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JP2758901B2 - Grf類似体▲vii▼ - Google Patents

Grf類似体▲vii▼

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JP2758901B2
JP2758901B2 JP63125602A JP12560288A JP2758901B2 JP 2758901 B2 JP2758901 B2 JP 2758901B2 JP 63125602 A JP63125602 A JP 63125602A JP 12560288 A JP12560288 A JP 12560288A JP 2758901 B2 JP2758901 B2 JP 2758901B2
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leu
ala
ile
lys
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はヒトや他の動物の下垂体の機能に影響を及ぼ
すペプチドに関する。特に、本発明は下垂体からの成長
ホルモン(GH)の分泌を促進するペプチドに関する。
[従来技術] 長い間、生理学者らは視床下部で産生される特殊な物
質が下垂体ホルモンの分泌を刺激または抑制して下垂体
腺部の分泌機能を調節していることを認めてきた。視床
下部の抑制性因子は1972年にGHの分泌を抑制するソフト
スタチン(somatostatin)として同定された。1982年に
は、ヒト膵臓(腫瘍)GH放出因子(hpGRF)がヒトの膵
臓腫瘍の抽出物から単離され、精製,同定,合成および
試験が行われ、下垂体からのGHの分泌を促進することが
判明した。これらの下垂体因子はともに全合成により再
生産され、天然構造の類似体が合成されていた。ヒト視
床下部GH放出因子は完全に同一の構造を有しているた
め、以下これをhGRFという。
[発明の概要] 培養下垂体細胞からGHを分泌させる合成ペプチドが現
在合成され試験されているが、これは生体内での酵素に
よる分解を受けにくく実質的効力が極めて高いものであ
る。このような長所を有しているのは、ペプチドが安定
性の高いα−らせん形をしているためであると考えられ
る。これらのペプチドは、その10,13,19および22位の残
基の少なくとも1つのα−炭素原子上にメチル基が置換
されている(CaMe)のが好ましい。最も好ましいの
は、これらの残基の複数がメチル基で置換されているペ
プチドである。また、2位ではD−Ala,NaCH3−D−Ala
(D−NMA)またはNMAが置換されていてもよい。21位は
D−LysまたはD−Argであり、27位はNleであるのが好
ましい。8位はLysが置換されているのが好ましいが、A
rg,Ser,GluまたはAspが置換されていてもよい。ペプチ
ドの1位は、Tyr,D−Tyr,Met,Phe,D−Phe,pCl-Phe,Leu,
HisまたはD−Hisの中の1残基である。1位の残基のα
−炭素またはα−アミノ基上にはメチル基が置換されて
いてもよい。また、α−アミノ基は除去されていてもよ
い(desNH2)。さらにα−アミノ基上はアシル化されて
いてもよく、中でもアセチル(Ac)化かホルミル(Fo
r)化されているのが好ましい。ペプチドは3位にD−A
spを有しおよび/または12位にArgを有しおよび/また
は10位にPheかD−Tyrを有しおよび/または15位にAla
を有していてもよい。27位のMetの代わりにD−Met,Nva
または他の残基を有しおよび/または28位にAsnを有し
ていてもよい。13位または22位はLeu,Ile,AlaおよびVal
であってもよい。
本発明による医薬組成物は、薬学的にまたは獣医学的
に受容される液体または固体のキャリアーに分散され
た、長さ約29から44残基の上記の類似体またはそれらの
いずれかの無毒性塩を含有する。これらの医薬組成物は
ヒトおよび動物の臨床医学の分野において使用され、治
療または診断目的のために投与される。さらにまたこれ
らの医薬組成物は鳥禽を含む温血動物や養殖の魚、うな
ぎ等の冷血動物の成長を促進するのに用いることができ
る。
[発明の構成] ペプチドを定義するために用いる命名法はシュレーダ
ー(Schroder)およびリュプケ(Lubke)の“ザ・ペプ
チド”アカデミックプレス(1965)に明記されるもので
あり、その際慣用的表示に従ってN末端のアミノ基は左
に、そしてC末端のカルボキシル基は右に表わされる。
天然アミノ酸とは、Gly,Ala,Val,Leu,Ile,Ser,Thr,Lys,
Arg,Asp,Asn,Glu,Gln,Cys,Met,Phe,Tyr,Pro,TrpおよびH
isからなるタンパク質中に見出される普通の自然界に存
在するアミノ酸のうちの1種を意味する。Nleはノルロ
イシンを意味し、Nvaはノルバリンを意味する。アミノ
酸基が異性体を有する場合は、特に指定しない限り、表
示されるアミノ酸のL体を意味する。D−NMAはα−ア
ミノ基がメチル置換されたアラニンのD−異性体を意味
する。
下垂体からのGHの分泌を促進する合成ペプチドは次の
アミノ酸配列(I)を有する。
(B)R1‐R2‐R3‐Ala-Ile-Phe-Thr-R8‐Ser-
(Q1)R10‐Arg-R12‐(Q2)R13‐Leu-R15‐Gln-Le
u-R18‐(Q3)Ala-Arg-R21‐(Q422‐Leu-R24‐R
25‐Ile-R27‐R28‐Arg-Gln-Gln-Gly-Glu-R34‐Asn-Gl
n-Glu-R38‐R39‐R40‐Arg-R42‐R43‐R44 (式中、R1はTyr,D−Tyr,Met,Phe,D−Phe,pCl-Phe,L
eu,HisまたはD−Hisであり;BはH,CaMe,NaMe,desNH2,Ac
またはForであり;R2はAla,D−Ala,NMAまたはD−NMAで
あり;R3はAspまたはD−Aspであり;R8はSer,Asn,Lys,Ar
g,AspまたはGlnであり;R10はTyr,D−TyrまたはPheであ
り;R12はArgまたはLysであり;R13はIle,Val,LeuまたはA
laであり;R15はGlyまたはAlaであり;R18はSerまたはTyr
であり;R21はLys,D−Lys,ArgまたはD−Argであり;R22
はLeu,Ile,AlaまたはValであり;R24はGlnまたはHisであ
り;R25はAspまたはGluであり;R27はMet,D−Met,Ala,Nl
e,Ile,Leu,NvaまたはValであり;R28はAsnまたはSerであ
り;R34はSerまたはArgであり;R38はArgまたはGlnであ
り;R39はGlyまたはArgであり;R40はAlaまたはSerであ
り;R42はPhe,AlaまたはValであり;R43はAsnまたはArgで
あり;R44は天然アミノ酸であり;Q1〜Q4はHまたはCaM
eである;但し、R30からR44までの残基のいずれかあ
るいは全ては除去されていてもよく、また、Q1〜Q4
少なくとも1つはCaMeでありおよび/またはR8はLys
またはArgでありおよび/またはR21はD−LysまたはD
−Argである。) 上記のペプチドは次のアミノ酸配列を有しているのが
好ましい。
(B)R1‐R2‐R3‐Ala-Ile-Phe-Thr-R8‐Ser-
(Q1)R10‐Arg-R12(Q2)R13‐Leu-R15‐Gln-Leu-
Ser-(Q3)Ala-Arg-R21‐(Q4)R22‐Leu-Gln-Asp-I
le-R27‐R28‐Arg-Gln-Gln-Gly-Glu-Ser-Asn-Gln-Glu-
Arg-Gly-Ala-Arg-R42‐R43‐R44 (式中、R1はTyr,D−Tyr,Met,Phe,D−Phe,pCl−Phe,
Leu,HisまたはD−Hisであり;BはH,CaMe,NaMe,desNH2,A
cまたはForであり;R2はAla,D−Ala,NMAまたはD−NMAで
あり;R3はAspまたはD−Aspであり;R8はSer,Asn,Lys,Ar
g,AspまたはGlnであり;R10はTyr,D−TyrまたはPheであ
り;R12はArgまたはLysであり;R13はIle,Val,LeuまたはA
laであり;R15はGlyまたはAlaであり;R18はSerまたはTyr
であり;R21はLys,D−Lys,ArgまたはD−Argであり;R22
はLeu,Ile,AlaまたはValであり;R24はGlnまたはHisであ
り;R25はAspまたはGluであり;R27はMet,D−Met,Ala,Nl
e,Ile,Leu,NvaまたはValであり;R28はAsnまたはSerであ
り;R34はSerまたはArgであり;R38はArgまたはGlnであ
り;R39はGlyまたはArgであり;R40はAlaまたはSerであ
り;R42はPhe,AlaまたはValであり;R43はAsnまたはArgで
あり;R44は天然アミノ酸であり;Q1〜Q4はHまたはCaM
eである;但し、R30からR44までの残基のいずれかあ
るいは全ては除去されていてもよい。)Q1〜Q4の少な
くとも1つはCaMeであり、R8はLysまたはArgであり、
21はD−LysかD−Argであるのが好ましい。C末端の
アミノ酸残基のカルボキシル部分は次の基のいずれかで
あってもよい。
−COOR,−CRO,−CONHNHR,−CON(R)(R′)または
−CH2OR (ここでRおよびR′は低級アルキル、フルオロ低級
アルキルまたは水素である)低級アルキルはメチル、エ
チルまたはプロピルであるのが好ましい。1位がMetで
あるとき、27位はMe以外の残基であるのが好ましい。
N末端から29位の残基までのフラグメントは下垂体に
よるGH分泌に効果を及ぼす生物活性を有しており、長さ
29または32残基のC末端がアミドか置換アミドである生
物活性フラグメントであるのが最も好ましい。このペプ
チドが40またはそれ以上の残基を有する場合は、C末端
部分に対する明確な好適性はない。
本発明は、次式 NαMeTyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-R8‐Ser-Tyr-Arg-
Lys-Val-Leu-R15‐Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-R21‐Leu-Leu-
Gln-Asp-Ile-Nle-R28‐Arg-NH2 (式中、R8はAsn、LysまたはAspであり;R15はGlyま
たはAlaであり;R21はLysまたはD−Lysであり;R28はAsn
またはSerである;但し、次のうちの少なくとも1つが
存在する:R8はLysであるか、R8はAspであるか、または
21はD−Lysである)を有するペプチドまたはその無
毒性塩を提供する。
該ペプチドは、完全な固相法、部分的な固相法フラグ
メントカップリングまたは古典的な液相カップリングの
ような適当な方法により合成される。最近開発された複
製型DNA法の実施は、天然型アミノ酸残基のみを含有す
る類似体の一部を産生するのに使用されることが可能で
あり、該類似体の部分は次に短い末端ペプチドにつなが
れうる。例えば、完全な固相合成の技術は教科書「固相
ペプチド合成(Solid-Phase Peptide Synthesis)」,
スチュワート(Stewart)およびヤング(Young),Freem
bn & Co.,サンフランシスコ(1969)において述べら
れ、ヴェール(Vale)らによる1978年8月8日付米国特
許第4,105,603号に例示されている。基本的な液相合成
法は論文「Methoden dev Organischen Chemie(Horben-
Weyl):ペプチド合成(Synthese von Peptiden)」,E.
ブンシュ(Wunsch)編集,ゲオルグ・ティーム出版,シ
ュトゥットガルト,西独(1974)において詳述される。
合成のフラグメント縮合法は、1976年8月3日付米国特
許第3,972,859号に例示される。他の適用可能な合成は1
974年10月15日付米国特許第3,842,067号および1975年1
月28日付米国特許第3,862,925号に例示される。
種々のアミノ酸成分の不安定な側鎖基を適当な保護基
(その基が最終的に除去されるまで、その部位で化学反
応が起こるのを防ぐ)で保護することは、この種の合成
において一般的である。また、アミノ酸や断片がカルボ
キル基の部位で反応する間その物質のα−アミノ基を保
護することも一般的であり、その後α−アミノ保護基を
選択的に除去してその位置で次の反応を行わせる。従っ
て、合成の一段階として、ペプチド鎖中に意図する配列
で位置するアミノ酸残基を含み且つ適当なアミノ酸残基
に側鎖保護基を結合した中間体化合物が生成することは
普通のことである。
式(I)のペプチドを製造するための中間体は次式
(II)で表される。
1‐(B)R1(XまたはX2)‐R2‐R3(X3‐Al
a-Ile-Phe-Thr(X4)‐R8(X8)Ser(X4)‐R
10(X2)‐Arg(X6)‐R12(X6またはX7)‐
(Q2)R13‐Leu-R15‐Gln(X5)‐Leu-R18(X2)‐
(Q3)Ala-Arg(X6)‐R21(X6またはX7)‐
(Q4)R22‐Leu-R24(X5またはX)‐R25(X3)‐
Ile-R27‐R28(X4またはX5)‐Arg(X6)‐Gln(X
5)‐Glu(X3)‐R34(X4またはX6)‐Asn(X5
‐Gln(X5)‐Gln(X5)‐Glu(X3)‐R38(X6
たはX5)‐R39(X6)‐R40(X2)‐Arg(X6)‐
42‐R43(X5またはX6)‐R44(X8)‐X9 式中、X1は水素またはα−アミノ保護基である。X1
は包含されるα−アミノ保護基は、ポリペプチドの逐次
合成の分野において有用であると知られているものであ
る。X1として使用しうるα−アミノ保護基の種類には
(1)芳香族ウレタン型保護基、例えばフルオレニルメ
チルオキシカルボニル(FMOC)、ベンジルオキシカルボ
ニル(Z)、およびp−クロルベンジルオキシカルボニ
ル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ブロム
ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキ
シカルボニルのような置換z;(2)脂肪族ウレタン型保
護基、例えばt−ブチルオキシカルボニル(BOC)、ジ
イソプロピルメチルオキシカルボニル、イソプロピルオ
キシカルボニル、エトキシカルボニル、およびアリルオ
キシカルボニル;および(3)シクロアルキルウレタン
型保護基、例えばシクロペンチルオキシカルボニル、ア
ダマンチルオキシカルボニル、およびシクロヘキシルオ
キシカルボニル;が含まれる。好適なα−アミノ保護基
は、たとえNaMe−置換アミノ酸残基が1位に存在する
ときでも、BOCである。もちろんBがdesNH2のときX1
Hである。
Xは水素原子またはHisのイミダゾール窒素のための
保護基(例えばTos)である。
2はTyrのフェノール性ヒドロキシル基のための適当
な保護基であり、例えばテトラヒドロピラニル、t−ブ
チル、トリチル、Bzl,CBZ,4Br-CBZおよび2,6−ジクロル
ベンジル(DCB)である。また、X2は水素原子であって
もよく、この場合はその位置のアミノ酸残基に側鎖保護
基が存在しないことを意味する。
3は水素原子、もしくはAspまたはGluのカルボキシ
ル基のための適当なエステル形成保護基、例えばベンジ
ル(OBzl)、2,6−ジクロルベンジル、メチルおよびエ
チルである。
4はThrまたはSerのヒドロキシル基のための適当な
保護基であり、例えばアセチル,ベンゾイル,t−ブチ
ル,トリチル,テトラヒドロピラニル,Bzl,2,6−ジクロ
ルベンジルおよびCBZである。好適な保護基はBzlであ
る。X4はまた水素原子であってもよく、この場合はヒ
ドロキシル基に保護基が存在しないことを意味する。
5は水素原子、もしくはAsnまたはGlnの側鎖アミド
基のための適当な保護基である。好ましくはそれはキサ
ンチル(Xan)である。
6はArgのグアニジノ基のための適当な保護基、例え
ばニトロ,Tos,CBZ,アダマンチルオキシカルボニルおよ
びBOCであり、またX6は水素原子でありうる。
7は水素原子、もしくはLysの側鎖アミノ基のための
適当な保護基である。適当な側鎖アミノ保護基の例は2
−クロルベンジルオキシカルボニル(2−Cl−z),To
s,t−アミルオキシカルボニルおよびBOCである。
8は水素原子、もしくは一般的に先に示した適当な
側鎖保護基である。
Metは任意に酸素原子で保護しうるが、保護しない方
が好ましい。
側鎖アミノ保護基の選択は、一般に合成中のα−アミ
ノ保護基の除去の間に除去されないものを選ぶというこ
とを除いて限定的でない。しかしながら、いくつかのア
ミノ酸例えばHisの場合はカップリング完了後に一般に
保護を必要とせず、従ってα−アミノ保護基と側鎖アミ
ノ保護基は同じものでありうる。
9はエステル形成基X3のようなC−末端カルボキシ
ル基に対する適当な保護基あるいは固相合成において使
用される、固体樹脂支持体への連結のためのアンカー結
合あるいはdes-X9(この場合、残基はC−末端において
先に定義したカルボキシル部分Zを有する)である。固
体樹脂支持体が使用される場合、それは−O−CH2−樹
脂支持体、−NH−ベンズヒドラミン(BHA)樹脂支持体
または−NH−パラメチルベンズヒドリラミン(MBHA)樹
脂支持体のように当業者に既知の担体のいずれかであり
うる。非置換アミドが望ましい場合にBHAあるいはMBHA
樹脂の使用が好適なのは、切断で直接該アミドを与える
からである。N−メチルアミドが望ましい場合はN−メ
チルBHAから得られうる。他の置換アミドが望ましい場
合は米国特許第4,569,967号の方法を用いることができ
る。また、C末端として遊離酸以外のなお他の基が望ま
しい場合はホウベン−ウェイル(Houben-Weyl)の教科
書にある基本的な方法を用いてペプチドを合成するのが
好ましい。
中間体に対する式においてX−基の少なくとも1つは
保護基でありX9は樹脂支持体を含む。このように本発
明はまた以下のような対象となるペプチド製造の方法を
提供する。
(a) 少なくとも1つの保護基と式(II)を有するペ
プチドを形成し〔ここでX,X1,X2,X3,X4,X5,X6,X7および
8は各々水素あるいは保護基であり、X9は保護基また
は樹脂支持体へのアンカー結合であるか、des-X9(この
場合、該残基はC−末端において望ましいカルボキシル
基を有していてもよい)である〕; (b) 式(II)のペプチドから保護基またはアンカー
結合を除去し;そして (c) 望ましい場合には、結果としてできる配列
(I)のペプチドをその無毒性塩に転化する。
ペプチド合成において使用する個々の側鎖保護基を選
択する場合、次の一般規則に従う。
(a) 保護基はカップリング条件下でその保護特性を
保持して切断されない。
(b) 保護基は試薬に対して安定であるべきであり、
合成の各段階でα−アミノ保護基の除去のために選ばれ
た反応条件下でXanを除いて、安定であるのが好まし
い。
(c) 側鎖保護基は、意図するアミノ酸配列を含む合
成の完了時点に、ペプチド鎖を変性させない反応条件下
で除去できなければならない。
ペプチドが組換えDNA技法を用いないで製造される場
合、それらは好ましくはメリーフィールド(Merrifiel
d)のJ.Am.Chem.Soc.,85,p2149(1963)に一般的に記述
されるような固相合成法を用いて製造される。しかし、
先に述べたように当分野で知られた他の同様の化学合成
法も使用しうる。固相合成法は保護したα−アミノ酸を
適当な脂肪にカップリングすることによって、ペプチド
のC末端から開始される。このような出発物質はα−ア
ミノ保護アミノ酸をクロルメチル化樹脂またはヒドロキ
シメチル樹脂へエステル結合によって結合するか、ある
いはBHA樹脂またはMBHA樹脂へアミド結合することによ
って製造しうる。ヒドロキシメチル樹脂の製法はボダン
スキー(Bodaosky)らのChem.Ind.(ロンドン)38,1597
〜1598(1966)に開示されている。クロルメチル化樹脂
はカリフォルニア州リッチモンドのバイオラッド研究所
(Bio Rad Laboratories)およびラブシステムズ社(La
b.Systems,Inc.)から市販されている。この種の樹脂の
製法はスチュワート(Stewart)らの「固相ペプチド合
成(Solid Phase Peptide Synthesis)」(Freeman &
Co.,サンフランシスコ,1969)第1章1〜6頁に開示さ
れている。BHAおよびMBHA樹脂支持体は市販されてお
り、一般に合成しようとする目的ポリペプチドがそのC
末端に未置換アミド基をもつときにだけ使用される。
C末端アミノ酸、例えばBOCおよびXanで保護されたAs
nは先ずK.ホリキらのChmistry Letters,165-168(197
8)の方法に従ってクロルメチル化樹脂へカップリング
される。即ち、例えばラットGRF(rGRF)の43−残基遊
離酸類似体を合成するときには、約60℃でDMF中KFを用
いて24時間撹拌する。樹脂支持体へのBOC保護アミノ酸
のカップリングに続いて、塩化メチレン中トリフルオロ
酢酸(TFA)またはTFA単独を用いてα−保護基が除去さ
れる。この脱保護は約0℃から室温の間の温度で行われ
る。ジオキサン中HClのような他の標準的な切断試薬や
特定のα−アミノ保護基の除去条件は、シュローダー
(Schroder)とリューブク(Lubke)の「ザ・ペプチ
ド」第1巻72〜75頁(アカデミックプレス1965年)に記
述されているように選んでもよい。
α−アミノ保護基の除去後、残りのα−アミノ−およ
び側鎖−保護アミノ酸を意図する順序で段階的にカップ
リングさせて、先に定義した中間体化合物を得る。ある
いは各アミノ酸を別個に反応器へ加える代わりに、若干
のアミノ酸を互いにカップリングさせてから固相反応器
へ添加してもよい。適当なカップリング試薬の選択は当
分野の技術の範囲内である。カップリング試薬として特
に適しているものはN,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCCI)である。
ペプチドの固相合成に用いられる活性化試薬はペプチ
ドの分野においてよく知られている。適当な活性化試薬
の例はカルボジイミド類、例えばN,N′−ジイソプロピ
ルカルボジイミドおよびN−エチル−N′−(3′−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミドである。その他
の活性化試薬ならびにペプチドカップリングにおけるそ
れらの使用はシュレーダー&リュプケの上記文献第III
章およびカプール(Kapoor)のJ.Phar.Sci.,59,1−27
(1970)に開示されている。
それぞれの保護アミノ酸またはアミノ酸配列は大体4
倍以上の過剰量で固相反応器へ導入され、カップリング
反応はジメチルホルムアミド(DMF):CH2Cl2(1:1)の
混合媒体中で、あるいはDMFまたはCH2Cl2単独中で行わ
れる。不完全なカップリングが起った場合は、α−アミ
ノ保護基を除去する前にそのカップリング反応を繰り返
し、その後次のアミノ酸をカップリングさせる。合成の
各段階でのカップリング反応の成就は、もしその合成が
手動で行われるなら、カイザー(E.Kaiser)らのAnal.B
iochem.34,595(1970)に記載されるようなニンヒドリ
ン反応で監視するのが好ましい。カップリング反応は自
動的に、例えばベックマン990自動合成機で、リビエー
ル(Rivier)らのBiopolymers,1978,17,1927-1938頁に
報告されるようなプログラムを用いて行うことができ
る。
意図するアミノ酸配列が完了した後、液状フッ化水素
のような試薬で処理して中間体ペプチドを樹脂支持体か
ら切り離す。その際液状フッ化水素はペプチドを樹脂か
ら切り離すばかりでなく、残っている全ての側鎖保護基
X,X2,X3,X4,X5,X6,X7,X8,アンカー結合X9およびもし
使用するならα−アミノ保護基X1をも切断して遊離酸
の形でペプチドを得る。配列中にMetが存在する場合、B
OC保護基は潜在的S−アルキル化を避けるためにHFを用
いる樹脂からのペプチド切断の前にトリフルオロ酢酸
(TFA)/エタンジチオールを使用して、好適にまず除
去される。切断のためにフッ化水素を使用する場合、ア
ニソールおよびメチルエチルスルフィドが反応容器中に
スキャベンジャーとして含有される。
次の実施例1は固相法によるペプチド合成の好適な方
法を示すものである。これと同じ方法でC末端に必要な
数のアミノ酸をつなげさえすれば対応する長いペプチド
を合成しうることは容易に理解されるであろう。N末端
へ残基をつなげるのは有益とは考えられておらず、現在
のところ生物活性フラグメントのN末端は所定の配列を
有するべきであると感じられる。
実施例1 次式: NaMeTyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr-Arg
-Lys-Val-Leu-Ala-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys-Leu-Leu-G
ln-Asp-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされるペプチド〔NaMeTyr1,Asp8,Ala15,Nle27,A
sn28〕‐hGRF(1−29)‐NH2を、ベール(Vale)らの
米国特許第4,292,313号に概要が記載されるようにベッ
クマン990ペプチド合成機を使って市販のMBHA樹脂上で
段階的方法により合成した。この樹脂へのBOC-Arg(To
s)のカップリングは、樹脂1gあたりArg約0.35mmolの置
換をもたらした。
保護基を除去して中和した後、ペプチド鎖を樹脂上に
一段ずつ付加していった。保護基の除去、中和および各
アミノ酸の付加は一般にリビエール(J.Rivier)のJ.Am
er.Chem.Soc.,96,2986-2992(1974)に詳述される方法
に従って行った。使用する全ての溶剤は不活性ガス(例
えばヘリウムや窒素)を散布することによって注意して
ガス抜きしMet残基の硫黄を酸化するおそれのある酸素
を確実に除いた。
保護基の除去スケジュールAに従って行った: スケジュールA 試 薬 混合時間(分) 1.60%TFA/2%エタンジチオール 10 2.60%TFA/2%エタンジチオール 15 3.IPA/1%エタンジチオール 0.5 4.CH2中のEt3N(10%) 0.5 5.MeOH 0.5 6.CH2Cl2中のEt3N(10%) 0.5 7.MeOH(2回) 0.5 8.CH2Cl2(2回) 0.5 カップリングは好ましくはスケジュールBに記載され
るように行った: スケジュールB 試 薬 混合時間(分) 9.DCCI − 10.Boc−アミノ酸 50〜90 11.MeOH(2回) 0.5 12.CH2Cl2(2回) 0.5 13.CH2Cl2中Ac2O(3M) 15.0 14.CH2Cl2 0.5 15.MeOH 0.5 16.CH2Cl2(2回) 0.5 簡単に述べれば、樹脂1gあたり塩化メチレン中のBOC
−保護アミノ酸1〜2mmolを使用し、塩化メチレン中の
1.0molDCCI1当量加えて2時間実施した。BOC-Arg(To
s)がカップリングされつつあるとき、50%DMFと塩化メ
チレンの混合物を使用した。SerおよびThrのヒドロキシ
ル側鎖保護基としてBzlエーテルを使用した。AsnやGln
のアミド基は、有利であるようにDCCカップリングを使
用する場合、Xanで保護した。p−ニトロフェニルエス
テル(ONp)はAsnやGlnのカルボキシル末端を活性化す
るために使用し、例えばBOC-Asn(ONp)はDMFと塩化メ
チレンの50%混合物中のHOBt1当量を用いて一晩カップ
リングさせることができ、この場合はDCCを加えなかっ
た。2−クロル−ベンジルオキシカルボニル(2Cl−
z)はLys側鎖の保護基として使用した。TosはArgのグ
アニド基およびHisのイミダゾール窒素を保護するため
に使用でき、GluまたはAspの側鎖カルボキシル基はOBzl
で保護した。Tyrのフェノール性ヒドロキシル基は2,6−
ジクロルベンジル(DCB)で保護した。合成終了時に次
の組成の中間体が得られた: BOC-NaMeTyr(X2)‐Ala-Asp(X3)‐Ala-Ile-Phe-
Thr(X4)‐Asp(X3)‐Ser(X4)‐Tyr(X2)‐Ar
g(X6)‐Lys(X7)‐Val-Leu-Ala-Gln(X5)‐Leu-
Ser(X4)‐Ala-Arg(X6)‐Lys(X7)‐Leu-Leu-Gl
n(X5)‐Asp(X3)‐Ile-Nle-Asn(X5)‐Arg
(X6)‐X9 (ここでX2はDCB、X3はOBzl、X4はBzl、X5はXan,X6
はTos,X7は2Cl−zそしてX9はNH-MBHA−樹脂支持体で
ある)Xanはα−アミノ保護基を除去するために用いたT
FA処理によって部分的にまたは完全に除去できた。
保護ペプチド−樹脂を切り離して保護基を除去するた
めに、ペプチド−樹脂1gあたりアニソール1.5ml、メチ
ルエチルスルフィド0.5mlおよびフッ化水素(HF)15ml
を用いて−20℃で30分および0℃で30分処理した。高真
空下でHFを除去した後、樹脂−ペプチド残留物を乾燥ジ
エチルエーテルおよびクロロホルムで交互に洗い、次い
でペプチドをガス抜きした2N水性酢酸で抽出し、過に
より樹脂から分離した。
その後、得られたペプチドを0〜5%酢酸に溶解し、
セファデックスG−50微細ゲル過を含めた精製工程に
付した。
さらにペプチドはリビエールらのペプチド:構造およ
び生物学的機能,125-128(1979)およびマーキー(Mark
i)らのJ.Am.Chem.Soc.103,3178(1981)に示されるよ
うな調製用または半調製用HPLCで精製した。カートリッ
ジを備えたウォーターズ・アソシエーツ・プレプLC-500
(Waters Associates prep LC-500)はバイダック(Vyd
ac)300Aからの15〜20μのC18シリカを装填した。リビ
エールのJ.Liq.Chromatography 1,343-367(1978)に記
載されるように、低圧エルデックス(Eldex)勾配製造
機を使って、TEAP中のCH3CNの勾配をつくった。クロマ
トグラフ画分は注意してHPLCで監視し、実質的純度を示
す画分のみを集めた。それぞれ別個に純度を調べた精製
画分の脱塩は0.1%TFA中のCH3CNの勾配を用いて行っ
た。その後センターカット(center cut)を凍結乾燥し
て目的とするペプチド(純度98%以上でありうる)を得
た。
参考例1 次式: H-CaMeHis-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-
Arg-Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D−Lys-Leu
-Leu-Gln-Asp-Ile-Met-Ser-Arg-Gln-Gln-Gly-Glu-Ser-A
sn-Gln-Glu-Arg-Gly-Ala-NH2 で表わされる40アミノ酸残基のペプチド〔CaMeHis1,D
−NMA2,D−Lys21〕−hGRF(1−40)−NH2を、ベールら
の米国特許第4,292,313号に概要が記載されるように、
ベックマン990ペプチド合成機を使って市販のMBHA樹脂
上で段階的方法により合成した。本ペプチドはTLCおよ
びHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例2 次式」 H-His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser-Ser-Tyr-Arg-
Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-D-Lys-Leu-Leu-
His-Glu-Ile-Nle-Asn-Arg-Gln-Gln-Gly-Glu-Arg-Asn-Gl
n-Glu-Gln-Arg-Ser-Arg-Phe-Asn-OH で表わされるペプチド〔D−NMA2,D−Lys21,Nle27〕−r
GRF(1−43)−OHを、上述のChemistry Lettersに記載
されるように、ベックマン990ペプチド合成機でクロル
メチル化樹脂を用いて最初のカップリングをした後、実
施例1と同じように段階的方法により合成した。本ペプ
チドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋であること
が判明した。
実施例2 次式: NaMeTyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-Tyr-Arg
-Lys-Val-Leu-Ala-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys-Leu-Leu-G
ln-Asp-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされるhGRF類似体フラグメント〔NaMeTyr1,Ly
s8,Ala15,Nle27,Asn28〕−hGRF(1−29)−NH2を、実
施例1のようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合
成機を用いて段階的方法により合成した。本類似体はTL
CおよびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
本合成をN末端をかえて行い〔NaMeHis1,Lys8,Al
a15,Nle27,Asn28〕−hGRF(1−29)−NH2を合成した。
実施例3 次式: NaMeTyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-Arg
-Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D-Lys-Leu-Leu
-Gln-Asp-Ile-Nle-Ser-Arg-NH2 で表わされるhGRF類似体フラグメント〔NaMeTyr1,D−L
ys21,Nle27〕−hGRF(1−29)−NH2を、実施例1のよ
うにMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用い
て段階的方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびH
PLCを用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例3 次式: NaMe-His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-Tyr-
Arg-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-D-Arg-Leu-
Leu-His-Glu-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔NaMeHis1,D−NMA2,Lys8,D−Arg21,Nle
27〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1のようにMBHA
樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用いて段階的
方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用
いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例4 次式: NaMeTyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-D-Tyr-A
rg-Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D-Lys-Leu-L
eu-Gln-Asp-Ile-Nle-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔NaMeTyr1,D−Lys21,Nle27〕−hGRF(1
−29)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベック
マン990ペプチド合成機を用いて段階的方法により合成
した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純
粋であることが判明した。
参考例5 次式: H-His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asp-Ser-Tyr-Arg-
Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-D-Lys-Leu-Leu-
His-Glu-Ile-Nva-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔D−NMA2,Asp8,D−Lys21,Nva27〕−hGRF
(1−29)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベ
ックマン990ペプチド合成機を用いて段階的方法により
合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質的
に純粋であることが判明した。
参考例6 次式: H-D-Phe-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Glu-Ser-CaMeTy
r-Arg-Lys-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D-Lys-Le
u-Leu-Gln-Asp-Ile-Met-Ser-Arg-Gln-Gln-Gly-NH2 で表わされる〔D−Phe1,D−NMA2,Glu8,CaMeTyr10,Ile
13,D−Lys21〕−hGRF(1−32)−NH2を、ベールらの米
国特許第4,292,313号に概要が記載されるように、ベッ
クマン990ペプチド合成機を使ってMBHA樹脂上で段階的
方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用
いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例7 次式: H-pCl-Phe-D-MNA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser-Ser-Tyr-
Arg-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-D-Lys-Val-
Leu-His-Asp-Ile-Ile-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔p−Cl-Phe1,D−NMA2,D−Lys21,Val22,A
sp25,Ile27〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1に一
般に記載される方法でMBHA樹脂上でベックマン990ペプ
チド合成機を用いて段階的に合成した。本ペプチドはTL
CおよびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
参考例8 次式: H-CaMeLeu-D-NMA-D-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-Ty
r-Arg-Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D-Lys-Al
a-Leu-Gln-Asp-Ile-Met-Ser-Arg-Gln-Gln-Gly-NH2 で表わされる〔CaMeLeu1,D−NMA2,D−Asp3,Lys8,D−Ly
s21,Ala22〕−hGRF(1−32)−NH2を、実施例1のよう
にMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用いて
段階的方法により合成した。本類似体はTLCおよびHPLC
を用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例9 次式: H-D-Tyr-D-NHA-D-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-CaMe
-D-Tyr-Arg-Lys-Val-Leu-Ala-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D-A
rg-CaMeVal-Leu-Gln-Asp-Ile-D-Met-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔D−Tyr1,D−NMA2,D−Asp3,CaMe−D−T
yr10,Ala15,D−Arg21,CaMeVal22,D−Met27〕−hGRF(1
−29)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベック
マン990ペプチド合成機を用いて段階的方法により合成
した。本類似体はTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋
であることが判明した。
参考例10 次式: H-D-His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-Tyr-Ar
g-Arg-Leu-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-D-Lys-Leu-Le
u-His-Glu-Ile-Ala-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔D−His1,D−NMA2,Lys8,Leu13,D−Ly
s21,Ala27〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1に一般
に記載される方法でMBHA樹脂上でベックマン990ペプチ
ド合成機を用いて段階的に合成した。本ペプチドはTLC
およびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
参考例11 次式: NaMeTyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Glu-Ser-Tyr-A
rg-Arg-Ala-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-D-Arg-CaMeI
le-Leu-His-Glu-Ile-Met-Asn-Arg-NH2 で表わされるrGRF類似体フラグメント〔NaMeTyr1,D−N
MA2,Glu8,Ala13,D−Arg21,CaMeIle22〕−rGRF(1−2
9)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベックマン
990ペプチド合成機を用いて段階的方法により合成し
た。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋
であることが判明した。
参考例12 次式: H-CaMeLeu-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser-Ser-Tyr-
Arg-Arg-Leu-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-CaMeAla-Arg-D-Lys-
CaMeAla-Leu-His-Glu-Ile-Ala-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔CaMeLeu1,D−NMA2,Leu13,CaMeAla19,D
−Lys21,CaMeAla22,Ala22〕−rGRF−(1−29)−NH
2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプ
チド合成機を用いて段階的方法により合成した。本ペプ
チドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋であること
が判明した。
参考例13 次式: H-CaMePhe1‐NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-Tyr-
Arg-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAla-Arg-Lys-Le
u-Leu-Gln-Asp-Ile-Ile-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔CaMePhe1,NMA2,Lys8,Arg12,Ile13,CaMe
Ala19,Ile27〕−hGRF(1−29)−NH2を、ベールらの米
国特許第4,292,313号に概要が記載されるように、ベッ
クマン990ペプチド合成機を用いてMBHA樹脂上で段階的
方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用
いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例14 次式: desNH2‐D-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Arg-Ser-
Phe-Arg-Lys-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Ly
s-Leu-Leu-Gln-Asp-Ile-Leu-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔desaminoD-Tyr1,D−NMA2,Arg8,Phe10,Ca
MeVal13,Leu27,Asn28〕−hGRFを、ベールらの米国特許
第4,292,313号に概要が記載されるように、ベックマン9
90ペプチド合成機を用いてMBHA樹脂上で段階的方法によ
り合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質
的に純粋であることが判明した。
参考例15 次式: H-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-CaMeTyr-
Arg-Lys-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys-Ca
MeLeu-Leu-Gln-Asp-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔D−NMA2,CaMeTyr10,CaMeVal13,CaMeLeu
22,Nle27,Asn28〕−hGRF(1−29)−NH2を、ベールら
の米国特許第4,292,313号に概要が記載されるように、
ベックマン990ペプチド合成機を用いてMBHA樹脂上で段
階的方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLC
を用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例16 次式: H-CaMePhe-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser-Ser-CaMe
Tyr-Arg-Arg-CaMeIle-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-Ly
s-Leu-Leu-His-Glu-Ile-Val-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔CaMePhe1,D−NMA2,CaMeTyr10,CaMeIle
13,Val27〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1のよう
にMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用いて
段階的方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPL
Cを用いて実質的に純水であることが判明した。
参考例17 次式: desNH2‐D-Met-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-
CaMeTyr-Arg-Lys-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAl
a-Arg-Lys-Leu-Leu-Gln-Asp-Ile-Met-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔desaminoD-Met1,D−NMA2,CaMeTyr10,CaM
eVal13,CaMeAla19,Asn28〕−hGRF(1−44)−NH2を、
ベールらの米国特許第4,292,313号に概要が記載される
ように、ベックマン990ペプチド合成機を用いてMBHA樹
脂上で段階的方法により合成した。本ペプチドはTLCお
よびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例18 次式: NaMeHis-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-A
rg-Lys-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys-Leu
-Leu-Gln-Asp-Ile-Nle-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔NaMeHis1,D−NMA2,CaMeVal13‐Nle27
−hGRF(1−29)−NH2を、ベールらの米国特許第4,29
2,313号に概要が記載されるように、ベックマン990ペプ
チド合成機を用いてMBHA樹脂上で段階的方法により合成
した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純
粋であることが判明した。
参考例19 次式: For-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-CaMeTy
r-Arg-Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAla-Arg-Lys-
Leu-Leu-Gln-Asp-Ile-Leu-Asn-Arg-Gln-Gln-Gly-NH2 で表わされるhGRF類似体フラグメント〔For-Tyr1,D−NM
A2,CaMeTyr10,CaMeAla19,Leu27,Asn28〕−hGRF(1−3
2)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベックマン
990ペプチド合成機を用いて段階的方法により合成し
た。本類似体はTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋で
あることが判明した。
参考例20 次式: H-His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser-Ser-Tyr-Arg-
Lys-CaMeIle-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-CaMeAla-Arg-Lys-Le
u-Leu-His-Glu-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔D−NMA2,Lys12,CaMeIle13,CaMeAla19,N
le27〕−rGRF(1−29)−NH2 で表わされる〔D−NMA2,Lys12,CaMeIle13,CaMeAla19,N
le27〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1のようにMBH
A樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用いて段階的
方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用
いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例21 次式: H-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-Arg-
Arg-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys-CaMeLeu-Le
u-Gln-Asp-Ile-Ile-Ser-Arg-NH2 で表わされるhGRF類似体のフラグメント〔D−NMA2,Arg
12,CaMeLeu22,Ile27〕−hGRF(1−29)−NH2を、実施
例1のようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成
機を用いて段階的方法により合成した。本ペプチドはTL
CおよびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
参考例22 次式: H-D-Phe-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-Ar
g-Lys-CaMeVal-Leu-Ala-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys-CaMe
Leu-Leu-Gln-Asp-Ile-D-Met-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔D−Phe1,D−NMA2,CaMeVal13,Ala15,CaM
eLeu22,D−Met27〕−hGRF(1−29)−NH2を、実施例1
のようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を
用いて段階的方法により合成した。本類似体はTLCおよ
びHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例23 次式: H-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-Arg-
Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D-Arg-CaMeLeu-
Leu-Gln-Asp-Ile-Met-Ser-Arg-Gln-Gln-Gly-NH2 で表わされる〔D−NMA2,D−Arg21,CaMeLeu22〕−hGRF
(1−32)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベ
ックマン990ペプチド合成機を用いて段階的方法により
合成した。本類似体はTLCおよびHPLCを用いて実質的に
純粋であることが判明した。
参考例24 次式: desNH2His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-Tyr-
Arg-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-Lys-Leu-Le
u-His-Asp-Ile-Met-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔desaminoHis1,D−NMA2,Lys8,Asp25〕−r
GRF(1−29)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上で
ベックマン990ペプチド合成機を用いて段階的方法によ
り合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質
的に純粋であることが判明した。
参考例25 次式: Ac-D-His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Arg-Ser-CaMeT
yr-Arg-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-Lys-Leu
-Leu-His-Glu-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔Ac−D−His1,D−NMA2,Arg8,CaMeTyr10,
Nle27〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1のようにMB
HA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用いて段階
的方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを
用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例26 次式: H-Tyr-D-Ala-D-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-CaMeTy
r-Arg-Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAla-Arg-Lys-
CaMeLeu-Leu-Gln-Asp-Ile-Leu-Ser-Arg-Gln-Gln-Gly-NH
2 で表わされる〔D−Ala2,D−Asp3,CaMeTyr10,CaMeAl
a19,CaMeLeu22,Leu27〕−hGRF(1−32)−NH2を、実施
例1のようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成
機を用いて段階的方法により合成した。本類似体はTLC
およびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
参考例27 次式: H-D-Tyr-D-NMA-D-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-CaMe
-D-Tyr-Arg-Lys-Val-Leu-Ala-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys
-Leu-Leu-Gln-Asp-Ile-D-Met-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔D−Tyr1,D−NMA2,D−Asp3,Lys8,CaMe−
D−Tyr10,Ala15,D−Met27〕−hGRF(1−29)−NH
2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプ
チド合成機を用いて段階的方法により合成した。本ペプ
チドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋であること
が判明した。
参考例28 次式: H-D-His-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Arg-Ser-Tyr-Ar
g-Arg-Leu-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-CaMeAla-Arg-Lys-Leu-
Leu-His-Glu-Ile-Nle-Asn-Arg-Gln-Gln-Gly-NH2 で表わされる〔D−His1,D−NMA2,Arg8,Leu13,CaMeAla
19,Nle27〕−rGRF(1−32)−NH2を、ベールらの米国
特許第4,292,313号に概要が記載されるように、ベック
マン990ペプチド合成機を用いてMBHA樹脂上で段階的方
法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用い
て実質的に純粋であることが判明した。
参考例29 次式: desNH2Tyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser-Ser-Tyr-Ar
g-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-Lys-CaMeLeu-
Leu-His-Glu-Ile-Met-Asn-Arg-NH2 で表わされるrGRF類似体のフラグメント〔desaminoTy
r1,CaMeLeu22〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1の
ようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用
いて段階的方法により合成した。本ペプチドはTLCおよ
びHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例30 次式: Ac-D-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-CaMeT
yr-Arg-Lys-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAla-Arg
-Lys-CaMeLeu-Leu-Gln-Asp-Ile-Nle-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔Ac-D-Tyr1,D−NMA2,CaMeTyr10,CaMeVal
13,CaAla19,CaMeLeu22,Nle27〕−hGRF(1−29)−NH2
を、ベールらの米国特許第4,292,313号に概要が記載さ
れるように、ベックマン990ペプチド合成機を用いてMBH
A樹脂上で段階的方法により合成した。本ペプチドはTLC
およびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
参考例31 次式: H−CaMeLeu-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Glu-Ser-T
yr-Arg-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-CaMeAla-Arg-Lys
-Leu-Leu-His-Glu-Ile-Ile-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔CaMeLeu1,D−NMA2,Glu8,CaMeAla19,Glu
25,Ile27〕−rGRF(1−29)−NH2を、実施例1のよう
にMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用いて
段階的方法により合成した。本ペプチドはTLCおよびHPL
Cを用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例32 次式: For-D-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-
Arg-Lys-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAla-Arg-Ar
g-CaMeLeu-Leu-Gln-Asp-Ile-Met-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔For−D−Tyr1,D−NMA2,CaMeVal13,CaMe
Ala19,Arg21,CaMeLeu22,Asn28〕−hGRF(1−29)−NH2
を、ベールらの米国特許第4,292,313号に概要が記載さ
れるように、ベックマン990ペプチド合成機を用いてMBH
A樹脂上で段階的方法により合成した。本ペプチドはTLC
およびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
参考例33 次式: H-Tyr-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-Arg-Ly
s-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-Lys-Leu-Leu-
Gln-Asp-Ile-Nle-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔NMA2,CaMeVal13,Nle27〕−hGRF(1−2
9)−NH2を、ベールらの米国特許第4,292,313号に概要
が記載されるように、ベックマン990ペプチド合成機を
用いてMBHA樹脂上で段階的方法により合成した。本ペプ
チドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋であること
が判明した。本ペプチドを水に溶解し、1Nの酢酸を加え
ることによって酢酸塩を調製した。この溶液を凍結乾燥
して酢酸塩を得た。
参考例34 次式: H-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Arg-Ser-Tyr-Arg-
Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAla-Arg-Lys-CaMeLe
u-Leu-Gln-Asp-Ile-Nle-Ser-Arg-Gln-Gln-Gly-NH2 で表わされるhGRF類似体〔D−NMA2,Arg8,CaMeAla19,Ca
MeLeu22.Nle27〕−hGRF(1−32)−NH2を、実施例1の
ようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプチド合成機を用
いて段階的方法により合成した。本類似体はTLCおよびH
PLCを用いて実質的に純粋であることが判明した。
参考例35 次式: H-His-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Lys-Ser-Tyr-Arg-Ar
g-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-Ala-Arg-Arg-Leu-Leu-His-
GluYGwo-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔Lys8,Arg21,Nle27,〕−rGRF(1−29)
−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベックマン990
ペプチド合成機を用いて段階的方法により合成した。本
ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋である
ことが判明した。
参考例36 次式: H-Tyr-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-Arg-
Lys-CaMeVal-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-CaMeAla-Arg-Lys-Ca
MeLeu-Leu-Gln-Asp-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされるhGRF類似体〔D−NMA2,CaMeVal13,CaMeAla
19,CaMeLeu22,Nle27,Asn28〕−hGRF(1−29)−NH
2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベックマン990ペプ
チド合成機を用いて段階的方法により合成した。本ペプ
チドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純粋であること
が判明した。
参考例37 次式: H-Tyr-D-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Asn-Ser-Tyr-Arg-
Lys-Val-Leu-Gly-Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-D-Lys-Leu-Leu-
Gln-Gln-Ile-Nle-Ser-Arg-NH2 で表わされる〔D−Ala2,D−Lys21,Nle27〕−hGRF(1
−29)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベック
マン990ペプチド合成機を用いて段階的方法により合成
した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質的に純
粋であることが判明した。
参考例38 次式: H-Met-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser-Ser-Tyr-Arg-Ar
g-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-CaMeAla-Arg-Arg-Leu-Leu-
His-Glu-Ile-Nle-Asn-Arg-NH2 で表わされる〔Met1,CaMeAla19,Arg21,Nle27〕−rGRF
(1−29)−NH2を、実施例1のようにMBHA樹脂上でベ
ックマン990ペプチド合成機を用いて段階的方法により
合成した。本ペプチドはTLCおよびHPLCを用いて実質的
に純粋であることが判明した。
参考例39 次式: H-pCl-Phe-D-NMA-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-Ser−Ser-CaM
eTyr-Arg-Arg-Ile-Leu-Gly-Gln-Leu-Tyr-CaMeAla-Arg-A
rg-Leu-Leu-His-Asp-Ile-Nle-Asn-Arg-Gln-Gln-Gly-Glu
-Arg-Asn-Gln-Glu-Gln-Arg-Ser-Arg-Phe-Asn-OHで表わ
される〔pCl-Phe1,D−NMA2,CaMeTyr10,CaMeAla19,Ar
g21,Nle27〕−rGRF(1−43)−OHを、実施例3のよう
にクロルメチル化樹脂上でベックマン990ペプチド合成
機を用いて段階的方法により合成した。本ペプチドはTL
CおよびHPLCを用いて実質的に純粋であることが判明し
た。
実施例で調製した合成ペプチドは、インビトロ検定に
よって、合成hpGRF(1−40)−OHに比べて一般にGHの
分泌に対する影響が大きく本質的な活性は似ていること
が判明した。これらの合成ペプチドは全て生物学的に活
性であり、下垂体によるGHの分泌を効果的に刺激する有
用な化合物であると考えられる。
成長ホルモンの分泌を促進する代表的な合成ペプチド
の相対効力を決定するために、標品として合成hpGRF
(1−40)−OHを用いて等モル濃度の代表的な合成類似
体と並行比較することによりインビトロ検定を行った。
ここでは、試験の3から5日前に摘出したラット下垂体
細胞を含む培養物を使用した。比較試験のために成長ホ
ルモンの分泌が最適であると考えられる培養物を、ベー
ルらのEndocrinology91,562-572(1972)に記載さ
れ、またベールらのEndocrinology112,1553-1555(19
83)にさらに詳しく記載される一般的方法により使用し
た。試験する物質とのインキュベーションは3から4時
間行い、培地アリコートをとり出して、それらの免疫反
応性GH(irGH)の含有値を周知のラジオイムノアッセイ
で測定するための処理した。
等モル濃度の比較試験の結果を表1に示す。
成長ホルモン分泌のインビトロ試験の他に、合成ペプ
チドをウレタンで麻酔した雄ラットに静脈注射してイン
ビボ試験したところ、外因のGRFに対する反応は継続し
ながら自発的なGH分泌は抑えられることが判明した。血
液サンプルは注射前、注射後10分,30分,60分後直ちに採
取し、血液中のGHレベルをラジオイムノアッセイで測定
した。かかるインビボ試験によって、各々の合成ペプチ
ドはhpGRF(1−40)−OHに比べてはるかに生物学的効
力が大きいことが判明した。これらの合成ペプチドは、
静脈注射から30分および60分後の血液中の下垂体GHのレ
ベルによって示されるように、実質的な効果がより長く
持続する。GH分泌を検出するのに効果的なものとして知
られる他のGRFインビボ試験を、以上の結果を確認する
ために行った。GH分泌を促すのに効果的な上記ペプチド
の投与量は体重1kgあたり約500ナノグラムから約50ナノ
グラムであると考えられる。
この種の合成hGRF類似体およびおそらくrGRF類似体は
医師がGH産生を高めることを望むヒトへ適用すのに有用
であろう。この種の類似体によるGH分泌の刺激は、内因
性GRFの産生低下に起因する完全または相対的GH欠乏症
を有する患者を対象としている。さらに、増大したGH分
泌およびそれに伴う成長増加は正常のGHレベルを有する
ヒトまたは動物にも現われるであろう。また、投与は身
体の脂肪含量を変化させ、その他のGH依存性の代謝、免
疫および発生過程を変更させるであろう。例えば、これ
らの類似体は火傷を負ったような情況下にあるヒトの同
化過程を刺激する手段として有用でありうる。他の例と
してこれらの類似体は鶏、七面鳥、豚、ヤギ、牛および
羊のような商業用混血動物に、また魚や例えばウミガメ
やウナギのような冷血動物および両生類の養殖に、有効
量の本ペプチドを与えることにより成長をはやめ且つタ
ンパク質対脂肪の比を高めるために使用しうる。
ヒトに投与する場合、これらの合成ペプチドは少なく
とも約93%、好ましくは少なくとも98%の純度をもつべ
きである。本明細書において純度とは意図するペプチド
が存在する全てのペプチドおよびペプチドフラグメント
の表示重量%を占めることを意味する。この種の合成ペ
プチドを商業用または他の動物に成長促進および脂肪含
量低下の目的で投与する場合は、約5%程度の低い純
度、あるいは0.01%の純度でさえも許容しうるかも知れ
ない。これらの合成ペプチドまたはその無毒性塩は、医
薬組成物をつくるために薬学的または獣医学的に受容さ
れるキャリアーと混合されて、ヒトを含めた動物へ静脈
内、皮下、筋肉内、経皮的(例えば鼻腔内)、または経
口的にさえ投与することができる。投与は治療しようと
する受容者がこのような治療上の処置を必要とする場合
にGHの放出を刺激すべく医師により行われる。必要な投
与量は治療しようとするそれぞれの症状、その症状の程
度、および治療の持続時間により変化するであろう。
この種のペプチドは無毒性塩、例えば酸付加塩または
亜鉛や鉄などとの金属錯体(本明細書においては金属錯
体も塩として考える)の形でしばしば投与される。酸付
加塩の例は塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、
酢酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、リンゴ
酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩などである。活性成
分を錠剤の形で経口的に投与する場合、錠剤はトラガカ
ント、トウモロコシでんぷんまたはゼラチンのような結
合剤;アルギン酸のような崩壊剤;およびステアリン酸
マグネシウムのような滑沢剤を含みうる。液体での投与
が望まれる場合は甘味料および/または風味料を使用す
ることができ、また等張塩水やリン酸緩衝液での静脈内
投与を行うこともできる。
本ペプチドは医師の指導のもとでヒトに投与されるべ
きであり、医薬組成物は通常薬学的に受容される慣用の
固体または液体キャリアーと共にペプチドを含むだろ
う。一般に、非経口投与量は受容者の体重1kgあたりペ
プチド約0.01〜約1μgであるだろう。
本発明を本発明者が認める最もよい方法である好適実
施態様で説明したきたが、当分野での通常の知識を有す
る者に明らかないろいろな変更および修飾が特許請求の
範囲に記載する本発明の範囲から逸脱することなくされ
うることを理解すべきである。例えば、ペプチド鎖の修
飾、とりわけペプチドのカルボキシル末端から始まり大
体29位までの欠失は今までに知られた実験慣習に従って
行われ、それによりペプチドの生物学的効力の全てかま
さに本質的部分を保持するペプチドやペプチドフラグメ
ントがつくり出され、この種のペプチドも本発明の範囲
内に含まれると考えられる。さらに、両末端あるいはそ
のいずれかでの付加も行われ、かつ/またペプチド化学
の分野でよく知られるように自然界に存在する残基の代
わりにほぼ均等の残基を用いて、タンパク質の加水分解
に対して増強された抵抗性を有し、また本発明の範囲を
逸脱しない請求されたポリペプチドの効力の少なくとも
本質的部分を有する他の類似体を製造することができ
る。さらに現在の技術によってC末端の好ましいNH2
に対する修飾を起こってもよい。例えば、C末端のアミ
ノ酸残基のカルボキシル部分は−COOR,−CRO,−CONHNH
R,−CON(R)(R′)または−CH2OR(ここでRおよび
R′は低級アルキル、フルオロ低級アルキルまたは水素
である)とすることができる。このような修飾を行って
も合成ペプチドの効力は変わらないことから、かかる修
飾も本発明の範囲を逸脱するものではない。
本発明の様々な特徴は上述の特許請求の範囲において
強調される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワイリー・ウォーカー・ヴェイル・ジュ ニア アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,バルデズ 1643 (72)発明者 カテリーヌ・ラウレ・リーベル アメリカ合衆国カリフォルニア州92037, ラ・ホーラ,ブラックゴールド・ロード 9674 (56)参考文献 特開 昭61−210099(JP,A) 特開 昭60−57000(JP,A) 特開 昭60−260595(JP,A) 特開 昭60−100596(JP,A) 特開 昭59−139347(JP,A) 米国特許4626523(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 14/60 CA(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式: NαeTyr-Ala-Asp-Ala-Ile-Phe-Thr-R8‐Ser-Tyr-Arg
    -Lys-Val-Leu-R15‐Gln-Leu-Ser-Ala-Arg-R21‐Leu-Leu
    -Gln-Asp-Ile-Nle-R28‐Arg-NH2 (式中、R8はAsn、LysまたはAspであり;R15はGlyまた
    はAlaであり;R21はLysまたはD−Lysであり;R28はAsnま
    たはSerである;但し、次のうちの少なくとも1つが存
    在する:R8はLysであるか、R8はAspであるか、またはR
    21はD−Lysである)で表されるペプチドまたはその無
    毒性塩。
  2. 【請求項2】R8がAspである、請求項1記載のペプチ
    ド。
  3. 【請求項3】R21がD−Lysである、請求項1記載のペ
    プチド。
  4. 【請求項4】R8がLysである、請求項1記載のペプチ
    ド。
  5. 【請求項5】R28がAsnである、請求項1から4のいず
    れかに記載のペプチド。
  6. 【請求項6】次式: [NαMeTyr1,Asp8,Ala15,Nle27,Asn28]‐hGRF(1−2
    9)‐NH2: [NαMeTyr1,Lys8,Ala15,Nle27,Asn28]‐hGRF(1−2
    9)‐NH2;および [NαMeTyr1,D−Lys21,Nle27]‐hGRF(1−29)‐NH2 より選択される式を有する、請求項1記載のペプチド。
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