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JP2625335B2 - 静油圧式無段変速装置 - Google Patents

静油圧式無段変速装置

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Publication number
JP2625335B2
JP2625335B2 JP4309680A JP30968092A JP2625335B2 JP 2625335 B2 JP2625335 B2 JP 2625335B2 JP 4309680 A JP4309680 A JP 4309680A JP 30968092 A JP30968092 A JP 30968092A JP 2625335 B2 JP2625335 B2 JP 2625335B2
Authority
JP
Japan
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oil
oil chamber
pressure
chamber
hydraulic
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Application number
JP4309680A
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English (en)
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規夫 小村
廣重 蒔田
智明 石川
太郎 宮川
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP4309680A priority Critical patent/JP2625335B2/ja
Priority to US07/987,752 priority patent/US5356347A/en
Priority to US08/120,524 priority patent/US5412948A/en
Publication of JPH06137421A publication Critical patent/JPH06137421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2625335B2 publication Critical patent/JP2625335B2/ja
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16H—GEARING
    • F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38—Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40—Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60—VEHICLES IN GENERAL
    • B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/04—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location or kind of gearing
    • B60K17/10—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location or kind of gearing of fluid gearing
    • B60K17/105—Units comprising at least a part of the gearing and a torque-transmitting axle, e.g. transaxles
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/4017—Control of high pressure, e.g. avoiding excess pressure by a relief valve

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、作業用車両等の駆動輪
等の駆動に用いれらる静油圧式無段変速装置（ＨＳＴ）
の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】静油圧式無段変速装置は、エンジン等の
出力で油圧ポンプを駆動し、油圧ポンプはピストン、可
動斜板を備え、ピストンで得られた油圧でピストン、可
動斜板からなる油圧モータを駆動し、変速した出力を
得、作業車等の駆動輪等を変速駆動する。この種の変速
装置において、斜板が中立位置に正確に設定されていな
い場合には、エンジンの運転時には油圧が漏洩して出力
が車輪や作業機に伝えられ、或いはエンジンの起動時に
車輪や作業機に油圧が急激に伝えられ、好ましくない。
【０００３】そこで従来特開平６２―２５３９６７号が
提案されている。この技術は、油圧モータと油圧ポンプ
との間の通路にオリフィスを設け、不用意な油圧が作用
した場合、オリフィスで制御し、駆動輪や作業機が運転
されるのを防止するように構成され、オリフィスの油路
への介入は、手動操作で行っており、この通路は、オリ
フィスに常時通じている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、オ
リフィス付き弁の切換えが手動操作によるので、操作が
面倒であり、操作し忘れるとオリフィスが運転時に油路
に臨み、多量の油が高圧側から低圧側に漏洩し、油圧モ
ータが停止、或いは油圧モータの回転が低下するという
不具合がある。又、常に高圧の油圧が、常時油通路を開
放しているオリフィスを通って漏洩してしまうこととな
り、容積効率が低下し、作業能率等が低下するという不
都合が生じる。
【０００５】本発明はかかる課題を解決すべくなされた
もので、その目的とする処は、油圧の低圧、高圧を感知
して低圧時には油圧を漏洩させて中立状態を確実に維持
し、以上を確保しつつ高圧時には油圧の漏洩を防止して
容積効率を向上させ、油圧漏洩による中立維持と、高圧
時の作業効率の向上という相反する要請を合理的にマッ
チングさせて解決し、且つ以上を簡素な構造で企図し得
るようにした静油圧式無段変速装置を提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、動力源の駆動力で駆動される油圧ポンプ
と、該油圧ポンプと供給油路で接続され、該油圧ポンプ
の油圧出力で駆動される油圧モータとを備える静油圧式
無段変速装置（ＨＳＴ）において、前記油圧ポンプと油
圧モータとを繋ぐ供給油路に、低圧で開いて供給油路と
オイルタンクとを繋ぎ、高圧で閉じる圧力感応弁を介設
し、前記圧力感応弁は、ボディを備え、ボディ内に前記
供給油路と前記オイルタンクとを繋ぐ油室を備え、該油
室は前記供給油路側と連通する第１の油室と、該第１の
油室と直結して連通し、前記オイルタンクと連通する第
２の油室とを備え、第１の油室と第２の油室との間には
弁座を備え、前記第２の油室内には、該第２の油室の油
室の上流と下流とを連通させるオリフィスを備え、且つ
上流側開方向に付勢されたピストンを摺動自在に嵌合し
て備え、前記第１の油室内には、前記ピストンと当接
し、該ピストンの開方向の付勢力と平衡するように付勢
され、高圧時に該ピストンの付勢力に抗して該第１油室
と前記第２油室間の前記弁座を遮断するボール状の弁体
を内装した静油圧式無段変速装置である。又前記第２の
油室は前記第１の油室よりも小径で、該第２の油室の上
流端部に弁座を設け、第２油室は軸方向に長く、該第２
油室には該油室より短いピストンが嵌装されて室底との
間にバネを介装し、該ピストンにはオリフィスを備え、
前記第２の油室よりも大径の第１室内に遊合したボール
状の弁体は、バネでピストン方向に平衡するように付勢
した。更に前記ピストンは、ピストン外周に該ピストン
の前後を連通するようにオリフィスを備えるようにし
た。 更に又上記供給油路は閉回路であって、低圧側と高
圧側との供給油路に、少なくとも１個づつの圧力感応弁
を介設した。
【０００７】
【作用】上記した手段によれば、上記無段変速装置の運
転時に中立状態下にあって、ポンプが駆動され、低圧が
作用しても、圧力感応弁で油圧をオイルタンクにリーク
し、従って、油圧モータ側への油圧を抑制して中立状態
を確実に保持し、一方、運転時のように高圧が作用した
場合には、自動的に弁体がオイルタンクへの漏洩油路を
閉塞してロス無く油圧モータに油圧が供給される。従っ
て、低圧状態下の中立状態の保持を確実に保持し、高圧
状態下の運転時には、ロス無く油圧モータに高圧を供給
することができ、容積効率を向上させて作業能率の向上
が図れ、以上を自動的に切換えて行うことができる。
【０００８】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図１は本発明にかかる静油圧式無段変速
装置に介設する圧力感応弁の説明的側断面図、図２は本
発明にかかる静油圧式無段変速装置に圧力感応弁を介設
した油圧回路図、図３は上記圧力感応弁に高圧が作用し
た状態を示す側断面図、図４は上記圧力感応弁の変更実
施例の図１と同様の断面図、図５は上記無段変速装置を
用いる作業車両の一例としての乗用芝刈機の全体側面
図、図６は上記無段変速装置の乗用芝刈機への搭載例を
示す要部破断平面図、図７は上記無段変速装置を用いた
車輪駆動装置の外形平面図、図８は図７の側面図、図９
は上記無段変速装置の要部の断面図、図１０は上記無段
変速装置の基板の底面図である。
【０００９】図５において１は乗用芝刈機で、車体２の
前部にはエンジンを搭載したボンネット３、操向ハンド
ル４、後部には作業車が搭乗するシート５を備え、左右
の前後には操向輪である前輪６、駆動輪である後輪７を
備え、中間部の下部には芝刈り用カッターを内装したカ
ッターデッキ８が設けられている。シート５下方には図
６に示すように後輪７，７の駆動装置９が設けられ、駆
動装置の外形は図７、図８に示す如くで、上ケース１
１、下ケース１２からなるボディ１０の左右に車軸１
３，１４が突出し、車軸１３，１４は左右の後輪７，７
に連結され、ボディ１０内には図示しない差動装置が内
装されている。
【００１０】上ケース１１には静油圧式無段変速装置１
５を設け、図７、図８では後述するオイルタンク２３の
蓋板１６、該変速装置１５のボディ１７が一体的に組み
付けられ、蓋板１６上には入力軸１８が突出し、これに
プーリ１９が固着されている。図６に示すようにこのプ
ーリ１９は、ベルト２０を介してエンジン出力軸に設け
た図示しないプーリと連結され、エンジン出力でプーリ
１９、入力軸１８は駆動されるように構成されている。
実施例では蓋板１６の表面に冷却フィン２１…を設け、
一方、プーリ１９には冷却ファン２２を設け、プーリ１
９の駆動により蓋板１６で塞がれたオイルタンク２３内
に収容されたオイルを冷却するように構成されている。
【００１１】無段変速装置１５は図９に示す如くで、２
３はオイルタンクを示し、図は蓋板１６を取り外し、無
段変速装置の油圧ポンプ、油圧モータの入、出力軸方向
に沿った無段変速装置の断面の状態を示している。かか
るオイルタンク２３に隣接して無段変速装置１５の基板
２４が設けられている。基板２４上のボディ１７内には
エンジン動力で駆動される油圧ポンプ２５、及び油圧ポ
ンプ２５で駆動される油圧モータ２６が並設されてい
る。油圧ポンプ２５は、入力軸２７、変速操作用斜板２
８、アキシャルピストン２９…等からなり、入力軸２７
はオイルポンプ側に端部が導出され、これにベベルギヤ
３０を設け、上記エンジンからの入力軸１８端部に設け
たベベルギヤ３１と噛合し、アキシャルピストン２９…
を回転駆動する。
【００１２】油圧モータ２６は、出力軸３２、斜板３
３、アキシャルピストン３４…等からなり、出力軸３２
はオイルタンク２３に端部を突出し、出力軸３２の端部
にはピニオン３５を設け、車軸側にギヤ機構を介して連
結されている。尚図９中３６は迷路隔壁で、ベベルギヤ
３０，３１のオイルタンク内での駆動によるオイル攪拌
の出力ギヤ側への影響を防止するものである。
【００１３】油圧ポンプ２５、油圧モータ２６間の油圧
供給通路、油圧ポンプ２５、油圧モータ２６とオイルタ
ンク２３間の吸入、排出通路は基板２４に設けられ、図
１０中３７は油圧ポンプ２５側の吸入通路、及び吐出通
路を、又３８は油圧モータ２６側の吸入通路、及び吐出
通路を示し、油圧ポンプ２５と油圧モータ２６との間に
は供給油路３９，３９が閉回路で連通、設置されてお
り、かかる供給油路３９，３９に圧力感応弁４０，４０
が介設されている。
【００１４】圧力感応弁４０，４０の構造と回路は図
１、図２に示す如くで、図２に示すように油圧ポンプ２
５、油圧モータ２６はオイルタンク２３と連通し、供給
油路３９，３９間の上流側にはチェックバルブ４１，４
１を介してオイルタンク２３と通じる分岐油路４２が介
設されている。圧力感応弁４０の構造は図１に示す如く
で、以下にこれを詳細に説明する。
【００１５】圧力感応弁４０のボディ４３はプラグ状を
なし、基板２４に設けた取付孔４４にネジ結合４５され
て、結合端部にはシール用Ｏリング４６が介設されてい
る。ボディ４３には軸方向への部屋を備え、供給油路３
９に対して下流側には軸方向に長い第１の油室４７が設
けられ、油室４７は内径部がシリンダ状をなし、下流端
部はこれより小径の連通路４８でオイルタンク２３と接
続されている。
【００１６】ボディ４３内の小径の軸方向に長い第２の
油室４７の上流部には、大径の第１の油室４９を設け、
第１の油室４９と第２の油室４７とは連通し、双方の連
通部にはテーパー状の弁座５０が形成されている。第２
の油室４７内には摺動自在にスプールバルブ状のピスト
ン部材５１が嵌挿され、ピストン部材５１の外周部には
少なくとも一つ、或いは複数の溝を設け、油室４７内径
部との間でオリフィス５２を構成し、実施例ではピスト
ン部材１５の外径部の前後に油室４７の内径部と密に嵌
合する大径部５１ａ，５１ｂを設け、この部分にオリフ
ィス５２…を複数設けた。
【００１７】一方、大径の第１の油室４９内にはボール
弁状の弁体５３を遊合し、油室４９の上流部にはリング
状のバネ受け５４を設け、バネ受け５４と弁体５３との
間にバネ５５を縮装し、弁体５３を弁座５０を閉塞する
方向に付勢する。上記したピストン部材１５の下流側端
面と第２の油室４７の下流端面との間にはバネ５６を縮
装し、ピストン部材５１を油室４７内で上流方向に付勢
する。ピストン部材５１はバネ５６の付勢で軸方向上流
側に位置し、これの先端部が弁体５３に当接し、弁体５
３をバネ５５に抗して弁座５０から離座させて弁座５０
を低圧下では図１のように開放し、弁体５３の付勢バネ
５５、ピストン部材５１の付勢バネ５６は、無負荷、或
いは所定値以下の低圧の油圧下では平衡して釣り合い、
弁座５０を開放するように構成されいる。ボディ４３の
上流側の第１の油室４９は、油路を介して上記供給油路
３９に接続されている。
【００１８】以上において、油圧ポンプ２５を中立位置
にセットした場合には、油圧モータ２６側に油圧が作用
しないように構成されるが、この場合、上記した斜板２
８を中立位置に正確にセットする必要がある。斜板２８
が中立位置に正確にセットされないと、エンジン運転の
継続でこれの出力によりポンプが駆動され、中立位置近
辺の低回転数の運転においてもポンプは駆動され、低圧
の油圧を油圧モータ２６側に供給し、漏洩油圧で油圧モ
ータが駆動されることとなる。ところで、斜板、アキシ
ャルピストン等の製作誤差、組付誤差等で中立位置を正
確にセットすることが困難な場合があり、この場合に
は、クリープトルクが作用する虞がある。
【００１９】以上のように斜板を正確に中立位置にセッ
トしたとしても、誤差等の関係上漏洩油圧が油圧ポンプ
から油圧モータに作用する虞がある。本発明では、油圧
ポンプ２５と油圧モータ２６との間の供給油路３９に上
記の如き圧力感応弁４０を介設したので、以下の如く作
動する。即ち、無段変速装置１５を中立位置にセット
し、従って、斜板２８を中立位置にセットした場合にお
いても、エンジンのアイドル運転等で上記したように油
圧ポンプ２５は駆動され、漏洩油圧が発生しする虞があ
り、この場合、所定値以下の低圧の油圧が供給油路３９
を介して油圧モータ２６側に送られ、これを駆動し、ク
リープトルクが発生する。
【００２０】この場合、漏洩した低圧の油圧は、上記し
た供給油路３９から圧力感応弁４０の上流の第１の油室
４９に流入し、低圧なので弁体５３を閉塞動作させるこ
となく弁座５０の開放部から第２の油室４７内に流入
し、ピストン部材５１のオリフィス５２…を通って背面
の油室に導かれ、更に連通路４８を経由してオイルタン
ク２３に油を排出する。即ち、中立状態下での低圧の油
圧は圧力感応弁４０を介してオイルタンク２３にリーク
することとなる。従って、無段変速装置１５が中立状態
にあって、エンジン運転がなされていても、エンジン運
転で発生する油圧ポンプの低圧油圧は油圧モータへ作用
することが無く、中立状態で油圧モータの駆動を正確に
遮断することができ、中立状態を正確に維持することが
できる。
【００２１】次に中立状態を解除した運転状態下では、
供給油路３９に高圧の油圧が作用し、高圧の油圧は供給
油路３９を介して第１の油室４９に作用し、弁体５３を
ピストン部材５１を介して作用するバネ５６の付勢力に
抗して弁座５０を閉塞する方向に押圧し、弁体５３に作
用する高圧で弁座５０を閉じ、第１の油室４９と第２の
油室４７とを遮断し、供給油路３９とオイルタンク２３
との連通を遮断する。従って、高圧の場合には、油圧は
オイルタンク２３に漏洩すること無く油圧ポンプ２５か
ら油圧モータ２６に供給され、油圧モータ２６を駆動す
ることとなり、低圧時に油圧を圧力感応弁４０を介して
オイルタンク２３に漏洩して中立状態等を正確に保持し
つつ、高圧が作用する全面的な運転状態では、その圧力
を感知してオイルタンク２３と供給油路３９との間を遮
断し、高圧下での油圧の漏洩を無くし、容積効率を低下
させることなく、作業能率を向上させることができる。
圧力感応弁４０のかかる高圧下の状態を図３で示した。
【００２２】このように、無段変速装置１５の中立状態
では、エンジン運転で油圧ポンプ２５から発生する低圧
の油圧の油圧モータ２６への供給を遮断し、一方、かか
る作動を行いつつ中立状態を脱した無段変速装置１５の
運転位置では、油圧ポンプの出力がアップすることから
高圧が作用して油圧漏洩回路を圧力を感知して閉じ、油
圧のオイルタンク２３への漏洩を止め、油圧ポンプ２５
で出力される油圧を全面的に油圧モータに送り、作業を
行わせる。
【００２３】図４は上記圧力感応弁４０の変更実施例を
示している。本実施例は上記圧力感応弁と基本構造は全
く同様なので、同一部分には同一符号を付し、説明は省
略する。本実施例は、上記したオリフィスをピストン部
材５１に設けるもので、ピストン部材５１の頭部５１ｃ
に径方向に開口する導入部５６ａ、これと上流部で接続
し、軸方向に設けられ、第２の油室４７と連通するよう
にピストン部材５１の下流部端面に開口する本通路５６
ｂからなるオリフィス５６を設ける。オリフィス５６は
導入部５６ａの上流端がピストン部材５１の径方向外方
に開口し、第１の油室４９と連通し、第２油室に流入し
た油は導入部５６ａ、軸方向の本通路５６ｂを通って第
１の油室４７に流入し、上記オリフィス５３と同様に作
用する。オリフィスは本実施例のように構成しても良
く、これに限られず任意である。
【００２４】以上各実施例では、弁体５３をボール弁と
したが、弁体の構造、形状は上記に限られず、例えばポ
ペット弁等を用いても良く、又実施例では芝刈機に実施
した例を説明したが、実施の対称は任意である。
【００２５】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
作業車両等の駆動輪の変速、駆動装置等として静油圧式
無段変速装置を設けた場合において、油圧ポンプと油圧
モータとを繋ぐ供給油路に低圧で開いてオイルタンクと
供給油路とを繋ぎ、高圧で閉じる圧力感応弁を介設した
ので、上記無段変速装置を中立位置に保持した際、エン
ジンのアイドル運転で発生する低圧の油圧が、油圧ポン
プから油圧モータに供給されても、油圧は圧力感応弁を
経由してオイルタンクにリークすることとなり、油圧モ
ータへの供給が抑制されて油圧モータの低圧での駆動が
防止され、中立状態を確実に保持することができる。そ
して、無段変速装置をシフトした場合には、供給油路に
は高圧の油圧が作用し、かかる油圧を検出して圧力感応
弁が自動的に閉じて供給油路とオイルタンクとの間を遮
断し、油圧ポンプで生成された油圧を全面的に油圧モー
タに送り込み、油圧モータの駆動を円滑に行わせ、所定
の作業を油圧的なロスを生じることなく行わせ、低圧時
の油圧モータの作動の確実な中断と中立状態の保持を確
実に行わせ、一方、運転時の高圧下では容積効率を向上
させ、作業能率を向上させることができる。
【００２６】本発明は、上記圧力感応弁としてボディに
油圧の流れに沿って２個の油室を形成し、下流側の第２
の油室にオイルタンクと接続するオリフィスをを備える
ピストンを嵌装し、かかるピストンを付勢し、上流の第
１の油室内に遊合した弁体を上記バネと対向するバネで
中立位置に保持し、弁座を開放して供給油路とオイルタ
ンクとを連通させ、一方、高圧の油圧が作用した場合に
は、上記弁体をバネに抗して弁座を閉じるように構成し
たので、構造の簡易な圧力感応弁を油圧ポンプと油圧モ
ータ間を繋ぐ供給油路に介設すれば良く、簡素な構造で
上記効果が得られ、又バネで弁体を低圧時には開くよう
に、高圧時にはバネに抗して閉じるように構成したの
で、圧力に応じた開閉作動が確実になされ、作動の信頼
性に富む。
【００２７】又本発明は、上記無段変速装置の油圧ポン
プ、油圧モータ間の供給油路に、緩速度圧力で閉じ、急
速度時の過圧力で開く圧力感応弁を介装したので、作業
車両の車輪駆動用変速装置として用いた場合、発進時の
ように油圧が上昇して急速度時の過圧力が発生する場合
においては、圧力感応弁の作用で自動的に弁を開いて過
圧力をオイルタンクにリークし、発進時の変速ショック
等は緩和され、ショックの無い、ショックの少ない円滑
な発進がなされ、爾後緩速度圧力に復帰すると弁が閉じ
て供給油路とオイルタンク間を遮断し、油圧ポンプで生
成した油圧を全面的に油圧モータに供給し、円滑な変速
動、動力伝達を行わせることができる。
【００２８】本発明は、上記圧力感応弁をボディ内にシ
リンダ部、連通する油室を設け、ピストン部材を嵌装し
て供給通路、オイルタンク間の通路をバネで付勢した弁
体で塞ぎ、バネを緩速度圧力では開き、急速度時の過圧
力では閉じるように構成したので、急速度時の過圧力を
検出して自動的に開き、緩速度圧力下での遮断動が自動
的に確実になされ、又圧力感応弁の構造が簡素であり、
構造簡単に発進時のショックの緩和が行えて円滑な発進
動が保障され、緩速度圧力下での油圧ロスの無い効率的
な作動が保障される等の多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる静油圧式無段変速装置に介設す
る圧力感応弁の説明的側断面図
【図２】本発明にかかる静油圧式無段変速装置に圧力感
応弁を介設した油圧回路図
【図３】上記圧力感応弁に高圧が作用した状態を示す側
断面図
【図４】上記圧力感応弁の変更実施例の図１と同様の断
面図
【図５】上記無段変速装置を用いる作業車両の一例とし
ての乗用芝刈機の全体側面図
【図６】上記無段変速装置の乗用芝刈機への搭載例を示
す要部破断平面図
【図７】上記無段変速装置を用いた車輪駆動装置の外形
平面図
【図８】上記図７の側面図
【図９】上記無段変速装置の要部の断面図
【図１０】上記無段変速装置の基板の底面図
【符号の説明】
１５…静油圧式無段変速装置、 ２３…オイルタンク、
２５…油圧ポンプ、２６…油圧モータ、 ３９…供給
油路、 ４０…油圧感応弁、 ４７…第２の油室、 ４
９…第１の油室、 ５１…油室、 ５２…オリフィス、
５３…弁体、 ５５，５６…バネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 太郎 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭49−125764（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−222704（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−85760（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−125559（ＪＰ，Ｕ)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 動力源の駆動力で駆動される油圧ポンプ
    と、該油圧ポンプと供給油路で接続され、該油圧ポンプ
    の油圧出力で駆動される油圧モータとを備える静油圧式
    無段変速装置（ＨＳＴ）において、 前記油圧ポンプと油圧モータとを繋ぐ供給油路に、低圧
    で開いて供給油路とオイルタンクとを繋ぎ、高圧で閉じ
    る圧力感応弁を介設し、 前記圧力感応弁は、ボディを備え、ボディ内に前記供給
    油路と前記オイルタンクとを繋ぐ油室を備え、該油室は
    前記供給油路側と連通する第１の油室と、該第１の油室
    と直結して連通し、前記オイルタンクと連通する第２の
    油室とを備え、第１の油室と第２の油室との間には弁座
    を備え、 前記第２の油室内には、該第２の油室の油室の上流と下
    流とを連通させるオリフィスを備え、且つ上流側開方向
    に付勢されたピストンを摺動自在に嵌合して備え、 前記第１の油室内には、前記ピストンと当接し、該ピス
    トンの開方向の付勢力と平衡するように付勢され、高圧
    時に該ピストンの付勢力に抗して該第１油室と前記第２
    油室間の前記弁座を遮断するボール状の弁体を内装し
    た、 ことを特徴とする静油圧式無段変速装置。
  2. 【請求項２】 前記第２の油室は前記第１の油室よりも
    小径で、該第２の油室の上流端部に弁座を設け、第２油
    室は軸方向に長く、該第２油室には該油室より短いピス
    トンが嵌装されて室底との間にバネを介装し、該ピスト
    ンにはオリフィスを備え、前記第２の油室よりも大径の
    第１室内に遊合したボール状の弁体は、バネでピストン
    方向に平衡するように付勢された請求項１の静油圧式無
    段変速装置。
  3. 【請求項３】前記ピストンは、ピストン外周に該ピスト
    ンの前後を連通するようにオリフィスを備える請求項１
    の静油圧式無段変速装置。
  4. 【請求項４】 前記供給油路は閉回路であって、低圧側
    と高圧側との供給油路に、少なくとも１個づつの圧力感
    応弁を介設した請求項１の静油圧式無段変速 装置。
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