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JP2678643B2 - 静電記録体およびそれを用いて記録を得る方法 - Google Patents

静電記録体およびそれを用いて記録を得る方法

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JP2678643B2
JP2678643B2 JP32769488A JP32769488A JP2678643B2 JP 2678643 B2 JP2678643 B2 JP 2678643B2 JP 32769488 A JP32769488 A JP 32769488A JP 32769488 A JP32769488 A JP 32769488A JP 2678643 B2 JP2678643 B2 JP 2678643B2
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隆 小笠原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は静電記録体およびその使用方法に関するもの
であり、特にCAD(Computer Aided Desingn)技術およ
びCG(Computer Graphics)技術を利用して作成した衣
類、洋傘、バツグ等のデザインを静電プロツターによ
り、直接記録することのできる静電記録体およびその使
用方法に関するものである。
(従来の技術) 静電記録体は支持体の少なくとも片面に導電層を設
け、その上に誘電層を設けてなるものであり、静電層の
表面に記録電極から電圧を印加して静電潜像を形成し、
トナー(着色粉末または液体現像剤)により現像した
後、トナーを定着させて記録を得るものである。
これは、高速で、高解像度の記録が得られる利点があ
り、フアクシミリやプリンターに広く使用されてきた。
最近では、黒トナーによるモノクロの記録だけでなく、
潜像形成、現像、定着工程をブラツク、シアン、マゼン
タ、イエロー各色について行い、フルカラー記録を得る
こともできる。
一方、コンピユーターやスキヤナーを利用して、ポス
ター、カタログ、ちらし、包装紙、衣類、洋傘、バツグ
等のデザインを行うCAD技術およびCG技術が発達してき
た。
デザインをハードコピーにする場合、作者の意図する
色彩、鮮明度、大きさを正確に表現する必要がある。こ
の要求を満足させるコードコピー技術の一つとして、カ
ラー静電プロツターの使用がある。特に大型のポスター
や、図柄を作成する場合、熱転写、インクジエツト、電
子写真方式でB−3判以上の記録を得ようとすると、技
術的問題が多く、非常に高価なものになるに対し、カラ
ー静電プロツターを使用すると容易にA−O判かそれ以
上の記録を得ることができる利点がある。
従来の静電記録体は、オフイスでフアクシミリやプリ
ンターに使用されていたため、紙、合成紙、フイルム等
を支持体としたものであつた。
従つて、衣類、洋傘、バツグ地等のデザインを直接布
地や不織布、和紙等の柔軟性の高い基材に記録するに
は、適当なものがなく、スクリーン印刷を行うとか、織
布時に糸の色を変える等の特別の手段を採るか、あるい
は、これらの基材上に、従来と同じ方法で静電記録体を
製造する方法が試みられていた。布地や不織布、和紙等
の基材は紙やフイルム等と同様に巻き取り状態で供給可
能なため、従来のコーターや印刷機を使用して静電記録
体を製造することができるが、紙やフイルムに比べ、表
面性が悪く、塗料の浸透性が大きいため、下塗り層を設
けるとか、樹脂を含浸させた後、カレンダー処理などし
て、表面性と浸透性の改良を行う必要があつた。
このような処理を行うと、基材が堅くなり、本来の柔
軟な風合いを損なう欠点があつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、所望のデザインをスクリーン印刷等特別の
手段を用いないで、静電記録方式で得た後、そのまま布
地や不織布、和紙等に転移、接着させて、柔軟性のある
記録物を得る方法、およびそれに使用される静電記録体
を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、静電記録方式で得られたデザイン等の
画像記録を布地や不織布、和紙等の柔軟性のある基材に
転移させる方法について鋭意検討した結果、本発明を完
成させるに至つた。
すなわち、支持体の少なくとも片面に、導電層を設
け、その導電層上に剥離層、誘電層を順次設けた静電記
録体を作成し、該静電記録体に所望するデザイン画像の
鏡像を記録する。記録された誘電層を布地、不織布、和
紙等の柔軟性のある基材上に転移、接着させた後、導電
性支持体を除去することにより目的とする記録物を得る
ことができる。
本発明に使用される支持体は、上質紙、ヤンキーマシ
ンで抄紙されたロール紙、塗工紙等の白色度の高い紙だ
けでなく、中質紙、クラフト紙等の白色度の低い紙も使
用することができる。
また、ポリオレフイン樹脂と白色顔料を溶融混練し、
製膜後延伸して得た薄膜フイルムを3〜5層ラミネート
した得た合成紙やポリエチレンテレフタレートフイル
ム、ポリカーボネートフイルム等のプラスチツクフイル
ムを使用することができる。
導電層は導電材および必要に応じて接着材、顔料を含
有させた塗料を塗工、乾燥させて得ることができる。
イオン伝導タイプの導電材としては、例えばポリビニ
ルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリジ
メチルジアリルアンモニウムクロライド、スチレン−ア
クリル酸トリメチルアミノエチルアンモニウムクロライ
ド共重合体等のカチオン系導電剤、又はポリスチレンス
ルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリビニル燐酸塩等の
アニオン性導電剤がある。
さらに、150kg/cm2の圧力でプレス成型して測定した
体積電気抵抗値(以下、比抵抗と略記)が10-5〜103Ω
・cmの導電性粉末、例えばアルミニウムをドーピングし
た酸化亜鉛、アンチモンをドーピングした酸化第二錫等
の金属酸化物粉末、雲母、二酸化チタンおよび炭酸カル
シウム等の無機顔料の表面上に前記酸化第二錫を沈着さ
せた粉末、銀粉等の金属粉末、沃化第一銅粉末等の電子
伝導タイプの導電性粉末がある。
接着剤は、ポリビニルアルコール、澱粉、メチルセル
ロース、カゼイン、水溶性アクリル樹脂等の水溶性接着
剤、又はアクリルエマルジヨン、酢ビ−アクリル共重合
エアルジヨン、ウレタンエマルジヨン、SBRラテツク
ス、MBRラテツクス等の水分酸性の接着剤がイオン伝導
タイプの導電剤または電子伝導タイプの導電性粉末と混
合して使用できる。
また、有機溶剤可溶性の樹脂、例えば、アクリル酸エ
ステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレ
タン樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂
等、又は熱硬化型樹脂、例えば、メラミン樹脂、エポキ
シ樹脂、フエノール樹脂等の樹脂と硬化剤からなるもの
は導電性粉末と混合して使用され、耐水性のある導電層
を形成することができる。
顔料はイオン伝導タイプの導電剤のブロツキング性防
止、および白色度向上のために使用される。例えば、炭
酸カルシウム、クレー、焼成クレー、リトポン、酸化チ
タン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム等の無機顔料およ
びアクリル樹脂ビーズ、スチレン樹脂ビーズ、尿素樹脂
ビーズ、ベンゾグアナミン樹脂ビーズ等の有機顔料等が
使用できる。
導電性塗料は乾燥後の塗工量が0.5〜30g/m2となるよ
うに塗工し、表面電気抵抗値が1×105〜1×108Ωとな
るように調整する必要がある。塗工方法はメイヤーバー
方式、グラビアロール方式、3本ロール方式、フレード
方式等、通常の塗工方式を利用することができる。
導電性塗料を塗工して得られた導電性支持体は、剥離
層を塗工する前に、スーパーカレンダー、マシンカレン
ダー、グロスカレンダー等で平滑化処理を行うのが望ま
しい。特に、フイルムや合成紙を支持体としたものに比
べ、紙を支持体としたものは平滑度が低いため、上記カ
レンダー処理が必要である。
剥離層は、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロ
ジエンポリシロキサン、メチルフエニルポリシロキサン
等のシリコン樹脂に必要に応じて硬化剤を添加したもの
や、フツ化ビニル樹脂、フツ化ビニリデン樹脂、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合樹
脂等のフツ素樹脂をメイヤーバー方式、グラビアロール
方式、ブレード方式等の塗工方式により、乾燥後の塗工
量が0.1〜1.0g/m2となるように塗工して形成することが
できる。
剥離層上に塗工する誘電層塗料は、有機溶剤可溶性の
絶縁性樹脂と無機または有機の顔料と混合して得ること
ができる。絶縁性樹脂は、体積電気抵抗値が1012Ω・cm
以上であれば、ほとんどの樹脂が使用でき、例えば、酢
酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸
エステル樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ニ
トロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリ
ル共重合樹脂等が使用できる。
無機および有機の顔料は、前記導電層に使用したもの
と同じものを使用することができるが、静電層表面と記
録電極の間に必要なエアギヤツプを誘電層顔料の粒子径
で形成する必要があるので、平均粒子径が1〜10μmの
ものを使用するのが好ましい。
誘電層塗料は静電記録体の記録特性、柔軟性基剤に転
移後の記録を見やすくするための透明性、強度の観点か
らの誘電層樹脂/顔料=100/10〜100/80の割合(重量
比)で配合するのが望ましく、塗料粘度もハジキを防止
するため、B型粘度計で測定した粘度が100センチポイ
ズ以上であることが望ましい。
また、視感的白さを増進させるため、誘電層塗料に対
し蛍光染料を0.3〜5%程度添加することもできる。
得られた誘電層塗料はメイヤーバー方式、グラビアロ
ール方式、3本ロール方式、ブレード方式、スリツトダ
イ方式、コンマロール方式等、通常の塗工方式により、
乾燥後塗工量が2〜7g/m2となるように塗工し、誘電層
を形成する。
得られた静電記録体に、カラー静電プロツター又はモ
ノクロ静電プロツターで所望するデザイン画像の鏡像の
記録を行う。画像を柔軟性のある基材に転移、接着さ
せ、誘電層の裏面側から見るため、鏡像の記録が必要で
ある。鏡像の記録は、多針電極に電圧を印加する走査方
向を、正像の場合と反対方向にすることで容易に得るこ
とができる。
柔軟性のある基材は、ポリエステル、ナイロン、レー
ヨン、ビニロン、アクリル、アセテート等の合成繊維
や、綿、麻等の植物性繊維、絹、羊毛等の動物性繊維を
単独又は組み合わせて織つた布地や、上記合成繊維の
他、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維を数mm〜数
十mmの長さに切断したものを、乾式法又は湿式法でシー
ト状に形成し、接着剤等で強度を付与した不織布や機械
抄き和紙等を使用することができる。支持体の厚さは、
用途によつて決定する必要があるが、50μmから400μ
m程度のものが使用できる。
記録された誘電層を柔軟性基材に転移、接着する方法
として、誘電層上に水溶性接着剤、エマルジヨン又は有
機溶剤可溶性の接着剤あるいは粘着剤を塗工するか、あ
るいは両面テープを張り付けた後、所望する基材に接着
させ、導電層支持体を除去する方法、あるいは基材上に
予め水溶性又は有機溶剤可溶性の接着剤又は粘着剤を塗
工するか、または両面テープを貼り付けた後、誘電層に
接着させ、導電層支持体を除去する方法によつて目的と
する静電記録体を得ることができる。誘電層と基剤を接
着させる接着剤、粘着剤は誘電層を溶解しないものが望
ましい。誘電層を溶解させる接着剤、粘着剤を使用する
場合は、基材へ塗工した後、誘電層と接着させるのが望
ましい。
接着剤としては、アクリル酸エステル樹脂、酢酸ビニ
ル−アクリル酸エステル共重合樹脂、ウレタン樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂が、
粘着剤としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム等のエラストマーとポリテルペン樹
脂、ロジンエステル等の粘着付与剤を主体とし、充填
剤、可塑剤、酸化防止剤等を加えてなるエラストマー系
の粘着剤やアクリル酸エステル樹脂、ポリビニルメチル
エーテル、ポリビニルエチルエーテル等の樹脂を主体と
し、充填剤、可塑剤、酸化防止剤等を加えてなる樹脂系
の粘着剤で、有機溶剤可溶性のものまたはエマルジヨン
タイプのものを使用することができる。
両面テープは薄葉紙、和紙、不織布等の中芯用紙両面
から、上記エラストマー系又は樹脂系の粘着剤を塗工、
浸透させたものを使用することができる。接着剤、粘着
剤の塗工量および両面テープの粘着剤量は布地の表面性
によつて変化させる必要があり、平滑度の高いものでは
3〜10g/m2、平滑度の低いものでは10〜40g/m2塗工する
必要がある。塗工方式は導電層塗料の塗工方式と同じも
のが使用できる。
第1図は本発明の静電記録体1の構造を示すものであ
り、支持体2の片面に導電層3を設けた導電性支持体4
と、その上に、剥離層5、誘電層6を順次設けたものを
示している。第2図は支持体2の両面に導電層3,3′を
設けた導電性支持体4と、その上に、剥離層5、誘電層
6を順次設けたものを示している。
第3図〜第5図は本発明の静電記録体1に鏡像の記録
を行つた後、柔軟性基材に誘電層を転移、接着させる方
法を示している。
第3(a)図は鏡像記録を行つた誘電層6の上に、接
着剤層7を設け、基材8と接着させる前の状態を示して
おり、第3(b)図は、基材8上に接着剤層7を設け、
誘電層6と接着させる前の状態を示している。
第4(a)図は、熱板9を押し当て、第4(b)図は
プレスロール10の間を通すことにより、誘電層と基材を
接着させる工程を示している。
第5図は導電性支持体4を除去することにより、基材
上に記録された誘電層を残す工程を示している。
(実施例) 以下に、実施例によつて本発明をさらに具体的に説明
する。例中の部は重量部を表わす。
実施例1 坪量52.3g/m2の上質紙の片面に、カチオン系導電剤
(ケミスタツト6300H、固形分34%、三洋化成(株)
製)176部、クレー(ウルトラホワイト90、平均粒径0.5
μm、EMC社製)30部、酢ビ−アクリルエマルジヨン
(モビニール630、固形分50%、ヘキスト合成(株)
製)20部、蛍光染料(カヤホールパスリキツド、固形分
50%、日本化薬(株)製)2部、水60部からなる導電性
塗料をエアナイフ方式により、乾燥後の塗工量が7.0g/m
2となるように塗工し、導電層とした。同じ塗料を反対
面に、乾燥後の塗工量が3.0g/m2となるように塗工し
た。スーパーカレンダー処理により、JIS P8119に準じ
測定した、導電層表面のベツク平滑度を500秒とし、導
電性支持体とした。
導電層上に硬化剤1%を含有するシリコン樹脂(KS−
847固形分30% 信越化工業(株)製)を乾燥後の塗工
量が0.5g/m2となるように塗工し、乾燥した後100℃で20
秒間熱処理し、剥離層とした。剥離層上にアクリル酸エ
ステル共重合樹脂(FR−4082 固形分40%、三菱レーヨ
ン(株)製)100部、炭酸カルシウム(NS−400 平均粒
径1.71μm 日東粉化工業(株)製)10部からなる誘電
層塗料を乾燥後の塗工量が4.0g/m2となるように塗工
し、誘電層とした。
得られた静電記録体を25℃45%RHで2時間調湿後、カ
ラー静電プロツター(セイコー電子工業(株)製)で鏡
像のカラー記録を行つたところ鮮明な記録が得られた。
記録表面にアクリルエマルジヨン(ヨドゾールAD81B
固形分47% カネボウNSC(株)製)を乾燥後の塗工量
が15g/m2となるように塗工した後、120μmの厚さのポ
リエステル布地と貼合わせ、接着させ、導電性支持体を
除去して記録物を得た。
基材の柔軟性、耐水性は良好であり、誘電層を通して
見る画像も鮮明であつた。
実施例2 実施例1と同様に導電層上に剥離層を設けた後、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(カネビラツクLD 固形
分37% 鐘淵化学工業(株)製)100部、焼成クレー
(サチントンNo.2 平均粒径2.0μm EMC社製)10部か
らなる誘電層塗料を乾燥後の塗工量が4.5g/m2となるよ
うに塗工して、静電記録体を得た。
実施例1と同様にカラー静電プロツターで記録したと
ころ、鮮明な記録が得られた。120μmの厚さのポリエ
ステル布地の片面に、アクリル系粘着剤(SKダインRE−
2 固形分48% 綜研化学(株)製)100部に対し硬化
剤1部を加えた粘着剤塗料を乾燥後の塗工量が15g/m2
なるように塗工した後、記録後の誘電層面と貼り合わ
せ、プレスロールの間を通すことにより接着させ、つい
で誘電性支持体を除去することにより記録物を得た。
基材の柔軟性、耐水性は良好であり、誘電層を通して
見る画像も鮮明であつた。
実施例3 厚さ75μmのポリエステルフイルムの片面に、アンチ
モンをドーピングした酸化第2錫を含有する導電性塗料
(エルコムP−2030 固形分30% 触媒化成工業(株)
製)を乾燥後の塗工量が1.0g/m2となるように塗工し、
導電層とした。導電層上にメチルフエニルシリコン樹脂
(TSR−144 東芝シリコン(株)製)を乾燥後の塗工量
が0.5g/m2となるように塗工した後、120℃で3分間硬化
させ剥離層とした。
剥離層上にスチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂
(OSM−10 固形分40% 荒川化学工業(株)製)100
部、炭酸カルシウム(NS−800 平均粒径1.31μm 日
東粉化工業(株)製)10部からなる誘電層塗料を乾燥後
の塗工量が4.0g/m2となるように塗工し誘電層とした。
実施例1と同様にして、カラー静電プロツター(フイル
ムモード)で記録したところ、鮮明な記録が得られた。
120μmの厚さの不織布上に、アクリル系粘着剤(SK
ダイン 805F 固形分45% 綜研化学(株)製)を乾燥
後の塗工量が20g/m2となるように塗工した後、上記記録
後の誘電層を貼り付け、ポリエステルフイルムを除去す
ることにより記録物を得た。
基剤の柔軟性、耐水性は良好であり、誘電層を通して
見る画像も鮮明であつた。
実施例4 実施例3において、不織布の代わりに厚さ60μmの機
械抄き和紙を基材に使用する以外は実施例3と同様にし
て記録物を得た。基材の柔軟性は良好であり、誘電層を
通して見る画像も鮮明であつた。
比較例1 120μmの厚さのポリエスエル布地にウレタン樹脂
(クリスボンNT−150 固形分50%大日本インキ化学工
業(株)製)を乾燥後の塗工量が45g/m2となるように塗
工して下塗り層とした。グロスカレンダーで平滑化処理
した後、実施例3で使用した導電層塗料を乾燥後の塗工
量が1.5g/m2となるように塗工し、さらに実施例3で使
用した誘電層塗料を乾燥後の塗工量が4.0g/m2となるよ
うに塗工して静電記録体を得た。実施例1と同様にカラ
ー静電プロツターで記録したところ、鮮明な記録が得ら
れ、耐水性も良好であつたが、柔軟性が乏しく布地の風
合いがなかつた。
(発明の効果) 本発明により、カラー静電プロツターで記録した鮮明
なデザイン画像を基材に転移、接着させ、基材の柔軟性
を保ちながら使用するための方法、およびそれに使用す
る静電記録体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、夫々異なる本発明の静電記録体の
構造を示す図であり、第3(a)図、第3(b)図、第
4(a)図、第4(b)図及び第5図は本発明の方法を
示すための図であつて、第3(a)図は鏡像記録を行な
つた誘電層上に接着層を設け、基材と接着する前の状態
を示す図、第3(b)図は鏡像記録を行なつた誘電層と
接着層を設けた基材とを接着する前の状態を示す図、第
4(a)図は第3(a)図又は第3(b)図に示す基材
と接着剤層とを熱板を用いて接着する状態を示す図、第
4(b)図は、第3(a)図又は第3(b)図に示す接
着剤層と誘電層とをプレスロールを用いて接着する状態
を示す図、第5図は第4(a)図及び第4(b)図に示
す方法で得られた接着物より導電性支持体を剥離した状
態を示す図である。 1……静電記録体、2……支持体、3,3′……導電層、
4……導電性支持体、5……剥離層、6……誘電層、7
……接着剤層、8……柔軟性基材、9……(熱)プレ
ス、10……(熱)プレスロール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−123847(JP,A) 特開 昭60−91363(JP,A) 特開 昭58−63941(JP,A) 特開 平2−143255(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の少なくとも片面に導電層を設け、
    該導電層上に剥離層、誘電層を順次設けたことを特徴と
    する静電記録体。
  2. 【請求項2】請求項1.記載の静電記録体に記録すべき画
    像の鏡像を記録した後、布地、不織布、和紙等の柔軟性
    のある基材に誘電層を転移、接着させて記録を得る方
    法。
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