JP2682554B2 - コネクタのロック機構 - Google Patents
コネクタのロック機構Info
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- JP2682554B2 JP2682554B2 JP4115951A JP11595192A JP2682554B2 JP 2682554 B2 JP2682554 B2 JP 2682554B2 JP 4115951 A JP4115951 A JP 4115951A JP 11595192 A JP11595192 A JP 11595192A JP 2682554 B2 JP2682554 B2 JP 2682554B2
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- lock spring
- fitting
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
- H01R13/627—Snap or like fastening
- H01R13/6275—Latching arms not integral with the housing
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の電線を接続
して相互に接続するコネクタのロック機構に関する。
して相互に接続するコネクタのロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図7(A)は従来のコネクタハウジング
のロック機構の縦断面図である。図7(B)は同じくロ
ックばねの斜視図である。図7(A),(B)におい
て、ロックばねdは、係止口aを腹部に穿設されるとと
もに、両端部から延設し互いに反対方向に屈曲する一対
の屈曲部b,cを縦断面をほぼS字状に形成されてい
る。前記屈曲部cは、雄コネクタハウジングeの外部側
壁に形成された係止溝fに嵌着され、雌コネクタハウジ
ングgの側壁開口端に形成された係合突起hは前記ロッ
クばねdの係止口aと係合手段を構成している( 実開
昭62−184677号公報)。
のロック機構の縦断面図である。図7(B)は同じくロ
ックばねの斜視図である。図7(A),(B)におい
て、ロックばねdは、係止口aを腹部に穿設されるとと
もに、両端部から延設し互いに反対方向に屈曲する一対
の屈曲部b,cを縦断面をほぼS字状に形成されてい
る。前記屈曲部cは、雄コネクタハウジングeの外部側
壁に形成された係止溝fに嵌着され、雌コネクタハウジ
ングgの側壁開口端に形成された係合突起hは前記ロッ
クばねdの係止口aと係合手段を構成している( 実開
昭62−184677号公報)。
【0003】従来のコネクタハウジングのロック機構は
上記のように構成されているので、使用時において、雄
コネクタハウジングeを雌コネクタハウジングgに挿入
すると、雄コネクタハウジングeのロックばねdは前記
係合突起hの傾斜部h′を摺動して下方に押し下げら
れ、最終的に雄コネクタハウジングeが雌コネクタハウ
ジングgに挿入された位置で、ロックばねdの係止口a
がロックばねdの付勢力で上方に移動して前記係合突起
hと係合してロックされ、雄コネクタハウジングeと雌
コネクタハウジングgとの嵌合は終了する。
上記のように構成されているので、使用時において、雄
コネクタハウジングeを雌コネクタハウジングgに挿入
すると、雄コネクタハウジングeのロックばねdは前記
係合突起hの傾斜部h′を摺動して下方に押し下げら
れ、最終的に雄コネクタハウジングeが雌コネクタハウ
ジングgに挿入された位置で、ロックばねdの係止口a
がロックばねdの付勢力で上方に移動して前記係合突起
hと係合してロックされ、雄コネクタハウジングeと雌
コネクタハウジングgとの嵌合は終了する。
【0004】雄コネクタハウジングeと雌コネクタハウ
ジングgとの嵌合を解くには、ロックばねdの屈曲部b
を下方に押し下げて前記係止口aを、前記係合突起hか
ら離脱させながら雄コネクタハウジングeを雌コネクタ
ハウジングgから引き抜く。即ち、従来例では大きなハ
ウジングロック嵌合力を維持するように、ロックばねを
金属からなる別部材として構成しているので、大きなハ
ウジングロック嵌合力は得られるが、換言すれば大きな
コネクタ離脱力(ロックばねdの屈曲部bを下方に押し
下げながらの離脱する力)をも要する欠点がある。
ジングgとの嵌合を解くには、ロックばねdの屈曲部b
を下方に押し下げて前記係止口aを、前記係合突起hか
ら離脱させながら雄コネクタハウジングeを雌コネクタ
ハウジングgから引き抜く。即ち、従来例では大きなハ
ウジングロック嵌合力を維持するように、ロックばねを
金属からなる別部材として構成しているので、大きなハ
ウジングロック嵌合力は得られるが、換言すれば大きな
コネクタ離脱力(ロックばねdの屈曲部bを下方に押し
下げながらの離脱する力)をも要する欠点がある。
【0005】一般的に、雌,雄コネクタを嵌合する場合
の端子の嵌合力とコネクタ嵌合ストロークとの関係は、
図8(A)に示すようにハウジングロックの嵌合力をy
軸とし、コネクタ嵌合ストロークをx軸とすると、ハウ
ジングロックの嵌合力pはコネクタ嵌合ストロークx1
においてピークを示し、端子の嵌合力qはコネクタ嵌合
ストロークx2 においてピークを示す。
の端子の嵌合力とコネクタ嵌合ストロークとの関係は、
図8(A)に示すようにハウジングロックの嵌合力をy
軸とし、コネクタ嵌合ストロークをx軸とすると、ハウ
ジングロックの嵌合力pはコネクタ嵌合ストロークx1
においてピークを示し、端子の嵌合力qはコネクタ嵌合
ストロークx2 においてピークを示す。
【0006】従って、ハウジングロックの嵌合力pと端
子の嵌合力qとを合成した慣性ロックの嵌合力rは、ハ
ウジングロックの嵌合力をy′軸と、コネクタ嵌合スト
ロークをx′軸とすると、コネクタ嵌合ストロークx1
において最初の大きなピークが出来、次いでコネクタ嵌
合ストロークx2 において小さなピークが出来る(図8
(B)参照)。
子の嵌合力qとを合成した慣性ロックの嵌合力rは、ハ
ウジングロックの嵌合力をy′軸と、コネクタ嵌合スト
ロークをx′軸とすると、コネクタ嵌合ストロークx1
において最初の大きなピークが出来、次いでコネクタ嵌
合ストロークx2 において小さなピークが出来る(図8
(B)参照)。
【0007】即ち、図8(B)に示されるように、慣性
ロックの嵌合力は、端子嵌合力に上回るロック嵌合力に
相当する嵌合力を必要としている。さらに、コネクタが
多極化するに伴いこの傾向は増大し、コネクタの嵌合に
要する嵌合力は益々大きくなり、これに伴い離脱に必要
な離脱力も増し、コネクタの嵌合,離脱作業は益々やり
ずらくなる欠点がある。
ロックの嵌合力は、端子嵌合力に上回るロック嵌合力に
相当する嵌合力を必要としている。さらに、コネクタが
多極化するに伴いこの傾向は増大し、コネクタの嵌合に
要する嵌合力は益々大きくなり、これに伴い離脱に必要
な離脱力も増し、コネクタの嵌合,離脱作業は益々やり
ずらくなる欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した点に
鑑み、自動車等の電線を接続して相互に接続するコネク
タのロック機構において、慣性ロックによる半嵌合を防
止するとともに、簡単に離脱作業が行えるコネクタのロ
ック機構を提供することを目的とする。
鑑み、自動車等の電線を接続して相互に接続するコネク
タのロック機構において、慣性ロックによる半嵌合を防
止するとともに、簡単に離脱作業が行えるコネクタのロ
ック機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、相対向して嵌合される雄,雌一対のコ
ネクタにおいて、一方のコネクタハウジングの外壁に、
縦断面が山形のロックばねの一端を固定した案内枠を跨
設し、該案内枠とハウジングの外壁との間にスライド片
をコネクタの嵌合方向に摺動可能に装着するとともに、
該スライド片とハウジング外壁との間にスライド片を前
進位置と後退位置に保持する係止手段を設け、他方のコ
ネクタハウジングに前記一方のハウジングに対する受入
部を形成するとともに、該受入部には、前記ロックばね
と係合するばね止め部を設け、前記スライド片の前進位
置において、前記ロックばねの自由端部がスライド片の
先端上に位置し、前記スライド片の後退位置において、
ロックばねの自由端部がスライド片の先端より前方に位
置し、前記スライド片の後退位置において両コネクタハ
ウジングを嵌合させる構成を採用した。
めに、本発明は、相対向して嵌合される雄,雌一対のコ
ネクタにおいて、一方のコネクタハウジングの外壁に、
縦断面が山形のロックばねの一端を固定した案内枠を跨
設し、該案内枠とハウジングの外壁との間にスライド片
をコネクタの嵌合方向に摺動可能に装着するとともに、
該スライド片とハウジング外壁との間にスライド片を前
進位置と後退位置に保持する係止手段を設け、他方のコ
ネクタハウジングに前記一方のハウジングに対する受入
部を形成するとともに、該受入部には、前記ロックばね
と係合するばね止め部を設け、前記スライド片の前進位
置において、前記ロックばねの自由端部がスライド片の
先端上に位置し、前記スライド片の後退位置において、
ロックばねの自由端部がスライド片の先端より前方に位
置し、前記スライド片の後退位置において両コネクタハ
ウジングを嵌合させる構成を採用した。
【0010】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので、
コネクタを嵌合する場合は前記ロックばねの両端が支持
されて大きなロック嵌合力を発生するとともに、コネク
タの離脱に先立ち前記スライド片を後退させて、前記ロ
ックばねを一点支持の片持ちとすることにより、より小
さな離脱力でコネクタが離脱出来る。
コネクタを嵌合する場合は前記ロックばねの両端が支持
されて大きなロック嵌合力を発生するとともに、コネク
タの離脱に先立ち前記スライド片を後退させて、前記ロ
ックばねを一点支持の片持ちとすることにより、より小
さな離脱力でコネクタが離脱出来る。
【0011】
【実施例】図1は本発明による実施例のコネクタハウジ
ングのロック機構を有するコネクタAの分解斜視図であ
る。図2は同じく縦断面図である。図1及び図2におい
て、雄コネクタハウジング1の上壁1aのほぼ中央の後
端よりに、案内枠2が前記上壁1aに跨設されるととも
に、上側板2aに開口部2bが形成され、前記上壁1a
との間にスライド片3が摺動自在に設けられている。
ングのロック機構を有するコネクタAの分解斜視図であ
る。図2は同じく縦断面図である。図1及び図2におい
て、雄コネクタハウジング1の上壁1aのほぼ中央の後
端よりに、案内枠2が前記上壁1aに跨設されるととも
に、上側板2aに開口部2bが形成され、前記上壁1a
との間にスライド片3が摺動自在に設けられている。
【0012】案内枠2の上側板2aには、縦断面が山形
のロックばね4の一端4aが前記案内枠2に固定される
とともに、ロックばね4の他方の端部4bは頂部4cと
同じ側に折り曲げられていて、該他方の端部4bはスラ
イド片3が前進した位置においてスライド片3の先端3
aの上に位置し、後退した位置において前記先端3aよ
り前方に位置するような長さに設定されている。
のロックばね4の一端4aが前記案内枠2に固定される
とともに、ロックばね4の他方の端部4bは頂部4cと
同じ側に折り曲げられていて、該他方の端部4bはスラ
イド片3が前進した位置においてスライド片3の先端3
aの上に位置し、後退した位置において前記先端3aよ
り前方に位置するような長さに設定されている。
【0013】スライド片3の先端3aと対向する端部に
はつまみ3bが突設されるとともに、該スライド片3の
腹部には第1係合凹部3c及び第2係合凹部3dからな
る係合部3c′が形成され、雄コネクタハウジング1の
上壁1aには、前記係合部3c′と対向する位置に第1
係止部2c及び第2係止部2dからなる係止部2c′が
形成され、第2係合凹部3dには第2係止部2dが係合
するように設定され、第1係合凹部3cには第1係止部
2c及び第2係止部2dが共に係合出来る長さに設定さ
れていて、係合部3c′と係止部2c′とは、スライド
片3の位置保持の為の係止手段を構成している。
はつまみ3bが突設されるとともに、該スライド片3の
腹部には第1係合凹部3c及び第2係合凹部3dからな
る係合部3c′が形成され、雄コネクタハウジング1の
上壁1aには、前記係合部3c′と対向する位置に第1
係止部2c及び第2係止部2dからなる係止部2c′が
形成され、第2係合凹部3dには第2係止部2dが係合
するように設定され、第1係合凹部3cには第1係止部
2c及び第2係止部2dが共に係合出来る長さに設定さ
れていて、係合部3c′と係止部2c′とは、スライド
片3の位置保持の為の係止手段を構成している。
【0014】なお、雄コネクタハウジング1の内部には
可撓係止片1bが形成された複数の端子収容室1cが設
けられるとともに、該端子収容室1cの前端には雌コネ
クタハウジング5に挿着された図示しない端子の挿通孔
1dが形成されている。雌コネクタハウジング5には、
開口側の上壁5bが一部膨出し膨出部5dが形成され、
相手側雄コネクタハウジング1を受け入れる受入部5a
が形成されるとともに、前記膨出部5dの開口端部か
ら、前記ロックばね4のばね止め部たる突起5eが内方
に向かって突設されている。
可撓係止片1bが形成された複数の端子収容室1cが設
けられるとともに、該端子収容室1cの前端には雌コネ
クタハウジング5に挿着された図示しない端子の挿通孔
1dが形成されている。雌コネクタハウジング5には、
開口側の上壁5bが一部膨出し膨出部5dが形成され、
相手側雄コネクタハウジング1を受け入れる受入部5a
が形成されるとともに、前記膨出部5dの開口端部か
ら、前記ロックばね4のばね止め部たる突起5eが内方
に向かって突設されている。
【0015】該突起5eは、雄コネクタハウジング1が
雌コネクタハウジング5に挿入される際、前記雄コネク
タハウジング1のロックばね4の頂部4cが前記突起5
eの先端に摺接するよう設定されている。なお、雌コネ
クタハウジング5の前記受入部5aと反対側には、可撓
係止片5fが形成された複数の端子収容室5gが形成さ
れている。
雌コネクタハウジング5に挿入される際、前記雄コネク
タハウジング1のロックばね4の頂部4cが前記突起5
eの先端に摺接するよう設定されている。なお、雌コネ
クタハウジング5の前記受入部5aと反対側には、可撓
係止片5fが形成された複数の端子収容室5gが形成さ
れている。
【0016】本発明による実施例は上記のように構成さ
れているので、使用時に雌コネクタハウジング5の端子
収容室5gに雄端子6を挿入して可撓係止片5fで該雄
端子6を固定するとともに、雄コネクタハウジング1の
端子収容室1cに雌端子7を挿入して可撓係止片1bで
該雌端子7を固定し、図3に示すようにD方向に雄コネ
クタハウジング1を挿入する。
れているので、使用時に雌コネクタハウジング5の端子
収容室5gに雄端子6を挿入して可撓係止片5fで該雄
端子6を固定するとともに、雄コネクタハウジング1の
端子収容室1cに雌端子7を挿入して可撓係止片1bで
該雌端子7を固定し、図3に示すようにD方向に雄コネ
クタハウジング1を挿入する。
【0017】この際、雄コネクタハウジング1の第2係
止部2dは、スライド片3の第2係合凹部3dに係合す
るとともに、第1係止部2cはスライド片3の第1係合
凹部3cに係合し、スライド片3は案内枠2に対し前進
した位置に保持されていて、前記ロックばね4の先端4
bはスライド片3の先端3aの上に位置している。
止部2dは、スライド片3の第2係合凹部3dに係合す
るとともに、第1係止部2cはスライド片3の第1係合
凹部3cに係合し、スライド片3は案内枠2に対し前進
した位置に保持されていて、前記ロックばね4の先端4
bはスライド片3の先端3aの上に位置している。
【0018】さらに、雌,雄コネクタハウジング5,1
の嵌合度が図4(A)のように進むと、雌コネクタハウ
ジング5の突起5eが雌コネクタハウジング5のロック
ばね4の頂部4cの直下に当接するとともに、該ロック
ばね4の先端4bは下方に変位してスライド片3の先端
3aに当接し、この時点で該ロックばね4は一方の端部
4aと他方の端部4bとの2点支持のばねとして作用す
るようになる。
の嵌合度が図4(A)のように進むと、雌コネクタハウ
ジング5の突起5eが雌コネクタハウジング5のロック
ばね4の頂部4cの直下に当接するとともに、該ロック
ばね4の先端4bは下方に変位してスライド片3の先端
3aに当接し、この時点で該ロックばね4は一方の端部
4aと他方の端部4bとの2点支持のばねとして作用す
るようになる。
【0019】さらに、雌,雄コネクタハウジング5,1
の嵌合度が進むと、雌コネクタハウジング5の突起5e
が雌コネクタハウジング5のロックばね4の頂部4cを
押し下げる。さらに嵌合度が進むと、ロックばね4の頂
部4cが前記雌コネクタハウジング5の突起5eをかわ
した時点で、ロックばね4の反発力に基づくコネクタの
抜き差し方向の成分が、雄コネクタハウジング1を挿入
させる方向に働く。
の嵌合度が進むと、雌コネクタハウジング5の突起5e
が雌コネクタハウジング5のロックばね4の頂部4cを
押し下げる。さらに嵌合度が進むと、ロックばね4の頂
部4cが前記雌コネクタハウジング5の突起5eをかわ
した時点で、ロックばね4の反発力に基づくコネクタの
抜き差し方向の成分が、雄コネクタハウジング1を挿入
させる方向に働く。
【0020】従って、手による挿入力に、前記の成分が
加わり、一気に図4(B)に示す嵌合の状態に移行し、
半嵌合の状態を防止出来る。嵌合状態にある雌,雄コネ
クタハウジング5,1を離脱する場合は、スライド片3
を抜き出す(後退させる)と、スライド片3の第1係合
凹部3cは図5に示すように、第1係止部2c及び第2
係止部2dと係合して該スライド片3は後退した位置に
保持され、図示のようにロックばね4の先端4bはスラ
イド片3の先端3aより前方に突出した相対的な位置を
占めるとともに、、ロックばね4は一方の端部4aのみ
を支持された片持ちのばねとなる。
加わり、一気に図4(B)に示す嵌合の状態に移行し、
半嵌合の状態を防止出来る。嵌合状態にある雌,雄コネ
クタハウジング5,1を離脱する場合は、スライド片3
を抜き出す(後退させる)と、スライド片3の第1係合
凹部3cは図5に示すように、第1係止部2c及び第2
係止部2dと係合して該スライド片3は後退した位置に
保持され、図示のようにロックばね4の先端4bはスラ
イド片3の先端3aより前方に突出した相対的な位置を
占めるとともに、、ロックばね4は一方の端部4aのみ
を支持された片持ちのばねとなる。
【0021】次いで、雌,雄コネクタハウジング5,1
を離脱し始めると、図5に示すようにロックばね4の頂
部4c直下の一方の端部4aよりが、前記雌コネクタハ
ウジング5の突起5eに当接する。さらに雌,雄コネク
タハウジング5,1の離脱度が進むと、ロックばね4の
頂部4cは突起5eで下方に押し下げられる。しかしロ
ックばね4の先端4bは自由端になっているので、ロッ
クばね4は容易に下方に変位して離脱力を殆ど妨げな
い。
を離脱し始めると、図5に示すようにロックばね4の頂
部4c直下の一方の端部4aよりが、前記雌コネクタハ
ウジング5の突起5eに当接する。さらに雌,雄コネク
タハウジング5,1の離脱度が進むと、ロックばね4の
頂部4cは突起5eで下方に押し下げられる。しかしロ
ックばね4の先端4bは自由端になっているので、ロッ
クばね4は容易に下方に変位して離脱力を殆ど妨げな
い。
【0022】さらに、雌,雄コネクタハウジング5,1
の離脱度が進むと、ロックばね4の頂部4cが、前記雌
コネクタハウジング5の突起5eの端部を摺動しなが
ら、離脱し続ける(図6(A)参照)。ロックばね4の
頂部4cが、前記雌コネクタハウジング5の突起5eの
端部をかわすと、ロックばね4の反発力に基づくコネク
タの抜き差し方向の成分が、雄コネクタハウジング1を
抜き出す方向に作用して、雌,雄コネクタハウジング
5,1の離脱力は急に軽くなり離脱は完了する。
の離脱度が進むと、ロックばね4の頂部4cが、前記雌
コネクタハウジング5の突起5eの端部を摺動しなが
ら、離脱し続ける(図6(A)参照)。ロックばね4の
頂部4cが、前記雌コネクタハウジング5の突起5eの
端部をかわすと、ロックばね4の反発力に基づくコネク
タの抜き差し方向の成分が、雄コネクタハウジング1を
抜き出す方向に作用して、雌,雄コネクタハウジング
5,1の離脱力は急に軽くなり離脱は完了する。
【0023】なお、雌,雄コネクタハウジング5,1の
離脱が完了したら、次の嵌合に備えて図6(B)に示す
ようにスライド片3をD′方向に押し込み、前進した位
置にしておく。即ち、コネクタの嵌合時には、スライド
片3を前進した位置に保持してロックばね4が2点支持
のばねとして作用し、半嵌合の状態を防止するととも
に、離脱時にはスライド片3の後退した位置に保持して
ロックばね4が片持ちのばねとして作用し、より小さな
離脱力でコネクタが離脱出来るとともに、コネクタの嵌
合,離脱作業が効率良く容易に実施出来る。
離脱が完了したら、次の嵌合に備えて図6(B)に示す
ようにスライド片3をD′方向に押し込み、前進した位
置にしておく。即ち、コネクタの嵌合時には、スライド
片3を前進した位置に保持してロックばね4が2点支持
のばねとして作用し、半嵌合の状態を防止するととも
に、離脱時にはスライド片3の後退した位置に保持して
ロックばね4が片持ちのばねとして作用し、より小さな
離脱力でコネクタが離脱出来るとともに、コネクタの嵌
合,離脱作業が効率良く容易に実施出来る。
【0024】なお、本発明による実施例では、ロックば
ね4のばね止め部として突起5eを採用しているが、突
起5eの替わりに膨出部5dに係合孔を形成してばね止
め部を構成しても良い。
ね4のばね止め部として突起5eを採用しているが、突
起5eの替わりに膨出部5dに係合孔を形成してばね止
め部を構成しても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記したように、自動車等の電
線を接続して相互に接続するコネクタのロック機構にお
いて、慣性ロックによる半嵌合を防止するとともに、簡
単にコネクタの嵌合,離脱作業が行えるコネクタのロッ
ク機構を特長とする。
線を接続して相互に接続するコネクタのロック機構にお
いて、慣性ロックによる半嵌合を防止するとともに、簡
単にコネクタの嵌合,離脱作業が行えるコネクタのロッ
ク機構を特長とする。
【図1】本発明による実施例のコネクタハウジングのロ
ック機構を有するコネクタAの分解斜視図である。
ック機構を有するコネクタAの分解斜視図である。
【図2】同じく縦断面図である。
【図3】同じく嵌合直前の縦断面図である。
【図4】(A)は同じく嵌合第1段階の縦断面図であ
る。(B)は同じく嵌合を終了した状態の縦断面図であ
る。
る。(B)は同じく嵌合を終了した状態の縦断面図であ
る。
【図5】同じく離脱第1段階の縦断面図である。
【図6】(A)は同じく離脱第2段階の縦断面図であ
る。(B)は同じく離脱直後の状態の縦断面図である。
る。(B)は同じく離脱直後の状態の縦断面図である。
【図7】(A)は従来例の要部の断面図である。(B)
は同じくロックばねの斜視図である。
は同じくロックばねの斜視図である。
【図8】(A)はハウジングロックの嵌合力並びに端子
の嵌合力とコネクタ嵌合ストロークとの関係を示す図で
ある。(B)は慣性ロックの嵌合力とコネクタの嵌合ス
トロークの関係を示す図である。
の嵌合力とコネクタ嵌合ストロークとの関係を示す図で
ある。(B)は慣性ロックの嵌合力とコネクタの嵌合ス
トロークの関係を示す図である。
A ロック機構を有するコネクタ 1 雄コネクタハウジング 1a 上壁 1b 可撓係止片 1c 端子収容室 2 案内枠 2a 上側板 2b 開口部 2c 第1係止部 2c′ 係止部 2d 第2係止部 3 スライド片 3a 先端 3b つまみ 3c 第1係合凹部 3c′ 係合部 3d 第2係合凹部 4 ロックばね 4a 一端 4b 他方の端部 5 雌コネクタハウジング 5a 受入部 5b 上壁 5d 膨出部 5e 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 相対向して嵌合される雄,雌一対のコネ
クタにおいて、 一方のコネクタハウジングの外壁に、縦断面が山形のロ
ックばねの一端を固定した案内枠を跨設し、該案内枠と
ハウジングの外壁との間にスライド片をコネクタの嵌合
方向に摺動可能に装着するとともに、該スライド片とハ
ウジング外壁との間にスライド片を前進位置と後退位置
に保持する係止手段を設け、他方のコネクタハウジング
に前記一方のハウジングに対する受入部を形成するとと
もに、該受入部には、前記ロックばねと係合するばね止
め部を設け、前記スライド片の前進位置において、前記
ロックばねの自由端部がスライド片の先端上に位置し、
前記スライド片の後退位置において、ロックばねの自由
端部がスライド片の先端より前方に位置し、前記スライ
ド片の後退位置において両コネクタハウジングを嵌合さ
せる構造をもつことを特徴とするコネクタのロック機
構。
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