JP2690770B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
対物レンズ駆動装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はレンズ駆動装置に係り、特に光学式情報記
録再生装置の情報記録再生面に集光される光スポットの
トラック制御や焦点制御を行なわせるに好適なレンズ駆
動装置に関する。
録再生装置の情報記録再生面に集光される光スポットの
トラック制御や焦点制御を行なわせるに好適なレンズ駆
動装置に関する。
[従来の技術] 第9図は従来のレンズ駆動装置の部分切欠き分解斜視
図、第10図は第9図の構成の平面図、第11図は第10図の
構成のIII−III線に沿って得た縦断面図である。各図に
おいて、(1)は光学式記録再生装置に用いられる記録
再生ヘッド部を構成する対物レンズ、(2)は円筒状の
軸受部(3)を中央部付近に備え、軸受部(3)より所
定の距離偏心した位置に対物レンズ(1)を固定的に保
持している可動ホルダ、(5)は可動ホルダ(2)の下
部に設けられたリング部(4)に固定的に保持され、ラ
ジアル方向に4極着磁されたリング状の永久磁石、
(6)は永久磁石(5)の外周側に円弧状の外側突出部
(7a)、(7b)を有し、永久磁石(5)の内周側に円筒
状の内側突出部(8)を有する固定的に設置されるベー
スヨーク、(9)はベースヨーク(6)のほぼ中央部に
固定的に立設され、可動ホルダ(2)を矢印A方向に摺
動自在に且つ矢印B方向に回動自在に保持すべく軸受部
(3)にはめ込まれた支軸、(10)はベースヨーク
(6)の内側突出部(8)の外周側に固定的に配置され
る焦点制御用コイル、(11a)、(11b)、(11c)、(1
1d)はベースヨーク(6)の外側突出部(7a)、(7b)
の内周側に配されるトラック制御用コイル、(12)はベ
ースヨーク(6)の外側突出部(7a)、(7b)と内側突
出部(8)の間においてベースヨーク(6)に固定的に
設けられ、トラック制御用コイル(11a)、(11b)、
(11c)、(11d)を収納してこれらを位置決めするため
の凹部(13a)、(13b)、(13c)、(13d)を有してい
る非磁性材料からなるコイル基台である。なお、トラッ
ク制御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)は
矩形状であり、トラック制御用コイル(11a)、(11b)
および(11c)、(11d)のそれぞれの一辺同士が近接す
るようにコイル基台12に設けられる凹部(13a)、(13
b)、(13c)、(13d)にはめ込まれている。一方、永
久磁石(5)は焦点制御用コイル(10)およびトラック
制御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)の間
に所定のギャップを有するように配されており、トラッ
ク制御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)の
辺の近接している部分と対向する面において他の同周面
とそれぞれ磁極が異なるように着磁されている。
図、第10図は第9図の構成の平面図、第11図は第10図の
構成のIII−III線に沿って得た縦断面図である。各図に
おいて、(1)は光学式記録再生装置に用いられる記録
再生ヘッド部を構成する対物レンズ、(2)は円筒状の
軸受部(3)を中央部付近に備え、軸受部(3)より所
定の距離偏心した位置に対物レンズ(1)を固定的に保
持している可動ホルダ、(5)は可動ホルダ(2)の下
部に設けられたリング部(4)に固定的に保持され、ラ
ジアル方向に4極着磁されたリング状の永久磁石、
(6)は永久磁石(5)の外周側に円弧状の外側突出部
(7a)、(7b)を有し、永久磁石(5)の内周側に円筒
状の内側突出部(8)を有する固定的に設置されるベー
スヨーク、(9)はベースヨーク(6)のほぼ中央部に
固定的に立設され、可動ホルダ(2)を矢印A方向に摺
動自在に且つ矢印B方向に回動自在に保持すべく軸受部
(3)にはめ込まれた支軸、(10)はベースヨーク
(6)の内側突出部(8)の外周側に固定的に配置され
る焦点制御用コイル、(11a)、(11b)、(11c)、(1
1d)はベースヨーク(6)の外側突出部(7a)、(7b)
の内周側に配されるトラック制御用コイル、(12)はベ
ースヨーク(6)の外側突出部(7a)、(7b)と内側突
出部(8)の間においてベースヨーク(6)に固定的に
設けられ、トラック制御用コイル(11a)、(11b)、
(11c)、(11d)を収納してこれらを位置決めするため
の凹部(13a)、(13b)、(13c)、(13d)を有してい
る非磁性材料からなるコイル基台である。なお、トラッ
ク制御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)は
矩形状であり、トラック制御用コイル(11a)、(11b)
および(11c)、(11d)のそれぞれの一辺同士が近接す
るようにコイル基台12に設けられる凹部(13a)、(13
b)、(13c)、(13d)にはめ込まれている。一方、永
久磁石(5)は焦点制御用コイル(10)およびトラック
制御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)の間
に所定のギャップを有するように配されており、トラッ
ク制御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)の
辺の近接している部分と対向する面において他の同周面
とそれぞれ磁極が異なるように着磁されている。
以上のような構成において、次にその動作を説明す
る。
る。
先ず、対物レンズ(1)による光スポットの図示しな
い情報媒体上の焦点ずれが図示しない焦点誤差検出手段
によって検出されると、このずれ量に応じた電流が焦点
方向制御用コイル焦点制御用コイル(10)に流される。
このように、焦点制御用コイル(10)に対物レンズ
(1)の焦点ずれ量に応じた制御電流を流すことによっ
て、焦点制御用コイル(10)と永久磁石(5)の間に磁
力を作用し可動ホルダ(2)が支軸(9)に沿って摺動
させられる。その結果、可動ホルダ(2)に固定される
対物レンズ(1)が矢印A方向に駆動され、対物レンズ
(1)の焦点を調整することができる。
い情報媒体上の焦点ずれが図示しない焦点誤差検出手段
によって検出されると、このずれ量に応じた電流が焦点
方向制御用コイル焦点制御用コイル(10)に流される。
このように、焦点制御用コイル(10)に対物レンズ
(1)の焦点ずれ量に応じた制御電流を流すことによっ
て、焦点制御用コイル(10)と永久磁石(5)の間に磁
力を作用し可動ホルダ(2)が支軸(9)に沿って摺動
させられる。その結果、可動ホルダ(2)に固定される
対物レンズ(1)が矢印A方向に駆動され、対物レンズ
(1)の焦点を調整することができる。
一方、対物レンズ(1)による光スポットの図示しな
い情報媒体上のトラックずれが図示しないトラッキング
ずれ検出手段によって検出されると、このずれ量に応じ
た電流がトラック制御用コイル(11a)、(11b)、(11
c)、(11d)に流される。このようにして、トラック制
御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)に制御
電流が流されると永久磁石(5)の磁界と作用して、可
動ホルダ(2)を支軸(9)を中心に回動させる。その
結果、可動ホルダ(2)の回動軸と偏心した位置に設け
られる対物レンズ(1)は矢印B方向に駆動され、対物
レンズ(1)によるトラッキングずれを補正することが
できる。
い情報媒体上のトラックずれが図示しないトラッキング
ずれ検出手段によって検出されると、このずれ量に応じ
た電流がトラック制御用コイル(11a)、(11b)、(11
c)、(11d)に流される。このようにして、トラック制
御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)に制御
電流が流されると永久磁石(5)の磁界と作用して、可
動ホルダ(2)を支軸(9)を中心に回動させる。その
結果、可動ホルダ(2)の回動軸と偏心した位置に設け
られる対物レンズ(1)は矢印B方向に駆動され、対物
レンズ(1)によるトラッキングずれを補正することが
できる。
[発明が解決しようとする課題] 従来のレンズ駆動装置は以上のように構成されている
ので、第12図の永久磁石の変位と作用力の説明図および
特性図に示すように、永久磁石(5)が焦点制御に伴い
支軸(9)に沿って可動ホルダ(2)と共に(a)、
(b)、(c)と異なる位置に移動した場合、永久磁石
(5)の表面の磁束密度分布が変化する。これにともな
い、永久磁石(5)に作用力Fが作用する。この作用力
Fの作用方向はベースヨーク(6)に向かう方向であ
り、永久磁石(5)がベースヨーク(6)方向に移動す
ることによって(a)位置から(b)位置に行くに従っ
て徐々に変化し、永久磁石(5)がベースヨーク(6)
の上端からはみ出す(b)位置から(c)位置に向かう
頃から急激に変化する。このような作用力Fが永久磁石
(5)に作用することによって焦点制御用コイル(10)
による焦点制御の特性が非線形となり、焦点制御に不具
合をきたしていた。
ので、第12図の永久磁石の変位と作用力の説明図および
特性図に示すように、永久磁石(5)が焦点制御に伴い
支軸(9)に沿って可動ホルダ(2)と共に(a)、
(b)、(c)と異なる位置に移動した場合、永久磁石
(5)の表面の磁束密度分布が変化する。これにともな
い、永久磁石(5)に作用力Fが作用する。この作用力
Fの作用方向はベースヨーク(6)に向かう方向であ
り、永久磁石(5)がベースヨーク(6)方向に移動す
ることによって(a)位置から(b)位置に行くに従っ
て徐々に変化し、永久磁石(5)がベースヨーク(6)
の上端からはみ出す(b)位置から(c)位置に向かう
頃から急激に変化する。このような作用力Fが永久磁石
(5)に作用することによって焦点制御用コイル(10)
による焦点制御の特性が非線形となり、焦点制御に不具
合をきたしていた。
この発明の目的は上記のような従来技術の課題を解決
し、永久磁石の表面の磁束密度分布の変化によって生じ
る作用力を対物レンズ駆動系の焦点制御方向の中点保持
に用いることにより、作用力の影響を除去して制御性を
高めたレンズ駆動装置を得ることにある。
し、永久磁石の表面の磁束密度分布の変化によって生じ
る作用力を対物レンズ駆動系の焦点制御方向の中点保持
に用いることにより、作用力の影響を除去して制御性を
高めたレンズ駆動装置を得ることにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明は支軸に回動かつ
摺動可能に保持された可動ホルダと、この可動ホルダの
前記支軸に対して偏心した位置に設けられた対物レンズ
と、前記可動ホルダに設けられた永久磁石と、該永久磁
石と対向して設けられた固定ヨークと、前記永久磁石と
対向するように設けられ、前記可動ホルダを回動方向及
び摺動方向に駆動する駆動力を発生する制御用コイルと
を有する対物レンズ駆動装置において、前記固定ヨーク
に前記永久磁石の磁極面の端部とほぼ対向するように設
けた少なくとも1対のスロット手段を備えることを特徴
とする。
摺動可能に保持された可動ホルダと、この可動ホルダの
前記支軸に対して偏心した位置に設けられた対物レンズ
と、前記可動ホルダに設けられた永久磁石と、該永久磁
石と対向して設けられた固定ヨークと、前記永久磁石と
対向するように設けられ、前記可動ホルダを回動方向及
び摺動方向に駆動する駆動力を発生する制御用コイルと
を有する対物レンズ駆動装置において、前記固定ヨーク
に前記永久磁石の磁極面の端部とほぼ対向するように設
けた少なくとも1対のスロット手段を備えることを特徴
とする。
[作用] 上記手段において、可動ホルダ手段に設けられた磁石
手段の磁極面と対向する固定ヨーク手段に少なくとも一
対のスロット手段を設けたので、ある方向に磁石手段が
変位した場合の磁石表面の磁束密度分布とその反対方向
に変位した場合の磁石表面の磁束密度分布がほぼ対称に
なるために、常に永久磁石の変位方向と逆の向きの復元
力が磁石手段に作用し可動ホルダ手段の中点保持が可能
となり制御性を高めることができる。
手段の磁極面と対向する固定ヨーク手段に少なくとも一
対のスロット手段を設けたので、ある方向に磁石手段が
変位した場合の磁石表面の磁束密度分布とその反対方向
に変位した場合の磁石表面の磁束密度分布がほぼ対称に
なるために、常に永久磁石の変位方向と逆の向きの復元
力が磁石手段に作用し可動ホルダ手段の中点保持が可能
となり制御性を高めることができる。
[実施例] 以下、図面を参照しながらこの発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図はこの発明の一実施例に係るレンズ駆動装置の
分解斜視図、第2図は第1図の構成の平面図、第3図は
第2図のI−I線によって得た縦断面図、第4図は第2
図のII−II線によって得た縦断面図、第5図は第1図の
構成の側面図である。各図において、(29a)、(29b)
は外側突出部(7)に対称に設けられる切欠き部、(30
a)、(30b)、(30c)、(30d)は外側突出部(7)に
対称にしかも支軸(9)の軸線と直角に設けられたスロ
ットである。なお、永久磁石(5)は磁極の境界が切欠
き部(29a)、(29b)と対向するように且つスロット
(30a)、(30b)、(30c)、(30d)に磁極面の上端部
および下端部が対向するように配されている。
分解斜視図、第2図は第1図の構成の平面図、第3図は
第2図のI−I線によって得た縦断面図、第4図は第2
図のII−II線によって得た縦断面図、第5図は第1図の
構成の側面図である。各図において、(29a)、(29b)
は外側突出部(7)に対称に設けられる切欠き部、(30
a)、(30b)、(30c)、(30d)は外側突出部(7)に
対称にしかも支軸(9)の軸線と直角に設けられたスロ
ットである。なお、永久磁石(5)は磁極の境界が切欠
き部(29a)、(29b)と対向するように且つスロット
(30a)、(30b)、(30c)、(30d)に磁極面の上端部
および下端部が対向するように配されている。
以上のように、外側突出部(7)に設けられたスロッ
ト(30a)、(30b)、(30c)、(30d)と永久磁石
(5)の端部がほぼ対向するように配置されるので、第
6図の永久磁石の変位と復元力の説明図および特性図に
示すように、永久磁石(5)が焦点制御動作に伴い矢印
X1方向に変位すると永久磁石(5)に矢印X2方向に引き
戻そうとする力、すなはち復元力Fが作用する。一方、
永久磁石(5)が焦点制御動作に伴い矢印X2方向に変位
すると永久磁石(5)に矢印X1方向に引き戻そうとする
力、すなはち復元力Fが作用する。このように、スロッ
ト(30a)、(30b)、(30c)、(30d)を設けることに
より、永久磁石(5)に復元力Fが作用し、可動ホルダ
(2)を焦点制御方向のばね系が形成され、可動ホルダ
(2)の中点保持が可能となる。なお、焦点制御方向の
ばね系が安定に線形に作用するようにする場合は、第3
図に示されているスロット(30a)、(30b)および(30
c)、(30d)によって形成されている橋部の高さHyと永
久磁石(5)の高さHmの関係が Hy≦Hm …(1) となっているのが好ましい。
ト(30a)、(30b)、(30c)、(30d)と永久磁石
(5)の端部がほぼ対向するように配置されるので、第
6図の永久磁石の変位と復元力の説明図および特性図に
示すように、永久磁石(5)が焦点制御動作に伴い矢印
X1方向に変位すると永久磁石(5)に矢印X2方向に引き
戻そうとする力、すなはち復元力Fが作用する。一方、
永久磁石(5)が焦点制御動作に伴い矢印X2方向に変位
すると永久磁石(5)に矢印X1方向に引き戻そうとする
力、すなはち復元力Fが作用する。このように、スロッ
ト(30a)、(30b)、(30c)、(30d)を設けることに
より、永久磁石(5)に復元力Fが作用し、可動ホルダ
(2)を焦点制御方向のばね系が形成され、可動ホルダ
(2)の中点保持が可能となる。なお、焦点制御方向の
ばね系が安定に線形に作用するようにする場合は、第3
図に示されているスロット(30a)、(30b)および(30
c)、(30d)によって形成されている橋部の高さHyと永
久磁石(5)の高さHmの関係が Hy≦Hm …(1) となっているのが好ましい。
また、永久磁石(5)の磁極境界と切欠き部(29
a)、(29b)が対向しているので、可動ホルダ(2)の
トラック制御方向のばね系が形成され中点保持が可能と
なる。
a)、(29b)が対向しているので、可動ホルダ(2)の
トラック制御方向のばね系が形成され中点保持が可能と
なる。
以上のように、焦点制御方向およびトラック制御方向
の欠く中点保持のばね系が構成されると、可動ホルダ
(2)を中点に支持する手段が不要になるばかりでな
く、各制御系を中点からいずれの制御方向にも安定に駆
動制御することができる。
の欠く中点保持のばね系が構成されると、可動ホルダ
(2)を中点に支持する手段が不要になるばかりでな
く、各制御系を中点からいずれの制御方向にも安定に駆
動制御することができる。
以上の構成において、対物レンズ(1)による光スポ
ットの図示しない情報媒体上の焦点ずれが図示しない焦
点誤差検出手段によって検出されると、このずれ量に応
じた電流が焦点方向制御用コイル焦点制御用コイル(1
0)に流される。このように、焦点制御用コイル(10)
に対物レンズ(1)の焦点ずれ量に応じた制御電流を流
すことによって、焦点制御用コイル(10)と永久磁石
(5)の間に磁力を作用し可動ホルダ(2)が支軸
(9)に沿って摺動させられる。その結果、可動ホルダ
(2)に固定される対物レンズ(1)が矢印A方向に駆
動され、対物レンズ(1)の焦点を調整することができ
る。
ットの図示しない情報媒体上の焦点ずれが図示しない焦
点誤差検出手段によって検出されると、このずれ量に応
じた電流が焦点方向制御用コイル焦点制御用コイル(1
0)に流される。このように、焦点制御用コイル(10)
に対物レンズ(1)の焦点ずれ量に応じた制御電流を流
すことによって、焦点制御用コイル(10)と永久磁石
(5)の間に磁力を作用し可動ホルダ(2)が支軸
(9)に沿って摺動させられる。その結果、可動ホルダ
(2)に固定される対物レンズ(1)が矢印A方向に駆
動され、対物レンズ(1)の焦点を調整することができ
る。
一方、対物レンズ(1)による光スポットの図示しな
い情報媒体上のトラックずれが図示しないトラッキング
ずれ検出手段によって検出されると、このずれ量に応じ
た電流がトラック制御用コイル(11a)、(11b)、(11
c)、(11d)に流される。このようにして、トラック制
御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)に制御
電流が流されると永久磁石(5)の磁界と作用して、可
動ホルダ(2)を支軸(9)を中心に回動させる。その
結果、可動ホルダ(2)の回動軸と偏心した位置に設け
られる対物レンズ(1)は矢印B方向に駆動され、対物
レンズ(1)によるトラッキングずれを補正することが
できる。
い情報媒体上のトラックずれが図示しないトラッキング
ずれ検出手段によって検出されると、このずれ量に応じ
た電流がトラック制御用コイル(11a)、(11b)、(11
c)、(11d)に流される。このようにして、トラック制
御用コイル(11a)、(11b)、(11c)、(11d)に制御
電流が流されると永久磁石(5)の磁界と作用して、可
動ホルダ(2)を支軸(9)を中心に回動させる。その
結果、可動ホルダ(2)の回動軸と偏心した位置に設け
られる対物レンズ(1)は矢印B方向に駆動され、対物
レンズ(1)によるトラッキングずれを補正することが
できる。
なお、上記実施例においては第5図の側面図に示すよ
うに片側に1対のスロット(30a)、(30b)または(30
c)、(30d)を設ける場合を例示したが、第7図のこの
発明の他の実施例の側面図に示すように、片側に2対の
スロット(34e)、(34f)、(34g)、(34h)を設ける
ようにしてもよく、同様の効果を得ることができるもの
である。更に、片側に3対以上のスロットを必要に応じ
て設けてもよいことは勿論である。
うに片側に1対のスロット(30a)、(30b)または(30
c)、(30d)を設ける場合を例示したが、第7図のこの
発明の他の実施例の側面図に示すように、片側に2対の
スロット(34e)、(34f)、(34g)、(34h)を設ける
ようにしてもよく、同様の効果を得ることができるもの
である。更に、片側に3対以上のスロットを必要に応じ
て設けてもよいことは勿論である。
また、第8図のこの発明の更に他の実施例の側面図に
示すように、スロットの代りにノッチ(35b)とスロッ
ト(36b)を配置するように構成してもよく、同様の効
果を得ることができるものである。
示すように、スロットの代りにノッチ(35b)とスロッ
ト(36b)を配置するように構成してもよく、同様の効
果を得ることができるものである。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、可動永久磁石方式の
レンズ駆動装置において、対物レンズの駆動系に閉磁路
を用い永久磁石と対向するヨークにスロットまたはノッ
チを設けることによって、焦点制御方向の中点保持ばね
系を構成することができ、可動部の焦点制御方向の中点
保持が可能となり焦点制御方向の可動部の支持手段が不
要でかつ焦点制御方向の制御性の良いレンズ駆動装置を
得られる効果がある。
レンズ駆動装置において、対物レンズの駆動系に閉磁路
を用い永久磁石と対向するヨークにスロットまたはノッ
チを設けることによって、焦点制御方向の中点保持ばね
系を構成することができ、可動部の焦点制御方向の中点
保持が可能となり焦点制御方向の可動部の支持手段が不
要でかつ焦点制御方向の制御性の良いレンズ駆動装置を
得られる効果がある。
第1図はこの発明の一実施例に係るレンズ駆動装置の分
解斜視図、第2図は第1図の構成の平面図、第3図は第
2図のI−I線によって得た縦断面図、第4図は第2図
のII−II線によって得た縦断面図、第5図は第1図の構
成の側面図、第6図は永久磁石の変位と復元力の説明図
および特性図、第7図はこの発明の他の実施例の側面
図、第8図はこの発明の更に他の実施例の側面図、第9
図は従来のレンズ駆動装置の部分切欠き分解斜視図、第
10図は第9図の構成の平面図、第11図は第10図の構成の
III−III線に沿って得た縦断面図ズ駆動装置の平面図、
第12図は永久磁石の変位と作用力の説明図および特性図
である。 (1)は対物レンズ、(2)は可動ホルダ、(3)は軸
受部、(4)はリング部、(5)は永久磁石、(6)は
ベースヨーク、(7)は外側突出部、(8)は内側突出
部、(9)は支軸、(10)は焦点制御用コイル、(11
a)、(11b)、(11c)、(11d)はトラック制御用コイ
ル、(12)はコイル基台、(13a)、(13b)、(13
c)、(13d)は凹部、(29a)、(29b)は切欠き部、
(30a)、(30b)、(30c)、(30d)はスロット、(35
b)はノッチ、(36b)はスロットである。 なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
解斜視図、第2図は第1図の構成の平面図、第3図は第
2図のI−I線によって得た縦断面図、第4図は第2図
のII−II線によって得た縦断面図、第5図は第1図の構
成の側面図、第6図は永久磁石の変位と復元力の説明図
および特性図、第7図はこの発明の他の実施例の側面
図、第8図はこの発明の更に他の実施例の側面図、第9
図は従来のレンズ駆動装置の部分切欠き分解斜視図、第
10図は第9図の構成の平面図、第11図は第10図の構成の
III−III線に沿って得た縦断面図ズ駆動装置の平面図、
第12図は永久磁石の変位と作用力の説明図および特性図
である。 (1)は対物レンズ、(2)は可動ホルダ、(3)は軸
受部、(4)はリング部、(5)は永久磁石、(6)は
ベースヨーク、(7)は外側突出部、(8)は内側突出
部、(9)は支軸、(10)は焦点制御用コイル、(11
a)、(11b)、(11c)、(11d)はトラック制御用コイ
ル、(12)はコイル基台、(13a)、(13b)、(13
c)、(13d)は凹部、(29a)、(29b)は切欠き部、
(30a)、(30b)、(30c)、(30d)はスロット、(35
b)はノッチ、(36b)はスロットである。 なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−275046(JP,A) 実開 昭58−135037(JP,U) 実開 昭63−44220(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】支軸に回動かつ摺動可能に保持された可動
ホルダと、この可動ホルダの前記支軸に対して偏心した
位置に設けられた対物レンズと、前記可動ホルダに設け
られた永久磁石と、該永久磁石と対向して設けられた固
定ヨークと、前記永久磁石と対向するように設けられ、
前記可動ホルダを回動方向及び摺動方向に駆動する駆動
力を発生する制御用コイルとを有する対物レンズ駆動装
置において、前記固定ヨークに前記永久磁石の磁極面の
端部とほぼ対向するように設けた少なくとも1対のスロ
ット手段を備えることを特徴とする対物レンズ駆動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1373989A JP2690770B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1373989A JP2690770B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 対物レンズ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02195524A JPH02195524A (ja) | 1990-08-02 |
JP2690770B2 true JP2690770B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=11841633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1373989A Expired - Fee Related JP2690770B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2690770B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2726584B2 (ja) * | 1991-11-25 | 1998-03-11 | 三菱電機株式会社 | 対物レンズ駆動装置 |
JP3874680B2 (ja) | 2002-03-19 | 2007-01-31 | 三菱電機株式会社 | 対物レンズ駆動装置 |
-
1989
- 1989-01-23 JP JP1373989A patent/JP2690770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02195524A (ja) | 1990-08-02 |
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