JP2742843B2 - 蛇腹状折畳み自在構築物 - Google Patents
蛇腹状折畳み自在構築物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば工事現場の仮設
ハウス,工場内仮設事務所,臨時救護所,温室等として
用いられる構築物に関し,特に全体を蛇腹状に折畳み自
在とした蛇腹状折畳み自在構築物に関する。
ハウス,工場内仮設事務所,臨時救護所,温室等として
用いられる構築物に関し,特に全体を蛇腹状に折畳み自
在とした蛇腹状折畳み自在構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の用途を有する構築物として,例
えば組立て式の仮設ハウス,テント等が知られている。
えば組立て式の仮設ハウス,テント等が知られている。
【0003】組立て式の仮設ハウスは,屋根,側壁,床
等をそれぞれパネル化し,これを連結枠を介して固定し
て組立てるものとされ,一般に現場で組立てる場合と,
組立てたものを現場に搬入し,クレーンを用いて設置す
る場合とがある。
等をそれぞれパネル化し,これを連結枠を介して固定し
て組立てるものとされ,一般に現場で組立てる場合と,
組立てたものを現場に搬入し,クレーンを用いて設置す
る場合とがある。
【0004】また,テントはフレームを現場において組
立て,これにテント形状に添うシートを被覆配設して固
定せしめる,一般に現場組立て式のものとされる。
立て,これにテント形状に添うシートを被覆配設して固
定せしめる,一般に現場組立て式のものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,この種仮設ハ
ウス,テントは設置に際して現場での組立て作業及び撤
去に際しての分解作業をそれぞれ必要とし,煩雑である
一方,これら作業は一般に専門乃至熟練技能を必要とす
るので,作業はこれら技能者に頼らざるを得ず,従って
設置,撤去を容易には行い難い。また部品数も多く,撤
去後の整理保管も煩雑であるとともに一般に比較的大き
なスペースを必要とする。
ウス,テントは設置に際して現場での組立て作業及び撤
去に際しての分解作業をそれぞれ必要とし,煩雑である
一方,これら作業は一般に専門乃至熟練技能を必要とす
るので,作業はこれら技能者に頼らざるを得ず,従って
設置,撤去を容易には行い難い。また部品数も多く,撤
去後の整理保管も煩雑であるとともに一般に比較的大き
なスペースを必要とする。
【0006】予め組立てたものを搬入する場合には,作
業の煩雑さは解消され得るが,一方で搬入,搬出に際し
て各床面積に応じた荷台の大型トラックを1棟毎に必要
とするので輸送の効率は極めて悪く,また撤去後の保管
スペースも,同様に各床面積に応じたスペースを1棟毎
に必要とし,その効率も極めて悪い。
業の煩雑さは解消され得るが,一方で搬入,搬出に際し
て各床面積に応じた荷台の大型トラックを1棟毎に必要
とするので輸送の効率は極めて悪く,また撤去後の保管
スペースも,同様に各床面積に応じたスペースを1棟毎
に必要とし,その効率も極めて悪い。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので,その課題とする処は,設置,撤去が容易であると
ともに輸送や保管のスペースを可及的に減少する一方,
外観が良好であるとともに併せて輸送や保管に際して縦
積み,縦置きを可及的に可能にして輸送や建物内の保管
に好適なものとした蛇腹状折畳み自在構築物を提供する
にある。
ので,その課題とする処は,設置,撤去が容易であると
ともに輸送や保管のスペースを可及的に減少する一方,
外観が良好であるとともに併せて輸送や保管に際して縦
積み,縦置きを可及的に可能にして輸送や建物内の保管
に好適なものとした蛇腹状折畳み自在構築物を提供する
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題のために,本発
明は構築物それ自体を蛇腹状折畳み自在のものとして一
連に構成するとともにこれを設置場所において伸張設置
し,また折畳むことにより縮少撤去乃至保管し得るよう
にし且つ折畳み時の折畳み高さが大きいことによって輸
送時や建物内保管時に縦積みや縦置きの障害となること
を可及的に防止し,その折畳み高さを規制し得るように
蛇腹状折畳み自在構築物として最適な構成のものとした
ものであって,即ち本発明は,前後方向に並列配置した
各上枠及び左右の縦枠による多数の連結フレームと,該
連結フレームを介して蛇腹状折畳み自在に配設した連結
フレーム間に各一対の屋根パネル及び左右の側壁パネル
と,前後方向端部の各連結フレームを閉鎖区画するよう
に該各連結フレームに配設した仕切り用又は出入り用の
仕切パネルとを備え且つ上記連結フレーム間各一対の屋
根パネル及び左右の側壁パネルの配設を,それぞれ連結
フレームの上枠及び左右の縦枠との間の全長に亘るアル
ミ全面蝶番によって各パネルの一側端を,各パネル間に
介設した介設枠との間の同じく全長に亘るアルミ全面蝶
番によって各パネルの他側端をそれぞれ蝶番連結して上
記一対の屋根パネルを山折りに,一対の側壁パネルを谷
折りに折曲自在とするとともに上記屋根パネルの介設枠
を幅広水平にして該一対の屋根パネルの山折り折曲の突
出高さを規制する一体の幅広パネルによって形成してな
ることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請求項
1),請求項1の各連結フレームに追加的に設けた下枠
に一側端を蝶番連結するとともに介設枠を介して他側端
を相互に蝶番連結せしめて,連結フレーム間に蛇腹状折
曲自在に介設せしめた連結フレーム間に各一対の山折り
の床パネルを追加的に備えてなることを特徴とする蛇腹
状折畳み自在構築物(請求項2),請求項1又は2の連
結フレームの上枠又は縦枠間に追加的に設けた架設枠に
一側端を蝶番連結するとともに介設枠を介して他側端を
蝶番連結してこれら連結フレーム間に蛇腹状折曲自在に
介設せしめた屋根パネル下方にして連結フレーム上方に
突出する各一対の山折りの天井パネルを追加的に備えて
なることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請求項
3),請求項1乃至3のいずれかの全部又は一部の連結
フレーム下端にキャスター,戸車等の転動走行手段を追
加的に設けてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構
築物(請求項4)及び請求項1乃至4のいずれかの任意
一対の連結フレーム間左右一方又は双方の側壁パネル介
設面を開放し,該開放位置及び該位置を基準とする並列
方向に複数の連結フレームを並列配置して該連結フレー
ム間に同様に各一対の屋根パネル及び側壁パネルを追加
的に配設せしめてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自
在構築物(請求項5)に係り且つこれらをそれぞれ発明
の要旨として,上記課題解決の手段としたものである。
明は構築物それ自体を蛇腹状折畳み自在のものとして一
連に構成するとともにこれを設置場所において伸張設置
し,また折畳むことにより縮少撤去乃至保管し得るよう
にし且つ折畳み時の折畳み高さが大きいことによって輸
送時や建物内保管時に縦積みや縦置きの障害となること
を可及的に防止し,その折畳み高さを規制し得るように
蛇腹状折畳み自在構築物として最適な構成のものとした
ものであって,即ち本発明は,前後方向に並列配置した
各上枠及び左右の縦枠による多数の連結フレームと,該
連結フレームを介して蛇腹状折畳み自在に配設した連結
フレーム間に各一対の屋根パネル及び左右の側壁パネル
と,前後方向端部の各連結フレームを閉鎖区画するよう
に該各連結フレームに配設した仕切り用又は出入り用の
仕切パネルとを備え且つ上記連結フレーム間各一対の屋
根パネル及び左右の側壁パネルの配設を,それぞれ連結
フレームの上枠及び左右の縦枠との間の全長に亘るアル
ミ全面蝶番によって各パネルの一側端を,各パネル間に
介設した介設枠との間の同じく全長に亘るアルミ全面蝶
番によって各パネルの他側端をそれぞれ蝶番連結して上
記一対の屋根パネルを山折りに,一対の側壁パネルを谷
折りに折曲自在とするとともに上記屋根パネルの介設枠
を幅広水平にして該一対の屋根パネルの山折り折曲の突
出高さを規制する一体の幅広パネルによって形成してな
ることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請求項
1),請求項1の各連結フレームに追加的に設けた下枠
に一側端を蝶番連結するとともに介設枠を介して他側端
を相互に蝶番連結せしめて,連結フレーム間に蛇腹状折
曲自在に介設せしめた連結フレーム間に各一対の山折り
の床パネルを追加的に備えてなることを特徴とする蛇腹
状折畳み自在構築物(請求項2),請求項1又は2の連
結フレームの上枠又は縦枠間に追加的に設けた架設枠に
一側端を蝶番連結するとともに介設枠を介して他側端を
蝶番連結してこれら連結フレーム間に蛇腹状折曲自在に
介設せしめた屋根パネル下方にして連結フレーム上方に
突出する各一対の山折りの天井パネルを追加的に備えて
なることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築物(請求項
3),請求項1乃至3のいずれかの全部又は一部の連結
フレーム下端にキャスター,戸車等の転動走行手段を追
加的に設けてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構
築物(請求項4)及び請求項1乃至4のいずれかの任意
一対の連結フレーム間左右一方又は双方の側壁パネル介
設面を開放し,該開放位置及び該位置を基準とする並列
方向に複数の連結フレームを並列配置して該連結フレー
ム間に同様に各一対の屋根パネル及び側壁パネルを追加
的に配設せしめてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自
在構築物(請求項5)に係り且つこれらをそれぞれ発明
の要旨として,上記課題解決の手段としたものである。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す図面に従って本発明を更に
具体的に説明すれば,Aは蛇腹状折畳み自在の構築物で
あり,本例の構築物Aは,工場等建物のフロアー,地表
等を床面としてそのまま用いるように下面開放のテント
状のものとしてあり,また本例の構築物Aは,多数の連
結フレームF,各連結フレームFを介して蛇腹状折畳み
自在に配設した連結フレームF間各一対の屋根パネルP
1,同じく各連結フレームF間各一対の左右の側壁パネ
ルP2及び前後方向端部の連結フレームFを閉鎖区画す
るように該各連結フレームFに配設したハニカムパネル
体による仕切パネルP3を備えたものとしてある。
具体的に説明すれば,Aは蛇腹状折畳み自在の構築物で
あり,本例の構築物Aは,工場等建物のフロアー,地表
等を床面としてそのまま用いるように下面開放のテント
状のものとしてあり,また本例の構築物Aは,多数の連
結フレームF,各連結フレームFを介して蛇腹状折畳み
自在に配設した連結フレームF間各一対の屋根パネルP
1,同じく各連結フレームF間各一対の左右の側壁パネ
ルP2及び前後方向端部の連結フレームFを閉鎖区画す
るように該各連結フレームFに配設したハニカムパネル
体による仕切パネルP3を備えたものとしてある。
【0010】即ち,連結フレームFは,それぞれ上枠1
0及び左右の縦枠11を備え,これらをコーナーブロッ
ク12によって下方開放のコ字状のものとして構成し,
また各屋根パネルP1及び側壁パネルP2は,上記仕切
パネルP3と同様にハニカムパネル体を用い更にこれに
囲繞枠を付したものとしてあり,上記連結フレームF間
各一対の屋根パネルP1及び左右の側壁パネルP2の配
設は,これをそれぞれ連結フレームFの上枠10及び左
右の縦枠11との間の全長に亘るアルミ全面蝶番Bによ
って各パネルP1,P2の一側端を,各パネルP1,P
2間に介設した介設枠35,36との間の同じく全長に
亘るアルミ全面蝶番Bによって各パネルP1,P2の他
側端をそれぞれ蝶番連結して上記一対の屋根パネルP1
を山折りに,一対の側壁パネルP2を谷折りに折曲自在
とするとともに上記屋根パネルP1の介設枠35を幅広
水平にして該屋根パネルP1の山折り折曲の突出高さを
規制する一体の幅広パネルによって形成したものとして
ある。
0及び左右の縦枠11を備え,これらをコーナーブロッ
ク12によって下方開放のコ字状のものとして構成し,
また各屋根パネルP1及び側壁パネルP2は,上記仕切
パネルP3と同様にハニカムパネル体を用い更にこれに
囲繞枠を付したものとしてあり,上記連結フレームF間
各一対の屋根パネルP1及び左右の側壁パネルP2の配
設は,これをそれぞれ連結フレームFの上枠10及び左
右の縦枠11との間の全長に亘るアルミ全面蝶番Bによ
って各パネルP1,P2の一側端を,各パネルP1,P
2間に介設した介設枠35,36との間の同じく全長に
亘るアルミ全面蝶番Bによって各パネルP1,P2の他
側端をそれぞれ蝶番連結して上記一対の屋根パネルP1
を山折りに,一対の側壁パネルP2を谷折りに折曲自在
とするとともに上記屋根パネルP1の介設枠35を幅広
水平にして該屋根パネルP1の山折り折曲の突出高さを
規制する一体の幅広パネルによって形成したものとして
ある。
【0011】即ちアルミ全面蝶番Bは,それぞれ長手方
向全長に亘る雄型突条20及び雌型凹条21とを備えて
各所定方向に所定角度回動自在のものとしてあり,本例
にあって,アルミ全面蝶番Bの雄型突条20及び雌型凹
条21は,それぞれ連結フレームFと屋根パネルP1と
の間及び側壁パネルP2との間において,また屋根パネ
ルP1間及び側壁パネルP2間において,これら連結フ
レームF又は各パネルP1,P2の一側端の全長に一体
的に固定配置した雄型連結枠30,31及び雌型連結枠
32,34に設けられ,またはパネルP1,P2他側端
の全長に同じく一体的に固定配置した雌型連結枠33,
34及びこれらパネルP1,P2間に介設した一体成型
或いは一体的に固定した一体の雄型介設枠35,36に
設けてあり,本例において雄型突条20は円筒状断面,
雌型凹条21は240゜乃至270゜の一側開口円弧状
断面を呈するものとしてある。
向全長に亘る雄型突条20及び雌型凹条21とを備えて
各所定方向に所定角度回動自在のものとしてあり,本例
にあって,アルミ全面蝶番Bの雄型突条20及び雌型凹
条21は,それぞれ連結フレームFと屋根パネルP1と
の間及び側壁パネルP2との間において,また屋根パネ
ルP1間及び側壁パネルP2間において,これら連結フ
レームF又は各パネルP1,P2の一側端の全長に一体
的に固定配置した雄型連結枠30,31及び雌型連結枠
32,34に設けられ,またはパネルP1,P2他側端
の全長に同じく一体的に固定配置した雌型連結枠33,
34及びこれらパネルP1,P2間に介設した一体成型
或いは一体的に固定した一体の雄型介設枠35,36に
設けてあり,本例において雄型突条20は円筒状断面,
雌型凹条21は240゜乃至270゜の一側開口円弧状
断面を呈するものとしてある。
【0012】即ち連結フレームFと屋根パネルP1間及
び連結フレームFと側壁パネルP2のアルミ全面蝶番B
における雄型突条20は,雄型連結枠30,31の内側
湾曲基部40の先端又は中間にそれぞれ45゜の角度に
傾斜ブリッジ41を突設し,該ブリッジ41が中心線を
なすようにその先端に突出形成せしめてあり,これによ
り上記内側湾曲基部40との間に回動ガイド用にして,
特に屋根パネルP1側にあっては荷重支持台を兼ねるよ
うにした湾曲受溝42を形成したものとしてある。
び連結フレームFと側壁パネルP2のアルミ全面蝶番B
における雄型突条20は,雄型連結枠30,31の内側
湾曲基部40の先端又は中間にそれぞれ45゜の角度に
傾斜ブリッジ41を突設し,該ブリッジ41が中心線を
なすようにその先端に突出形成せしめてあり,これによ
り上記内側湾曲基部40との間に回動ガイド用にして,
特に屋根パネルP1側にあっては荷重支持台を兼ねるよ
うにした湾曲受溝42を形成したものとしてある。
【0013】これら雄型連結枠30,31は,屋根パネ
ルP1では,各連結フレームFの上枠10に載置固定
し,また側壁パネルP2では,連結フレームFの縦枠1
1に固定することにより,それぞれ連結フレームFに所
定角度をなすように添設固定せしめてある。
ルP1では,各連結フレームFの上枠10に載置固定
し,また側壁パネルP2では,連結フレームFの縦枠1
1に固定することにより,それぞれ連結フレームFに所
定角度をなすように添設固定せしめてある。
【0014】また屋根パネルP1間のアルミ全面蝶番B
における雄型突条20は,屋根パネルP1間に介設した
後述のように幅広水平の雄型介設枠35の両端に内側湾
曲基部40を設け,厚肉としたブリッジ41を介して同
様に45゜の角度に突出形成し,併せて基部41との間
に受溝42を形成せしめたものとしてある。
における雄型突条20は,屋根パネルP1間に介設した
後述のように幅広水平の雄型介設枠35の両端に内側湾
曲基部40を設け,厚肉としたブリッジ41を介して同
様に45゜の角度に突出形成し,併せて基部41との間
に受溝42を形成せしめたものとしてある。
【0015】側壁パネルP2間のアルミ全面蝶番Bにお
ける雄型突条20は,側壁パネルP2間に介設した比較
的太径の雄型介設枠36の両端に設けてあり,本例にあ
ってこの雄型介設枠36は,上記連結フレームFの縦枠
を共通に用い,この縦枠の両端に,同じく連結フレーム
Fと側壁パネルP2間と共通の雄型連結枠31を各雄型
突条20が外側に位置するようにそれぞれ逆向きに固定
せしめてある。
ける雄型突条20は,側壁パネルP2間に介設した比較
的太径の雄型介設枠36の両端に設けてあり,本例にあ
ってこの雄型介設枠36は,上記連結フレームFの縦枠
を共通に用い,この縦枠の両端に,同じく連結フレーム
Fと側壁パネルP2間と共通の雄型連結枠31を各雄型
突条20が外側に位置するようにそれぞれ逆向きに固定
せしめてある。
【0016】一方,これら雄型突条20に対する雌型凹
条21は,それぞれ基部43と該基部43から突設した
円弧突条44とを備えた雌型連結枠32,34を用い,
該雌型連結枠32,34の円弧突条44内面側に形成せ
しめてある。
条21は,それぞれ基部43と該基部43から突設した
円弧突条44とを備えた雌型連結枠32,34を用い,
該雌型連結枠32,34の円弧突条44内面側に形成せ
しめてある。
【0017】屋根パネルP1の雌型連結枠32,33
は,単一の円弧突条44を基部43−端より突設して,
該基部43との間に240゜の円弧状雌型凹条21を,
また側壁パネルP2の雌型連結枠34は,一対の円弧突
条44を基部43両端より突設し,該基部43及び一対
の円弧突条44間に290゜の円弧状雌型凹条21をそ
れぞれ形成したものとしてある。
は,単一の円弧突条44を基部43−端より突設して,
該基部43との間に240゜の円弧状雌型凹条21を,
また側壁パネルP2の雌型連結枠34は,一対の円弧突
条44を基部43両端より突設し,該基部43及び一対
の円弧突条44間に290゜の円弧状雌型凹条21をそ
れぞれ形成したものとしてある。
【0018】このように形成された雄型突条20は,雌
型凹条21に対して長手方向一端側からスライド嵌合せ
しめることにより,連結フレームFと屋根パネルP1と
の間にあっては,雄型突条20のブリッジ41と雌型凹
条21の円弧突条44先端の当接位置及び雄型連結部3
0基部40と雌型連結部32の当接位置間における60
゜の角度範囲において,屋根パネルP1間にあってはブ
リッジ41と円弧突条44及び雌型連結部33の各当接
位置間における65゜の角度範囲において,更に連結フ
レームFと側壁パネルP3間並びに側壁パネルP2間に
あっては,ブリッジ41と一対の円弧突条44先端との
各当接位置間における90゜の角度範囲においてそれぞ
れ相互に回動することにより折曲自在としたアルミ全面
蝶番Bを形成してある。
型凹条21に対して長手方向一端側からスライド嵌合せ
しめることにより,連結フレームFと屋根パネルP1と
の間にあっては,雄型突条20のブリッジ41と雌型凹
条21の円弧突条44先端の当接位置及び雄型連結部3
0基部40と雌型連結部32の当接位置間における60
゜の角度範囲において,屋根パネルP1間にあってはブ
リッジ41と円弧突条44及び雌型連結部33の各当接
位置間における65゜の角度範囲において,更に連結フ
レームFと側壁パネルP3間並びに側壁パネルP2間に
あっては,ブリッジ41と一対の円弧突条44先端との
各当接位置間における90゜の角度範囲においてそれぞ
れ相互に回動することにより折曲自在としたアルミ全面
蝶番Bを形成してある。
【0019】従って,このアルミ全面蝶番Bを介してそ
れぞれ蝶番連結した構築物Aは,各連結フレームFを基
準として,屋根パネルP1及び側壁パネルP2を蛇腹状
に伸張させて,工場内設置の事務所,屋外設置の仮設ハ
ウス,救護所等として使用することができ,また同じく
連結フレームFを基準として屋根パネルP1を上方に突
出折曲するように山折りに,側壁パネルP2を連結フレ
ームF間に介入折曲するように谷折りにそれぞれ蛇腹状
に折畳んで,一対の屋根パネルP1をその雄型介設枠3
5の幅寸法に略対数を乗じた奥行寸法で全体を一体のま
まコンパクトに縮少し,撤去保管,輸送等を行うことが
できるものとしてある。
れぞれ蝶番連結した構築物Aは,各連結フレームFを基
準として,屋根パネルP1及び側壁パネルP2を蛇腹状
に伸張させて,工場内設置の事務所,屋外設置の仮設ハ
ウス,救護所等として使用することができ,また同じく
連結フレームFを基準として屋根パネルP1を上方に突
出折曲するように山折りに,側壁パネルP2を連結フレ
ームF間に介入折曲するように谷折りにそれぞれ蛇腹状
に折畳んで,一対の屋根パネルP1をその雄型介設枠3
5の幅寸法に略対数を乗じた奥行寸法で全体を一体のま
まコンパクトに縮少し,撤去保管,輸送等を行うことが
できるものとしてある。
【0020】このとき上記屋根パネルP1の雄型介設枠
35は,上記折畳みのコンパクト性を可及的に維持し
て,側壁パネルP2の比較的太径の介設枠36を含めた
相対的な折畳み厚さに対応し,該厚さを屋根パネルP1
内に受け入れるとともにその範囲で可及的に介設枠35
の幅を確保するようにし,これを略パネルの1/2幅程
度とした水平幅広の,例えば幅広に一体成型したアルミ
押出材の幅広パネル体によって形成したものを用い,そ
れぞれパネルP1間に介設してあり,これにより一対の
屋根パネルP1間に,側壁パネルP2と同様の幅の雄型
介設枠36を用いたものに比して,折曲幅を縮小するよ
うにし,一対の屋根パネルP1を上記山折りとしたこと
による山折り折曲の突出高さを規制するものとして,構
築物Aの上記折畳み縮小時の折畳み高さを規制して,輸
送時にトラック荷台に縦積みしたときに,通行高さ制限
のある,例えばガード下の通行を可及的に可能とし,ま
た天井乃至上階スラブ下面高さに対してそれ以下の高さ
として,建物内の縦置き保管を可及的に可能とし,いず
れも平積みを行うことによる輪送,保管のスペース増大
を防止するようにしてある。
35は,上記折畳みのコンパクト性を可及的に維持し
て,側壁パネルP2の比較的太径の介設枠36を含めた
相対的な折畳み厚さに対応し,該厚さを屋根パネルP1
内に受け入れるとともにその範囲で可及的に介設枠35
の幅を確保するようにし,これを略パネルの1/2幅程
度とした水平幅広の,例えば幅広に一体成型したアルミ
押出材の幅広パネル体によって形成したものを用い,そ
れぞれパネルP1間に介設してあり,これにより一対の
屋根パネルP1間に,側壁パネルP2と同様の幅の雄型
介設枠36を用いたものに比して,折曲幅を縮小するよ
うにし,一対の屋根パネルP1を上記山折りとしたこと
による山折り折曲の突出高さを規制するものとして,構
築物Aの上記折畳み縮小時の折畳み高さを規制して,輸
送時にトラック荷台に縦積みしたときに,通行高さ制限
のある,例えばガード下の通行を可及的に可能とし,ま
た天井乃至上階スラブ下面高さに対してそれ以下の高さ
として,建物内の縦置き保管を可及的に可能とし,いず
れも平積みを行うことによる輪送,保管のスペース増大
を防止するようにしてある。
【0021】図中P4は側壁パネルP2の上端に一体的
延設状に設けた,特に気密性を確保するに好適な妻面密
封用の追加閉塞パネル,13は設置撤去ひいては移動を
容易化するために各連結フレームF縦枠下端及び側壁パ
ネルP2間雄型介設枠36下端にそれぞれ設置した転動
走行手段としてのキャスター,14は端部連結フレーム
Fの仕切パネルP3に設けたドア,45は屋根パネルP
1の各雌型連結枠32,33に一体成型して設けた,特
に屋外使用時の防水性を確保するに好適な先端に気密材
46を嵌着した防水フイン,47は蝶番装置Bの位置ズ
レ,離脱防止用に蝶番装置B端部に設けた固定プレート
をそれぞれ示す。
延設状に設けた,特に気密性を確保するに好適な妻面密
封用の追加閉塞パネル,13は設置撤去ひいては移動を
容易化するために各連結フレームF縦枠下端及び側壁パ
ネルP2間雄型介設枠36下端にそれぞれ設置した転動
走行手段としてのキャスター,14は端部連結フレーム
Fの仕切パネルP3に設けたドア,45は屋根パネルP
1の各雌型連結枠32,33に一体成型して設けた,特
に屋外使用時の防水性を確保するに好適な先端に気密材
46を嵌着した防水フイン,47は蝶番装置Bの位置ズ
レ,離脱防止用に蝶番装置B端部に設けた固定プレート
をそれぞれ示す。
【0022】図16及び図17は,上記構築物Aの各連
結フレームF間に更に各一対の天井パネルP5及び/又
は床パネルP6を追加的に設けた例を示し,これら一対
の天井パネルP5及び/又は床パネルP6はいずれも連
結フレームFに一側端を蝶番連結し,併せて他側端を蝶
番連結せしめて,いずれも連結フレームF間に蛇腹状折
曲自在に介設するように,例えば上記屋根パネルと同様
に配置したものとしてある。
結フレームF間に更に各一対の天井パネルP5及び/又
は床パネルP6を追加的に設けた例を示し,これら一対
の天井パネルP5及び/又は床パネルP6はいずれも連
結フレームFに一側端を蝶番連結し,併せて他側端を蝶
番連結せしめて,いずれも連結フレームF間に蛇腹状折
曲自在に介設するように,例えば上記屋根パネルと同様
に配置したものとしてある。
【0023】このとき天井パネルP5は,連結フレーム
Fと屋根パネルP1の蝶番連結位置より下方となるよう
に,その上枠10又は該上枠10とは別に縦枠11間に
追加的に設けた架設枠に蝶番連結し,屋根パネルP1下
方にして連結フレームF上方に折曲自在の各一対にして
山折りのものとし,例えば天井パネルP5間に介設枠3
7を用い,これを屋根パネルP1間の介設枠35より幅
狭のものとすることにより,屋根パネルP1と同様の蝶
番連結を行うようにしたものとし,また床パネルP6
は,上記連結フレームFの縦枠11下方にそれぞれ下枠
を追加的に架設状に設け,この下枠に対して同じく蝶番
連結し,連結フレームF間に折曲自在の各一対にして山
折りのものとし,例えば折曲高さが側壁パネルP2の高
さ範囲を超えないように,上記と同様又はこれと異幅の
介設枠38を用いるようにしたものとしてある。
Fと屋根パネルP1の蝶番連結位置より下方となるよう
に,その上枠10又は該上枠10とは別に縦枠11間に
追加的に設けた架設枠に蝶番連結し,屋根パネルP1下
方にして連結フレームF上方に折曲自在の各一対にして
山折りのものとし,例えば天井パネルP5間に介設枠3
7を用い,これを屋根パネルP1間の介設枠35より幅
狭のものとすることにより,屋根パネルP1と同様の蝶
番連結を行うようにしたものとし,また床パネルP6
は,上記連結フレームFの縦枠11下方にそれぞれ下枠
を追加的に架設状に設け,この下枠に対して同じく蝶番
連結し,連結フレームF間に折曲自在の各一対にして山
折りのものとし,例えば折曲高さが側壁パネルP2の高
さ範囲を超えないように,上記と同様又はこれと異幅の
介設枠38を用いるようにしたものとしてある。
【0024】図18及び図19は,上記各前後方向に延
びる平面長方形の形状とされた構築物に対して,平面L
字状に折曲した構築物Aを構成した例であり,本例にあ
っては上記端部側に位置した連結フレームF1間左右一
方の前記側壁パネルP2配置面を開放し,該開放位置及
び該位置を基準とする並列方向に複数の連結フレームF
を更に並列配置して,これらの連結フレームF間に上記
と同様各一対の屋根パネルP1,側壁パネルP2,更に
床パネルP5,天井パネルP6をそれぞれ蝶番連結して
介設したものとしてある。
びる平面長方形の形状とされた構築物に対して,平面L
字状に折曲した構築物Aを構成した例であり,本例にあ
っては上記端部側に位置した連結フレームF1間左右一
方の前記側壁パネルP2配置面を開放し,該開放位置及
び該位置を基準とする並列方向に複数の連結フレームF
を更に並列配置して,これらの連結フレームF間に上記
と同様各一対の屋根パネルP1,側壁パネルP2,更に
床パネルP5,天井パネルP6をそれぞれ蝶番連結して
介設したものとしてある。
【0025】図21及び図22は,上記構築物Aに,伸
張縮少を安定して確実に行うとともに構築物Aの独立構
築物としての保形性を向上するために,必要に応じて追
加的に設置し得る伸縮操作装置Cを示したもので,本例
の伸縮操作装置Cは,長尺雄ネジロッド50を各側壁パ
ネルP2間の各雄型の介設枠36に架設固定し,これに
螺装した逆ネジ一対の移動ナット53の離隔間隔に応じ
てリンク棒54を介して,屋根パネルP1間の介設枠3
5を上下に昇降自在としたものとしてある。
張縮少を安定して確実に行うとともに構築物Aの独立構
築物としての保形性を向上するために,必要に応じて追
加的に設置し得る伸縮操作装置Cを示したもので,本例
の伸縮操作装置Cは,長尺雄ネジロッド50を各側壁パ
ネルP2間の各雄型の介設枠36に架設固定し,これに
螺装した逆ネジ一対の移動ナット53の離隔間隔に応じ
てリンク棒54を介して,屋根パネルP1間の介設枠3
5を上下に昇降自在としたものとしてある。
【0026】側壁パネルP2間介設枠36との固定は,
雄ネジロッド50端部に螺装した逆ネジ一対の固定ナッ
ト51を,介設枠36の透孔内にそれぞれ挿入し,透孔
両側から嵌合固定した一対のナット受金具52内に回転
不能に嵌め入れることによってなされており,また屋根
パネルP1間介設枠35の昇降は,各移動ナット53に
連結したリンク棒54を上端側で連結する固定金具55
を,該介設枠35の下端に当接固定することになってな
されている。
雄ネジロッド50端部に螺装した逆ネジ一対の固定ナッ
ト51を,介設枠36の透孔内にそれぞれ挿入し,透孔
両側から嵌合固定した一対のナット受金具52内に回転
不能に嵌め入れることによってなされており,また屋根
パネルP1間介設枠35の昇降は,各移動ナット53に
連結したリンク棒54を上端側で連結する固定金具55
を,該介設枠35の下端に当接固定することになってな
されている。
【0027】従って,雄ネジロッド50をその一端側又
は両端側に設けた回転ハンドル56を正逆方向に回転操
作すれば,固定ナット51及び移動ナット53はそれぞ
れ同間隔分移動し,移動ナット53が昇降方向に作用し
て介設枠35を昇降させて各屋根パネルP1の山折りの
折畳み又は伸張を,固定ナット51が離接方向に作用し
て介設枠36を引寄せ又は離隔させて各側壁パネルP2
の谷折り折畳み又は伸張を同時的に行うことが可能とな
る。
は両端側に設けた回転ハンドル56を正逆方向に回転操
作すれば,固定ナット51及び移動ナット53はそれぞ
れ同間隔分移動し,移動ナット53が昇降方向に作用し
て介設枠35を昇降させて各屋根パネルP1の山折りの
折畳み又は伸張を,固定ナット51が離接方向に作用し
て介設枠36を引寄せ又は離隔させて各側壁パネルP2
の谷折り折畳み又は伸張を同時的に行うことが可能とな
る。
【0028】図示した例は以上のとおりとしたが,本発
明にあっては上記ハニカムパネル体に代えて,着色乃至
無着色の硝子,合成樹脂等の透明,半透明乃至不透明の
パネル体,屋根パネル,側壁パネル,仕切パネル等の全
部又は一部に用いることができ,更に不透明のパネル体
とするとき,金属系,軽量発泡コンクリート系,木質系
或いはこれらの複合材料,更には断熱,防音材を介設し
たもの等を広く用いることができる。
明にあっては上記ハニカムパネル体に代えて,着色乃至
無着色の硝子,合成樹脂等の透明,半透明乃至不透明の
パネル体,屋根パネル,側壁パネル,仕切パネル等の全
部又は一部に用いることができ,更に不透明のパネル体
とするとき,金属系,軽量発泡コンクリート系,木質系
或いはこれらの複合材料,更には断熱,防音材を介設し
たもの等を広く用いることができる。
【0029】側壁パネルの一部に出入口,窓等を設けた
り,通気口,採光口等を設けることができ,また仕切パ
ネルは出入用に多数の小パネルを蛇腹状に蝶番連結した
上吊り横引シャッター,縦引シャッター,引戸等とする
ことができる。側壁パネルは谷折りにすることがコンパ
クトな縮少に便利であるから,この場合,側壁パネル横
幅が限定されることがあるので,出入口はこれを仕切パ
ネルのみに設置するのがよいが,側壁パネルにその開口
幅を得られれば,もとよりこの側壁パネルに出入口を設
けることが可能である。
り,通気口,採光口等を設けることができ,また仕切パ
ネルは出入用に多数の小パネルを蛇腹状に蝶番連結した
上吊り横引シャッター,縦引シャッター,引戸等とする
ことができる。側壁パネルは谷折りにすることがコンパ
クトな縮少に便利であるから,この場合,側壁パネル横
幅が限定されることがあるので,出入口はこれを仕切パ
ネルのみに設置するのがよいが,側壁パネルにその開口
幅を得られれば,もとよりこの側壁パネルに出入口を設
けることが可能である。
【0030】また床パネルを用いるときは,例えば突設
脚等の介物を設置するようにすれば床荷重に対する強度
確保手段となり得るために好ましい。
脚等の介物を設置するようにすれば床荷重に対する強度
確保手段となり得るために好ましい。
【0031】上記の如くに,連結フレーム又はパネルに
おいて,蝶番連結は,その側端全長に亘るアルミ全面蝶
番によって行うようにすることにより,精度が高く且つ
連結強度を確保する上で都合がよいが,このアルミ全面
蝶番を用いるに際しては,雄型突条,雌型凹条をそれぞ
れ連結フレーム,パネル枠材,パネル間介設枠等と一体
成型し又は上記例の如くに,これらと別体に成型して一
体的に固定することのいずれも可能である。従って,例
えば鋼製の連結フレーム等を用いるときにおいても,こ
れがステンレスであれば,このアルミ全面蝶番を直接に
添設固定することができるが,鉄であれば絶縁材を介す
る等電触防止措置を施して同様に添設固定せしめること
ができ,アルミ全面蝶番を一体的に固定する連結フレー
ム等はアルミ製のものに限らない。
おいて,蝶番連結は,その側端全長に亘るアルミ全面蝶
番によって行うようにすることにより,精度が高く且つ
連結強度を確保する上で都合がよいが,このアルミ全面
蝶番を用いるに際しては,雄型突条,雌型凹条をそれぞ
れ連結フレーム,パネル枠材,パネル間介設枠等と一体
成型し又は上記例の如くに,これらと別体に成型して一
体的に固定することのいずれも可能である。従って,例
えば鋼製の連結フレーム等を用いるときにおいても,こ
れがステンレスであれば,このアルミ全面蝶番を直接に
添設固定することができるが,鉄であれば絶縁材を介す
る等電触防止措置を施して同様に添設固定せしめること
ができ,アルミ全面蝶番を一体的に固定する連結フレー
ム等はアルミ製のものに限らない。
【0032】アルミ全面蝶番における,雄型突条,雌型
凹条と連結フレーム,パネル枠材等又は介設枠との位置
関係は任意にこれを定めて,対をなす一方に雄型突条,
他方に雌型凹条が位置するように配置すれば足りる。従
って,例えば屋根パネルの一側端に雄型突条を,他側端
に雌型凹条を設け或いは両側端に雄型突条を設けてそれ
ぞれ連結フレーム,介設枠との間でこれを構成すること
が可能である。
凹条と連結フレーム,パネル枠材等又は介設枠との位置
関係は任意にこれを定めて,対をなす一方に雄型突条,
他方に雌型凹条が位置するように配置すれば足りる。従
って,例えば屋根パネルの一側端に雄型突条を,他側端
に雌型凹条を設け或いは両側端に雄型突条を設けてそれ
ぞれ連結フレーム,介設枠との間でこれを構成すること
が可能である。
【0033】構築物の形状は上記平面長方形,平面L字
状のものの他,E状,F状,コ状,十字状,ロ字状等適
宜になし得る。但し,ロ字状のように構築物が囲繞状と
なり又はその部分が存在する形状となるときは,そのい
ずれかの端部を連結自在として折畳み可能とする必要が
ある。
状のものの他,E状,F状,コ状,十字状,ロ字状等適
宜になし得る。但し,ロ字状のように構築物が囲繞状と
なり又はその部分が存在する形状となるときは,そのい
ずれかの端部を連結自在として折畳み可能とする必要が
ある。
【0034】更に,例えばクレーンによって吊下げ設置
し,撤去するために構築物の,特に連結フレーム,屋根
パネル,或いは介設枠に単一又は複数のフックを設ける
こと,キャスターに代る転動走行手段として戸車を用い
ること,該転動走行手段の設置を連結フレームの一部と
し,又は更に側壁パネル間蝶番連結位置,上記例の介設
枠に追加的に設置すること,屋根パネルと上記閉塞パネ
ル間等に気密材を介設し,密封性を高めること,逆に閉
塞パネルの設置を省略し,または上記防水フインの設置
を省略して構築物を,例えば工場内等屋内設置専用のも
のとすること,転動走行手段にストッパーを付し,蝶番
連結部分において伸張状態保持用に着脱自在のかんぬき
をフレーム間,パネル間又はパネルと介設枠間に設置
し,或いは連結フレームと屋根パネル又は側壁パネル間
等に着脱自在の筋交を設置する等構築物の形状保持措置
を施すこと,連結フレームを構成する上枠,縦枠等の断
面形状,設置態様を端部の連結フレームとこれらの間に
位置するものとの間で別異なものとすること,構築物
の,例えば上記連結フレーム,介設枠等に配線を施し,
必要に応じて屋根パネル間介設枠に蛍光灯,換気ファ
ン,火災探知機等を設置すること,構築物の屋根パネル
に空気清浄装置を設置して該構築物をクリーンルームと
して使用すること等を含めて,本発明の実施に当って
は,連結フレーム,屋根パネル,側壁パネル,床パネ
ル,天井パネル,仕切パネル,転動走行手段等の各具体
的材質,形状,構造,寸法,他のものの付加,構築物の
形状,用途等は前記発明の要旨に反しない限りこれを様
々に変更することができ,以上に図示し,説明したもの
に限定するには及ばない。
し,撤去するために構築物の,特に連結フレーム,屋根
パネル,或いは介設枠に単一又は複数のフックを設ける
こと,キャスターに代る転動走行手段として戸車を用い
ること,該転動走行手段の設置を連結フレームの一部と
し,又は更に側壁パネル間蝶番連結位置,上記例の介設
枠に追加的に設置すること,屋根パネルと上記閉塞パネ
ル間等に気密材を介設し,密封性を高めること,逆に閉
塞パネルの設置を省略し,または上記防水フインの設置
を省略して構築物を,例えば工場内等屋内設置専用のも
のとすること,転動走行手段にストッパーを付し,蝶番
連結部分において伸張状態保持用に着脱自在のかんぬき
をフレーム間,パネル間又はパネルと介設枠間に設置
し,或いは連結フレームと屋根パネル又は側壁パネル間
等に着脱自在の筋交を設置する等構築物の形状保持措置
を施すこと,連結フレームを構成する上枠,縦枠等の断
面形状,設置態様を端部の連結フレームとこれらの間に
位置するものとの間で別異なものとすること,構築物
の,例えば上記連結フレーム,介設枠等に配線を施し,
必要に応じて屋根パネル間介設枠に蛍光灯,換気ファ
ン,火災探知機等を設置すること,構築物の屋根パネル
に空気清浄装置を設置して該構築物をクリーンルームと
して使用すること等を含めて,本発明の実施に当って
は,連結フレーム,屋根パネル,側壁パネル,床パネ
ル,天井パネル,仕切パネル,転動走行手段等の各具体
的材質,形状,構造,寸法,他のものの付加,構築物の
形状,用途等は前記発明の要旨に反しない限りこれを様
々に変更することができ,以上に図示し,説明したもの
に限定するには及ばない。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のとおり構成したので,請
求項1は,前後方向に並列配置した連結フレームを基準
とし,アルミ全面蝶番によってスムーズにして安定した
回動による一連の屋根パネル及び側壁パネルの伸張,折
畳み縮小を簡易且つ確実に行って設置,撤去を容易化す
るとともに屋根パネルを山折りとし,側壁パネルを谷折
りとする伸張,折畳み縮小によって,伸長時に屋根パネ
ルのアルミ全面蝶番による下支え状の支持作用を得ら
れ,形状維持と強度向上に資し,また折畳み縮小時に連
結フレーム幅内に納まるとともに折畳み長さを可及的に
コンパクトとし,輸送及び保管の省スペース化に資する
上,前後方向各端部が閉鎖された仮設ハウス,工場内仮
設事務所,臨時救護所等としての居住性,気密性,また
温室等としての気密性を確保し易く,更に上記屋根パネ
ルを山折りとし,屋根パネルの介設枠を水平幅広とした
ことにより,外観を良好にするとともに,その山折り折
曲の突出高さを規制し,折畳み縮小時の折畳み高さを規
制して,輸送時にトラック荷台に縦積みしたときに,通
行高さ制限のある,例えばガード下の通行を可及的に可
能とし,また天井乃至上階スラブ下面高さに対してそれ
以下の高さとして,建物内の縦置き保管を可及的に可能
とし,いずれも平積みを行うことによる輸送,保管のス
ペース増大を防止して,輸送,建物内の保管に好適なも
のとした蛇腹状折畳み自在構築物を提供することができ
る。
求項1は,前後方向に並列配置した連結フレームを基準
とし,アルミ全面蝶番によってスムーズにして安定した
回動による一連の屋根パネル及び側壁パネルの伸張,折
畳み縮小を簡易且つ確実に行って設置,撤去を容易化す
るとともに屋根パネルを山折りとし,側壁パネルを谷折
りとする伸張,折畳み縮小によって,伸長時に屋根パネ
ルのアルミ全面蝶番による下支え状の支持作用を得ら
れ,形状維持と強度向上に資し,また折畳み縮小時に連
結フレーム幅内に納まるとともに折畳み長さを可及的に
コンパクトとし,輸送及び保管の省スペース化に資する
上,前後方向各端部が閉鎖された仮設ハウス,工場内仮
設事務所,臨時救護所等としての居住性,気密性,また
温室等としての気密性を確保し易く,更に上記屋根パネ
ルを山折りとし,屋根パネルの介設枠を水平幅広とした
ことにより,外観を良好にするとともに,その山折り折
曲の突出高さを規制し,折畳み縮小時の折畳み高さを規
制して,輸送時にトラック荷台に縦積みしたときに,通
行高さ制限のある,例えばガード下の通行を可及的に可
能とし,また天井乃至上階スラブ下面高さに対してそれ
以下の高さとして,建物内の縦置き保管を可及的に可能
とし,いずれも平積みを行うことによる輸送,保管のス
ペース増大を防止して,輸送,建物内の保管に好適なも
のとした蛇腹状折畳み自在構築物を提供することができ
る。
【0036】請求項2及び3は,更に床パネル及び/又
は天井パネルを備えたものとし得るから,上記に加え
て,特に仮設ハウス,工場内仮設事務所,臨時救護所等
の居住性を向上し,蛇腹状折畳み自在構築物としての価
値を向上したものとすることができる。
は天井パネルを備えたものとし得るから,上記に加え
て,特に仮設ハウス,工場内仮設事務所,臨時救護所等
の居住性を向上し,蛇腹状折畳み自在構築物としての価
値を向上したものとすることができる。
【0037】請求項4は,更に転動走行手段を備えたも
のとしたから,同じく上記に加えて,蛇腹状折畳み自在
構築物の設置,撤去をより容易化し,搬送移動も容易な
ものとすることができる。
のとしたから,同じく上記に加えて,蛇腹状折畳み自在
構築物の設置,撤去をより容易化し,搬送移動も容易な
ものとすることができる。
【0038】請求項5は,更に平面形状をL状,E状,
F状,コ状等適宜なものとし得るから,同じく上記に加
えて蛇腹状折畳み自在構築物の設置場所のスペースや形
状に合わせてその有効利用を図り,或いは使用目的に合
わせて使い勝手のよいものとすることができる。
F状,コ状等適宜なものとし得るから,同じく上記に加
えて蛇腹状折畳み自在構築物の設置場所のスペースや形
状に合わせてその有効利用を図り,或いは使用目的に合
わせて使い勝手のよいものとすることができる。
【図1】構築物の斜視図
【図2】構築物の折畳み状態を示す斜視図
【図3】連結フレームと屋根パネルの連結状態を示す縦
断面図
断面図
【図4】連結フレームと側壁パネルの連結状態を示す横
断面図
断面図
【図5】屋根パネル間の連結状態を示す縦断面図
【図6】屋根パネルの縮少状態を示す縦断面図
【図7】側壁パネル間の連結状態を示す横断面図
【図8】側壁パネルの縮少状態を示す横断面図
【図9】雄型連結枠の縦断面図
【図10】雌型連結枠の縦断面図
【図11】雄型連結枠の縦断面図
【図12】雌型連結枠の縦断面図
【図13】構築物隅部上方正面図
【図14】構築物隅部下方正面図
【図15】仕切壁の部分縦断面図
【図16】他の例を示す縦断面図
【図17】折畳み状態を示す縦断面図
【図18】他の例を示す横断面図
【図19】折畳み状態を示す横断面図
【図20】伸縮操作装置の正面図
【図21】伸縮操作装置の取付け状態を示す側面図
【図22】伸縮操作装置の正面図
【図23】伸縮操作装置の取付け状態を示す側面図
A 構築物 B 蝶番装置 C 伸縮操作装置 F 連結フレーム F1 連結フレーム P1 屋根パネル P2 側壁パネル P5 天井パネル P6 床パネル 10 上枠 11 縦枠 13 キャスター 14 ドア 20 雄型突条 21 雌型凹条 30,31 雄型連結枠 32〜34 雌型連結枠 35〜38 雄型介設枠
Claims (5)
- 【請求項1】前後方向に並列配置した各上枠及び左右の
縦枠による多数の連結フレームと,該連結フレームを介
して蛇腹状折畳み自在に配設した連結フレーム間に各一
対の屋根パネル及び左右の側壁パネルと,前後方向端部
の各連結フレームを閉鎖区画するように該各連結フレー
ムに配設した仕切り用又は出入り用の仕切パネルとを備
え且つ上記連結フレーム間各一対の屋根パネル及び左右
の側壁パネルの配設を,それぞれ連結フレームの上枠及
び左右の縦枠との間の全長に亘るアルミ全面蝶番によっ
て各パネルの一側端を,各パネル間に介設した介設枠と
の間の同じく全長に亘るアルミ全面蝶番によって各パネ
ルの他側端をそれぞれ蝶番連結して上記一対の屋根パネ
ルを山折りに,一対の側壁パネルを谷折りに折曲自在と
するとともに上記屋根パネルの介設枠を幅広水平にして
該一対の屋根パネルの山折り折曲の突出高さを規制する
一体の幅広パネルによって形成してなることを特徴とす
る蛇腹状折畳み自在構築物。 - 【請求項2】請求項1の各連結フレームに追加的に設け
た下枠に一側端を蝶番連結するとともに介設枠を介して
他側端を相互に蝶番連結せしめて,連結フレーム間に蛇
腹状折曲自在に介設せしめた連結フレーム間に各一対の
山折りの床パネルを追加的に備えてなることを特徴とす
る蛇腹状折畳み自在構築物。 - 【請求項3】請求項1又は2の連結フレームの上枠又は
縦枠間に追加的に設けた架設枠に一側端を蝶番連結する
とともに介設枠を介して他側端を蝶番連結してこれら連
結フレーム間に蛇腹状折曲自在に介設せしめた屋根パネ
ル下方にして連結フレーム上方に突出する各一対の山折
りの天井パネルを追加的に備えてなることを特徴とする
蛇腹状折畳み自在構築物。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかの全部又は一部
の連結フレーム下端にキャスター,戸車等の転動走行手
段を追加的に設けてなることを特徴とする蛇腹状折畳み
自在構築物。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかの任意一対の連
結フレーム間左右一方又は双方の側壁パネル介設面を開
放し,該開放位置及び該位置を基準とする並列方向に複
数の連結フレームを並列配置して該連結フレーム間に同
様に各一対の屋根パネル及び側壁パネルを追加的に配設
せしめてなることを特徴とする蛇腹状折畳み自在構築
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304239A JP2742843B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 蛇腹状折畳み自在構築物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304239A JP2742843B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 蛇腹状折畳み自在構築物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05209437A JPH05209437A (ja) | 1993-08-20 |
JP2742843B2 true JP2742843B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=17930675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3304239A Expired - Lifetime JP2742843B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 蛇腹状折畳み自在構築物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2742843B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9551143B2 (en) * | 2013-09-16 | 2017-01-24 | Urbana De Exteriores, S.L. | Modular deployable shelter for camps |
CN103669575B (zh) * | 2013-11-30 | 2016-02-10 | 蔡毅华 | 扩展式集装箱模块房 |
KR101878307B1 (ko) * | 2016-08-04 | 2018-07-13 | 경희대학교 산학협력단 | 이동식 쉘터 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5423170A (en) * | 1977-07-20 | 1979-02-21 | Guriin Fuuzu Kk | Production of chlorella extract for seasoning |
JPS54152507U (ja) * | 1978-04-13 | 1979-10-23 | ||
JPS61211431A (ja) * | 1985-03-16 | 1986-09-19 | 有限会社 鈴木製材所 | 折りたたみハウス |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP3304239A patent/JP2742843B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05209437A (ja) | 1993-08-20 |
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