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JP2605764B2 - 石油系燃料用スライム防除薬剤 - Google Patents

石油系燃料用スライム防除薬剤

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Publication number
JP2605764B2
JP2605764B2 JP62312075A JP31207587A JP2605764B2 JP 2605764 B2 JP2605764 B2 JP 2605764B2 JP 62312075 A JP62312075 A JP 62312075A JP 31207587 A JP31207587 A JP 31207587A JP 2605764 B2 JP2605764 B2 JP 2605764B2
Authority
JP
Japan
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slime
compound
fuel
slime control
petroleum fuels
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62312075A
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English (en)
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JPH01153604A (ja
Inventor
重文 新井
昭夫 降旗
健 中島
靖 中井田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01153604A publication Critical patent/JPH01153604A/ja
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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、エンジン、発電機、ボイラー等に使用され
る石油系燃料中に発生するスライムを防除する為のスラ
イム防除薬剤に関する。
〈従来の技術及び問題点〉 カビ、バクテリア、酵母、放線菌等は、水分、栄養素
の存在と、適当な温度、pH条件がそろうと増殖し産業上
微生物汚染、腐敗、劣化、変色、濁り、沈殿、悪臭等の
原因となる。そしてそれらが原因となってさまざまなト
ラブルが発生する為その防除薬剤が使用されている。
A重油、軽油、航空機燃料、ガソリン等の燃料は、タ
ンク貯蔵される為タンク呼吸、結露現象により水が混入
する。特に油層と水層の界面にカビ、バクテリア、酵
母、放線菌等の微生物が発生し、これらの微生物と系中
のスラッジとが集合したものをスライムと称している。
スライムが発生するとタンク、配管等に付着したり浮遊
したりして、燃料の過工程で目詰まりを生じ、配管中
の流れが悪くなったりする。一般にA重油では、アスフ
ァルテン及びパラフィン系スラッジによるトラブルもあ
るが、これらの沈降は比較的遅く、また分散している
為、遠心分離機能を具備した過機を通す事により除去
されている。一方、微生物が主体であるスライムは、形
状も大きく、粘着性もある為急激なフィルターの目詰ま
りを起こし、エンジン、発電機の運転が不能となり船舶
等の航行上危険である。その為従来一部の船舶ではスラ
イム防除薬剤が使用されているが、一部のカビ、酵母等
には全くスライム防除効果を示さない。従来から使用さ
れていた薬剤としては例えば次の薬剤が挙げられる。メ
チレンビスチオシアネート,ベンザルコニウムクロライ
ド,1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン,非イオン及
びカチオン系界面活性剤等。これらの薬剤は、従来製紙
用及び冷却水のスライムコントロール剤として使用され
ていたが(1)バクテリアには効果があるがカビに対し
ては効果が弱い、(2)培地上での効果はあるがA重油
に溶解しにくい、(3)A重油−水系界面での効果は弱
い、(4)メチレンビスチオシアネートは生物に対する
毒性がきわめて強い等の問題点がある。
〈問題点を解決する為の手段〉 本発明者らは、前記の問題点について鋭意研究した結
果、スライムの主体が糸状菌であり、油層界面の水系の
pHが弱酸性であること、更にこれら糸状菌について研究
したところ、これら糸状菌が、クラドスポリウム属、ペ
ニシリウム属、アスペルギルス属等とキャンディタ属の
酵母からなる各種微生物の集合体であることを見い出
し、こうした菌類に燃料及び界面の水系中で低い濃度
(100〜200ppm程度)で著しい生育抑制効果を有しか
つ、燃料を変質させず、燃料中に容易に溶解し界面の水
系にも水溶化できる薬剤について研究した結果、本発明
を完成するに至った。
即ち、本発明は、2−n−オクチル−4−イソチアゾ
ロン(化合物Aと称す)と、2,3,5,6−テトラクロロ−
4−(メチルスルホニルピリジン(化合物Bと称す)を
有効成分として含有し、その配合割合が1:0.1〜5重量
部である石油系燃料用スライム防除薬剤を提供するもの
である。
〈構成〉 本発明の有効成分である化合物A及びBは、水不溶か
つ有機溶媒に可溶のもので、必要に応じて溶剤、界面活
性剤等を添加して用いられる。
溶剤としては、グリコール系溶剤、例えばエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、アルコール系溶剤、例えばメタノール、エタノー
ル、オレイルアルコール、更にDMF、キシレン、シクロ
ヘキサノン、トルエン、THF、ブチルセロソルブ等が用
いられる。界面活性剤は、非イオン系もしくは陰イオン
系のものが好ましく用いられ、非イオン系界面活性剤と
してはポリオキシエチレン系例えばポリオキシエチレン
スチレン化フエーノル、ポリオキシエチレンフエニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどや多
価アルコールエステル系例えばソルビタン脂肪酸エステ
ルなどが挙げられる。陰イオン系界面活性剤としては、
アルキルアリールスルホン酸塩系が好ましく例えばアル
キルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
化合物Aと化合物Bとの混合割合は、燃料により多少
異なるが、通常化合物A1部(重量部。以下同じ。)に対
して化合物B0.1〜5部、好ましくは0.2〜1部である。
本発明防除薬剤の有効成分の含有割合は、剤型や使用
目的によつて異なるが一般的には約1〜30重量%、好ま
しくは10〜30重量%とするのが望ましい。その時溶剤
は、60〜98重量%界面活性剤は1〜10重量%程度とする
のが好ましい。
本発明防除薬剤はpH調整緩衝剤、凍結防止剤、香料、
消泡剤、他の工業用殺菌剤等を添加して使用することも
できる。他の工業用殺菌剤としては、ハロゲン化フエノ
ール、テトラクロロイソフタロニトリル、ジヨードメチ
ル−p−トリルスルホン、4−クロロフエニル−3−ヨ
ードプロパギルホルマール、3−ヨード−2−プロパギ
ルブチルカーバメイト、N−ジメチル−N−フエニル−
(N′−フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、
2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、1,2
−ベンツイソチアゾリン−3−オン、2−(4−チオシ
アノメチルチオ)ベンゾチアゾール、2−メトキシカル
ボニルアミノベンツイミダゾール、5−クロル−2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン等を挙げ得るが、これらの
例示に限定されるものではない。
石油系燃料とは、重油、軽油、ガソリン、灯油、ジェ
ット燃料等である。
本発明の防除薬剤の石油系燃料への添加量は、燃料の
種類にもよるが、好ましくは50〜10000ppm、特に100〜5
000ppmである。
本発明の薬剤は、化合物Aの単剤と化合物Bの単剤を
各々別々にA重油等の燃料に添加するか、化合物Aを燃
料に添加した後、化合物Bを添加するか、化合物Bを燃
料に添加した後、化合物Aを添加するか、または、化合
物Aと化合物Bを混合したものをA重油に添加してもよ
い。
<効果> 本発明のスライム防除薬剤は、各種燃料に容易に溶解
混合でき、しかも低い濃度で優れたスライム発生防止効
果を有するもので、化合物A及びBの併用によって燃料
が変質したり不安定となって化学的反応を起こすことも
ないし、又、人体への影響(毒性)が強くなることもな
いといった優れたものである。
以下に、実施例をもって本発明を詳細に説明する。文
中特に断わりのない限り「部」及び「%」は重量基準で
ある。
実施例1及び対照例1〜2 上記の配合に従って、実施例1として化合物Bを混合
溶剤(シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド)に溶
解した後、さらに化合物A、ペネロール−N−100(松
本油脂製薬(株)製非イオン系界面活性剤)を添加溶解
しスライム防除薬剤とした。
同様に混合溶剤に各々化合物A,Bを単独とした上記配
合を対照例1及び2のスライム防除薬剤とした。
試験例1(抗菌力試験) 殺菌水で希釈した薬液を調製し、その希釈液1mlを50
℃の培地(馬鈴薯煎汁寒天)49mlと混合して直径9cmの
殺菌シャーレに入れ、所定濃度の薬液含有寒天平板を調
製した。予め斜面培地で28℃,7日間培養した供試菌(A
重油スライムから分離されたもの)の胞子懸濁液を調製
し、さらに滅菌した直径5mmのペーパー・ディスクを各
胞子懸濁液に含浸して平板上に置いた。これらのシャー
レを28℃、7日間培養して黴および酵母の生育の有無を
調査し、各菌類の生育を完全に阻止する最低薬剤濃度
(最低生育阻止濃度)を求めた。その結果は表1に示す
通りで本発明の化合物Aと化合物Bとの混合物からなる
薬剤が相乗的防菌効果を示すことを確認した。
F−1〜Y−3は以下の黴、及び酵母を示す。
F−1:Cladosporium sp. (クラドスポリウム エスピー) F−2:Penicillium sp. (ペニシリウム エスピー) F−3:Aspergillus sp. (アスペルギルス エスピー) F−4:Fusarium sp. (フザリウム エスピー) F−5:Penicillium sp. (ペニシリウム エスピー) Y−1:Candida sp. (キャンディダ エスピー) Y−2:Candida sp. (キャンディダ エスピー) Y−3:Torulopsis sp. (トルロプシス エスピー) A重油中での薬剤のスライム防除効果を確認する為、
胞子の発芽を抑制する予防効果と既に発生している菌体
に直接作用し菌類を死滅させる殺菌効果の実験を行なっ
た。
試験例2(胞子懸濁液接種法) 試験方法 無機塩液体培地10mlをφ18mmの試験管に入れ
所定量の実施例、対照例の薬剤を添加したA重油を9.5m
l加えた。次に斜面培養したものにより菌の胞子を採取
し、A重油に分散させ0.5mlを接種した。25℃±2℃で3
0日間静置培養し、A重油−水層の界面にスライムが発
生するかどうか検討した。
判定基準 −:スライムの発生なし +:スライムの発生少ない :スライムの発生多い 市販薬剤の有効成分 A:有機非金属化合物[クリーンサイド−S(日本石油製
品)] B:カチオン系界面活性剤[デストール・F(日本油化製
品)] 試験例3(菌叢接種法) 試験方法 接種には各菌の菌叢(カビ:3mm×3mm程度の
大きさ)、酵母は/白金耳を接種する。
その他の条件は胞子懸濁液接種法と同じとした。
本発明の薬剤が、100〜250ppm程度の低い濃度におい
てもA重油中でのスライム発生防除効果に優れることを
各菌の胞子発芽の抑制による予防効果及び既に発生して
いる菌を死滅させる殺菌効果のあることから確認した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−n−オクチル−4−イソチアゾロン
    と、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニ
    ル)ピリジンとを有効成分として含有し、その配合割合
    が1:0.1〜5重量部である石油系燃料用スライム防除薬
    剤。
JP62312075A 1987-12-11 1987-12-11 石油系燃料用スライム防除薬剤 Expired - Lifetime JP2605764B2 (ja)

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