JP2750447B2 - プラスチック成形用黒鉛型 - Google Patents
プラスチック成形用黒鉛型Info
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Description
ラスチック成形に用いられる黒鉛型に関する。
成形の技術が求められており、出願人は、従来の金属製
のプラスチック成形用型である所謂金型にかわって、易
加工性で、熱伝導性が良く、耐熱性及び自己潤滑性に優
れた黒鉛材からなるプラスチック成形用黒鉛型を提案し
ている(特開昭63−162205号)。
スチック成形に適したすぐれた性質を兼ね備えている。
め、出射ノズルより高温、高粘度の溶融樹脂を型のゲー
トからキャビティ内に加圧注入する射出成形や、雄型と
雌型とを閉じ合わせ圧縮しながら成形する圧縮成形のよ
うに、溶融樹脂の集中的な加圧注入や急激な加圧に対し
て欠損を生じやすいという問題があった。
たり、補強したり、低価格にする等の各種の目的のため
に、炭酸カルシウム、木粉、パルプ、雲母、石英粉等の
充填剤がプラスチック材料に配合されるので、これら硬
い材料によって型のゲート部や型内面が摩耗したり、欠
落したりしやすいという問題があった。
状も複雑化してきており、型内面に多数の凹凸構造を有
するものが多く、このような凹凸構造に対して型の強度
を備えることが必要となってきている。
的な加圧注入や急激な加圧に対する欠損防止、あるいは
プラスチック材料に混入された硬い材料に対する摩耗や
欠落防止、凹凸構造に対する強度等が型に対して要求さ
れる。
り、型構造の補強を図り、プラスチック成形では、溶融
樹脂の集中的な加圧注入や急激な加圧による欠損や、プ
ラスチック材料に混入された硬い材料による摩耗や欠落
を防止し、また凹凸構造に対する強度を備えたプラスチ
ック成形用黒鉛型を提供しようとするものである。
用の黒鉛型であって、下記A)B)C)で構成される熱
硬化性樹脂(COPNA樹脂)の硬化体が黒鉛材の気孔内に
充填されて成ることを特徴とするプラスチック成形用黒
鉛型。
あるいはナフタレン、アントラセン、フェナントレン、
ピレン、クリセン、ナフタセン、アセナフテン、アセナ
フチレン、ペリレン、コロネン、及びこれらを主骨格と
する誘導体の中から選ばれる一種又は二種以上の混合物
からなる縮合多環芳香族化合物、 B)ヒドロキシメチル基、ハロメチル基のいずれか少な
くとも一種の基を二個以上有する一環または二環以上の
芳香環からなる架橋剤、 C)酸触媒。」 を、その要旨としている。
−キシリレングリコール(1,4−ベンゼンジメタノー
ル)、ジメチル−p−キシリレングリコール、ジメチル
−m−キシリレングリコール等である。
酸或いは、硫酸、リン酸、有機スルホン酸、カルボン酸
等のプロトン酸、及びこれらの誘導体の中から選ばれる
一種又は二種以上の混合物である。
剤と、酸触媒との混合比率は、架橋剤/縮合多環芳香族
化合物=0.5〜4.0(モル比)の範囲、縮合多環芳香族化
合物と架橋剤との混合物に対して酸触媒を0.5〜10wt%
の範囲とすることが好ましい。
中間反応生成物(Bステージ樹脂)を加熱溶融させた溶
融液、2)Bステージ樹脂を溶剤に溶解させた溶液とし
て使用することができ、これら液状のCOPNA樹脂を含浸
剤またはコーティング剤として型の作製に利用すること
ができる。
を減圧又は常圧下において浸漬する方法及び減圧下にお
いて浸漬した後、加圧して行なう方法がある。
り、ロールコータースプレーあるいは浸漬等により黒鉛
材表面に塗布して行なう。
り多孔質な黒鉛材の気孔をCOPNA樹脂で埋めることがで
きる。
黒鉛材の気孔内に充填されて成るプラスチック成形用黒
鉛型は、COPNA樹脂の硬化する過程において起こる架橋
結合によって、多孔質な黒鉛材の構造の補強が図られて
いる。
圧による欠損や、プラスチック材料に混入された硬い材
料による摩耗や欠落が防止される。また、COPNA樹脂に
より補強されたプラスチック成形用黒鉛型は、曲げ強
度、せん断強度等において黒鉛材のみからなるものに比
べ、高強度となり、複雑な凹凸構造を有する型に対して
十分な強度を備えることができる。
ールピッチよりなる配合物を加熱混練して得られた混練
物を粉砕後、ラバープレス機で成形して焼成、黒鉛化
し、熱膨張係数(室温〜1000℃)4.5×10-6℃-1、ショ
アー硬度52、75Å〜75000Åの径の微細気孔容積が0.08c
c/g、かさ密度が1.82の等方性黒鉛材を得た。この等方
性黒鉛材を加工して、射出成形用の型を作製した。
チル−m−キシリレングリコールをモル比で1:2で混合
し、そこにトリフルオロメタンスルホン酸を5wt%混合
し、120℃で40分間窒素気流中で反応させたCOPNA樹脂
(軟化点90℃)を用い、型に150℃で減圧含浸し、200℃
で1時間硬化させた後、250℃で3時間後硬化処理し
た。
むプラスチック材料を50時間連続成形した。その結果、
型の欠損はみられなかった。又、通常の黒鉛型と比較し
て本実施例の型の摩耗量は約1/3であった。
用の上型、下型を作製した。
キシレングリコールをモル比1:2の割合で混合し、5wt%
のp−トルエンスルホン酸を加え、130℃、40分間反応
させたCOPNA樹脂を溶剤に溶解させ、その溶液を上型、
下型にスプレーで塗布し、乾燥後、180℃で1時間硬化
させた後、250℃で2時間後硬化処理した。
る成形品を1000個連続成形した。その結果、型の割れ、
欠損等のトラブルは発生しなかった。
鉛材に液状のCOPNA樹脂を含浸またはコーティングして
硬化させた後、非酸化性雰囲気中で700〜2600℃に加熱
処理することにより、COPNA樹脂を炭化させたものとし
て作製することもできる。
表面にガラス状カーボンの膜を形成することができ、こ
れにより成形面を離型性の優れたものとすることができ
るとともに、高熱で行なわれるプラスチックの成形に対
して耐久性に富むプラスチック成形用黒鉛型を得ること
ができる。
樹脂は、フェノール、フラン等の熱硬化性樹脂と比較し
て遥かに高い炭素化率を有しており、このため加熱処理
過程においては体積収縮が小さく、また速い昇温速度で
加熱処理することができる。
用黒鉛型は、COPNA樹脂の硬化体によって多孔質な黒鉛
材の型構造の補強が図られているので、溶融樹脂の集中
的な加圧注入や急激な加圧による欠損や、プラスチック
材料に混入された硬い材料による摩耗や欠落を防止し、
複雑な凹凸構造に対する強度を備えることができ、型の
長寿命化を図ることができるとともに、型の欠損による
成形不良がなくなり、均質な製品の生産が期待できる。
れるので、別体の補強部材を型に取り付ける場合と異な
り、偏りがなく一様な型の強度アップを図ることができ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】型の一部又は全部が黒鉛材からなるプラス
チック成形用の黒鉛型であって、下記A)B)C)で構
成される熱硬化性樹脂の硬化体が黒鉛材の気孔内に充填
されて成ることを特徴とするプラスチック成形用黒鉛
型。 A)石炭系もしくは石油系の重質油、タール、ピッチ、
あるいはナフタレン、アントラセン、フェナントレン、
ピレン、クリセン、ナフタセン、アセナフテン、アセナ
フチレン、ペリレン、コロネン、及びこれらを主骨格と
する誘導体の中から選ばれる一種又は二種以上の混合物
からなる縮合多環芳香族化合物、 B)ヒドロキシメチル基、ハロメチル基のいずれか少な
くとも一種の基を二個以上有する一環または二環以上の
芳香環からなる架橋剤、 C)酸触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1093879A JP2750447B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | プラスチック成形用黒鉛型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1093879A JP2750447B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | プラスチック成形用黒鉛型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02270514A JPH02270514A (ja) | 1990-11-05 |
JP2750447B2 true JP2750447B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=14094763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1093879A Expired - Lifetime JP2750447B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | プラスチック成形用黒鉛型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2750447B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002254464A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Ibiden Co Ltd | プレス成形用型及びその製造方法 |
JP5044220B2 (ja) * | 2004-01-20 | 2012-10-10 | タッチストーン リサーチ ラボラトリー, リミテッド | 炭素発泡体複合ツールおよび炭素発泡体複合ツールを使用するための方法 |
-
1989
- 1989-04-13 JP JP1093879A patent/JP2750447B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02270514A (ja) | 1990-11-05 |
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