JP2698648B2 - 電動圧縮機の吸振装置 - Google Patents
電動圧縮機の吸振装置Info
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- JP2698648B2 JP2698648B2 JP1040260A JP4026089A JP2698648B2 JP 2698648 B2 JP2698648 B2 JP 2698648B2 JP 1040260 A JP1040260 A JP 1040260A JP 4026089 A JP4026089 A JP 4026089A JP 2698648 B2 JP2698648 B2 JP 2698648B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電動圧縮機の吸振装置に係り、特に、例え
ば横形ロータリ圧縮機のロータ回転方向の振動低減に好
適な電動圧縮機の吸振装置に関するものである。
ば横形ロータリ圧縮機のロータ回転方向の振動低減に好
適な電動圧縮機の吸振装置に関するものである。
[従来の技術] 密閉容器内に、電動機とこの電動機によって駆動され
る圧縮機構部とを収納してなる電動圧縮機においては、
そのアクチュエータである電動機の回転脈動、ロータの
アンバランス振動、吐出,吸込にともなう脈動など種々
の振動が生じる。この振動を低減するために、さまざま
な手段が開発されている。
る圧縮機構部とを収納してなる電動圧縮機においては、
そのアクチュエータである電動機の回転脈動、ロータの
アンバランス振動、吐出,吸込にともなう脈動など種々
の振動が生じる。この振動を低減するために、さまざま
な手段が開発されている。
ダイナミックダンパー(動吸振装置)も振動低減手段
の一つである。
の一つである。
従来の電動圧縮機の吸振装置は、例えば特開昭59−93
34号公報に記載されているように、密閉容器の外周に環
状の支持体を設け、その支持体の一部に重錘を固定した
ものが知られており、重錘の固定位置を調節可能にした
ものが開示されていた。
34号公報に記載されているように、密閉容器の外周に環
状の支持体を設け、その支持体の一部に重錘を固定した
ものが知られており、重錘の固定位置を調節可能にした
ものが開示されていた。
[発明が解決しようとする課題] 冷蔵庫、空気調和機など種々の機器に内蔵される電動
圧縮機(以下単に圧縮機という)は、その設置空間が限
定されるものである。例えば、冷蔵庫に使用される圧縮
機の設置空間は、冷蔵,冷凍,に用いる庫内の容量を大
きくするため、でぎる限り小さな体積であることが必要
である。
圧縮機(以下単に圧縮機という)は、その設置空間が限
定されるものである。例えば、冷蔵庫に使用される圧縮
機の設置空間は、冷蔵,冷凍,に用いる庫内の容量を大
きくするため、でぎる限り小さな体積であることが必要
である。
第7図は、圧縮機の設置空間を表わす説明図であり、
(a)図は従来技術、(b)図は、以下に説明する本発
明のものの設置空間を示すものである。
(a)図は従来技術、(b)図は、以下に説明する本発
明のものの設置空間を示すものである。
第7図(a)において、1は圧縮機本体、4aは従来技
術の動吸振装置、11は吐出パイプ、12は吸込パイプであ
る。
術の動吸振装置、11は吐出パイプ、12は吸込パイプであ
る。
従来の圧縮機本体1における密閉容器外周に動吸振装
置4aを配置した構造では、動吸振装置4a、吐出パイプ1
1、吸込パイプ12を含有する破線に示す設置空間Oaが必
要である。したがって、圧縮機を設置する機器の圧縮機
設定スペースが大きいと、その機器の小形化の障害にな
るという問題があった。
置4aを配置した構造では、動吸振装置4a、吐出パイプ1
1、吸込パイプ12を含有する破線に示す設置空間Oaが必
要である。したがって、圧縮機を設置する機器の圧縮機
設定スペースが大きいと、その機器の小形化の障害にな
るという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、吸振効果が大きく、かつ、圧縮機の設置
空間を小さくする電動圧縮機の吸振装置を提供すること
を、その目的とするものである。
されたもので、吸振効果が大きく、かつ、圧縮機の設置
空間を小さくする電動圧縮機の吸振装置を提供すること
を、その目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の電動圧縮機の吸
振装置に係る第一の発明の構成は、密閉容器内に、電動
機とこの電動機によって駆動される圧縮機構部とを収納
し、前記密閉容器の端面外部に、慣性質量および弾性部
材よりなる動吸振手段を設けてなる電動圧縮機の吸振装
置において、前記動吸振手段は、密閉容器の圧縮機構部
側の端面外部に回転軸心と同心に突出するスタッドと、
このスタッドと同心で、かつ密閉容器外周より小径の慣
性リングと、この慣性リングを支持し、前記スタッド部
から放射状に設けた複数のばね部材とから形成したもの
である。
振装置に係る第一の発明の構成は、密閉容器内に、電動
機とこの電動機によって駆動される圧縮機構部とを収納
し、前記密閉容器の端面外部に、慣性質量および弾性部
材よりなる動吸振手段を設けてなる電動圧縮機の吸振装
置において、前記動吸振手段は、密閉容器の圧縮機構部
側の端面外部に回転軸心と同心に突出するスタッドと、
このスタッドと同心で、かつ密閉容器外周より小径の慣
性リングと、この慣性リングを支持し、前記スタッド部
から放射状に設けた複数のばね部材とから形成したもの
である。
また、上記目的を達成するために、本発明の電動圧縮
機の吸振装置に係る第二の発明の構成は、密閉容器内
に、電動機とこの電動機によって駆動される圧縮機構部
とを収納し、前記密閉容器の端面外部に、慣性質量およ
び弾性部材よりなる動吸振手段を設けてなる電動圧縮機
の吸振装置において、前記動吸振手段は、密閉容器の圧
縮機構部側の端面外部に回転軸心と同心に突出するスタ
ッドと、このスタッド部から放射状に設けた複数の弾性
梁と、この各弾性梁ごとに、回転軸心と同心で、かつ密
閉容器外周より内側の位置に設けた慣性質量とから形成
したものである。
機の吸振装置に係る第二の発明の構成は、密閉容器内
に、電動機とこの電動機によって駆動される圧縮機構部
とを収納し、前記密閉容器の端面外部に、慣性質量およ
び弾性部材よりなる動吸振手段を設けてなる電動圧縮機
の吸振装置において、前記動吸振手段は、密閉容器の圧
縮機構部側の端面外部に回転軸心と同心に突出するスタ
ッドと、このスタッド部から放射状に設けた複数の弾性
梁と、この各弾性梁ごとに、回転軸心と同心で、かつ密
閉容器外周より内側の位置に設けた慣性質量とから形成
したものである。
なお付記すると、動吸振手段の慣性質量は、密閉容器
の外周より小径となるものであり、第7図(b)に、そ
の圧縮機の設置空間を示す。
の外周より小径となるものであり、第7図(b)に、そ
の圧縮機の設置空間を示す。
第7図(b)においては、動吸振装置4bは、圧縮機本
体1の外周より小径のもので、吐出パイプ11,吸込パイ
プ12の突出側に配置されている。
体1の外周より小径のもので、吐出パイプ11,吸込パイ
プ12の突出側に配置されている。
[作用] 上記技術的手段を開発した考え方とその働きは次のと
おりである。
おりである。
第8図は、本発明の動吸振装置の原理を示す説明図で
ある。
ある。
本発明による吸振装置を備えた圧縮機は、第8図に示
すばね2と質量3により構成されている。第8図に示す
圧縮機は横形のもので、そのロータ軸方向をx、ロータ
回転方向をθ、ロータ半径方向rとし、質量をm、x軸
まわりの回転慣性をJ、そしてx,r,θ方向のばね剛性を
それぞれkx,kr,kθとする。このとき、少なくとも回転
方向については、回転慣性Jとばね剛性kθについて なる関係が成り立つようにばね−質量系を定める。
すばね2と質量3により構成されている。第8図に示す
圧縮機は横形のもので、そのロータ軸方向をx、ロータ
回転方向をθ、ロータ半径方向rとし、質量をm、x軸
まわりの回転慣性をJ、そしてx,r,θ方向のばね剛性を
それぞれkx,kr,kθとする。このとき、少なくとも回転
方向については、回転慣性Jとばね剛性kθについて なる関係が成り立つようにばね−質量系を定める。
このばね−質量系は動吸振装置を構成し、ロータ回転
時の周波数において圧縮機のθ方向の振動振幅は論理的
に0となり、振動振幅を低減できる。
時の周波数において圧縮機のθ方向の振動振幅は論理的
に0となり、振動振幅を低減できる。
また、軸方向,半径方向についても、その質量mとば
ね合成kx,krについて、 なる関係が成り立つようにばね−質量系を定めれば、各
々の方向に働く動吸振装置となる。
ね合成kx,krについて、 なる関係が成り立つようにばね−質量系を定めれば、各
々の方向に働く動吸振装置となる。
この動吸振装置を圧縮機ケース(密閉容器)の端面に
配置する。
配置する。
第7図(b)に示すように、吐出パイプ11,吸込パイ
プ12は圧縮機本体1の密閉容器の端面から突出して配設
されているので、本発明により新たな設置空間を必要と
せず、破線に示す圧縮機設置空間Obは従来技術の圧縮機
設置空間Oaより縮小され、コンパクトに動吸振装置を実
装する圧縮機を実現することができる。
プ12は圧縮機本体1の密閉容器の端面から突出して配設
されているので、本発明により新たな設置空間を必要と
せず、破線に示す圧縮機設置空間Obは従来技術の圧縮機
設置空間Oaより縮小され、コンパクトに動吸振装置を実
装する圧縮機を実現することができる。
[実施例] 以下、本発明の各実施例を第1図ないし第6図を参照
して説明する。
して説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る動吸振装置を備え
た横形電動圧縮機の正面図、第2図は、第1図の動吸振
装置側の側面図である。
た横形電動圧縮機の正面図、第2図は、第1図の動吸振
装置側の側面図である。
第1図に示す圧縮機本体1は、密閉容器内に、電動機
とこの電動機によって駆動される、例えばロータリ圧縮
機の機構部とを収納してなる横形電動圧縮機の外形、す
なわち密閉容器を示したものである。1aは、密閉容器の
圧縮機構部(図示せず)側の端面で、この端面1aの外部
に吐出パイプ11、吸込パイプ12が突出している。5は、
密閉容器の電動機(図示せず)側の端面に突出した給電
部を示す。
とこの電動機によって駆動される、例えばロータリ圧縮
機の機構部とを収納してなる横形電動圧縮機の外形、す
なわち密閉容器を示したものである。1aは、密閉容器の
圧縮機構部(図示せず)側の端面で、この端面1aの外部
に吐出パイプ11、吸込パイプ12が突出している。5は、
密閉容器の電動機(図示せず)側の端面に突出した給電
部を示す。
6は、密閉容器の圧縮機構部側の端面1aの外部に突出
したスタッドで、6aは、スタッド6を端面1aに装着する
ボス部である。スタッド6およびボス部6aは、圧縮機の
軸心と同心である。
したスタッドで、6aは、スタッド6を端面1aに装着する
ボス部である。スタッド6およびボス部6aは、圧縮機の
軸心と同心である。
2Aは、弾性支持部材に係る板ばねで、スタッドのボス
部6aから放射状に複数本(第2図では4本)設けられて
いる。また、3Aは、慣性質量に係る慣性リングで、この
慣性リング3Aは、スタッド6と同心で、かつ圧縮機本体
1の密閉容器外周より小径の円環形状のものである。慣
性リング3Aは、4本の板ばね2Aによって支持されるよう
に形成されている。
部6aから放射状に複数本(第2図では4本)設けられて
いる。また、3Aは、慣性質量に係る慣性リングで、この
慣性リング3Aは、スタッド6と同心で、かつ圧縮機本体
1の密閉容器外周より小径の円環形状のものである。慣
性リング3Aは、4本の板ばね2Aによって支持されるよう
に形成されている。
ボス部6aと板ばね2Aとの接合、板ばね2Aと慣性リング
3Aとの接合は、溶接あるいはろう付けで行われて動吸振
手段に係る動吸振装置が構成される。あるいは、好まし
くはボス部6a、板ばね2A、慣性リング3Aは一体形成とし
て生産コストの低減を図っている。
3Aとの接合は、溶接あるいはろう付けで行われて動吸振
手段に係る動吸振装置が構成される。あるいは、好まし
くはボス部6a、板ばね2A、慣性リング3Aは一体形成とし
て生産コストの低減を図っている。
板ばね2Aの剛性、慣性リング3Aの回転慣性の大きさ
は、 となるように定める。
は、 となるように定める。
ここで、k:4枚の板ばね2Aによる回転方向の剛性 J:慣性リング3Aの回転慣性 である。
本実施例では、回転慣性を与える物体を慣性リング3A
のように円環形状としてその回転半径を小さくし、設置
空間が小さくなるよう配慮している。また、慣性リング
3Aは、吐出パイプ11と吸込パイプ12を取り巻く形である
ので圧縮機設置に当り新たな空間を必要としない。
のように円環形状としてその回転半径を小さくし、設置
空間が小さくなるよう配慮している。また、慣性リング
3Aは、吐出パイプ11と吸込パイプ12を取り巻く形である
ので圧縮機設置に当り新たな空間を必要としない。
本実施例によれば、ロータ回転時の周波数における圧
縮機本体1の回転軸回転方向の振動振幅を小さくする。
コンパクトな吸振装置を備えた横形動電圧縮機を実現す
る効果がある。
縮機本体1の回転軸回転方向の振動振幅を小さくする。
コンパクトな吸振装置を備えた横形動電圧縮機を実現す
る効果がある。
第7図に、従来の動吸振装置付き圧縮機の設置スペー
スと、本発明による動吸振装置付き圧縮機の設置スペー
スとの比較を示す。本実施例によれば、設置空間の体積
を20〜30%縮小することができる。
スと、本発明による動吸振装置付き圧縮機の設置スペー
スとの比較を示す。本実施例によれば、設置空間の体積
を20〜30%縮小することができる。
なお、本実施例では、回転方向にのみ働く動吸振装置
とした。それは、圧縮機の振動のうち最も大きい振動成
分が回転方向に現われるからである。
とした。それは、圧縮機の振動のうち最も大きい振動成
分が回転方向に現われるからである。
次に、第3図は、本発明の他の実施例に係る動吸振装
置を備えた横形電動圧縮機の正面図、第4図は、第3図
の動吸振装置側の側面図である。図中、第1,2図と同一
符号のものは先の実施例と同一部分であるから、その説
明を省略する。
置を備えた横形電動圧縮機の正面図、第4図は、第3図
の動吸振装置側の側面図である。図中、第1,2図と同一
符号のものは先の実施例と同一部分であるから、その説
明を省略する。
第3,4図において、2Bは、弾性支持部材に係る弾性梁
で、スタッドのボス部6bから放射状に複数本(第4図で
は4本)設けられている。また、3Bは、球形状の複数の
慣性質量で、この慣性質量3Bは、スタッド6と同心で、
かつ圧縮機本体1の密閉容器外周より内側に位置し、そ
れぞれ弾性梁2Bごとに弾性梁2Bに支持されるように形成
されている。
で、スタッドのボス部6bから放射状に複数本(第4図で
は4本)設けられている。また、3Bは、球形状の複数の
慣性質量で、この慣性質量3Bは、スタッド6と同心で、
かつ圧縮機本体1の密閉容器外周より内側に位置し、そ
れぞれ弾性梁2Bごとに弾性梁2Bに支持されるように形成
されている。
弾性梁2Bには断面が円形の棒を用いる。ボス部6bと弾
性梁2Bとの接合、弾性梁2Bと慣性質量3Bとの接合は、溶
接またはろう付けで行われ動吸振装置が構成される。あ
るいは、ボス部6b、弾性梁2B、慣性質量3Bは一体形成と
することが望ましい。
性梁2Bとの接合、弾性梁2Bと慣性質量3Bとの接合は、溶
接またはろう付けで行われ動吸振装置が構成される。あ
るいは、ボス部6b、弾性梁2B、慣性質量3Bは一体形成と
することが望ましい。
このばね−質量系は、同一の固有振動数において複数
の固有モードをもつ。これらのモードによりばね−質量
系は、ロータの回転方向,軸方向,半径方向に動吸振装
置として作用する。
の固有モードをもつ。これらのモードによりばね−質量
系は、ロータの回転方向,軸方向,半径方向に動吸振装
置として作用する。
第3,4図の実施例によれば、コンパクトな吸振装置を
備えた圧縮機が実現でき、圧縮機のステータに生ずる回
転方向、軸方向、半径方向の振動を吸振することができ
る。
備えた圧縮機が実現でき、圧縮機のステータに生ずる回
転方向、軸方向、半径方向の振動を吸振することができ
る。
なお、弾性梁の断面形状は円形に限らず、正多角形で
もよい。
もよい。
次に、第5図は、本発明に関連した他の動吸振装置を
備えた横形電動圧縮機の正面図、第6図は第5図の動吸
振装置側の側面図である。図中、第1,2図と同一符号の
ものは先の実施例と同一部分であるから、その説明を省
略する。
備えた横形電動圧縮機の正面図、第6図は第5図の動吸
振装置側の側面図である。図中、第1,2図と同一符号の
ものは先の実施例と同一部分であるから、その説明を省
略する。
第5,6図において、2Cは、弾性支持部材に係るねじり
ばねで、このねじりばね2Cは、圧縮機本体1の回転軸心
と同心にスタッドのボス部6Cに設けられている。また、
3Cは、慣性質量に係る慣性円板で、この慣性円板3Cは、
スタッド6と同心で、かつ圧縮機本体1の密閉容器外周
より小径のものであり、ねじりばね2Cに支持されるよう
に構成されている。
ばねで、このねじりばね2Cは、圧縮機本体1の回転軸心
と同心にスタッドのボス部6Cに設けられている。また、
3Cは、慣性質量に係る慣性円板で、この慣性円板3Cは、
スタッド6と同心で、かつ圧縮機本体1の密閉容器外周
より小径のものであり、ねじりばね2Cに支持されるよう
に構成されている。
ボス部6Cとねじりばね2Cとの接合、ねじりばね2Cと慣
性円板3Cとの接合は、溶接あるいはろう付けで行われて
動吸振装置が構成される。
性円板3Cとの接合は、溶接あるいはろう付けで行われて
動吸振装置が構成される。
慣性円板3Cには、吐出パイプ11および吸込パイプ12と
の干渉を避け、これらを貫通する開口13が穿孔されてい
る。
の干渉を避け、これらを貫通する開口13が穿孔されてい
る。
第5,6図に示す動吸振装置は、圧縮機本体1の回転軸
の回転方向に変形する固有振動モードを有し、その固有
振動数が回転軸の回転数に一致するように構成したこと
は、先の第1,2図、第3,4図の例と同様である。
の回転方向に変形する固有振動モードを有し、その固有
振動数が回転軸の回転数に一致するように構成したこと
は、先の第1,2図、第3,4図の例と同様である。
本実施例によれば、先の各実施例と同様の効果が期待
されるほか、慣性質量の加工調整が容易であるという特
有の効果がある。
されるほか、慣性質量の加工調整が容易であるという特
有の効果がある。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、吸振効果が大き
く、かつ、圧縮機の設置空間を小さくする電動圧縮機の
吸振装置を提供することができる。
く、かつ、圧縮機の設置空間を小さくする電動圧縮機の
吸振装置を提供することができる。
第1図は、本発明の一実施例に係る動吸振装置を備えた
横形電動圧縮機の正面図、第2図は、第1図の動吸振装
置側の側元図、第3図は、本発明の他の実施例に係る動
吸振装置を備えた横形電動圧縮機の正面図、第4図は、
第3図の動吸振装置側の側面図、第5図は、本発明に関
連した他の動吸振装置を備えた横形電動圧縮機の正面
図、第6図は、第5図の動吸振装置側の側面図、第7図
は、圧縮機の設置空間を表わす説明図、第8図は、本発
明の動吸振装置の原理を示す説明図である。 1……圧縮機本体、1a……端面、2A……板ばね、2B……
弾性梁、2C……ねじりばね、3A……慣性リング、3B……
慣性質量、3C……慣性円板、6……スタッド、6a,6b,6c
……ボス部。
横形電動圧縮機の正面図、第2図は、第1図の動吸振装
置側の側元図、第3図は、本発明の他の実施例に係る動
吸振装置を備えた横形電動圧縮機の正面図、第4図は、
第3図の動吸振装置側の側面図、第5図は、本発明に関
連した他の動吸振装置を備えた横形電動圧縮機の正面
図、第6図は、第5図の動吸振装置側の側面図、第7図
は、圧縮機の設置空間を表わす説明図、第8図は、本発
明の動吸振装置の原理を示す説明図である。 1……圧縮機本体、1a……端面、2A……板ばね、2B……
弾性梁、2C……ねじりばね、3A……慣性リング、3B……
慣性質量、3C……慣性円板、6……スタッド、6a,6b,6c
……ボス部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 和雄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 藤本 亮一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 田川 茂太郎 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (56)参考文献 特開 昭58−88475(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】密閉容器内に、電動機とこの電動機によっ
て駆動される圧縮機構部とを収納し、前記密閉容器の端
面外部に、慣性質量および弾性部材よりなる動吸振手段
を設けてなる電動圧縮機の吸振装置において、 前記動吸振手段は、密閉容器の圧縮機構部側の端面外部
に回転軸心と同心に突出するスタッドと、このスタッド
と同心で、かつ密閉容器外周より小径の慣性リングと、
この慣性リングを支持し、前記スタッド部から放射状に
設けた複数のばね部材とから形成したものであることを
特徴とする電動圧縮機の吸振装置。 - 【請求項2】密閉容器内に、電動機とこの電動機によっ
て駆動される圧縮機構部とを収納し、前記密閉容器の端
面外部に、慣性質量および弾性部材よりなる動吸振手段
を設けてなる電動圧縮機の吸振装置において、 前記動吸振手段は、密閉容器の圧縮機構部側の端面外部
に回転軸心と同心に突出するスタッドと、このスタッド
部から放射状に設けた複数の弾性梁と、この各弾性梁ご
とに、回転軸心と同心で、かつ密閉容器外周より内側の
位置に設けた慣性質量とから形成したものであることを
特徴とする電動圧縮機の吸振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1040260A JP2698648B2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 電動圧縮機の吸振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1040260A JP2698648B2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 電動圧縮機の吸振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02221687A JPH02221687A (ja) | 1990-09-04 |
JP2698648B2 true JP2698648B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=12575699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1040260A Expired - Fee Related JP2698648B2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 電動圧縮機の吸振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2698648B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5090556B2 (ja) * | 2011-04-19 | 2012-12-05 | 株式会社神戸製鋼所 | 振動低減装置 |
JP5488557B2 (ja) | 2011-09-25 | 2014-05-14 | 株式会社デンソー | 回転機器の制振装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5888475A (ja) * | 1981-11-18 | 1983-05-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 横置型回転式圧縮機の振動減衰装置 |
-
1989
- 1989-02-22 JP JP1040260A patent/JP2698648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02221687A (ja) | 1990-09-04 |
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