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JP2600664B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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Publication number
JP2600664B2
JP2600664B2 JP3381387A JP3381387A JP2600664B2 JP 2600664 B2 JP2600664 B2 JP 2600664B2 JP 3381387 A JP3381387 A JP 3381387A JP 3381387 A JP3381387 A JP 3381387A JP 2600664 B2 JP2600664 B2 JP 2600664B2
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JP
Japan
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electron beam
line
voltage
cathode
horizontal
Prior art date
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JP3381387A
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JPS63202190A (ja
Inventor
力 渡辺
稔 上田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3381387A priority Critical patent/JP2600664B2/ja
Publication of JPS63202190A publication Critical patent/JPS63202190A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スクリーン上の画面を垂直方向に複数の区
分に分割したときのそれぞれの区分毎に電子ビームを発
生させ、各区分毎にそれぞれの電子ビームを垂直方向に
偏向して複数のラインを表示し、全体としてテレビジョ
ン画像を表示する装置に関する。
従来の技術 従来、カラーテレビジョン画像表示用の表示素子とし
ては、ブラウン管が主として用いられているが、従来の
ブラウン管では画面の大きさに比して奥行きが非常に長
く、薄形のテレビジョン受像機を作成することは不可能
であった。また、平板状の表示素子として最近EL表示素
子,プラズマ表示素子,液晶表示素子等が開発されてい
るが、いずれも輝度,コントラスト,カラー表示等の性
能の面で不充分であり、実用化されるに至っていない。
そこで、電子ビームを用いて平板状の表示装置を達成
するものとして、本出願人は特開昭57−135590号公報に
より、新規な表示装置を提案した。
これは、スクリーン上の画面を垂直方向に複数の区分
に区分したときのそれぞれの区分毎に電子ビームを発生
させ、各区分毎にそれぞれの電子ビームを垂直方向に偏
向して複数のラインを表示し、全体としてテレビジョン
画像を表示するものである。
まず、ここで用いられる画像表示素子の基本的な一構
成例を第3図に示して説明する。
この表示素子は、後方から前方に向って順に、背面電
極1、ビーム源としての線陰極2、垂直集束電極3,
3′、垂直偏向電極4、ビーム流制御電極5、水平集束
電極6、水平偏向電極7、ビーム加速電極8およびスク
リーン板9が配置されて構成されており、これらが扁平
なガラスバルブ(図示せず)の真空になされた内部に収
納されている。ビーム源としての線陰極2は水平方向に
線状に分布する電子ビームを発生するように水平方向に
張架されており、かかる線陰極2が適宜間隔を介して垂
直方向に複数本(ここでは2イ〜2ニの4本のみ示して
いる)設けられている。この実施例では15本設けられて
いるものとする。それらを2イ〜2ヨとする。これらの
線陰極2はたとえば10〜20μφのタングステン線の表面
に熱電子放出用の酸化物陰極材料が塗着されて構成され
ている。そして、これらの線陰極2イ〜2ヨは電流が長
されることにより熱電子ビームを発生しうるように加熱
されており、後述するように、上記の線陰極2イから順
に一定時間ずつ電子ビームを放出するように制御され
る。背面電極1は、その一定時間電子ビームを放出すべ
く制御される線陰極2以外の他の線陰極2からの電子ビ
ームの発生を抑止し、かつ、発生された電子ビームを前
方向だけに向けて押し出す作用をする。この背面電極1
はガラスバルブの後壁の内面に付着された導電材料の塗
膜によって形成されていてもよい。また、これらの背面
電極1と線陰極2とのかわりに、面状の電子ビーム放出
陰極を用いてもよい。
垂直集束電極3は線陰極2イ〜2ヨのそれぞれと対向
する水平方向に長いスリット10を有する導電板11であ
り、線陰極2から放出された電子ビームをそのスリット
10を通して取り出し、かつ、垂直方向に集束させる。水
平方向1ライン分(360絵素分)の電子ビームを同時に
取り出す。図では、そのうちの水平方向の1区分のもの
のみを示している。スリット10は途中に適宜の間隔で桟
が設けられていてもよく、あるいは、水平方向に小さい
間隔(ほとんど接する程度の間隔)で多数個並べて設け
られた貫通孔の列で実質的にスリットとして構成されて
いてもよい。垂直集束電極3′も同様のものである。
垂直偏向電極4は上記スリット10のそれぞれの中間の
位置に水平方向にして複数個配置されており、それぞ
れ、絶縁基板12の上面と下面とに導電体13,13′が設け
られたもので構成されている。そして、相対向する導電
体13,13′の間に垂直偏向用電圧が印加され、電子ビー
ムを垂直方向に偏向する。この構成では、一対の導電体
13,13′によって1本の線陰極2からの電子ビームを垂
直方向に16ライン分の位置に偏向する。そして、16個の
垂直偏向電極4によって15本の線陰極2のそれぞれに対
応する15対の導電体対が構成され、結局、スクリーン9
上に240本の水平ラインを描くように電子ビームを偏向
する。
次に、制御電極5はそれぞれが垂直方向に長いスリッ
ト14を有する導電板15で構成されており、所定間隔を介
して水平方向に複数個並設されている。この実施例では
180本の制御電極用導電板15a〜15nが設けられている
(図では9本のみ示している)。この制御電極5は、そ
れぞれが電子ビームを水平方向に2絵素分ずつに区分し
て取り出し、かつ、その通過量をそれぞれの絵素を表示
するための映像信号に従って制御する。従って、制御電
極5用導電板15a〜15nを180本設ければ水平ライン分当
り360絵素を表示することができる。また、映像をカラ
ーで表示するために、各絵素はR,G,Bの3色の蛍光体で
表示することとし、各制御電極5には2絵素分のR,G,B
の各映像信号が順次加えられる。また、180本の制御電
極5用導電板15a〜15nのそれぞれには1ライン分の180
組(1組あたり2絵素)の映像信号が同時に加えられ、
1ライン分の映像が一時に表示される。
水平集束電極6は制御電極のスリット14と相対向する
垂直方向に長い複数本(180本)のスリット16を有する
導電板17で構成され、水平方向に区分されたそれぞれの
絵素毎の電子ビームをそれぞれ水平方向に集束して細い
電子ビームにする。
水平偏向電極7は上記スリット16のそれぞれの両側の
位置に垂直方向にして複数本配置された導電板18,18′
で構成されており、それぞれの電極18,18′に6段階の
水平偏向用電圧が印加されて、各絵素毎の電子ビームを
それぞれ水平方向に偏向し、スクリーン9上で2組のR,
G,Bの各蛍光体を順次照射して発光させるようにする。
その偏向範囲は、この構成例では各電子ビーム毎に2絵
素分の幅である。
加速電極8は垂直偏向電極4と同様の位置に水平方向
にして設けられた複数個の導電板19で構成されており、
電子ビームを充分なエネルギーでスクリーン9′に衝突
させるように加速する。
スクリーン9は電子ビームの照射によって発光される
蛍光体20がガラス板21の裏面に塗布され、また、メタル
バック層(図示せず)が付加されて構成されている。蛍
光体20は制御電極5の1つのスリット14に対して、すな
わち、水平方向に区分された各1本の電子ビームに対し
て、R,G,Bの3色の蛍光体が2対ずつ設けられており、
垂直方向にストライプ状に塗布されている。第3図中で
スクリーン9に記入した破線は複数本の線陰極2のそれ
ぞれに対応して表示される垂直方向での区分を示し、2
点鎖線は複数本の制御電極5のそれぞれに対応して表示
される水平方向での区分を示す。これら両者で仕切られ
た1つの区画には、第4図に拡大して示すように、水平
方向では2絵素分のR,G,Bの蛍光体20があり、垂直方向
では16ライン分の幅を有している。1つの区画の大きさ
は、たとえば、水平方向が1mm,垂直方向が10mmである。
なお、第3図においては、わかり易くするために水平
方向の長さが垂直方向に対して非常に大きく引き伸ばし
て描かれている。
また、この構成例では1本の制御電極5すなわち1本
の電子ビームに対してR,G,Bの蛍光体20が2絵素分の1
対のみ設けられているが、もちろん、1絵素あるいは3
絵素以上に設けられていてもよくその場合には制御電極
5には1絵素あるいは3絵素以上のためのR,G,B映像信
号が順次加えられ、それと同期して水平偏向がなされ
る。
次に、この表示素子にテレビジョン映像を表示するた
めの駆動回路の基本構成を第5図に示して説明する。最
初に、電子ビームをスクリーン9に照射してラスターを
発光させるための駆動部分について説明する。
電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイアス電圧
(動作電圧)を印加するための回路で、背面電極1には
−V1、垂直集束電極3,3′にはV3,V3′、水平集束電極6
にはV6、加速電極8にはV8、スクリーン9にはV9の直流
電圧を印加する。
次に、入力端子23にはテレビジョン信号の複合映像信
号が加えられ、同期分離回路24で垂直同期信号Vと水平
同期信号Hとが分離抽出される。
垂直偏向駆動回路40は、垂直偏向用カウンター25,垂
直偏向信号記憶用のメモリ27,ディジタル−アナログ変
換器39(以下D−A変換器という)によって構成され
る。垂直偏向駆動回路40の入力パルスとしては、第6図
に示す垂直同期号Vと水平同期信号Hを用いる。垂直偏
向用カウンター25(8ビット)は、垂直同期信号Vによ
ってリセットされた水平同期信号Hをカウントする。こ
の垂直偏向用カウンター25は垂直周期のうちの垂直帰線
期間を除いた有効走査期間(ここでは240H分の期間とす
る)をカウントし、このカウント出力はメモリ27のアド
レスへ供給される。メモリ27からは各アドレスに応じた
垂直偏向信号のデータ(ここでは10ビット)が出力さ
れ、D−A変換器39で第6図に示すv,v′の垂直偏向信
号に変換される。この回路では240H分のそれぞれのライ
ンに対応する垂直偏向信号を記憶するメモリアドレスが
あり、16H分ごとに規則性のあるデータをメモリに記憶
させることにより、16段階の垂直偏向信号を得ることが
できる。
一方、線陰極駆動回路26は、垂直同期号Vと垂直偏向
用カウンター25の出力を用いて線陰極駆動パルス〔イ−
ヨ〕を作成する。第7図(a)は垂直同期信号V,水平同
期信号Hおよび水時偏向用カウンター25の下位5ビット
の関係を示す。第7図(b)はこれら各信号を用いて16
Hごとの線陰極駆動パルス〔イ′〜ヨ′〕を作る方法を
示す。第7図で、LSBは最低ビットを示し、(LSB+1)
はLSBより1つ上位のビットを意味する。
最初の線陰極駆動パルス〔イ′〕は、垂直同期Vと垂
直偏向用カウンター25の出力(LSB+4)を用いてR−
Sフリップフロップなどで作成することができ、線陰極
駆動パルス〔ロ′〜ヨ′〕はシフトレジスタを用いて、
線陰極駆動パルス〔イ′〕を垂直偏向用カウンター25の
出力(LSB+3)の反転したものをクロックとし転送す
ることにより得ることができる。この駆動パルス〔イ′
〜ヨ′〕は反転されて各パルス期間のみ低電位にされ、
それ以外の期間には約20ボルトの高電位にされた線陰極
駆動パルス〔イ〜ヨ〕に交換され、各線陰極2イ〜2ヨ
に加えられる。
各線陰極2イ〜2ヨはその駆動パルス〔イ〜ヨ〕の高
電位の間に電流が流されて加熱されており、駆動パルス
〔イ〜ヨ〕の低電位期間に電子を放出しうるように加熱
状態が保持される。これにより、15本の線陰極2イ〜2
ヨからはそれぞれに低電位の駆動パルス〔イ〜ヨ〕が加
えられた16H期間にのみ電子が放出される。高電位が加
えられている期間には、背面電極1と垂直集束電極3と
に加えられているバイアス電圧によって定められた線陰
極2の位置における電位よりも線陰極2イ〜2ヨに加え
られている高電位の方がプラスになるために、線電極2
イ〜2ヨからは電子が放出されない。かくして、線陰極
2においては、有効垂直走査期間の間に、上方の線陰極
2イから下方の線電極2ヨに向って順に16H期間ずつ電
子が放出される。
放出された電子は背面電極1により前方の方へ押し出
され、垂直集束電極3のうち対向するスリット10を通過
し、垂直方向に集束されて、平板状の電子ビームとな
る。
次に、線陰極駆動パルス〔イ〜ヨ〕と垂直偏向信号v,
v′との関係について、第8図を用いて説明する。垂直
偏向信号v,v′は各線陰極パルス〔イ〜ヨ〕の16H期間の
間に1H分ずつ変化して16段階に変化する。垂直方向信号
vとv′とはともに中心電圧がV4のもので、vは順次増
加し、v′は順次減少してゆくように、互いに逆方向に
変化するようになされている。これら垂直偏向信号vと
v′はそれぞれ垂直偏向電極4の電極13と13′とに加え
られ、その結果、それぞれの線陰極2イ〜2ヨから発生
された電子ビームは垂直方向に16段階に偏向され、先に
述べたようにスクリーン9上では1つの電子ビームで16
ライン分のラスターを上から順に順次1ライン分ずつ描
くように偏向される。
以上の結果、15本の線陰極2イ〜2ヨの上方のものか
ら順に16H期間ずつ電子ビームが放出され、かつ各電子
ビームは垂直方向の15の区分内で上方から下方に順次1
ライン分ずつ偏向されることによって、スクリー9上で
は上端の第1ライン目から下端の240ライン目まで順次
1ライン分ずつ電子ビームが垂直偏向され、合計240ラ
インのラスターが描かれる。
このように垂直偏向された電子ビームは制御電極5と
水平集束電極6とによって水平方向に180の区分に分割
されて取り出される。第3図ではそのうちの1区分のも
のを示している。この電子ビームは各区分毎に、制御電
極5によって通過量が制御され、水平集束電極6によっ
て水平方向に集束されて1本の細い電子ビームとなり、
次に述べる水平偏向手段によって水平方向に6段階に偏
向されてスクリーン9上の2絵素分のR,G,B各蛍光体20
に順次照射される。第4図に垂直方向および水平方向の
区分を示す。制御電極5のそれぞれ15a〜15nに対応する
蛍光体は2絵素分のR,G,Bとなるが説明の便宜上、1絵
素をR1,G1,B1とし他方をR2,G2,B2とする。
つぎに、水平偏向駆動回路41は、水平偏向用カウンタ
ー(11ビット)と、水平偏向信号を記憶しているメモリ
29と、D−A変換器38とから構成されている。水平偏向
駆動回路41の入力パルスは第9図に示すように垂直同期
信号Vと水平同期信号Hに同期し、水平同期信号Hの6
倍のくり返し周波数のパルス6Hを用いる。
水平偏向用カウンター28は垂直同期信号Vによってリ
セットされて水平の6倍パルス6Hをカウントする。この
水平偏向用カウンターは28は1Hの間に6回、1Vの間に24
0H×6/H=1440回カウントし、このカウント出力はメモ
リ29のアドレスへ供給される。メモリ29からはアドレス
に応じた水平偏向信号のデータ(ここでは8ビット)が
出力され、D−A変換器38で、第9図に示すh,h′のよ
うな水平偏向信号に変換される。この回路では6×240
ライン分のそれぞれに対応する水平偏向信号を記憶する
メモリアドレスがあり、1ラインごとに規則性のある6
個のデータをメモリに記憶させることにより、1H期間に
6段階波の水平偏向信号を得ることができる。
この水平偏向信号は第9図に示すように6段階に変化
する一対の水平偏向信号hとh′であり、ともに中心電
圧がV7のもので、hは順次減少し、h′は順次増加して
ゆくように、互いに逆方向に変化する。これら水平偏向
信号h,h′はそれぞれ水平偏向電極7の電極18と18′と
に加えられる。その結果、水平方向に区分された各電子
ビームは各水平期間の間にスクリーン9のR,G,B,R,G,B
(R1,G1,B1,R2,G2,B2)の蛍光体に順次H/6ずつ照射され
るように水平偏向される。かくして、各ラインのラスタ
ーにおいては水平方向180個の各区分毎に電子ビームがR
1,G1,B1,R2,G2,B2の各蛍光体20に順次照射される。
そこで各ラインの各水平区分毎に電子ビームをR1,G1,
B1,R2,G2,B2の映像信号によって変調することにより、
スクリーン9の上にカラーテレビジョン画像を表示する
ことができる。
次に、その電子ビームの変調制御部分について説明す
る。
まず、テレビジョン信号入力端子23に加えられた複合
映像信号は色復調回路30に加えられ、ここで、R−Yと
B−Yの色差信号が復調され、G−Yの色差信号がマト
クリス合成され、さらに、それらのが輝度信号Yと合成
されてR,G,Bの各原色信号(以下R,G,B映像信号という)
が出力される。それらのR,G,B各映像信号は180組のサン
プホールド回路組31a〜31nに加えられる。各サンプルホ
ールド回路組31a〜31nはそれぞれR1用,G1用,B1用,R2用,
G2用,B2用の6個のサンプホールド回路を有している。
それらのサンプルホールド出力は各々保持用のメモリ組
32a〜32nに加えられる。
一方、基準クロック発振器33はPLL(フェーズロック
ドループ)回路等により構成されており、この実施例で
は色副搬送波fSCの6倍の基準クロック6fSCと2倍の基
準クロック2fSCを発生する。その基準クロックは水平同
期信号Hに対して常に一定の位相を有するように制御さ
れている。基準クロック2fSCは偏向用パルス発生回路42
に加えられ、水平同期信号Hの6倍の信号6HとH/6ごと
の信号切替パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2のパルスを得てい
る。一方基準クロック6fSCはサンプリングパルス発生回
路34に加えられ、ここでシフトレジスタにより、クロッ
ク1周期ずつ遅延される等として、水平周期(63.5μse
c)のうちの有効水平走査期間(約50μsec)の間に1080
個のサンプリングパルスRa1〜Bn1が順次発生され、その
後に1個の転送パルスtが発生される。このサンプリン
グパルスRa1〜Bn2は表示すべき映像の1ライン分を水平
方向360の絵素に分割したときのそれぞれの絵素に対応
し、その位置は水平同期信号Hに対して常に一定になる
ように制御される。
この1080個のサンプリングパルスRa1〜Bn2がそれぞれ
180組のサンプルホールド回路組31a〜31nに6個ずつ加
えられ、これによって各サンプルホールド回路組31a〜3
1nには1ラインを180個に区分したときのそれぞれの2
絵素分のR1,G1,B1,R2,G2,B2の各映像信号が個別にサン
プリングされホールドされる。そのサンプルホールドさ
れた180組のR1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号は1ライン分
のサンプルホールド終了後に180組のメモリ32a〜32nに
転送パルスtによって一斉に転送され、ここで次の一水
平期間の間保持される。この保持されたR1,G1,B1,R2,
G2,B2の信号はスイッチング回路35a〜35nに加えられ
る。スイッチング回路35a〜35nはそれぞれがR1,G1,B1,R
2,G2,B2の個別入力端子とそれらを順次切換えて出力す
る共通出力端子とを有するトライステートあるいはアナ
ログゲートにより構成されたものである。
各スイッチング回路35a〜35nの出力は180組のパルス
幅変調(PWM)回路37a〜37nに加えられ、ここでサンプ
ルボードされたR1,G1,B1,R2,G2,B2映像信号の大きさに
応じて基準パルス信号がパルス幅変調されて出力され
る。その基準パルス信号のくり返し周期は上記の信号切
換パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2のパルス幅よりも充分小さ
いものであることが望ましく、たとえば、1:10〜1:100
程度のものが用いられる。
このパルス幅変調回路37a〜37nの出力は電子ビームを
変調するための制御信号として表示素子の制御電極5の
180本の導電板15a〜15nにそれぞれ個別に加えられる。
各スイッチング回路35a〜35nはスイッチングパルス発生
回路36から加えられるスイッチングパルスr1,g1,b1,r2,
g2,b2によって同時に切換制御される。スイッチングパ
ルス発生回路36は先述の偏向用パルス発生回路42からの
信号切換パルスr1,g1,b1,r2,g2,b2によって制御されて
おり、各水平期間を6分割してH/6ずつスイッチング回
路35a〜35nを切換え、R1,G1,B1,R2,G2,B2の各映像信号
を時分割して順次出力し、パルス幅変調回路37a〜37nに
供給するように切換信号r1,g1,b1,r2,g2,b2を発生す
る。
ここで注意すべきことは、スイッチング回路35a〜35n
におけるR1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号の供給切換え
と、水平偏向駆動回路41による電子ビームR1,G1,B1,R2,
G2,B2の蛍光体への照射切換え水平偏向とが、タイタイ
ミングにおいても順序においても完全に一致するように
同期制御されていることである。これにより、電子ビー
ムがR1蛍光体に照射されているときにはその電子ビーム
の照射量がR1映像信号によって制御され、G1,B1,R2,G2,
B2についても同様に制御されて、各絵素のR1,G1,B1,R2,
G2,B2各蛍光体の発光がその絵素のR1,G1,B1,R2,G2,B2
映像信号によってそれぞれ制御されることになり、各絵
素が入力の映像信号に従って発光表示させるのである。
かかる制御が1ライン分の180組(各2絵素づつ)につ
いて同時に行われて1ライン360絵素の映像が表示さ
れ、さらに240分のラインについて上方のラインから順
次行われて、スクリーン9上に1つの映像が表示される
ことになる。
そして、以上の如き諸動作が入力テレビジョン信号の
1フィールド毎にくり返され、その結果、通常のテレビ
ジョン受像機と同様にスクリーン9上に動画のテレビジ
ョン映像が映出される。
また、線陰極2の電子ビーム発生能力の経時的な劣化
により、電子ビーム発生能力が背面電極1、線陰極2、
垂直集束電極3,3′の幾何学的位置関係と電位分布、さ
らに線陰極2から発生し線陰極2の周囲に分布している
空間電荷電子によって制限される電子ビーム源からの放
出量を上まわる状態(以後、これを空間電荷制限領域と
呼ぶ)から、線陰極2の電子ビーム発生量が、空間電荷
電子で決まる量より低下し、線陰極2の温度と線陰極2
の酸化物塗布膜の状態とで決まる状態、すなわち線陰極
2で発生した電子ビームをすべて放出してしまう状態
(以後これを温度制限領域と呼ぶ)に変化する。このた
め、線陰極2の局部的な電子ビーム発生能力のバラツキ
が画面に表われ、画面の輝度均一性を損なうようにな
る。このため第10図に示すように垂直集束電極3′に流
入する電子ビーム量の変化を電子ビーム量検出回路51に
て検出し、この検出結果に基づいて電圧制御回路52に
て、線陰極駆動回路26に印加される電源電圧を上昇さ
せ、線陰極2の温度を上げて、常に線陰極2は空間電荷
制限領域で動作するようにしている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成の画像表示装置で
は、線陰極の電子ビーム発生能力の経時的な劣化によ
り、線陰極駆動電流がどんどん増加していき、それに伴
なって線陰極の温度も高くなっていくので線陰極の寿命
を縮めることとなる。
本発明は上記問題点に鑑み、線陰極駆動電流がある一
定レベル(線陰極の寿命を縮めない限界レベル)まで達
した時点でリミッタ安全回路を動作させ、線陰極駆動電
流を固定させ、線陰極の寿命、すなわち画像表示装置の
寿命を伸ばすことを目的とする。
問題点を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の画像表示装置は、
線陰極駆動電流の増加量を、電圧制御回路より出力され
る電位を検出することにより判定し、電子ビーム量検出
回路から電圧制御回路への入力にフイードバックをかけ
て、線陰極駆動電流の増加を一定レベルで固定するとい
う構成を備えたものである。
作 用 本発明は、上記した構成によって、線陰極駆動電流が
著しく増加して線陰極自身の温度が上がりすぎて、線陰
極の寿命を縮めるのを防ぐこととなる。
実施例 以下本発明の一実施例の画像表示装置について、図面
を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例における画像表示装置のリ
ミッタ安全回路を示すものである。
第1図において、60はリミッタ安全回路で、電圧制御
回路52からの出力電圧の変化を抵抗61、62、63、64、6
5、とトランジスタ67、68、とツエナーダイオード70に
て検出し、抵抗66とトランジスタ69からなるリミッタ回
路を動作させ、電子ビーム量検出回路51から電圧制御回
路52への入力電圧をコントロールするように構成され
る。
以上のように構成された画像表示装置について、以下
第1図、第2図を用いてその動作を説明する。
第2図で(a)は電子ビーム量検出回路51よりの検出
電圧、(b)は電圧制御回路52より出力される線陰極駆
動電圧を示すものであり、空間電荷制限領域において
は、検出電圧(a)、線陰極駆動電圧(b)とも一定の
電位を示す。次に線陰極2の経時的な劣化により温度制
限領域に入ると検出電圧(a)の電位は上昇し、それに
ともなって線陰極駆動電圧(b)の電位も上昇する。し
かしながら線陰極駆動電圧がいちじるしく増加すると線
陰極自身の温度が上がりすぎて線陰極の寿命を縮めるた
め、線陰極駆動電圧が一定レベル(第1図のツエナーダ
イオード70のツエナー電位)まで上昇した時点で第1図
中のトランジスタ67をオン状態にし、それにともないト
ランジスタ68もオン状態とする。トランジスタ68がオン
することによりトランジスタ69のベースに入力電位が印
加されるのでトランジスタ69もオン状態となるので、電
子ビーム量検出回路51よりの検出電流をトランジスタ69
のコレクタ電流として分流することになり、電子ビーム
量検出回路51の検出電圧、すなわち電圧制御回路52より
の線陰極駆動電圧の上昇をおさえるように動作する。
抵抗65の両端電圧をトランジスタ69のベース入力電圧
として使用しているため、リミッタ安全回路60は負帰還
ループで動作し、電圧制御回路52よりの線陰極駆動電圧
をその後は一定に保つことができる。
発明の効果 以上のように本発明は、線陰極の電子ビーム発生能力
の経時的な劣化により、線陰極駆動電流が無条件に増加
していくのを防ぐため、リミッタ安全回路によって、線
陰極駆動電流の増加を一定レベルで固定させ、線陰極の
寿命を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における画像表示装置のリミ
ッタ安全回路の回路図、第2図は第1図のリミッタ安全
回路の動作により、電子ビーム量検出回路及び電圧制御
回路からの出力電圧をコントロールしている特性図、第
3図は従来の画像表示素子の基本的な構成を示す分解斜
視図、第4図はスクリーン上での本画像表示装置の最小
単位構成を示す蛍光体面の拡大図、第5図は同装置にお
ける駆動回路のブロック図、第6図は垂直偏向電圧と水
平同期信号との相関を示す波形図、第7図は各種タイミ
ングを示す波形図、第8図は線陰極駆動パルス,垂直偏
向信号,水平偏向信号の関係を示す波形図、第9図は水
平偏向電圧と水平同期信号との相関を示す波形図、第10
図は従来の電子ビーム量検出回路と電圧制御回路のブロ
ック図である。 60……リミッタ安全回路、61……抵抗、62……抵抗、63
……抵抗、64……抵抗、65……抵抗、66……抵抗、67…
…トランジスタ、68……トランジスタ、69……トランジ
スタ、70……ツエナーダイオード。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビーム源を構成する複数の線陰極と、
    上記線陰極からの電子ビームを集束させる集束電極と、
    上記電子ビームを垂直および水平方向に偏向させる偏向
    電極と、電子ビームが照射されることによって発光する
    スクリーンと、テレビジョン信号によって上記電子ビー
    ムの量を制御し、上記スクリーン上での輝度を制御する
    電子ビーム制御電極とを備えた画像表示装置において、
    前記集束電極に流入する電子ビーム量を検出する電子ビ
    ーム量検出手段と、前記電子ビーム量検出手段の出力信
    号に応じて前記線陰極から放出される電子ビームの量を
    制御する線陰極駆動回路に印加する電圧を制御する電圧
    制御手段と、前記電圧制御手段の出力電圧が一定レベル
    を越えたときに前記電子ビーム量検出手段から前記電圧
    制御手段への電圧を制御するリミッタ安全回路とを備え
    たことを特徴とする画像表示装置。
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