JP2676639B2 - トランクスルー型車両の積載物固定装置 - Google Patents
トランクスルー型車両の積載物固定装置Info
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- JP2676639B2 JP2676639B2 JP2056045A JP5604590A JP2676639B2 JP 2676639 B2 JP2676639 B2 JP 2676639B2 JP 2056045 A JP2056045 A JP 2056045A JP 5604590 A JP5604590 A JP 5604590A JP 2676639 B2 JP2676639 B2 JP 2676639B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトランクスルー型車両の積載物固定装置に係
り、とくに後部座席背部の一部または全部を前方に折り
畳んでトランクルームから後部座席背部の裏面にかけて
長尺の積載物等を積載する場合に使用するトランクスル
ー型車両の積載物固定装置に関するものである。
り、とくに後部座席背部の一部または全部を前方に折り
畳んでトランクルームから後部座席背部の裏面にかけて
長尺の積載物等を積載する場合に使用するトランクスル
ー型車両の積載物固定装置に関するものである。
近年、車両後部にトランクルームを有する形式のセダ
ンやハッチバック等の自動車にあっては、車室内の後部
座席のスペースを有効利用して長尺の積載物(以下長尺
物という)等を積載し得るようにしたトランクスルー方
式が採用されている。
ンやハッチバック等の自動車にあっては、車室内の後部
座席のスペースを有効利用して長尺の積載物(以下長尺
物という)等を積載し得るようにしたトランクスルー方
式が採用されている。
即ち、このトランクスルー型車両は、後部座席背部の
一部または全部が前方に折り畳み自在に形成されてお
り、上記後部座席背部を折り畳んでトランクルームと車
室内とを貫通する空間を形成し、後部座席背部の裏面上
の容積だけトランクルームの積載スペースを拡大してい
る。
一部または全部が前方に折り畳み自在に形成されてお
り、上記後部座席背部を折り畳んでトランクルームと車
室内とを貫通する空間を形成し、後部座席背部の裏面上
の容積だけトランクルームの積載スペースを拡大してい
る。
第10図はセダンタイプのトランクスルー型車両の要部
を示すものであり、後部座席の背部はその略全てが前方
に折り畳み自在に形成されている。
を示すものであり、後部座席の背部はその略全てが前方
に折り畳み自在に形成されている。
図示されているように、後部座席1の背部1aを前方に
折り畳むと、該後部座席後方のアッパーバック2と後部
デッキ(図示せず)との間にトランクルーム3と貫通す
る空間が形成される。
折り畳むと、該後部座席後方のアッパーバック2と後部
デッキ(図示せず)との間にトランクルーム3と貫通す
る空間が形成される。
例えば、スキー板のような長尺物4をこのトランクス
ルー型車両に積載する場合、スキー板をトランクルーム
3からアッパーバック2と後部デッキとの間の空間部を
通過させ、折り畳んだ後部座席背部1aの裏面上に延出さ
せて積載し、車室内に保管できるようになっている。
ルー型車両に積載する場合、スキー板をトランクルーム
3からアッパーバック2と後部デッキとの間の空間部を
通過させ、折り畳んだ後部座席背部1aの裏面上に延出さ
せて積載し、車室内に保管できるようになっている。
ところで、上述のようなトランクスルー型車両にあっ
ては、車室内に長尺物4を保管する場合、後部座席背部
1aの一部または全部を前方に折り畳んでトランクルーム
3から後部座席背部1aの裏面上にかけて長尺物4を積載
しているが、この場合、車両に上記長尺物4を固定する
適当な固定装置が備えられていないため、車両の急発進
時や急停車時等に当該長尺物4が車室内で移動して収ま
りが悪く、それ自体や前部座席の背部等を破損する慮れ
があるという問題があった。
ては、車室内に長尺物4を保管する場合、後部座席背部
1aの一部または全部を前方に折り畳んでトランクルーム
3から後部座席背部1aの裏面上にかけて長尺物4を積載
しているが、この場合、車両に上記長尺物4を固定する
適当な固定装置が備えられていないため、車両の急発進
時や急停車時等に当該長尺物4が車室内で移動して収ま
りが悪く、それ自体や前部座席の背部等を破損する慮れ
があるという問題があった。
また、後部座席背部1aの一部または全部を折り畳んだ
場合に、アッパーバック2と後部デッキとの間に空間が
できるため、このアッパーバック2が振動し、これに起
因して車室内にこもり音が発生するようなことがあっ
た。
場合に、アッパーバック2と後部デッキとの間に空間が
できるため、このアッパーバック2が振動し、これに起
因して車室内にこもり音が発生するようなことがあっ
た。
本発明は、以上の点に鑑み、後部座席の背部を前方に
折り畳んでトランクルームから後部座席背部の裏面上に
かけて長尺物を車室内に保管する場合に、上記長尺物を
固定してその移動を防止することができ、且つアッパー
バックの振動に起因して車室内に発生するこもり音を低
減することができるトランクスルー型車両の積載物固定
装置を提供することを目的としている。
折り畳んでトランクルームから後部座席背部の裏面上に
かけて長尺物を車室内に保管する場合に、上記長尺物を
固定してその移動を防止することができ、且つアッパー
バックの振動に起因して車室内に発生するこもり音を低
減することができるトランクスルー型車両の積載物固定
装置を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明のトランクスルー型車両の積載物
固定装置によれば、トランクスルー型車両の後部座席後
方のデッキ上に起立された固定装置本体と、この固定装
置本体に折り畳み自在に備えられ車幅方向に張り出すよ
うに形成された腕部と、この腕部に備えられ積載物を固
定するための保持部材とを具備することによって達成さ
れる。
固定装置によれば、トランクスルー型車両の後部座席後
方のデッキ上に起立された固定装置本体と、この固定装
置本体に折り畳み自在に備えられ車幅方向に張り出すよ
うに形成された腕部と、この腕部に備えられ積載物を固
定するための保持部材とを具備することによって達成さ
れる。
また、上記構成において車両がセダンタイプの場合、
上記固定装置本体が後部座席後方のアッパーバックと後
部デッキとの間に架け渡されているようにしてもよい。
上記固定装置本体が後部座席後方のアッパーバックと後
部デッキとの間に架け渡されているようにしてもよい。
さらに、上記構成において好ましくは、固定装置本体
が起倒自在に形成されると共に、前記後部座席背部の裏
面に収納自在に形成されることができる。
が起倒自在に形成されると共に、前記後部座席背部の裏
面に収納自在に形成されることができる。
上記構成によれば、トランクスルー型車両の後部座席
を折り畳んで、上記トランクルームから後部座席背部の
裏面上に長尺物を積載するに際して、該後部座席後方の
デッキ上に起立された本発明の積載物固定装置の固定装
置本体から腕部を車幅方向に張り出させる。
を折り畳んで、上記トランクルームから後部座席背部の
裏面上に長尺物を積載するに際して、該後部座席後方の
デッキ上に起立された本発明の積載物固定装置の固定装
置本体から腕部を車幅方向に張り出させる。
そして、この張り出させた腕部に、例えばスキー板の
ような長尺物を、該腕部に備えられた保持部材によって
固定する。
ような長尺物を、該腕部に備えられた保持部材によって
固定する。
これにより、長尺物は本発明の積載物固定装置によっ
て強制的に固定されることにより、車両の急発進時や急
停車時等においても当該長尺物が車室内で移動すること
がなく収まり良く保管され、それ自体や前部座席背部の
裏面等を破損するようなことがない。
て強制的に固定されることにより、車両の急発進時や急
停車時等においても当該長尺物が車室内で移動すること
がなく収まり良く保管され、それ自体や前部座席背部の
裏面等を破損するようなことがない。
また、車両がセダンタイプの場合には、後部座席後方
のアッパーバックと後部デッキとの間に固定装置本体が
架け渡されている。従って、後部座席を折り畳んでアッ
パーバックと後部デッキとの間に空間が形成されても、
固定装置本体によってアッパーバックと後部デッキとが
固定されるので、当該アッパーバックに制振効果が与え
られ、これに起因するこもり音が車室内に発生するのを
防止することができる。
のアッパーバックと後部デッキとの間に固定装置本体が
架け渡されている。従って、後部座席を折り畳んでアッ
パーバックと後部デッキとの間に空間が形成されても、
固定装置本体によってアッパーバックと後部デッキとが
固定されるので、当該アッパーバックに制振効果が与え
られ、これに起因するこもり音が車室内に発生するのを
防止することができる。
さらに、固定装置本体が起倒自在に形成されると共
に、前記後部座席背部の裏面に収納自在に形成された場
合には、この後部座席背部を折り畳む際に上記固定装置
本体を転倒させれば、必要に応じて本発明の積載物固定
装置を後部座席背部内に格納することができる。
に、前記後部座席背部の裏面に収納自在に形成された場
合には、この後部座席背部を折り畳む際に上記固定装置
本体を転倒させれば、必要に応じて本発明の積載物固定
装置を後部座席背部内に格納することができる。
以下、本発明のトランクスルー型車両の積載物固定装
置の一実施例をセダンタイプの自動車を例にとり、添付
図面に基づいて詳細に説明する。
置の一実施例をセダンタイプの自動車を例にとり、添付
図面に基づいて詳細に説明する。
第1図に示されているように、このセダンタイプのト
ランクスルー方式の一例としては、後部座席10の背部10
aのほぼ全部が前方に折り畳み自在に形成されており、
この後部座席10の背部10aを折り畳んだときにアッパー
バック11と後部デッキ(後述する第2図中、12に示す)
との間にトランクルーム13と車室内とを貫通する空間を
形成し、後部座席背部10aの裏面上の容積だけトランク
ルーム13の積載スペースを拡大するものがある。
ランクスルー方式の一例としては、後部座席10の背部10
aのほぼ全部が前方に折り畳み自在に形成されており、
この後部座席10の背部10aを折り畳んだときにアッパー
バック11と後部デッキ(後述する第2図中、12に示す)
との間にトランクルーム13と車室内とを貫通する空間を
形成し、後部座席背部10aの裏面上の容積だけトランク
ルーム13の積載スペースを拡大するものがある。
このトランクスルー型車両の後部座席10の後方には、
第1図及び第2図に示されているように、本発明の積載
物固定装置14が設けられている。
第1図及び第2図に示されているように、本発明の積載
物固定装置14が設けられている。
この積載物固定装置14の固定装置本体14aは、後部座
席10の後方のデッキ12上に起立されているう。この固定
装置本体14aは、本実施例にあっては第3図(A)に示
されているように、H型鋼材15にて形成されている。こ
の固定装置本体14aの材料としては、この他の第3図
(B)に示されている矩形筒状材16や、第3図(C)に
示されているチャネル材17を使用することが考えられ
る。
席10の後方のデッキ12上に起立されているう。この固定
装置本体14aは、本実施例にあっては第3図(A)に示
されているように、H型鋼材15にて形成されている。こ
の固定装置本体14aの材料としては、この他の第3図
(B)に示されている矩形筒状材16や、第3図(C)に
示されているチャネル材17を使用することが考えられ
る。
この固定装置本体14aの基部は、上記後部デッキ12上
の車幅方向略中央に固定された断面コ字状のブラケット
18にピン19によって取り付けられ、このピン19を支点と
して回動して起倒するようになっている。
の車幅方向略中央に固定された断面コ字状のブラケット
18にピン19によって取り付けられ、このピン19を支点と
して回動して起倒するようになっている。
第4図は通常の後部座席使用時の状態を示し、第5図
は後部座席のみを折り畳んだ状態を示し、また第6図は
後部座席を折り畳み且つ固定装置本体を転倒させた状態
を示すものである。
は後部座席のみを折り畳んだ状態を示し、また第6図は
後部座席を折り畳み且つ固定装置本体を転倒させた状態
を示すものである。
図示されているように、上記固定装置本体14aの頂部
には、上記アッパーバック11に設けられたストライカー
20と嵌合するロック21が設けられている。
には、上記アッパーバック11に設けられたストライカー
20と嵌合するロック21が設けられている。
即ち、上記固定装置本体14aの頂部に位置するロック2
1が上記アッパーバック11に設けられたストライカー20
に嵌合したときに、該固定装置本体14aは起立状態に維
持されるようになっている。これにより、上記固定装置
本体14aは後部座席10後方のアッパーバック11と後部デ
ッキ12との間に架け渡された状態になる。
1が上記アッパーバック11に設けられたストライカー20
に嵌合したときに、該固定装置本体14aは起立状態に維
持されるようになっている。これにより、上記固定装置
本体14aは後部座席10後方のアッパーバック11と後部デ
ッキ12との間に架け渡された状態になる。
第2図に示されているように、この固定装置本体14a
には、これから車幅方向に張り出す腕部14bが折り畳み
自在に備えられている。具体的には、上記腕部14bは固
定装置本体14aに二本備えられており、各腕部14bの基部
が上記固定装置本体14aの基部近傍にピン23によって取
り付けられ、このピン23を支点として回動し、それぞれ
車幅方向外方に張り出したり固定装置本体14aに折り畳
まれるようになっている。本実施例にあっては、上記固
定装置本体14aをH型鋼材15で形成したので、該H型鋼
材15の凹部内に上記腕部14bを収納することができる。
には、これから車幅方向に張り出す腕部14bが折り畳み
自在に備えられている。具体的には、上記腕部14bは固
定装置本体14aに二本備えられており、各腕部14bの基部
が上記固定装置本体14aの基部近傍にピン23によって取
り付けられ、このピン23を支点として回動し、それぞれ
車幅方向外方に張り出したり固定装置本体14aに折り畳
まれるようになっている。本実施例にあっては、上記固
定装置本体14aをH型鋼材15で形成したので、該H型鋼
材15の凹部内に上記腕部14bを収納することができる。
上記固定装置本体14aの上記ロック21近傍には、この
固定装置本体14aに折り畳んだ腕部14bを係止して、その
状態に維持するためのフック24が回動自在に設けられて
いる。
固定装置本体14aに折り畳んだ腕部14bを係止して、その
状態に維持するためのフック24が回動自在に設けられて
いる。
この腕部14bには、これが上記固定装置本体14aから車
幅方向外方に張り出されたときに上面となる部分にスキ
ー板等の長尺物25を載置するよう、凹状に形成された受
部26が形成されている。
幅方向外方に張り出されたときに上面となる部分にスキ
ー板等の長尺物25を載置するよう、凹状に形成された受
部26が形成されている。
各腕部14bの両端部には係合ピン27が設けられてお
り、これら係合ピン27には第7図に示されているような
両端部に係合孔28aの形成された保持部材28が取り付け
られ、上記受部26を覆っている。この保持部材28はゴム
等の弾性部材によって形成され、上記受部26との間に長
尺物25を挟んで、その弾性力で長尺物25を付勢して固定
するようになっている。
り、これら係合ピン27には第7図に示されているような
両端部に係合孔28aの形成された保持部材28が取り付け
られ、上記受部26を覆っている。この保持部材28はゴム
等の弾性部材によって形成され、上記受部26との間に長
尺物25を挟んで、その弾性力で長尺物25を付勢して固定
するようになっている。
また、上記腕部14bの車幅方向外方に張り出される先
端部の下面には、張り出された腕部14bから下方に略90
゜回動するように、ピン29に支承された脚部30が設けら
れている。この腕部14bはこの脚部30により、略水平に
支持されるようになっている。
端部の下面には、張り出された腕部14bから下方に略90
゜回動するように、ピン29に支承された脚部30が設けら
れている。この腕部14bはこの脚部30により、略水平に
支持されるようになっている。
さらに、固定装置本体14aは上記後部デッキ12に設け
られたブラケット18にピン19により起倒自在に形成され
ているが、第8図に示されているように、後部座席背部
10aの裏面には転倒状態の固定装置本体14aを収納するた
めの収納凹部31が形成されている。
られたブラケット18にピン19により起倒自在に形成され
ているが、第8図に示されているように、後部座席背部
10aの裏面には転倒状態の固定装置本体14aを収納するた
めの収納凹部31が形成されている。
尚、本実施例の積載物固定装置14の固定装置本体14a
は、第4図乃至第6図に示すように、後部デッキ12から
アッパーバック11に後方へ傾斜して架け渡されている。
従って、腕部14bが断面矩形の材料にて形成されている
場合には、これら車幅方向に張り出すと、該腕部14bの
角部が最上部に位置することになり、受部26の形成され
た載置面が傾斜することになる。しかし、これによりス
キー板等の長尺物25を傾斜させて腕部14bに固定するこ
とができるので、長尺物25を短い収納空間に保管するこ
とができる。
は、第4図乃至第6図に示すように、後部デッキ12から
アッパーバック11に後方へ傾斜して架け渡されている。
従って、腕部14bが断面矩形の材料にて形成されている
場合には、これら車幅方向に張り出すと、該腕部14bの
角部が最上部に位置することになり、受部26の形成され
た載置面が傾斜することになる。しかし、これによりス
キー板等の長尺物25を傾斜させて腕部14bに固定するこ
とができるので、長尺物25を短い収納空間に保管するこ
とができる。
ただし、腕部14bに備えられた脚部30も、該腕部14bを
傾斜状態で支持することになるので、上記脚部30の底面
を斜めに切り欠く必要がある。
傾斜状態で支持することになるので、上記脚部30の底面
を斜めに切り欠く必要がある。
固定装置本体14aが後部デッキ12からアッパーバック1
1に略垂直に架け渡されている場合や、腕部14bが断面円
形の材料にて形成されている場合等には、このような不
具合は無い。
1に略垂直に架け渡されている場合や、腕部14bが断面円
形の材料にて形成されている場合等には、このような不
具合は無い。
次に、上記実施例における作用を述べる。
第4図に示したように、通常の後部座席使用時の状態
では、固定装置本体14aの頂部に位置されたロック21を
アッパーバック11に設けたストライカー20に固定し、上
記腕部14b及び脚部30を折り畳んだ状態で、該固定装置
本体14aが後部座席10の背部10aに沿って起立している。
では、固定装置本体14aの頂部に位置されたロック21を
アッパーバック11に設けたストライカー20に固定し、上
記腕部14b及び脚部30を折り畳んだ状態で、該固定装置
本体14aが後部座席10の背部10aに沿って起立している。
また、本実施例の積載物固定装置14を使用する場合に
は、第5図に示したように、後部座席10の背部10aを前
方へ折り畳み、上記固定装置本体14aは起立状態に維持
させる。
は、第5図に示したように、後部座席10の背部10aを前
方へ折り畳み、上記固定装置本体14aは起立状態に維持
させる。
そして、第1図及び第2図に示すように、上記固定装
置本体14aから腕部14bを車幅方向に張り出させると共
に、該腕部14bから脚部30を下方に回動させる。
置本体14aから腕部14bを車幅方向に張り出させると共
に、該腕部14bから脚部30を下方に回動させる。
次に、腕部14bの受部に長尺物25を載置すると共に、
該長尺物25を保持部材28で固定する。具体的には、この
保持部材28は弾性部材にて形成されており、その両端部
に形成された係合孔28aを上記腕部14bの両端部に設けら
れた係合ピン27に係合して、その弾性力により上記腕部
14bの受部26との間に長尺物25を固定するものである。
該長尺物25を保持部材28で固定する。具体的には、この
保持部材28は弾性部材にて形成されており、その両端部
に形成された係合孔28aを上記腕部14bの両端部に設けら
れた係合ピン27に係合して、その弾性力により上記腕部
14bの受部26との間に長尺物25を固定するものである。
これにより、長尺物25は本発明の積載物固定載置14に
よって強制的に固定されることになり、車両の急発進時
や急停車時等においても当該長尺物25が車室内で移動す
ることがなく収まり良く保管され、それ自体や前部座席
背部の裏面等の破損を防止することができる。
よって強制的に固定されることになり、車両の急発進時
や急停車時等においても当該長尺物25が車室内で移動す
ることがなく収まり良く保管され、それ自体や前部座席
背部の裏面等の破損を防止することができる。
幅の広い長尺物25を載置する場合等には、本実施例の
積載物固定装置14は邪魔になるので、第6図に示したよ
うに、固定装置本体14aを転倒させ、折り畳んだ後部座
席背部10aの裏面に形成した収納凹部31に積載物固定装
置14を後部座席背部10a内に格納することができる。
積載物固定装置14は邪魔になるので、第6図に示したよ
うに、固定装置本体14aを転倒させ、折り畳んだ後部座
席背部10aの裏面に形成した収納凹部31に積載物固定装
置14を後部座席背部10a内に格納することができる。
そして、第9図に示されているように、後部座席10の
背部10aを起こせば、該背部10aに支持されて積載物固定
装置14も起立し、その動作によりこの積載物固定装置14
の固定装置本体14aの頂部に位置されたロック21がアッ
パーバック11に設けられたストライカー20に嵌合して、
第4図に示した通常の後部座席使用状態に戻ることにな
る。
背部10aを起こせば、該背部10aに支持されて積載物固定
装置14も起立し、その動作によりこの積載物固定装置14
の固定装置本体14aの頂部に位置されたロック21がアッ
パーバック11に設けられたストライカー20に嵌合して、
第4図に示した通常の後部座席使用状態に戻ることにな
る。
また、本実施例のように車両がセダンタイプの場合に
は、後部座席後方のアッパーバック11と後部デッキ12と
の間に固定装置本体14aが架け渡されているので、後部
座席背部10aを折り畳んでアッパーバック11と後部デッ
キ12との間に空間が形成されても、固定装置本体14aに
よってアッパーバック11と後部デッキ12とが固定される
ことになる。
は、後部座席後方のアッパーバック11と後部デッキ12と
の間に固定装置本体14aが架け渡されているので、後部
座席背部10aを折り畳んでアッパーバック11と後部デッ
キ12との間に空間が形成されても、固定装置本体14aに
よってアッパーバック11と後部デッキ12とが固定される
ことになる。
これにより、アッパーバック1に制振効果が与えら
れ、車室内にこれに起因するこもり音が発生するのを防
止することができる。
れ、車室内にこれに起因するこもり音が発生するのを防
止することができる。
さらに、本実施例の積載物固定装置14によって、アッ
パーバック11を後部デッキ12から支持することができ、
車両構造強度を向上させることができる。
パーバック11を後部デッキ12から支持することができ、
車両構造強度を向上させることができる。
以上述べたように、本発明のトランクスルー型車両の
積載物固定装置によれば、後部座席を前方に折り畳んで
トランクルームから座席背面上にかけて長尺物を車室内
に保管する場合に、この長尺物を固定してその移動を防
止することができ、且つアッパーバックの振動に起因し
て車室内に発生するこもり音を低減することができると
いう優れた効果を発揮する。
積載物固定装置によれば、後部座席を前方に折り畳んで
トランクルームから座席背面上にかけて長尺物を車室内
に保管する場合に、この長尺物を固定してその移動を防
止することができ、且つアッパーバックの振動に起因し
て車室内に発生するこもり音を低減することができると
いう優れた効果を発揮する。
第1図は本発明のトランクスルー型車両の積載物固定装
置の一実施例を示す斜視図、 第2図は本発明の積載物固定装置の動作を示す一部破断
正面図、 第3図(A)(B)(C)は本発明の積載物固定装置の
固定装置本体の断面形状を示す第1図のIII−III線矢視
図、 第4図は本発明における通常の後部座席使用時の状態を
示す側面図、 第5図は本発明における後部座席のみを折り畳んだ状態
を示す側面図、 第6図は本発明における後部座席を折り畳み且つ固定装
置本体を転倒させた状態を示す側面図、 第7図は本発明のトランクスルー型車両の積載物固定装
置に使用する保持部材を示す概略図、 第8図は本発明における後部座席を折り畳んだ状態を示
す斜視図、 第9図は本発明における後部座席を起こす動作を示す側
面図である。 第10図は従来のトランクスルー型車両を示す斜視図であ
る。 10……後部座席;10a……後部座席;11……アッパーバッ
ク;12……後部デッキ;13……トランクルーム;14……ト
ランクスルー型車両の積載物固定装置;14a……固定装置
本体;14b……腕部;25……長尺の積載物;30……保持部
材;31……収納凹部。
置の一実施例を示す斜視図、 第2図は本発明の積載物固定装置の動作を示す一部破断
正面図、 第3図(A)(B)(C)は本発明の積載物固定装置の
固定装置本体の断面形状を示す第1図のIII−III線矢視
図、 第4図は本発明における通常の後部座席使用時の状態を
示す側面図、 第5図は本発明における後部座席のみを折り畳んだ状態
を示す側面図、 第6図は本発明における後部座席を折り畳み且つ固定装
置本体を転倒させた状態を示す側面図、 第7図は本発明のトランクスルー型車両の積載物固定装
置に使用する保持部材を示す概略図、 第8図は本発明における後部座席を折り畳んだ状態を示
す斜視図、 第9図は本発明における後部座席を起こす動作を示す側
面図である。 第10図は従来のトランクスルー型車両を示す斜視図であ
る。 10……後部座席;10a……後部座席;11……アッパーバッ
ク;12……後部デッキ;13……トランクルーム;14……ト
ランクスルー型車両の積載物固定装置;14a……固定装置
本体;14b……腕部;25……長尺の積載物;30……保持部
材;31……収納凹部。
Claims (3)
- 【請求項1】後部にトランクルームを有する形式の自動
車の後部座席背部の一部または全部を前方に折り畳んで
上記トランクルームと車室内とを貫通する空間を形成
し、上記トランクルームから後部座席背部の裏面上に長
尺の積載物を積載できるようにしたトランクスルー型車
両において、 上記後部座席後方のデッキ上に起立された固定装置本体
と、該固定装置本体に折り畳み自在に備えられた車幅方
向に張り出すように形成された腕部と、該腕部に備えら
れ積載物を固定するための保持部材とからなることを特
徴とする、トランクスルー型車両の積載物固定装置。 - 【請求項2】前記固定装置本体が、後部座席後方のアッ
パーバックと後部デッキとの間に架け渡されていること
を特徴とする、請求項1記載のトランクスルー型車両の
積載物固定装置。 - 【請求項3】前記固定装置本体が、起倒自在に形成され
ると共に、前記後部座席背部の裏面に収納自在に形成さ
れていることを特徴とする、請求項1または請求項2記
載のトランクスルー型車両の積載物固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2056045A JP2676639B2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | トランクスルー型車両の積載物固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2056045A JP2676639B2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | トランクスルー型車両の積載物固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03258625A JPH03258625A (ja) | 1991-11-18 |
JP2676639B2 true JP2676639B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=13016117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2056045A Expired - Lifetime JP2676639B2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | トランクスルー型車両の積載物固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2676639B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015076247A1 (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 本田技研工業株式会社 | 車体後部構造 |
-
1990
- 1990-03-07 JP JP2056045A patent/JP2676639B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03258625A (ja) | 1991-11-18 |
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