JP2615306B2 - キャスクの二重吊下搬送方法 - Google Patents
キャスクの二重吊下搬送方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所の施設に
おいて、使用済み燃料輸送容器であるキャスクを二重吊
りにより吊り下げて燃料保管用のプール等に搬入出する
キャスクの二重吊下搬送方法に関する。
おいて、使用済み燃料輸送容器であるキャスクを二重吊
りにより吊り下げて燃料保管用のプール等に搬入出する
キャスクの二重吊下搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使用済み燃料輸送容器であるキャ
スクは、キャスク本体の胴部対称位置に一対のトラニオ
ン軸が突設されており、キャスクを搬送する場合には、
トラニオン軸を保持可能な一対の吊下アームを有する吊
下装置を用いて吊り下げていた。
スクは、キャスク本体の胴部対称位置に一対のトラニオ
ン軸が突設されており、キャスクを搬送する場合には、
トラニオン軸を保持可能な一対の吊下アームを有する吊
下装置を用いて吊り下げていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、安全性の面か
ら二重吊りが義務づけられたが、従来の上記一重吊りキ
ャスクが多く使用されていることから、この一重吊りキ
ャスクを改良して安全な二重吊りを可能にできるキャス
ク搬送方法が望まれている。ところで、キャスクを搬送
する場合で燃料保管用のプールに搬入出する時には、キ
ャスク本体の上面のフランジにボルト止めされた蓋体を
取り外すとともに、フィンを有するキャスク本体の胴部
を汚染防止用のPVCバッグで覆うため、二重吊りする
為の係止箇所が限定されるものであった。
ら二重吊りが義務づけられたが、従来の上記一重吊りキ
ャスクが多く使用されていることから、この一重吊りキ
ャスクを改良して安全な二重吊りを可能にできるキャス
ク搬送方法が望まれている。ところで、キャスクを搬送
する場合で燃料保管用のプールに搬入出する時には、キ
ャスク本体の上面のフランジにボルト止めされた蓋体を
取り外すとともに、フィンを有するキャスク本体の胴部
を汚染防止用のPVCバッグで覆うため、二重吊りする
為の係止箇所が限定されるものであった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、一重吊
りのキャスクを簡単な改良でより安全な二重吊りで搬送
することができ、プールへの搬入出も安全に行えるキャ
スクの吊下搬送方法を提供することを目的とする。
りのキャスクを簡単な改良でより安全な二重吊りで搬送
することができ、プールへの搬入出も安全に行えるキャ
スクの吊下搬送方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のキャスクの吊下搬送方法は、キャスク本体
の胴部対称位置に設けられた一対のトラニオン軸を、吊
下装置に設けられた一対の第1吊下アームにより保持し
て吊り下げ搬送するに際して、通常搬送時は蓋体の取付
けフランジの首部に前記トラニオン軸と直交する方向に
一対の掛止部材を有する掛止バンドを取付け、前記吊下
装置に設けられた一対の第2吊下アームを前記掛止部に
係合して二重吊りを行い、燃料保管用プールへの搬入出
時は、前記蓋体の閉止ボルトを取り外した前記フランジ
のねじ孔に取付ボルトを介して一対の掛止板を前記掛止
部材の対応位置に取付け、第2吊下アームを前記掛止部
材に係合して二重吊りを行うものである。
めに本発明のキャスクの吊下搬送方法は、キャスク本体
の胴部対称位置に設けられた一対のトラニオン軸を、吊
下装置に設けられた一対の第1吊下アームにより保持し
て吊り下げ搬送するに際して、通常搬送時は蓋体の取付
けフランジの首部に前記トラニオン軸と直交する方向に
一対の掛止部材を有する掛止バンドを取付け、前記吊下
装置に設けられた一対の第2吊下アームを前記掛止部に
係合して二重吊りを行い、燃料保管用プールへの搬入出
時は、前記蓋体の閉止ボルトを取り外した前記フランジ
のねじ孔に取付ボルトを介して一対の掛止板を前記掛止
部材の対応位置に取付け、第2吊下アームを前記掛止部
材に係合して二重吊りを行うものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、蓋体が取り付けられた通常
搬送時は、フランジの首部に装着した掛止バンドの掛止
部を吊下装置の第2吊下アームにより保持するので、掛
止バンドの着脱だけで容易に二重吊りを行えて安全な搬
送が可能となる。また、キャスク本体の胴部を覆うPV
Cバッグの上端を首部に取り付けるプール搬入出時は、
使用されていない蓋体取付け用ねじ孔を利用して掛止板
を取付け、これを第2吊下アームにより保持するので、
容易に二重吊りを行えて安全な搬送が可能となる。した
がって、従来使用していた一重吊りのキャスクの改造等
が不要でキャスクに簡単な部品を取り付けるだけで、2
種類の搬送形態に対応した安全な二重吊りによる搬送を
行うことができる。
搬送時は、フランジの首部に装着した掛止バンドの掛止
部を吊下装置の第2吊下アームにより保持するので、掛
止バンドの着脱だけで容易に二重吊りを行えて安全な搬
送が可能となる。また、キャスク本体の胴部を覆うPV
Cバッグの上端を首部に取り付けるプール搬入出時は、
使用されていない蓋体取付け用ねじ孔を利用して掛止板
を取付け、これを第2吊下アームにより保持するので、
容易に二重吊りを行えて安全な搬送が可能となる。した
がって、従来使用していた一重吊りのキャスクの改造等
が不要でキャスクに簡単な部品を取り付けるだけで、2
種類の搬送形態に対応した安全な二重吊りによる搬送を
行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面に基づい
て説明する。まず、使用済み燃料輸送容器すなわちキャ
スク1を図4および図7に基づいて説明する。キャスク
本体2は円筒状の胴部に複数の冷却用フィン2aを有す
ると共に、上部対称位置に形成した凹部2b内に吊下用
のトラニオン軸3が設けられている。また、上端部には
首部(ネック)4を介してフランジ5が設けられ、この
フランジ5に蓋体6が複数の閉止ボルト7により取り付
けられている。
て説明する。まず、使用済み燃料輸送容器すなわちキャ
スク1を図4および図7に基づいて説明する。キャスク
本体2は円筒状の胴部に複数の冷却用フィン2aを有す
ると共に、上部対称位置に形成した凹部2b内に吊下用
のトラニオン軸3が設けられている。また、上端部には
首部(ネック)4を介してフランジ5が設けられ、この
フランジ5に蓋体6が複数の閉止ボルト7により取り付
けられている。
【0008】このキャスク1を二重吊りするための部材
は、図4に示すように、キャスク本体2の首部4に着脱
自在な吊りバンド11と、図7に示すように、フランジ
5の下面に着脱自在な掛止板21とが用意されている。
は、図4に示すように、キャスク本体2の首部4に着脱
自在な吊りバンド11と、図7に示すように、フランジ
5の下面に着脱自在な掛止板21とが用意されている。
【0009】前記吊りバンド11は、図4〜図6に示す
ように、首部4に外嵌可能な一対の半割リング12と、
半割リング12の中央部外側に設けられた掛止部材13
と、半割リング12の両端部に設けられて連結ボルトを
介して半割リング12を一体化する連結ブラケット14
とで構成され、掛止部材13は一対の支持板13aの先
端部間に掛止ブロック13bが取り付けられている。そ
して、この吊りバンド11は蓋体6が装着された通常の
搬送時に、トラニオン軸3に直交する位置に掛止部材1
3が位置するように首部4に装着して使用される。
ように、首部4に外嵌可能な一対の半割リング12と、
半割リング12の中央部外側に設けられた掛止部材13
と、半割リング12の両端部に設けられて連結ボルトを
介して半割リング12を一体化する連結ブラケット14
とで構成され、掛止部材13は一対の支持板13aの先
端部間に掛止ブロック13bが取り付けられている。そ
して、この吊りバンド11は蓋体6が装着された通常の
搬送時に、トラニオン軸3に直交する位置に掛止部材1
3が位置するように首部4に装着して使用される。
【0010】前記掛止板21は、図7〜図9に示すよう
に、閉止ボルト7を取り外した状態で使用済み燃料貯蔵
用のプールにキャスク本体2を搬入出するのに使用され
るもので、フランジ5に貫通形成された閉止ボルト7用
のねじ孔5aと同一ピッチでボルト穴22が形成され、
閉止ボルト7用のねじ穴5aに装着可能な取付ボルト2
3により、トラニオン軸3に直交する位置のフランジ5
の下面に装着される。なお、この時キャスク本体2には
フィン2aの汚染を防ぐため、蓋体6およびフランジ5
ならびにトラニオン軸3を除く全体にPVCバッグ8が
装着されて覆われ、PVCバッグ8の上端部が閉止用部
材により首部4に係止される。
に、閉止ボルト7を取り外した状態で使用済み燃料貯蔵
用のプールにキャスク本体2を搬入出するのに使用され
るもので、フランジ5に貫通形成された閉止ボルト7用
のねじ孔5aと同一ピッチでボルト穴22が形成され、
閉止ボルト7用のねじ穴5aに装着可能な取付ボルト2
3により、トラニオン軸3に直交する位置のフランジ5
の下面に装着される。なお、この時キャスク本体2には
フィン2aの汚染を防ぐため、蓋体6およびフランジ5
ならびにトラニオン軸3を除く全体にPVCバッグ8が
装着されて覆われ、PVCバッグ8の上端部が閉止用部
材により首部4に係止される。
【0011】次に、キャスク吊下装置31を図1〜図3
を参照して説明する。このキャスク吊下装置31は、横
フレーム32と前後フレーム33とで平面視が十字状に
形成され、横フレーム32に中央部にクレーンフック3
4が掛止される主フックアーム35が取り付けられると
ともに、前後フレーム33の前後位置に補助フックアー
ム36が取り付けられている。そして横フレーム32の
中央部にはストッパー装置37が垂下されている。
を参照して説明する。このキャスク吊下装置31は、横
フレーム32と前後フレーム33とで平面視が十字状に
形成され、横フレーム32に中央部にクレーンフック3
4が掛止される主フックアーム35が取り付けられると
ともに、前後フレーム33の前後位置に補助フックアー
ム36が取り付けられている。そして横フレーム32の
中央部にはストッパー装置37が垂下されている。
【0012】図2に示すように横フレーム32の両端側
には、窓部41に横フレーム32と直交する第1支軸4
2を介して第1吊下アーム43が矢印A,B方向に回動
自在に垂下され、横フレーム32に設けられた第1開閉
シリンダー装置44のピストンロッドが第1支軸42の
第1開閉レバー45に連結されている。したがって、第
1開閉シリンダー装置44を作動させることにより、第
1開閉レバー45および第1支軸42を介して第1吊下
アーム43を矢印A,B方向に回動させ、第1吊下アー
ム43の下端部に設けられた保持部43aをトラニオン
軸3に係合してキャスク1を吊り下げることができる。
には、窓部41に横フレーム32と直交する第1支軸4
2を介して第1吊下アーム43が矢印A,B方向に回動
自在に垂下され、横フレーム32に設けられた第1開閉
シリンダー装置44のピストンロッドが第1支軸42の
第1開閉レバー45に連結されている。したがって、第
1開閉シリンダー装置44を作動させることにより、第
1開閉レバー45および第1支軸42を介して第1吊下
アーム43を矢印A,B方向に回動させ、第1吊下アー
ム43の下端部に設けられた保持部43aをトラニオン
軸3に係合してキャスク1を吊り下げることができる。
【0013】図1に示すように前後フレーム33の両端
側には、窓部51に前後フレーム33と直交する第2支
軸52を介して第2吊下アーム53が矢印C,D方向に
回動自在に垂下され、前後フレーム33に設けられた第
1開閉シリンダー装置54のピストンロッドが第2支軸
52の第2開閉レバー55に連結されている。したがっ
て、第2開閉シリンダー装置54を作動させることによ
り、第2開閉レバー55および第1支軸52を介して第
2吊下アーム53を矢印C,D方向に回動させ、第2吊
下アーム53の下端部に設けられた保持部53aをトラ
ニオン軸3に係合して、第1吊下アーム43と共にキャ
スク1を二重吊りすることができる。
側には、窓部51に前後フレーム33と直交する第2支
軸52を介して第2吊下アーム53が矢印C,D方向に
回動自在に垂下され、前後フレーム33に設けられた第
1開閉シリンダー装置54のピストンロッドが第2支軸
52の第2開閉レバー55に連結されている。したがっ
て、第2開閉シリンダー装置54を作動させることによ
り、第2開閉レバー55および第1支軸52を介して第
2吊下アーム53を矢印C,D方向に回動させ、第2吊
下アーム53の下端部に設けられた保持部53aをトラ
ニオン軸3に係合して、第1吊下アーム43と共にキャ
スク1を二重吊りすることができる。
【0014】次に、空のキャスク1をトラックヤードか
ら使用済み燃料保管用プールに搬入し、使用済み燃料を
収納して搬出し、再処理工場に搬送する方法を説明す
る。 (1)トラックヤードに直立姿勢で配置されたキャスク
1の首部4に吊りバンド11を装着し、クレーンに支持
されたキャスク吊下装置31をキャスク1の直上位置か
ら降下させる。ストッパー装置37が蓋体6の上面を検
出した所定位置で停止させ、第1開閉シリンダー装置4
4を進展して第1吊下アーム43を矢印B方向に閉動さ
せ保持部43aをトラニオン軸3に係合させるととも
に、第2開閉シリンダー装置54を進展して第2吊下ア
ーム53を矢印D方向に閉動させ保持部53aを吊りバ
ンド11の掛止部材13に係合させる。
ら使用済み燃料保管用プールに搬入し、使用済み燃料を
収納して搬出し、再処理工場に搬送する方法を説明す
る。 (1)トラックヤードに直立姿勢で配置されたキャスク
1の首部4に吊りバンド11を装着し、クレーンに支持
されたキャスク吊下装置31をキャスク1の直上位置か
ら降下させる。ストッパー装置37が蓋体6の上面を検
出した所定位置で停止させ、第1開閉シリンダー装置4
4を進展して第1吊下アーム43を矢印B方向に閉動さ
せ保持部43aをトラニオン軸3に係合させるととも
に、第2開閉シリンダー装置54を進展して第2吊下ア
ーム53を矢印D方向に閉動させ保持部53aを吊りバ
ンド11の掛止部材13に係合させる。
【0015】(2)そして、クレーンを作動してキャス
ク吊下装置31およびキャスク1を吊り上げ、建屋内の
所定場所に搬入されて降下させた後、キャスク吊下装置
31を一旦外す。
ク吊下装置31およびキャスク1を吊り上げ、建屋内の
所定場所に搬入されて降下させた後、キャスク吊下装置
31を一旦外す。
【0016】(3)蓋体6の閉止ボルト7を緩めて取り
外す。 また、吊りバンド11を首部4から取り外す。
そして、キャスク本体2の外周部をPVCバッグ8で覆
いその上端開口部を首部4に密着させるとともに、掛止
板21をトラニオン軸3と直交する位置のフランジ5下
部に配置し、取付ボルト23をボルト穴22を介してね
じ穴5aに装着し、掛止板21をフランジ5の下面に取
り付ける。
外す。 また、吊りバンド11を首部4から取り外す。
そして、キャスク本体2の外周部をPVCバッグ8で覆
いその上端開口部を首部4に密着させるとともに、掛止
板21をトラニオン軸3と直交する位置のフランジ5下
部に配置し、取付ボルト23をボルト穴22を介してね
じ穴5aに装着し、掛止板21をフランジ5の下面に取
り付ける。
【0017】(4)キャスク吊下装置31をキャスク本
体2の直上位置から降下させ、第1開閉シリンダー装置
44により第1吊下アーム43を矢印B方向に閉動させ
て保持部43aをトラニオン軸3に係合させるととも
に、第2開閉シリンダー装置54により第2吊下アーム
53を矢印D方向に閉動させて保持部53aを掛止板2
1の下面に係合させる。
体2の直上位置から降下させ、第1開閉シリンダー装置
44により第1吊下アーム43を矢印B方向に閉動させ
て保持部43aをトラニオン軸3に係合させるととも
に、第2開閉シリンダー装置54により第2吊下アーム
53を矢印D方向に閉動させて保持部53aを掛止板2
1の下面に係合させる。
【0018】(5)そして、クレーンを作動してキャス
ク吊下装置31およびキャスク本体2を吊り上げ、燃料
保管用プールに降下させる。次にキャスク本体2から蓋
体6を取り外す。そして、プール内の設備により使用済
み燃料をキャスク本体2内に挿入し、蓋体6を装着し、
プール内から上昇させる。所定場所に載置した後、フラ
ンジ5部分の除染、掛止板21の取外し、PVCバッグ
8の取外し、蓋体6のの閉止ボルトの取付けを行い、最
初の搬送と同様に二重吊りを行ってトラックヤードに運
び、トラックにより再処理工場に搬送する。
ク吊下装置31およびキャスク本体2を吊り上げ、燃料
保管用プールに降下させる。次にキャスク本体2から蓋
体6を取り外す。そして、プール内の設備により使用済
み燃料をキャスク本体2内に挿入し、蓋体6を装着し、
プール内から上昇させる。所定場所に載置した後、フラ
ンジ5部分の除染、掛止板21の取外し、PVCバッグ
8の取外し、蓋体6のの閉止ボルトの取付けを行い、最
初の搬送と同様に二重吊りを行ってトラックヤードに運
び、トラックにより再処理工場に搬送する。
【0019】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明のキャスクの
二重吊下搬送方法によれば、蓋体が取り付けられた通常
搬送時は、フランジの首部に掛止バンドを装着して二重
吊り搬送を行い、キャスク本体の胴部を覆うPVCバッ
グの上端を首部に取り付けるプール搬入出時は、使蓋体
取付け用ねじ孔を利用して掛止板を取付けることによ
り、二重吊り搬送が行える。したがって、従来使用して
いた一重吊りのキャスクの改造等が不要で、キャスクに
簡単な部品を取り付けるだけで、2種類の搬送形態に対
応した安全な二重吊りによる搬送を行うことができる。
二重吊下搬送方法によれば、蓋体が取り付けられた通常
搬送時は、フランジの首部に掛止バンドを装着して二重
吊り搬送を行い、キャスク本体の胴部を覆うPVCバッ
グの上端を首部に取り付けるプール搬入出時は、使蓋体
取付け用ねじ孔を利用して掛止板を取付けることによ
り、二重吊り搬送が行える。したがって、従来使用して
いた一重吊りのキャスクの改造等が不要で、キャスクに
簡単な部品を取り付けるだけで、2種類の搬送形態に対
応した安全な二重吊りによる搬送を行うことができる。
【図1】本発明に係るキャスク吊下装置の一実施例を示
す側面断面図である。
す側面断面図である。
【図2】同キャスク吊下装置の正面図である。
【図3】同キャスク吊下装置の平面図である。
【図4】同キャスクの吊下に使用する吊りバンドの分解
斜視図である。
斜視図である。
【図5】同吊りバンドの装着状態を示す平面図である。
【図6】同吊りバンドの掛止部材を示す断面図である。
【図7】同キャスクの吊下に使用する掛止板の装着状態
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図8】同掛止板の装着状態を示す平面図である。
【図9】同掛止板の装着状態を示す断面図である。
1 キャスク 2 キャスク本体 3 トラニオン軸 4 首部 5 フランジ 5a ねじ穴 6 蓋体 7 閉止ボルト 8 PVCバッグ 11 吊りバンド 12 半割りリング 13 掛止部材 21 掛止板 22 ボルト穴 23 取付ボルト 31 キャスク吊下装置 43 第1吊下アーム 43a 保持部 44 第1開閉シリンダー装置 53 第2吊下アーム 53a 保持部 54 第2開閉シリンダー装置
Claims (1)
- 【請求項1】 キャスク本体の胴部対称位置に設けられ
た一対のトラニオン軸を、吊下装置に設けられた一対の
第1吊下アームにより保持して吊り下げ搬送するに際し
て、通常搬送時は蓋体の取付けフランジの首部に前記ト
ラニオン軸と直交する方向に一対の掛止部材を有する掛
止バンドを取付け、前記吊下装置に設けられた一対の第
2吊下アームを前記掛止部に係合して二重吊りを行い、
燃料保管用プールへの搬入出時は、前記蓋体の閉止ボル
トを取り外した前記フランジのねじ孔に取付ボルトを介
して一対の掛止板を前記掛止部材の対応位置に取付け、
第2吊下アームを前記掛止部材に係合して二重吊りを行
うことを特徴とするキャスクの二重吊下搬送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6541592A JP2615306B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | キャスクの二重吊下搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6541592A JP2615306B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | キャスクの二重吊下搬送方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05270781A JPH05270781A (ja) | 1993-10-19 |
JP2615306B2 true JP2615306B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=13286393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6541592A Expired - Lifetime JP2615306B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | キャスクの二重吊下搬送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2615306B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106044551A (zh) * | 2016-08-16 | 2016-10-26 | 广西联壮科技股份有限公司 | 粗钡出渣台料斗提升机构 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP6541592A patent/JP2615306B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106044551A (zh) * | 2016-08-16 | 2016-10-26 | 广西联壮科技股份有限公司 | 粗钡出渣台料斗提升机构 |
CN106044551B (zh) * | 2016-08-16 | 2017-10-13 | 广西联壮科技股份有限公司 | 粗钡出渣台料斗提升机构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05270781A (ja) | 1993-10-19 |
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