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JP2687247B2 - パン類の製造法 - Google Patents

パン類の製造法

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Publication number
JP2687247B2
JP2687247B2 JP30220889A JP30220889A JP2687247B2 JP 2687247 B2 JP2687247 B2 JP 2687247B2 JP 30220889 A JP30220889 A JP 30220889A JP 30220889 A JP30220889 A JP 30220889A JP 2687247 B2 JP2687247 B2 JP 2687247B2
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JP
Japan
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yeast extract
yeast
bread
chitin
chitosan
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP30220889A
Other languages
English (en)
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JPH03164127A (ja
Inventor
義昭 松本
敏昭 町田
亮 織金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oriental Yeast Co Ltd
Original Assignee
Oriental Yeast Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Oriental Yeast Co Ltd filed Critical Oriental Yeast Co Ltd
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Publication of JPH03164127A publication Critical patent/JPH03164127A/ja
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパン類の製造法に関するものである。
[従来技術] パン類の製造法においては、小麦粉、食塩、油脂、イ
ースト、砂糖、水等に加えて、比容積を大きくしたり、
内相を整え、且つ風味を出すために酸化剤等(臭素酸カ
リやアスコルビン酸等)を配合した改良剤の使用が必須
とされてきた。
その意味するところは、例えば改良剤に於いて酸化剤
の働きは、生地をしめ、生地に弾力性を与えてスダチを
改良する等の作用で知られている。また生地物理性の改
良については、各種酵素剤が配合されており、例えばプ
ロテアーゼは、蛋白質を分解してアミノ酸となし、生地
を柔軟にして熟成をうながし、且つ窯伸びを良くして風
味を増す作用で知られている。その他、配合中のカルシ
ウムは水質の改良であり、窒素源はイーストの発酵力伸
長のための栄養補給が主な目的である。
[発明が解決しようとする課題] このようにパン類の製造法において、改良剤等の添加
は無視できない役割をはたしている。しかし、一方これ
らの改良剤には化学的に合成された物質が使われている
ことが多く、その安全性について問題はないとされなが
らも、昨今の食品指向がより自然食品指向にあり、改良
剤等の不使用が望まれている。
[問題点を解決するための手段及び作用] そこで本発明者等は、従来の化学的合成物質を主な成
分とする改良剤を添加しないで、従来と同等のパン類が
製造できないかを鋭意研究の結果、天然物の酵母細胞か
ら特殊な方法で抽出した酵母エキスが、有効成分となる
ことを見いだした。
従来より酵母エキスは調味料として幅広く使用されてき
ているが、従来の酵母エキスは抽出に当り有機溶剤を使
用したり、多量の塩類を使用したり、高価な酵素剤を使
用したり、また高価な設備による細胞破壊等で製造され
ているのが現状である。これらの方法等によって得られ
た酵母エキス類は、パン類の製造において添加しても本
発明の目的とするような特別な効果は認められなかっ
た。
本発明でいう特殊な方法で抽出した酵母エキスとは、
パン酵母やビール酵母等のサッカロミセス属、トルラ属
等に属する可食性の酵母をキチン・キトサンの存在下で
自己消化処理させて得た酵母エキスであって、この酵母
エキスが自己消化液そのまま、或るいは濃縮や粉末乾燥
処理したものにおいて、生イースト換算で小麦粉に対し
0.1〜5重量%の範囲で、好ましい製パンの改良剤的役
割をはたすことを見出だすに至った。
因みに、キチン・キトサンとはエビやカニの甲殻から
製造され、現在では冷凍食品の保水材や食品の安定剤、
可食膜や医薬品にも幅広く使用されその安全性の評価は
全く問題のない天然物質である。
更には、キチン・キトサンで処理した酵母エキスと、
これに柑橘類の果汁とを組合せることによって、又野菜
汁とを、小麦粉に対し1〜10重量%の範囲で組合せるこ
とによって、一層優れたパンの製造が可能となり従来の
食品添加物の範疇にある改良剤に替えて化学的合成物質
を使用しない、いわゆる天然原料による製パン法を提供
することにある。
実施例1 下記の方法によって調製した酵母エキスの所定量をパ
ン生地に添加混合し、下記の条件により発酵及び焼成を
行い食パンを得た。
[酵母エキスの調整] パン用圧搾酵母1kg(酵母乾物300g)を水1リットル
に分散して酵母クリームとした。キチン・キトサン(焼
津水産化学社製)20gを予め氷酢酸20gで溶解処理した
後、攪拌しながら前記の酵母クリームに添加した。この
酵母クリームをpH5.5、温度45℃に調整して、攪拌しな
がら18時間かけて酵母を自己消化させ、粘稠性のある微
黄色の酵母エキスを得た。
食パン:ストレート法 [配合] 小麦粉 100% 酵母 2% 食塩 2% 水 68% 砂糖 5% ショートニング 5% *酵母エキス(生イースト換算) 0.35% *オレンジ果汁 5% (重量%) [製パン条件] (ショートニング添加) ミキシング L1M3↓M3H2(分) 捏上温度 27℃ 発酵温度 28℃ 発酵時間 90分(60分でパンチ) 分割重量 450g(ワンローフ) ベンチタイム 20分 ホイロ条件 35℃ 85% ホイロ出し 型上 1.5cm 焼成 200℃ 20分 本発明1は酵母エキス単独、本発明2は酵母エキスと
オレンジ果汁の併用とした。尚、比較のために(A)酵
母エキス、オレンジ果汁無添加、(B)キチン・キトサ
ン単独、(C)市販酵母エキス単独、並びに(D)市販
酵母エキスとオレンジ果汁を併用した場合について、同
一条件で製パン試験を実施した。(キチン・キトサン及
び酵母エキス成分量は本発明の配合に合うよう換算して
添加した。) 次にその試験結果を第1表に示す。
実施例2 食パン中種法 [配合] 中種 本捏 小麦粉 70% 30% 酵母 2% 食塩 2% 水 38.5% 26.5% 砂糖 5% ショートニング 5% *酵母エキス (生イースト換算)0.35% *レモン果汁 3% (重量%) [製パン条件] (ショートニング添加) ミキシング L,M2 L1M3↓M3H2 捏上温度 24 28℃ 発酵時間 4時間 フロアタイム 15分 分割重量 450gワンローフ ベンチタイム 15分 ホイロ 35℃85% ホイロ出し 型上 1.5cm 焼成 200℃20分 なお、比較のために酵母エキスに代えて(E)酵母エ
キス無添加(F)市販酵母エキスとキチン・キトサンを
併用して、同一条件で製パン試験を実施した。
次にその試験結果を第2表に示す [発明の効果] 本発明は、前述のような構成であって、以下に記載さ
れるような効果が認められる。
製パンに際して改良剤に代えて、キチン・キトサンの存
在下で自己消化処理させて得た酵母エキスを使用するこ
とにより、更には、この酵母エキスに酸化剤としてビタ
ミンCの豊富な柑橘類果汁や、野菜汁を組み合せて使用
することによって、改良剤を添加したパンと同等の、し
かもソフトな内相のパンを製造することができる。更に
キチン・キトサンの抗菌性が作用してカビの発生を遅ら
せ、且つパンの老化を防止する作用も認められる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酵母をキチン・キトサンの存在下で自己消
    化処理させて得た酵母エキスを、パン類の生地に添加す
    ることを特徴とするパン類の製造法。
  2. 【請求項2】酵母エキスを使用するに際して、果汁およ
    び/又は野菜汁をパン類の生地に添加することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の製造法。
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JPH03164127A JPH03164127A (ja) 1991-07-16
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