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JP2766032B2 - 移動時間算出方式 - Google Patents

移動時間算出方式

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JP2766032B2
JP2766032B2 JP2077073A JP7707390A JP2766032B2 JP 2766032 B2 JP2766032 B2 JP 2766032B2 JP 2077073 A JP2077073 A JP 2077073A JP 7707390 A JP7707390 A JP 7707390A JP 2766032 B2 JP2766032 B2 JP 2766032B2
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travel time
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departure
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JP2077073A
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守芳 岩見
幸隆 山中
伸行 近田
修 平林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、2地点間の移動に要する時間の推定を簡易
的に行なう移動時間算出方式に関するものである。
[従来の技術] 従来、地図情報を利用して車両等の移動に対して何ら
かの制御を行なうシステムがいくつか開発されている。
これらは、多くの場合道路地図情報を2次記憶に持ち、
必要に応じて主記憶へロードして利用するというもので
あった。そして、2点間の移動を考慮する際には車両等
が今地図のどの辺にいるからどういう道をどのように移
動すれば目的地へ到達できるという道順を示唆するもの
がほとんどであった。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、実際の問題を解決する際にはその道順
ではなく移動時間が大きな意味を持つ場合も少なくな
い。従来のシステムにおいては移動時間までをも考慮し
たものは見当たらないようである。それは次のような背
景を抱えるためと考えられる。
第1に、地図情報自身のデータが非常に大きいという
点である。情報を格納するために非常に大きな容量を持
つ2次記憶装置、大量データを処理するための巨大な主
記憶装置が必要になり、当然にCPU(中央処理ユニッ
ト)としても非常に高速なものが要求される。このよう
な背景のために、さらに移動時間を推定するための情報
を格納させることが難しく、また、移動時間を算出する
処理をも実行させると処理時間が多大となる。
第2に、移動時間を考慮する際には道路の渋滞情報も
無視することはできない。例えばラッシュアワーであれ
ば通常の時間帯よりも何割増しかの移動時間が必要にな
るだろうし、信号機が多い道路ではやはり移動時間は大
きくなるだろう。こういう渋滞情報を前記のようなシス
テムで本格的に用いようとすれば、混雑情報を監視する
ための道路監視システムが必要となり、さらに同定した
混雑予測に従った渋滞のための遅延時間を予測するシス
テムも必要となる。しかし、ここまでのシステムとなる
と都市計画並のコストがかかり、現実的にほとんど不可
能になってしまう。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、
渋滞情報をも考慮した2点間の移動時間を簡易に推定す
ることができる移動時間算出方式を提供しようとするも
のである。
[課題を解決するための手段] 本発明では、地図を複数にブロック分けし、各ブロッ
クを1点で代表させた複数の抽象化エリアと、移動時間
を遅くする時間帯を有する地点を指示するゲートとの概
念を導入した。
又、移動時間の算出のために、異なる抽象化エリア間
の標準移動時間と、移動時間に対する時間帯の影響度合
いを表す移動時間比率と、第1の抽象化エリアから第2
の抽象化エリアまでの間に存在するゲート配列と、各ゲ
ートの遅延時間帯及びその遅延時間とを予めモデル化し
て格納している。
そして、出発抽象化エリア、到着抽象化エリア及び出
発時刻が指示されたときに、出発抽象化エリア及び到着
抽象化エリアの標準移動時間を取出し、前記指示された
出発時刻に基づいて移動時間の補正の要否及び程度を判
断し、補正が必要と判断した場合には、当該標準移動時
間を移動時間比率に応じて補正し、この補正時間に、出
発抽象化エリア及び到着抽象化エリア間に存在する各ゲ
ートでの遅延時間を加算して移動時間を求めている。
[作用] 本発明では、移動時間算出のための格納データ量が少
なくなると共に算出時間が短くなるように、地図を複数
にブロック分けし、各ブロックを1点で代表させた複数
の抽象化エリアの概念を導入した。また、このような抽
象化エリアの概念を導入しても移動時間の算出精度を高
めるようにすべく、移動時間を遅くする時間帯を有する
地点を指示するゲートの概念を導入した。
このような概念の導入に合わせて、異なる抽象化エリ
ア間の標準移動時間と、第1の抽象化エリアから第2の
抽象化エリアまでの間に存在するゲート配列と、各ゲー
トの遅延時間帯及びその遅延時間とを予めモデル化して
格納することとした。また、時間帯によっては移動時間
が異なってくることを考慮して、移動時間に対する時間
帯の影響度合いを表す移動時間比率を予めモデル化して
格納している。
従って、出発抽象化エリア、到着抽象化エリア及び出
発時刻が指示されたときには、出発抽象化エリア及び到
着抽象化エリアの標準移動時間を取出し、前記指示され
た出発時刻に基づいて移動時間の補正の要否及び程度を
判断し、補正が必要と判断した場合には、当該標準移動
時間を移動時間比率に応じて補正しする。さらに、この
補正時間に、出発抽象化エリア及び到着抽象化エリア間
に存在する各ゲートでの遅延時間を加算して移動時間に
ゲートでの影響を加味した。
[実施例] 以下、本発明を、第1実施例及び第2実施例の適用モ
デル、第1実施例のハードウェア構成、第1実施例にお
ける各データファイルの展開方法、第1実施例における
移動時間の算出処理、第1実施例の効果、第2実施例、
他の実施例の順に説明する。
適用モデル 本発明の第1実施例及び第2実施例では、2点間の移
動時間を簡単に求めるために、次のような項目に対して
モデルを導入している。
(1)単位距離当りの平均移動時間 (2)抽象化エリアの設定 (3)時間帯による移動時間比率の設定 (4)渋滞多発地点(ゲート)の設定 以下、各項目について説明する。
(1)単位距離当りの平均移動時間 扱う移動範囲の大きさに合わせて適宜単位距離を設け
る。例えば、1つの都道府県を扱うのであれば単位距離
として50kmを設定し、1つの市を扱うのであれば単位距
離として5kmを設定する。そして、その単位距離を移動
するのに要すると予測される移動時間を設定しておく。
なお、設定する移動時間(以下、平均移動時間と呼ぶ)
は、渋滞がない場合の平均的な移動時間とする。
(2)抽象化エリアの設定 地図を、例えば正方形や長方形のいくつかのブロック
に分ける。なお、以下では各ブロックをエリアと呼ぶこ
とにする。そして、エリアの抽象化を行なう。すなわ
ち、現実のエリアは広がりを持っているが、エリアの広
がりをそのエリア内の中心等の1点で代表させる。ここ
では1点で代表させたエリアを抽象化エリアと呼ぶこと
にする。エリアの大きさは、例えば単位距離を考慮して
決定する。
(3)時間帯による移動時間比率の設定 1日24時間を混雑する時間帯で分類する。そして、何
時から何時までは平均移動時間の何倍かかるという移動
時間比率を時間帯毎に設定する。この時間帯による移動
時間比率は、抽象化エリアに無関係に各抽象化エリアに
共通に設定する。
(4)渋滞多発地点の設定 道路上の地点によっては時間帯以外の要因による渋滞
も発生する。例えば、信号機が多い道路や橋が架かって
いる地点等がこれに該当する。このような地点を特別に
渋滞多発地点(以下、ゲートと呼ぶ)として設定し、そ
のゲート毎に遅延時間帯を特定した平均的な遅延時間を
設定しておく。なお、ゲートは抽象化エリア間に複数個
存在し得る。
このようなモデルによると、抽象化エリアAから抽象
化エリアBへの移動時間Tは、次式 T=ρ*Tave*D+ΣPi*Gi ……(式1) (但し、 ρ:時間帯による移動時間比率 Tave:単位距離当りの平均移動時間 D:エリアAとエリアBの距離 i:エリアAからBへの移動時の通過ゲート Pi:ゲートiが渋滞しているか否かの真偽値 Gi:ゲートiにおける遅延時間) で計算することができる。
ここで、時間Tave*Dは、抽象化エリアAから抽象化
エリアBへの標準移動時間であり、この時間に時間帯に
よる移動時間比率ρを乗算することで時間帯を考慮した
移動時間(右辺第1項)を得ている。抽象化エリアAか
ら抽象化エリアBへ移動する際に通過する各ゲートiで
渋滞が発生しているか否かを示す真偽値Pi(1が渋滞有
りを、0が渋滞なしを表す)と各ゲートiでの遅延時間
Giとを乗算して総和を求めることで、移動時間帯で渋滞
が発生している各ゲートでの遅延時間の総和、すなわ
ち、渋滞が発生している各ゲートを通過することによる
遅延時間を得ている。
なお、後述する第1実施例及び第2実施例では、時間
帯による移動時間比率ρ及び各ゲートiで渋滞が発生し
ているか否かを示す真偽値Piを、処理の簡単化を考慮し
て移動開始時刻に基づいて定めている。
また、後述する第1実施例及び第2実施例では、時間
帯による移動時間比率ρ及び単位距離当りの平均移動時
間Taveを別個に取扱うのではなく、これらを乗算した標
準移動時間を1個のデータとして扱っている。
第1実施例のハードウェア構成 以下、上述したモデルが適用されている本発明の第1
実施例を図面を用いて説明する。なお、第1実施例は、
スタンドアロン形式のコンピュータシステムで実現され
たものであり、移動時間の算出用のコンピュータシステ
ムとデータベース管理用のコンピュータシステムとを別
個に備えている第2実施例とは、主としてコンピュータ
システム数の点が異なるものである。
まず、第1実施例のハードウェア構成を第2図を用い
て説明する。
このシステムは、システム全体を制御するCPU10を有
し、そのCPU10にはデータバス11を介して、内蔵された
データ格納用のメモリ12と、外部メモリであるハードデ
ィスク13とが接続されている。また、データバス11に
は、キーボード等の入力装置14とCRTディスプレイ等の
表示装置15とが接続されている。
入力装置14は、出発抽象化エリア、出発時刻及び到着
抽象化エリアを入力するために用いられる。CPU10は、
メモリ12にロードされた情報(メモリ12にロードしきれ
ない場合にはハードディスク13に格納されている情報)
を用いながら、後述する第1図に示す処理を実行して出
発抽象化エリア及び到着抽象化エリア間の移動時間を算
出する。得られた移動時間は、例えば表示装置15に出力
される。
外部メモリであるハードディスク13には、異なる抽象
化エリア間の標準的な移動時間をモデル化した標準移動
時間ファイル13a、移動時間比率をモデル化した移動時
間比率ファイル13b、ゲート遅延時間情報をモデル化し
たゲート遅延時間ファイル13c、通過するゲート配列情
報をモデル化したゲート配列ファイル13dが用意されて
いる。
CPU10は、ハードディスク13内にあるこれら4つのフ
ァイル13a〜13dの情報を、一旦、データバス11を介し
て、内蔵されたデータ格納用のメモリ12内に読み込んだ
後に、移動時間の算出を行なう。
第1実施例の各データファイルの展開方法 移動時間の算出処理の説明に先立って、ハードディス
ク13に格納されているファイル内容13a〜13dをメモリ12
にロードする際の展開方法について説明する。
ハードディスク13に格納されている標準移動時間ファ
イル13a内には、出発抽象化エリア(エリアコード)、
到着抽象化エリア(エリアコード)、出発抽象化エリア
から到着抽象化エリアまでの標準移動時間(単位距離当
りの平均移動時間と、出発抽象化エリアからの到着抽象
化エリアまでの距離との積であり、予め計算されてい
る)の3つの情報の組が複数個格納されている。
この移動時間ファイル13aは、第3図に示すようにメ
モリ12に展開される。インデックス配列の各インデック
ス20は各出発抽象化エリアのエリアコードに1対1に対
応しており、インデックス20に対応して最初のレコード
21aに対するポインタが格納されている。そして、イン
デックス配列の各要素21には、その要素のインデックス
20に対応する出発抽象化エリアから各到着抽象化エリア
への標準移動時間を有するレコード21a、21b、…がポイ
ンタによって順次連結されている。
ハードディスク13に格納されている移動時間比率ファ
イル13bには、時間帯開始時刻、時間帯終了時刻及びそ
の時間帯での移動時間比率の3個の情報の組が複数個格
納されている。
この移動時間比率ファイル13bは、第4図に示すよう
にメモリ12に展開される。すなわち、展開された各レコ
ード22a、22b、…は、同一の移動時間比率が適用される
時間帯の開始時刻、終了時刻、その時間帯で適用する移
動時間比率、及び、次のレコードを指すアドレス(次ポ
インタ)の各フィールド情報からなり、これらレコード
22a、22b、…が連結されている。
また、ゲート遅延時間ファイル13c内には、ゲートを
識別するためのゲートコード、そのゲートで遅延処理
(渋滞による遅延時間の加算処理)を適用する時間帯の
開始時刻、その時間帯の終了時刻、及び、遅延時間の4
個の情報の組が複数個格納されている。
このゲート遅延時間ファイル13cは、第5図に示すよ
うにメモリ12に展開される。メモリ12に展開された各レ
コード23a、23b、…は、ゲートコード、遅延時間帯開始
時刻、遅延時間帯終了時刻、遅延時間、次のレコードを
指すアドレス(次ポインタ)の各フィールド情報からな
り、これらレコード23a、23b、…が連結されている。
ゲート配列ファイル13d内には、出発抽象化エリア
(エリアコード)、到着抽象化エリア(エリアコー
ド)、出発抽象化エリアから到着抽象化エリア間に存在
する全てのゲートのゲートコード(ゲート配列)の3個
の情報の組が複数個格納されている。
このゲート配列ファイル13dは、第6図に示すように
メモリ12に展開される。展開されて得られた各レコード
24a、24b、…は、出発抽象化エリア、到着抽象化エリ
ア、その移動で通過するゲートの配列、及び、次のレコ
ードを指すアドレス(次ポインタ)の各フィールド情報
からなり、これらレコード24a、24b、…が連結されてい
る。なお、出発抽象化エリアから到着抽象化エリアに移
動する場合に通過するゲート数が多いときには、複数レ
コードに展開されることがある。
上述したように、ハードディスク13に格納されている
各ファイル13a〜13dはこのようにメモリ12に展開されて
移動時間の算出に用いられる。
第1実施例における移動時間の算出処理 第1図は、この第1実施例における移動時間の算出処
理フローチャートを示すものであり、この第1図を用い
て算出処理を具体的に説明する。
まず、入力装置14から出発抽象化エリアのエリアコー
ド、到着抽象化エリアのエリアコード、出発時刻を取込
む(ステップ100)。なお、以下では、出発抽象化エリ
アとしてエリアAが、また到着抽象化エリアとしてエリ
アBが指示されたとして処理を説明する。
次いで、ハードディスク13に格納されている標準移動
時間ファイル13a、移動時間比率ファイル13b、ゲート遅
延時間ファイル13c、ゲート配列ファイル13dの内容をメ
モリ12に展開する(ステップ101)。
メモリ12に展開された標準移動時間のインデックス配
列(第3図参照)に基づいて、エリアAのエリアコード
に対するインデックスの要素からポインタを取出す(ス
テップ102)。そのポインタが指示するレコードの到着
抽象化エリアフィールドに、到着抽象化エリアとして指
示されたエリアBのコードが格納されているか否かを判
別する(ステップ103)。格納されていない場合には、
そのレコードの次ポインタフィールドにセットされてい
るポインタを取出して次のレコードに進んで、上述した
エリアBのコードが格納されているか否かの判別ステッ
プに戻る(ステップ104)。他方、到着抽象化エリアフ
ィールドに格納されているエリアコードが、到着抽象化
エリアBのコードであると、そのレコードに格納されて
いる標準移動時間をレジスタ部に格納させる(ステップ
105)。
以上のステップ102〜105による一連の処理は、出発抽
象化エリアAに関する連結されている複数のレコード20
a、20b、…から、到着抽象化エリアBのエリアコードを
有するレコードを捜し出し、捜し出したレコード内の標
準移動時間を取出す処理である。
このような処理によって、上述した(式1)における
標準移動時間Tave*Dが得られたことになる。
次に、標準移動時間の取出しとほぼ同様にして、出発
抽象化エリアAから到着抽象化エリアBへの移動で通過
する全てのゲートのゲートコードを取出す。
すなわち、ゲート配列ファイル13dの内容が展開され
たメモリ12から、ゲート配列に関する最初のレコード24
aを取出し、そのレコード24aが出発抽象化エリアA、到
着抽象化エリアBに関するものであるか否かを判別し、
異なる場合にはそのレコード24aの次ポインタフィール
ドの内容に基づいて次のレコード24bに進み、以下、同
様にして判別処理を繰返し、出発抽象化エリアがエリア
A、到着抽象化エリアがエリアBであるレコードを捜出
し、捜し出したレコードに格納されているゲート配列
(全てのゲートコード)をメモリ12内のレジスタ部に格
納させる(ステップ106〜110)。この場合、出発抽象化
エリアAから到着抽象化エリアBへの移動に係るゲート
配列が複数のレコードに展開されている場合もあるの
で、全レコードに対するサーチを実行する。
このような処理によって、上述した(式1)における
ゲート情報iが得られたことになる。
さらに、メモリ12に展開された移動時間比率ファイル
13bの内容から、適用する時間帯による移動時間比率を
取出して格納する。
この処理でも、レコード検索は上述の標準時間を求め
る処理とほぼ同様である。すなわち、メモリ12から、時
間帯による移動時間比率に関する最初のレコード22aを
取出し、そのレコード22aが時間帯開始時刻がエリアA
からの出発時刻の前であって、かつ、時間帯終了時刻が
エリアAからの出発時刻より遅いという条件を満たすも
のであるか否かを判別し、条件を満たさない場合にはそ
のレコード22aの次ポインタフィールドの内容に基づい
て次のレコード22bに進み、以下、同様にして判別処理
を繰返し、上記条件を満足するレコードを捜出し、捜し
出したレコードに格納されている移動時間比率をメモリ
12内のレジスタ部に格納させる(ステップ111〜114)。
このような処理によって、上述した(式1)における
移動時間比率ρが得られたことになる。
次に、メモリ12に展開されたゲート遅延時間ファイル
13cの内容から、出発抽象化エリアAから到着抽象化エ
リアBに移動する際に通過するゲートでの総遅延時間を
求めて格納する。
この処理では、まず、メモリ12から、ゲート遅延時間
に関する最初のレコード23aを取出し、そのレコード23a
が有効なものか否かを判別する(シテップ115、116)。
すなわち、上述したステップ110でレジスタ部に格納さ
れたいずれかのゲートに関するものであるか否かをまず
判別し、該当する場合にはさらに出発抽象化エリアAの
出発時刻がそのゲートにおいて遅延される(渋滞の影響
を受ける)時間帯内にあるか否かを判別する。
通過ゲート以外のゲートに関するレコードであった
り、通過ゲートに関するものではあるが出発時刻がその
ゲートでの遅延時間帯に含まれていないレコードである
と、そのレコード23aの次ポインタフィールドの内容に
基づいて次のレコード23bに進み、同様の判別処理を繰
返す(ステップ117)。通過ゲートに関するものであっ
て出発時刻をそのゲートでの遅延時間帯に含むレコード
であると、そのレコードに格納されている遅延時間をメ
モリ12内のレジスタ部に格納させる(ステップ118)。
その後、ステップ110でレジスタ部に格納された全て
の通過ゲートに関する遅延時間の取出し処理(時間帯条
件が満足されなくて遅延時間が取出されない場合を含
む)を終了したか否かを判別し、終了していないと、ス
テップ117に進んで処理対象のレコードの次ポインタフ
ィールドの内容に基づいて次のレコードに進み、上述し
たレコードの有効無効の判別処理を繰返す(ステップ11
9)。
このようにしてステップ110でレジスタ部に格納され
た全ての通過ゲートに関する遅延時間の取出し処理を終
了すると、取出された各ゲートでの遅延時間を加算して
出発抽象化エリアAから到着抽象化エリアBへ至る際の
複数のゲートでの総遅延時間を求めてメモリ12の内容レ
ジスタ部に格納する(ステップ120)。
このようなステップ115〜120の一連の処理によって、
上述した(式1)における遅延時間ΣPi*Giが得られた
ことになる。
以上までの処理によって、上述した(式1)を演算す
るための情報が揃ったので、(式1)の演算を実行し
て、出発抽象化エリアAから到着抽象化エリアBへの指
示された出発時刻での移動時間を求め、表示出力等の出
力処理を実行する(ステップ121、122)。すなわち、ス
テップ105で格納された標準移動時間にステップ114で格
納された移動時間比率を掛け、その結果にステップ120
で格納された総遅延時間を加算して全体の移動時間を求
めて出力する。
第1実施例の効果 上述した第1実施例によれば、抽象化エリア概念、時
間帯による移動時間の変化概念、渋滞多発地点(ゲー
ト)での遅延時間、抽象化エリア間での標準移動時間等
で地図情報をモデル化して移動時間を求めるようにした
ので、移動時間を簡単にかつ高速に求めることができ
る。
また、各ゲートでの遅延時間を考慮するか否かを出発
時刻が遅延時間帯に属するか否かで判断し、時間帯によ
る移動時間の修正をどの程度行なうかをも出発時刻がど
の時間帯に属するかで判断するようにしたので、かかる
判断処理が簡単になってこの点からも移動時間を簡単に
かつ高速に求めることができる。因に、求める移動時間
の精度を向上させるようとすると、各ゲートでの到着時
刻がどの遅延時間帯に属しているかを判断したり、移動
中の中間時刻がどの時間帯に属しているかを判断したり
することが必要となるが、このようにするとかかる判断
のために多くの格納情報が必要となり、また多くの演算
処理が必要となり、移動時間を簡単に求めることができ
ない。
また、第1実施例では、コンピュータシステムとして
スタンドアロン形のものを適用しているので、1個のシ
ステムで移動時間を求めることができる。そのため、設
置形として実現できるだけでなく、車載システムとして
実現することも可能である。
第2実施例 第7図は、データベース管理システムを利用した場合
の第2実施例を示すハードウェア構成図である。この第
2実施例は、移動時間の算出を行なう端末のコンピュー
タシステムと、複数の端末コンピュータシステムが利用
可能な共通のデータベース管理システムとからなり、第
7図はそのうちの1個の端末コンピュータシステムと共
通のデータベース管理システムとを示している。
端末コンピュータシステム30及び共通のデータベース
管理システム40共に、コンピュータシステムとしての基
本的構成要素を備えている。すなわち、端末コンピュー
タシステム30は、システム30全体を制御するCPU31を有
し、そのCPU31にはデータバス32を介して、内蔵された
データ格納用のメモリ33と、外部メモリであるハードデ
ィスク34と、キーボード等の入力装置35と、CRT等の表
示装置36とが接続されている。また、データベース管理
システム40も、システム40全体を制御するCPU41を有
し、そのCPU41にはデータバス42を介して、内蔵された
データ格納用のメモリ43と、外部メモリであるハードデ
ィスク44と、キーボード等の入力装置45と、CRT等の表
示装置46とが接続されている。さらに、これらシステム
30及び40は、両システム間でのデータ転送を実行するた
めの通信インタフェース回路37及び47をそれぞれ備えて
いる。
この第2実施例でも、適用するモデルは第1実施例と
同様であり、移動時間を算出するための情報をファイル
化して格納している。しかし、この第2実施例では、デ
ータベース管理システム40の外部メモリであるハードデ
ィスク44に移動時間を算出するための情報ファイルを格
納している。すなわち、異なる抽象化エリア間の標準的
な移動時間をモデル化した標準移動時間ファイル44a、
移動時間比率をモデル化した移動時間比率ファイル44
b、ゲート遅延時間情報をモデル化したゲート遅延時間
ファイル44c、通過するゲート配列情報をモデル化した
ゲート配列ファイル44dを格納している。
これら4個のファイル44a〜44dの内容は、端末コンピ
ュータシステム30が移動時間の算出処理を実行するとき
に、データベース管理システム40によって必要なレコー
ド群が検索され、端末コンピュータシステム30へ両通信
インタフェース回路37及び47を介して転送され、メモリ
32にロードされる。
上述のように、第2実施例では、4個のファイル44a
〜44dから必要な情報を取出す処理が第1実施例とは異
なるが、その後の処理は第1実施例と同様であり、その
説明は省略する。
従って、この第2実施例によっても、抽象化エリア概
念、時間帯による移動時間の変化概念、渋滞多発地点で
の遅延時間、抽象化エリア間での標準移動時間等で地図
情報をモデル化して移動時間を求めるようにしたので、
移動時間を簡単かつ高速に求めることができる。
また、データベース管理システムを利用して移動時間
を求めるようにしたので、多くの端末コンピュータシス
テムで移動時間を算出することができ、また、ネットワ
ーク全体として見た場合にメモリを有効に利用している
ことになる。
他の実施例 上述の実施例においては、2個の抽象化エリア間の標
準移動時間Tave*Dを格納しておいて(式1)を適用す
るものを示したが、適用モデルの項で説明したように、
単位距離当たりの平均移動時間Tave及び2個の抽象化エ
リア間の距離を格納しておいて(式1)を適用するよう
にしても良い。
また、抽象化エリアの大きさは一義的に定められるも
のではなく、適宜選定すれば良い。例えば、格納してお
くデータ量を少なくしようとすれば抽象化エリアを大き
く取ればよく、このようにするとパーソナルコンピュー
タのような極めて小さなシステムでも本発明の実施が可
能となる。逆に、移動時間の算出精度を高めようとする
ならば抽象化エリアを狭くとれば良い。すなわち、目的
に合わせたシステムを実現し易い。
さらに、移動時間の算出に供する移動体は、車両に限
定されるものではなく、人間や船舶等であっても良い。
勿論、移動体によって抽象化エリアの大きさやエリア間
の標準移動時間等を適宜選定することを要する。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、地図をブロック分け
したしかも1点で代表させた抽象化エリアの概念を導入
した、かつ、時間帯の移動時間に対する影響と渋滞によ
る遅延時間等を考慮したモデルを適用して、出発抽象化
エリア及び到着抽象化エリアから標準移動時間を取出
し、指示された出発時刻に基づいて移動時間の補正の要
否及び程度を判断し、補正が必要と判断した場合には、
標準移動時間を移動時間比率に応じて補正し、さらにこ
の補正時間に、出発抽象化エリア及び到着抽象化エリア
間に存在する各ゲートでの遅延時間を加算して移動時間
を求めるようにしたので、移動路監視システム、同定予
測システム等の大規模なシステムを使わずに移動時間の
算出を簡単、迅速かつ安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による移動時間算出方式の第1実施例の
算出処理フローチャート、第2図は第1実施例を適用し
たハードウェア構成を示すブロック図、第3図乃至第6
図はそれぞれ第1実施例の標準移動時間ファイル13a、
移動時間比率ファイル13b、ゲート遅延時間ファイル13
c、ゲート配列ファイル13dのメモリ12への展開方法を示
す説明図、第7図は本発明の第2実施例を適用したハー
ドウェア構成を示すブロック図である。 10……CPU、11……バス、12……メモリ、13……ハード
ディスク、14……入力装置、15……表示装置、13a……
標準移動時間ファイル、13b……移動時間比率ファイ
ル、13c……ゲート遅延時間ファイル、13d……ゲート配
列ファイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近田 伸行 東京都中央区入船1丁目4番10号 東京 電力株式会社システム研究所内 (72)発明者 平林 修 東京都中央区入船1丁目4番10号 東京 電力株式会社システム研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−59398(JP,A) 特開 昭62−60100(JP,A) 特開 昭60−45816(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/00 - 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図を複数にブロック分けし、各ブロック
    を1点で代表させた複数の抽象化エリアと、移動時間を
    遅くする時間帯を有する地点を指示する複数のゲートと
    を設け、 異なる抽象化エリア間の標準移動時間と、移動時間に対
    する時間帯の影響度合いを表す移動時間比率と、第1の
    抽象化エリアから第2の抽象化エリアまでの間に存在す
    るゲート配列と、各ゲートの遅延時間帯及びその遅延時
    間とを予めモデル化して格納しておき、 出発抽象化エリア、到着抽象化エリア及び出発時刻が指
    示されたとき、 出発抽象化エリア及び到着抽象化エリアの標準移動時間
    を取出し、前記指示された出発時刻に基づいて移動時間
    の補正の要否及び程度を判断し、補正が必要と判断した
    場合には、当該標準移動時間を移動時間比率に応じて補
    正し、この補正時間に、出発抽象化エリア及び到着抽象
    化エリア間に存在する各ゲートでの遅延時間を加算して
    移動時間を求めることを特徴とする移動時間算出方式。
  2. 【請求項2】異なる抽象化エリア間の標準移動時間を格
    納する代りに、異なる抽象化エリア間の距離と単位距離
    当たりの平均移動時間とを予め格納しておき、出発抽象
    化エリア、到着抽象化エリア及び出発時刻が指示された
    とき、最初に出発抽象化エリア及び到着抽象化エリアの
    距離と単位距離当たりの平均移動時間とを乗算して標準
    移動時間を得るようにしたことを特徴とする請求第1項
    に記載の移動時間算出方式。
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