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JP2609120B2 - 第4級アンモニウム塩を有効成分とする無気門類ダニ用殺ダニ剤 - Google Patents

第4級アンモニウム塩を有効成分とする無気門類ダニ用殺ダニ剤

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Publication number
JP2609120B2
JP2609120B2 JP62255627A JP25562787A JP2609120B2 JP 2609120 B2 JP2609120 B2 JP 2609120B2 JP 62255627 A JP62255627 A JP 62255627A JP 25562787 A JP25562787 A JP 25562787A JP 2609120 B2 JP2609120 B2 JP 2609120B2
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JP
Japan
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mites
acaricide
active ingredient
quaternary ammonium
ammonium salt
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JP62255627A
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美治 野村
重正 青木
潤一郎 目崎
昭 西村
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アース製薬株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は第4級アンモニウム塩を含有することを特徴
とする殺ダニ剤及びダニ防除材に関する。
〔従来の技術〕
屋内塵性ダニ類は屋内のいたるところで見出されその
生育域は畳、カーペットのみならがソファー、ぬいぐる
み、寝具類までにも及んでいる。従来よりこのような屋
内塵性ダニ類に対する殺ダニ剤としてはフェニトロチオ
ン、フェンチオン、DDVP、ダイアジノン等のリン系化合
物、プロポクサー、NAC等のカーバメイト系化合物、レ
スメトリン等のピレスロイド系の化合物が知られてい
る。
〈発明が解決しようとする問題点〉 これら公知の殺ダニ剤は畳、カーペット用防虫紙に保
持させたり、そのまま散布、噴霧等して用いられている
が、有機リン系やカーバメイト系の殺ダニ剤は毒性が高
くヒョウヒダニ類に対する効果が低いため、その適用範
囲及び適用量の限定を受ける。また、ピレスロイド剤は
高価で遅効性であるため、その適用方法及び適用量の限
定を受ける等種々の欠点を有している。そこで本発明者
らは前記従来技術の問題点を解決するべく鋭意研究を重
ねた結果、殺菌、消毒、帯電防止等の目的で化粧品、医
薬品関係に使用される陽イオン界面活性剤である第4級
アンモニウム塩を有効成分として含有した場合、前記し
た従来の殺ダニ剤の有する欠点がことごとく解消され、
低毒性で人体に対する安全性にすぐれ、ヒョウヒダニ類
等の無気門類ダニに効果のある殺ダニ剤を見出し、本発
明を完成するにいたった。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は (1)一般式 (式中、R1はCmHnであって、m=8〜18、n=17〜37、
R2あるいはCmHnであって、m=8〜18、n=17〜37であ
る。ただし、R1とR2のCmHnのいずれか一方または両方が で、R3が炭素数4〜14のアルキル基またはアルケニル基
であり、R4が炭素数2〜14のアルキル基またはアルケニ
ル基である場合を除く。) で示される第4級アンモニウム塩を有効成分として含有
することを特徴とする無気門類ダニ用殺ダニ剤に係わ
る。
本発明において駆除の対象となるダニ類は、無気門類
ダニで、特にコナヒョウヒダニやヤケヒョウダニ等のヒ
ョウヒダニ類、ケナガコナダニやムギコナダニ類のコナ
ダニ類、チリニクダニやイエニクダニ等のニクダニ類、
クワガタイメダニやフトツメダニ等のツメダニ類、イエ
ダニやトリサシダニ等の動物寄生性ダニ類が挙げられ
る。
本発明の殺ダニ剤はそのまま用いることもできるが、
通常は液体担体及び固体担体に保持させ、必要に応じ塗
膜形成剤、乳化剤、分散剤、展着剤、湿潤剤、安定剤、
噴射剤、揮散調整剤等を添加して、油剤、乳剤、水和
剤、水溶液剤、噴霧剤、エアゾール剤、燻煙剤、塗布
剤、粉剤、粒剤等の形態で使用することができる。
前記液体担体としては、水や例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ケロ
シン、ノルマルパラフィン、ソルベントナフサ等の脂肪
族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、フ
ロン系溶剤(フロン113、フロン114B2、フロン21、フロ
ン10等)を挙げることができる。固体担体としては、例
えばケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイト、ケイソ
ウ土、タルク、クレー、炭酸カルシウム、陶磁器粉等の
鉱物性粉末、木粉、大豆粉、小麦粉、でん粉等の植物質
粉末、シクロデキストリン等の包接化合物等を挙げるこ
とができる。
尚、塗膜形成剤としては、セルロース誘導体、ビニル
系樹脂、アルキッド系樹脂、ユリア系樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコン
系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ゴム、ポリビニルアルコ
ール等を、又乳化剤、分散剤、展着剤としては、石けん
類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ソルビタン
脂肪酸エステル、高級アルコールの硫酸エステル、アル
キルアリルスルホン酸塩等の界面活性剤を、さらに噴射
剤としては、液化石油ガス、ジメチルエーテル、フルホ
ロカーボン等を例示できる。又、揮散調整剤として、ト
リシクロデカン、シクロドデカン、2,4,6−トリイソプ
ロピル−1,3,5−トリオキサン、トリメチレンノルボル
ネン等の昇華性担体やパラジクロロベンゼン、ナフタリ
ンπ樟脳等の昇華性防虫剤を用い、前記ダニ防除組成物
を昇華性固剤とすることもできるし、エムペンスリン、
DDVP等の揮散性防虫剤を組み合せ、揮散性ダニ防除剤と
して使用することもできる。
さらに本発明の殺ダニ剤は、各種の防虫剤、協力剤、
害虫忌避剤、ネズミ忌避剤、酸化防止剤、分解防止剤、
殺菌剤、防黴剤、香料、着色料等を配合することもでき
る。配合可能な防虫剤としては、3−アリル−2−メチ
ルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル dl−
シス/トランス−クリサンテマート、3−アリル−2−
メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル
dl−シス/トランス−クリサンテマート、d−3−アリ
ル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1
−イル d−トランス−クリサンテマート、3−アリル
−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−
イル d−トランス−クリサンテマート、N−(3・4
・5・6−テトラヒドロフタリミド)−メチル dl−シ
ス/トランス−クリサンテマート、5−ベンジル−3−
フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト、5−(2−プロパギル)−3−フリルメチルクリサ
ンテマート、3−フェノキシベンジル 2・2−ジメチ
ル−3−(2′・2′−ジクロロ)ビニルシクロプロパ
ンカルボキシレート、3−フェノキシベンジル d−シ
ス/トランス−クリサンテマート、α−シアノフェノキ
シベンジル イソプロピル−4−クロロフェニルアセテ
ート、d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−
エン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテ
マート、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(1R・シス)−3−(2・2−ジクロロビニル)−2・
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、(R・
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R・1
S)−シス/トランス−3−(2・2−ジクロロビニ
ル)−2・2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレー
ト、 α−シアノ−3−フェノキシベンジル d−シス
/トランス−クリサンテマート、1−エチニル−2−メ
チル−2−ペンテニル シス/トランス−クリサンテマ
ート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 2
・2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)
シクロプロパン−1−カルボキシレート、1−エチニル
−2−メチル−2−ペンテニル 2・2・3・3−テト
ラメチルシクロプロパンカルボキシレート、1−エチニ
ル−2−メチル−2−ペンテニル 2・2−ジメチル−
3−(2・2−ジクロロビニル)ジクロプロパン−1−
カルボキシレート、0・0−ジメチル 0−(2・2−
ジクロロ)ビニルホスフェート、0−イソプロポキシフ
ェニルメチルカーバメート、0・0−ジメチル 0−
(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオノフォスフェ
ート、0・0−ジエチル 0−2−イソプロピル−4−
メチル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート、0
・0−ジメチル S−(1・2−ジカルボエトキシエチ
ル)−ジチオフォスフェート、ベンジルベンゾエート等
を又、協力剤としては、6−(プロピルピペロニル)−
ブチルカルビチルエーテル、N−(2−エチルヘキシ
ル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ(2,2,
2)オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、イソ
ボルニルチオシアノアセテート、オクタクロロジプロピ
ルエーテル等を、さらに殺菌剤、防黴剤としてはN−
(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N,N
−ジメチル−N′−フェニル−N′−(フルオロジクロ
ロメチルチオ)スルファミド、2,4,4′−トリクロロ−
2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、0−フェニルフ
ェノール、P−クロロ−m−キシレノール、4−クロロ
フェニル−3′−ヨードプロパルギル、ホルマール等が
例示できる。
本発明の殺ダニ剤中の有効成分量は、その剤型、適用
方法、及び適用場所等に応じて適宜に決定すればよい
が、水溶液剤、水和剤、乳剤や塗布剤、粉剤、粒剤等の
形態で用いる場合は、有効成分を0.1〜35重量%、噴霧
剤、燻煙剤、油剤やエアゾール剤の形態で用いる場合
は、有効成分を0.1〜10重量%とするのが好ましく、そ
の適用量は、処理すべき面積1m2当りに有効成分を約10m
g以上、適用空間1m2当りに有効成分を約1mg以上存在さ
せるのが望ましい。
本発明はまた、上記殺ダニ剤を基材に保持させてなる
ダニ防除材をも提供するものである。該ダニ防除材は、
その基材の特性を利用してダニ防除性を有するフィル
ム、シート、クッション、寝具類用充填材、建築・構築
材料等として用いられる。ここで基材としては例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル等の合成樹脂シ
ート、動植物質又は無機質繊維体シート(紙、布、不織
布、皮革等)、これら合成樹脂と無機質繊維又は粉体と
の混合シート又は混紡布、上記合成樹脂と動植物繊維と
の混紡布又は不織布、アルミニウム、ステンレス、亜鉛
等の金属の箔又はフィルム及び上記各種シートの積層シ
ートを例示できる。又、クッション、寝具類用充填材と
しては天然綿(綿、真綿等)、合成繊維綿(ポリエステ
ル綿、ナイロン綿、アクリル綿等)羽毛その他の動物
毛、ソバ殻、籾殻、穀類ワラ、発泡プラスチック(発泡
ポリエチレン、発泡ウレタン等)等を例示できる。さら
に上記基材としては、建築・構築材料とする天然木材例
えばキリ、ペンシルシダ、クス等やプラスチック例えば
塩化ビニル樹脂、塩素化ポリエチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の成型物をも有効に利用できる。これ
ら基材への本発明のダニ防除剤の保持手段は、特に制限
はなく、例えば塗布、含浸、滴下、噴霧、混練等により
行い得る。保持量も特に制限はなく適宜に決定できる
が、通常上記基材への含浸による場合は、飽和含浸量迄
の量とするのが好ましい。
本発明のダニ防除剤の好ましい一実施形態としては、
ダニ防除カーペットを例示できる。該ダニ防除カーペッ
トは、例えばパイル、第一基布、バッキング剤及び第二
基布より成る通常のカーペットを作成後、必要に応じて
塗膜形成剤を配合した液剤形態を有する本発明の殺ダニ
剤を噴霧塗布するか、上記カーペットの作成に先立ち、
パイル、第一基布及び第二基布のいずれか少なくとも1
種に本発明の殺ダニ剤を処理しこれらを用いてカーペッ
トを作成することにより得られる。
上記の如くして作成されるダニ防除カーペットはカー
ペット面積1m2当りに有効成分を約0.1〜10g保持させる
ことが望ましい。又、他の実施形態としてはダニ防除布
団及び枕を例示できる。該ダニ防除布団及び枕は、天然
綿、合成繊維綿、羽毛その他の動物毛、ソバ殻、籾殻、
穀類ワラ、発泡プラスチック等の充填材に、本発明の殺
ダニ剤を噴霧塗布することにより得られる。上記の如く
して作成されるダニ防除布団は充填材重量1kgに対し
て、約0.1〜10gの有効成分を保持させればよい。
〔作 用〕
本発明の殺ダニ剤及びダニ防除材は、その有効成分と
して前記一般式で示される第4級アンモニウム塩を含有
することに基づいて極めて優れた効果を発揮する。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳しく説明す
る。
実施例1. コナヒョウヒダニに対する効力 不織布(ポリプロピレン製、厚み230μ)を5×5cmの
大きさに切断して所定の濃度となるよう供試化合物のア
セトン溶液を含浸させる。溶媒除去後この含浸紙を約30
0頭の供試ダニとともにポリエチレン袋(6×6cm)に入
れ四方を密着させる。48時間後に実体顕微鏡下で生死の
判定をした。結果は、下式のアボット補正による死虫率
(%)で求め表1に示した。
x;無処理区の生存虫の百分率 y;処理区の生存虫の百分率 本発明の殺ダニ剤はレスメトリンよりも高い効果を示
した。
実施例2. ケナガコナダニに対する効力 実施例1と同様の手順で行ない24時間後に生死の判定
をした。結果は、実施例1と同じくアボット補正による
死虫率(%)で求め表2に示した。
本発明の殺ダニ剤はレスメトリンよりも高い効果を示
した。
実施例3. カーペットの防虫化を目的として下表3の仕様No.B、
D、F〜G、I〜Lでカーペット形態の本発明のダニ防
除材を作製した。
上記で得られたダニ防除カーペットサンプルNo.B、
D、F〜G、I〜Lにつき、以下の試験を行った。
〈試験法〉 カーペットサンプルNo.B、D、F〜G、I〜Lおよび
薬剤無処理カーペット(各々20×20cm)上の中央部に、
コナヒョウヒダニ約1万頭を含むダニ培地を置き、これ
をコンテナ(41×31×22cm)底部に入れた後、25℃、64
%RHの条件下で2日間保存後、吸引筒接続部に200mesh
ナイロンゴウス2枚を挟んだ掃除機でカーペット表面又
は裏面のダニを吸い取った。次に、ナイロンゴウスを掃
除機よりはずし、ダーリング液100mlを入れた300ml容ビ
ーカー内へダニを払い落とし、撹拌後遠沈管に移し1000
rpmで遠心分離して、上清部を口紙を置いたブフナー漏
斗に移し、吸引口過する。この口紙上の生存ダニ類をカ
ウントし、結果は次式より死虫率(%)として求めた。
x;薬剤無処理カーペット区の生存ダニ数 y;ダニ防除カーペット区の生存ダニ数 上記の試験を3回繰返し、結果をその平均値で表4に
示す。
上記表4の如く、各サンプルは十分なダニ防除性を示
した。
実施例4. 下記の供試化合物サンプルのNo.B、D、F〜G、I〜
L各々10gに、香料を微量、エチルアルコール20mlを加
え、さらに蒸溜水を加えて全体を150mlとし、これと液
化石油ガス及びジメチルエーテル混合物(1:1容積比)
の150mlとをエアゾール用耐圧缶(内容400ml)に充填し
て噴射装置に取付け、密封してエアゾール剤の形態とし
て本発明のダニ防除材を得た。
このようにして得た各エアゾールを用い、実施例1と
同様にしてダニ防除効果を試験した。
〈試験法〉 上質紙(30×30cm)に各エアゾールを3秒間、できる
だけ均一になるようにスプレーし、常温下1日保存後、
5×5cmの大きさのシートに切り抜き、以下実施例1の
試験方法に準じてダニ防除効果を試験した。
上記の試験を3回繰返し、結果をその平均値で表5に
示す。
上記表5の如く、各サンプルは十分なダニ防除性を示
した。
実施例5. 下記表6の供試化合物混入サンプルのNo.B〜C、E〜
Gを布団綿に供試化合物が1g/kg綿となるように噴霧後
乾燥し、本発明のダニ防除材を得た。
上記で得られた防ダニ加工布団綿サンプルNo.B、D〜
Gについて以下の試験を行なった。
〈試験法〉 布団綿サンプルNo.A〜Eまでの各々1gをサンプル管
(30ml)にとり、これに約500頭のコナヒョウヒダニを
入れ蓋をして25℃下に設置する。48時間後にサンプル管
より綿を取り出し熱追い出し法により生ダニを回収し次
式により防虫率(%)を求めた。
x;無処理区の回収ダニの百分率 y;処理区の回収ダニの百分率 その結果、いずれのサンプルもほぼ100%の防虫率を
得ることができ、十分なダニ防除性を示した。
実施例6. 実施例4で用いた本発明の供試組成物を、それぞれ酸
化ケイ素の同重量と充分撹拌混合後粉状化して、粉末形
態の本発明のダニ防除材を得た。
このようにして得た粉末剤を下記試験法によりダニ防
除効果を試験した。
〈試験方法〉 約2cm長に切ったワラを加熱殺虫後、その5gを100ml三
角フラスコに入れ、次に各粉末剤0.05gを投入し混合し
て25℃、85〜90%RHの条件下で1日保存する。この三角
フラスコに約400頭のケナガコナダニを投入し、同条件
下で2日保存後、熱追い出し法により生存ダニを追い出
し、その数をカウントし、死中率を実施例3の試験法に
準じて算出した。
その結果、いずれの粉末剤もほぼ100%の死虫率を得
ることができ、十分なダニ防除性を示した。
実施例7. 掃除機用紙パックに下記表7に示した供試化合物アセ
トン溶液を含浸後乾燥し、本発明のダニ防除材を得た。
上記で得られたダニ防除用紙パックサンプルNo.B、D
〜F、I〜Lについて以下の試験を行なった。
〈試験法〉 上記表8の如く各サンプルは十分なダニ防除性を示し
た。
〔発明の効果〕
本発明の殺ダニ剤は低毒性で人体に対して安全である
ので、畳、カーペット等の敷物類、ソファー、タンス等
の家具類、ふとん、ベッド等の寝具類、ぬいぐるみ等の
玩具類等人が頻繁に接触するようなところでも安心して
使用することができ、その対象となるダニ類は、無気門
類ダニであり、特にコナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダ
ニ等のヒョウヒダニ類、及びケナガコナダニ、ムギコナ
ダニ等のコナダニ類に有効である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1はCmHnであって、m=8〜18、n=17〜37、
    R2あるいはCmHnであって、m=8〜18、n=17〜37であ
    る。ただし、R1とR2のCmHnのいずれか一方または両方が で、R3が炭素数4〜14のアルキル基またはアルケニル基
    であり、R4が炭素数2〜14のアルキル基またはアルケニ
    ル基である場合を除く。) で示される第4級アンモニウム塩を有効成分として含有
    することを特徴とする無気門類ダニ用殺ダニ剤。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、R1はCmHnであって、m=8〜18、n=17〜37、
    R2あるいはCmHnであって、m=8〜18、n=17〜37であ
    る。ただし、R1とR2のCmHnのいずれか一方または両方が で、R3が炭素数4〜14のアルキル基またはアルケニル基
    であり、R4が炭素数2〜14のアルキル基またはアルケニ
    ル基である場合を除く。) で示される第4級アンモニウム塩を有効成分として含有
    する無気門類ダニ用殺ダニ剤を基材に保持させたことを
    特徴とする無気門類ダニ防除材。
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