JP2698955B2 - 電解イオン水生成装置 - Google Patents
電解イオン水生成装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水または食塩水等の処
理水を電気分解して酸性イオン水とアルカリ性イオン水
を生成する電解イオン水生成装置に関する。
理水を電気分解して酸性イオン水とアルカリ性イオン水
を生成する電解イオン水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、例えば特開平4−33
0987号公報に示されていて、両電極に印加される直
流電圧の正逆を切り換えないで長時間使用していると、
マイナス側電極の表面にカルシウム,ナトリウム等が層
状に付着して通電率を低下させ、所望の電解イオン水が
得られないという問題があり、これを解決するために両
電極に印加される直流電圧の正逆を切り換えて上記した
付着物を電極から剥離させることが一般的に行われてい
る(以下、これを逆電洗浄という)。
0987号公報に示されていて、両電極に印加される直
流電圧の正逆を切り換えないで長時間使用していると、
マイナス側電極の表面にカルシウム,ナトリウム等が層
状に付着して通電率を低下させ、所望の電解イオン水が
得られないという問題があり、これを解決するために両
電極に印加される直流電圧の正逆を切り換えて上記した
付着物を電極から剥離させることが一般的に行われてい
る(以下、これを逆電洗浄という)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電解イオン
水生成装置においては、触媒機能と耐久性を考慮してチ
タン基材の表面に白金メッキ或いは白金イリジウムを焼
成して補強した電極が採用されているが、例えばイオン
水生成状態(正電圧印加状態)から逆電洗浄状態(逆電
圧印加状態)に切り換える際に、プラスからマイナスに
切り換えられる電極が著しく侵されて通電率が低下する
ことがある。これは、逆電洗浄前の正電圧印加時にプラ
ス側電極が収容されている電極室内の水素イオンH+ の
濃度が高くなっており、この水素イオンH+ が逆電洗浄
に際してプラスからマイナスに切り換えられた電極の表
面に吸着して、チタンTi基材の表面に白金メッキを施し
たものでは、白金膜中に水素が溶け込んで内部のチタン
基材と反応し、非金属で通電性が悪く反応によって体積
膨張する水素化チタンTiH4が生成され、これが白金メッ
キとチタン基材との境界面で白金メッキを持ち上げて白
金メッキを剥離させるからであり、またチタン基材の表
面に白金イリジウムを焼成したものでは、焼成物中の酸
化イリジウムIrO2と水素が反応して還元され、水に溶け
易い金属イリジウムが生成され、これが溶出してチタン
基材を露出させ、露出したチタン基材と水素が反応して
非金属で通電性が悪い水素化チタンが生成されるからで
ある。なお、かかる現象すなわち水素脆性は電極が金属
材料からなるものであれば、如何なる場合においても生
じる。本発明は、上記した問題に対処すべくなされたも
のであり、その目的は例えばイオン水生成状態から逆電
洗浄状態に切り換える際にプラスからマイナスに切り換
えられる電極を収容する電極室内の水素イオン濃度を素
早く低下させて同電極が侵されるのを抑制することにあ
る。
水生成装置においては、触媒機能と耐久性を考慮してチ
タン基材の表面に白金メッキ或いは白金イリジウムを焼
成して補強した電極が採用されているが、例えばイオン
水生成状態(正電圧印加状態)から逆電洗浄状態(逆電
圧印加状態)に切り換える際に、プラスからマイナスに
切り換えられる電極が著しく侵されて通電率が低下する
ことがある。これは、逆電洗浄前の正電圧印加時にプラ
ス側電極が収容されている電極室内の水素イオンH+ の
濃度が高くなっており、この水素イオンH+ が逆電洗浄
に際してプラスからマイナスに切り換えられた電極の表
面に吸着して、チタンTi基材の表面に白金メッキを施し
たものでは、白金膜中に水素が溶け込んで内部のチタン
基材と反応し、非金属で通電性が悪く反応によって体積
膨張する水素化チタンTiH4が生成され、これが白金メッ
キとチタン基材との境界面で白金メッキを持ち上げて白
金メッキを剥離させるからであり、またチタン基材の表
面に白金イリジウムを焼成したものでは、焼成物中の酸
化イリジウムIrO2と水素が反応して還元され、水に溶け
易い金属イリジウムが生成され、これが溶出してチタン
基材を露出させ、露出したチタン基材と水素が反応して
非金属で通電性が悪い水素化チタンが生成されるからで
ある。なお、かかる現象すなわち水素脆性は電極が金属
材料からなるものであれば、如何なる場合においても生
じる。本発明は、上記した問題に対処すべくなされたも
のであり、その目的は例えばイオン水生成状態から逆電
洗浄状態に切り換える際にプラスからマイナスに切り換
えられる電極を収容する電極室内の水素イオン濃度を素
早く低下させて同電極が侵されるのを抑制することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、第1の発明においては、当該電解イオン水生成
装置を、金属材料からなる一対の電極を内部に対向配設
するとともにこれら両電極間に隔膜を配設して各電極を
収容する一対の電極室を形成しこれら両電極室に処理水
が流入・流出するようにした電解槽と、両電極に印加さ
れる直流電圧の正逆を切り換える電極切換手段と、この
電極切換手段による電圧印加切り換え時に両電極への電
圧印加を設定時間停止させる電圧印加停止手段と、電圧
印加切り換え前にプラス電極とされている電極を収容す
る電極室に前記電圧印加停止手段による電圧印加停止時
にアルカリ性イオン水を供給するアルカリ性イオン水導
入手段を備える構成とした。この場合において、前記ア
ルカリ性イオン水導入手段を通して供給されるアルカリ
性イオン水の供給量はその電極室内が中和またはアルカ
リ化する量であることが望ましい。
ために、第1の発明においては、当該電解イオン水生成
装置を、金属材料からなる一対の電極を内部に対向配設
するとともにこれら両電極間に隔膜を配設して各電極を
収容する一対の電極室を形成しこれら両電極室に処理水
が流入・流出するようにした電解槽と、両電極に印加さ
れる直流電圧の正逆を切り換える電極切換手段と、この
電極切換手段による電圧印加切り換え時に両電極への電
圧印加を設定時間停止させる電圧印加停止手段と、電圧
印加切り換え前にプラス電極とされている電極を収容す
る電極室に前記電圧印加停止手段による電圧印加停止時
にアルカリ性イオン水を供給するアルカリ性イオン水導
入手段を備える構成とした。この場合において、前記ア
ルカリ性イオン水導入手段を通して供給されるアルカリ
性イオン水の供給量はその電極室内が中和またはアルカ
リ化する量であることが望ましい。
【0005】また、第2の発明においては、当該電解イ
オン水生成装置を、金属材料からなる一対の電極を内部
に対向配設するとともにこれら両電極間に隔膜を配設し
て各電極を収容する一対の電極室を形成しこれら両電極
室に処理水が流入・流出するようにした電解槽と、両電
極に印加される直流電圧の正逆を切り換える電極切換手
段と、この電極切換手段による電圧印加切り換え時に両
電極への電圧印加を設定時間停止させる電圧印加停止手
段と、この電圧印加停止手段による電圧印加停止時に前
記各電極室に逆イオン水をそれぞれ供給する逆イオン水
導入手段を備える構成とした。この場合において、前記
逆イオン水導入手段を通して供給される逆イオン水の供
給量は各電極室内が略中和する量であることが望まし
い。
オン水生成装置を、金属材料からなる一対の電極を内部
に対向配設するとともにこれら両電極間に隔膜を配設し
て各電極を収容する一対の電極室を形成しこれら両電極
室に処理水が流入・流出するようにした電解槽と、両電
極に印加される直流電圧の正逆を切り換える電極切換手
段と、この電極切換手段による電圧印加切り換え時に両
電極への電圧印加を設定時間停止させる電圧印加停止手
段と、この電圧印加停止手段による電圧印加停止時に前
記各電極室に逆イオン水をそれぞれ供給する逆イオン水
導入手段を備える構成とした。この場合において、前記
逆イオン水導入手段を通して供給される逆イオン水の供
給量は各電極室内が略中和する量であることが望まし
い。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明による各電解イオン水生成
装置においては、正電圧印加状態にて電解槽の両電極室
に水または食塩水等の処理水を流すと、電解槽内で処理
水は電気分解されてプラス側電極の電極室からは水素イ
オンが増加した酸性イオン水が排出され、またマイナス
側電極の電極室からは水酸イオンが増加したアルカリ性
イオン水が排出される。
装置においては、正電圧印加状態にて電解槽の両電極室
に水または食塩水等の処理水を流すと、電解槽内で処理
水は電気分解されてプラス側電極の電極室からは水素イ
オンが増加した酸性イオン水が排出され、またマイナス
側電極の電極室からは水酸イオンが増加したアルカリ性
イオン水が排出される。
【0007】ところで、第1の発明による電解イオン水
生成装置においては、電極切換手段による電圧印加切り
換え時に電圧印加停止手段により両電極への電圧印加が
設定時間停止され、この電圧印加停止時にアルカリ性イ
オン水導入手段により電圧印加切り換え前にプラス電極
とされている電極を収容する電極室にアルカリ性イオン
水が供給される。このため、アルカリ性イオン水が供給
される電極室内の水素イオン濃度が素早く低下し、電極
切換手段による電圧印加切り換えに際して、同電極室内
の電極が水素イオンにより侵されるのを抑制することが
できる。したがって、電極の寿命を長くすることができ
るとともに、頻繁な逆電洗浄が可能で通電率を低下させ
ることなく所望のイオン水を安定して得ることができ
る。
生成装置においては、電極切換手段による電圧印加切り
換え時に電圧印加停止手段により両電極への電圧印加が
設定時間停止され、この電圧印加停止時にアルカリ性イ
オン水導入手段により電圧印加切り換え前にプラス電極
とされている電極を収容する電極室にアルカリ性イオン
水が供給される。このため、アルカリ性イオン水が供給
される電極室内の水素イオン濃度が素早く低下し、電極
切換手段による電圧印加切り換えに際して、同電極室内
の電極が水素イオンにより侵されるのを抑制することが
できる。したがって、電極の寿命を長くすることができ
るとともに、頻繁な逆電洗浄が可能で通電率を低下させ
ることなく所望のイオン水を安定して得ることができ
る。
【0008】また、第1の発明による電解イオン水生成
装置においては、例えばイオン水生成状態から逆電洗浄
状態に切り換える際にプラスからマイナスに切り換えら
れる電極を収容する電極室にアルカリ性イオン水を供給
することにより水素イオン濃度を低下させるものである
ため、同電極室に中性の水を供給して水素イオン濃度を
低下させるものに比して短時間にしかも少ない水量で同
電極室を中和することができる。
装置においては、例えばイオン水生成状態から逆電洗浄
状態に切り換える際にプラスからマイナスに切り換えら
れる電極を収容する電極室にアルカリ性イオン水を供給
することにより水素イオン濃度を低下させるものである
ため、同電極室に中性の水を供給して水素イオン濃度を
低下させるものに比して短時間にしかも少ない水量で同
電極室を中和することができる。
【0009】一方、第2の発明による電解イオン水生成
装置においては、電極切換手段による電圧印加切り換え
時に電圧印加停止手段により両電極への電圧印加が設定
時間停止され、この電圧印加停止時に逆イオン水導入手
段により電圧印加切り換え前にプラス電極とされている
電極を収容する電極室にアルカリ性イオン水が供給され
るとともにマイナス電極とされている電極を収容する電
極室に酸性イオン水が供給される。このため、両電極室
内の電解イオン水が共に素早く中和され、電極切換手段
による電圧印加切り換えに際して、電極が水素イオンに
より侵されるのを抑制することができる。したがって、
電極の寿命を長くすることができるとともに、頻繁な逆
電洗浄が可能で通電率を低下させることなく所望のイオ
ン水を安定して得ることができる。
装置においては、電極切換手段による電圧印加切り換え
時に電圧印加停止手段により両電極への電圧印加が設定
時間停止され、この電圧印加停止時に逆イオン水導入手
段により電圧印加切り換え前にプラス電極とされている
電極を収容する電極室にアルカリ性イオン水が供給され
るとともにマイナス電極とされている電極を収容する電
極室に酸性イオン水が供給される。このため、両電極室
内の電解イオン水が共に素早く中和され、電極切換手段
による電圧印加切り換えに際して、電極が水素イオンに
より侵されるのを抑制することができる。したがって、
電極の寿命を長くすることができるとともに、頻繁な逆
電洗浄が可能で通電率を低下させることなく所望のイオ
ン水を安定して得ることができる。
【0010】また、第2の発明による電解イオン水生成
装置においては、例えばイオン水生成状態から逆電洗浄
状態に切り換える際に両電極室内の電解イオン水が共に
素早く中和されるため、逆電洗浄の初期からプラス側電
極の電極室で水素イオンが増加した酸性イオン水が生成
され、またマイナス側電極の電極室で水酸イオンが増加
したアルカリ性イオン水が生成される。したがって、逆
電洗浄に合わせて各イオン水の流出通路を切り換えるよ
うにすれば、逆電洗浄時の逆電圧印加状態にて正電圧印
加状態と同様に電解イオン水を生成して利用することが
でき、電解イオン水の生成能力を大幅に向上させること
ができる。
装置においては、例えばイオン水生成状態から逆電洗浄
状態に切り換える際に両電極室内の電解イオン水が共に
素早く中和されるため、逆電洗浄の初期からプラス側電
極の電極室で水素イオンが増加した酸性イオン水が生成
され、またマイナス側電極の電極室で水酸イオンが増加
したアルカリ性イオン水が生成される。したがって、逆
電洗浄に合わせて各イオン水の流出通路を切り換えるよ
うにすれば、逆電洗浄時の逆電圧印加状態にて正電圧印
加状態と同様に電解イオン水を生成して利用することが
でき、電解イオン水の生成能力を大幅に向上させること
ができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1は第1の発明による電解イオン水生成装
置の一実施例を示していて、この電解イオン水生成装置
は、電解槽10と電極切換器20と電源回路30と貯溜
タンク40と制御装置50によって構成されている。電
解槽10は、一対の流入口11a,11bと一対の流出
口11c,11dを有する槽本体11と、この槽本体1
1内に対向配設した一対の電極12,13と、これら両
電極12,13間に配設されて各電極12,13を収容
する電極室14,15を形成する隔膜16によって構成
されていて、各電極12,13としてはチタン基材の表
面に白金メッキ或いは白金イリジウムを焼成してなるも
のが採用され、また電極室14には流入口11aと流出
口11cが連通し、電極室15には流入口11bと流出
口11dが連通している。また、各流入口11a,11
bには制御装置50によって作動を制御されるウォータ
ーバルブV1と手動で調整可能な各流量調整バルブV
2,V3を介装してなる各導入管P1,P2を通して略
同量の水道水が供給されるように構成され、また各流出
口11c,11dには導出管P3,P4が接続されてい
る。なお、ウォーターバルブV1は周知の電磁開閉弁で
あり、その開作動または閉作動は制御装置50から開弁
信号または閉弁信号を受けた後に行われるようになって
いる。
説明する。図1は第1の発明による電解イオン水生成装
置の一実施例を示していて、この電解イオン水生成装置
は、電解槽10と電極切換器20と電源回路30と貯溜
タンク40と制御装置50によって構成されている。電
解槽10は、一対の流入口11a,11bと一対の流出
口11c,11dを有する槽本体11と、この槽本体1
1内に対向配設した一対の電極12,13と、これら両
電極12,13間に配設されて各電極12,13を収容
する電極室14,15を形成する隔膜16によって構成
されていて、各電極12,13としてはチタン基材の表
面に白金メッキ或いは白金イリジウムを焼成してなるも
のが採用され、また電極室14には流入口11aと流出
口11cが連通し、電極室15には流入口11bと流出
口11dが連通している。また、各流入口11a,11
bには制御装置50によって作動を制御されるウォータ
ーバルブV1と手動で調整可能な各流量調整バルブV
2,V3を介装してなる各導入管P1,P2を通して略
同量の水道水が供給されるように構成され、また各流出
口11c,11dには導出管P3,P4が接続されてい
る。なお、ウォーターバルブV1は周知の電磁開閉弁で
あり、その開作動または閉作動は制御装置50から開弁
信号または閉弁信号を受けた後に行われるようになって
いる。
【0012】電極切換器20は、制御装置50からの信
号に応じて両電極12,13に印加される直流電圧の正
逆を切り換えるものであり、図の仮想線で示した状態に
て制御装置50から正電信号を受けたときに電源回路3
0のマイナス電極を電極12に接続するとともにプラス
電極を電極13に接続し、また図の実線で示した状態に
て制御装置50から逆電信号を受けたときに電源回路3
0のマイナス電極を電極13に接続するとともにプラス
電極を電極12に接続するようになっている。電源回路
30は交流電圧を所定値の直流電圧に変換するものであ
り、制御装置50からOFF信号を受けたときにはマイ
ナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとなるよう
に、また制御装置50からON信号を受けたときにはマ
イナス電極とプラス電極間に所定値の直流電圧が印加さ
れるようになっている。
号に応じて両電極12,13に印加される直流電圧の正
逆を切り換えるものであり、図の仮想線で示した状態に
て制御装置50から正電信号を受けたときに電源回路3
0のマイナス電極を電極12に接続するとともにプラス
電極を電極13に接続し、また図の実線で示した状態に
て制御装置50から逆電信号を受けたときに電源回路3
0のマイナス電極を電極13に接続するとともにプラス
電極を電極12に接続するようになっている。電源回路
30は交流電圧を所定値の直流電圧に変換するものであ
り、制御装置50からOFF信号を受けたときにはマイ
ナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとなるよう
に、また制御装置50からON信号を受けたときにはマ
イナス電極とプラス電極間に所定値の直流電圧が印加さ
れるようになっている。
【0013】貯溜タンク40は、アルカリ性イオン水を
所要量貯えるものであり、内部に貯えたアルカリ性イオ
ン水を落差によって電解槽10の電解室14または15
に供給できるように電解槽10より高い位置に配設され
ていて、制御装置50によって制御される開閉バルブV
5を介装した接続管P6を通して導入管P1に接続され
るとともに、制御装置50によって制御される開閉バル
ブV6を介装した接続管P7を通して導入管P2に接続
されている。なお、貯溜タンク40には、正電圧印加時
に導出管P3を通して排出されるアルカリ性イオン水の
一部がポンプ等の手段(図示省略)により汲み上げられ
て貯えられるようになっており、水位センサ41とオー
バーフローパイプ42が設けられている。開閉バルブV
5,V6は酸・アルカリに耐えるバルブであって、電動
モータ(図示省略)によって駆動されるものであり、そ
の開作動または閉作動は制御装置50から開弁信号また
は閉弁信号を受けた後所定の時間(略5秒)で行われる
ようになっている。
所要量貯えるものであり、内部に貯えたアルカリ性イオ
ン水を落差によって電解槽10の電解室14または15
に供給できるように電解槽10より高い位置に配設され
ていて、制御装置50によって制御される開閉バルブV
5を介装した接続管P6を通して導入管P1に接続され
るとともに、制御装置50によって制御される開閉バル
ブV6を介装した接続管P7を通して導入管P2に接続
されている。なお、貯溜タンク40には、正電圧印加時
に導出管P3を通して排出されるアルカリ性イオン水の
一部がポンプ等の手段(図示省略)により汲み上げられ
て貯えられるようになっており、水位センサ41とオー
バーフローパイプ42が設けられている。開閉バルブV
5,V6は酸・アルカリに耐えるバルブであって、電動
モータ(図示省略)によって駆動されるものであり、そ
の開作動または閉作動は制御装置50から開弁信号また
は閉弁信号を受けた後所定の時間(略5秒)で行われる
ようになっている。
【0014】制御装置50は、イオン水生成スイッチ5
1,逆電洗浄スイッチ52及び停止スイッチ53を備え
ていて、各スイッチ51,52,53の操作に基づいて
ウォーターバルブV1,電極切換器20,電源回路30
及び両開閉バルブV5,V6等の作動が制御されるよう
になっており、各スイッチ51,52,53を操作する
ことにより以下に説明する各作動が得られるようになっ
ている。
1,逆電洗浄スイッチ52及び停止スイッチ53を備え
ていて、各スイッチ51,52,53の操作に基づいて
ウォーターバルブV1,電極切換器20,電源回路30
及び両開閉バルブV5,V6等の作動が制御されるよう
になっており、各スイッチ51,52,53を操作する
ことにより以下に説明する各作動が得られるようになっ
ている。
【0015】当該電解イオン水生成装置が停止している
状態では、ウォーターバルブV1及び開閉弁V5,V6
が閉じ、電極切換器20が図示実線の状態に保持され、
電源回路30のマイナス電極とプラス電極間の直流電圧
がゼロとされており、かかる状態で制御装置50のイオ
ン水生成スイッチ51が操作されると、制御装置50か
らウォーターバルブV1に開弁信号が出力されてウォー
ターバルブV1が開かれ、また制御装置50から電源回
路30にON信号が出力されて電源回路30のマイナス
電極とプラス電極間に所定値の直流電圧が印加され、こ
れが電極切換器20を介して電解槽10の両電極12,
13に正電圧印加される。
状態では、ウォーターバルブV1及び開閉弁V5,V6
が閉じ、電極切換器20が図示実線の状態に保持され、
電源回路30のマイナス電極とプラス電極間の直流電圧
がゼロとされており、かかる状態で制御装置50のイオ
ン水生成スイッチ51が操作されると、制御装置50か
らウォーターバルブV1に開弁信号が出力されてウォー
ターバルブV1が開かれ、また制御装置50から電源回
路30にON信号が出力されて電源回路30のマイナス
電極とプラス電極間に所定値の直流電圧が印加され、こ
れが電極切換器20を介して電解槽10の両電極12,
13に正電圧印加される。
【0016】このため、ウォーターバルブV1と各流量
調整バルブV2,V3と各導入管P1,P2を通して電
解槽10の各電解室14,15に処理水としての水道水
が供給され、これが電解槽10内で電気分解されて、プ
ラス側電極13の電極室15からは水素イオンが増加し
た酸性イオン水が導出管P4を通して排出されて使用可
能となり、またマイナス側電極12の電極室14からは
水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が導出管P3
を通して排出されて使用可能となる。なお、この状態で
長時間使用するとマイナス側電極12の表面に水道水に
含まれるカルシウム,ナトリウム等が付着する。
調整バルブV2,V3と各導入管P1,P2を通して電
解槽10の各電解室14,15に処理水としての水道水
が供給され、これが電解槽10内で電気分解されて、プ
ラス側電極13の電極室15からは水素イオンが増加し
た酸性イオン水が導出管P4を通して排出されて使用可
能となり、またマイナス側電極12の電極室14からは
水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が導出管P3
を通して排出されて使用可能となる。なお、この状態で
長時間使用するとマイナス側電極12の表面に水道水に
含まれるカルシウム,ナトリウム等が付着する。
【0017】ところで、上記したイオン水生成状態にて
制御装置50の逆電洗浄スイッチ52が操作されると、
制御装置50から電源回路30にOFF信号が出力さ
れ、開閉バルブV6に開弁信号が出力され、電極切換器
20に逆電信号が出力されて、電源回路30のマイナス
電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされるととも
に、開閉バルブV6が所定の時間で開かれ、また電極切
換器20にて電極の接続が図の実線の状態から仮想線の
状態に切り換えられて電解槽10の電極12が電源回路
30のプラス電極に接続されるとともに電極13がマイ
ナス電極に接続される。
制御装置50の逆電洗浄スイッチ52が操作されると、
制御装置50から電源回路30にOFF信号が出力さ
れ、開閉バルブV6に開弁信号が出力され、電極切換器
20に逆電信号が出力されて、電源回路30のマイナス
電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされるととも
に、開閉バルブV6が所定の時間で開かれ、また電極切
換器20にて電極の接続が図の実線の状態から仮想線の
状態に切り換えられて電解槽10の電極12が電源回路
30のプラス電極に接続されるとともに電極13がマイ
ナス電極に接続される。
【0018】したがって、開閉バルブV6が開いた状態
では電圧印加停止状態にて貯溜タンク40から電極室1
5にアルカリ性イオン水が順次供給されて電極室15に
残留する水素イオン濃度が素早く低下して中和化され
る。その後に制御装置50から電源回路30にON信号
が出力されるとともに開閉バルブV6に閉弁信号が出力
されて、電源回路30のマイナス電極とプラス電極間に
所定の直流電圧が印加されるとともに開閉バルブV6が
所定の時間で閉じられ、これにより正電圧印加から逆電
圧印加への切り換えに際して電極13が水素イオン濃度
の高いイオン水中に晒されることはなく、また電極12
からカルシウム,ナトリウム等付着物が剥離され処理水
とともに電解槽10外に排出されて逆電洗浄がなされ
る。
では電圧印加停止状態にて貯溜タンク40から電極室1
5にアルカリ性イオン水が順次供給されて電極室15に
残留する水素イオン濃度が素早く低下して中和化され
る。その後に制御装置50から電源回路30にON信号
が出力されるとともに開閉バルブV6に閉弁信号が出力
されて、電源回路30のマイナス電極とプラス電極間に
所定の直流電圧が印加されるとともに開閉バルブV6が
所定の時間で閉じられ、これにより正電圧印加から逆電
圧印加への切り換えに際して電極13が水素イオン濃度
の高いイオン水中に晒されることはなく、また電極12
からカルシウム,ナトリウム等付着物が剥離され処理水
とともに電解槽10外に排出されて逆電洗浄がなされ
る。
【0019】また、上記した逆電洗浄状態にて制御装置
50のイオン水生成スイッチ51が操作されると、制御
装置50から電源回路30にOFF信号が出力され開閉
バルブV5に開弁信号が出力され電極切換器20に正電
信号が出力されて、電源回路30のマイナス電極とプラ
ス電極間の直流電圧がゼロとされるとともに、開閉バル
ブV5が所定の時間で開かれ、また電極切換器20にて
電極の接続が図の仮想線の状態から実線の状態に切り換
えられて電解槽10の電極12が電源回路30のマイナ
ス電極に接続されるとともに電極13がプラス電極に接
続される。
50のイオン水生成スイッチ51が操作されると、制御
装置50から電源回路30にOFF信号が出力され開閉
バルブV5に開弁信号が出力され電極切換器20に正電
信号が出力されて、電源回路30のマイナス電極とプラ
ス電極間の直流電圧がゼロとされるとともに、開閉バル
ブV5が所定の時間で開かれ、また電極切換器20にて
電極の接続が図の仮想線の状態から実線の状態に切り換
えられて電解槽10の電極12が電源回路30のマイナ
ス電極に接続されるとともに電極13がプラス電極に接
続される。
【0020】したがって、開閉バルブV5が開いた状態
では電圧印加停止状態にて貯溜タンク40から電極室1
4にアルカリ性イオン水が順次供給されて電極室14に
残留する水素イオン濃度が素早く低下して中和化され
る。その後に制御装置50から電源回路30にON信号
が出力されるとともに開閉バルブV5に閉弁信号が出力
されて、電源回路30のマイナス電極とプラス電極間に
所定の直流電圧が印加されるとともに開閉バルブV5が
所定の時間で閉じられ、これにより逆電圧印加から正電
圧印加への切り換えに際して電極12が水素イオン濃度
の高いイオン水中に晒されることはない。
では電圧印加停止状態にて貯溜タンク40から電極室1
4にアルカリ性イオン水が順次供給されて電極室14に
残留する水素イオン濃度が素早く低下して中和化され
る。その後に制御装置50から電源回路30にON信号
が出力されるとともに開閉バルブV5に閉弁信号が出力
されて、電源回路30のマイナス電極とプラス電極間に
所定の直流電圧が印加されるとともに開閉バルブV5が
所定の時間で閉じられ、これにより逆電圧印加から正電
圧印加への切り換えに際して電極12が水素イオン濃度
の高いイオン水中に晒されることはない。
【0021】なお、上記したイオン水生成状態にて制御
装置50の停止スイッチ53が操作されると、制御装置
50から電源回路30にOFF信号が出力されるととも
にウォーターバルブV1に閉弁信号が出力されて、電源
回路30のマイナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼ
ロとされるとともにウォーターバルブV1が閉じられ
て、当該電解イオン水生成装置が停止状態となる。
装置50の停止スイッチ53が操作されると、制御装置
50から電源回路30にOFF信号が出力されるととも
にウォーターバルブV1に閉弁信号が出力されて、電源
回路30のマイナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼ
ロとされるとともにウォーターバルブV1が閉じられ
て、当該電解イオン水生成装置が停止状態となる。
【0022】また、上記した逆電洗浄状態にて制御装置
50の停止スイッチ53が操作されると、制御装置50
から電源回路30にOFF信号が出力されるとともにウ
ォーターバルブV1に閉弁信号が出力され、また開閉バ
ルブV5に開弁信号が出力されるとともに電極切換器2
0に正電信号が出力されて、電源回路30のマイナス電
極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされるとともにウ
ォーターバルブV1が閉じられ、また開閉バルブV5が
所定の時間で開かれるとともに電極切換器20にて電極
の接続が図の仮想線の状態から実線の状態に切り換えら
れて電解槽10の電極12が電源回路30のマイナス電
極に接続されるとともに電極13がプラス電極に接続さ
れる。
50の停止スイッチ53が操作されると、制御装置50
から電源回路30にOFF信号が出力されるとともにウ
ォーターバルブV1に閉弁信号が出力され、また開閉バ
ルブV5に開弁信号が出力されるとともに電極切換器2
0に正電信号が出力されて、電源回路30のマイナス電
極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされるとともにウ
ォーターバルブV1が閉じられ、また開閉バルブV5が
所定の時間で開かれるとともに電極切換器20にて電極
の接続が図の仮想線の状態から実線の状態に切り換えら
れて電解槽10の電極12が電源回路30のマイナス電
極に接続されるとともに電極13がプラス電極に接続さ
れる。
【0023】したがって、開閉バルブV5が開いた状態
では電圧印加停止状態にて貯溜タンク40から電極室1
4にアルカリ性イオン水が順次供給されて電極室14に
残留する水素イオン濃度が素早く低下して中和化され
る。その後に制御装置50から開閉バルブV5に閉弁信
号が出力されて開閉バルブV5が所定時間で閉じられ、
当該電解イオン水生成装置が停止状態となる。このた
め、停止スイッチ53の操作後に制御装置50のイオン
生成スイッチ51が操作されても電源回路30のマイナ
ス電極に接続される電極12が水素イオン濃度の高いイ
オン水中に晒されることはない。
では電圧印加停止状態にて貯溜タンク40から電極室1
4にアルカリ性イオン水が順次供給されて電極室14に
残留する水素イオン濃度が素早く低下して中和化され
る。その後に制御装置50から開閉バルブV5に閉弁信
号が出力されて開閉バルブV5が所定時間で閉じられ、
当該電解イオン水生成装置が停止状態となる。このた
め、停止スイッチ53の操作後に制御装置50のイオン
生成スイッチ51が操作されても電源回路30のマイナ
ス電極に接続される電極12が水素イオン濃度の高いイ
オン水中に晒されることはない。
【0024】以上要するに、本実施例においては、電極
切換器20による電圧印加切り換え時に制御装置50と
電源回路30の協同作用により両電極12,13への電
圧印加が設定時間停止され、この電圧印加停止時に貯溜
タンク40から電圧印加切り換え前にプラス電極とされ
ている電極を収容する電極室にアルカリ性イオン水が供
給される。このため、アルカリ性イオン水が供給される
電極室内の水素イオン濃度が素早く低下して中和化さ
れ、電極切換器20による電圧印加切り換えに際して、
同電極室内の電極が水素イオンにより侵されるのを抑制
することができる。したがって、電極の寿命を長くする
ことができるとともに、頻繁な逆電洗浄が可能で通電率
を低下させることなく所望のイオン水を安定して得るこ
とができる。
切換器20による電圧印加切り換え時に制御装置50と
電源回路30の協同作用により両電極12,13への電
圧印加が設定時間停止され、この電圧印加停止時に貯溜
タンク40から電圧印加切り換え前にプラス電極とされ
ている電極を収容する電極室にアルカリ性イオン水が供
給される。このため、アルカリ性イオン水が供給される
電極室内の水素イオン濃度が素早く低下して中和化さ
れ、電極切換器20による電圧印加切り換えに際して、
同電極室内の電極が水素イオンにより侵されるのを抑制
することができる。したがって、電極の寿命を長くする
ことができるとともに、頻繁な逆電洗浄が可能で通電率
を低下させることなく所望のイオン水を安定して得るこ
とができる。
【0025】また、例えばイオン水生成状態から逆電洗
浄状態に切り換える際にプラスからマイナスに切り換え
られる電極13を収容する電極室15にアルカリ性イオ
ン水を供給することにより水素イオン濃度を低下させる
ものであるため、同電極室15に中性の水を供給して水
素イオン濃度を低下させるものに比して短時間にしかも
少ない水量で同電極室15を中和化することができる。
浄状態に切り換える際にプラスからマイナスに切り換え
られる電極13を収容する電極室15にアルカリ性イオ
ン水を供給することにより水素イオン濃度を低下させる
ものであるため、同電極室15に中性の水を供給して水
素イオン濃度を低下させるものに比して短時間にしかも
少ない水量で同電極室15を中和化することができる。
【0026】上記実施例においては、水道水を直接処理
水としたが、タンクに収容されて電動ポンプによって各
電極室に供給される食塩水を処理水として実施すること
も可能である。また、上記実施例においては、電極切換
器20による電圧印加切り換えに際して水素イオン濃度
が高くなっている電極室内が略中和するようにしたが、
同電極室内がアルカリ化するようにして実施してもよ
く、また同電極室内に水素イオンが僅かに残るようにし
て実施してもよい。また、上記実施例においては、ウォ
ーターバルブV1が開いている状態にてアルカリ性イオ
ン水が電極室に供給されるようにしたが、アルカリ性イ
オン水が電極室に供給されるときウォーターバルブV1
が閉じるようにして実施することも可能である。
水としたが、タンクに収容されて電動ポンプによって各
電極室に供給される食塩水を処理水として実施すること
も可能である。また、上記実施例においては、電極切換
器20による電圧印加切り換えに際して水素イオン濃度
が高くなっている電極室内が略中和するようにしたが、
同電極室内がアルカリ化するようにして実施してもよ
く、また同電極室内に水素イオンが僅かに残るようにし
て実施してもよい。また、上記実施例においては、ウォ
ーターバルブV1が開いている状態にてアルカリ性イオ
ン水が電極室に供給されるようにしたが、アルカリ性イ
オン水が電極室に供給されるときウォーターバルブV1
が閉じるようにして実施することも可能である。
【0027】図2,図3及び図4は第2の発明による電
解イオン水生成装置の一実施例を示していて、この電解
イオン水生成装置は、電解槽110と電極切換器120
と電源回路130と貯溜タンク140A,140Bと制
御装置150によって構成されている。電解槽110
は、一対の流入口111a,111bと一対の流出口1
11c,111dを有する槽本体111と、この槽本体
111内に対向配設した一対の電極112,113と、
これら両電極112,113間に配設されて各電極11
2,113を収容する電極室114,115を形成する
隔膜116によって構成されていて、各電極112,1
13としてはチタン基材の表面に白金メッキ或いは白金
イリジウムを焼成してなるものが採用され、また電極室
114には流入口111aと流出口111cが連通し、
電極室115には流入口111bと流出口111dが連
通している。また、各流入口111a,111bには制
御装置150によって作動を制御されるウォーターバル
ブV11と手動で調整可能な各流量調整バルブV12,
V13を介装してなる各導入管P11,P12を通して
略同量の水道水が供給されるように構成され、また各流
出口111c,111dには導出管P13,P14が接
続されている。なお、ウォーターバルブV11は周知の
電磁開閉弁であり、その開作動または閉作動は制御装置
150から開弁信号または閉弁信号を受けた後に行われ
るようになっている。
解イオン水生成装置の一実施例を示していて、この電解
イオン水生成装置は、電解槽110と電極切換器120
と電源回路130と貯溜タンク140A,140Bと制
御装置150によって構成されている。電解槽110
は、一対の流入口111a,111bと一対の流出口1
11c,111dを有する槽本体111と、この槽本体
111内に対向配設した一対の電極112,113と、
これら両電極112,113間に配設されて各電極11
2,113を収容する電極室114,115を形成する
隔膜116によって構成されていて、各電極112,1
13としてはチタン基材の表面に白金メッキ或いは白金
イリジウムを焼成してなるものが採用され、また電極室
114には流入口111aと流出口111cが連通し、
電極室115には流入口111bと流出口111dが連
通している。また、各流入口111a,111bには制
御装置150によって作動を制御されるウォーターバル
ブV11と手動で調整可能な各流量調整バルブV12,
V13を介装してなる各導入管P11,P12を通して
略同量の水道水が供給されるように構成され、また各流
出口111c,111dには導出管P13,P14が接
続されている。なお、ウォーターバルブV11は周知の
電磁開閉弁であり、その開作動または閉作動は制御装置
150から開弁信号または閉弁信号を受けた後に行われ
るようになっている。
【0028】ところで、本実施例においては、両流量調
整バルブV12,V13より電解槽110側にて両導入
管P11,P12が接続管P15により接続されてい
て、導入管P11と接続管P15の接続部および導入管
P12と接続管P15の接続部にはそれぞれ連通切換バ
ルブV14,V15が設けられ、また接続管P15の途
中には制御装置150からON信号を受けて駆動しOF
F信号を受けて停止する電動ポンプPM11が設けられ
ている。一方、両導出管P13,P14が接続管P16
により接続されていて、導出管P13と接続管P15の
接続部および導出管P14と接続管P15の接続部には
それぞれ連通切換バルブV16,V17が設けられてい
る。また、各導出管P13,P14の各連通切換バルブ
V16,V17より流出側には流路切換バルブV18,
V19がそれぞれ設けられている。
整バルブV12,V13より電解槽110側にて両導入
管P11,P12が接続管P15により接続されてい
て、導入管P11と接続管P15の接続部および導入管
P12と接続管P15の接続部にはそれぞれ連通切換バ
ルブV14,V15が設けられ、また接続管P15の途
中には制御装置150からON信号を受けて駆動しOF
F信号を受けて停止する電動ポンプPM11が設けられ
ている。一方、両導出管P13,P14が接続管P16
により接続されていて、導出管P13と接続管P15の
接続部および導出管P14と接続管P15の接続部には
それぞれ連通切換バルブV16,V17が設けられてい
る。また、各導出管P13,P14の各連通切換バルブ
V16,V17より流出側には流路切換バルブV18,
V19がそれぞれ設けられている。
【0029】各連通切換バルブV14,V15,V1
6,V17は、酸・アルカリに耐えるバルブであって、
電動モータ(図示省略)によって駆動されるものであ
り、制御装置150からの閉ループ信号に応じて両電極
室114,115と両導入管P11,P12と両導出管
P13,P14と両接続管P15,P16によって閉ル
ープが形成されるように管路の連通を切り換えるように
なっており、その切換作動は制御装置150から開ルー
プ信号または復帰信号を受けた後所定の時間(略5秒)
で行われるようになっている。一方、各流路切換バルブ
V18,V19は、酸・アルカリに耐えるバルブであっ
て、電動モータ(図示省略)によって駆動されて制御装
置150からの正電信号または逆電信号に応じて各イオ
ン水の流出路を切り換えるものであり、その切換作動は
制御装置150から正電信号または逆電信号を受けた後
所定の時間(略5秒)で行われるようになっており、図
3は正電信号を受けて作動した後の状態が示されてい
る。
6,V17は、酸・アルカリに耐えるバルブであって、
電動モータ(図示省略)によって駆動されるものであ
り、制御装置150からの閉ループ信号に応じて両電極
室114,115と両導入管P11,P12と両導出管
P13,P14と両接続管P15,P16によって閉ル
ープが形成されるように管路の連通を切り換えるように
なっており、その切換作動は制御装置150から開ルー
プ信号または復帰信号を受けた後所定の時間(略5秒)
で行われるようになっている。一方、各流路切換バルブ
V18,V19は、酸・アルカリに耐えるバルブであっ
て、電動モータ(図示省略)によって駆動されて制御装
置150からの正電信号または逆電信号に応じて各イオ
ン水の流出路を切り換えるものであり、その切換作動は
制御装置150から正電信号または逆電信号を受けた後
所定の時間(略5秒)で行われるようになっており、図
3は正電信号を受けて作動した後の状態が示されてい
る。
【0030】電極切換器120は、制御装置150から
の信号に応じて両電極112,113に印加される直流
電圧の正逆を切り換えるものであり、図4に示した状態
にて制御装置150から正電信号を受けたときに電源回
路130のマイナス電極を電極112に接続するととも
にプラス電極を電極113に接続し、また図3に示した
状態にて制御装置150から逆電信号を受けたときに電
源回路130のマイナス電極を電極113に接続すると
ともにプラス電極を電極112に接続するようになって
いる。電源回路130は交流電圧を所定値の直流電圧に
変換するものであり、制御装置150からOFF信号を
受けたときにはマイナス電極とプラス電極間の直流電圧
がゼロとなるように、また制御装置150からON信号
を受けたときにはマイナス電極とプラス電極間に所定値
の直流電圧が印加されるようになっている。
の信号に応じて両電極112,113に印加される直流
電圧の正逆を切り換えるものであり、図4に示した状態
にて制御装置150から正電信号を受けたときに電源回
路130のマイナス電極を電極112に接続するととも
にプラス電極を電極113に接続し、また図3に示した
状態にて制御装置150から逆電信号を受けたときに電
源回路130のマイナス電極を電極113に接続すると
ともにプラス電極を電極112に接続するようになって
いる。電源回路130は交流電圧を所定値の直流電圧に
変換するものであり、制御装置150からOFF信号を
受けたときにはマイナス電極とプラス電極間の直流電圧
がゼロとなるように、また制御装置150からON信号
を受けたときにはマイナス電極とプラス電極間に所定値
の直流電圧が印加されるようになっている。
【0031】図2の左方の貯溜タンク140Aは、アル
カリ性イオン水を所要量貯えるものであり、内部には水
位センサ141Aが取付けられており、また制御装置1
50によって制御される電動ポンプPM12を介装した
供給管P17によって所望の箇所に供給できるようにな
っている。一方、図2の右方の貯溜タンク140Bは、
酸性イオン水を所要量貯えるものであり、内部には水位
センサ141Bが取付けられており、また制御装置15
0によって制御される電動ポンプPM13を介装した供
給管P18によって所望の箇所に供給できるようになっ
ている。なお、貯溜タンク140A,140Bにはそれ
ぞれオーバーフローパイプ142A,142Bが設けら
れている。
カリ性イオン水を所要量貯えるものであり、内部には水
位センサ141Aが取付けられており、また制御装置1
50によって制御される電動ポンプPM12を介装した
供給管P17によって所望の箇所に供給できるようにな
っている。一方、図2の右方の貯溜タンク140Bは、
酸性イオン水を所要量貯えるものであり、内部には水位
センサ141Bが取付けられており、また制御装置15
0によって制御される電動ポンプPM13を介装した供
給管P18によって所望の箇所に供給できるようになっ
ている。なお、貯溜タンク140A,140Bにはそれ
ぞれオーバーフローパイプ142A,142Bが設けら
れている。
【0032】制御装置150は、正電作動スイッチ15
1,逆電作動スイッチ152及び停止スイッチ153、
並びにアルカリ性イオン水供給スイッチ154と酸性イ
オン水供給スイッチ155を備えていて、各スイッチ1
51,152,153,154,155の操作と各貯溜
タンク140A,140Bの水位センサ141A,14
1Bに基づいてウォーターバルブV11、電極切換器1
20、電源回路130、各連通切換バルブV14,V1
5,V16,V17、各流路切換バルブV18,V19
及び各電動ポンプPM1,PM2,PM3等の作動が制
御されるようになっており、各スイッチ151,15
2,153,154,155を操作することにより以下
に説明する各作動が得られるようになっている。
1,逆電作動スイッチ152及び停止スイッチ153、
並びにアルカリ性イオン水供給スイッチ154と酸性イ
オン水供給スイッチ155を備えていて、各スイッチ1
51,152,153,154,155の操作と各貯溜
タンク140A,140Bの水位センサ141A,14
1Bに基づいてウォーターバルブV11、電極切換器1
20、電源回路130、各連通切換バルブV14,V1
5,V16,V17、各流路切換バルブV18,V19
及び各電動ポンプPM1,PM2,PM3等の作動が制
御されるようになっており、各スイッチ151,15
2,153,154,155を操作することにより以下
に説明する各作動が得られるようになっている。
【0033】当該電解イオン水生成装置が停止している
状態では、例えばウォーターバルブV11が閉じ、各連
通切換バルブV14,V15,V16,V17及び各流
路切換バルブV18,V19が図3に示した状態とさ
れ、各電動ポンプPM1,PM2,PM3が停止され、
また電極切換器120が図3に示した状態に保持され、
電源回路130のマイナス電極とプラス電極間の直流電
圧がゼロとされており、かかる停止状態で制御装置15
0の正電作動スイッチ151が操作されると、制御装置
150からウォーターバルブV11に開弁信号が出力さ
れてウォーターバルブV11が開かれ、また制御装置1
50から電源回路130にON信号が出力されて電源回
路130のマイナス電極とプラス電極間に所定値の直流
電圧が印加され、これが電極切換器120を介して電解
槽110の両電極112,113に正電圧印加される。
状態では、例えばウォーターバルブV11が閉じ、各連
通切換バルブV14,V15,V16,V17及び各流
路切換バルブV18,V19が図3に示した状態とさ
れ、各電動ポンプPM1,PM2,PM3が停止され、
また電極切換器120が図3に示した状態に保持され、
電源回路130のマイナス電極とプラス電極間の直流電
圧がゼロとされており、かかる停止状態で制御装置15
0の正電作動スイッチ151が操作されると、制御装置
150からウォーターバルブV11に開弁信号が出力さ
れてウォーターバルブV11が開かれ、また制御装置1
50から電源回路130にON信号が出力されて電源回
路130のマイナス電極とプラス電極間に所定値の直流
電圧が印加され、これが電極切換器120を介して電解
槽110の両電極112,113に正電圧印加される。
【0034】このため、ウォーターバルブV11と各流
量調整バルブV12,V13と各連通切換バルブV1
4,V15と各導入管P11,P12を通して電解槽1
10の各電解室114,115に水道水が供給されると
ともに、電解槽110内で電気分解されてプラス側電極
113の電極室115からは水素イオンが増加した酸性
イオン水が連通切換バルブV17,流路切換バルブV1
9及び導出管P14を通して貯溜タンク140Bに流入
し貯えられ、またマイナス側電極112の電極室114
からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が連通
切換バルブV16,流路切換バルブV18及び導出管P
13を通して貯溜タンク140Aに流入し貯えられる。
量調整バルブV12,V13と各連通切換バルブV1
4,V15と各導入管P11,P12を通して電解槽1
10の各電解室114,115に水道水が供給されると
ともに、電解槽110内で電気分解されてプラス側電極
113の電極室115からは水素イオンが増加した酸性
イオン水が連通切換バルブV17,流路切換バルブV1
9及び導出管P14を通して貯溜タンク140Bに流入
し貯えられ、またマイナス側電極112の電極室114
からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が連通
切換バルブV16,流路切換バルブV18及び導出管P
13を通して貯溜タンク140Aに流入し貯えられる。
【0035】各貯溜タンク140A,140B内の水位
が上限設定値となると、これが各水位センサ141A,
141Bにて検知され、これに基づいて制御装置150
からウォーターバルブV11に閉弁信号が出力されて閉
じられるとともに、制御装置150から電源回路130
にOFF信号が出力されて電源回路130のマイナス電
極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされる。各貯溜タ
ンク140A,140B内に貯えられた各イオン水は、
制御装置150のアルカリ性イオン水供給スイッチ15
4または酸性イオン水供給スイッチ155を操作して各
電動ポンプPM12またはPM13を作動させることに
より、所望の箇所に供給して使用することができ、かか
る使用により各貯溜タンク140A,140B内の水位
が下限設定値にまで低下すると、これが各水位センサ1
41A,141Bにて検知され、これに基づいて制御装
置150からウォーターバルブV11に開弁信号が出力
されてウォーターバルブV11が開かれるとともに、制
御装置150から電源回路130にON信号が出力され
て電源回路130のマイナス電極とプラス電極間に所定
値の直流電圧が印加されて、上記したように各イオン水
が生成されて各貯溜タンク140A,140Bに貯えら
れる。
が上限設定値となると、これが各水位センサ141A,
141Bにて検知され、これに基づいて制御装置150
からウォーターバルブV11に閉弁信号が出力されて閉
じられるとともに、制御装置150から電源回路130
にOFF信号が出力されて電源回路130のマイナス電
極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされる。各貯溜タ
ンク140A,140B内に貯えられた各イオン水は、
制御装置150のアルカリ性イオン水供給スイッチ15
4または酸性イオン水供給スイッチ155を操作して各
電動ポンプPM12またはPM13を作動させることに
より、所望の箇所に供給して使用することができ、かか
る使用により各貯溜タンク140A,140B内の水位
が下限設定値にまで低下すると、これが各水位センサ1
41A,141Bにて検知され、これに基づいて制御装
置150からウォーターバルブV11に開弁信号が出力
されてウォーターバルブV11が開かれるとともに、制
御装置150から電源回路130にON信号が出力され
て電源回路130のマイナス電極とプラス電極間に所定
値の直流電圧が印加されて、上記したように各イオン水
が生成されて各貯溜タンク140A,140Bに貯えら
れる。
【0036】ところで、上記した正電圧印加のイオン水
生成状態にて制御装置150の逆電作動スイッチ152
が操作されると、制御装置150から電源回路130に
OFF信号が出力され、各連通切換バルブV14,V1
5,V16,V17に閉ループ信号が出力され、電動ポ
ンプPM11にON信号が出力され、電極切換器120
と両流路切換バルブV18,V19に逆電信号が出力さ
れて、電源回路130のマイナス電極とプラス電極間の
直流電圧がゼロとされるとともに、各連通切換バルブV
14,V15,V16,V17と両流路切換バルブV1
8,V19が所定の時間で図3の状態から図4の状態に
切り換えられ、また電動ポンプPM11が駆動されると
ともに、電極切換器120にて電極の接続が所定の時間
で図3の状態から図4の状態に切り換えられて電解槽1
10の電極112が電源回路130のプラス電極に接続
されるとともに電極113がマイナス電極に接続され
る。
生成状態にて制御装置150の逆電作動スイッチ152
が操作されると、制御装置150から電源回路130に
OFF信号が出力され、各連通切換バルブV14,V1
5,V16,V17に閉ループ信号が出力され、電動ポ
ンプPM11にON信号が出力され、電極切換器120
と両流路切換バルブV18,V19に逆電信号が出力さ
れて、電源回路130のマイナス電極とプラス電極間の
直流電圧がゼロとされるとともに、各連通切換バルブV
14,V15,V16,V17と両流路切換バルブV1
8,V19が所定の時間で図3の状態から図4の状態に
切り換えられ、また電動ポンプPM11が駆動されると
ともに、電極切換器120にて電極の接続が所定の時間
で図3の状態から図4の状態に切り換えられて電解槽1
10の電極112が電源回路130のプラス電極に接続
されるとともに電極113がマイナス電極に接続され
る。
【0037】したがって、電圧印加停止状態にて電極室
114内のアルカリ性イオン水が電動ポンプPM11の
作用により電極室115に供給されるとともに電極室1
15内の酸性イオン水が電極室114に供給されて、両
電極室114,115内のイオン水が混合して中和され
る。その後に制御装置150から各連通切換バルブV1
4,V15,V16,V17に復帰信号が出力され、電
動ポンプPM11にOFF信号が出力され、電源回路3
0にON信号が出力されて、各連通切換バルブV14,
V15,V16,V17が所定の時間で図4の状態から
図3の状態に切り換えられるとともに電動ポンプPM1
1が停止され、また電源回路130のマイナス電極とプ
ラス電極間に所定の直流電圧が印加される。これにより
正電圧印加から逆電圧印加への切り換えに際して電極1
13が水素イオン濃度の高いイオン水中に晒されること
はなく、また逆電圧印加の初期において電極112から
正電圧印加時に付着したカルシウム,ナトリウム等付着
物が剥離され処理水とともに電解槽10外に排出されて
逆電洗浄がなされる。
114内のアルカリ性イオン水が電動ポンプPM11の
作用により電極室115に供給されるとともに電極室1
15内の酸性イオン水が電極室114に供給されて、両
電極室114,115内のイオン水が混合して中和され
る。その後に制御装置150から各連通切換バルブV1
4,V15,V16,V17に復帰信号が出力され、電
動ポンプPM11にOFF信号が出力され、電源回路3
0にON信号が出力されて、各連通切換バルブV14,
V15,V16,V17が所定の時間で図4の状態から
図3の状態に切り換えられるとともに電動ポンプPM1
1が停止され、また電源回路130のマイナス電極とプ
ラス電極間に所定の直流電圧が印加される。これにより
正電圧印加から逆電圧印加への切り換えに際して電極1
13が水素イオン濃度の高いイオン水中に晒されること
はなく、また逆電圧印加の初期において電極112から
正電圧印加時に付着したカルシウム,ナトリウム等付着
物が剥離され処理水とともに電解槽10外に排出されて
逆電洗浄がなされる。
【0038】ところで、正電圧印加から逆電圧印加への
切り換えに際して、両流路切換バルブV18,V19が
図3の状態から図4の状態に切り換えられており、また
両電極室114,115内のイオン水が混合して中和さ
れているため、逆電圧印加の初期からプラス側電極11
2の電極室114で水素イオンが増加した酸性イオン水
が生成されるとともにマイナス側電極113の電極室1
15で水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が生成
され、酸性イオン水は電極室114から連通切換バルブ
V16,流路切換バルブV18及び導出管P14を通し
て貯溜タンク140Bに流れ、またアルカリ性イオン水
は電極室115から連通切換バルブV17,流路切換バ
ルブV19及び導出管P13を通して貯溜タンク140
Aに流れる。
切り換えに際して、両流路切換バルブV18,V19が
図3の状態から図4の状態に切り換えられており、また
両電極室114,115内のイオン水が混合して中和さ
れているため、逆電圧印加の初期からプラス側電極11
2の電極室114で水素イオンが増加した酸性イオン水
が生成されるとともにマイナス側電極113の電極室1
15で水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が生成
され、酸性イオン水は電極室114から連通切換バルブ
V16,流路切換バルブV18及び導出管P14を通し
て貯溜タンク140Bに流れ、またアルカリ性イオン水
は電極室115から連通切換バルブV17,流路切換バ
ルブV19及び導出管P13を通して貯溜タンク140
Aに流れる。
【0039】また、上記した逆電圧印加のイオン水生成
状態にて制御装置150の正電作動スイッチ151が操
作されると、制御装置150から電源回路130にOF
F信号が出力され、各連通切換バルブV14,V15,
V16,V17に閉ループ信号が出力され、電動ポンプ
PM11にON信号が出力され、電極切換器120と両
流路切換バルブV18,V19に正電信号が出力され
て、電源回路130のマイナス電極とプラス電極間の直
流電圧がゼロとされるとともに、各連通切換バルブV1
4,V15,V16,V17が所定の時間で図3の状態
から図4の状態に、また両流路切換バルブV18,V1
9が所定の時間で図4の状態から図3の状態に切り換え
られ、また電動ポンプPM11が駆動されるとともに、
電極切換器120にて電極の接続が図4の状態から図3
の状態に切り換えられて電解槽110の電極112が電
源回路130のマイナス電極に接続されるとともに電極
113がプラス電極に接続される。
状態にて制御装置150の正電作動スイッチ151が操
作されると、制御装置150から電源回路130にOF
F信号が出力され、各連通切換バルブV14,V15,
V16,V17に閉ループ信号が出力され、電動ポンプ
PM11にON信号が出力され、電極切換器120と両
流路切換バルブV18,V19に正電信号が出力され
て、電源回路130のマイナス電極とプラス電極間の直
流電圧がゼロとされるとともに、各連通切換バルブV1
4,V15,V16,V17が所定の時間で図3の状態
から図4の状態に、また両流路切換バルブV18,V1
9が所定の時間で図4の状態から図3の状態に切り換え
られ、また電動ポンプPM11が駆動されるとともに、
電極切換器120にて電極の接続が図4の状態から図3
の状態に切り換えられて電解槽110の電極112が電
源回路130のマイナス電極に接続されるとともに電極
113がプラス電極に接続される。
【0040】したがって、電圧印加停止状態にて電極室
114内の酸性イオン水が電動ポンプPM11の作用に
より電極室115に供給されるとともに電極室115内
のアルカリ性イオン水が電極室114に供給されて、両
電極室114,115内のイオン水が混合して中和され
る。その後に制御装置150から各連通切換バルブV1
4,V15,V16,V17に復帰信号が出力され、電
動ポンプPM11にOFF信号が出力され、電源回路3
0にON信号が出力されて、各連通切換バルブV14,
V15,V16,V17が所定の時間で図4の状態から
図3の状態に切り換えられるとともに電動ポンプPM1
1が停止され、また電源回路130のマイナス電極とプ
ラス電極間に所定の直流電圧が印加される。これにより
逆電圧印加から正電圧印加への切り換えに際して電極1
12が水素イオン濃度の高いイオン水中に晒されること
はなく、また正電圧印加の初期において電極113から
逆電圧印加時に付着したカルシウム,ナトリウム等付着
物が剥離され処理水とともに電解槽10外に排出されて
逆電洗浄がなされる。
114内の酸性イオン水が電動ポンプPM11の作用に
より電極室115に供給されるとともに電極室115内
のアルカリ性イオン水が電極室114に供給されて、両
電極室114,115内のイオン水が混合して中和され
る。その後に制御装置150から各連通切換バルブV1
4,V15,V16,V17に復帰信号が出力され、電
動ポンプPM11にOFF信号が出力され、電源回路3
0にON信号が出力されて、各連通切換バルブV14,
V15,V16,V17が所定の時間で図4の状態から
図3の状態に切り換えられるとともに電動ポンプPM1
1が停止され、また電源回路130のマイナス電極とプ
ラス電極間に所定の直流電圧が印加される。これにより
逆電圧印加から正電圧印加への切り換えに際して電極1
12が水素イオン濃度の高いイオン水中に晒されること
はなく、また正電圧印加の初期において電極113から
逆電圧印加時に付着したカルシウム,ナトリウム等付着
物が剥離され処理水とともに電解槽10外に排出されて
逆電洗浄がなされる。
【0041】ところで、逆電圧印加から正電圧印加への
切り換えに際して、両流路切換バルブV18,V19が
図4の状態から図3の状態に切り換えられており、また
両電極室114,115内のイオン水が混合して中和さ
れているため、正電圧印加の初期からプラス側電極11
3の電極室115で水素イオンが増加した酸性イオン水
が生成されるとともにマイナス側電極112の電極室1
14で水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が生成
され、酸性イオン水は電極室115から連通切換バルブ
V17,流路切換バルブV19及び導出管P14を通し
て貯溜タンク140Bに流れ、またアルカリ性イオン水
は電極室114から連通切換バルブV16,流路切換バ
ルブV18及び導出管P13を通して貯溜タンク140
Aに流れる。
切り換えに際して、両流路切換バルブV18,V19が
図4の状態から図3の状態に切り換えられており、また
両電極室114,115内のイオン水が混合して中和さ
れているため、正電圧印加の初期からプラス側電極11
3の電極室115で水素イオンが増加した酸性イオン水
が生成されるとともにマイナス側電極112の電極室1
14で水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が生成
され、酸性イオン水は電極室115から連通切換バルブ
V17,流路切換バルブV19及び導出管P14を通し
て貯溜タンク140Bに流れ、またアルカリ性イオン水
は電極室114から連通切換バルブV16,流路切換バ
ルブV18及び導出管P13を通して貯溜タンク140
Aに流れる。
【0042】また、上記した各イオン水生成状態にて制
御装置150の停止スイッチ153が操作されると、制
御装置150から電源回路130にOFF信号が出力さ
れるとともにウォーターバルブV11に閉弁信号が出力
されて、電源回路130のマイナス電極とプラス電極間
の直流電圧がゼロとされるとともにウォーターバルブV
11が閉じられて、当該電解イオン水生成装置が停止状
態となる。したがって、正電圧印加のイオン水生成状態
から停止状態とされた場合には、電極切換器120と両
流路切換バルブV18,V19が図3の状態で停止さ
れ、また逆電圧印加のイオン水生成状態から停止状態と
された場合には、電極切換器120と両流路切換バルブ
V18,V19が図4の状態で停止される。
御装置150の停止スイッチ153が操作されると、制
御装置150から電源回路130にOFF信号が出力さ
れるとともにウォーターバルブV11に閉弁信号が出力
されて、電源回路130のマイナス電極とプラス電極間
の直流電圧がゼロとされるとともにウォーターバルブV
11が閉じられて、当該電解イオン水生成装置が停止状
態となる。したがって、正電圧印加のイオン水生成状態
から停止状態とされた場合には、電極切換器120と両
流路切換バルブV18,V19が図3の状態で停止さ
れ、また逆電圧印加のイオン水生成状態から停止状態と
された場合には、電極切換器120と両流路切換バルブ
V18,V19が図4の状態で停止される。
【0043】以上要するに、本実施例においては、電極
切換器120による電圧印加切り換え時に制御装置15
0と電源回路130の協同作用により両電極112,1
13への電圧印加が設定時間停止され、この電圧印加停
止時に各連通切換バルブV14,V15,V16,V1
7と電動ポンプPM11からなる逆イオン水導入手段に
より電圧印加切り換え前にプラス電極とされている電極
を収容する電極室にアルカリ性イオン水が供給されると
ともにマイナス電極とされている電極を収容する電極室
に酸性イオン水が供給される。このため、両電極室内の
電解イオン水が共に素早く中和され、電極切換器120
による電圧印加切り換えに際して、電極112,113
が水素イオンにより侵されるのを抑制することができ
る。したがって、電極の寿命を長くすることができると
ともに、頻繁な逆電洗浄が可能で通電率を低下させるこ
となく所望のイオン水を安定して得ることができる。
切換器120による電圧印加切り換え時に制御装置15
0と電源回路130の協同作用により両電極112,1
13への電圧印加が設定時間停止され、この電圧印加停
止時に各連通切換バルブV14,V15,V16,V1
7と電動ポンプPM11からなる逆イオン水導入手段に
より電圧印加切り換え前にプラス電極とされている電極
を収容する電極室にアルカリ性イオン水が供給されると
ともにマイナス電極とされている電極を収容する電極室
に酸性イオン水が供給される。このため、両電極室内の
電解イオン水が共に素早く中和され、電極切換器120
による電圧印加切り換えに際して、電極112,113
が水素イオンにより侵されるのを抑制することができ
る。したがって、電極の寿命を長くすることができると
ともに、頻繁な逆電洗浄が可能で通電率を低下させるこ
となく所望のイオン水を安定して得ることができる。
【0044】また、正電圧印加から逆電圧印加へまたは
その逆に電圧印加状態を切り換える際に、両流路切換バ
ルブV18,V19が図3の状態から図4の状態にまた
はその逆に切り換えられており、また両電極室114,
115内のイオン水が混合して中和されているため、電
圧印加の初期からプラス側電極の電極室で水素イオンが
増加した酸性イオン水が生成され、またマイナス側電極
の電極室で水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が
生成されて、酸性イオン水が貯溜タンク140Bに流
れ、またアルカリ性イオン水が貯溜タンク140Aに流
れる。したがって、正電圧印加時に生成されるイオン水
のみならず逆電圧印加時に生成されるイオン水をも貯溜
タンク140A,140Bに溜めて有効に利用すること
ができ、電解イオン水の生成能力を大幅に向上させるこ
とができる。
その逆に電圧印加状態を切り換える際に、両流路切換バ
ルブV18,V19が図3の状態から図4の状態にまた
はその逆に切り換えられており、また両電極室114,
115内のイオン水が混合して中和されているため、電
圧印加の初期からプラス側電極の電極室で水素イオンが
増加した酸性イオン水が生成され、またマイナス側電極
の電極室で水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水が
生成されて、酸性イオン水が貯溜タンク140Bに流
れ、またアルカリ性イオン水が貯溜タンク140Aに流
れる。したがって、正電圧印加時に生成されるイオン水
のみならず逆電圧印加時に生成されるイオン水をも貯溜
タンク140A,140Bに溜めて有効に利用すること
ができ、電解イオン水の生成能力を大幅に向上させるこ
とができる。
【0045】上記実施例においては、連通切換バルブV
14,V15,V16,V17と電動ポンプPM11に
よって逆イオン水導入手段を構成して、電源回路130
と制御装置150の協同作用による電圧印加停止時に各
電極室114,115に逆イオン水がそれぞれ供給され
るようにしたが、例えば各貯溜タンク140A,140
Bから各導入管P11,P12にそれぞれ電動ポンプに
よりイオン水を供給可能として逆イオン水導入手段を構
成し、電圧印加停止時に各電極室114,115に各貯
溜タンク140A,140Bから各導入管P11,P1
2に逆イオン水がそれぞれ供給されるようにして実施す
ることも可能である。
14,V15,V16,V17と電動ポンプPM11に
よって逆イオン水導入手段を構成して、電源回路130
と制御装置150の協同作用による電圧印加停止時に各
電極室114,115に逆イオン水がそれぞれ供給され
るようにしたが、例えば各貯溜タンク140A,140
Bから各導入管P11,P12にそれぞれ電動ポンプに
よりイオン水を供給可能として逆イオン水導入手段を構
成し、電圧印加停止時に各電極室114,115に各貯
溜タンク140A,140Bから各導入管P11,P1
2に逆イオン水がそれぞれ供給されるようにして実施す
ることも可能である。
【図1】 第1の発明による電解イオン水生成装置の一
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
【図2】 第2の発明による電解イオン水生成装置の一
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
【図3】 図2のS部拡大図である。
【図4】 図3に対応した部分の作動説明図である。
10…電解槽、12,13…電極、14,15…電極
室、16…隔膜、20…電極切換器、30…電源回路、
40…貯溜タンク、50…制御装置、V4,V5,V6
…開閉バルブ、110…電解槽、112,113…電
極、114,115…電極室、116…隔膜、120…
電極切換器、130…電源回路、140A,140B…
貯溜タンク、150…制御装置、V14,V15,V1
6,V17…連通切換バルブ、V18,V19…流路切
換バルブ、PM11…電動ポンプ。
室、16…隔膜、20…電極切換器、30…電源回路、
40…貯溜タンク、50…制御装置、V4,V5,V6
…開閉バルブ、110…電解槽、112,113…電
極、114,115…電極室、116…隔膜、120…
電極切換器、130…電源回路、140A,140B…
貯溜タンク、150…制御装置、V14,V15,V1
6,V17…連通切換バルブ、V18,V19…流路切
換バルブ、PM11…電動ポンプ。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属材料からなる一対の電極を内部に対
向配設するとともにこれら両電極間に隔膜を配設して各
電極を収容する一対の電極室を形成しこれら両電極室に
処理水が流入・流出するようにした電解槽と、両電極に
印加される直流電圧の正逆を切り換える電極切換手段
と、この電極切換手段による電圧印加切り換え時に両電
極への電圧印加を設定時間停止させる電圧印加停止手段
と、電圧印加切り換え前にプラス電極とされている電極
を収容する電極室に前記電圧印加停止手段による電圧印
加停止時にアルカリ性イオン水を供給するアルカリ性イ
オン水導入手段を備えた電解イオン水生成装置。 - 【請求項2】 前記アルカリ性イオン水導入手段を通し
て供給されるアルカリ性イオン水の供給量はその電極室
内が中和またはアルカリ化する量であることを特徴とす
る請求項1に記載の電解イオン水生成装置。 - 【請求項3】 金属材料からなる一対の電極を内部に対
向配設するとともにこれら両電極間に隔膜を配設して各
電極を収容する一対の電極室を形成しこれら両電極室に
処理水が流入・流出するようにした電解槽と、両電極に
印加される直流電圧の正逆を切り換える電極切換手段
と、この電極切換手段による電圧印加切り換え時に両電
極への電圧印加を設定時間停止させる電圧印加停止手段
と、この電圧印加停止手段による電圧印加停止時に前記
各電極室に逆イオン水をそれぞれ供給する逆イオン水導
入手段を備えた電解イオン水生成装置。 - 【請求項4】 前記逆イオン水導入手段を通して供給さ
れる逆イオン水の供給量は各電極室内が略中和する量で
あることを特徴とする請求項3に記載の電解イオン水生
成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9440593A JP2698955B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 電解イオン水生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9440593A JP2698955B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 電解イオン水生成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06304560A JPH06304560A (ja) | 1994-11-01 |
JP2698955B2 true JP2698955B2 (ja) | 1998-01-19 |
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- 1993-04-21 JP JP9440593A patent/JP2698955B2/ja not_active Expired - Fee Related
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