JP2657033B2 - 空気入りタイヤのビード部の構造 - Google Patents
空気入りタイヤのビード部の構造Info
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- JP2657033B2 JP2657033B2 JP4315683A JP31568392A JP2657033B2 JP 2657033 B2 JP2657033 B2 JP 2657033B2 JP 4315683 A JP4315683 A JP 4315683A JP 31568392 A JP31568392 A JP 31568392A JP 2657033 B2 JP2657033 B2 JP 2657033B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高速走行用タイヤにお
いて、操縦安定性を高めかつタイヤの軽量化を図り、し
かもその成形を容易とした空気入りタイヤのビード部の
構造に関する。
いて、操縦安定性を高めかつタイヤの軽量化を図り、し
かもその成形を容易とした空気入りタイヤのビード部の
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、高速道路網が整備されるととも
に、乗用車にあっては高速化、又ライトバン、小型トラ
ックにあっても高速化及び、高荷重化が進められてお
り、これらの車両に用いるタイヤとして偏平率が６０％
以下の偏平タイヤが広く使用されるようになった。この
ような偏平タイヤは、車両の運動性能確保のため、サイ
ドウォール部、ビード部の剛性を高める必要があり、操
縦安定性と乗心地との両立が難しいという問題がある。
に、乗用車にあっては高速化、又ライトバン、小型トラ
ックにあっても高速化及び、高荷重化が進められてお
り、これらの車両に用いるタイヤとして偏平率が６０％
以下の偏平タイヤが広く使用されるようになった。この
ような偏平タイヤは、車両の運動性能確保のため、サイ
ドウォール部、ビード部の剛性を高める必要があり、操
縦安定性と乗心地との両立が難しいという問題がある。
【０００３】なお従来、高性能を目指したタイヤにあっ
ては、そのカーカスの構成が図４に示す如く、カーカス
ａを２枚のカーカスプライｂ、ｂを用いて形成するとと
もに、各カーカスプライをビード部ｃのビードコアｄの
周りを同じ方向に巻上げたいわゆる２−０構成が一般的
であった。
ては、そのカーカスの構成が図４に示す如く、カーカス
ａを２枚のカーカスプライｂ、ｂを用いて形成するとと
もに、各カーカスプライをビード部ｃのビードコアｄの
周りを同じ方向に巻上げたいわゆる２−０構成が一般的
であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カーカスを前
記２−０構成とした場合、充分な横方向、前後方向及び
ねじり剛性を確保し、操縦安定性と乗心地の両立を図る
ことが難しくなる。又前記２−０のカーカス構成とする
ことによって、タイヤ重量が増すという問題がある。
記２−０構成とした場合、充分な横方向、前後方向及び
ねじり剛性を確保し、操縦安定性と乗心地の両立を図る
ことが難しくなる。又前記２−０のカーカス構成とする
ことによって、タイヤ重量が増すという問題がある。
【０００５】発明者は前記問題点を解決すべく種々、試
作、実験を重ねた結果、 イ）カーカスを２枚のカーカスプライで構成し、そのう
ち１枚をビードコアで内から外に折返し高い位置まで巻
上げるとともに、他の１枚の外側におろすいわゆる１−
１構成とすること、
作、実験を重ねた結果、 イ）カーカスを２枚のカーカスプライで構成し、そのう
ち１枚をビードコアで内から外に折返し高い位置まで巻
上げるとともに、他の１枚の外側におろすいわゆる１−
１構成とすること、
【０００６】ロ）さらにビード部を補強層を用いて補強
する、ことにより、前記問題点を解決しうることを見出
し、本発明を完成させたのである。
する、ことにより、前記問題点を解決しうることを見出
し、本発明を完成させたのである。
【０００７】本発明は、偏平タイヤであっても軽量かつ
操縦安定性を保持しうる空気入りタイヤのビード部の構
造の提供を目的としている。
操縦安定性を保持しうる空気入りタイヤのビード部の構
造の提供を目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部をへてビード部のビードコアで内側
から外側に折返しかつ前記ビードコアから上方にのびる
ビードエーペックスの外向き面に沿って折返すハイター
ンアップ構造の折返し部を有する第１のカーカスプラ
イ、トレッド部からサイドウォール部をへて前記折返し
部とビードエーペックスの外向き面との間を通り前記ビ
ードコアから上方に隔てる位置で下端が途切れる第２の
カーカスプライ、前記ビードエーペックスの外向き面と
第２のカーカスプライとの間、第２のカーカスプライと
第１のカーカスプライの折返し部との間、又は第１のカ
ーカスプライの折返し部の外側に配され半径方向上下に
のびるスチールコードを用いた補強層、及び第１のカー
カスプライの本体部とビードエーペックスの内向き面と
の間で立上がりかつビードコアを包んで内側から外側に
折返すとともに前記ビードエーペックスの外向き面に沿
って巻返しかつ上端が前記補強層の下端下方で途切れる
巻返し部を有し、しかも有機繊維コードを用いた保護層
を具えてなる空気入りタイヤのビード部の構造である。
らサイドウォール部をへてビード部のビードコアで内側
から外側に折返しかつ前記ビードコアから上方にのびる
ビードエーペックスの外向き面に沿って折返すハイター
ンアップ構造の折返し部を有する第１のカーカスプラ
イ、トレッド部からサイドウォール部をへて前記折返し
部とビードエーペックスの外向き面との間を通り前記ビ
ードコアから上方に隔てる位置で下端が途切れる第２の
カーカスプライ、前記ビードエーペックスの外向き面と
第２のカーカスプライとの間、第２のカーカスプライと
第１のカーカスプライの折返し部との間、又は第１のカ
ーカスプライの折返し部の外側に配され半径方向上下に
のびるスチールコードを用いた補強層、及び第１のカー
カスプライの本体部とビードエーペックスの内向き面と
の間で立上がりかつビードコアを包んで内側から外側に
折返すとともに前記ビードエーペックスの外向き面に沿
って巻返しかつ上端が前記補強層の下端下方で途切れる
巻返し部を有し、しかも有機繊維コードを用いた保護層
を具えてなる空気入りタイヤのビード部の構造である。
【０００９】
【作用】第１のカーカスはビードエーペックスの外向き
面に沿って折返すハイターンアップ構造の折返し部を具
えており、かつ第２のカーカスプライは、前記折返し部
とビードエーペックスの外向き面との間を通りビード部
から上方に隔てる位置で下端が途切れている。これによ
り、第１、第２のカーカスプライによって１−１構成の
カーカスを形成し、シエル構成とすることによって、第
１、第２のカーカスプライの張力分布を適正化すること
ができ、サイドウォール部における充分な横方向、前後
方向、さらには捩れに対する剛性を高めつつ乗心地を確
保することが出来る。
面に沿って折返すハイターンアップ構造の折返し部を具
えており、かつ第２のカーカスプライは、前記折返し部
とビードエーペックスの外向き面との間を通りビード部
から上方に隔てる位置で下端が途切れている。これによ
り、第１、第２のカーカスプライによって１−１構成の
カーカスを形成し、シエル構成とすることによって、第
１、第２のカーカスプライの張力分布を適正化すること
ができ、サイドウォール部における充分な横方向、前後
方向、さらには捩れに対する剛性を高めつつ乗心地を確
保することが出来る。
【００１０】又図４に示すような２枚のカーカスプライ
を同じ向きに折返した従来の構成のものに比べてプライ
の総長さが短くてすみ、その分カーカスの軽量化を図り
うる。
を同じ向きに折返した従来の構成のものに比べてプライ
の総長さが短くてすみ、その分カーカスの軽量化を図り
うる。
【００１１】さらに第２のカーカスプライを第１のカー
カスプライとビードエーペックスとの間を通ることによ
り成形が容易となり、またその下端がビードコアから上
方に隔てる位置で途切れているため、フォースバリエー
ションの低下を招くことがない。
カスプライとビードエーペックスとの間を通ることによ
り成形が容易となり、またその下端がビードコアから上
方に隔てる位置で途切れているため、フォースバリエー
ションの低下を招くことがない。
【００１２】加うるに、ビードエーペックスの外側にス
チールコードを用いた補強層を配したため、サイドウォ
ール部、ビード部を効果的に補強でき、操縦安定性を一
層高めることが出来る。
チールコードを用いた補強層を配したため、サイドウォ
ール部、ビード部を効果的に補強でき、操縦安定性を一
層高めることが出来る。
【００１３】又第１のカーカスプライの本体部の内側に
ビードコアを包む保護層を設けることにより、ビード部
の寸法精度が高まり、ビード部の仕上がりを向上でき
る。
ビードコアを包む保護層を設けることにより、ビード部
の寸法精度が高まり、ビード部の仕上がりを向上でき
る。
【００１４】このように本願発明は、前記した各構成が
有機的に総合しかつ一体化することによって、偏平タイ
ヤであっても、操縦安定性と乗心地とを両立でき、かつ
軽量化を図ることが出来るとともに、成形を容易としか
つフォースバリエーションの良好な、経済的な生産をな
しうる。
有機的に総合しかつ一体化することによって、偏平タイ
ヤであっても、操縦安定性と乗心地とを両立でき、かつ
軽量化を図ることが出来るとともに、成形を容易としか
つフォースバリエーションの良好な、経済的な生産をな
しうる。
【００１５】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図１において空気入りタイヤのビード部の構造（以
下ビード部の構造という）は、本例では偏平率が６０％
以下の偏平なタイヤ１であって、該タイヤ１はトレッド
面２Ａを形成するトレッド部２と、その両側からタイヤ
半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部３、３
と、該サイドウォール部３の内方にのびるビード部４と
を有する。
る。図１において空気入りタイヤのビード部の構造（以
下ビード部の構造という）は、本例では偏平率が６０％
以下の偏平なタイヤ１であって、該タイヤ１はトレッド
面２Ａを形成するトレッド部２と、その両側からタイヤ
半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部３、３
と、該サイドウォール部３の内方にのびるビード部４と
を有する。
【００１６】又タイヤ１には、トレッド部２からサイド
ウォール部３をへてビード部４のビードコア５で内側か
ら外側に折返し、かつビードコア５から上方にのびるビ
ードエーペックス６の外向き面６ａに沿って折返す折返
し部７を有する第１のカーカスプライ９と、前記トレッ
ド部２からサイドウォール部３をへて前記折返し部７と
ビードエーペックス６の外向き面６ａとの間を通り下方
にのびる第２のカーカスプライ１０とからなるカーカス
８とを具える。
ウォール部３をへてビード部４のビードコア５で内側か
ら外側に折返し、かつビードコア５から上方にのびるビ
ードエーペックス６の外向き面６ａに沿って折返す折返
し部７を有する第１のカーカスプライ９と、前記トレッ
ド部２からサイドウォール部３をへて前記折返し部７と
ビードエーペックス６の外向き面６ａとの間を通り下方
にのびる第２のカーカスプライ１０とからなるカーカス
８とを具える。
【００１７】なお本実施例では、前記トレッド部２の内
部かつカーカス８の外側にベルト層１５と、そのベルト
層１５の外側に、該ベルト層１５のリフテングを防止す
るバンド層１６が配設される。又前記ビードエーペック
ス６は、サイドウォール３の外壁を形成するサイドウォ
ールゴム１７よりも硬質のゴムにより形成された細長三
角形をなす。
部かつカーカス８の外側にベルト層１５と、そのベルト
層１５の外側に、該ベルト層１５のリフテングを防止す
るバンド層１６が配設される。又前記ビードエーペック
ス６は、サイドウォール３の外壁を形成するサイドウォ
ールゴム１７よりも硬質のゴムにより形成された細長三
角形をなす。
【００１８】前記第１、第２のカーカスプライ９、１０
は、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリア
ミドなどの有機繊維をタイヤ赤道Ｃに対して傾けて、か
つ互いに平行に並べて配したラジアル又はセミラジアル
のカーカスコードを有し、前記第１のカーカスプライ９
は、その折返し部７の上端をタイヤ最大巾点Ｂよりも上
方に位置させたいわゆるハイターンアップ構造としてい
る。又第２のカーカスプライ１０は、その下端を前記ビ
ードコア５から上方に隔てる位置に位置させ、これらの
第１、第２のカーカス９、１０によって、１−１ＨＴＵ
構成のカーカス８を形成している。
は、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリア
ミドなどの有機繊維をタイヤ赤道Ｃに対して傾けて、か
つ互いに平行に並べて配したラジアル又はセミラジアル
のカーカスコードを有し、前記第１のカーカスプライ９
は、その折返し部７の上端をタイヤ最大巾点Ｂよりも上
方に位置させたいわゆるハイターンアップ構造としてい
る。又第２のカーカスプライ１０は、その下端を前記ビ
ードコア５から上方に隔てる位置に位置させ、これらの
第１、第２のカーカス９、１０によって、１−１ＨＴＵ
構成のカーカス８を形成している。
【００１９】前記ビードエーペックス６の外向き面７の
外側には、補強層１１が配される。補強層１１は図１に
示す本実施例において、は前記外向き面６ａと第２のカ
ーカスプライ１０との間に上下に配されその上端は、ビ
ードエーペックス６の先端Ｐの上方かつ折返し部上端よ
りも下方に位置させる一方、その下端は、第２のカーカ
スプライ１０の下端と略同じ高さに位置させている。又
補強層１１は、スチールコードを並べて配しかつコード
をトッピングゴムにより被覆することにより形成された
シート体である。
外側には、補強層１１が配される。補強層１１は図１に
示す本実施例において、は前記外向き面６ａと第２のカ
ーカスプライ１０との間に上下に配されその上端は、ビ
ードエーペックス６の先端Ｐの上方かつ折返し部上端よ
りも下方に位置させる一方、その下端は、第２のカーカ
スプライ１０の下端と略同じ高さに位置させている。又
補強層１１は、スチールコードを並べて配しかつコード
をトッピングゴムにより被覆することにより形成された
シート体である。
【００２０】なお補強層１１は図２に示す如く、第２の
カーカスプライ１０と第１のカーカスプライ９の折返し
部７との間に、さらには図３に示す如く、前記第１のカ
ーカスプライ９の折返し部７の外側にサイドウォールゴ
ム１７に面して配設してもよい。
カーカスプライ１０と第１のカーカスプライ９の折返し
部７との間に、さらには図３に示す如く、前記第１のカ
ーカスプライ９の折返し部７の外側にサイドウォールゴ
ム１７に面して配設してもよい。
【００２１】又、ビード部４には、第１のカーカスプラ
イ９の本体部とビードエーペックス６の内向き面６ｂと
の間で立上がり、かつビードコア５を包んで内側から外
側に折返すとともに、前記ビードエーペックス６の外向
き面６ａに沿って巻返しかつ上端が前記補強層１１の下
端下方で途切れる巻返し部１２を有する保護層１３を具
える。保護層１３は、ナイロン、芳香族ポリアミド繊維
などの有機繊維からなるファブリックをトッピングゴム
により被覆した強靭かつ柔軟なシート体であり、ビード
部の成形精度を高めかつ補強する。
イ９の本体部とビードエーペックス６の内向き面６ｂと
の間で立上がり、かつビードコア５を包んで内側から外
側に折返すとともに、前記ビードエーペックス６の外向
き面６ａに沿って巻返しかつ上端が前記補強層１１の下
端下方で途切れる巻返し部１２を有する保護層１３を具
える。保護層１３は、ナイロン、芳香族ポリアミド繊維
などの有機繊維からなるファブリックをトッピングゴム
により被覆した強靭かつ柔軟なシート体であり、ビード
部の成形精度を高めかつ補強する。
【００２２】前記ベルト層１５は、ナイロン、レーヨ
ン、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維又は、スチー
ルコードをタイヤ赤道Ｃに対して１５〜８５°傾けて配
したベルトプライ１５ａを複数枚本例では２枚重ね合わ
せて形成され、トレッド部２の剛性を高めている。
ン、芳香族ポリアミド繊維などの有機繊維又は、スチー
ルコードをタイヤ赤道Ｃに対して１５〜８５°傾けて配
したベルトプライ１５ａを複数枚本例では２枚重ね合わ
せて形成され、トレッド部２の剛性を高めている。
【００２３】又本実施例では、トレッド部２の前記ベル
ト層１５の外側にバンド層１６が配される。バンド層１
６は、前記ベルト層１５を全面に覆う内のバンドプライ
１６ａと、その外側に配されベルト層１５の両端部を補
強する小巾の外のバンドプライ１６ｂとからなる。
ト層１５の外側にバンド層１６が配される。バンド層１
６は、前記ベルト層１５を全面に覆う内のバンドプライ
１６ａと、その外側に配されベルト層１５の両端部を補
強する小巾の外のバンドプライ１６ｂとからなる。
【００２４】内、外のバンドプライ１６ａ、１６ｂは単
数又は複数本のナイロン、芳香族ポリアミド繊維などの
有機繊維コードをトッピングゴムにより被覆した長尺、
小巾の帯状プライをタイヤ周方向に螺旋巻きすることに
より形成され、高速走行時におけるベルト層１５のリフ
ティングを防止し、高速性を高めかつベルト層１５端部
の剥離を防ぐことにより耐高荷重性及び耐久性を高め
る。
数又は複数本のナイロン、芳香族ポリアミド繊維などの
有機繊維コードをトッピングゴムにより被覆した長尺、
小巾の帯状プライをタイヤ周方向に螺旋巻きすることに
より形成され、高速走行時におけるベルト層１５のリフ
ティングを防止し、高速性を高めかつベルト層１５端部
の剥離を防ぐことにより耐高荷重性及び耐久性を高め
る。
【００２５】
【具体例】タイヤサイズが２０５／５５Ｒ１５ ８７Ｖ
でありかつ図１に示す構成を有するタイヤ（実施例）に
ついて、その性能をテストした。なお同サイズかつ図４
に示す構成からなる従来のタイヤ（比較例）についても
走行テストを行ない性能を比較した。
でありかつ図１に示す構成を有するタイヤ（実施例）に
ついて、その性能をテストした。なお同サイズかつ図４
に示す構成からなる従来のタイヤ（比較例）についても
走行テストを行ない性能を比較した。
【００２６】なお試供タイヤを２０００ｃｃ乗用車に装
着し下記テストを行った。 ａ）サーキットのラップタイム 一周約３．７kmのサーキットを周回し一周毎にラップタ
イムを測定した。
着し下記テストを行った。 ａ）サーキットのラップタイム 一周約３．７kmのサーキットを周回し一周毎にラップタ
イムを測定した。
【００２７】ｂ）乗心地 荒れたアスファルト路面及び目地、突起の多い路面等を
走行した際のドライバーの官能を５段階に評価した。３
が平均であり数値が大きい方が良好であることを示す。
テスト結果を表１に示す。
走行した際のドライバーの官能を５段階に評価した。３
が平均であり数値が大きい方が良好であることを示す。
テスト結果を表１に示す。
【００２８】
【表１】
【００２９】テストの結果、実施例のものは比較例のも
のに比べて、サーキットラップタイムが約１．０秒上廻
っており、高速性、操縦安定性が向上したこと、又同時
に乗心地も確保できたことを確認できた。
のに比べて、サーキットラップタイムが約１．０秒上廻
っており、高速性、操縦安定性が向上したこと、又同時
に乗心地も確保できたことを確認できた。
【００３０】
【発明の効果】叙上の如く本発明のビード部の構造は、
前記構成を具えることにより、操縦安定性を高めつつ乗
心地性能を確保しかつタイヤの軽量化を図りうるととも
に、成形が容易でフォースバリエーションが良好なタイ
ヤの経済的な生産が可能となる。
前記構成を具えることにより、操縦安定性を高めつつ乗
心地性能を確保しかつタイヤの軽量化を図りうるととも
に、成形が容易でフォースバリエーションが良好なタイ
ヤの経済的な生産が可能となる。
【図１】本発明の一実施例を示すタイヤ右半分断面図で
ある。
ある。
【図２】ビード部の他の態様を示す断面図である。
【図３】ビード部の他の態様を示す断面図である。
【図４】従来技術を示す断面図である。
２ トレッド部 ２Ａ トレッド面 ３ サイドウォール部 ４ ビード部 ５ ビードコア ６ ビードエーペックス ６ａ 外向き面 ７ 折返し部 ８ カーカス ９ 第１のカーカスプライ １０ 第２のカーカスプライ １１ 補強層 １２ 巻返し部 １３ 保護層 Ｃ タイヤ赤道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−24205（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−286406（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−63402（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−155812（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−4615（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−197210（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−358902（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−310110（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−69438（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−169303（ＪＰ，Ａ) 実公 昭52−48482（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
ード部のビードコアで内側から外側に折返しかつ前記ビ
ードコアから上方にのびるビードエーペックスの外向き
面に沿って折返すハイターンアップ構造の折返し部を有
する第１のカーカスプライ、トレッド部からサイドウォ
ール部をへて前記折返し部とビードエーペックスの外向
き面との間を通り前記ビードコアから上方に隔てる位置
で下端が途切れる第２のカーカスプライ、前記ビードエ
ーペックスの外向き面と第２のカーカスプライとの間、
第２のカーカスプライと第１のカーカスプライの折返し
部との間、又は第１のカーカスプライの折返し部の外側
に配され半径方向上下にのびるスチールコードを用いた
補強層、及び第１のカーカスプライの本体部とビードエ
ーペックスの内向き面との間で立上がりかつビードコア
を包んで内側から外側に折返すとともに前記ビードエー
ペックスの外向き面に沿って巻返しかつ上端が前記補強
層の下端下方で途切れる巻返し部を有し、しかも有機繊
維コードを用いた保護層を具えてなる空気入りタイヤの
ビード部の構造。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4315683A JP2657033B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 空気入りタイヤのビード部の構造 |
| CA002109264A CA2109264A1 (en) | 1992-10-30 | 1993-10-26 | Pneumatic tire |
| US08/141,206 US5479977A (en) | 1992-10-30 | 1993-10-26 | Pneumatic tire with carcass structure for increased sidewall rigidity |
| DE69301222T DE69301222T2 (de) | 1992-10-30 | 1993-10-29 | Luftreifen |
| EP93308669A EP0595653B1 (en) | 1992-10-30 | 1993-10-29 | Pneumatic tyre |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4315683A JP2657033B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 空気入りタイヤのビード部の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06143946A JPH06143946A (ja) | 1994-05-24 |
| JP2657033B2 true JP2657033B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=18068302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4315683A Expired - Fee Related JP2657033B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 空気入りタイヤのビード部の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2657033B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6494029B2 (ja) * | 2015-07-13 | 2019-04-03 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
| JP7139776B2 (ja) * | 2018-08-20 | 2022-09-21 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
| KR102194785B1 (ko) * | 2019-04-15 | 2020-12-24 | 한국타이어앤테크놀로지 주식회사 | 보강재를 구비한 공기압 타이어 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP4315683A patent/JP2657033B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06143946A (ja) | 1994-05-24 |
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