JP2679117B2 - 車両用遊星歯車式変速装置 - Google Patents
車両用遊星歯車式変速装置Info
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- JP2679117B2 JP2679117B2 JP63151493A JP15149388A JP2679117B2 JP 2679117 B2 JP2679117 B2 JP 2679117B2 JP 63151493 A JP63151493 A JP 63151493A JP 15149388 A JP15149388 A JP 15149388A JP 2679117 B2 JP2679117 B2 JP 2679117B2
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- sun gear
- sun
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車や鉄道車両などの車両において原動
機と駆動輪との間に設けられる遊星歯車式変速装置の改
良に関するものである。
機と駆動輪との間に設けられる遊星歯車式変速装置の改
良に関するものである。
従来技術およびその問題点 車両においては、予め定められた複数のギヤ段を自動
的に選択をするために好適な遊星歯車式変速装置が多用
されている。このような遊星歯車式変速装置では、簡単
且つ小型であって、変速比幅を大きくとり得、且つ変速
制御が容易であることが望まれる。
的に選択をするために好適な遊星歯車式変速装置が多用
されている。このような遊星歯車式変速装置では、簡単
且つ小型であって、変速比幅を大きくとり得、且つ変速
制御が容易であることが望まれる。
これに対し、たとえば、特公昭51−39306号公報、特
公昭50−32913号公報、特公昭51−3012号公報に記載さ
れているような車両用遊星歯車式変速装置が提供されて
いる。これによれば、シングルピニオン型の遊星歯車装
置が3組連れて配列されるので、比較的構造が簡単にな
るとともに外形が小型となる特徴がある。
公昭50−32913号公報、特公昭51−3012号公報に記載さ
れているような車両用遊星歯車式変速装置が提供されて
いる。これによれば、シングルピニオン型の遊星歯車装
置が3組連れて配列されるので、比較的構造が簡単にな
るとともに外形が小型となる特徴がある。
しかしながら、上記特公昭51−39306号公報に記載さ
れた車両用遊星歯車式変速装置によれば、前進6速まで
のギヤ段が得られるので、充分な変速比幅が得られる特
徴があるが、変速制御の為に7つの摩擦係合要素および
1つの一方向クラッチが用いられるので、油圧アクチュ
エータの数が多くなるとともに変速制御が複雑となる欠
点があった。
れた車両用遊星歯車式変速装置によれば、前進6速まで
のギヤ段が得られるので、充分な変速比幅が得られる特
徴があるが、変速制御の為に7つの摩擦係合要素および
1つの一方向クラッチが用いられるので、油圧アクチュ
エータの数が多くなるとともに変速制御が複雑となる欠
点があった。
また、特公昭50−32913号公報に記載された車両用遊
星歯車式変速装置によれば、前進5速のギヤ段が得られ
るとともに、ギヤ段を切り換えるための摩擦係合装置が
6個に減少する。しかし、このような形式の車両用遊星
歯車式変速装置では、第2速から第3速へのギヤ段の切
換えに際して、それまでの動力入力経路を切り離すと同
時に次の動力入力経路を連結させるという所謂入力切換
えが行われるので、制御が微妙となる欠点があった。す
なわち、それまでの動力入力経路を切り離してから次の
動力入力経路を連結させるまでの間に動力伝達の空白器
官が発生するとエンジンが吹き上がり、反対に、その入
力切換えの際に一方が解放されるとともに他方が係合さ
せられる2つの摩擦係合装置が同時に係合させられると
トランスミッションのロックおよびそれに起因するショ
ックが発生するから、エンジンの吹き上がりおよびトラ
ンスミッションのロックを発生させない微妙な切換え制
御が要求され、円滑な切換え制御を安定的に行うことが
困難なのである。
星歯車式変速装置によれば、前進5速のギヤ段が得られ
るとともに、ギヤ段を切り換えるための摩擦係合装置が
6個に減少する。しかし、このような形式の車両用遊星
歯車式変速装置では、第2速から第3速へのギヤ段の切
換えに際して、それまでの動力入力経路を切り離すと同
時に次の動力入力経路を連結させるという所謂入力切換
えが行われるので、制御が微妙となる欠点があった。す
なわち、それまでの動力入力経路を切り離してから次の
動力入力経路を連結させるまでの間に動力伝達の空白器
官が発生するとエンジンが吹き上がり、反対に、その入
力切換えの際に一方が解放されるとともに他方が係合さ
せられる2つの摩擦係合装置が同時に係合させられると
トランスミッションのロックおよびそれに起因するショ
ックが発生するから、エンジンの吹き上がりおよびトラ
ンスミッションのロックを発生させない微妙な切換え制
御が要求され、円滑な切換え制御を安定的に行うことが
困難なのである。
また、特公昭51−3012号公報に記載された車両用遊星
歯車式変速装置によれば、上記の遊星歯車式変速装置と
同様に、前進5速のギヤ段が得られるとともに、摩擦係
合装置が6個となる。しかし、第1速から第2速への切
換えに際しては、上記の遊星歯車式変速装置と同様に、
所謂入力切換えが行われる欠点があるとともに、4個の
摩擦係合装置を制御しなければならないため、一層変速
制御が複雑となる欠点があった。
歯車式変速装置によれば、上記の遊星歯車式変速装置と
同様に、前進5速のギヤ段が得られるとともに、摩擦係
合装置が6個となる。しかし、第1速から第2速への切
換えに際しては、上記の遊星歯車式変速装置と同様に、
所謂入力切換えが行われる欠点があるとともに、4個の
摩擦係合装置を制御しなければならないため、一層変速
制御が複雑となる欠点があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであ
り、その目的とするところは、3組のシングルピニオン
型の遊星歯車装置を配列した形式の変速装置において、
前進5段以上の変速ギヤ段および幅広い変速比範囲が得
られ且つ変速制御が容易な車両用遊星歯車式変速装置を
提供することにある。
り、その目的とするところは、3組のシングルピニオン
型の遊星歯車装置を配列した形式の変速装置において、
前進5段以上の変速ギヤ段および幅広い変速比範囲が得
られ且つ変速制御が容易な車両用遊星歯車式変速装置を
提供することにある。
問題点を解決するための手段 斯る目的を達成するため、本発明の要旨とするところ
は、第1サンギヤ、第1遊星歯車を回転可能に支持する
第1キャリヤ、第1リングギヤを備えたシングルピニオ
ン型の第1遊星歯車装置と、第2サンギヤ、第2遊星歯
車を回転可能に支持する第2キャリヤ、第2リングギヤ
を備えたシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第
3サンギヤ、第3遊星歯車を回転可能に支持する第3キ
ャリヤ、第3リングギヤを備えたシングルピニオン型の
第3遊星歯車装置とが同じ軸線上に順次設けられ、入力
部材の回転を段階的に変速して出力部材へ伝達する形式
の車両用遊星歯車式変速装置において、(a)前記第1
サンギヤと第2サンギヤとを互いに連結し、前記第1リ
ングギヤと第2キャリヤと第3キャリヤと前記出力部材
とを互いに連結し、前記第2リングギヤと第3サンギヤ
とを互いに連結する一方、(b)前記第2リングギヤお
よび第3サンギヤを前記入力部材に選択的に連結する第
1係合装置と、前記第3リングギヤを入力部材に選択部
材に選択的に連結する第2係合装置と、前記第1サンギ
ヤおよび第2サンギヤを入力部材に選択的に連結する第
3係合装置と、前記第3リングギヤを位置固定部材に選
択的に連結する第4係合装置と、前記第1キャリヤを位
置固定部材に選択的に連結する第5係合装置と、前記第
1サンギヤおよび第2サンギヤを位置固定部材に選択的
に連結する第6係合装置とを設け、(a)前記第1係合
装置および第4係合装置によって、入力部材と第2リン
グギヤおよび第3サンギヤとの間、および第3リングギ
ヤと位置固定部材との間が同時に連結されることによ
り、最も大きい変速比の第1速ギヤ段が得られ、(b)
前記第1係合装置および第5係合装置によって、入力部
材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、およ
び、第1キャリヤと位置固定部材の間が同時に連結され
ることにより、前記第1速ギヤ段よりも小さい変速比の
第2速ギヤ段が得られ、(c)前記第1係合装置および
第6係合装置によって、入力部材と第2リングギヤおよ
び第3サンギヤとの間、および、第1サンギヤおよび第
2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結されるこ
とにより、前記第2速ギヤ段よりも小さい変速比の第3
速ギヤ段が得られ、(d)前記第1係合装置および第2
係合装置によって、入力部材と第2リングギヤおよび第
3サンギヤとの間、および、入力部材と第3リングギヤ
との間が同時に連結されることにより、前記第3速ギヤ
段よりも小さい変速比の第4速ギヤ段が得られ、(e)
前記第2係合装置および第6係合装置によって、入力部
材と第3リングギヤとの間、および、第1サンギヤおよ
び第2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結され
ることにより、前記第4速ギヤ段よりも小さい変速比の
第5速ギヤ段が得られるように、前記第1遊星歯車装置
のギヤ比ρ1、第2遊星歯車装置のギヤ比ρ2、第3遊
星歯車装置のギヤ比ρ3が定められていることにある。
は、第1サンギヤ、第1遊星歯車を回転可能に支持する
第1キャリヤ、第1リングギヤを備えたシングルピニオ
ン型の第1遊星歯車装置と、第2サンギヤ、第2遊星歯
車を回転可能に支持する第2キャリヤ、第2リングギヤ
を備えたシングルピニオン型の第2遊星歯車装置と、第
3サンギヤ、第3遊星歯車を回転可能に支持する第3キ
ャリヤ、第3リングギヤを備えたシングルピニオン型の
第3遊星歯車装置とが同じ軸線上に順次設けられ、入力
部材の回転を段階的に変速して出力部材へ伝達する形式
の車両用遊星歯車式変速装置において、(a)前記第1
サンギヤと第2サンギヤとを互いに連結し、前記第1リ
ングギヤと第2キャリヤと第3キャリヤと前記出力部材
とを互いに連結し、前記第2リングギヤと第3サンギヤ
とを互いに連結する一方、(b)前記第2リングギヤお
よび第3サンギヤを前記入力部材に選択的に連結する第
1係合装置と、前記第3リングギヤを入力部材に選択部
材に選択的に連結する第2係合装置と、前記第1サンギ
ヤおよび第2サンギヤを入力部材に選択的に連結する第
3係合装置と、前記第3リングギヤを位置固定部材に選
択的に連結する第4係合装置と、前記第1キャリヤを位
置固定部材に選択的に連結する第5係合装置と、前記第
1サンギヤおよび第2サンギヤを位置固定部材に選択的
に連結する第6係合装置とを設け、(a)前記第1係合
装置および第4係合装置によって、入力部材と第2リン
グギヤおよび第3サンギヤとの間、および第3リングギ
ヤと位置固定部材との間が同時に連結されることによ
り、最も大きい変速比の第1速ギヤ段が得られ、(b)
前記第1係合装置および第5係合装置によって、入力部
材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、およ
び、第1キャリヤと位置固定部材の間が同時に連結され
ることにより、前記第1速ギヤ段よりも小さい変速比の
第2速ギヤ段が得られ、(c)前記第1係合装置および
第6係合装置によって、入力部材と第2リングギヤおよ
び第3サンギヤとの間、および、第1サンギヤおよび第
2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結されるこ
とにより、前記第2速ギヤ段よりも小さい変速比の第3
速ギヤ段が得られ、(d)前記第1係合装置および第2
係合装置によって、入力部材と第2リングギヤおよび第
3サンギヤとの間、および、入力部材と第3リングギヤ
との間が同時に連結されることにより、前記第3速ギヤ
段よりも小さい変速比の第4速ギヤ段が得られ、(e)
前記第2係合装置および第6係合装置によって、入力部
材と第3リングギヤとの間、および、第1サンギヤおよ
び第2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結され
ることにより、前記第4速ギヤ段よりも小さい変速比の
第5速ギヤ段が得られるように、前記第1遊星歯車装置
のギヤ比ρ1、第2遊星歯車装置のギヤ比ρ2、第3遊
星歯車装置のギヤ比ρ3が定められていることにある。
作用 このようにすれば、第1および第4係合装置によっ
て、入力部材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの
間、および、第3リングギヤと位置固定部材との間が同
時に連結されると、最も大きい変速比の第1速ギヤ段が
得られる。第1および第5係合装置によって、入力部材
と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、および第
1キャリヤと位置固定部材との間が同時に連結される
と、第1速ギヤ段よりも小さい変速比の第2速ギヤ段が
得られる。第1および第6係合装置によって、入力部材
と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、および、
第1、第2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結
されると、第2速ギヤ段よりも小さい変速比の第3速ギ
ヤ段が得られる。第1および第2係合装置によって、入
力部材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、お
よび、入力部材と第3リングギヤとの間が同時に連結さ
れると、第3速ギヤ段よりも小さい変速比(=1.0)の
第4速ギヤ段が得られる。第2および第6係合装置によ
って、入力部材と第3リングギヤとの間、および、第
1、第2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結さ
れると、第4速ギヤ段よりも小さい変速比の第5速ギヤ
段が得られる。そして、必要であれば、第2および第5
係合装置によって、入力部材と第3リングギヤとの間、
および、第1キャリヤと位置固定部材との間が同時に連
結されると、第5速ギヤ段よりも小さい変速比の第6速
ギヤ段が得られる。
て、入力部材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの
間、および、第3リングギヤと位置固定部材との間が同
時に連結されると、最も大きい変速比の第1速ギヤ段が
得られる。第1および第5係合装置によって、入力部材
と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、および第
1キャリヤと位置固定部材との間が同時に連結される
と、第1速ギヤ段よりも小さい変速比の第2速ギヤ段が
得られる。第1および第6係合装置によって、入力部材
と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、および、
第1、第2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結
されると、第2速ギヤ段よりも小さい変速比の第3速ギ
ヤ段が得られる。第1および第2係合装置によって、入
力部材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、お
よび、入力部材と第3リングギヤとの間が同時に連結さ
れると、第3速ギヤ段よりも小さい変速比(=1.0)の
第4速ギヤ段が得られる。第2および第6係合装置によ
って、入力部材と第3リングギヤとの間、および、第
1、第2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結さ
れると、第4速ギヤ段よりも小さい変速比の第5速ギヤ
段が得られる。そして、必要であれば、第2および第5
係合装置によって、入力部材と第3リングギヤとの間、
および、第1キャリヤと位置固定部材との間が同時に連
結されると、第5速ギヤ段よりも小さい変速比の第6速
ギヤ段が得られる。
また、第3係合装置および第5係合装置によって、入
力部材と第1サンギヤおよび第2サンギヤとの間、およ
び、第1キャリヤと位置固定部材との間が同時に連結さ
れると後進ギヤ段が得られる。そして、必要に応じて第
3係合装置および第4係合装置によって、入力部材と第
1サンギヤおよび第2サンギヤとの間、および、第3リ
ングギヤと位置固定部材との間が同時に連結されると、
上記後進ギヤ段よりも変速比の大きい第2の後進ギヤ段
が得られる。
力部材と第1サンギヤおよび第2サンギヤとの間、およ
び、第1キャリヤと位置固定部材との間が同時に連結さ
れると後進ギヤ段が得られる。そして、必要に応じて第
3係合装置および第4係合装置によって、入力部材と第
1サンギヤおよび第2サンギヤとの間、および、第3リ
ングギヤと位置固定部材との間が同時に連結されると、
上記後進ギヤ段よりも変速比の大きい第2の後進ギヤ段
が得られる。
発明の効果 したがって、本発明によれば、係合装置の選択的な作
動によって前進5段以上の変速ギヤ段と幅広い変速比範
囲が得られるので、高速走行と発進・登坂性能とを両立
させることができる。また、ギヤ段の切換えに際して
は、所謂入力切換えが必要とされず、しかも2つの係合
装置の作動状態を切り換えるためのアクチュエータを制
御するだけで変速が可能となるので、変速制御が極めて
容易となるのである。
動によって前進5段以上の変速ギヤ段と幅広い変速比範
囲が得られるので、高速走行と発進・登坂性能とを両立
させることができる。また、ギヤ段の切換えに際して
は、所謂入力切換えが必要とされず、しかも2つの係合
装置の作動状態を切り換えるためのアクチュエータを制
御するだけで変速が可能となるので、変速制御が極めて
容易となるのである。
なお、上記係合装置は、それぞれ設けられた要素間を
選択的に連結、すなわち適宜係合解除させるものであ
り、多板式或いはバンド式のクラッチやブレーキ、一方
向クラッチ、或いはそれらの組み合わせなどにより適宜
構成され得る。また、各係合装置は、独立に構成される
だけでなく、複数の係合装置が複数の機能を備えた単一
の製品により構成される場合もある。
選択的に連結、すなわち適宜係合解除させるものであ
り、多板式或いはバンド式のクラッチやブレーキ、一方
向クラッチ、或いはそれらの組み合わせなどにより適宜
構成され得る。また、各係合装置は、独立に構成される
だけでなく、複数の係合装置が複数の機能を備えた単一
の製品により構成される場合もある。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
第1図は、車両用遊星歯車式変速機10の構成を示す骨
子図である。図において、変速機10は、車体に取り付け
られたトランスミッションケース12内において共通の軸
線上に順次配列された入力軸14、第1遊星歯車装置16、
第2遊星歯車装置18、第3遊星歯車装置20、および出力
歯車22を備えている。入力軸14は、トルクコンバータ24
を介して車両のエンジン26に連結され、出力歯車22は、
図示しない差動歯車装置を介して車両の駆動輪へ連結さ
れるものである。本実施例では、車両用遊星歯車式変速
機10が車両用遊星歯車式変速装置に対応し、上記入力軸
14および出力歯車22が入力部材および出力部材にそれぞ
れ対応する。また、トランスミッションケース12は、位
置固定部材に対応する。なお、変速機10およびトルクコ
ンバータ24は軸線に対して線対称に構成されているた
め、第1図の骨子図において、軸線の下側が省略して示
されている。
子図である。図において、変速機10は、車体に取り付け
られたトランスミッションケース12内において共通の軸
線上に順次配列された入力軸14、第1遊星歯車装置16、
第2遊星歯車装置18、第3遊星歯車装置20、および出力
歯車22を備えている。入力軸14は、トルクコンバータ24
を介して車両のエンジン26に連結され、出力歯車22は、
図示しない差動歯車装置を介して車両の駆動輪へ連結さ
れるものである。本実施例では、車両用遊星歯車式変速
機10が車両用遊星歯車式変速装置に対応し、上記入力軸
14および出力歯車22が入力部材および出力部材にそれぞ
れ対応する。また、トランスミッションケース12は、位
置固定部材に対応する。なお、変速機10およびトルクコ
ンバータ24は軸線に対して線対称に構成されているた
め、第1図の骨子図において、軸線の下側が省略して示
されている。
上記第1遊星歯車装置16、第2遊星歯車装置18、およ
び第3遊星歯車装置20は、それぞれよく知られたシング
ルピニオン型の遊星歯車装置を構成している。第1遊星
歯車装置16は、第1サンギヤ16s、第1遊星歯車16p、第
1キャリヤ16c、第1リングギヤ16rを備えており、第1
キャリヤ16cにより回転可能に支持された第1遊星歯車1
6pが第1サンギヤ16sおよび第1リングギヤ16rの間に位
置してそれらと噛み合わされている。また、第2遊星歯
車装置謂18は、第2サンギヤ18s、第2遊星歯車18p、第
2キャリヤ18c、第2リングギヤ18rを備えており、第2
キャリヤ18cにより回転可能に支持された第2遊星歯車1
8pが第2サンギヤ18sおよび第2リングギヤ18rの間に位
置してそれらと噛み合わされている。そして、第3遊星
歯車装置20は、第3サンギヤ20s、第3遊星歯車20p、第
3キャリヤ20c、第3リングギヤ20rを備えており、第3
キャリヤ20cにより回転可能に支持された第3遊星歯車2
0pが第3サンギヤ20sおよび第3リングギヤ20rの間に位
置してそれらと噛み合わされている。
び第3遊星歯車装置20は、それぞれよく知られたシング
ルピニオン型の遊星歯車装置を構成している。第1遊星
歯車装置16は、第1サンギヤ16s、第1遊星歯車16p、第
1キャリヤ16c、第1リングギヤ16rを備えており、第1
キャリヤ16cにより回転可能に支持された第1遊星歯車1
6pが第1サンギヤ16sおよび第1リングギヤ16rの間に位
置してそれらと噛み合わされている。また、第2遊星歯
車装置謂18は、第2サンギヤ18s、第2遊星歯車18p、第
2キャリヤ18c、第2リングギヤ18rを備えており、第2
キャリヤ18cにより回転可能に支持された第2遊星歯車1
8pが第2サンギヤ18sおよび第2リングギヤ18rの間に位
置してそれらと噛み合わされている。そして、第3遊星
歯車装置20は、第3サンギヤ20s、第3遊星歯車20p、第
3キャリヤ20c、第3リングギヤ20rを備えており、第3
キャリヤ20cにより回転可能に支持された第3遊星歯車2
0pが第3サンギヤ20sおよび第3リングギヤ20rの間に位
置してそれらと噛み合わされている。
上記変速機10においては、前記第1リングギヤ16rと
第2キャリヤ18cと第3キャリヤ20cと出力歯車22とが一
体的に連結され、第1サンギヤ16sと第2サンギヤ18sと
が一体的に連結され、第2リングギヤ18rと第3サンギ
ヤ20sとが一体的に連結されている。
第2キャリヤ18cと第3キャリヤ20cと出力歯車22とが一
体的に連結され、第1サンギヤ16sと第2サンギヤ18sと
が一体的に連結され、第2リングギヤ18rと第3サンギ
ヤ20sとが一体的に連結されている。
そして、第2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sを
入力軸14に選択的に連結する第1クラッチK1と、第3リ
ングギヤ20rを入力軸14に選択的に連結する第2クラッ
チK2と、第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sを入力
軸14に選択的に連結する第3クラッチK3と、第3リング
ギヤ20rをトランスミッションケース12に選択的に連結
する第1ブレーキB1と、第1キャリヤ16cをトランスミ
ッションケース12に選択的に連結する第2ブレーキB2
と、第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sをトランス
ミッションケース12に選択的に連結する第3ブレーキB3
とが、設けられている。
入力軸14に選択的に連結する第1クラッチK1と、第3リ
ングギヤ20rを入力軸14に選択的に連結する第2クラッ
チK2と、第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sを入力
軸14に選択的に連結する第3クラッチK3と、第3リング
ギヤ20rをトランスミッションケース12に選択的に連結
する第1ブレーキB1と、第1キャリヤ16cをトランスミ
ッションケース12に選択的に連結する第2ブレーキB2
と、第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sをトランス
ミッションケース12に選択的に連結する第3ブレーキB3
とが、設けられている。
上記第1クラッチK1、第2クラッチK2、第3クラッチ
K3、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3
は、従来の車両用自動変速機においてよく用いられてい
る形式の油圧アクチュエータにより作動させられるもの
であり、多板式のクラッチや、1本または巻付け方向が
反対の2本のバンドブレーなどにより構成される。ま
た、第1ブレーキB1と第3リングギヤ20rとの間、第2
ブレーキB2と第1キャリヤ16cとの間、或いは第3ブレ
ーキB3と第1サンギヤ16sとの間には、連結部材が必要
に応じて適宜設けられ得る。同様に、第1クラッチK1ク
ラッチK1と第2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sと
の間、第2クラッチK2と第3リングギヤ20rとの間、第
3クラッチK3と第1サンギヤ16sとの間、各遊星歯車装
置16,18,20を構成する各要素の間、第1リングギヤ16
r、第2キャリヤ18c、および第3キャリヤ20cと出力歯
車22との間においても、必要に応じて連結部材が介在さ
せられ得る。本実施例では、上記第1クラッチK1、第2
クラッチK2、第3クラッチK3、第1ブレーキB1、第2ブ
レーキB2、第3ブレーキB3が、第1係合装置、第2係合
装置、第3係合装置、第4係合装置、第5係合装置、お
よび第6係合装置にそれぞれ対応する。
K3、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3
は、従来の車両用自動変速機においてよく用いられてい
る形式の油圧アクチュエータにより作動させられるもの
であり、多板式のクラッチや、1本または巻付け方向が
反対の2本のバンドブレーなどにより構成される。ま
た、第1ブレーキB1と第3リングギヤ20rとの間、第2
ブレーキB2と第1キャリヤ16cとの間、或いは第3ブレ
ーキB3と第1サンギヤ16sとの間には、連結部材が必要
に応じて適宜設けられ得る。同様に、第1クラッチK1ク
ラッチK1と第2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sと
の間、第2クラッチK2と第3リングギヤ20rとの間、第
3クラッチK3と第1サンギヤ16sとの間、各遊星歯車装
置16,18,20を構成する各要素の間、第1リングギヤ16
r、第2キャリヤ18c、および第3キャリヤ20cと出力歯
車22との間においても、必要に応じて連結部材が介在さ
せられ得る。本実施例では、上記第1クラッチK1、第2
クラッチK2、第3クラッチK3、第1ブレーキB1、第2ブ
レーキB2、第3ブレーキB3が、第1係合装置、第2係合
装置、第3係合装置、第4係合装置、第5係合装置、お
よび第6係合装置にそれぞれ対応する。
以上のように構成された変速機10では、たとえば、第
2図の○印により作動状態が示されているように、前記
第1クラッチK1、第2クラッチK2、第3クラッチK3、第
1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3のうち
の2つが油圧アクチュエータによって同時に作動させら
れることにより所望のギヤ段が成立させられるととも
に、その2つのうちの一方が他のものに切換えられるこ
とにより、前進6段・後進2段の変速が順次行われ得
る。第2図においては、第1遊星歯車装置16のギヤ比ρ
1が0.495、第2遊星歯車装置18のギヤ比ρ2が0.379、
第3遊星歯車装置20のギヤ比ρ3が0.400の場合におけ
る各変速ギヤ段の変速比(入力軸14の回転速度/出力歯
車22の回転速度)が示されている。なお、第1サンギヤ
16sの歯数をZ1s、第1リングギヤ16rの歯数をZ1r、第2
サンギヤ18sの歯数をZ2s、第2リングギヤ18rの歯数をZ
2r、第3サンギヤ20sの歯数をZ3s、第3リングギヤ20r
の歯数をZ3rとすると、上記ギヤ比ρ1はZ1s/Z1r、ギヤ
比ρ2はZ2s/Z2r、ギヤ比ρ3はZ3sZ3rである。
2図の○印により作動状態が示されているように、前記
第1クラッチK1、第2クラッチK2、第3クラッチK3、第
1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3のうち
の2つが油圧アクチュエータによって同時に作動させら
れることにより所望のギヤ段が成立させられるととも
に、その2つのうちの一方が他のものに切換えられるこ
とにより、前進6段・後進2段の変速が順次行われ得
る。第2図においては、第1遊星歯車装置16のギヤ比ρ
1が0.495、第2遊星歯車装置18のギヤ比ρ2が0.379、
第3遊星歯車装置20のギヤ比ρ3が0.400の場合におけ
る各変速ギヤ段の変速比(入力軸14の回転速度/出力歯
車22の回転速度)が示されている。なお、第1サンギヤ
16sの歯数をZ1s、第1リングギヤ16rの歯数をZ1r、第2
サンギヤ18sの歯数をZ2s、第2リングギヤ18rの歯数をZ
2r、第3サンギヤ20sの歯数をZ3s、第3リングギヤ20r
の歯数をZ3rとすると、上記ギヤ比ρ1はZ1s/Z1r、ギヤ
比ρ2はZ2s/Z2r、ギヤ比ρ3はZ3sZ3rである。
以下、各ギヤ段の作動について説明する。
先ず、第1速ギヤ段の場合には、第1クラッチK1およ
び第1ブレーキB1が作動させられることにより、入力軸
14と第2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、
および、第3リングギヤ20rとトランスミッションケー
ス12との間が連結される。これにより、入力軸14から入
力された動力は、第3サンギヤ20sから専ら第3遊星歯
車20pを介して第3キャリヤ20cへ伝達されるので、出力
歯車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ変速比(1
+ρ3)/ρ3にて減速回転させられる。
び第1ブレーキB1が作動させられることにより、入力軸
14と第2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、
および、第3リングギヤ20rとトランスミッションケー
ス12との間が連結される。これにより、入力軸14から入
力された動力は、第3サンギヤ20sから専ら第3遊星歯
車20pを介して第3キャリヤ20cへ伝達されるので、出力
歯車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ変速比(1
+ρ3)/ρ3にて減速回転させられる。
第2速ギヤ段の場合には、第1クラッチK1および第2
ブレーキB2が作動させられることにより、入力軸14と第
2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、およ
び、第1キャリヤ16cとトランスミッションケース12と
の間が連結される。これにより、入力軸14から入力され
た動力は、第2リングギヤ18rから第2遊星歯車18pを介
して、出力歯車22と一体に連結された第2キャリヤ18c
と第2サンギヤ18sおよび第1サンギヤ16sとへ伝達され
る。そして第1サンギヤ16sへ伝達された動力は、第1
遊星歯車16pを介して第1リングギヤ16rおよび出力歯車
22へ伝達される。このとき、第1キャリヤ16cは非回転
の状態であるので、第2サンギヤ18sおよび第1サンギ
ヤ16sは入力軸14と反対の方向へ回転させられるととも
に、第1リングギヤ16r、第2キャリヤ18c、第3キャリ
ヤ20c、および出力歯車22が入力軸14と同じ方向へ回転
させられる。この結果、出力歯車22は入力軸14に対して
同じ正回転方向へ変速比{ρ1+ρ2(1+ρ1)}/
ρ1にて減速回転させられる。
ブレーキB2が作動させられることにより、入力軸14と第
2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、およ
び、第1キャリヤ16cとトランスミッションケース12と
の間が連結される。これにより、入力軸14から入力され
た動力は、第2リングギヤ18rから第2遊星歯車18pを介
して、出力歯車22と一体に連結された第2キャリヤ18c
と第2サンギヤ18sおよび第1サンギヤ16sとへ伝達され
る。そして第1サンギヤ16sへ伝達された動力は、第1
遊星歯車16pを介して第1リングギヤ16rおよび出力歯車
22へ伝達される。このとき、第1キャリヤ16cは非回転
の状態であるので、第2サンギヤ18sおよび第1サンギ
ヤ16sは入力軸14と反対の方向へ回転させられるととも
に、第1リングギヤ16r、第2キャリヤ18c、第3キャリ
ヤ20c、および出力歯車22が入力軸14と同じ方向へ回転
させられる。この結果、出力歯車22は入力軸14に対して
同じ正回転方向へ変速比{ρ1+ρ2(1+ρ1)}/
ρ1にて減速回転させられる。
第3速ギヤ段の場合には、第1クラッチK1および第3
ブレーキB3が作動させられることにより、入力軸14と第
2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、およ
び、第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sとトランス
ミッションケース12との間が連結される。これにより、
入力軸14に入力された動力は、専ら、第2リングギヤ18
rから第2遊星歯車18pを介して第2キャリヤ18cおよび
出力歯車22へ伝達される。このとき、第2サンギヤ18s
は非回転状態であるので、第2リングギヤ18rと第2キ
ャリヤ18cとは同じ方向へ回転させられるので、出力歯
車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ変速比1+ρ
2にて減速回転させられる。
ブレーキB3が作動させられることにより、入力軸14と第
2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、およ
び、第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sとトランス
ミッションケース12との間が連結される。これにより、
入力軸14に入力された動力は、専ら、第2リングギヤ18
rから第2遊星歯車18pを介して第2キャリヤ18cおよび
出力歯車22へ伝達される。このとき、第2サンギヤ18s
は非回転状態であるので、第2リングギヤ18rと第2キ
ャリヤ18cとは同じ方向へ回転させられるので、出力歯
車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ変速比1+ρ
2にて減速回転させられる。
第4速ギヤ段の場合には、第1クラッチK1および第2
クラッチK2が作動させられることにより、入力軸14と第
2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、およ
び、入力軸14と第3リングギヤ20rとの間が連結され
る。これにより、遊星歯車装置16、18、20の各要素の相
対回転が阻止されて全体として一体的に回転させられる
ので、出力歯車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ
変速比1にて回転させられる。
クラッチK2が作動させられることにより、入力軸14と第
2リングギヤ18rおよび第3サンギヤ20sとの間、およ
び、入力軸14と第3リングギヤ20rとの間が連結され
る。これにより、遊星歯車装置16、18、20の各要素の相
対回転が阻止されて全体として一体的に回転させられる
ので、出力歯車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ
変速比1にて回転させられる。
第5速ギヤ段の場合には、第2クラッチK2および第3
ブレーキB3が作動させられることにより、入力軸14と第
3リングギヤ20rとの間、および第1サンギヤ16sおよび
第2サンギヤ18sとトランスミッションケース12との間
が連結される。これにより、入力軸14に入力された動力
は、第3リングギヤ20rから第3遊星歯車20pを介して第
3キャリヤ20cおよび出力歯車22へ伝達される。このよ
うにして第3キャリヤ20cへ伝達された動力の一部は、
第2キャリヤ18cから第2遊星歯車18pを介して第2リン
グギヤ18rおよび第3サンギヤ20sへ伝達された後、第3
遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cへ再び伝達され
る。このとき、第3サンギヤ20sは入力軸14と同じ方向
に回転させられるので、出力歯車22は入力軸14に対して
同じ正回転方向へ変速比1−ρ2ρ3にて増速回転させ
られる。
ブレーキB3が作動させられることにより、入力軸14と第
3リングギヤ20rとの間、および第1サンギヤ16sおよび
第2サンギヤ18sとトランスミッションケース12との間
が連結される。これにより、入力軸14に入力された動力
は、第3リングギヤ20rから第3遊星歯車20pを介して第
3キャリヤ20cおよび出力歯車22へ伝達される。このよ
うにして第3キャリヤ20cへ伝達された動力の一部は、
第2キャリヤ18cから第2遊星歯車18pを介して第2リン
グギヤ18rおよび第3サンギヤ20sへ伝達された後、第3
遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cへ再び伝達され
る。このとき、第3サンギヤ20sは入力軸14と同じ方向
に回転させられるので、出力歯車22は入力軸14に対して
同じ正回転方向へ変速比1−ρ2ρ3にて増速回転させ
られる。
第6速ギヤ段の場合には、第2クラッチK2および第2
ブレーキB2が作動させられることにより、入力軸14と第
3リングギヤ20rとの間、および、第1キャリヤ16cとト
ランスミッションケース12との間が連結される。これに
より、入力幾14に入力された動力は、第3リングギヤ20
rから第3遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cおよび
出力歯車22へ伝達される。そして、このように第3キャ
リヤ20cへ伝達された動力の一部は、第2キャリヤ18cか
ら第2遊星歯車18pを介して第2リングギヤ18rおよび第
3サンギヤ20sへ伝達される一方、第1リングギヤ16rか
ら第1遊星歯車16pを介して第1サンギヤ16sおよび第2
サンギヤ18sへ伝達され、この第2サンギヤ18sから第2
遊星歯車18pを介して第2リングギヤ18rおよび第3サン
ギヤ20sへ伝達される。そして、第3サンギヤ20sから第
3遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cへ再び伝達され
る。この状態では、第3サンギヤ20sおよび第3リング
ギヤ20rは入力軸14と同じ方向へ回転させられるので、
出力歯車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ変速比
{ρ1−ρ2ρ3(1+ρ1)}/ρ1にて増速回転さ
せられる。
ブレーキB2が作動させられることにより、入力軸14と第
3リングギヤ20rとの間、および、第1キャリヤ16cとト
ランスミッションケース12との間が連結される。これに
より、入力幾14に入力された動力は、第3リングギヤ20
rから第3遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cおよび
出力歯車22へ伝達される。そして、このように第3キャ
リヤ20cへ伝達された動力の一部は、第2キャリヤ18cか
ら第2遊星歯車18pを介して第2リングギヤ18rおよび第
3サンギヤ20sへ伝達される一方、第1リングギヤ16rか
ら第1遊星歯車16pを介して第1サンギヤ16sおよび第2
サンギヤ18sへ伝達され、この第2サンギヤ18sから第2
遊星歯車18pを介して第2リングギヤ18rおよび第3サン
ギヤ20sへ伝達される。そして、第3サンギヤ20sから第
3遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cへ再び伝達され
る。この状態では、第3サンギヤ20sおよび第3リング
ギヤ20rは入力軸14と同じ方向へ回転させられるので、
出力歯車22は入力軸14に対して同じ正回転方向へ変速比
{ρ1−ρ2ρ3(1+ρ1)}/ρ1にて増速回転さ
せられる。
後進ギヤ段の場合には、第3クラッチK3および第2ブ
レーキB2が作動させられることにより、入力軸14と第1
サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sとの間、および第1
キャリヤ16cとトランスミッションケース12との間が連
結される。これにより、入力軸14から入力された動力
は、専ら、第1サンギヤ16sから第1遊星歯車16pを介し
て第1リングギヤ16rおよび出力歯車22へ伝達される。
このとき第1キャリヤ16cは非回転状態とされているの
で、出力歯車22は中力軸14に対して逆回転方向へ回転さ
せられるとともに変速比−1/ρ3にて減速回転させられ
る。
レーキB2が作動させられることにより、入力軸14と第1
サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18sとの間、および第1
キャリヤ16cとトランスミッションケース12との間が連
結される。これにより、入力軸14から入力された動力
は、専ら、第1サンギヤ16sから第1遊星歯車16pを介し
て第1リングギヤ16rおよび出力歯車22へ伝達される。
このとき第1キャリヤ16cは非回転状態とされているの
で、出力歯車22は中力軸14に対して逆回転方向へ回転さ
せられるとともに変速比−1/ρ3にて減速回転させられ
る。
さらに、本実施例では、一層大きな変速比にて車両を
後進させる第2の後進ギヤ段が成立させられ得る。すな
わち、第3クラッチK3および第1ブレーキB1が作動させ
られることにより、入力軸14と第1サンギヤ16sおよび
第2サンギヤ18sとの間、および、第3リングギヤ20rと
トランスミッションケース12との間が連結される。これ
により、入力軸14から入力された動力は、専ら、第2サ
ンギヤ18sから第2遊星歯車18pを介して第2リングギヤ
18rおよび第3サンギヤ20sへ伝達され、この第3サンギ
ヤ20sから第3遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cお
よび出力歯車22へ伝達される。このようにして第3キャ
リヤ20cへ伝達された動力の一部は、第2キャリヤ18cか
ら第2遊星歯車18pを介して第2リングギヤ18rへ戻され
る。このとき第3リングギヤ20rは非回転状態とされて
いるので、出力歯車22は入力軸14に対して逆回転方向へ
回転させられるとともに変速比−(1−ρ2ρ3)/ρ
2ρ3にて減速回転させられる。
後進させる第2の後進ギヤ段が成立させられ得る。すな
わち、第3クラッチK3および第1ブレーキB1が作動させ
られることにより、入力軸14と第1サンギヤ16sおよび
第2サンギヤ18sとの間、および、第3リングギヤ20rと
トランスミッションケース12との間が連結される。これ
により、入力軸14から入力された動力は、専ら、第2サ
ンギヤ18sから第2遊星歯車18pを介して第2リングギヤ
18rおよび第3サンギヤ20sへ伝達され、この第3サンギ
ヤ20sから第3遊星歯車20pを介して第3キャリヤ20cお
よび出力歯車22へ伝達される。このようにして第3キャ
リヤ20cへ伝達された動力の一部は、第2キャリヤ18cか
ら第2遊星歯車18pを介して第2リングギヤ18rへ戻され
る。このとき第3リングギヤ20rは非回転状態とされて
いるので、出力歯車22は入力軸14に対して逆回転方向へ
回転させられるとともに変速比−(1−ρ2ρ3)/ρ
2ρ3にて減速回転させられる。
ここで、上記のように、本実施例においては前進6段
・後進2段の変速ギヤを選択できるが、必要に応じて前
進5段・後進1段を選択しても何等差支えない。
・後進2段の変速ギヤを選択できるが、必要に応じて前
進5段・後進1段を選択しても何等差支えない。
上述のように、本実施例の変速機10によれば、3組の
シングルピニオン型の遊星歯車装置16,18,20が共通の軸
線上に配列されて構成されているので、比較的構造が簡
単になるとともに外形が小型となるだけでなく、以下に
示す利点がある。
シングルピニオン型の遊星歯車装置16,18,20が共通の軸
線上に配列されて構成されているので、比較的構造が簡
単になるとともに外形が小型となるだけでなく、以下に
示す利点がある。
すなわち、3つのクラッチK1,K2,K3、および3つのブ
レーキB1,B2,B3から成る合計6つの係合装置の選択的な
作動によって前進5段以上の変速ギヤ段と幅広い変速比
範囲が得られるので、高速走行と発進・登坂性能とを両
立させることができる。また、ギヤ段の切換えに際して
は、所謂入力切換えが必要とされず、しかも2つの係合
装置の作動状態を切り換えるためのアクチュエータを制
御するだけで変速が可能となるので、変速制御が極めて
容易となるのである。
レーキB1,B2,B3から成る合計6つの係合装置の選択的な
作動によって前進5段以上の変速ギヤ段と幅広い変速比
範囲が得られるので、高速走行と発進・登坂性能とを両
立させることができる。また、ギヤ段の切換えに際して
は、所謂入力切換えが必要とされず、しかも2つの係合
装置の作動状態を切り換えるためのアクチュエータを制
御するだけで変速が可能となるので、変速制御が極めて
容易となるのである。
また、本実施例の変速機10によれば、第1速ギヤ段乃
至第4速ギヤ段の変速比が、エンジンの特性に基づいて
車両用有段変速機の各ギヤ段の変速比として望まれる等
比級数に近い値、たとえば等比級数の90〜95%程度の値
に設定され得る利点がある。
至第4速ギヤ段の変速比が、エンジンの特性に基づいて
車両用有段変速機の各ギヤ段の変速比として望まれる等
比級数に近い値、たとえば等比級数の90〜95%程度の値
に設定され得る利点がある。
また、本実施例の変速機10によれば、、第5速ギヤ段
の変速比が約0.848となるので、ハイギヤ走行時におけ
る加速性が充分に得られる利点がある。因に、従来の車
両用遊星歯車式変速装置における第5速ギヤ段の変速比
は0.68乃至0.74程度であったのである。
の変速比が約0.848となるので、ハイギヤ走行時におけ
る加速性が充分に得られる利点がある。因に、従来の車
両用遊星歯車式変速装置における第5速ギヤ段の変速比
は0.68乃至0.74程度であったのである。
また、本実施例の変速機10によれば、第1サンギヤ16
sおよび第2サンギヤ18sが互いに一体的に連結されてい
るので、それら第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18s
を、共通の部材に形成された歯幅の長いロングピニオン
にて構成することができ、このような場合には部品製作
工数、部品点数、組付工数が少なくなるとともに、軸方
向の寸法が小さくなる利点がある。
sおよび第2サンギヤ18sが互いに一体的に連結されてい
るので、それら第1サンギヤ16sおよび第2サンギヤ18s
を、共通の部材に形成された歯幅の長いロングピニオン
にて構成することができ、このような場合には部品製作
工数、部品点数、組付工数が少なくなるとともに、軸方
向の寸法が小さくなる利点がある。
また、本実施例の変速機10によれば、3つのクラッチ
K1,K2,K3、および2つのブレーキB2,B3の合計5つの係
合装置が、トランスミッションのエンジン側端部に集中
して配置されるので、トランスミッションの非エンジン
側端部の径寸法が小さくなる一方、油圧回路が短くなっ
て配管損失および油圧回路の占める空間が小さくなる利
点がある。
K1,K2,K3、および2つのブレーキB2,B3の合計5つの係
合装置が、トランスミッションのエンジン側端部に集中
して配置されるので、トランスミッションの非エンジン
側端部の径寸法が小さくなる一方、油圧回路が短くなっ
て配管損失および油圧回路の占める空間が小さくなる利
点がある。
また、本実施例の変速機10によれば、第1遊星歯車16
p、第2遊星歯車18p、および第3遊星歯車20pの相対回
転速度が低いので、高い耐久性が得られる利点がある。
p、第2遊星歯車18p、および第3遊星歯車20pの相対回
転速度が低いので、高い耐久性が得られる利点がある。
また、本実施例の変速機10によれば、各遊星歯車装置
16、18、20のギヤ比ρ1、ρ2、ρ3が0.4乃至0.45呑
範囲に近似した値であるので、一層効率的に外形を小さ
くすることができる。
16、18、20のギヤ比ρ1、ρ2、ρ3が0.4乃至0.45呑
範囲に近似した値であるので、一層効率的に外形を小さ
くすることができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の
説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符
号を付して説明を省略する。
説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符
号を付して説明を省略する。
第3図に示す車両用遊星歯車式変速機30においては、
入力軸14が第1サンギヤ16s、第2サンギヤ18s、および
第3サンギヤ20sの軸心を貫通させられており、エンジ
ン26およびトルクコンバータ24が出力歯車22側に配設さ
れている。上記変速機30は、横置きFF車のトランスアク
スル内に配置されるが、このような場合には、変速機30
から出力された駆動力を左右の駆動輪へ等しく分配する
ためにトランスアクスル内に配設される差動歯車装置28
はエンジンルーム内のスペースとの関連によって車両の
中央側、すなわち変速機30に対して出力歯車22側に配置
される。このため、本実施例においては、差動歯車装置
28と出力歯車22とが近傍に位置できるため、出力歯車22
から差動歯車装置28へ動力を伝達するために変速機30の
軸線と平行に設けるカウンタ軸が不要となる利点があ
る。また、この他の第3図において、第1クラッチK1、
第2クラッチK2、第3クラッチK3を第1ブレーキB1とト
ルクコンバータ24との間に配設したり、あるいは、出力
歯車22と噛み合うカウンタ軸を介して差動歯車装置28へ
動力伝達したりしてもよい。
入力軸14が第1サンギヤ16s、第2サンギヤ18s、および
第3サンギヤ20sの軸心を貫通させられており、エンジ
ン26およびトルクコンバータ24が出力歯車22側に配設さ
れている。上記変速機30は、横置きFF車のトランスアク
スル内に配置されるが、このような場合には、変速機30
から出力された駆動力を左右の駆動輪へ等しく分配する
ためにトランスアクスル内に配設される差動歯車装置28
はエンジンルーム内のスペースとの関連によって車両の
中央側、すなわち変速機30に対して出力歯車22側に配置
される。このため、本実施例においては、差動歯車装置
28と出力歯車22とが近傍に位置できるため、出力歯車22
から差動歯車装置28へ動力を伝達するために変速機30の
軸線と平行に設けるカウンタ軸が不要となる利点があ
る。また、この他の第3図において、第1クラッチK1、
第2クラッチK2、第3クラッチK3を第1ブレーキB1とト
ルクコンバータ24との間に配設したり、あるいは、出力
歯車22と噛み合うカウンタ軸を介して差動歯車装置28へ
動力伝達したりしてもよい。
次に、前記変速機10および30において、各係合装置
は、多板クラッチ、バンドブレーキ、および一方向クラ
ッチなどを組み合わせたものにより構成され得るので、
以下に例示する。
は、多板クラッチ、バンドブレーキ、および一方向クラ
ッチなどを組み合わせたものにより構成され得るので、
以下に例示する。
たとえば、第1係合装置は、第4図に示すような互い
に直列に接続された多板クラッチ44および一方向クラッ
チ46から成るものでもよく、このように構成されたもの
でも前記第1クラッチK1に替えて用いられ得る。その一
方向クラッチ46は、入力軸14から出力歯車22へ向かう方
向のトルク伝達に際しては係合し、反対向きのトルク伝
達に際しては解放させられるように構成されている。本
実施例によれば、車両の第1の第1速ギヤ段、第2速ギ
ヤ段、第3速ギヤ段、および第4速ギヤ段において、車
両の惰行走行時などにおいて一方向クラッチ46により逆
方向の動力伝達が遮断されるので、降坂走行や惰行走行
などにおいてエンジンブレーキ作用がなく、燃費および
車両の静粛性が向上させられる。また、第1速ギヤ段、
第2速ギヤ段、第3速ギヤ段、または第4速ギヤ段と第
5速ギヤ段および第6速ギヤ段との間において、ギヤ段
の切換えに際しては一方向クラッチ46の係合が自動的に
解かれるので、変速タイミングに細かな調整を必要とせ
ず、変速制御が簡単となる。
に直列に接続された多板クラッチ44および一方向クラッ
チ46から成るものでもよく、このように構成されたもの
でも前記第1クラッチK1に替えて用いられ得る。その一
方向クラッチ46は、入力軸14から出力歯車22へ向かう方
向のトルク伝達に際しては係合し、反対向きのトルク伝
達に際しては解放させられるように構成されている。本
実施例によれば、車両の第1の第1速ギヤ段、第2速ギ
ヤ段、第3速ギヤ段、および第4速ギヤ段において、車
両の惰行走行時などにおいて一方向クラッチ46により逆
方向の動力伝達が遮断されるので、降坂走行や惰行走行
などにおいてエンジンブレーキ作用がなく、燃費および
車両の静粛性が向上させられる。また、第1速ギヤ段、
第2速ギヤ段、第3速ギヤ段、または第4速ギヤ段と第
5速ギヤ段および第6速ギヤ段との間において、ギヤ段
の切換えに際しては一方向クラッチ46の係合が自動的に
解かれるので、変速タイミングに細かな調整を必要とせ
ず、変速制御が簡単となる。
また、第1係合装置は、第5図に示すように、直列に
接続された多板クラッチ44および一方向クラッチ46とそ
れらに並列に設けられたエンジンブレーキ用の多立クラ
ッチ48とから成るものでもよく、このように構成されて
も前記第1クラッチK1に替えて用いられ得る。このよう
にすれば、上記の実施例と同様な作用効果が得られるの
に加えて、多板クラッチ48を選択的に作動させることに
より、降坂走行或いは惰行走行などに際して、エンジン
ブレーキを必要に応じて作用させることができる。
接続された多板クラッチ44および一方向クラッチ46とそ
れらに並列に設けられたエンジンブレーキ用の多立クラ
ッチ48とから成るものでもよく、このように構成されて
も前記第1クラッチK1に替えて用いられ得る。このよう
にすれば、上記の実施例と同様な作用効果が得られるの
に加えて、多板クラッチ48を選択的に作動させることに
より、降坂走行或いは惰行走行などに際して、エンジン
ブレーキを必要に応じて作用させることができる。
また、第2係合装置は、上記第4図或いは第5図に示
すように構成されたものでもよく、前記第2クラッチK2
に替えて用いられ得る。このようにすれば、車両の第4
速ギヤ段、第5速ギヤ段、および第6速ギヤ段走行時に
おいて、上記の実施の実施例と同様の理由により燃費お
よび静粛性が向上させられる利点がある。
すように構成されたものでもよく、前記第2クラッチK2
に替えて用いられ得る。このようにすれば、車両の第4
速ギヤ段、第5速ギヤ段、および第6速ギヤ段走行時に
おいて、上記の実施の実施例と同様の理由により燃費お
よび静粛性が向上させられる利点がある。
また、第3係合装置は、上記第4図或いは第5図に示
すように構成されたもの、第6図に示すように直列に接
続された多板クラッチ44および一方向クラッチ46とそれ
らに並列に設けられた一方向クラッチ50とから成るも
の、或いは、第7図に示すような互いに並列に接続され
た多板クラッチ44および一方向クラッチ50からなるもの
でもよい。このように構成されても前記第3クラッチK3
に替えて設けられ得る。上記一方向クラッチ50と一方向
クラッチ46とは、係合作用の方向が反対に構成されてい
る。本実施例によれば、車両の後進走行時において前述
の実施例と同様に一方向クラッチ46の解放作用により燃
費および静粛性が向上させられる利点がある。また、こ
の第3クラッチK3は、第1クラッチK1および/または第
2クラッチK2と同時に係合させられることにより、前記
第4速ギヤ段と各要素の連結状態が異なる他の第4速ギ
ヤ段をそれぞれ成立させることができる。このような第
1クラッチK1と同時の係合による第4速ギヤ段では、上
記と同様に一方向クラッチ46の解放作用により燃費およ
び静粛性が向上させられる利点がある。また、第2クラ
ッチK2と同時の係合による第4速ギヤ段では、一方向ク
ラッチ50の自動的な解放作用により、燃費および静粛性
が向上させられるとともに、第4速ギヤ段と第5速或い
は第6速ギヤ段との間において変速制御が容易となる。
すように構成されたもの、第6図に示すように直列に接
続された多板クラッチ44および一方向クラッチ46とそれ
らに並列に設けられた一方向クラッチ50とから成るも
の、或いは、第7図に示すような互いに並列に接続され
た多板クラッチ44および一方向クラッチ50からなるもの
でもよい。このように構成されても前記第3クラッチK3
に替えて設けられ得る。上記一方向クラッチ50と一方向
クラッチ46とは、係合作用の方向が反対に構成されてい
る。本実施例によれば、車両の後進走行時において前述
の実施例と同様に一方向クラッチ46の解放作用により燃
費および静粛性が向上させられる利点がある。また、こ
の第3クラッチK3は、第1クラッチK1および/または第
2クラッチK2と同時に係合させられることにより、前記
第4速ギヤ段と各要素の連結状態が異なる他の第4速ギ
ヤ段をそれぞれ成立させることができる。このような第
1クラッチK1と同時の係合による第4速ギヤ段では、上
記と同様に一方向クラッチ46の解放作用により燃費およ
び静粛性が向上させられる利点がある。また、第2クラ
ッチK2と同時の係合による第4速ギヤ段では、一方向ク
ラッチ50の自動的な解放作用により、燃費および静粛性
が向上させられるとともに、第4速ギヤ段と第5速或い
は第6速ギヤ段との間において変速制御が容易となる。
また、第4係合装置は、前記第4図または第5図に示
されるように構成されたもの、第8図に示すように直列
に接続された多板クラッチ44および一方向クラッチ46と
直列に接続された多板クラッチ48および一方向クラッチ
50とを並列に接続したもの、第9図に示すように直列に
接続された多板クラッチ44および一方向クラッチ50とそ
れらに並列に設けられた多板クラッチ48とから成るも
の、第10図に示すように回転制動すべき部材に固定され
るドラム56に一体のバンド52aが巻付けられたバンドブ
レーキ52、或いは第11図に示すようにドラム56に一対の
バンド54aおよび54bが互いに反対向きに巻付けられたバ
ンドブレーキ54などでもよい。このように構成されても
前記第1ブレーキB1に替えて用いられ得る。以下の実施
例では、上記一方向クラッチ46、バンドブレーキ52のバ
ンド52a、およびバンドブレーキ54の一方のバンド54a
は、入力軸14から出力歯車22へ動力を伝達する正トルク
伝達時において回転制動すべき部材(本実施例では第3
リングギヤ20r)に加えられる反力を受けてそれの回転
を阻止するが、反対方向の回転を許容する係合トルクと
なるように係合方向或いは巻きつけ方向が設定されてい
る。本実施例においては、出力歯車22から入力軸14へ向
かって動力が伝達される状態では、一方向クラッチ46の
解放作用により、上記回転制動すべき部材の反対方向の
回転が許容されてエンジンブレーキ作用が解消され、第
1速ギヤ段走行時の燃費および静粛性が向上させられる
とともに、第1速ギヤ段と他の前進ギヤ段との間におけ
る変速制御が容易となる。また、第1ブレーキB1が第3
クラッチK3とともに作動させられて第2の後進ギヤ段が
選択された場合には、一方向クラッチ50の解放作用によ
り燃費および静粛性が向上させられる。
されるように構成されたもの、第8図に示すように直列
に接続された多板クラッチ44および一方向クラッチ46と
直列に接続された多板クラッチ48および一方向クラッチ
50とを並列に接続したもの、第9図に示すように直列に
接続された多板クラッチ44および一方向クラッチ50とそ
れらに並列に設けられた多板クラッチ48とから成るも
の、第10図に示すように回転制動すべき部材に固定され
るドラム56に一体のバンド52aが巻付けられたバンドブ
レーキ52、或いは第11図に示すようにドラム56に一対の
バンド54aおよび54bが互いに反対向きに巻付けられたバ
ンドブレーキ54などでもよい。このように構成されても
前記第1ブレーキB1に替えて用いられ得る。以下の実施
例では、上記一方向クラッチ46、バンドブレーキ52のバ
ンド52a、およびバンドブレーキ54の一方のバンド54a
は、入力軸14から出力歯車22へ動力を伝達する正トルク
伝達時において回転制動すべき部材(本実施例では第3
リングギヤ20r)に加えられる反力を受けてそれの回転
を阻止するが、反対方向の回転を許容する係合トルクと
なるように係合方向或いは巻きつけ方向が設定されてい
る。本実施例においては、出力歯車22から入力軸14へ向
かって動力が伝達される状態では、一方向クラッチ46の
解放作用により、上記回転制動すべき部材の反対方向の
回転が許容されてエンジンブレーキ作用が解消され、第
1速ギヤ段走行時の燃費および静粛性が向上させられる
とともに、第1速ギヤ段と他の前進ギヤ段との間におけ
る変速制御が容易となる。また、第1ブレーキB1が第3
クラッチK3とともに作動させられて第2の後進ギヤ段が
選択された場合には、一方向クラッチ50の解放作用によ
り燃費および静粛性が向上させられる。
また、第5係合装置は、第5図、第8図、第9図、第
10図、および第11図に示すものでもよく、このように構
成されても前記第2ブレーキB2に替えて用いられ得る。
本実施例においても、前述の実施例と同様に一方向クラ
ッチ46の解放作用により、第2速ギヤ段走行時の燃費お
よび静粛性が向上させられるとともに、第2速ギヤ段と
第3速ギヤ段以上の前進ギヤ段との間における変速制御
が容易となる。また、第2ブレーキB2が第2クラッチK2
または第3クラッチK3とともに作動させられて第6速ギ
ヤ段または後進ギヤ段が選択された場合には、前述の実
施例と同様に一方向クラッチ50の解放作用により燃費お
よび静粛性が向上させられる。
10図、および第11図に示すものでもよく、このように構
成されても前記第2ブレーキB2に替えて用いられ得る。
本実施例においても、前述の実施例と同様に一方向クラ
ッチ46の解放作用により、第2速ギヤ段走行時の燃費お
よび静粛性が向上させられるとともに、第2速ギヤ段と
第3速ギヤ段以上の前進ギヤ段との間における変速制御
が容易となる。また、第2ブレーキB2が第2クラッチK2
または第3クラッチK3とともに作動させられて第6速ギ
ヤ段または後進ギヤ段が選択された場合には、前述の実
施例と同様に一方向クラッチ50の解放作用により燃費お
よび静粛性が向上させられる。
また、第6係合装置は、第5図、第8図、第9図、第
10図、および第11図に示すものでもよく、このように構
成されても前記第3ブレーキB3に替えて用いられ得る。
本実施例においても、前述の実施例と同様に一方向クラ
ッチ46の解放作用により、第3速ギヤ段走行時の燃費お
よび静粛性が向上させられるとともに、第3速ギヤ段と
第4速ギヤ段との間における変速制御が容易となる。ま
た、第3ブレーキB3が第2クラッチK2とともに作動させ
られて第5速ギヤ段が選択された場合には、一方向クラ
ッチ50の解放作用により第5速ギヤ走行時の燃費および
静粛性が向上させられるとともに、第5速ギヤ段と第6
速ギヤ段との間における変速制御が容易となる。
10図、および第11図に示すものでもよく、このように構
成されても前記第3ブレーキB3に替えて用いられ得る。
本実施例においても、前述の実施例と同様に一方向クラ
ッチ46の解放作用により、第3速ギヤ段走行時の燃費お
よび静粛性が向上させられるとともに、第3速ギヤ段と
第4速ギヤ段との間における変速制御が容易となる。ま
た、第3ブレーキB3が第2クラッチK2とともに作動させ
られて第5速ギヤ段が選択された場合には、一方向クラ
ッチ50の解放作用により第5速ギヤ走行時の燃費および
静粛性が向上させられるとともに、第5速ギヤ段と第6
速ギヤ段との間における変速制御が容易となる。
第12図には、第1係合装置、第4係合装置、第5係合
装置、および第6係合装置が他の形式のものに変更され
た変速機10が例示されている。
装置、および第6係合装置が他の形式のものに変更され
た変速機10が例示されている。
また、前述の実施例においては、トルクコンバータ24
が用いられているが、それに替えて、ロックアップクラ
ッチ付トルクコンバータ、フルードカップリング、磁粉
式電磁クラッチ、多板あるいは単板式摩擦クラッチなど
が用いられ得る。
が用いられているが、それに替えて、ロックアップクラ
ッチ付トルクコンバータ、フルードカップリング、磁粉
式電磁クラッチ、多板あるいは単板式摩擦クラッチなど
が用いられ得る。
また、前述の実施例においては、第4速ギヤ段が第1
クラッチK1および第2クラッチK2の同時連結によって成
立させられていたが、第1クラッチK1、第2クラッチK
2、第3クラッチK3の少なくとも2つが同時連結される
ことにより成立させられてもよい。
クラッチK1および第2クラッチK2の同時連結によって成
立させられていたが、第1クラッチK1、第2クラッチK
2、第3クラッチK3の少なくとも2つが同時連結される
ことにより成立させられてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であ
り、本発明はその精神を逸脱しない範囲で種々変更が加
えられ得るものである。
り、本発明はその精神を逸脱しない範囲で種々変更が加
えられ得るものである。
第1図は、本発明の一実施例である車両用遊星歯車式変
速装置を含む動力伝達装置の要部構成を示す骨子図であ
る。第2図は、第1図の実施例の変速ギヤ段とそれを成
立させるために必要な係合装置との関係を示す図表であ
る。第3図は、本発明の他の実施例を差動歯車装置とと
もに示す骨子図である。第4図乃至第11図は、第1図の
実施例における係合装置の他の例をそれぞれ示す図であ
る。第12図は、第1図の実施例において他の形式の係合
装置が用いられた場合を例示する骨子図である。 10,30:車両用遊星歯車式変速機 12:トランスミッションケース(位置固定部材) 14:入力軸(入力部材) 16:第1遊星歯車装置 18:第2遊星歯車装置 20:第3遊星歯車装置 22:出力歯車(出力部材) 16s:第1サンギヤ 16p:第1遊星歯車 16c:第1キャリヤ 16r:第1リングギヤ 18s:第2サンギヤ 18p:第2遊星歯車 18c:第2キャリヤ 18r:第2リングギヤ 20s:第3サンギヤ 20p:第3遊星歯車 20c:第3キャリヤ 20r:第3リングギヤ K1:第1クラッチ(第1係合装置) K2:第2クラッチ(第2係合装置) K3:第3クラッチ(第3係合装置) B1:第1ブレーキ(第4係合装置) B2:第2ブレーキ(第5係合装置) B3:第3ブレーキ(第6係合装置)
速装置を含む動力伝達装置の要部構成を示す骨子図であ
る。第2図は、第1図の実施例の変速ギヤ段とそれを成
立させるために必要な係合装置との関係を示す図表であ
る。第3図は、本発明の他の実施例を差動歯車装置とと
もに示す骨子図である。第4図乃至第11図は、第1図の
実施例における係合装置の他の例をそれぞれ示す図であ
る。第12図は、第1図の実施例において他の形式の係合
装置が用いられた場合を例示する骨子図である。 10,30:車両用遊星歯車式変速機 12:トランスミッションケース(位置固定部材) 14:入力軸(入力部材) 16:第1遊星歯車装置 18:第2遊星歯車装置 20:第3遊星歯車装置 22:出力歯車(出力部材) 16s:第1サンギヤ 16p:第1遊星歯車 16c:第1キャリヤ 16r:第1リングギヤ 18s:第2サンギヤ 18p:第2遊星歯車 18c:第2キャリヤ 18r:第2リングギヤ 20s:第3サンギヤ 20p:第3遊星歯車 20c:第3キャリヤ 20r:第3リングギヤ K1:第1クラッチ(第1係合装置) K2:第2クラッチ(第2係合装置) K3:第3クラッチ(第3係合装置) B1:第1ブレーキ(第4係合装置) B2:第2ブレーキ(第5係合装置) B3:第3ブレーキ(第6係合装置)
Claims (1)
- 【請求項1】第1サンギヤ、第1遊星歯車を回転可能に
支持する第1キャリヤ、第1リングギヤを備えたシング
ルピニオン型の第1遊星歯車装置と、第2サンギヤ、第
2遊星歯車を回転可能に支持する第2キャリヤ、第2リ
ングギヤを備えたシングルピニオン型の第2遊星歯車装
置と、第3サンギヤ、第3遊星歯車を回転可能に支持す
る第3キャリヤ、第3リングギヤを備えたシングルピニ
オン型の第3遊星歯車装置とが同じ軸線上に順次設けら
れ、入力部材の回転を段階的に変速して出力部材へ伝達
する形式の車両用遊星歯車式変速装置において、 前記第1サンギヤと第2サンギヤとを互いに連結し、前
記第1リングギヤと第2キャリヤと第3キャリヤと前記
出力部材とを互いに連結し、前記第2リングギヤと第3
サンギヤとを互いに連結する一方、 前記第2リングギヤおよび第3サンギヤを前記入力部材
に選択的に連結する第1係合装置と、前記第3リングギ
ヤを該入力部材に選択的に連結する第2係合装置と、前
記第1サンギヤおよび第2サンギヤを該入力部材に選択
的に連結する第3係合装置と、前記第3リングギヤを位
置固定部材に選択的に連結する第4係合装置と、前記第
1キャリヤを該位置固定部材に選択的に連結する第5係
合装置と、前記第1サンギヤおよび第2サンギヤを該位
置固定部材に選択的に連結する第6係合装置とを設け、 前記第1係合装置および第4係合装置によって、入力部
材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、およ
び、第3リングギヤと位置固定部材との間が同時に連結
されることにより、最も大きい変速比の第1速ギヤ段が
得られ、 前記第1係合装置および第5係合装置によって、入力部
材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、およ
び、第1キャリヤと位置固定部材との間が同時に連結さ
れることにより、前記第1速ギヤ段よりも小さい変速比
の第2速ギヤ段が得られ、 前記第1係合装置および第6係合装置によって、入力部
材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、およ
び、第1サンギヤおよび第2サンギヤと位置固定部材と
の間が同時に連結されることにより、前記第2速ギヤ段
よりも小さい変速比の第3速ギヤ段が得られ、 前記第1係合装置および第2係合装置によって、入力部
材と第2リングギヤおよび第3サンギヤとの間、およ
び、入力部材と第3リングギヤとの間が同時に連結され
ることにより、前記第3速ギヤ段よりも小さい変速比の
第4速ギヤ段が得られ、 前記第2係合装置および第6係合装置によって、入力部
材と第3リングギヤとの間、および、第1サンギヤおよ
び第2サンギヤと位置固定部材との間が同時に連結され
ることにより、前記第4速ギヤ段よりも小さい変速比の
第5速ギヤ段が得られるように、 前記第1遊星歯車装置のギヤ比ρ1、第2遊星歯車装置
のギヤ比ρ2、第3遊星歯車装置のギヤ比ρ3が定めら
れている ことを特徴とする車両用遊星歯車式変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63151493A JP2679117B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 車両用遊星歯車式変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63151493A JP2679117B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 車両用遊星歯車式変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01320358A JPH01320358A (ja) | 1989-12-26 |
JP2679117B2 true JP2679117B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=15519702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63151493A Expired - Fee Related JP2679117B2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 車両用遊星歯車式変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2679117B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130004391A (ko) * | 2005-01-17 | 2013-01-09 | 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 | 다단변속기 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6057036A (ja) * | 1983-09-08 | 1985-04-02 | Nissan Motor Co Ltd | 自動変速機の遊星歯車列 |
-
1988
- 1988-06-20 JP JP63151493A patent/JP2679117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130004391A (ko) * | 2005-01-17 | 2013-01-09 | 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 | 다단변속기 |
KR101687438B1 (ko) | 2005-01-17 | 2016-12-16 | 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 | 다단변속기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01320358A (ja) | 1989-12-26 |
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