JP2767648B2 - アダプターおよび採血器具 - Google Patents
アダプターおよび採血器具Info
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- JP2767648B2 JP2767648B2 JP2131012A JP13101290A JP2767648B2 JP 2767648 B2 JP2767648 B2 JP 2767648B2 JP 2131012 A JP2131012 A JP 2131012A JP 13101290 A JP13101290 A JP 13101290A JP 2767648 B2 JP2767648 B2 JP 2767648B2
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Description
ーおよびこのアダプターを備える採血器具に関する。
ーとこのホルダー内に挿入される減圧採血管とを組合せ
たもの(実開昭47−12792号公報)や、同様のホルダー
にシリンジを組合せたもの(実開昭48−79189号公報)
がある。
入れられた抗凝固剤の種類等が異なる種々の減圧採血管
の中からその症例に最適なものを選択して使用するが、
特殊な検査を行う場合等には、それに適した減圧採血管
がないことがある。この場合、一般的な検査項目につい
ては減圧採血管を用い、特殊な検査項目についてはシリ
ンジでの採血を行う。
血者に針管を穿刺していたのでは、採血者の負担が大き
いため、針管を穿刺したままの状態で、ホルダーに対
し、減圧採血管およびシリンジを適宜交換してそれぞれ
に採血することができる採血器具である採血注射用ホル
ダーが開発されている(実公昭53−1207号公報)。
本体)の内側底部に一体的に突出形成された筒状部を有
し、この筒状部内に、その針先が筒状部端面より突出す
る内針と、この内針を被包する弾性包囲体とが設置され
た構造となっている。そして、ホルダー外筒にシリンジ
を装着するときには、シリンジをホルダー外筒の底部側
へ移動して、シリンジの先端側に突出した突出部(孔
縁)の内部に形成された孔部(透孔)内に、前記内針を
その針先より挿入する(このとき、針策が弾性包囲体を
破る)とともに、前記突出部の先端を前記筒状部に嵌入
することによりシリンジを固定する。
には、次のような欠点がある。
位置合せが困難である。即ち、孔部の内径は、内針の外
径よりわずかに大きいだけであるため、孔部と内針とを
同軸上に正確に一致させなければ内針が挿入できず、し
かも、針先は、弾性包囲体により被包されているため、
針先の位置を肉眼で確認し難い。このため、針先挿入の
際の位置合せには、手間と時間がかかり、熟練を要す
る。
る際、筒状部の内径が比較的小さいため、突出部先端の
嵌入操作がし難い。この場合、筒状部の形状、寸法は、
シリンジの突出部の形状、寸法に対応したものとしなけ
ればならず、このような制約から、突出部先端と筒状部
との嵌合部分の設計に自由度がない。
針基を境にホルダー本体先端の外側へ突出するよう延長
された血管穿刺用の外針が、ホルダーに対し固定的に設
置されており、この外針を採血管の血管に穿刺して採血
するものである。
う欠点がある。即ち、外針がホルダーに対し固定的に設
置されているため、外針を採血者の血管に穿刺する操作
や穿刺後の留置、固定がし難く、しかも、減圧採血管や
シリンジをホルダーに挿入する際の押圧力が血管に穿刺
された状態の外針に伝わり、血管の穿刺部に対し外針の
針先がその長手方向にずれを生じ、血管が確保されなく
なるおそれがあり、よって、減圧採血管やシリンジのホ
ルダー内への挿入操作には細心の注意を要する。
外針の代りに、可撓性を有するチューブ(案内パイプ)
と、このチューブの基端に装着されたハブ(装着体)
と、チューブの先端部に装着された翼付留置針(刺通
針)とで構成される留置針組立体(カテーテル留置針)
を用い、ハブを直接または間接的にホルダー本体の先端
に直結して、前記内針と翼付留置針との内腔同士がチュ
ーブ等を介して連通するようにした構成の採血器具が開
示されている(特開昭47−12792号公報、実公昭53−162
33号公報)。
200〜300mm程度と比較的長いため、チューブ内で凝血
(血栓と付着)が生じ易く、このため真空圧送採血量が
バラツキ、正確な採血量の確保が困難となる。また、チ
ューブ内での凝血が過度な場合には、チューブが詰り、
採血が困難となる。
際の操作を容易かつ確実に行うことができるアダプター
および採血器具を提供することにある。
ーブ内で凝血を防止しうる採血器具を提供することにあ
る。
り達成される。
ンジャが挿入され、前記プランジャの移動操作により液
体を吸入・排出可能なシリンジと、ホルダー外筒および
該ホルダー外筒内に突出する針管を備え、先端部に留置
針を有する可撓性チューブの基端部を前記針管と連通す
るように装着可能なホルダーとを接続する筒状のアダプ
ターであって、 その先端側に、前記ホルダー外筒の内側底部に突出し
て形成された固定部材と嵌合する第1嵌合部を、その基
端側に、前記シリンジ外筒の先端突出部が嵌入する第2
嵌合部をそれぞれ有し、 前記第1嵌合部側から前記第2嵌合部側に向けてその
内径が漸減するテーパ部であって、前記シリンジ外筒の
先端突出部を前記第2嵌合部に嵌入した状態で前記シリ
ンジを前記ホルダー外筒内に挿入する際に前記針管の針
先を前記シリンジ外筒の先端突出部内へ誘導する機能を
有するテーパ部を、前記第2嵌合部に隣接する位置に形
成したことを特徴とするアダプター。
(1)に記載のアダプター。
ダー外筒と、少くとも前記固定部材の内側にホルダー外
筒と同心的に設置された針管と、この針管を被包し弾性
材料よりなる包囲体とで構成されるホルダーとを組合せ
てなることを特徴とする採血器具。
ダー外筒と、前記固定部材の内側にホルダー外筒と同心
的に設置される針管と、この針管を被包し弾性材料より
なる包囲体とで構成されるホルダーと、 可撓性を有するチューブと、このチューブの基端に装
着されたハブと、前記チューブの先端に装着された翼付
留置針とで構成される留置針組立体とを組合せてなるこ
とを特徴とする採血器具。
記ホルダー外筒内に挿入しうるシリンジを組合せてなる
ことを特徴とする採血器具。
(3)〜(5)のいずれかに記載の採血器具。
(4)〜(6)のいずれかに記載の採血器具。
(3)〜(7)のいずれかに記載の採血器具。
する前に、予めシリンジの先端に装着して使用されるの
で、前記従来の採血注射用ホルダーのように、ホルダー
内でシリンジの先端を筒状部内に挿入するのに比べ、そ
の装着を容易かつ確実に行うことができる。
ーに挿入した際、アダプターのテーパ部が、包囲体で被
包された針管の針先をシリンジ先端の突出部の孔部内に
誘導するため、孔部内に針先を挿入するためのめんどう
な位置合せが不要となる。
合部との嵌合は、ホルダー外筒内で行われるが、アダプ
ターはシリンジとは別部材であるため、固定部材および
第1嵌合部の嵌合部分は、シリンジの突出部の形状や寸
法からの制御を受けることなく設計することができ、即
ち、嵌合操作がし易くかつ確実に嵌合がなされるような
形状、構造、寸法とすることができる。しかも、固定部
材と第1嵌合部の嵌合は、既に孔部内に挿入されている
針管が、シリンジの挿入経路を規制するガイドとして機
能するため、嵌合のための位置合せも不要となる。
出部先端の筒状部への嵌入操作に困難を伴うという問題
は解消される。
端に装着されたハブと、前記チューブの先端に装着され
た翼付留置針とで構成される留置針組立体を用いた場
合、この留置針組立体は、ホルダーとは独立しているた
め、翼付留置針を採血者の血管に穿刺または抜去する操
作や、その他の取り扱いがし易く、しかも、留置針の穿
刺後、その翼にて留置、固定を容易かつ確実に行うこと
ができる。さらに、翼付留置針とホルダーとの間に可撓
性を有するチューブが介在するため、そのチューブの緩
衝作用により、減圧採血管やシリンジをホルダーに挿入
する際の押圧力が血管に穿刺された状態の留置針に伝わ
ることはなく、よって、従来の外針がホルダーに剛体連
結された採血器具のように、血管穿刺部に対する留置針
のずれを生じないような手加減をすることなく、減圧採
血管やシリンジのホルダー内への押入操作を行うことが
できる。
は、ホルダーの取り扱い、特に、減圧採血管やシリンジ
のホルダー内への押入操作がより一層容易となり、特に
誤操作による血液の漏れ等を防ぐことができる。
とした場合には、前記緩衝作用を維持するとともに、チ
ューブ内での凝血を防止する効果が得られる。
面に示す好適実施例に基いて詳細に説明する。
ーおよびこれを備える採血器具の構成例を示す縦断面
図、第3図は、本発明の採血器具の構成例を示す部分縦
断面図である。
両端が開放した筒状の部材である。
筒4の内側底部に突出して形成された固定部材5と嵌合
する第1嵌合部21が形成され、基端側には、後述するシ
リンジ外筒10の突出部11が嵌入する第2嵌合部22が形成
されている。
へ向って縮径するテーパが形成されているため、2嵌合
部22の内腔もこれと同程度のテーパを形成し、突出部11
の嵌入がより確実になされるようにしておくのが好まし
い。また、2嵌合部22の内腔にテーパが形成されている
ため、シリンジ9を選択して使用する際、突出部11の外
径が異なっても、これに対応することができる。
の構成例に限定されず、例えば、螺合構造、ロック機構
付の嵌合構造またはその他の任意の嵌合構造が可能であ
る。
側の第2嵌合部22に隣接する位置に、第2嵌合部22側に
向けてその内径が漸減するテーパ部23が形成されてい
る。
11の孔部12内へ導くガイドの役割を果す。即ち、アダプ
ター2をシリンジ9に装着した状態でシリンジ9をホル
ダー外筒4内へ挿入したとき、針管7を孔部12とが同軸
上に位置していなかった場合でも、針管7の針先71を被
包する包囲体8の先端が、テーパ部23の内面24に当接
し、この内面24に沿って摺動するのに伴って、針管7が
アダプター2の中心軸方向へ相対的に移動し、針管7と
孔部12とが同軸上に位置するように自動的に調整される
ため、故意に位置合せを行わなくても、針先71が孔部12
内へ確実に挿入される。
特に限定されないが、5〜10゜程度、特に5〜8゜程度
とするのが好ましい。
くてもよい。即ち、図示のごとく円錐状のテーパ管をな
すものの他、テーパ部23の縦断面図における輪郭の全部
または一部が、例えば内側に向って凸状または凹状に湾
曲したものや、S字状のもののような曲線をなしている
もの(漏斗形状)等も含まれる。
性の包材(図示せず)により滅菌された状態で包装され
ているのが好ましい。
ンオキサイドガス(EOG)滅菌やγ線滅菌等が挙げられ
る。
ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ポリプロピレン(OP
P)、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、またはこれらのうちの2以上の積層体
によるシート材で構成されたものが挙げられる。
ず、市販のものを用いることができる。即ち、シリンジ
9は、基端側が開放し、先端側に突出部11を有するシリ
ンジ外筒10と、このシリンジ外筒10の基端側開口より挿
入され、その先端に、シリンジ外筒10の内面に密着しつ
つ摺動するガスケット14を有するプランジャー13とで構
成される。
れるため、シリンジ外筒10の外径が、ホルダー外筒4の
内径以下のものを用いる必要がある。
血管(図示せず)を用いて採血することもできる。この
場合には、前記アダプター2を用いず、常法に従い、減
圧採血管をその栓体側からホルダー外筒4内に挿入し、
その栓体を針管7で刺通して採血を行う。
とができ、例えば、後述する留置針組立体15を介して、
留置針19の穿刺血管に薬液を注入することができる。
このホルダー外筒4の底部には、ホルダー外筒4の内側
に向って突出する固定部材5が、好ましくはホルダー外
筒4と一体的に形成されている。この固体部材5は、前
記アダプター2の第1嵌合部21と嵌合するものであり、
筒状、特に円筒状をなしているのが好ましい。
筒状体よりなる固定部材5内側に嵌入するようになって
いる。この場合、固定部材5の外径は、比較的大きく設
定されているので、第1嵌合部21との嵌合を容易かつ確
実に行うことができる。
に、固定部材5の先端の内側周縁部51に、面取りやアー
ルを設けてもよい。
材5の内面またはアダプター2の第1嵌合部21外面に所
定パターンの凹凸(図示せず)等を設けたり、粗面加工
を施したりしてもよい。
嵌合構造は、図示の例に限定されず、例えば螺合構造で
もよく、固定部材5が第1嵌合部21の内側に嵌入するよ
うな構造、またはその他の任意の嵌合構造が可能であ
る。
記第2嵌合部22と突出部11との嵌合強度より小さいもの
であるのが好ましい。
き取る際に、そのシリンジ9に装着されていたアダプタ
ー2がホルダー外筒4内に残ることが防止され、他のシ
リンジ9または減圧採血管に交換する際の妨げとならな
い。
る針管支持部材6を取り付ける取付孔41が、ホルダー外
筒4の底部を貫通して形成され、この取付孔41の内周面
には、雌ねじ42が形成されている。
針管支持部材6の外周面には、前記雌ねじ42と螺合しう
る雄ねじ61が形成されている。
を螺合して針管支持部材6を取付孔41内へ嵌入したと
き、針管7は、固定部材5の内側に、その先端が固定部
材5の先端を越えて設置されることとなる。この場合、
針管7、固定部材5およびホルダー外筒4は、それぞれ
同心的に設置された状態となる。
する包囲体8の基端部が接着剤接着または融着により固
着されている。この包囲体8は弾性材料より構成され、
その先端は、閉塞端となっている。そして、シリンジ9
の孔部12内に針管7の針先71を挿入する際には、針先71
が包囲体8の閉塞端を貫通する。
示のような螺合に限定されず、針管7をホルダー外筒4
に固定的に設置できるものであればいかなるものでもよ
く、また、図示例のように、着脱自在なものに限定され
ず、針管7をホルダー外筒4に直接固着した構成であっ
てもよい。
4の外側の端部63には、留置針組立体15が装着される。
この留置針組立体15は、可撓性を有するチューブ16と、
このチューブの基端に装着されたハブ17と、チューブ17
の先端に装着された翼付の留置針19とで構成されてい
る。
は、着脱自在であるのが好ましく、針管支持部材6の外
側端部63をハブ17に嵌入することによりなされる。
りなる一対の翼18が固着されている。この翼18は、留置
針19の固定用として、即ち、留置針19を採血者の血管に
穿刺した後、翼18をテープ等で皮膚に固定するようにし
て用いられる。
針19とホルダー3との間に可撓性を有するチューブ16が
介在するため、そのチューブ16の緩衝作用により、シリ
ンジ9や減圧採血管をホルダー外筒4内に挿入する際の
押圧力が血管に穿刺された状態の留置針19に伝わること
はなく、よって、従来の外針がホルダーに剛体連結され
た採血器具のように、血管穿刺部に対し留置針のずれを
生じるようなことがなくなり、採血操作も容易となる。
より、チューブ16内での凝血(血栓の付着)を防止する
ことができるが、さらに、チューブ16の内面に凝血を防
止するための処理として、例えば、シリコーン等の血栓
付着防止剤をコーティングしてもよい。
に限定されず、針管7をホルダー外筒4の外側に所定長
さ延長した外針(図示せず)を形成し、その外針の先端
部に、血管への穿刺針を設けた構造のものでもよい。
ダー3、シリンジ9および留置針組立体15を次のように
組合せたものが挙げられる。
シリンジ9 なお、このような採血器具は、未使用の状態では、例
えばγ線滅菌、EOG滅菌のような減菌処理がなされてい
るのが好ましい。
て説明する。
部材6、シリンジ外筒10、ハブ17および翼18の構成材料
としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、TDX
等の各種樹脂が挙げられる。また、これらの各部材は、
それぞれ、同一材料でも異なる材料でもよい。
ム、イソプレンゴム、シリコーンゴム、ラテックスゴム
等の合成ゴムや、天然ゴム等の各種弾性材料が挙げられ
る。
化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、シリコー
ン、ナイロン、EVA等の各種軟質樹脂が挙げられる。
テンレスのような金属が挙げられる。
限定されないが、以下のような範囲のものが好ましい。
mm程度とするのが好ましい。
度、特に、7〜8mm程度とするのが好ましい。
50mm程度とするのが好ましい。30mm未満であると減圧採
血管やシリンジのホルダー内での安定性が欠け、50mmを
越えると逆にシリンジ9、特に容量が少ないシリンジ9
と固定部材5との嵌合が困難となる。
20mm程度とするのが好ましい。
度とするのが好ましい。
度とするのが好ましい。
とするのが好ましい。20未満であると、前述したチュー
ブ16による緩衝作用が少くなり、しかも取り扱いが不便
となり、また60mmを越えると、チューブ16内での凝血
(血栓の付着)を防止する効果が不十分となるからであ
る。
の場合においては、0.3〜0.5mm程度、特に、1〜3mm程
度とするのが好ましい。
材(図示せず)により滅菌された状態で包装されている
のが好ましい。この場合、滅菌方法や包材の構成材料
は、前記と同様である。
明する。
有する針管7を備える針管支持部材6を選択し、この針
管支持部材6をホルダー外筒4の取付孔41に螺入して、
針管7をホルダー外筒4に対し固定する。
のハブ17に嵌入し、留置針19を採血者の血管に穿刺す
る。これにより、血液が血圧により、留置針19およびチ
ューブ16内に流入する。
固定することにより、留置針19を固定する。
し、その突出部11にアダプター2の第2嵌合部22を嵌入
する。
ダー外筒4内へ挿入してゆく。シリンジ9がホルダー外
筒4の底部側へ挿入されるに伴って、針管7の針先71を
被包する包囲体8の先端が、アダプター2の第1嵌合部
21側からアダプター2の内部に入る。このとき、第1嵌
合部21の内径は、充分に大きいため、包囲体8の先端
は、容易にアダプター2の内部に入る。
して行くと、針管7とシリンジ9の孔部12とが同軸上に
位置していなかった場合、針管7の針先71を被包する包
囲体8の先端が、テーパ部23の内面24に当接し、この内
面24に沿って摺動するのに伴って、針管7がアダプター
2の中心軸方向へ相対的に移動する。これにより、針管
7と孔部12とが同軸上に位置するように、故意に位置合
せを行わなくても、針先71が孔部12内へ確実に挿入され
る。
らにシリンジ9をホルダー外筒4の底部側へ押入する
と、針先71が包囲体8の先端を貫通し、露出する。そし
て、露出した針先71は、孔部12内へ侵入する。
なって、シリンジ9の挿入経路を規制し、シリンジ9の
径方向の位置ずれを防止する。この状態で、さらにシリ
ンジ9をホルダー外筒4の底部側へ押入すると、アダプ
ター2の第1嵌合部21が、固定部材5の内部に嵌入す
る。このとき、第1嵌合部21と固定部材5との嵌合は、
針管7がガイドとなって、シリンジ9の挿入経路を規制
しているため、故意に位置合せを行う必要はない。
(第1嵌合部21の端面)がホルダー外筒4の内部底部に
当接してシリンジ9の挿入、移動が停止する。この停止
状態では、針先71は、孔部12内に位置している。
したとき、包囲体8は孔部12内へは入らず、よって、突
出部11の先端に押圧されて圧縮された状態となり、アダ
プター2の内部に残る。このとき、包囲体8の先端が孔
部12の先端開口を密閉するので、プランジャー13を引い
て採血する際に、孔部12の先端開口からシリンジ9内に
空気が流入することが防止される。
ジ9を押し戻すように作用するが、アダプター2の第1
嵌合部21と固定部材5および第2嵌合部22と突出部11の
嵌合強度は充分に大きいため、採血中にこれらが離脱す
るということはない。
は、シリンジ外筒10を把持しつつ、プランジャー13を引
く。これにより、採血者の血管から、血液が、留置針1
9、チューブ16、ハブ17、針管7および孔部12を介して
シリンジ9内に導入される。
き抜き、ホルダー3から離脱させる。
穿刺したまま、別のシリンジ9を前記と同様にしてホル
ダー3に装着するかまたは減圧採血管を装着して採血を
行うことができる。また、薬液の入ったシリンジ9を前
記と同様にしてホルダー3に装着し、プランジャー13を
押入して、その薬液を採血者に投与することもできる。
の状態でシリンジ9または減圧採血管の交換を行うこと
ができるので、採血者の負担が減少する。
ため、一度使用したものは、再度使用せず、廃棄するの
が好ましい。
構成例について説明したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、種々の変形例、応用例が可能である。
毎に採血者に穿刺針を穿刺するのではなく、留置針を穿
刺したままの状態で、ホルダーに対し、シリンジや減圧
採血管を適宜交換してそれぞれに採血することができる
ので、採血者の負担が大幅に軽減される。
る際の操作を容易かつ確実に行うことができる。
前に、予めシリンジの先端にアダプターを装着するの
で、前記従来の採血注射用ホルダーのように、ホルダー
内でシリンジの先端を筒状部内に嵌入するとに比べ、そ
の装着を容易かつ確実に行うことができる。
ダーに挿入した際、アダプター内に形成されたテーパ部
が、包囲体で被包された針管の針先をシリンジ先端の突
出部の孔部内に誘導するため、孔部内に針先を挿入する
ためのめんどうな位置合せが不要となる。
め、固定部材および第1嵌合部の嵌合部分は、シリンジ
の突出部の形状や寸法からの制御を受けることなく設計
することができ、即ち、嵌合操作がし易くかつ確実に嵌
合がなされるような形状、構造、寸法とすることができ
る。しかも、これらの嵌合は、既に孔部内に挿入されて
いる針管が、シリンジの挿入経路を規制するガイドとし
て機能するため、嵌合のための位置合せも不要となる。
従って、前記従来の採血注射用ホルダーのような、突出
部先端の筒状部への嵌入操作に困難を伴うという問題は
解消される。
この留置針組立体は、ホルダーとは独立しているため、
翼付留置針を採血者の血管に穿刺または抜去する操作
や、その他の取り扱いがし易く、しかも、留置針の穿刺
後、その翼にて留置、固定を容易かつ確実に行うことが
できる。さらに、翼付留置針とホルダーとの間に可撓性
を有するチューブが介在するため、そのチューブの緩衝
作用により、減圧採血管やシリンジをホルダーに挿入す
る際の押圧力が血管に穿刺された状態の留置針に伝わる
ことはなく、よって、血管穿刺部に対する留置針のずれ
を生じないような手加減をすることなく、減圧採血管や
シリンジのホルダー内への押入操作を行うことができ
る。
は、減圧採血管やシリンジのホルダー内への押入の際等
の取り扱いが、より一層容易となる。
るため、誤操作のない採血をより短時間で行うことがで
きる。
mm、特に30mm程度とした場合には、前記緩衝作用を維持
するとともに、チューブ内での凝血を防止することがで
きる。
および採血器具の構成例を示す縦断面図である。 第3図は、留置針組立体を備える本発明の採血器具の構
成例を示す部分縦断面図である。 符号の説明 1……採血器具 2……アダプター 21……第1嵌合部 22……第2嵌合部 23……テーパ部 24……内面 3……ホルダー 4……ホルダー外筒 41……取付孔 42……雌ねじ 5……固定部材 51……内側周縁部 6……針管支持部材 61……雄ねじ 62……先端部 63……外側端部 7……針管 71……針先 8……包囲体 9……シリンジ 10……シリンジ外筒 11……突出部 12……孔部 13……プランジャー 14……ガスケット 15……留置針組立体 16……チューブ 17……ハブ 18……翼 19……留置針
Claims (8)
- 【請求項1】シリンジ外筒内にガスケットを先端に有す
るプランジャが挿入され、前記プランジャの移動操作に
より液体を吸入・排出可能なシリンジと、ホルダー外筒
および該ホルダー外筒内に突出する針管を備え、先端部
に留置針を有する可撓性チューブの基端部を前記針管と
連通するように装着可能なホルダーとを接続する筒状の
アダプターであって、 その先端側に、前記ホルダー外筒の内側底部に突出して
形成された固定部材と嵌合する第1嵌合部を、その基端
側に、前記シリンジ外筒の先端突出部が嵌入する第2嵌
合部をそれぞれ有し、 前記第1嵌合部側から前記第2嵌合部側に向けてその内
径が漸減するテーパ部であって、前記シリンジ外筒の先
端突出部を前記第2嵌合部に嵌入した状態で前記シリン
ジを前記ホルダー外筒内に挿入する際に前記針管の針先
を前記シリンジ外筒の先端突出部内へ誘導する機能を有
するテーパ部を、前記第2嵌合部に隣接する位置に形成
したことを特徴とするアダプター。 - 【請求項2】菌不透過性の包材により包装されてなる請
求項1に記載のアダプター。 - 【請求項3】請求項1に記載のアダプターと、 内側底部に突出して形成された固定部材を有するホルダ
ー外筒と、少くとも前記固定部材の内側にホルダー外筒
と同心的に設置された針管と、この針管を被包し弾性材
料よりなる包囲体とで構成されるホルダーとを組合せて
なることを特徴とする採血器具。 - 【請求項4】請求項1に記載のアダプターと、 内側底部に突出して形成された固定部材を有するホルダ
ー外筒と、前記固定部材の内側にホルダー外筒と同心的
に設置される針管と、この針管を被包し弾性材料よりな
る包囲体とで構成されるホルダーと、 可撓性を有するチューブと、このチューブの基端に装着
されたハブと、前記チューブの先端に装着された翼付留
置針とで構成される留置針組立体とを組合せてなること
を特徴とする採血器具。 - 【請求項5】請求項3または4に記載の採血器具に、前
記ホルダー外筒内に挿入しうるシリンジを組合せてなる
ことを特徴とする採血器具。 - 【請求項6】前記ホルダー外筒の全長が、30〜55mmであ
る請求項3〜5のいずれかに記載の採血器具。 - 【請求項7】前記チューブの全長が、20〜60mmである請
求項4〜6のいずれかに記載の採血器具。 - 【請求項8】菌不透過性の包材により包装されてなる請
求項3〜7のいずれかに記載の採血器具。
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JP2131012A JP2767648B2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | アダプターおよび採血器具 |
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JP2131012A Expired - Fee Related JP2767648B2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | アダプターおよび採血器具 |
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- 1990-05-21 JP JP2131012A patent/JP2767648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101985191B1 (ko) * | 2017-08-29 | 2019-06-03 | 가톨릭관동대학교산학협력단 | 요로 감염 방지를 위한 멸균 카테터 모듈 및 그 조립 방법 |
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