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JP2759934B2 - ガスレーザ装置におけるダスト除去装置 - Google Patents

ガスレーザ装置におけるダスト除去装置

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Publication number
JP2759934B2
JP2759934B2 JP4264282A JP26428292A JP2759934B2 JP 2759934 B2 JP2759934 B2 JP 2759934B2 JP 4264282 A JP4264282 A JP 4264282A JP 26428292 A JP26428292 A JP 26428292A JP 2759934 B2 JP2759934 B2 JP 2759934B2
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JP
Japan
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dust
mirror
baffle
laser
flange portion
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JP4264282A
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Inventor
直樹 西出
良治 小関
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Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸ガスレーザやエキ
シマレーザ装置等のガスレーザ装置に関し、より詳しく
はそのレーザ発振器の光共振器を形成するフロントミラ
ー及びリアミラーの内側近傍に配設されるダスト除去装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のガスレーザ装置においては、製
作ないし点検時等に混入する塵や、レーザ発振時の放電
に基づく電極部の消耗により発生する微粒子等からなる
ダストがレーザチャンバ内を浮遊し、これが種々のトラ
ブルを誘引する原因となることがある。特に、レーザ発
振器の光共振器を形成しているフロントミラーないしリ
アミラーにこのダストが付着すると、その反射機能や透
過率が低下してやがて使用不能に至るといった問題があ
った。このため、従来からレーザガスの循環流中にダス
ト除去手段を配設したり(実公昭2−17491号公
報、実開昭59−169057号公報)、図4に示すよ
うに、ミラー101の内側近傍に配管102を介して図
示しないフィルタ等により浄化されたレーザガスを吹込
みその領域103の内圧を若干高めてダストの侵入を防
ぐ等の方策がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術のうち前者のダスト除去手段は、最も問題の多い
電極部の放電に基づくダストのミラー内表面への付着防
止に対しては間接的に作用するだけで、その効用が不確
実であるとともに効率的でもなかった。この点、後者の
ダスト除去手段は相応の効用はあるものの、前記領域1
03へ送風量は種々の制約からそれほど大きいものでは
なく、その気流にも渦流が生ずることがあり、しかも電
極部と各ミラーとは近接した位置関係に配設される関係
から、その電極部で発生したダストがその領域103内
に侵入することを完全に防ぐことは事実上困難であっ
た。
【0004】本発明は、このような事情の下でなされた
もので、簡単な構成により、特に電極部で発生したダス
トをミラーの内表面に到達する手前で捕捉し、そのミラ
ー内表面に対するダストの付着を低減し得るとともに、
捕捉されたダストの除去や部品交換時におけるダスト捕
捉部材の着脱作業が簡便で、しかも的確な装着状態が得
られるガスレーザ装置におけるダスト除去装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、レーザ発振器の光共振器を形成するフロン
トミラーないしリアミラーの内側近傍に内表面にダスト
滞積用の凹凸が形成されたダスト捕捉用のバッフルを配
設し、かつ該ダスト捕捉用のバッフルの外側に磁石を付
設してダストを同バッフルに吸引捕捉し得るように構成
するとともに、前記バッフルにフランジ部を形成し、そ
のフランジ部をミラーハウジングとミラーホルダで挟持
することにより取外し可能に装着したことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】前記技術手段の採用により、電極部の放電で発
生したダストには多量の金属分が含有されているため、
フロントミラーないしリアミラーの内側近傍に侵入した
場合には、前記磁石の磁気作用により吸引され、前記ダ
スト捕捉用のバッフルに形成した凹凸の凹部に捕捉され
て滞積するので、前記ミラーの内表面に対する付着分を
低減させることができる。また、前記バッフルにフラン
ジ部を形成し、そのフランジ部をミラーハウジングとミ
ラーホルダで挟持することにより、取外し可能に装着す
るという構成を採用したので、その装着のための部品点
数が削減され、捕捉されたダストの除去や部品交換時に
おける、ダスト捕捉部材としての前記バッフルの着脱作
業がきわめて簡便になり、しかもフランジ部を介して的
確な装着状態が可能になる。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1は本発明の一実施例を示した全体構成図
である。図中、1はレーザチャンバで、該レーザチャン
バ1内に封入されたレーザガスは循環ファン2の送風作
用により電極3,3間を通過する経路上を循環する。
4,5はそれぞれフロントミラー部及びリアミラー部
で、この間に形成される光共振器内において、レーザガ
スが前記電極3,3により励起されてレーザ発振を継続
するのは一般のガスレーザ装置と同様である。6は前記
循環ファン2駆動用の接続部である。また、図中、7は
レーザガス給排用の管路系で、前記レーザチャンバ1に
接続され、必要に応じてこの管路系7を介してレーザガ
スの排気ないし補給が行われる。このレーザガス給排用
の管路系7中には、レーザガス中に含まれるダストを除
去するためのダスト除去機構8が配設され、給排切替用
のバルブ9に接続されている。このダスト除去機構8
は、レーザガスの給排時において、ダスト分がそれ自体
の慣性力によって直進する現象を利用してダストを捕捉
するもので、そのための直進通路及びその外側に付設さ
れた磁石からなるダスト捕捉部10,11が形成されて
いる。また、バルブ9は、レーザチャンバ1側の管路系
7を遮断状態あるいは管路12ないし13への連通状態
に切替えるためのもので、これにより、レーザチャンバ
1は、レーザガスの排気作業時には、図示しない吸引ポ
ンプ等に接続された管路12側に、またレーザガスの補
給時には、図示しないレーザガスボンベ等に接続された
管路13側に選択的に接続されることになる。
【0008】つぎに、図2及び図3に基づいて本発明の
特徴である前記フロントミラー部4ないしリアミラー部
5に配設されるダスト除去装置に関して説明する。図2
はミラー部の例としてフロントミラー部4を拡大して示
した縦断面図、図3はそのX−X断面図である。図中、
14はフロントミラーで、ミラーハウジング15を介し
てレーザチャンバ1を形成するチャンバ壁部16に対し
て調整可能に支持されている。17はフロントミラー1
4の内側近傍に配設されたダスト捕捉用のバッフルで、
内表面にはダスト滞積用の凹凸18が形成されるととも
に、フランジ部19を介してミラーハウジング15に対
して取外し可能に装着されている。20,21はフロン
トミラー14を挟持するミラーホルダで、内側に図示し
ないシムを介在してフロントミラー14を両側から挟持
し、さらにボルト22等の締付け手段を用いてミラーハ
ウジング15のフランジ部23に対して締付けることに
よってフロントミラー14を固定する。その際、前記ダ
スト捕捉用のバッフル17のフランジ部19もミラーホ
ルダ20とミラーハウジング15のフランジ部23との
間に同時に挟持されるため、該バッフル17もミラーハ
ウジング15に対して同時に固定される。さらに、この
ミラーハウジング15の外周には、ダスト捕捉用のバッ
フル17に対向して磁石が配設され、24,25はその
磁石の磁極、26は磁気回路を形成するU字部である。
なお、図中、27〜29はミラーハウジング15の壁部
16に対する支持用ボルト、30,31はその支持状態
に関する微調整手段を示したものである。以上において
は、フロントミラー部4を中心に説明したがリアミラー
部5も同様のダスト除去装置を有する。
【0009】しかして、前記レーザチャンバ1内に製作
ないし点検時等に混入する塵や、電極部の放電に基づい
て発生する微粒子等からなるダストが浮遊し、これがフ
ロントミラー4ないしリアミラー5のミラーハウジング
15内へ侵入した場合には、前記ダスト捕捉用のバッフ
ル17の外側に付設した磁石の磁気作用によって、とり
わけ問題の多い電極の放電によるダストが多量の金属分
を含有しているため、これを効率的に吸引して凹凸18
の凹部に滞積する。また、滞積が進んで所定以上のダス
トが凹凸18に滞積された場合には、前記ボルト22を
緩めてミラーホルダ20,21と共にバッフル17を外
して、滞積したダストを除去するなり、新しいバッフル
に交換して再装着すればよい。この場合、バッフル17
のフランジ部19をミラーホルダ20とミラーハウジン
グ15のフランジ部23との間に同時に挟持して装着す
るように構成したので、装着用の部品点数が少なく、バ
ッフル17の着脱作業がきわめて簡便であり、しかもフ
ランジ部19を介して的確な装着状態がきわめて容易に
得られる。そして、以上のダストの除去やバッフルの交
換作業を繰返して前記凹凸18を清潔に保つことによ
り、常に前記バッフル17によってレーザガス中のダス
ト分を各ミラーの内表面に至る手前で確実に捕捉できる
ので、各ミラーの内表面に対するダストの付着を常に有
効に防止することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基づいて次の効
果を得ることができる。 (1)各ミラー部に近接して配設され、ミラー内表面へ
の付着の悪影響が大きい電極部の放電で発生するダスト
を効率的に除去できる。すなわち、電極が消耗して発生
したダストには多量の金属分が含有されているため、フ
ロントミラーないしリアミラーの内側近傍に侵入した場
合には、前記磁石の磁気作用により吸引され、前記ダス
ト捕捉用のバッフルに形成した凹凸の凹部に捕捉されて
滞積するので、簡単な構成により、ミラーの内表面の手
前で効率的に除去できる。 (2)前記ダスト捕捉用のバッフルに形成した凹凸部に
所定量のダストが滞積した場合には、そのバッフルを取
外して、滞積したダストを除去し、あるいは新しいバッ
フルに交換して再装着することにより容易に対応でき
る。 (3)しかも、ダスト捕捉用のバッフルは、そのバッフ
ルに形成したフランジ部をミラーハウジングとミラーホ
ルダで挟持することにより装着するように構成したの
で、その装着のための部品点数が削減され、バッフルの
着脱作業がきわめて簡便になり、かつフランジ部を介し
て的確な装着状態が容易に得られる。 (4)他の従来のダスト除去手段との相性もよいので、
それと併用すれば、相互に補完し合いながら、ミラーの
内表面へのダストの付着をより完全に防ぐことができ、
ミラーの寿命の向上にさらに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示した全体構成図であ
る。
【図2】 同実施例におけるフロントミラー部の拡大縦
断面図である。
【図3】 そのX−X断面図である。
【図4】 従来例におけるフロントミラー部の拡大縦断
面図である。
【符号の説明】
1…レーザチャンバ、2…循環ファン、3…電極、4…
フロントミラー部、5…リアミラー部、6…接続部、7
…レーザガス給排用の管路系、8…ダスト除去機構、9
…バルブ、10,11…ダスト捕捉部、12,13…管
路、14…フロントミラー、15…ミラーハウジング、
16…チャンバ壁部、17…ダスト捕捉用バッフル、1
8…凹凸、19…フランジ部、20,21…ミラーホル
ダ、22…ボルト、23…フランジ部、24,25…磁
極、26…U字部、27〜29…支持用ボルト、30,
31…微調整手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器の光共振器を形成するフロ
    ントミラーないしリアミラーの内側近傍に内表面にダス
    ト滞積用の凹凸が形成されたダスト捕捉用のバッフルを
    配設し、かつ該ダスト捕捉用のバッフルの外側に磁石を
    付設してダストを同バッフルに吸引捕捉し得るように構
    成するとともに、前記バッフルにフランジ部を形成し、
    そのフランジ部をミラーハウジングとミラーホルダで挟
    持することにより取外し可能に装着したことを特徴とす
    るガスレーザ装置におけるダスト除去装置。
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