指示されているロッ
ト別の仕分けデータ要求項目をコンピュータに入力し、
上位コンピュータ14より該当する仕分け情報データの送
信を受け、コンピュータに記憶させる。

上位コンピュータ14より伝送される仕分け情報には、
仕分けNoの外に、人手による仕分け事項が指示される
等、全ての仕分けに必要な項目が含まれる。

作業者は検体容器29に貼付されているID₀Noを表示し
たバーコード33を検体バーコードリーダー８により一本
づつ読取らせる。

読取ったID₀Noに基づきコンピュータは記憶した仕分
け情報データファイルを検索し、該当する仕分け先の分
類仕分け指示ランプ10を点灯し、または人手による仕分
け事項を表示する。

作業者はランプ指示に基づき、その仕分け用のラック
23に前詰に検体容器29を収容する。人手による仕分けを
要する旨を表示してある検体は、キャンセル釦（図示し
ない）を押し、別に用意したラックに収容し、保管す
る。

10本の検体容器29が収容されたラック23は作業員によ
りラック導入コンベヤ５上に移載される。

仕分け用の空ラック23は粗仕分け台９上にあらかじめ
おかれる。

ラック導入コンベヤ５から移乗されラック送りコンベ
ヤ２上を間欠走行するラック23は、ラック23に貼付され
ているラックNoバーコードラベル35のバーコード36をラ
ックバーコードリーダー12により、ラック23にセットさ
れた検体容器29に貼付されているID₀Noバーコードラベ
ル32のバーコード33を再度、検体バーコードリーダー13
により順次読取られる。

このような過程中において、人手による読取順の正
誤、誤仕分け検体の混入、ラック内にセットするべき検
査容器の何等かの事情による不足を検査し、合格したラ
ックは、そのラックNoとID₀Noとを上位コンピュータに
送信し、ID₂Noの採番を要求する。

不合格ラックは、そのままオフラインに導出される。

検査および印字工程を通ったラック23は上位コンピュ
ータからの指示情報に従い作動する押入機構22によって
ラック仕分け用コンベヤ３上から仕分済ラックストック
ヤード18,18…に逐次、押動され入れられる。

各仕分済ラックストックヤード18,18…にラック23が
所定数入り満杯となったときはランプ表示され、やがて
取り出される。

作業者が粗仕分け台９で粗仕分けした検体は、このよ
うにして本発明装置により自動的に組分けされる。

（発明の効果）受け入れられた検体は、所定の区分に従う分類に粗仕
分けされた後、上位コンピュータの指示するID₂Noを自
動的に印字された上で組み分けされ集められるから、検
体の仕分け作業は極めて高能率なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の概要を示す平面図、第２図および
第３図はラックの斜視図、第４図は検体容器の正面図で
ある。１……検体仕分け装置、２……ラック送りコンベヤ、３
……ラック仕分け用コンベヤ、４……移送路、５……ラ
ック導入コンベヤ、８……検体バーコードリーダー、12
……ラックバーコードリーダー、13……検体バーコード
リーダー、14……上位コンピュータ、16……プリンタ
ー、19……テーブル、22……押入機構、23……ラック、
29……検体容器。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ラック送りコンベヤに続き、ラック仕分け
用コンベヤを配設してなる移送路を形成し、前記ラック
送りコンベヤの側方にラック導入コンベヤを設け、前記
ラック導入コンベヤの近位置に検体バーコードリーダー
を設け、前記ラック送りコンベヤの終端近くに上位コン
ピュータの指示情報により作動するプリンターを設け、
前記ラック導入コンベヤと前記プリンターとの間の移送
路にラックバーコードリーダーと、別の検体バーコード
リーダーとを設け、前記ラック仕分け用コンベヤの側方
に、所定数区画を有するテーブルを設け、前記ラック仕
分け用コンベヤの移送路に沿って、前記所定数区画に対
応する押入機構を設け、検体容器の検体識別用番号（ID
₀No）を検体バーコードリーダーにより読み取り、所定
のラックに検体容器を収容した後、ラックをラック導入
コンベヤ上に移載し、ラック導入コンベヤからラック送
りコンベヤに移乗させ、ラック送りコンベヤを走行する
ラックのラックNoをラックバーコードリーダーにより読
み取るとともに、検体容器のID₀Noを再度別の検体バー
コードリーダーにより読み取り、上位コンピュータの指
示情報に基づきプリンタにより検査項目識別用番号（ID
₂No）を印字した後、ラック送りコンベヤからラック仕
分けコンベヤに移乗させ、上位コンピュータの指示情報
に従い押入機構によりラックを所定の区画に押入し、検
体を仕分けるようにしたことを特徴とする検体仕分け装
置。