JP2693074B2 - トルクコンバータ - Google Patents
トルクコンバータInfo
- Publication number
- JP2693074B2 JP2693074B2 JP4014242A JP1424292A JP2693074B2 JP 2693074 B2 JP2693074 B2 JP 2693074B2 JP 4014242 A JP4014242 A JP 4014242A JP 1424292 A JP1424292 A JP 1424292A JP 2693074 B2 JP2693074 B2 JP 2693074B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front cover
- torque converter
- impeller shell
- outer peripheral
- turbine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H41/00—Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H41/24—Details
- F16H2041/243—Connections between pump shell and cover shell of the turbine
Landscapes
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータに関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは、3種の羽根車(ポ
ンプ,タービン,ステータ)を内部に有し、内部の流体
により動力を伝達する装置である。このようなトルクコ
ンバータにおいては、エンジンの回転はクランク軸等を
介してフロントカバーに伝達される。このフロントカバ
ーの回転により、インペラシェルを介してポンプが回転
し、このポンプからの流体がタービンを回転させる。そ
して、タービンに連結された出力側部材に動力が伝達さ
れる。
ンプ,タービン,ステータ)を内部に有し、内部の流体
により動力を伝達する装置である。このようなトルクコ
ンバータにおいては、エンジンの回転はクランク軸等を
介してフロントカバーに伝達される。このフロントカバ
ーの回転により、インペラシェルを介してポンプが回転
し、このポンプからの流体がタービンを回転させる。そ
して、タービンに連結された出力側部材に動力が伝達さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のトルクコン
バータにおいては、フロントカバーとインペラシェルは
溶接により一体化されている。このため、溶接後、各部
材には、熱による歪が発生する。しかも、トルクコンバ
ータ内部の構成部品を組付けた後、最終工程において溶
接を行うため、溶接後、加工によって組立て精度を上げ
ることは非常に困難である。特に、溶接後において軸方
向について引っ張り力が作用し、トルクコンバータの組
立て時の軸方向の寸法精度が悪化する。
バータにおいては、フロントカバーとインペラシェルは
溶接により一体化されている。このため、溶接後、各部
材には、熱による歪が発生する。しかも、トルクコンバ
ータ内部の構成部品を組付けた後、最終工程において溶
接を行うため、溶接後、加工によって組立て精度を上げ
ることは非常に困難である。特に、溶接後において軸方
向について引っ張り力が作用し、トルクコンバータの組
立て時の軸方向の寸法精度が悪化する。
【0004】また、溶接時において装置内部にスパッタ
が侵入し、スパッタが内部の作動油の流れを妨げ、特性
を悪化させる場合がある。本発明の目的は、トルクコン
バータ組立て時の寸法精度を向上させ、スパッタ侵入に
よる特性悪化を防止することにある。
が侵入し、スパッタが内部の作動油の流れを妨げ、特性
を悪化させる場合がある。本発明の目的は、トルクコン
バータ組立て時の寸法精度を向上させ、スパッタ侵入に
よる特性悪化を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトルクコン
バータは、入力側部材に連結可能であり、外周端部に第
1ねじ部を有するフロントカバーと、外周端部にフロン
トカバーの第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を有するイ
ンペラシェルと、フロントカバー及びインペラシェルの
内部に配置され、出力側部材に連結可能なトルクコンバ
ータ本体とを備えている。
バータは、入力側部材に連結可能であり、外周端部に第
1ねじ部を有するフロントカバーと、外周端部にフロン
トカバーの第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を有するイ
ンペラシェルと、フロントカバー及びインペラシェルの
内部に配置され、出力側部材に連結可能なトルクコンバ
ータ本体とを備えている。
【0006】
【作用】本発明に係るトルクコンバータでは、フロント
カバーとインペラーシェルとはねじ部により固定されて
いる。このため、溶接による歪、スパッタ侵入がなくな
り、組立精度の向上及び特性悪化の防止を図ることがで
きる。
カバーとインペラーシェルとはねじ部により固定されて
いる。このため、溶接による歪、スパッタ侵入がなくな
り、組立精度の向上及び特性悪化の防止を図ることがで
きる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例が採用されたトル
クコンバータを示している。なお、O−Oは中心線であ
る。図において、このトルクコンバータは、主として、
フロントカバー1と、フロントカバー1と同心に配置さ
れた3種の羽根車(ポンプ2,タービン3,ステータ
4)とから構成されている。
クコンバータを示している。なお、O−Oは中心線であ
る。図において、このトルクコンバータは、主として、
フロントカバー1と、フロントカバー1と同心に配置さ
れた3種の羽根車(ポンプ2,タービン3,ステータ
4)とから構成されている。
【0008】フロントカバー1は、エンジン側の入力部
材(図示せず)に連結される複数のナット11を外周端
部に有している。フロントカバー1の外周壁1aの後端
には、インペラシェル5の外周壁5aが接合されてい
る。フロントカバー1とインペラシェル5の接合部は、
図中の円内に示される。フロントカバー1の外周壁1a
先端には、所定の幅で小径部1bが形成されている。小
径部1bの外周面には雄ねじ部1cが幅方向の中央部に
形成されている。一方、インペラシェル5の外周壁5a
の先端内周部には、フロントカバー1の雄ねじ部1cに
螺合する所定長さの雌ねじ部5cが形成されている。フ
ロントカバー1の小径部1b奥側端部及びインペラシェ
ル5の先端部には、それぞれ軸方向寸法を管理するため
の当り面1d,5dが形成されている。
材(図示せず)に連結される複数のナット11を外周端
部に有している。フロントカバー1の外周壁1aの後端
には、インペラシェル5の外周壁5aが接合されてい
る。フロントカバー1とインペラシェル5の接合部は、
図中の円内に示される。フロントカバー1の外周壁1a
先端には、所定の幅で小径部1bが形成されている。小
径部1bの外周面には雄ねじ部1cが幅方向の中央部に
形成されている。一方、インペラシェル5の外周壁5a
の先端内周部には、フロントカバー1の雄ねじ部1cに
螺合する所定長さの雌ねじ部5cが形成されている。フ
ロントカバー1の小径部1b奥側端部及びインペラシェ
ル5の先端部には、それぞれ軸方向寸法を管理するため
の当り面1d,5dが形成されている。
【0009】インペラシェル5の内部には、複数の羽根
部材を備えたポンプ2が配置されている。ポンプ2と対
向する位置には、複数の羽根部材を備えたタービン3が
配置されている。タービン3の内周端部は、タービンハ
ブ6のフランジ部6aにリベット7により固定されてい
る。タービンハブ6は、内周部に出力軸(図示せず)と
係合するスプライン8を有している。ポンプ2の内周部
とタービン3の内周部との間には、ステータ4が配置さ
れている。また、フロントカバー1とインペラシェル5
とで囲まれた空間が作動油室9を形成している。作動油
室9には作動油入口10を通じて図示しない油圧制御装
置から作動油が供給される。
部材を備えたポンプ2が配置されている。ポンプ2と対
向する位置には、複数の羽根部材を備えたタービン3が
配置されている。タービン3の内周端部は、タービンハ
ブ6のフランジ部6aにリベット7により固定されてい
る。タービンハブ6は、内周部に出力軸(図示せず)と
係合するスプライン8を有している。ポンプ2の内周部
とタービン3の内周部との間には、ステータ4が配置さ
れている。また、フロントカバー1とインペラシェル5
とで囲まれた空間が作動油室9を形成している。作動油
室9には作動油入口10を通じて図示しない油圧制御装
置から作動油が供給される。
【0010】前記構成によるトルクコンバータは、エン
ジンが回転すると、図示しないその入力軸がフロントカ
バー1を回転させる。するとインペラシェル5を介して
ポンプ2が回転し、この回転は作動油を介してタービン
3に伝達される。ステータ4は、タービン3側からポン
プ2側への油の流れを調整して、ポンプ2が高速で回転
しかつタービン3が低速で回転するときに高トルク比が
得られるように作用する。タービン3の回転は、タービ
ンハブ6を介して図示しない出力軸に伝えられる。
ジンが回転すると、図示しないその入力軸がフロントカ
バー1を回転させる。するとインペラシェル5を介して
ポンプ2が回転し、この回転は作動油を介してタービン
3に伝達される。ステータ4は、タービン3側からポン
プ2側への油の流れを調整して、ポンプ2が高速で回転
しかつタービン3が低速で回転するときに高トルク比が
得られるように作用する。タービン3の回転は、タービ
ンハブ6を介して図示しない出力軸に伝えられる。
【0011】次に、前記トルクコンバータの組立て時の
説明を行う。まず、フロントカバー1とインペラシェル
5のそれぞれに構成部品を組付けておく。その後、フロ
ントカバー1の外周部に設けられたナット11を回り止
めとしてフロントカバー1側を固定し、両ねじ部1c,
5cを合わせてインペラシェル5側をねじ込む。所定量
ねじ込むと、インペラシェル5の先端部の当り面5dが
フロントカバー1の当り面1dに接触する。この結果、
自動的にトルクコンバータ全体の軸方向寸法が設定され
ることになる。
説明を行う。まず、フロントカバー1とインペラシェル
5のそれぞれに構成部品を組付けておく。その後、フロ
ントカバー1の外周部に設けられたナット11を回り止
めとしてフロントカバー1側を固定し、両ねじ部1c,
5cを合わせてインペラシェル5側をねじ込む。所定量
ねじ込むと、インペラシェル5の先端部の当り面5dが
フロントカバー1の当り面1dに接触する。この結果、
自動的にトルクコンバータ全体の軸方向寸法が設定され
ることになる。
【0012】次に、フロントカバー1とインペラーシェ
ル5の接合部に部分的に(例えば120°間隔で3ヵ
所)溶接を行い、回り止めとする。なお、ねじ部1c,
5cのねじ切り方向を、出力軸側から見たフロントカバ
ーの回転方向に対し、逆方向に形成しておくことによ
り、回転中に両者が締まる方向に力を受けるので、緩み
止めとなる。
ル5の接合部に部分的に(例えば120°間隔で3ヵ
所)溶接を行い、回り止めとする。なお、ねじ部1c,
5cのねじ切り方向を、出力軸側から見たフロントカバ
ーの回転方向に対し、逆方向に形成しておくことによ
り、回転中に両者が締まる方向に力を受けるので、緩み
止めとなる。
【0013】〔他の実施例〕前記実施例においては、フ
ロントカバー1とインペラシェル5の接合部を部分的に
溶接することにより、回り止めとしたが、フロントカバ
ー1とインペラシェル5の接合部において、所定の位置
にノッチを形成することにより、回り止めとしてもよ
い。
ロントカバー1とインペラシェル5の接合部を部分的に
溶接することにより、回り止めとしたが、フロントカバ
ー1とインペラシェル5の接合部において、所定の位置
にノッチを形成することにより、回り止めとしてもよ
い。
【0014】
【発明の効果】本発明に係るトルクコンバータは、フロ
ントカバーの外周端部に第1ねじ部を形成するととも
に、インペラーシェルの外周端部にフロントカバーの第
1ねじ部に係合する第2ねじ部を形成している。そし
て、フロントカバーとインペラシェルとをねじにより接
合しているので、溶接による部材の熱歪は解消され、こ
の熱歪によって生じるトルクコンバータ組立て時の寸法
精度の悪化が解消される。また、溶接スパッタの侵入に
よる特性の悪化を解消することができる。
ントカバーの外周端部に第1ねじ部を形成するととも
に、インペラーシェルの外周端部にフロントカバーの第
1ねじ部に係合する第2ねじ部を形成している。そし
て、フロントカバーとインペラシェルとをねじにより接
合しているので、溶接による部材の熱歪は解消され、こ
の熱歪によって生じるトルクコンバータ組立て時の寸法
精度の悪化が解消される。また、溶接スパッタの侵入に
よる特性の悪化を解消することができる。
【図1】本発明の一実施例によるトルクコンバータの縦
断面部分図及び一部拡大図。
断面部分図及び一部拡大図。
【符号の説明】 1 フロントカバー 1a 外周壁 1c 雄ねじ部 5 インペラシェル 5c 雌ねじ部
Claims (1)
- 【請求項1】入力側部材に連結可能であり、外周端部に
第1ねじ部を有するフロントカバーと、 外周端部に前記フロントカバーの第1ねじ部に螺合する
第2ねじ部を有するインペラシェルと、 前記フロントカバー及びインペラシェルの内部に配置さ
れ、出力側部材に連結可能なトルクコンバータ本体と、
を備えたトルクコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4014242A JP2693074B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | トルクコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4014242A JP2693074B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | トルクコンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05203015A JPH05203015A (ja) | 1993-08-10 |
JP2693074B2 true JP2693074B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=11855622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4014242A Expired - Lifetime JP2693074B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | トルクコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2693074B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014013905A1 (ja) * | 2012-07-17 | 2014-01-23 | 日産自動車株式会社 | トルクコンバータ格納容器 |
JP2016160989A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 株式会社エクセディ | トルクコンバータ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6017637B2 (ja) * | 1976-04-15 | 1985-05-04 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接用フラックス入りワイヤの製造方法 |
JPS5797956A (en) * | 1980-12-05 | 1982-06-17 | Musashi Seimitsu Kogyo Kk | Ring gear fitting apparatus |
-
1992
- 1992-01-29 JP JP4014242A patent/JP2693074B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05203015A (ja) | 1993-08-10 |
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