JP2679108B2 - 船外機のシフト装置 - Google Patents
船外機のシフト装置Info
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- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 30
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 30
- 241000282472 Canis lupus familiaris Species 0.000 description 25
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は船外機のシフト装置に係り、特に船体に船
外機を2基設置し、一方の船外機のプロペラピッチを逆
にし、プロペラを逆回転させるプロペラ逆回転船外機の
シフト装置に関する。
外機を2基設置し、一方の船外機のプロペラピッチを逆
にし、プロペラを逆回転させるプロペラ逆回転船外機の
シフト装置に関する。
(従来の技術) 一般に船外機は、第5図に示すように、ドライブシャ
フトハウジング1の上部にエンジン2が搭載され、この
エンジン2をエンジンカバー3で覆っている。ドライブ
シャフトハウジング1の下部には、ギヤケース4が接続
され、このギヤケース4内のシフト装置を介してプロペ
ラ5を駆動し、船体7を前進または後進させるようにな
っている。このような船外機は、クランプブラケット6
によって船体7に取り付けられる。
フトハウジング1の上部にエンジン2が搭載され、この
エンジン2をエンジンカバー3で覆っている。ドライブ
シャフトハウジング1の下部には、ギヤケース4が接続
され、このギヤケース4内のシフト装置を介してプロペ
ラ5を駆動し、船体7を前進または後進させるようにな
っている。このような船外機は、クランプブラケット6
によって船体7に取り付けられる。
上記シフト装置8は、第6図に示すように、シフトロ
ッド9の上下往復動により、ピボットシャフト10に軸支
されたシフタヨーク11を回動させ、このシフタヨーク11
に係合されたスライダ12を前後方向に移動させる。スラ
イダ12の前後方向の移動は、コネクタピン13およびドッ
グピン14を介してシフタドッグ15へ伝達され、このシフ
タドッグ15を、ドライブシャフト16のドライブピニオン
16Aに常時噛み合ったフォワードギヤ17またはリバース
ギヤ18に選択的に噛み合せる。シフタドッグ15は、プロ
ペラシャフト23にスプライン結合されるとともに、フォ
ワードギヤ17およびリバースギヤ18はプロペラシャフト
23に遊嵌される。上記シフタドッグ15とフォワードギヤ
17あるいはリバースギヤ18との噛み合せにより、プロペ
ラ5の正転または逆転が切り換わる。
ッド9の上下往復動により、ピボットシャフト10に軸支
されたシフタヨーク11を回動させ、このシフタヨーク11
に係合されたスライダ12を前後方向に移動させる。スラ
イダ12の前後方向の移動は、コネクタピン13およびドッ
グピン14を介してシフタドッグ15へ伝達され、このシフ
タドッグ15を、ドライブシャフト16のドライブピニオン
16Aに常時噛み合ったフォワードギヤ17またはリバース
ギヤ18に選択的に噛み合せる。シフタドッグ15は、プロ
ペラシャフト23にスプライン結合されるとともに、フォ
ワードギヤ17およびリバースギヤ18はプロペラシャフト
23に遊嵌される。上記シフタドッグ15とフォワードギヤ
17あるいはリバースギヤ18との噛み合せにより、プロペ
ラ5の正転または逆転が切り換わる。
なお、第7図に示すように、シフトロッド9の先端部
およびピボットシャフト10は、ギヤケース4に穿設され
たシフトロッド挿通用孔24およびピボットシャフト挿通
用孔25にそれぞれ挿入されて装着される。また、ギヤケ
ース4には、これらのシフトロッド挿通用孔24およびピ
ボットシャフト挿通用孔25に連通したスリット26が形成
され、このスリット26内にシフタヨーク11が収納され
る。また、第5図中符号27はパイロットシャフトを示
す。
およびピボットシャフト10は、ギヤケース4に穿設され
たシフトロッド挿通用孔24およびピボットシャフト挿通
用孔25にそれぞれ挿入されて装着される。また、ギヤケ
ース4には、これらのシフトロッド挿通用孔24およびピ
ボットシャフト挿通用孔25に連通したスリット26が形成
され、このスリット26内にシフタヨーク11が収納され
る。また、第5図中符号27はパイロットシャフトを示
す。
ところで、上記船外機のシフタ装置8の場合、シフタ
ロッド9の作動制御は、一般に、第5図に示すように、
船体7の運転席付近に設置されたリモートコントロール
装置19によって行なわれる。つまり、リモートコントロ
ール装置19のコントロールレバー20を前進位置(F)、
後進位置(R)または中立位置(N)に切り換えること
により、この切換がコントロールケーブル21を介してエ
ンジン2内に設けられた図示しないリンク機構を作動さ
せ、このリンク機構に接続されたクラッチロッド22(第
2図)を作動させることにより、シフタロッド9が制御
される。
ロッド9の作動制御は、一般に、第5図に示すように、
船体7の運転席付近に設置されたリモートコントロール
装置19によって行なわれる。つまり、リモートコントロ
ール装置19のコントロールレバー20を前進位置(F)、
後進位置(R)または中立位置(N)に切り換えること
により、この切換がコントロールケーブル21を介してエ
ンジン2内に設けられた図示しないリンク機構を作動さ
せ、このリンク機構に接続されたクラッチロッド22(第
2図)を作動させることにより、シフタロッド9が制御
される。
(発明が解決しようとする課題) さて、船体7のスピードを向上させるために、船体7
に船外機を2基設置することがある。この場合には、プ
ロペラ5の推力以外の力を打ち消すために、一方の船外
機のプロペラのピッチを逆にして逆回転させている。以
下、このようにプロペラ5を逆回転させる船外機をプロ
ペラ逆回転船外機と称し、プロペラ5を正回転させる船
外機をプロペラ正回転船外機と称する。
に船外機を2基設置することがある。この場合には、プ
ロペラ5の推力以外の力を打ち消すために、一方の船外
機のプロペラのピッチを逆にして逆回転させている。以
下、このようにプロペラ5を逆回転させる船外機をプロ
ペラ逆回転船外機と称し、プロペラ5を正回転させる船
外機をプロペラ正回転船外機と称する。
プロペラ正回転船外機の場合には、シフトロッド9を
上昇させると、シフタドッグ15がリバースギヤ18のドッ
グに噛み合ってプロペラ5が逆回転し、シフタロッド9
を下降させると、シフタドッグ15がフォワードギヤ17の
ドッグに噛み合ってプロペラ5が正回転する。一方、プ
ロペラ逆回転船外機では、符号17がリバースギヤとな
り、符号18がフォワードギヤとなるので、シフタロッド
9を上昇させると、プロペラ5が正転し、シフタロッド
9を下降させると、プロペラ5が逆回転する。したがっ
て、プロぺラ逆回転船外機では、シフタロッド9のスト
ロークの向きをプロペラ正回転船外機と反対にする必要
が生ずる。
上昇させると、シフタドッグ15がリバースギヤ18のドッ
グに噛み合ってプロペラ5が逆回転し、シフタロッド9
を下降させると、シフタドッグ15がフォワードギヤ17の
ドッグに噛み合ってプロペラ5が正回転する。一方、プ
ロペラ逆回転船外機では、符号17がリバースギヤとな
り、符号18がフォワードギヤとなるので、シフタロッド
9を上昇させると、プロペラ5が正転し、シフタロッド
9を下降させると、プロペラ5が逆回転する。したがっ
て、プロぺラ逆回転船外機では、シフタロッド9のスト
ロークの向きをプロペラ正回転船外機と反対にする必要
が生ずる。
ところで、リモートコントロール装置におけるコント
ロールレバー20のシフト方向は、安全上、プロペラ正回
転船外機およびプロペラ逆回転船外機とも、船体7を前
進または後進させる場合、ともに同一向きになるよう要
求されている。このため、プロぺ逆ラ回転船外機専用の
リモートコントロール装置19を新たに設置するか、ある
いはプロペラ逆回転船外機のリンク機構をプロペラ正回
転船外機とは異なった仕様のものに設計変更しなければ
ならない。
ロールレバー20のシフト方向は、安全上、プロペラ正回
転船外機およびプロペラ逆回転船外機とも、船体7を前
進または後進させる場合、ともに同一向きになるよう要
求されている。このため、プロぺ逆ラ回転船外機専用の
リモートコントロール装置19を新たに設置するか、ある
いはプロペラ逆回転船外機のリンク機構をプロペラ正回
転船外機とは異なった仕様のものに設計変更しなければ
ならない。
このように、プロペラ逆回転船外機では、エンジン2
内に収容されたリンク機構やリモートコントロール装置
19をプロペラ正回転船外機とは別個の専用部品としなけ
ればならず、コストの上昇および部品点数の増加が避け
られない。また、プロペラ正回転船機からプロペラ逆回
転船外機への組換作業性も非常に煩雑となる。
内に収容されたリンク機構やリモートコントロール装置
19をプロペラ正回転船外機とは別個の専用部品としなけ
ればならず、コストの上昇および部品点数の増加が避け
られない。また、プロペラ正回転船機からプロペラ逆回
転船外機への組換作業性も非常に煩雑となる。
この発明は、上記事実を考慮してなされたもであり、
プロペラ正回転船外機およびプロペラ逆回転船外機の部
品の共通化を図り、コストの低減および部品点数の削減
を達成するとともに、組換作業性を良好にする船外機の
シフト装置を提供することを目的とする。
プロペラ正回転船外機およびプロペラ逆回転船外機の部
品の共通化を図り、コストの低減および部品点数の削減
を達成するとともに、組換作業性を良好にする船外機の
シフト装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この発明は、ギヤケース内に収容され、プロペラシャ
フトに遊嵌されて、ドライブシャフトに常時噛合された
フォワードギヤおよびリバースギヤを介し、上記ドライ
ブシャフトの回転を正転または逆転方向に選択的に切換
えて上記プロペラシャフトへ伝達する船外機のシフト装
置において、リモートコントロール装置等に接続されて
船外機の上下方向に往復可能に支持されたシフトロッド
と、このシフトロッドに並設されたピボットシャフトに
軸支され、上記シフトロッドおよびスライド部材に係合
されて上記シフトロッドの上下方向往復動を上記スライ
ド部材の船外機前後方向往復動に変換するシフタヨーク
と、上記スライド部材に係合され前記プロペラシャフト
と一体回転可能に設けられ、上記スライド部材の前後方
向往復動により前記フォワードギヤまたはリバースギヤ
に選択的に噛合されるシフタドッグとを有し、前記ギヤ
ケースにはシフトロッド挿通用孔、およびこのシフトロ
ッド挿通用孔を挟む船外機の前後位置にピボットシャフ
ト挿通用孔が一対設けられ、プロペラ正回転船外機およ
びプロペラ逆回転船外機の各々のピボットシャフトが上
記一対のピボットシャフト挿通用孔のいずれか一方に収
納されるよう設けられたことを特徴とするものである。
フトに遊嵌されて、ドライブシャフトに常時噛合された
フォワードギヤおよびリバースギヤを介し、上記ドライ
ブシャフトの回転を正転または逆転方向に選択的に切換
えて上記プロペラシャフトへ伝達する船外機のシフト装
置において、リモートコントロール装置等に接続されて
船外機の上下方向に往復可能に支持されたシフトロッド
と、このシフトロッドに並設されたピボットシャフトに
軸支され、上記シフトロッドおよびスライド部材に係合
されて上記シフトロッドの上下方向往復動を上記スライ
ド部材の船外機前後方向往復動に変換するシフタヨーク
と、上記スライド部材に係合され前記プロペラシャフト
と一体回転可能に設けられ、上記スライド部材の前後方
向往復動により前記フォワードギヤまたはリバースギヤ
に選択的に噛合されるシフタドッグとを有し、前記ギヤ
ケースにはシフトロッド挿通用孔、およびこのシフトロ
ッド挿通用孔を挟む船外機の前後位置にピボットシャフ
ト挿通用孔が一対設けられ、プロペラ正回転船外機およ
びプロペラ逆回転船外機の各々のピボットシャフトが上
記一対のピボットシャフト挿通用孔のいずれか一方に収
納されるよう設けられたことを特徴とするものである。
(作用) したがって、この発明に係る船外機のシフト装置によ
れば、プロペラ正回転船外機とプロペラ逆回転船外機と
では各々ピボットシャフトがシフトロッドを挟んで船外
機の前後方向対称位置に設けられるので、シフトロッド
を同一方向に作動させることにより、シフタドッグを各
船外機のフォワードギヤまたはリバースギアの同一側の
ギアに噛み合せることができる。このように、プロペラ
正回転船外機とプロペラ逆回転船外機の各シフタ装置で
は、ピボットシャフトの配置位置が船外機の前後方向対
称となるだけで部品の共通化を図ることができる。その
ため、コストの低減および部品点数の削減が可能となる
とともに、プロペラ正回転船外機からプロペラ逆回転船
外機への組換作業性が向上する。
れば、プロペラ正回転船外機とプロペラ逆回転船外機と
では各々ピボットシャフトがシフトロッドを挟んで船外
機の前後方向対称位置に設けられるので、シフトロッド
を同一方向に作動させることにより、シフタドッグを各
船外機のフォワードギヤまたはリバースギアの同一側の
ギアに噛み合せることができる。このように、プロペラ
正回転船外機とプロペラ逆回転船外機の各シフタ装置で
は、ピボットシャフトの配置位置が船外機の前後方向対
称となるだけで部品の共通化を図ることができる。その
ため、コストの低減および部品点数の削減が可能となる
とともに、プロペラ正回転船外機からプロペラ逆回転船
外機への組換作業性が向上する。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図はこの発明に係る船外機のシフト
装置の一実施例が適用されたそれぞれプロペラ正回転船
外機およびプロペラ逆回転船外機の一部を破断して示す
要部側面図である。この実施例において第5図と同様な
部分は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
装置の一実施例が適用されたそれぞれプロペラ正回転船
外機およびプロペラ逆回転船外機の一部を破断して示す
要部側面図である。この実施例において第5図と同様な
部分は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第5図に示すリモートコントロール装置19のコントロ
ールレバー20に接続されたコントロールケーブル21の他
端は、エンジン2内のリンク機構を介し、パイロットシ
ャフト27に収容されたクラッチロッド22に連結される。
このパイロットシャフト27は、アッパマウント30および
ロアマウント31によってドライブシャフトハウジング1
に支持される。また、クラッチロッド22は、第1図およ
び第2図に示すシフトロッド32に接続される。このシフ
トロッド32は、シフトハウジング33内で船外機の上下方
向に往復可能に支持される。
ールレバー20に接続されたコントロールケーブル21の他
端は、エンジン2内のリンク機構を介し、パイロットシ
ャフト27に収容されたクラッチロッド22に連結される。
このパイロットシャフト27は、アッパマウント30および
ロアマウント31によってドライブシャフトハウジング1
に支持される。また、クラッチロッド22は、第1図およ
び第2図に示すシフトロッド32に接続される。このシフ
トロッド32は、シフトハウジング33内で船外機の上下方
向に往復可能に支持される。
シフトハウジング33にはピボットロッド34を介しピボ
ットシャフト35が固定される。このピボットシャフト35
は、プロペラ正回転船外機ではシフトロッド32に対し船
外機の前方側に、プロペラ逆回転船外機ではシフトロッ
ド32に対し船外機の後方側に、それぞれシフトロッド32
と並んで設けられる。ピボットシャフト35には、ピボッ
トピン36によってシフタヨーク37が回動可能に軸支され
る。シフタヨーク37の一端は、シフトロッド32下端の穴
42に嵌合され、シフタヨーク37の他端は、スライダ38の
穴43Aまたは43に嵌合される。
ットシャフト35が固定される。このピボットシャフト35
は、プロペラ正回転船外機ではシフトロッド32に対し船
外機の前方側に、プロペラ逆回転船外機ではシフトロッ
ド32に対し船外機の後方側に、それぞれシフトロッド32
と並んで設けられる。ピボットシャフト35には、ピボッ
トピン36によってシフタヨーク37が回動可能に軸支され
る。シフタヨーク37の一端は、シフトロッド32下端の穴
42に嵌合され、シフタヨーク37の他端は、スライダ38の
穴43Aまたは43に嵌合される。
ここで、ギヤケース4には第3図および第4図にも示
すように、シフトロッド挿通用孔39および一対のピボッ
トシャフト挿通用孔40A,40Bが穿設される。一対のピボ
ットシャフト挿通用孔40A,Bは、シフトロッド挿通用孔3
9を挟む船外機の前後位置にそれぞれ穿設される。シフ
トロッド挿通用孔39には、シフトロッド32の下端部が挿
通される。また、プロペラ正回転船外機では前方側のピ
ボットシャフト挿通用孔40Aにピボットシャフト35が挿
通され、プロペラ逆回転船外機では後方側のピボットシ
ャフト挿通用孔40Bにピボットシャフト35が挿通され
る。
すように、シフトロッド挿通用孔39および一対のピボッ
トシャフト挿通用孔40A,40Bが穿設される。一対のピボ
ットシャフト挿通用孔40A,Bは、シフトロッド挿通用孔3
9を挟む船外機の前後位置にそれぞれ穿設される。シフ
トロッド挿通用孔39には、シフトロッド32の下端部が挿
通される。また、プロペラ正回転船外機では前方側のピ
ボットシャフト挿通用孔40Aにピボットシャフト35が挿
通され、プロペラ逆回転船外機では後方側のピボットシ
ャフト挿通用孔40Bにピボットシャフト35が挿通され
る。
第3図および第4図に示すように、ギヤケース4に
は、シフトロッド挿通用孔39およびピボットシャフト挿
通用孔40Aを連通するようにスリット41Aが形成され、さ
らにシフトロッド挿通用孔39およびピボットシャフト挿
通用孔40Bを連通するようにスリット41Bが形成される。
プロペラ正回転船外機ではスリット41Aにシフタヨーク3
7が収容され、プロペラ逆回転船外機ではスリット41Bに
シフタヨーク37が収容される。また、第1図に示すプロ
ペラ正回転船外機では、前記スライダ38の穴43Aにシフ
タヨーク37の他端が嵌合され、第2図に示すプロペラ逆
回転船外機では、シフタヨーク37の他端がスライダ38の
穴43Bに嵌合される。シフトロッド32を船外機の上下方
向に移動させることにより、シフタヨーク37が回動し、
スライダ38が船外機の前後方向に往復動する。
は、シフトロッド挿通用孔39およびピボットシャフト挿
通用孔40Aを連通するようにスリット41Aが形成され、さ
らにシフトロッド挿通用孔39およびピボットシャフト挿
通用孔40Bを連通するようにスリット41Bが形成される。
プロペラ正回転船外機ではスリット41Aにシフタヨーク3
7が収容され、プロペラ逆回転船外機ではスリット41Bに
シフタヨーク37が収容される。また、第1図に示すプロ
ペラ正回転船外機では、前記スライダ38の穴43Aにシフ
タヨーク37の他端が嵌合され、第2図に示すプロペラ逆
回転船外機では、シフタヨーク37の他端がスライダ38の
穴43Bに嵌合される。シフトロッド32を船外機の上下方
向に移動させることにより、シフタヨーク37が回動し、
スライダ38が船外機の前後方向に往復動する。
スライダ38にはコネクタピン44の一端が回転的に結合
される。このコネクタピン44は、プロペラシャフト45に
挿通支持されるとともに、コネクタピン44の他端にはそ
の直径方向にドッグピン46が挿着される。このコネクタ
ピン44と前記スライダ38とがスライド部材を構成する。
される。このコネクタピン44は、プロペラシャフト45に
挿通支持されるとともに、コネクタピン44の他端にはそ
の直径方向にドッグピン46が挿着される。このコネクタ
ピン44と前記スライダ38とがスライド部材を構成する。
ドッグピン46にシフタドッグ47が取り付けられる。こ
のシフタドック47はプロペラシャフト45にスプライン結
合されて、プロペラシャフト45とともに一体回転可能に
設けられる。また、第1図に示すプロペラシャフト45に
は、シフタドッグ47を挟む船外機の前後位置にフォワー
ドギヤ48およびリバースギヤ49がそれぞれ回転可能に遊
嵌される。フォワードギヤ48は軸受50によって、またリ
バースギヤ49は軸受61によってギヤケース4に支持され
る。
のシフタドック47はプロペラシャフト45にスプライン結
合されて、プロペラシャフト45とともに一体回転可能に
設けられる。また、第1図に示すプロペラシャフト45に
は、シフタドッグ47を挟む船外機の前後位置にフォワー
ドギヤ48およびリバースギヤ49がそれぞれ回転可能に遊
嵌される。フォワードギヤ48は軸受50によって、またリ
バースギヤ49は軸受61によってギヤケース4に支持され
る。
なお、上記フォワードギヤ48およびリバースギヤ49は
プロペラ正回転船外機の場合であり、第2図に示すプロ
ペラ逆回転船外機の場合には、船外機の前方位置にリバ
ースギヤ51が、船外機の後方位置にフォワードギヤ52が
それぞれ設けられる。シフタドッグ47は、ドッグピン46
を介し、スライダ38およびコネクタピン44によって船外
機の前後方向(プロペラシャフト45の軸方向)に移動さ
れ、これによりフォワードギヤ48,52およびリバースギ
ヤ49,51上の各ドッグ55,56および57,58に選択的に噛み
合される。
プロペラ正回転船外機の場合であり、第2図に示すプロ
ペラ逆回転船外機の場合には、船外機の前方位置にリバ
ースギヤ51が、船外機の後方位置にフォワードギヤ52が
それぞれ設けられる。シフタドッグ47は、ドッグピン46
を介し、スライダ38およびコネクタピン44によって船外
機の前後方向(プロペラシャフト45の軸方向)に移動さ
れ、これによりフォワードギヤ48,52およびリバースギ
ヤ49,51上の各ドッグ55,56および57,58に選択的に噛み
合される。
これらのフォワードギヤ48,52およびリバースギヤ49,
51は、ピニオンギヤ53に常時噛み合される。このピニオ
ンギヤ53は、エンジン2によって回転駆動されるドライ
ブシャフト54に固定される。なお、符号59はノッチボー
ルであり、このノッチボール59はノッチスプリング60に
よってシフトロッド32に押圧される。ノッチボール59は
シフタドッグ47がフォワードギヤ48,52およびリバース
ギヤ49,51のいずれにも噛み合わない中立位置位にシフ
トロッド32を保持するものである。
51は、ピニオンギヤ53に常時噛み合される。このピニオ
ンギヤ53は、エンジン2によって回転駆動されるドライ
ブシャフト54に固定される。なお、符号59はノッチボー
ルであり、このノッチボール59はノッチスプリング60に
よってシフトロッド32に押圧される。ノッチボール59は
シフタドッグ47がフォワードギヤ48,52およびリバース
ギヤ49,51のいずれにも噛み合わない中立位置位にシフ
トロッド32を保持するものである。
したがって、シフトロッド32の上下往復動は、シフタ
ヨーク37を回動させ、このシフタヨーク37の回動がスラ
イダ38およびコネクタピン44を前後方向に移動させる。
コネクタピン44が前後方向に移動すると、ドッグピン46
を介しシフタドッグ47がプロペラシャフト45上を前後方
向に移動し、このシフタドッグ47はフォワードギヤ48,5
2またはリバースギヤ49,51のドッグ55,56,57,58に選択
的に噛み合う。これにより、プロペラシャフト45が正転
または逆転する。
ヨーク37を回動させ、このシフタヨーク37の回動がスラ
イダ38およびコネクタピン44を前後方向に移動させる。
コネクタピン44が前後方向に移動すると、ドッグピン46
を介しシフタドッグ47がプロペラシャフト45上を前後方
向に移動し、このシフタドッグ47はフォワードギヤ48,5
2またはリバースギヤ49,51のドッグ55,56,57,58に選択
的に噛み合う。これにより、プロペラシャフト45が正転
または逆転する。
ここで、プロペラ正回転船外機とプロペラ逆回転船外
機とは、シフトロッド32を挟んで船外機の前後対称位置
にピボットシャフト35が設けられるので、両船外機のシ
フトロッド32を同一方向に、例えば上方向に作動させる
ことにより両船外機のシフタドッグ47をリバースギヤ4
9,51に噛み合せることができる。また、例えば両船外機
のシフトロッド32を下方向に作動させることにより、両
船外機のシフタドッグ47をフォワードギヤ48,52に噛み
合せることができる。
機とは、シフトロッド32を挟んで船外機の前後対称位置
にピボットシャフト35が設けられるので、両船外機のシ
フトロッド32を同一方向に、例えば上方向に作動させる
ことにより両船外機のシフタドッグ47をリバースギヤ4
9,51に噛み合せることができる。また、例えば両船外機
のシフトロッド32を下方向に作動させることにより、両
船外機のシフタドッグ47をフォワードギヤ48,52に噛み
合せることができる。
このように、プロペラ正回転船外機とプロペラ逆回転
船外機とでは、シフトハウジング33に取り付けられるピ
ボットシャフト35の位置が、シフトロッド32に対し船外
機の前後方向に対称となるだけで、他は全く同様の構成
である。しかも、プロペラ正回転船外機とプロペラ逆回
転船外機とでは、ピボットシャフト35が船外機の前後方
向に互いに逆位置となるように、シフトハウジング33を
ギヤケース4に取り付けるだけでよく、ピボットシャフ
ト35やシフタヨーク37等の構成部品は全く同様である。
船外機とでは、シフトハウジング33に取り付けられるピ
ボットシャフト35の位置が、シフトロッド32に対し船外
機の前後方向に対称となるだけで、他は全く同様の構成
である。しかも、プロペラ正回転船外機とプロペラ逆回
転船外機とでは、ピボットシャフト35が船外機の前後方
向に互いに逆位置となるように、シフトハウジング33を
ギヤケース4に取り付けるだけでよく、ピボットシャフ
ト35やシフタヨーク37等の構成部品は全く同様である。
これらの結果、プロペラ正回転船外機と、プロペラ逆
回転船外機とは部品が共通化し、プロペラ逆回転船外機
のための専用部品が不要となるので、コストの低減およ
び部品点数の削減を達成できる。さらに、シフトロッド
32に対しピボットシャフト35が反転するようにシフトハ
ウジング33をギヤケース4に取り付ければよいので、プ
ロペラ正回転船外機からプロペラ逆回転船外機への組換
作業性も向上する。
回転船外機とは部品が共通化し、プロペラ逆回転船外機
のための専用部品が不要となるので、コストの低減およ
び部品点数の削減を達成できる。さらに、シフトロッド
32に対しピボットシャフト35が反転するようにシフトハ
ウジング33をギヤケース4に取り付ければよいので、プ
ロペラ正回転船外機からプロペラ逆回転船外機への組換
作業性も向上する。
以上のように、この発明に係る船外機のシフト装置に
よれば、ギヤケースにシフトロッド挿通用孔およびこの
シフトロッド挿通用孔を挟む船外機の前後位置に一対の
ピボットシャフト挿通用孔がそれぞれ設けられ、プロペ
ラ正回転船外機およびプロペラ逆回転船外機の各々のピ
ボットシャフトが上記一対のピボットシャフト挿通用孔
のいずれか一方に収納されるよう設けられたので、プロ
ペラ正回転船外機とプロペラ逆回転船外機とでは、ピボ
ットシャフトの配置位置が船外機の前後方向に対称とな
るだけで他の構成部品を共通化できる。そのため、コス
トの低減、部品点数の削減および組換作業性を向上でき
る。
よれば、ギヤケースにシフトロッド挿通用孔およびこの
シフトロッド挿通用孔を挟む船外機の前後位置に一対の
ピボットシャフト挿通用孔がそれぞれ設けられ、プロペ
ラ正回転船外機およびプロペラ逆回転船外機の各々のピ
ボットシャフトが上記一対のピボットシャフト挿通用孔
のいずれか一方に収納されるよう設けられたので、プロ
ペラ正回転船外機とプロペラ逆回転船外機とでは、ピボ
ットシャフトの配置位置が船外機の前後方向に対称とな
るだけで他の構成部品を共通化できる。そのため、コス
トの低減、部品点数の削減および組換作業性を向上でき
る。
第1図および第2図はこの発明に係る船外機のシフト装
置の一実施例が適用されたそれぞれプロペラ正回転船外
機およびプロペラ逆回転船外機の一部を破断して示す要
部側面図、第3図は第1図のIII−III線に沿う断面図、
第4図は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図はこの
発明を適用する船外機の一例を船体とともに示す側面
図、第6図は従来の船外機のシフト装置を一部を切り欠
いて示す要部側面図、第7図は第6図のVII−VII線に沿
う断面図である。 4……ギヤケース、19……リモートコントロール装置、
32……シフトロッド、33……シフトハウジング、35……
ピボットシャフト、37……シフタヨーク、38……スライ
ダ、39……シフトロッド挿通用孔、40A,40B……ピボッ
トシャフト挿通用孔、44……コネクタピン、45……プロ
ペラシャフト、47……シフタドッグ、48,52……フォワ
ードギヤ、49,51……リバースギヤ、54……ドライブシ
ャフト。
置の一実施例が適用されたそれぞれプロペラ正回転船外
機およびプロペラ逆回転船外機の一部を破断して示す要
部側面図、第3図は第1図のIII−III線に沿う断面図、
第4図は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図はこの
発明を適用する船外機の一例を船体とともに示す側面
図、第6図は従来の船外機のシフト装置を一部を切り欠
いて示す要部側面図、第7図は第6図のVII−VII線に沿
う断面図である。 4……ギヤケース、19……リモートコントロール装置、
32……シフトロッド、33……シフトハウジング、35……
ピボットシャフト、37……シフタヨーク、38……スライ
ダ、39……シフトロッド挿通用孔、40A,40B……ピボッ
トシャフト挿通用孔、44……コネクタピン、45……プロ
ペラシャフト、47……シフタドッグ、48,52……フォワ
ードギヤ、49,51……リバースギヤ、54……ドライブシ
ャフト。
Claims (1)
- 【請求項1】ギヤケース内に収容され、プロペラシャフ
トに遊嵌されて、ドライブシャフトに常時噛合されたフ
ォワードギヤおよびリバースギヤを介し、上記ドライブ
シャフトの回転を正転または逆転方向に選択的に切換え
て上記プロペラシャフトへ伝達する船外機のシフト装置
において、リモートコントロール装置等に接続されて船
外機の上下方向に往復可能に支持されたシフトロッド
と、このシフトロッドに並設されたピボットシャフトに
軸支され、上記シフトロッドおよびスライド部材に係合
されて上記シフトロッドの上下方向往復動を上記スライ
ド部材の船外機前後方向往復動に変換するシフタヨーク
と、上記スライド部材に係合され前記プロペラシャフト
と一体回転可能に設けられ、上記スライド部材の前後方
向往復動により前記フォワードギヤまたはリバースギヤ
に選択的に噛合されるシフタドッグとを有し、前記ギヤ
ケースにはシフトロッド挿通用孔、およびこのシフトロ
ッド挿通用孔を挟む船外機の前後位置にピボットシャフ
ト挿通用孔が一対設けられ、プロペラ正回転船外機およ
びプロペラ逆回転船外機の各々のピボットシャフトが上
記一対のピボットシャフト挿通用孔のいずれか一方に収
納されるよう設けられたことを特徴とする船外機のシフ
ト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63125969A JP2679108B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 船外機のシフト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63125969A JP2679108B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 船外機のシフト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01297390A JPH01297390A (ja) | 1989-11-30 |
JP2679108B2 true JP2679108B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=14923464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63125969A Expired - Lifetime JP2679108B2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 船外機のシフト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2679108B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109649623A (zh) * | 2019-01-26 | 2019-04-19 | 武义汤王工贸有限公司 | 一种双齿轮船外机 |
-
1988
- 1988-05-25 JP JP63125969A patent/JP2679108B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01297390A (ja) | 1989-11-30 |
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