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JP2655379C - - Google Patents

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Publication number
JP2655379C
JP2655379C JP2655379C JP 2655379 C JP2655379 C JP 2655379C JP 2655379 C JP2655379 C JP 2655379C
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JP
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magnetic layer
magnetic
powder
layer
recording
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Japanese (ja)
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Publication date

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、高密度記録用磁気記録ディスクに関し、特に、データ記録用の磁気
ディスクに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 磁気記録技術は、媒体の繰り返し使用が可能であること、信号の電子化が容易
であり周辺電子機器との組み合わせによるシステムの構築が可能であること、信
号の修正も簡単にできること等の他の記録方式にはない優れた特長を有すること
から、ビデオ、オーディオ、コンピューター用途等を始めとして様々な分野で幅
広く利用されてきた。そして、機器の小型化、記録再生信号の高品位化、記録の
長時間化、記録容量の増大等の要求に対応するために、記録媒体に対しては記録
密度のより一層の向上が常に望まれてきた。そして、塗布型の磁気記録ディスク
においては、強磁性粉末の粒子サイズを小さくしたり、その分散性を向上させた
り、その磁性層中での充填度を高めたりする方策が種々提案されているさらに有 効な手段として、磁気特性の優れた強磁性金属粉末や六方晶フェライトなどを用
いることも行われている。 【0003】 また、OA機器としてのミニコン、パソコンの普及にともない外部記憶媒体と
しての磁気記録ディスクの普及が著しく、磁気記録ディスクの使用頻度が広がっ
て、温度湿度に関し、幅広い環境条件で使用・保存され、また使用環境の塵埃も
多い場所で使用されるようになってきた。特に、記録の大容量化、小型化を達成
するために記録密度の向上が強く要望されているが、従来のような針状強磁性粉
末を用いて高密度記録に適する磁気記録ディスクを得るには、針状強磁性粉末の
最大寸法を記録波長、あるいは記録ビット長よりも十分小さくする必要がある。
現在、針状強磁性粉末として0.3μm程度の寸法のものがすでに実用に供され
ており、最短記録波長約1μm以下が可能になっている。 【0004】 今後さらに高密度の記録が可能な媒体を得るには、針状強磁性粉末の寸法をな
お一層小さくする必要がある。しかしそのような小さな針状強磁性粉末において
は、太さが100Å以下と極めて細くなり、粒子体積としても10-17cm3以下
と極めて小さくなるため、熱擾乱、表面の効果によって磁気特性が低下し、又磁
性塗膜に磁界を加えても十分な配向が得られない等の問題がある。 【0005】 高密度記録に対応する強磁性粉末として、これまで強磁性金属粉末が検討され
てきており、また近年平板状で板面に垂直な方向に磁化容易軸を有する六方晶系
フェライト粒子を強磁性粉末として用いる磁気記録媒体が開発された(例えば、
特開昭58−6525号、同58−6526号等)。これらによって、強磁性粉
末の平均粒径は0.05μm以下が可能となり、高密度記録化が可能となった。 【0006】 さらに高密度記録のため大幅な狭トラック幅が要求されてきている。これらの
要求を満たすため磁気ディスクにおいても高出力や高記録密度が期待できる強磁
性金属粉末や強磁性六方晶系フェライト粉末の使用が検討されており、サイズの
小型化や媒体の記録密度の向上の要求に応えるべく鋭意開発、実用化が検討され ている。特に高記録密度およびオーバーライト電磁変換特性の向上として磁性層
の薄層化、高出力が望まれ、薄層化に伴い走行耐久性の大幅劣化が懸念されてい
る。 【0007】 即ち、通常、フロッピーディスク等のコンピューター用途の磁気記録ディスク
においては、磁気波長の異なる記録信号の重ね書き(オーバーライト)が必要で
あるが、従来は、周波数で2倍の関係にある2種類の信号、1f及び2f信号の
オーバーライトができれば良かったが、最近強く要望されている10Mバイト以
上の高容量の磁気記録ディスクに対しては、記録波長が短くなっただけではなく
、RLL信号などの周波数比3:8のより広帯域にある複数の信号のオーバーラ
イトが要求されている。記録波長が短く、記録周波数の差が大きい信号を使用し
た場合、記録波長の短い信号を記録波長が長い信号の上に重ね書き(オーバーラ
イト)をうまく行うためには、特開昭58−122623号公報、特開昭61−
74137号公報等に開示されているように、単に磁性層の磁気特性を向上させ
るだけでは限界があった。 【0008】 すなわち、今までの1.0μm以上の厚さの磁性層では、先に記録されている
より長い波長の記録信号の上により短い記録信号を重ね書きしても磁力線が磁性
層の深いところまで達しないために、先に記録されたより長い波長の信号が消去
できないのである。 また、記録密度の向上にともない記録ヘッドのギャップが狭くなってきている
。これにともない、媒体の厚味方向への十分な記録が困難になってきている。 【0009】 そこで、上記問題を解消するために磁性層を1μm以下に薄くすると磁性層は
剥離し易くなり、ドロップアウトの発生要因となる等走行耐久性が確保できず、
信頼性が低下するという問題が起こった。 従って、前記の高密度記録化に対応し得る磁気記録ディスクを提供するために
は、特に再生出力の向上およびオーバーライト特性の確保および走行耐久性が大
きな問題となってきた。 【0010】 また、磁気記録ディスクの走行時の帯電は、塵埃の付着によるドロップアウト
数の増大を招き、それによるエラー・レートが致命的な欠陥となった。この帯電
の問題を改良するために、磁性層中に帯電を防止するために添加物を加える方法
が通常取られており、中でもカーボンブラックを添加する方法が最も有効であり
、広く採用されている。しかしながら、前記の高密度記録用の磁気記録ディスク
にあっては、カーボンブラックの添加は、磁性体充填度を下げ出力の低下を招く
ので、その添加量に限界があり、帯電防止への充分な対処ができなかった。 【0011】 特に、前記の強磁性六方晶系フェライト粉末は、Co−Fe23強磁性粉末、
強磁性金属粉末等と比較し、飽和磁化量が低く、高い出力が得られ難いため高出
力の磁気記録ディスクを提供するには充填密度を上げなければならないが、微粒
子でありかつ形状が六方晶形であるがため、分散性が従来の強磁性粉末に比較し
て劣り、帯電防止性、高再生出力を確保することが基本的に困難である。 【0012】 前記の帯電の防止、高出力化と耐久性の向上を満足させるための種々提案が開
示されている。(特開昭55−55431号、特開昭55−55432号、特開
昭55−55433号、特開昭55−55434号、特開昭60−164926
号、特開昭55−55436号、特開昭62−38523号、特開昭62−15
9337号公報等) 即ち、磁性層と支持体の間に中間層を設けるものであるが、中間層にカーボン
ブラックと結合剤樹脂を塗布し、その後その上に磁性層を形成しようとするもの
である。 【0013】 しかしながら、この方法は、走行耐久性を改善するめには有効であったが、高
密度記録の磁気記録ディスクであって、十分な走行耐久性を確保しつつ、しかも
、優れた電磁変換特性、すなわち高再生出力、オーバーライト特性を満足するこ
とはできなかった。 さらに面倒な問題として、オーバーライト特性を改良するために、磁性層を極 端に薄層化、例えば、0.5μm以下にすると、現状の塗布技術では以下のよう
な問題が生じた。 (1)非磁性支持体上に直接均一の厚さに塗布することが難しい。また、磁性層
が剥離し易い。 (2)中間層(非磁性層)を下層にしてその上に塗布することもできるが、逐次
塗布であると、密着性が問題であり、磁性層が剥離してドロップアウトの原因に
なったりする。 【0014】 そこで、検討の結果、非磁性層と磁性層が湿潤状態の内に重層塗布する、所謂
、ウエット・オン・ウエット塗布方式を採用することが、上記問題を解消するた
めに有効であることが分かった。 しかし、このウエット・オン・ウエット塗布方式を単に適用するだけでは、下
記の問題を解決することはできなかった。 【0015】 非磁性層を設ける場合、磁性層の分散溶剤が重要であり、非磁性層に使用した
溶剤と同種の溶剤であると、非磁性層上に磁性層を塗布した時、磁性層塗布溶剤
が非磁性層を溶解し、非磁性層と磁性層間の境界を乱してしまい結局磁性層の厚
味は大きな膜厚変動をしてしまうこととなる。また、磁性層溶剤を非磁性層を溶
解しない溶剤を使用する場合、磁性層に使用する結合剤樹脂は非常に限定され、
この様な溶剤で塗布した場合、前述した非磁性層と磁性層間の密着力は大幅に低
下してしまい耐久性が極端に低下する。 【0016】 即ち、非磁性層塗布液及び磁性層塗布液は、互いに液状の状態で非磁性支持体
上に塗布されるから、非磁性層と磁性層の界面が入り乱れて、磁性層の厚味変動
が生じ易くなった。磁性層に厚く変動した部分があると、その部分でのオーバー
ライト特性が良好に行えなくなって、先に書き込まれた信号を消去できなくなり
、再生不能となる恐れがあるという問題が生じた。また、磁性層の厚味変動を抑
制しようとすると耐久性が確保でき難くなるという問題も生じた。 【0017】 従って、オーバーライト特性を改良するために磁性層を極力薄くしようとする
と、現状の塗布技術では磁気記録ディスクの平均厚味としては薄くできるが、厚
味変動が大きくなり、ディジタル記録に適した全トラックに渡り、オーバーライ
ト特性が良好でかつ高再生出力な走行耐久性に優れた薄層磁性層を有する磁気記
録ディスクを得ることが困難であった。 【0018】 そして、この問題に対処する有効な方法はいまだに提案されていない。 【0019】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、オーバーライ
ト特性が磁気記録ディスク全トラックに渡り良好で、しかも出力を含めた電磁変
換特性が良好でかつ走行耐久性の優れた高密度磁気記録ディスクを提供すること
を目的としている。 【0020】 【課題を解決するための手段】 本発明は、非磁性支持体上に非磁性粉末及び結合剤樹脂を主体とする非磁性層
並びに強磁性粉末及び結合剤樹脂を主体とする磁性層が、この順で形成されてな
る磁気記録ディスクにおいて、前記磁性層は、非磁性層塗布液の塗布層が湿潤状
態にあるうちに磁性層塗布液をその上に塗布することにより形成されたものであ
り、前記磁性層の厚さは、その平均厚味が0.5μm以下であって、最大厚味と
最小厚味は前記平均厚味の±15%以内にあり、前記非磁性粉末はカーボンブラ
ック及び非磁性無機質粉末を含み、かつ前記磁気記録ディスクの表面電気抵抗が
5×109Ω/sq以下であることを特徴とする磁気記録ディスクであり、これ
により上記課題を解決できる。 【0021】 本発明は、非磁性支持体の上に非磁性層及び磁性層をこの順に設けた磁気記録
ディスクであって、かつ磁性層の平均厚味を0.5μm以下かつ磁性層の最大厚
味(Tmax)と最小厚味(Tmin)を前記平均厚味の±15%以内に制御したこと
を最大の特徴とする。 即ち、本発明は、少なくとも磁性層の厚味およびその変動が上記範囲内にあれ
ば、オーバーライト特性、再生出力等の電磁変換特性が、磁気記録ディスクの全
トラックにおいて安定して良好に提供できることを見出したものである。 【0022】 磁性層の平均厚味(T0)とは、以下により算出される値である。 磁気記録ディスクをウルトラミクロトーム装置で、ダイアモンドカッターを使
用して、幅約約0.1μmの厚さに切り出し、透過型電子顕微鏡でその断面の切
片を5000〜10000倍で写真撮影を行い、8.7cm×10.7cmのプ
リントサイズとし、その後非磁性層と磁性層の界面を強磁性粉末や非磁性粉末の
形状差などの注目して目視判断して黒くふちどりし、かつ磁性層表面も同様にふ
ちどりし、Zeiss社製画像処理装置IBAS2にてふちどりした線の間隔の
長さ(距離)を測定した。測定部位は、長さ20μm(実長)中の磁性層と非磁
性層の前記ふちどりをした界面が形成する山の頂きと磁性層表面間の距離(T1
)と界面が形成する谷の底部と磁性層表面間の距離(T2)を各々5ヵ所求めそ
の総和の平均値を平均厚味とする。 【0023】 また、本発明における最大厚味(Tmax)は、該T2の内最大の測定値を意味し
、同様に最小厚味(Tmin)は、は、該T1の内最小の測定値を意味する。 即ち、本発明においては、下式が全て成立するように磁性層厚味が制御される
。 ΔTmax=100×(Tmax−T0)/T0≦15 (%) (a) ΔTmin=100×(Tmin−T0)/T0≧−15(%) (b) ΔTmax−ΔTmin=100×(Tmax−Tmin)/T0≦30(%) (c) 即ち、式(a)において、15%を超えるか、式(b)において−15%より
小さいと、あるいは更に(c)において30%を超えるとオーバーライト特性、
再生出力等の電磁変換特性を満足することができない。 【0024】 本発明においては、該界面を形成するふちどり曲線は理想的には磁性層厚味が
一定な直線であることが最も好ましい態様(上記(a)、(b)及び(c)にお いて、左辺=0%)であるが、現実的には従来に比べT0を軸に振幅の小さな滑
らかなサイン曲線に類似した曲線が形成されるから、上式(a)および(c)が
成立するのであり、厚味変動が極力抑制されるものである。 【0025】 (a)式において、ΔTmaxは、好ましくは、0≦ΔTmax≦12、特に好まし
くは、0≦ΔTmax≦8の範囲に制御され、ΔTminは、好ましくは、−12≦Δ
min≦0、特に好ましくは、−8≦ΔTmin≦0 の範囲に制御される。 また、本発明においては、該界面のふちどり線は山と谷の間隔が長ければ長い
程好ましい。山と山または谷と谷の距離はなるべく等しいことが望ましい。 【0026】 本発明は、上記範囲に設定したことにより、再生出力、オーバーライト特性等
の電磁変換特性の安定性を著しく向上できる。 また、本発明は、磁性層及び非磁性層を形成するための塗布方式としてウエッ
ト・オン・ウエット塗布方式が磁性層の剥がれ等を防止し、高耐久性磁気記録デ
ィスクを得るために有効であることを見出した。 【0027】 従来のブレードコート法、グラビアコート法等で非磁性層を支持体上に設け、
乾燥後に更に磁性層を設ける方法であると、非磁性層と磁性層間の密着力が十分
でなく本発明の様な超薄層磁性層では、耐久性が劣り、実用に供するのは困難で
あった。 本発明は、少なくともウエット・オン・ウエット塗布方式を採用することによ
り、上記式を満足することができ、かつ非磁性層と磁性層は一体の層の様な特性
となり非磁性層と磁性層間の密着力を高めることができる。 【0028】 該ウエット・オン・ウエット塗布方式の具体的な例としては、下記等が挙げら
れる。 1.磁性塗料の塗布で一般的に用いられるグラビア塗布、ロール塗布、ブレード
塗布、エクストルージョン塗布装置等により、まず非磁性層を塗布し、その層が
湿潤状態にあるうちに、例えば、特公平1−46186号や特開昭60−238 179号、特開平2−265672号の各公報に開示されている非磁性支持体加
圧型エクストルージョン塗布装置により磁性層を塗布する方法。 2.特開昭63−88080号、特開平2−17971号、特開平2−2656
72号の各公報に開示されているような塗布液通液スリットを二つ内蔵したヘッ
ドにより非磁性層塗布液、磁性層塗布液をほぼ同時に塗布する方法。 3.特開平2−174965号公報に開示されているバックアップロール付きエ
キストルージョン塗布装置により非磁性層塗布液、磁性層塗布液をほぼ同時に塗
布する方法。 【0029】 本発明の製造方法は、ウエット・オン・ウエット塗布方式において磁性層の厚
味変動を抑制し、厚味精度を向上させる方法を提供するものであり、その具体的
な方法としては、以下、第1〜第5の方法が挙げられる。 第1としては、非磁性層塗布液と磁性層塗布液に使用する溶剤を選定すること
であり、その選定基準は、非磁性層塗布液に使用する溶剤の沸点が磁性層塗布液
に使用する溶剤の沸点より高いことである。 【0030】 その作用効果を簡単に述べると、先に塗布された非磁性層からの溶剤の蒸発が
抑制され、非磁性層の表面の形状的な変化変形を抑え、また、塗布液の粘弾性特
性が相違する磁性層塗布液と湿潤状態で接触しても界面での液の乱流を抑え、非
磁性層の上に形成される磁性層膜厚をより均一にすること、即ち厚味変動をより
小さく抑制することができるというものである。 【0031】 非磁性層に使用する溶剤の沸点は90℃以上、望ましくは100℃以上であり
、磁性層に使用する溶剤の沸点は100℃以下が望ましく、特に好ましくは80
℃以下である。また沸点の差は好ましくは40℃以上、更に好ましくは50℃以
上、沸点の差の上限は、100℃にすることにより磁性層膜厚を本発明の範囲に
することができる。 本発明で用いられる非磁性層塗布液に使用する溶剤として沸点が90℃以上の
溶剤としては、シクロヘキサノン(沸点156℃)、メチルイソブチルケトン( 沸点116℃)、ジイソブチルケトン(168℃)等のケトン類、イソホロン(
沸点215℃)、ブタノール(沸点118℃)、イソブチルアルコール(沸点1
08℃)等のアルコール類、2−メチルシクロヘキサノール(沸点173℃)等
が挙げられ、単独または混合溶剤が使用できる。非磁性層塗布液の溶剤としては
、例えばシクロヘキサノンのような非磁性層の結合剤樹脂や添加される潤滑剤と
の相溶性が優れているものが望ましい。 【0032】 また、非磁性層の上に塗布する磁性層塗布液の溶剤の沸点は、非磁性層塗布液
の溶剤の沸点より低いことが望ましく、例えばメチルエチルケトン(沸点79℃
)、THF(沸点66℃)、アセトン(沸点56℃)、プロパノール(沸点97
℃)、酢酸メチル(沸点58℃)、ベンゼン(沸点80℃)、ヘキサン(沸点6
9℃)、四塩化炭素(沸点77℃)等、単独または混合溶剤を使用することがで
きる。混合溶剤として用いる場合、その沸点は、各溶剤の重量使用比率から加成
的に計算される沸点を目安にできる。 【0033】 第2に、ウエット・オン・ウエット塗布方式で非磁性支持体に塗布した後の乾
燥工程において乾燥方法を規定することである。即ち、非磁性層と磁性層を非磁
性支持体上に設けた後、必要に応じ配向を実施後、乾燥工程を行うが、この乾燥
を室温から徐々に温度を上げることにより、非磁性層と磁性層の乾燥工程におけ
る磁性層の厚味変動を抑えることができる。 【0034】 例えば、塗設された磁気記録ディスクを室温から高温、好ましくは20〜15
0℃、特に好ましくは、25〜120℃に至る変化した雰囲気温度に通すことに
より乾燥する方法が挙げられる。雰囲気温度の変化方法は任意であり、連続的で
も断続的でもよい。また、温度上昇速度は、0.6〜4℃/秒に制御することが
好ましい。 【0035】 具体的には、ウエット・オン・ウエット塗布後のウエブを一定速度で搬送しな
がら、雰囲気温度が進行方向に断続的に高く一定に設定した乾燥室を通すことに より行うことが挙げられる。例えば、ウエブ搬送速度を50〜300m/分とし
て、25℃、40℃、60℃、80℃、100℃に各4乃至24秒間、120℃
に1.5乃至9秒間乾燥することが挙げられる。 【0036】 第3に、ウエット・オン・ウエット塗布方式においては、非磁性層塗布液と磁
性層塗布液の粘弾性特性をできるだけ合わせることが好ましい。非磁性層が湿潤
状態にある時点で磁性層を設ける為、粘弾性特性が大幅に異なると境界面におい
て、お互いの液が乱れ、磁性層厚味が大幅に変動してしまう。 粘弾性特性を調節するたの手段としては、以下に挙げられる方法等を用いるこ
とができる。 【0037】 各塗布液が、チキソトロピー性を持ち、剪断速度104sec-1での剪断応力
A104と剪断速度10sec-1での剪断応力 A10との比A104/A10を
100≧A104/A10≧3、好ましくは、90≧A104/A10≧30に調
整することが挙げられる。 このような粘弾性特性を調製するための具体的な手段としては例えば以下の因
子を選択することが挙げられる。 【0038】 該因子としては、例えば、分散される非磁性粉末あるいは強磁性粉末に関して
は、(1)粒子サイズ(比表面積、平均一次粒子径等)、(2)構造(吸油量、
粒子形態等)、(3)粉体表面の性質(pH、加熱減量等)、(4)粒子の凝集
力(σs等)等、結合剤に関しては、(1)分子量、(2)官能基の種類等、溶
剤に関しては(1)種類(極性等)、(2)結合剤溶解性、(3)溶剤処方量等
、含水率等が挙げられる。 【0039】 液粘度として、非磁性層塗布液、磁性層塗布液ともに、単一円筒型回転粘度計
で0.5〜300センチポイズが適しており、好ましくは3〜200センチポイ
ズである。非磁性層塗布液と磁性層塗布液の粘度差は、100センチポイズ以下
が適しており、好ましくは、50センチポイズ以下である。 第4に非磁性層、磁性層の各塗布液に使用する原材料粒子は、少なくとも乾燥
後の非磁性層、磁性層の厚味より小さいサイズが望ましい。即ち、使用する強磁
性粉末、カーボンブラック粒子、研磨剤粒子、非磁性粒子は磁性層に使用する場
合、少なくとも、最大0.5μm以下が望ましい。非磁性層の場合は、厚味が規
制されていないため、使用粒子サイズにより、膜厚を厚くすることが可能である
。 【0040】 第5に磁性層塗布液および/または非磁性層塗布液に含まれる各種粉体のサイ
ズ、形状を規定して力学的に磁性層および非磁性層との界面に混合領域が生じな
いように制御することができる。 例えば、針状の非磁性粉末を使用した場合、これらが整列して存在すると未乾
燥状態でも強固な塗膜を形成し、磁性層の強磁性粉末が回転しても、その界面で
混合が生じ難くなる。又、非磁性層に鱗片状の非磁性粉末を用いると、いわばタ
イル状に敷きつめられ、磁性層の強磁性粉末が回転してもその界面で混合が生じ
難くなる。 【0041】 本発明は、磁性層平均厚味が0.5μm以下の薄層であるためディジタル記録
特有のオーバーライト特性が大幅に向上できることとなる。線記録密度が高くな
ればなる程、即ち記録波長が短くなればなる程その磁性層厚味の効果は発揮され
る。特に記録波長が1.4μm以下の場合、磁性層厚味0.5μm以下が必要と
されることからも上記式(a)〜(c)の本発明の厚味変動の規定はオーバーラ
イト特性の安定性を確保する上で重要であるばかりでなく、再生出力の最大値と
最小値の差異を小さくし、かつ再生出力平均値を高くする上で効果がある。 【0042】 本発明は、上記電磁変換特性を改善したばかりでなく、ウエット・オン・ウエ
ット塗布方式を用いるために非磁性層と磁性層の密着性を確保し、走行耐久性を
確保することができるという効果も有する。 本発明の磁気記録ディスクの非磁性層は、非磁性粉末及び結合剤樹脂を主体と
するものである。非磁性粉末は、カーボンブラック及び非磁性無機質粉末を含む が、有機質粉末を包含し得る。カーボンブラック は、塗布液の粘弾性特性の調整
、磁性層表面の表面電気抵抗の制御等に有効であり、走行耐久性を確保するため
に使用される 【0043】 非磁性層におけるカーボンブラックの含有量は、非磁性層に含まれる非磁性粉
末全量の3〜20重量%が好ましく、特に、5〜15重量%の範囲である。3重
量%以下では十分に表面固有抵抗値を低減できず、また20重量%以上では十分
な表面固有抵抗値の低減はできるが、十分に平滑な磁性層の表面性を得ることが
出来ない。比表面積は、5〜1200m2/gが好ましく、更に好ましくは、5
0〜1000m2/gの範囲であり、DBP吸油量は、10〜1500mL(ミ
リリットル)/100g、好ましくは20〜600mL/100g、平均粒径は
、5〜500mμ、好ましくは10〜300mμ、pHは、2〜10、更に好ま
しくは2.5〜9.5、含水量は0.1〜10重量%、更に好ましくは0.3〜
3.0重量%、タップ密度は0.1〜1g/cc、更に好ましくは0.12〜0
.80g/ccが好ましい。 【0044】 これにより磁性層中のカーボンブラックの添加量を低減することができ、強磁
性粉末の充填密度を確保できる。 該カーボンブラックは、ストラクチャーを形成するため低い表面電気抵抗を得
る事ができる。このため磁性層の表面固有電気抵抗値も低く抑えることができ、
走行耐久性におけるドロップアウトの発生を低減できる。 【0045】 本発明においては、該磁性層の表面固有電気抵抗値を5×109Ω/sq以下
、好ましくは5×108Ω/sq以下に調節することが望ましい。また、非磁性
層/磁性層の平滑な表面性が得られ記録/再生ヘッドとのスペーシングロスを少
なくでき高い再生出力が得られる。さらにDBP吸油量が200mL/100g
以上のカーボンブラックはストラクチャーを形成しやすく結果として低い表面電
気抵抗を得ることができ、走行耐久性におけるドロップアウトの発生を特に低減
でき好ましい。 カーボンブラックのDBP吸油量は、カーボンブラック粉末に ジブチルフタレートを少しづつ加え、練り合わせながらカーボンブラックの状態
を観察し、ばらばらに分散した状態から一つの塊をなす点を見出し、その時のジ
ブチルフタレートの添加量(mL)をDBP吸油量とした。 【0046】 カーボンブラックは、磁気記録ディスクに導電性を付与して磁気記録ディスク
の帯電を防止するために有効であると共に磁性層と非磁性層の物理的強度を調整
するための素材としても使用される。また、カーボンブラックは、非磁性層塗布
液の粘弾性特性を調整する機能も有する。更に、カーボンブラックは、摩擦係数
の調整、遮光性付与等種々の機能を有する非常に有用な素材である。従って、上
記と同様の主旨でカーボンブラックは磁性層にも含ませることができる。この場
合は、強磁性粉末に対し0.1〜30重量%で用いることが好ましい。 【0047】 また、本発明は非磁性層あるいは磁性層に使用することができるカーボンブラ
ックとしては、あらゆる製法のものが使用できる。例えば、ファーネスブラック
、サーマルブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ランプブラッ
ク等を使用することができる。具体的な例として、キャボット社製;BLACK
PEARLS 2000、1300、1000、900、800、700、VU
LCAN XC−72、旭カーボン社製;#80、#60、#55、#50、#
35、三菱化成工業社製;#3950B、#2400、#2300、#900、
#1000、#30、#40、#10B、コロンビアカーボン社製;CONDU
CTEX SC、RAVEN 150、50、40、15、ライオンアクゾ社製
;ケッチェンブラックEC、ケッチェンブラックECDJ−500、ケッチェン
ブラックECDJ−600などが挙げられる。 【0048】 カーボンブラックを分散剤などで表面処理したり、樹脂でグラフト化して使用
しても表面の一部をグラファイト化したものを使用しても構わない。また、カー
ボンブラックを非磁性層塗布液、あるいは磁性層塗布液に添加する前にあらかじ
め結合剤で分散してもかまわない。これらのカーボンブラックは単独、または組
み合わせて使用することができる。 【0049】 カーボンブラックは前述の通り磁性層の帯電防止、摩擦係数低減、遮光性付与
、膜強度向上などの働きがあり、これらは用いるカーボンブラックにより異なる
。従って本発明に使用されるこれらのカーボンブラックは非磁性層、磁性層でそ
の種類、量、組合せを変え、粒子サイズ、吸油量、電導度、pHなどの先に示し
た諸特性をもとに目的に応じて使い分けることはもちろん可能である。本発明で
使用できるカーボンブラックは例えば「カーボンブラック便覧」(カーボンブラ
ック協会編)を参考にすることができる。 【0050】 本発明の磁気記録ディスクにおいて、磁性層に含まれる強磁性粉末は、酸化鉄
系強磁性粉末、強磁性金属粉末もしくは強磁性六方晶系フェライト粉末等が使用
できるが、中でも強磁性金属粉末または強磁性六方晶系フェライト粉末が好まし
い。 強磁性粉末が強磁性金属粉末の場合、その粒子サイズは、望ましくは比表
面積は30〜60m2/g、更に好ましくは40〜60m2/gであって、X線回
折法から求められる結晶子サイズが100〜300Å、更に好ましくは100〜
250Åであり、その軸比(長軸長/短軸長)は、5以上、更に好ましくは6以
上である。 【0051】 比表面積が余り小さいと高密度記録に充分に対応できなくなり、又余り大きく
ても分散が充分に行えずに平滑な面の磁性層が形成できずこれ又高密度記録に対
応できなくなるので、好ましくない。 ここで、結晶子サイズは、(1,1,0)面と(2,2,0)面の回折線の半値
巾の広がりから求められる。 【0052】 強磁性粉末が強磁性六方晶系フェライト粉末の場合、比表面積は25〜50m
2/g、更に好ましくは40〜60m2/gであって、板状比(板径/板厚)は、
2〜6、更に好ましくは2.5〜5.5、板径が0.02〜1.0μm、更に好
ましくは0.03〜0.08μmである。 強磁性金属粉末と同じ理由からその粒子サイズが大きすぎても小さすぎても高 密度記録が難しくなる。 【0053】 前記強磁性金属粉末は、好ましくは少なくともFeを含む粉末が挙けられ、具
体的には、Fe、Fe−Co、Fe−Ni又はFe−Ni−Coを主体とした金
属単体あるいは合金がある。本発明の磁気記録ディスクを高記録密度化するため
に、前記のように粒子サイズが小さいことが好ましいと同時に磁気特性としては
、飽和磁化(σs)は少なくとも110emu/g以上、望ましくは120em
u/g以上である。又、抗磁力としては、800Oe(エルステッド)以上、望
ましくは900Oe以上である。 【0054】 更に特性を改良するために、組成中にB、C、Al、Si、P等の非金属が添
加されることもある。通常、前記金属粉末の粒子表面は、化学的に安定させるた
めに酸化物の層が形成されている。 酸化物の形成方法としては、公知の徐酸化処理、すなわち有機溶剤に浸漬した
のち乾燥させる方法、有機溶剤に浸漬したのち酸素含有ガスを送り込んで表面に
酸化膜を形成したのち乾燥させる方法、有機溶剤を用いず酸素ガスと不活性ガス
の分圧を調整して表面に酸化皮膜を形成する方法等が挙げられ、いずれを施した
ものでも用いることができる。 【0055】 前記強磁性六方晶系フェライト粉末としては、平板状でその平板面に垂直な方
向に磁化容易軸がある強磁性粉末であって、バリウムフェライト、ストロンチウ
ムフェライト、鉛フェライト、カルシウムフェライトあるいはそれらのコバルト
置換体等があり、中でも特にバリウムフェライトのコバルト置換体、ストロンチ
ウムフェライトのコバルト置換体が好ましい。更に必要に応じてその特性を改良
するためにIn、Zn、Ge、Nb、V等の元素を添加してもよい。 【0056】 本発明の磁気記録ディスクを高記録密度化するために、前記六方晶系フェライ
ト粉末の磁性層における粒子サイズを前記のように小さくすることが好ましいが
、同時に磁気特性としては、飽和磁化(σs)は少なくとも50emu/g以上 、望ましくは53emu/g以上である。又抗磁力としては、500Oe以上、
特に600Oe以上であることが望ましい。 【0057】 本発明の磁気記録ディスクにおいては、円周方向の出力が均一で変動がないこ
とが望まれ、そのためには面内配向度比ができるだけ高いことが必要となり、強
磁性粉末の配向度比は好ましくは0.85以上である。配向度比を0.85以上
にするためには磁性層が未乾燥の状態にあるところで特公平3−41895号公
報の如く永久磁石を使用したランダム配向法もしくは特開昭63−148417
号、特開平1−300427号、特開平1−300428号等の各公報の如く交
流磁場を印加する方法が使用できる。 【0058】 本発明においては、強磁性金属粉末、六方晶系フェライト粉末を使用すると0
.9以上もの高い配向度比が実現できる。 ここで、配向度比とは、円周方向の最小角型比を最大角形比で除した値である
。 尚、飽和磁化量及び抗磁力等の強磁性粉末の磁気特性、振動試料型磁束計(東
英工業社製)を用いて最大印加磁場5kOeで測定した。また比表面積の測定は
カンターソープ(米国、カンタークロム社製)を用いたBET法によるものであ
る。250℃、30分間窒素雰囲気で脱水後BET一点法(分圧0.30)で測
定した値である。 【0059】 また、これら強磁性粉末の含水率は、0.01〜2重量%とするのが好ましい
。含水率は結合剤樹脂の種類によって最適化するのが好ましい。強磁性粉末のp
Hも用いる結合剤樹脂との組み合わせにより最適化するのが好ましい。その範囲
は4〜12であるが、好ましくは5〜10である。 強磁性粉末は必要に応じ、Al、Si、Pまたはこれらの酸化物などで表面処
理を施してもかまわない。その量は強磁性粉末に対し0.1〜10%であり表面
処理を施すと脂肪酸などの潤滑剤の吸着が100mg/m2以下になり好ましい
。強磁性粉末には可溶性のNa、Ca、Fe、Ni、Srなどの無機イオンを含 む場合があるが、500ppm以下であれば特に特性に影響を与えない。 【0060】 強磁性粉末としては、所望により酸化鉄強磁性粉末を使用してもよく、BET
法による比表面積で表せば、25〜80m2/gであり、好ましくは35〜60
2/gである。25m2/g以下ではノイズが高くなり、80m2/g以上では
表面性が得にくく好ましくない。X線回折法により測定される結晶子サイズは4
50〜100オングストロームであり、好ましくは350〜100オングストロ
ームである。σsは50emu/g以上、好ましくは70emu/g以上である
。 【0061】 これらの強磁性粉末にはあとで述べる分散剤、潤滑剤、界面活性剤、帯電防止
剤などで分散前にあらかじめ処理を行ってもかまわない。具体的には、特公昭4
4−14090号等に記載されている。 本発明の非磁性層に使用できる非磁性粉末のうち非磁性無機質粉末は、例えば
、金属、金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属
硫化物等が挙げられる。具体的にはTiO2(ルチル、アナターゼ)、TiOx
xは、2未満または3〜5)、酸化セリウム、酸化スズ、酸化タングステン、Z
nO、ZrO2、SiO2、Cr23、α化率90%以上のるαアルミナ、βアル
ミナ、γアルミナ、α酸化鉄、ゲータイト、コランダム、窒化珪素、チタンカー
バイト、酸化マグネシウム、窒化硼素、2硫化モリブデン、酸化銅、MgCO3
、CaCO3、BaCO3、SrCO3、BaSO4、CaSO4、炭化珪素などが
単独または組み合わせて使用される。これら無機質粉末の形状、サイズは針状、
球状、サイコロ状等で任意であり、これらは必要に応じて異なる無機質粉末を組
み合わせたり、単独の非磁性粉末でも粒径分布等を選択することもできる。粒子
サイズとしては、0.01〜2μmが好ましい。非磁性粉末としては、次のもの
が好ましい。 【0062】 タップ密度は0.3〜2g/cc、含水率は0.1〜5%、pHは2〜11、
比表面積は1〜30m2/gが好ましい。DBPを用いた吸油量は5〜100m L/100g、好ましくは10〜80mL/100g、更に好ましくは20〜6
0mL/100gである。上記の非磁性粉末は必ずしも100%純粋である必要
はなく、目的に応じて表面を他の化合物、例えば、Al、Si、Ti、Zr、S
n、Sb、Zn等の各化合物で処理し、それらの酸化物を表面に形成してもよい
。その際、純度は70%以上であれば効果を減ずることにはならない。強熱減量
は20%以下であることが好ましい。 【0063】 本発明に用いられる非磁性粉末の具体的な例としては、住友化学社製AKP−
20、AKP−30、AKP−50、日本化学工業社製G5、G7、S−1、戸
田工業社製TF−100、TF−120、TF−140、石原産業社製TT05
5シリーズ、ET300W、チタン工業社製STT30などが挙げられる。 【0064】 本発明に使用される非磁性有機質粉末は、アクリルスチレン系樹脂粉末、ベン
ゾグアナミン樹脂粉末、メラミン系樹脂粉末、フタロシアニン系顔料が挙げられ
るが、ポリオレフィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリアミド系樹脂
粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化エチレン樹脂粉末が使用される。その
製法は、特開昭62−18564号、同60−255827号の各公報に記載さ
れているようなものが使用できる。 【0065】 本発明の磁性層、非磁性層に使用される結合剤としては従来公知の熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれらの混合物が使用される。 熱可塑性樹脂としては、ガラス転移温度が−100〜150℃、数平均分子量
が1000〜200000、好ましくは10000〜100000、重合度が約
50〜1000程度のものである。このような例としては、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル、ビニルアルコール、マレイン酸、アクリル酸、アクリル酸エステル、塩化
ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレ
ン、ブタジエン、エチレン、ビニルブチラール、ビニルアセタール、ビニルエー
テル、等を構成単位として含む重合体または共重合体、ポリウレタン樹脂、各種
ゴム系樹脂がある。 【0066】 また、熱硬化性樹脂または反応型樹脂としてはフエノール樹脂、エポキシ樹脂
、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル
系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹
脂、ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステルポ
リオールとポリイソシアネートの混合物、ポリウレタンとポリイソシアネートの
混合物等があげられる。 【0067】 これらの樹脂については朝倉書店発行の「プラスチックハンドブック」に詳細
に記載されている。また、公知の電子線硬化型樹脂を非磁性層、または磁性層に
使用することも可能である。これらの例とその製造方法については特開昭62−
256219号に詳細に記載されている。以上の樹脂は単独または組合せて使用
できるが、好ましいものとして塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル樹脂、塩
化ビニル酢酸ビニルビニルアルコール樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル無水マレイン
酸共重合体、ニトロセルロースの群から選ばれる少なくとも1種とポリウレタン
樹脂の組合せ、またはこれらにポリイソシアネートを組合せたものがあげられる
。 【0068】 ポリウレタン樹脂の構造はポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレ
タン、ポリエーテルポリエステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレタン
、ポリエステルポリカーボネートポリウレタン、ポリカプロラクトンポリウレタ
ンなど公知のものが使用できる。ここに示したすべての結合剤について、より優
れた分散性と耐久性を得るためには必要に応じ、COOM、SO3M、OSO3
、P=O(OM)2、O−P=O(OM)2、(以上につきMは水素原子、または
アルカリ金属)、OH、NR2、N+3、(Rは炭化水素基)、エポキシ基、S
H、CN、などから選ばれる少なくとも一つ以上の極性基を共重合または付加反
応で導入したものを用いることが好ましい。このような極性基の量は10-1〜1
-8モル/gであり、好ましくは10-2〜10-6モル/gである。 【0069】 本発明に用いられるこれらの結合剤の具体的な例としてはユニオンカーバイト
社製:VAGH、VYHH、VMCH、VAGF、VAGD、VROH、VYE
S、VYNC、VMCC、XYHL、XYSG、PKHH、PKHJ、PKHC
、PKFE、日信化学工業社製:MPR−TA、MPR−TA5、MPR−TA
L、MPR−TSN、MPR−TMF、MPR−TS、MPR−TM、MPR−
TAO、電気化学社製:1000W、DX80、DX81、DX82、DX83
、100FD、日本ゼオン社製:MR105、MR110、MR100、400
X110A、日本ポリウレタン社製:ニッポランN2301、N2302、N2
304、大日本インキ社製:パンデックスT−5105、T−R3080、T−
5201、バーノックD−400、D−210−80、クリスボン6109、7
209、東洋紡社製:バイロンUR8200、UR8300、UR8600、U
R5500、UR4300、RV530、RV280、大日精化社製:ダイフエ
ラミン4020、5020、5100、5300、9020、9022、702
0、三菱化成社製:MX5004、三洋化成社製:サンプレンSP−150、旭
化成社製:サランF310、F210などがあげられる。 【0070】 本発明の磁性層に用いられる結合剤は強磁性粉末に対し、また非磁性層に用い
られる結合剤は非磁性粉末に対し、5〜50重量%の範囲、好ましくは10〜3
0重量%の範囲で用いられる。塩化ビニル系樹脂を用いる場合は、5〜100重
量%、ポリウレタン樹脂を用いる場合は2〜50重量%、ポリイソシアネートは
2〜100重量%の範囲でこれらを組合せて用いるのが好ましい。 【0071】 本発明において、ポリウレタン樹脂を用いる場合はガラス転移温度が−50〜
100℃、破断伸びが100〜2000%、破断応力は0.05〜10Kg/c
2、降伏点は0.05〜10Kg/cm2が好ましい。 本発明の磁気記録ディスクは基本的には非磁性層と磁性層の二層からなるが、
非磁性層、上層を各々複数の層で形成してもかまわない。ここで、各層の塗布液
組成は、同一でも異なってもよく、粉体の種類、サイズ等を種々選択できる。こ れら各層塗布液のウエット・オン・ウエット塗布方式による塗布法は、基本的に
は前記した方法を準用すればよい。 【0072】 従って、結合剤量、結合剤中に占める塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリイソシアネート、あるいはそれ以外の樹脂の量、磁性層を形成する各樹脂の
分子量、極性基量、あるいは先に述べた樹脂の物理特性などを必要に応じ各層塗
布液で変えることはもちろん可能である。 本発明に用いるポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、4
−4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート
、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、o−
トルイジンイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリフエニルメタン
トリイソシアネート等のイソシアネート類、また、これらのイソシアネート類と
ポリアルコールとの生成物、また、イソシアネート類の縮合によって生成したポ
リイソシアネート等を使用することができる。これらのイソシアネート類の市販
されている商品名としては、日本ポリウレタン社製:コロネートL、コロネート
HL、コロネート2030、コロネート2031、ミリオネートMR、ミリオネ
ートMTL、武田薬品社製:タケネートD−102、タケネートD−110N、
タケネートD−200、タケネートD−202、住友バイエル社製:デスモジュ
ールL、デスモジュールIL、デスモジュールN、デスモジュールHL等があり
、これらを単独または硬化反応性の差を利用して二つもしくはそれ以上の組合せ
で各層に用いることができる。 【0073】 本発明の磁性層あるいは非磁性層に用いられる研磨剤としては、α化率90%
以上のα−アルミナ、β−アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、
α−酸化鉄、コランダム、人造コランダム、エメリー(主成分:コランダムと磁
鉄鉱)、人造ダイアモンド、窒化珪素、炭化珪素、チタンカーバイト、酸化チタ
ン、二酸化珪素、窒化ホウ素、など主としてモース硬度5以上の公知の材料が単
独または組合せで使用される。また、これらの研磨剤どうしの複合体(研磨剤を
他の研磨剤で表面処理したもの)を使用してもよい。これらの研磨剤には主成分 以外の化合物または元素が含まれる場合もあるが主成分が90%以上であれば効
果にかわりはない。 【0074】 これら研磨剤の平均粒径は0.05〜2μmび大きさのものが効果があり、好
ましくは0.2〜1.0μmである。特に磁性層に使用する場合は0.5μm
が好ましい。必要に応じて粒子サイズの異なる研磨剤を組合せたり、単独の研
磨剤でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせることもできる。タップ密度は
0.3〜2g/cc、含水率は0.1〜5%、pHは2〜11、比表面積は1〜
30m2/g、が好ましい。本発明に用いられる研磨剤の形状は針状、球状、サ
イコロ状、のいずれでも良い。 【0075】 これら研磨剤は非磁性層の非磁性粉末もしくは磁性層の強磁性粉末の100重
量部に対して3〜20重量部の範囲で添加される。 3重量部より少ないと十分な耐久性が得られず、又20重量部より多すぎると
充填度が減少し、十分な出力が得られない。 これら研磨剤は、非磁性層においては、含有する非磁性粉末の量、種類、磁性
層のおいては上層及び下層の強磁性粉末の量、種類に応じてその組合せを変え、
目的に応じて使い分けることはもちろん可能である。例えば、磁性層表面の耐久
性を向上させる場合は、非磁性層の研磨剤量を多くする、磁性層端面の耐久性を
向上させる場合は磁性層の研磨剤量を多くするなどの工夫を行うことができる。
これらの研磨剤はあらかじめ結合剤で分散処理したのち磁性塗料、非磁性塗料中
に添加してもかまわない。本発明の磁気記録ディスクの磁性層表面および磁性層
端面に存在する研磨剤は5個/100μm2以上が好ましい。 【0076】 本発明に用いられる研磨剤の具体的な例としては、住友化学社製:AKP−2
0,AKP−30,AKP−50,HIT−50、日本化学工業社製:G5,G
7,S−1、戸田工業社製:TF−100、TF−140、100ED、140
EDなどがあげられる。 本発明に使用する分散剤(顔料湿潤剤)としては、カプリル酸、カプリン酸、 ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン
酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数12〜
18個の脂肪酸(R1COOH、R1は炭素数11〜17個のアルキルまたはアル
ケニル基);前記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、K等)またはアルカリ
土類金属(Mg、Ca、Ba)からなる金属石鹸;前記の脂肪酸エステルの弗素
を含有した化合物;前記脂肪酸のアミド;ポリアリキレンオキサイドアルキルリ
ン酸エステル;レシチン;トリアルキルポリオレフィンオキシ第4級アンモニウ
ム塩(アルキルは炭素数1〜5個、オレフィンはエチレン、プロピレン等);等
が使用される。この他に炭素数12以上の高級アルコール、及びこれらの他に硫
酸エステル等も使用可能である。これらの分散剤は縮合剤樹脂100重量部に対
して0.5〜20重量部の範囲で添加される。 【0077】 潤滑剤としては、ジアルキルポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個)、
ジアルコキシポリシロキサン(アルコキシ基は炭素数1〜4個)、モノアルキル
モノアルコキシポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個、アルコキシ基は炭
素数1〜4個)、フェニルポリシロキサン、フロロアルキルポリシロキサン(ア
ルキル基は炭素数1〜5個)などのシリコンオイル;グラファイト等の導電性微
粉末;二硫化モリブデン、二硫化タングステン等の無機粉末;ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレン塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン
等のプラスチック微粉末;α−オレフィン重合物;常温で液状の不飽和脂肪族炭
化水素(n−オレフィン二重結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数約20
);炭素数12〜20個の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜12個の一価のアルコー
ルから成る脂肪酸エステル類、フルオロカーボン類等は使用できる。 【0078】 中でも脂肪酸エステルが最も好ましい。 脂肪酸エステルの原料となるアルコールとしては、エタノール、ブタノール、
フェノール、ベンジルアルコール、2−メチルブチルアルコール、2−ヘキシル
デシルアルコール、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ レングリコールモノブチルエーテル、s−ブチルアルコール等のモノアルコール
類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グ
リセリン、ソルビタン誘導体等の多価アルコールが挙げられる。 【0079】 同じく脂肪酸としては、酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ア
ラキン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライジン酸、パルミトレイ
ン酸等の脂肪族カルボン酸またはこれらの混合物が挙げられる。 脂肪酸エステルとしての具体例は、ブチルステアレート、s−ブチルステアレ
ート、イソプロピルステアレート、ブチルオレエート、アミルステアレート、3
−メチルブチルステアレート、2−エチルヘキシルステアレート、2−ヘキシル
デシルステアレート、ブチルパルミテート、2−エチルヘキシルミリステート、
ブチルステアレートとブチルパルミテートの混合物、ブトキシエチルステアレー
ト、2−ブトキシ−1−プロピルステアレート、ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテルをステアリン酸でアシル化したもの、ジエチレングリコールジパル
ミテート、ヘキサメチレンジオールをミリスチン酸でアシル化してジエステルと
したもの、グリセリンのオレエート等の種々のエステル化合物を挙げることがで
きる。 【0080】 さらに、磁気記録ディスクを高湿度下で使用する時、しばしば生ずる脂肪酸エ
ステルの加水分解を軽減すために、原料の脂肪酸及びアルコールの分岐/直鎖、
シス/トランス等の異性構造、分岐位置を選択することがなされる。 潤滑剤としては、更に以下の化合物を使用することもできる。即ち、シリコン
オイル、グラフアイト、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ素ア
ルコール、ポリオレフィン、ポリグリコール、アルキル燐酸エステル、二硫化タ
ングステン等である。 【0081】 これらの潤滑剤は、非磁性層の非磁性粉末もしくは磁性層の強磁性粉末の10
0重量部に対して0.2〜20重量部の範囲で添加される。 本発明で使用され るこれらの潤滑剤等は磁性層、非磁性層でその種類、量を必要に応じ使い分ける
ことができる。例えば、各層で融点の異なる脂肪酸を用い表面へのにじみ出しを
制御する、沸点や極性の異なるエステル類を用い表面へのにじみ出しを制御する
、潤滑剤の添加量を非磁性層で多くして潤滑効果を向上させるなどが考えられ、
無論ここに示した例のみに限られるものではない。 【0082】 また本発明で用いられる添加剤のすべてまたはその一部は、磁性塗料製造のど
の工程で添加してもかまわない、例えば、混練工程前に強磁性粉末と混合する場
合、強磁性粉末と結合剤と溶剤による混練工程で添加する場合、分散工程で添加
する場合、分散後に添加する場合、塗布直前に添加する場合などがある。 本発明で使用されるこれら潤滑剤の商品例としては、日本油脂社製:NAA−
102,NAA−415,NAA−312,NAA−160,NAA−180,
NAA−174,NAA−175,NAA−222,NAA−34,NAA−3
5,NAA−171,NAA−122,NAA−142,NAA−160,NA
A−173K,ヒマシ硬化脂肪酸,NAA−42,NAA−44,カチオンSA
,カチオンMA,カチオンAB,カチオンBB,ナイミーンL−201,ナイミ
ーンL−202,ナイミーンS−202,ノニオンE−208,ノニオンP−2
08,ノニオンS−207,ノニオンK−204,ノニオンNS−202,ノニ
オンNS−210,ノニオンHS−206,ノニオンL−2,ノニオンS−2,
ノニオンS−4,ノニオンO−2,ノニオンLP−20R,ノニオンPP−40
R,ノニオンSP−60R,ノニオンOP−80R,ノニオンOP−85R,ノ
ニオンLT−221,ノニオンST−221,ノニオンOT−221,モノグリ
MB,ノニオンDS−60,アノンBF,アノンLG,ブチルステアレート,ブ
チルラウレート,エルカ酸、関東化学社製:オレイン酸、竹本油脂社製:FAL
−205,FAL−123、新日本理化社製:エヌジエルブLO,エヌジョルブ
IPM,サンソサイザーE4030、信越化学社製:TA−3,KF−96,K
F−96L,KF−96H,KF410,KF420,KF965,KF54,
KF50,KF56,KF−907,KF−851,X−22−819,X−2
2−822,KF−905,KF−700,KF−393,KF−857,KF −860,KF−865,X−22−980,KF−101,KF−102,K
F−103,X−22−3710,X−22−3715,KF−910,KF−
3935、ライオンアーマー社製:アーマイドP,アーマイドC,アーモスリッ
プCP、ライオン油脂社製:デュオミンTDO、日清製油社製:BA−41G、
三洋化成社製:プロフアン2012E,ニューポールPE61,イオネットMS
−400,イオネットMO−200,イオネットDL−200,イオネットDS
−300,イオネットDS−1000,イオネットDO−200などがあげられ
る。 【0083】 本発明に用いられる非磁性支持体は、可撓性でバランスタイプの支持体が好ま
しく、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、等のポリエス
テル類、ポリオレフイン類、セルローストリアセテート、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、アラミド、芳香族ポリアミド、シンジオタクチックポリスチレンなどの公知
のフイルムが使用できる。一般的にはポリエチレンテレフタレートが好ましい。
非磁性支持体の厚味は、ヤング率により異なるが、一般には10〜100μmが
適し、好ましくは30〜80μmであり、高記録密度として更に好ましくは50
〜75μmである。これらの支持体にはあらかじめコロナ放電処理、プラズマ処
理、易接着処理、熱処理、除塵処理、などをおこなっても良い。 本発明の目的
を達成するには、非磁性支持体として中心線平均表面粗さ(Ra)(カットオフ
値 0.25mm)が0.03μm以下、好ましくは0.02μm以下、さらに
好ましくは0.01μm以下のものを使用するのが望ましい。また、これらの非
磁性支持体は単に中心線平均表面粗さが小さいだけではなく、1μm以上の粗大
突起がないことが好ましい。また、表面の粗さ形状は、必要に応じて支持体に添
加されるフィラーの大きさと量により自由にコントロールされるものである。こ
れらのフィラーとしては一例としてはCa、Si、Tiなどの酸化物や炭酸塩の
他、アクリル系などの有機微粉末が挙げられる。 【0084】 本発明に用いられる非磁性支持体のウエブ走行方向(長手方向)のF−5値は 好ましくは5〜50Kg/mm2、ウエブ幅方向のF−5値は好ましくは3〜3
0Kg/mm2であり、ウエブ長手方向のF−5値がウエブ幅方向のF−5値よ
り高いのが、一般的であるが、特に幅方向の強度を高くする必要があるときはそ
の限りでない。 【0085】 また、本磁気記録ディスクの厚味構成は、非磁性支持体が好ましくは30〜8
0μm、非磁性層が0.5〜10μm、磁性層が0.01〜0.5μmである。
また、非磁性支持体と非磁性層の間に密着性向上のための下塗り層を設けてもか
まわない。この厚味は0.01〜2μm、好ましくは0.05〜0.5μmであ
る。また、非磁性支持体の磁性層側と反対側にバックコート層を設けてもかまわ
ない。この厚みは0.1〜2μm、好ましくは0.3〜1.0μmである。これ
らの下塗り層、バックコート層は公知のものが使用できる。本発明磁気記録ディ
スクは、両面もしくは片面に磁性層を設けることができる。また、磁性層表面に
樹脂および/または潤滑剤の層を保護層として設けてもよい。 【0086】 また、非磁性支持体のウエブ走行方向および幅方向の100℃30分での熱収
縮率は好ましくは3%以下、さらに好ましくは1.5%以下、80℃30分での
熱収縮率は好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。破断強
度は両方向とも5〜100Kg/mm2、弾性率は100〜2000Kg/mm2
が好ましい。 【0087】 本発明の磁気記録ディスクの磁性層塗布液、非磁性層塗布液を製造する工程は
、少なくとも混練工程、分散工程、およびこれらの工程の前後に必要に応じて設
けた混合工程からなる。個々の工程はそれぞれ2段階以上にわかれていてもかま
わない。本発明に使用する強磁性粉末、非磁性粉末、結合剤、カーボンブラック
、研磨剤、帯電防止剤、潤滑剤、溶剤などすべての原料はどの工程の最初または
途中で添加してもかまわない。また、個々の原料を2つ以上の工程で分割して添
加してもかまわない。例えば、ポリウレタンを混練工程、分散工程、分散後の粘
度調整のための混合工程で分割して投入してもよい。 【0088】 各塗布液の混練分散に当たっては、各種の混練機が使用される。例えば、二本
ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、トロンミル、サンドグ
ラインダー、ゼグバリ(Szegvari)、アトライター、高速インペラー分
散機、高速ストーンミル、高速衝撃ミル、ディスパー、ニーダー、高速ミキサー
、ホモジナイザー、超音波分散機などを用いることができる。 【0089】 本発明の目的を達成するためには、従来の公知の製造技術を一部の工程として
用いることができることはもちろんであるが、混練工程では連続ニーダや加圧ニ
ーダなど強い混練力をもつものを使用することにより本発明の磁気記録ディスク
の高いBrを得ることができる。連続ニーダまたは加圧ニーダを用いる場合は強
磁性粉末と結合剤のすべてまたはその一部(ただし全結合剤の30重量%以上が
好ましい)および強磁性粉末100部に対し15〜500部の範囲で混練処理さ
れる。これらの混練処理の詳細については特開平1−106338号、特開昭6
4−79274号に記載されている。また、非磁性層塗布液を調製する場合には
高比重の分散メディアを用いることが望ましく、ジルコニアビーズ、金属ビーズ
が好適である。 【0090】 本発明では、特開昭62−212933号に示されるような同時重層塗布方式
を用いることにより、より効率的に生産することができる。 ウエット・オン・ウエット塗布により非磁性支持体に塗設された非磁性層及び
磁性層は、配向処理、乾燥工程を経て、カレンダー処理されることが好ましい。
カレンダ処理ロールとしてエポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミ
ド等の耐熱性のあるプラスチックロールを使用する。また、金属ロール同志で処
理することもできる。処理温度は、好ましくは70℃以上、さらに好ましくは8
0℃以上である。線圧力は好ましくは200kg/cm、さらに好ましくは30
0kg/cm以上である。 【0091】 磁性層の0.5%伸びでの弾性率は走行方向、幅方向とも好ましくは100〜 2000Kg/mm2、破断強度は好ましくは1〜30Kg/cm2、磁気記録デ
ィスクの弾性率は走行方向、幅方向とも好ましくは100〜1500Kg/mm
2、残留のびは好ましくは0.5%以下、100℃以下のあらゆる温度での熱収
縮率は好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以下、もっとも好ましく
は0.1%以下である。 【0092】 磁性層中に含まれる残留溶媒は好ましくは100mg/m2以下、さらに好ま
しくは10mg/m2以下であり、磁性層に含まれる残留溶媒が非磁性層に含ま
れる残留溶媒より少ないほうが好ましい。 磁性層、非磁性層が有する空隙率は、ともに好ましくは30容量%以下、さら
に好ましくは10容量%以下である。非磁性層の空隙率が磁性層の空隙率より大
きいほうが好ましいが、非磁性層の空隙率が5%以上であれば小さくてもかまわ
ない。 【0093】 本発明の磁気記録ディスクは、複数層を有するが、目的に応じ各層でこれらの
物理特性を変えることができるのは容易に推定されることである。例えば、非磁
性層の弾性率を磁性層の弾性率よりも高くして、磁気記録ディスクに対する磁気
ヘッド当たりを改善すること、非磁性層及び磁性層ともにその弾性率を高くして
、走行耐久性を向上させること等の効果が容易に予測できる。 【0094】 ウエット・オン・ウエット塗布方式により、支持体上に塗布された磁性層は、
必要により層中の強磁性粉末を配向させる処理を施したのち、形成した磁性層を
乾燥する。又、必要により表面平滑化加工を施したり、所望の形状に裁断したり
して、本発明の磁気記録媒体を製造する。 本発明磁気記録ディスクは、高密度の磁気記録が可能であり、特に、コンピュ
ーター情報を保存・読み出しに使用されるディジタルデータ記録媒体に必須の重
ね書き特性、再生出力等の電磁変換特性が、例えば、最短記録波長が1.5μm
以下であるような高密度記録になっても低下せず且つ安定して得られ、しかも走
行耐久性も低下しないという利点を有する。 【0095】 また、記録波長が短波長化した場合だけでなく、トラック密度が高くなった場
合にも本発明の磁気記録ディスクを使用することにより、信号のクロストークが
少なく、ピークシフトの分離性に優れた記録ができる。そのため、記録トラック
幅が50μm以下、トラック密度14トラック/mm以上の条件で、最短記録波
長が1.5μm以下の記録をしても重ね書き適性に優れ、走行耐久性も良好な記
録・再生が可能である。 【0096】 【実施例】 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。ここに示す成分、割合、
操作順序等は、本発明の精神から逸脱しない範囲において変更しうるものである
ことは本業界に携わるものにとっては容易に理解されることである。 従って、本発明は下記の実施例に制限されるべきではない。尚、「部」とある
のは全て「重量部」のことである。 【0097】 実施例1 以下の処方で非磁性層塗布液及び磁性層塗布液を調製した。 非磁性層塗料 非磁性無機質粉末 80部 粒状TiO2 (石原産業社製 TY50) 平均粒径 0.34μm BET法による比表面積 5.9 m2/g pH 5.9 カーボンブラック 20部 平均粒径 16mμ DBP吸油量 80mL/100g pH 8.0 BET法による比表面積 250m2/g 揮発分 1.5重量% 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール系共重合体 14部 −N(CH33 +Cl-基 5×10-6eq/g含有 組成比 86:13:1 重合度400 ポリエステルポリウレタン樹脂 5部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/MDI =0.9/2.6/1 −SO3Na基 1×10-4eq/g含有 sec−ブチルステアレート 4部 2−ブトキシ−1−エチルステアレート 3部 オレイン酸 1部 シクロヘキサノン 400部 磁性層塗料 強磁性金属微粉末 100部 組成 Fe/Ni=96/4 Hc 1600Oe、BET法による比表面積 58m2/g 結晶子サイズ 195Å 平均粒径(長軸長) 0.20μm、針状比 10 飽和磁化(σs) 130emu/g 塩化ビニル系共重合体 14部 −SO3Na基 1×10-4eq/g含有 重合度:300 ポリエステルポリウレタン樹脂 3部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/MDI =0.9/2.6/1 −SO3Na基 1×10-4eq/g含有 α−アルミナ(平均粒径 0.2μm、最大0.42μm) 2部 カーボンブラック 0.5部 (平均粒径 0.10μm、最大0.25μm) イソヘキサデシルステアレート 6部 オレイン酸 1部 メチルエチルケトン 300部 上記2つの塗料のそれぞれについて、各成分を連続ニーダーで混練したのち、
サンドミルを用いて分散させた。得られた分散液にポリイソシアネート(「コロ
ネートL」)を非磁性層塗料には10部、磁性層塗料には12部を加え、さらに
それぞれに酢酸ブチル40部を加え、1μmの平均孔径を有するフィルターを用
いて濾過し、非磁性層塗布液及び磁性層塗布液を夫々調製した。2液の粘度は非
磁性層塗布液が150センチポイズ、磁性層塗布液が185センチポイズであっ
た(回転粘度計で測定)。 【0098】 得られた非磁性層塗布液を乾燥後の厚さが2μmになるように、その直後にそ
の上に磁性層の厚さが0.45μmになるように、厚さ62μmで中心平均表面
粗さが0.01μmのポリエチレンテレフタレート支持体上に150m/分の速
度でウエット・オン・ウエット塗布方式である湿式同時重層塗布をおこない、両
層がまだ湿潤状態にあるうちに周波数50Hz、磁場強度200ガウスまた周波
数50Hz、120ガウスの2つの磁場強度交流磁場発生装置の中を通過され、
ランダム配向処理を行い、25℃、40℃、60℃、80℃、100℃に8秒間
、120℃に3秒間乾燥後、7段のカレンダ装置で温度90℃、線圧 300K
g/cmにて処理を行い、3.5インチサイズに打ち抜き表面研磨処理を施した
後、ライナーが内側に設置済みの3.5インチカートリッジに入れ、直径が29
mm径のセンターコアを使用し、そのほかは所定の機構部品を付加し、3.5イ
ンチフロッピーディスクを得た。 【0099】 実施例2 実施例1の磁性層塗料を下記組成に替え、以下に示す方法で3.5インチフロ
ッピーディスクを得た。 磁性層塗料 強磁性六方晶系フェライト粉末 100部 Hc 1400Oe、BET法による比表面積 45m2/g 平均粒径(板径) 0.06μm、板状比 5.2 飽和磁化(σs) 65emu/g 塩化ビニル系共重合体 12部 −SO3Na基 1×10-4eq/g含有 ポリエステルポリウレタン樹脂 3部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/MDI =0.9/2.6/1 −SO3Na基 1×10-4eq/g含有 カーボンブラック 0.5部 平均粒径 0.10μm、最大0.25μm α−アルミナ 10部 平均粒径 0.2μm、最大0.42μm、 比表面積 7.5m2/g イソヘキサデシルステアレート 6部 オレイン酸 2部 メチルエチルケトン 400部 実施例1の非磁性層塗料と上記磁性層塗料の2つの塗料のそれぞれについて、
各成分を連続ニーダーで混練したのち、サンドミルを用いて分散させた。得られ
た分散液にポリイソシアネート(「コロネートL」)を非磁性層塗料には10部
、磁性層塗料には9部を加え、さらにそれぞれに酢酸ブチル40部を加え、1μ
mの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層塗布液及び磁性層塗
布液を夫々調製した。この時の磁性層塗布液の粘度は200センチポイズであっ
た。 【0100】 得られた非磁性層塗布液を乾燥後の厚さが2μmになるように、その直後にそ
の上に磁性層の厚さが0.45μmになるように、厚さ62μmで中心平均表面
粗さが0.01μmのポリエチレンテレフタレート支持体上に150m/分の速
度でウエット・オン・ウエット塗布方式である湿式同時重層塗布をおこない、両
層がまだ湿潤状態にあるうちに塗布面に対し垂直方向に、垂直面上で3000G
になるように永久磁石を上下に設置し、その間を通過させ垂直配向を行い、25 ℃、40℃、60℃、80℃、100℃に8秒間、120℃に3秒間乾燥後、7
段のカレンダ装置で温度90℃、線圧 300Kg/cmにて処理を行い、3.
5インチサイズに打ち抜き表面研磨処理を施した後、ライナーが内側に設置済み
の3.5インチカートリッジに入れ、直径が29mm径のセンターコアを使用し
、そのほかは所定の機構部品を付加し、3.5インチフロッピーディスクを得た
。 【0101】 比較例1 実施例1の非磁性層塗布液のカーボンブラック20部を5部、シクロヘキサノ
ン400部を350部に替えた以外は実施例1と同一条件で3.5インチフロッ
ピーディスクを作成した。 比較例2 実施例1の非磁性層塗布液のカーボンブラック10部を5部、シクロヘキサノ
ン400部を350部に替えた以外は実施例2と同一条件で3.5インチフロッ
ピーディスクを作成した。 【0102】 比較例 実施例1の乾燥条件を100℃、40秒間、120℃、3秒間に替えた以外は
実施例1と同一条件で3.5インチフロッピーディスクを作成した。 比較例 実施例2の乾燥条件を100℃、40秒間、120℃、3秒間に替えた以外は
実施例2と同一条件で3.5インチフロッピーディスクを作成した。 【0103】 比較例 実施例1の非磁性層塗布液のシクロヘキサノンをメチルエチルケトンに替えた
以外は、実施例1と同一条件で3.5インチフロッピーディスクを作成した。 比較例 実施例2の非磁性層塗布液のシクロヘキサノンをメチルエチルケトンに替えた
以外は、実施例2と同一条件で3.5インチフロッピーディスクを作成した。 【0104】 比較例 実施例1の非磁性層塗布液のシクロヘキサノン400部を750部に替えた。
この時の粘度は10センチポイズであった。それ以外は、実施例1と同一条件で
3.5インチフロッピーディスクを作成した。 比較例 実施例2の磁性層塗布液のメチルエチルケトン400部を750部に替えた。
この時の粘度は25センチポイズであった。それ以外は、実施例2と同一条件で
3.5インチフロッピーディスクを作成した。 【0105】 比較例 実施例1の磁性層塗布液のα−アルミナ(平均粒径0.2μm、最大0.42
μm)2部をα−アルミナ(平均粒径0.4μm、最大0.9μm)2部に替え
た以外は実施例1と同一条件で3.5インチフロッピーディスクを作成した。 比較例10 比較例1の非磁性層組成を使用し、乾燥条件は比較例の条件とし、それ以外
は実施例1と同一条件で3.5インチフロッピーディスクを作成した。 【0106】 比較例11 実施例1の磁性層平均厚味を0.9μmとした以外は、実施例1と同一条件で
3.5インチフロッピーディスクを作成した。 比較例12 実施例2の磁性層平均厚味を0.9μmとした以外は、実施例2と同一条件で
3.5インチフロッピーディスクを作成した。 【0107】 このようにして得られたフロッピーディスクの各試料は、下記の評価方法で測
定した。 1.配向度比:振動試料型磁束計(東英工業社製)を使用し、Hm10KOe
の磁場をかけ測定サンプルを10度おきに0度〜360度まで磁場を回転させ角 型比を求め、その角型比の最小値を最大値で割った値を算出し配向度とした。 【0108】 2.再生出力の測定:再生出力の測定は、東京エンジニアリング製ディスク試
験装置SK606B型を用いギャップ長0.45μmのメタルインギャップヘッ
ドを用い、それぞれ記録周波数を625kHzで半径24.6mmの位置におい
て、記録した後、ヘッド増幅機の再生出力をテクトロニクス社製オシロスコープ
7633型で測定した。再生出力の平均値、最大値、及び最小値はJIS−X6
221の測定法で算出した。再生出力は、比較例1、比較例、比較例、比較
、比較例、比較例10、比較例11では、実施例1の再生出力を100と
して相対値として記載した。また比較例、比較例、比較例、比較例、比
較例12は、実施例2の再生出力を100として相対値として記載した。 【0109】 3.オーバーライト(重ね書き):重ね書き特性は上記の試験装置にアドバン
テスト社製TR4171型スペクトラムアナライザゲートオプション付きを用い
て、1周周期を72分割したそれぞれのウインドウを設け、このウインドウの位
置に相当する媒体上の測定トラックを72分割したそれぞれの場所の再生信号ス
ペクトラムを測定できる様にした。この測定装置を用い39.5mmの位置で、
交流消磁済みサンプルに312.5kHz記録し、それぞれのウインドウにおけ
る312.5kHz成分の出力01−1(dB)から01−72(dB)を測定
した後、直ちに1MHzを重ね書きし、その時のそれぞれのウインドウにおける
312.5kHz成分の出力02−1(dB)より01−72(dB)を測定し
た後、それぞれの場所の重ね書き02−J−01−J(dB)(Jは1〜72)
を求めた。これら72点の重ね書きの最大、最小、平均を求めた。この値は、通
常、−30dB以下が実用的範囲である。 【0110】 4.磁性層表面電気抵抗(Ω/sq):タケダ理研社製、TR−8611A(
デジタル超絶縁抵抗計)を使用し、JISX6101.9.4に記載されている
方法にて測定した。 5.走行耐久性:日本電気社製フロッピーディスクドライブFD1331型を 用い、記録周波数625kHzで全240トラックに記録した後、半径が中心か
ら37.25mmの位置において表1に記載のサーモサイクルフローを1サイク
ルとするサーモサイクル試験を実施した。このサーモ条件下において、パス回数
で1200万回まで走行させたときの走行状態をもって、走行耐久性を評価した
。 【0111】 6.磁性層厚味:3.5インチフロッピーディスクサンプルの半径21mmか
ら40mmの部分を前記測定法に従って円周方向に10箇所測定し、平均厚味T
0、最大厚味Tmax及び最小厚味Tminを求めた。また。前記式(a)および(b
)からT0からの厚味変動ΔTmaxおよびΔTminを求めた。 尚、非磁性層塗布液および磁性層塗布液の粘度は、単一円筒型回転粘度計(芝
浦システム社製VH−H1)にて23℃、50%RHの条件で測定した。 【0112】 【表1】 【0113】 以上の評価方法で得られた実施例、比較例のそれぞれの特性値の評価結果を表
2に示した。 【0114】 【表2】 【0115】 本発明の実施例1〜は、磁性層の平均厚味が0.5μm以下でかつΔTmax
およびΔTminで表される厚味変動が絶対値で15%以内であるために安定した
再生出力、オーバーライト特性、及び配向度比の電磁変換特性を示し、しかも走
行耐久性も優れるが、比較例1〜2では上記実施例と同様の電磁変換特性を示す
が、走行耐久性に劣る。 一方、比較例3〜10は何れも磁性層の平均厚味は0.5μm以下であるが、
ΔTmaxおよびΔTminで表される厚味変動が絶対値で15%を上回るため磁性層
厚味の変動が大きいために再生出力、オーバーライト特性の安定性が劣る。 【0116】 比較例3、4及び10は、ウエット・オン・ウエット塗布後の乾燥工程におい
て、実施例と異なり室温からの乾燥を行わず、はじめから高温で乾燥した例であ
り、磁性層の厚味変動が大きい。 比較例及びは、非磁性層塗布液の沸点の高い溶剤(シクロヘキサノン、沸
点156℃)を沸点の低い溶剤(メチルエチルケトン、沸点79℃)に変更した
例であり、やはり磁性層の厚味変動が大きい。 【0117】 比較例及びは、非磁性層塗布液と磁性層塗布液の粘度差が、−140ポイ
ズ、−125ポイズと大きいために非磁性層と磁性層の界面変動が大きい。 比較例は、磁性層組成のα−アルミナのサイズを大きくした例である。 比較例10および12は、磁性層の平均厚味を0.91μm、0.89μmに
した例であり、オーバーライト特性が極めて劣る。 【0118】 【発明の効果】 本発明は、好ましくは、非磁性支持体上に非磁性粉末を結合剤中に分散させた
非磁性層と該非磁性層が湿潤状態にあるうちにその上に強磁性粉末を結合剤中に
分散した磁性層を設けてなる磁気記録ディスクであって、非磁性層は非磁性粉末
としてカーボンブラック及び非磁性無機質粉末を含み、磁性層の平均厚味が0.
5μm以下で、磁性層最大最小厚味が平均厚味の±15%以内である磁気記録媒 体であり、これにより、オーバーライト特性の良好な、しかも出力の安定した高
耐久性媒体を得ることができる。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION [0001]     [Industrial applications]   The present invention relates to a magnetic recording disk for high density recording, and more particularly to a magnetic recording disk for data recording.
It is about a disk. [0002]     [Prior art]   Magnetic recording technology allows the medium to be used repeatedly, and makes it easy to digitize signals
And that a system can be constructed in combination with peripheral electronic devices.
Excellent features not found in other recording methods, such as easy modification of signals
, Video, audio, computer applications, etc.
It has been widely used. In addition, miniaturization of equipment, high quality of recording / reproduction signals,
In order to respond to demands such as longer time and increased recording capacity,
Further improvements in density have always been desired. And a coating type magnetic recording disk
In, the particle size of the ferromagnetic powder was reduced or its dispersibility was improved.
Various measures have been proposed to increase the degree of filling in the magnetic layer. As an effective means, use ferromagnetic metal powder or hexagonal ferrite with excellent magnetic properties.
That is also being done. [0003]   In addition, mini-computers as OA equipment and external storage media have become
Use of magnetic recording disks is remarkable, and the frequency of use of magnetic recording disks is increasing.
Is used and stored under a wide range of environmental conditions with regard to temperature and humidity.
It has been used in many places. In particular, large recording capacity and miniaturization
There is a strong demand for an increase in recording density in order to achieve this.
To obtain a magnetic recording disk suitable for high-density recording using powder,
The maximum dimension must be sufficiently smaller than the recording wavelength or the recording bit length.
At present, needle-like ferromagnetic powder having a size of about 0.3 μm has already been put into practical use.
Thus, the shortest recording wavelength of about 1 μm or less is possible. [0004]   In order to obtain a medium capable of higher density recording in the future, the size of the acicular ferromagnetic powder must be reduced.
It needs to be even smaller. But in such a small acicular ferromagnetic powder
Has a very small thickness of 100 mm or less and a particle volume of 10-17cmThreeLess than
Magnetic properties are degraded due to thermal disturbance and surface effects,
However, there is a problem that a sufficient orientation cannot be obtained even when a magnetic field is applied to the conductive coating film. [0005]   Ferromagnetic metal powders have been studied as ferromagnetic powders for high-density recording.
Hexagonal systems with a flat plate shape and an axis of easy magnetization in the direction perpendicular to the plate surface in recent years
Magnetic recording media using ferrite particles as ferromagnetic powder have been developed (for example,
JP-A Nos. 58-6525 and 58-6526. By these, ferromagnetic powder
The average particle diameter of the powder became 0.05 μm or less, and high-density recording became possible. [0006]   Further, a significantly narrow track width is required for high-density recording. these
Strong magnets that can be expected to have high output and high recording density even on magnetic disks to meet requirements
The use of conductive metal powders and ferromagnetic hexagonal ferrite powders has been studied.
In order to respond to the demand for miniaturization and improvement of the recording density of the medium, keen development and practical application are being studied. ing. In particular, the magnetic layer is used for high recording density and improvement of overwrite electromagnetic conversion characteristics.
Thinning and high output are desired.
You. [0007]   That is, usually, a magnetic recording disk for computer use such as a floppy disk
Requires overwriting of recording signals with different magnetic wavelengths.
However, conventionally, two types of signals, 1f and 2f signals, which are twice as related in frequency, are used.
It would have been nice if overwriting could be done, but recently 10 Mbytes or more
For the high-capacity magnetic recording disk above, not only the recording wavelength became shorter, but also
Of a plurality of signals in a wider band with a frequency ratio of 3: 8, such as an RLL signal, etc.
Site has been requested. Use a signal with a short recording wavelength and a large difference in recording frequency.
Overwriting a signal with a short recording wavelength on a signal with a long recording wavelength (overlap
In order to carry out the process successfully, it is necessary to use Japanese Patent Application Laid-Open (JP-A) No. 58-122623 and
As disclosed in, for example, Japanese Patent No. 74137, the magnetic property of the magnetic layer is simply improved.
There was a limit to just running. [0008]   That is, in the conventional magnetic layer having a thickness of 1.0 μm or more, the information is previously recorded.
Magnetic field lines are magnetic even when a shorter recording signal is overwritten on a longer wavelength recording signal
Longer wavelength signal previously recorded is erased because it does not go deeper into the layer
You can't.   Further, the gap of the recording head is becoming narrower with the improvement of the recording density.
. Along with this, it has become difficult to perform sufficient recording in the thickness direction of the medium. [0009]   Therefore, when the magnetic layer is thinned to 1 μm or less in order to solve the above problem, the magnetic layer becomes
It is easy to peel off and it is not possible to ensure running durability such as causing dropout,
There was a problem of reduced reliability.   Therefore, in order to provide a magnetic recording disk capable of coping with the high density recording described above,
Is particularly effective in improving reproduction output, securing overwrite characteristics, and running durability.
Has become a problem. [0010]   In addition, the electrification during running of the magnetic recording disk causes dropout due to the adhesion of dust.
The number has increased, and the error rate has become a fatal defect. This charge
To add an additive to prevent electrification in the magnetic layer in order to improve the problem of
Is usually taken, and among them, the method of adding carbon black is the most effective.
, Has been widely adopted. However, the magnetic recording disk for high density recording described above
In, the addition of carbon black lowers the magnetic material filling degree and lowers the output
Therefore, the addition amount is limited, and sufficient measures for preventing static electricity cannot be taken. [0011]   In particular, the ferromagnetic hexagonal ferrite powder is made of Co-FeTwoOThreeFerromagnetic powder,
Compared to ferromagnetic metal powder, etc., the saturation magnetization is low and it is difficult to obtain high output, so high output
To provide high power magnetic recording disks, the packing density must be increased,
And its hexagonal shape, its dispersibility is lower than that of conventional ferromagnetic powders.
It is basically difficult to secure antistatic properties and high reproduction output. [0012]   Various proposals have been made to satisfy the above-mentioned prevention of electrification, high output and improvement of durability.
It is shown. (Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 55-55431, 55-55432,
JP-A-55-55433, JP-A-55-55434, JP-A-60-164926
JP-A-55-55436, JP-A-62-38523, JP-A-62-15
No. 9337)   That is, an intermediate layer is provided between the magnetic layer and the support.
Apply black and binder resin, and then try to form a magnetic layer on it
It is. [0013]   However, although this method was effective for improving running durability,
It is a magnetic recording disk for density recording, while ensuring sufficient running durability, and
Satisfies excellent electromagnetic characteristics, that is, high reproduction output and overwrite characteristics.
And could not.   As a further complication, the magnetic layer must be extremely If the edge is thinned, for example, to 0.5 μm or less, the current coating technology is as follows.
Problems have arisen. (1) It is difficult to apply a uniform thickness directly on the non-magnetic support. Also, the magnetic layer
Are easily peeled off. (2) The intermediate layer (non-magnetic layer) may be used as a lower layer and applied thereon.
If it is applied, adhesion is a problem, and the magnetic layer peels off and may cause dropout.
Or become. [0014]   Therefore, as a result of the examination, a so-called multi-layer coating is performed while the non-magnetic layer and the magnetic layer are in a wet state.
Adopting a wet-on-wet coating method solves the above problem.
Proved to be effective.   However, simply applying this wet-on-wet coating method requires
The above problem could not be solved. [0015]   When providing a non-magnetic layer, the dispersion solvent for the magnetic layer is important, and
When the same type of solvent as the solvent, the magnetic layer coating solvent is applied when the magnetic layer is coated on the non-magnetic layer.
Dissolves the non-magnetic layer and disturbs the boundary between the non-magnetic layer and the magnetic layer.
The taste causes a large variation in film thickness. Also, dissolve the magnetic layer solvent into the non-magnetic layer.
When using a solvent that does not understand, the binder resin used for the magnetic layer is very limited,
When coated with such a solvent, the adhesion between the nonmagnetic layer and the magnetic layer described above is significantly lower.
And the durability is extremely reduced. [0016]   That is, the coating solution for the non-magnetic layer and the coating solution for the magnetic layer are in a liquid state with each other.
Because it is applied on top, the interface between the nonmagnetic layer and the magnetic layer is disturbed, and the thickness of the magnetic layer fluctuates.
Became easy to occur. If there is a thickly fluctuating part in the magnetic layer,
Good write characteristics cannot be achieved, and previously written signals cannot be erased.
However, there is a problem that reproduction may not be possible. Also, the thickness variation of the magnetic layer is suppressed.
There was also a problem that it was difficult to secure durability when trying to control. [0017]   Therefore, the magnetic layer should be made as thin as possible to improve the overwrite characteristics.
According to the current coating technology, the average thickness of the magnetic recording disk can be reduced.
Taste fluctuations increase and overwrites all tracks suitable for digital recording.
Magnetic recording with a thin magnetic layer with good running characteristics and excellent running durability with high reproduction output
It was difficult to get a recording disc. [0018]   And no effective way to address this problem has yet been proposed. [0019]     [Problems to be solved by the invention]   The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the related art, and has an
The magnetic recording characteristics are good over all tracks of the magnetic recording disk, and the electromagnetic characteristics including output are good.
To provide a high-density magnetic recording disk with good exchange characteristics and excellent running durability
It is an object. [0020]     [Means for Solving the Problems]   The present invention provides a non-magnetic layer mainly composed of a non-magnetic powder and a binder resin on a non-magnetic support.
Also, a magnetic layer mainly composed of ferromagnetic powder and a binder resin should not be formed in this order.
In the magnetic recording disk described above, the magnetic layer is formed such that the coating layer of the non-magnetic layer coating liquid is wet.
Formed by applying the magnetic layer coating solution on the
The average thickness of the magnetic layer is 0.5 μm or less, and the maximum thickness is
The minimum thickness is within ± 15% of the average thickness.And the non-magnetic powder is a carbon bra.
The magnetic recording disk contains a magnetic recording medium and a non-magnetic inorganic powder.
5 × 10 9 Ω / sq or lessA magnetic recording disk, characterized in that
Can solve the above problem. [0021]   The present invention provides a magnetic recording system comprising a nonmagnetic layer and a magnetic layer provided on a nonmagnetic support in this order.
The disk has an average thickness of 0.5 μm or less and a maximum thickness of the magnetic layer.
Taste (Tmax) And minimum thickness (Tmin) Was controlled within ± 15% of the average thickness.
Is the biggest feature.   That is, the present invention provides that the thickness of the magnetic layer and its variation are at least within the above range.
For example, the electromagnetic conversion characteristics such as overwrite characteristics and reproduction output
It has been found that it can be provided stably and favorably on a truck. [0022]   Average thickness of magnetic layer (T0) Is a value calculated as follows.   The magnetic recording disk is placed on an ultramicrotome using a diamond cutter.
And cut it out to a thickness of about 0.1 μm, and cut the cross section with a transmission electron microscope.
Take a photograph of the piece at 5,000 to 10,000 times and use a 8.7 cm x 10.7 cm
Lint size, and then the interface between the nonmagnetic layer and the magnetic layer is
Judgment is made visually by paying attention to the shape difference, etc., and the magnetic layer surface is similarly blackened.
The distance between the lines that have been trimmed by the Zeiss image processing device IBAS2.
The length (distance) was measured. The measurement site is a magnetic layer with a length of 20 μm (actual length) and a non-magnetic layer.
(T) between the top of the magnetic layer and the surface of the magnetic layer formed by the outlined interface of the magnetic layer.1
) And the distance between the bottom of the valley formed by the interface and the surface of the magnetic layer (TTwo) For 5 places each
The average value of the sum of the above is defined as the average thickness. [0023]   In the present invention, the maximum thickness (Tmax) Is the TTwoMeans the largest measured value of
, Similarly, the minimum thickness (Tmin) Is the T1Means the smallest measured value.   That is, in the present invention, the thickness of the magnetic layer is controlled so that all of the following expressions are satisfied.
.   ΔTmax= 100 × (Tmax-T0) / T0≦ 15 (%) (a)   ΔTmin= 100 × (Tmin-T0) / T0≧ −15 (%) (b)   ΔTmax−ΔTmin= 100 × (Tmax-Tmin) / T0≦ 30 (%) (c)   That is, in formula (a), it exceeds 15%, or in formula (b), it exceeds -15%.
If it is small, or if it exceeds 30% in (c), overwrite characteristics
Electromagnetic conversion characteristics such as reproduction output cannot be satisfied. [0024]   In the present invention, the trimming curve forming the interface ideally has a magnetic layer thickness.
It is most preferable that the straight line is constant (in the above (a), (b) and (c)). And the left side = 0%), but in reality, T0With small amplitude
Since a curve similar to a clear sine curve is formed, the above equations (a) and (c)
This is true, and the variation in thickness is suppressed as much as possible. [0025]   In equation (a), ΔTmaxIs preferably 0 ≦ ΔTmax≦ 12, especially preferred
Or 0 ≦ ΔTmax≦ 8, ΔTminIs preferably −12 ≦ Δ
Tmin≦ 0, particularly preferably −8 ≦ ΔTminIt is controlled in the range of ≦ 0.   In the present invention, the border line at the interface is long if the interval between the peak and the valley is long.
It is more preferable. It is desirable that the distance between the hills and the valleys is equal. [0026]   The present invention provides a reproduction output, an overwrite characteristic, etc.
Can significantly improve the stability of the electromagnetic conversion characteristics.   Further, the present invention provides a wet coating method for forming a magnetic layer and a non-magnetic layer.
The to-on-wet coating method prevents peeling of the magnetic layer, etc.
Was found to be effective for obtaining discs. [0027]   A non-magnetic layer is provided on a support by a conventional blade coating method, a gravure coating method, or the like,
If the magnetic layer is further provided after drying, the adhesion between the non-magnetic layer and the magnetic layer is sufficient.
Rather, the ultra-thin magnetic layer as in the present invention has inferior durability and is difficult to be put to practical use.
there were.   The present invention employs at least a wet-on-wet coating method.
Therefore, the above formula can be satisfied, and the nonmagnetic layer and the magnetic layer have the same characteristics as an integrated layer.
Thus, the adhesion between the nonmagnetic layer and the magnetic layer can be increased. [0028]   Specific examples of the wet-on-wet coating method include the following.
It is. 1. Gravure coating, roll coating, and blade commonly used for applying magnetic paint
First, a non-magnetic layer is applied using a coating or extrusion coating device.
While in a wet state, for example, Japanese Patent Publication No. 179 and JP-A-2-265672.
A method of applying a magnetic layer using a pressure-type extrusion coating device. 2. JP-A-63-88080, JP-A-2-17971, JP-A-2-2656
No. 72, the head having two built-in slits
A method of applying a coating solution for a non-magnetic layer and a coating solution for a magnetic layer almost simultaneously. 3. Japanese Patent Application Laid-Open No. 174965/1990 discloses a device with a backup roll.
The coating solution for non-magnetic layer and the coating solution for magnetic layer are applied almost simultaneously
How to cloth. [0029]   The manufacturing method of the present invention is a method for forming a magnetic layer in a wet-on-wet coating method.
The purpose of the present invention is to provide a method for suppressing taste fluctuation and improving the accuracy of thick taste.
Examples of the method include the first to fifth methods below.   First, select the solvent used for the coating solution for the non-magnetic layer and the coating solution for the magnetic layer.
The selection criteria are that the boiling point of the solvent used for the non-magnetic layer
Above the boiling point of the solvent used. [0030]   Briefly, the effect of evaporation of the solvent from the previously applied non-magnetic layer is
It suppresses dimensional deformation of the surface of the non-magnetic layer and suppresses the viscoelastic properties of the coating liquid.
The turbulence of the liquid at the interface is suppressed even when the magnetic layer coating liquid having different
Making the thickness of the magnetic layer formed on the magnetic layer more uniform, that is,
That is, it can be suppressed small. [0031]   The solvent used for the non-magnetic layer has a boiling point of 90 ° C or higher, preferably 100 ° C or higher.
The solvent used for the magnetic layer preferably has a boiling point of 100 ° C. or lower, particularly preferably 80 ° C.
It is below ° C. The difference in boiling point is preferably 40 ° C. or higher, more preferably 50 ° C. or lower.
The upper limit of the difference between the boiling points is set at 100 ° C. so that the thickness of the magnetic layer falls within the range of the present invention.
can do.   The boiling point of the solvent used in the non-magnetic layer coating solution used in the present invention is 90 ° C. or higher.
As the solvent, cyclohexanone (boiling point: 156 ° C.), methyl isobutyl ketone ( Ketones such as diisobutyl ketone (168 ° C.) and isophorone (boiling point 116 ° C.)
Boiling point 215 ° C), butanol (boiling point 118 ° C), isobutyl alcohol (boiling point 1
08 ° C), 2-methylcyclohexanol (boiling point 173 ° C), etc.
And a single or mixed solvent can be used. Non-magnetic layer coating solution
With the binder resin of the non-magnetic layer such as cyclohexanone and the added lubricant
It is desirable that the compound has excellent compatibility. [0032]   The boiling point of the solvent of the magnetic layer coating liquid applied on the nonmagnetic layer is determined by the nonmagnetic layer coating liquid.
Lower than the boiling point of the solvent, for example, methyl ethyl ketone (boiling point 79 ° C.)
), THF (boiling point 66 ° C), acetone (boiling point 56 ° C), propanol (boiling point 97).
° C), methyl acetate (boiling point 58 ° C), benzene (boiling point 80 ° C), hexane (boiling point 6 ° C).
9 ° C), carbon tetrachloride (boiling point 77 ° C), etc.
Wear. When used as a mixed solvent, its boiling point is calculated from the weight usage ratio of each solvent.
The calculated boiling point can be used as a guide. [0033]   Second, after the coating on the non-magnetic support by the wet-on-wet coating method,
It is to specify a drying method in the drying step. That is, the non-magnetic layer and the magnetic layer
After the support is provided on a porous support, orientation is performed as necessary, and then a drying step is performed.
By gradually raising the temperature from room temperature to the drying process of the non-magnetic layer and the magnetic layer.
Thickness fluctuation of the magnetic layer can be suppressed. [0034]   For example, the coated magnetic recording disk is heated from room temperature to a high temperature, preferably 20 to 15 minutes.
0 ° C., particularly preferably at an ambient temperature varying from 25 to 120 ° C.
Drying method may be mentioned. The method of changing the ambient temperature is arbitrary and continuous.
May also be intermittent. Also, the temperature rise rate can be controlled to 0.6 to 4 ° C / sec.
preferable. [0035]   Specifically, do not transport the web after wet-on-wet application at a constant speed.
However, it is necessary to pass through a drying chamber where the ambient temperature is set intermittently high in the direction of travel. To do more. For example, let the web transfer speed be 50 to 300 m / min.
120 ° C for 4 to 24 seconds each at 25 ° C, 40 ° C, 60 ° C, 80 ° C, and 100 ° C.
Drying for 1.5 to 9 seconds. [0036]   Third, in the wet-on-wet coating method, the non-magnetic layer
It is preferable that the viscoelastic properties of the coating liquid for the hydrophilic layer be matched as much as possible. Non-magnetic layer wets
Since the magnetic layer is provided at the time of the state, if the viscoelastic properties are significantly different,
As a result, the respective liquids are disturbed, and the thickness of the magnetic layer fluctuates greatly.   As a means for adjusting the viscoelastic properties, the following methods may be used.
Can be. [0037]   Each coating solution has thixotropic properties and a shear rate of 10Foursec-1Shear stress at
A10FourAnd shearing speed 10 sec-1Stress A10 ratio to A10 A10Four/ A10
100 ≧ A10Four/ A10 ≧ 3, preferably 90 ≧ A10Four/ A10 ≧ 30
Adjustment.   Specific means for adjusting such viscoelastic properties include, for example, the following factors:
Choosing a child. [0038]   The factors include, for example, non-magnetic powder or ferromagnetic powder to be dispersed.
Are (1) particle size (specific surface area, average primary particle size, etc.), (2) structure (oil absorption,
(3) Properties of powder surface (pH, loss on heating, etc.), (4) Aggregation of particles
Force (σsFor example, the binding agent (e.g., (1) molecular weight, (2) the type of functional group, etc.)
For the agent, (1) type (polarity etc.), (2) binder solubility, (3) solvent formulation amount, etc.
, Water content and the like. [0039]   The liquid viscosity of both non-magnetic layer coating liquid and magnetic layer coating liquid is a single cylindrical rotational viscometer.
0.5 to 300 centipoise is suitable, and preferably 3 to 200 centipoise.
It is. The viscosity difference between the non-magnetic layer coating solution and the magnetic layer coating solution is 100 centipoise or less.
Is suitable, and preferably not more than 50 centipoise.   Fourth, the raw material particles used for each coating solution for the non-magnetic layer and the magnetic layer should be at least dried.
A size smaller than the thickness of the subsequent nonmagnetic layer and magnetic layer is desirable. In other words, the strong magnet to use
Powders, carbon black particles, abrasive particles, and non-magnetic particles are used in magnetic layers.
In this case, at least 0.5 μm or less is desirable. For non-magnetic layers, the thickness is regulated.
Because it is not restricted, it is possible to increase the film thickness depending on the particle size used
. [0040]   Fifth, the size of various powders contained in the magnetic layer coating liquid and / or the non-magnetic layer coating liquid
The mixed region does not occur at the interface between the magnetic layer and the non-magnetic layer
Can be controlled as follows.   For example, when needle-shaped nonmagnetic powder is used, if these are aligned,
A strong coating film is formed even in a dry state, and even if the ferromagnetic powder of the magnetic layer rotates,
Mixing hardly occurs. In addition, if flaky non-magnetic powder is used for the non-magnetic layer,
When the ferromagnetic powder of the magnetic layer rotates, mixing occurs at the interface
It becomes difficult. [0041]   Since the present invention is a thin layer having an average magnetic layer thickness of 0.5 μm or less, digital recording
The characteristic overwrite characteristics can be greatly improved. High linear recording density
As the recording wavelength becomes shorter, the effect of the thickness of the magnetic layer becomes more significant.
You. In particular, when the recording wavelength is 1.4 μm or less, the thickness of the magnetic layer must be 0.5 μm or less.
Therefore, the definition of the thickness variation of the present invention in the above formulas (a) to (c) is
Not only is it important in ensuring the stability of the light characteristics,
This is effective in reducing the difference between the minimum values and increasing the average reproduction output value. [0042]   The present invention not only improves the above-mentioned electromagnetic conversion characteristics, but also provides a wet-on-
Adhesion between the non-magnetic layer and the magnetic layer is ensured by using
It also has the effect that it can be secured.   The non-magnetic layer of the magnetic recording disk of the present invention mainly comprises a non-magnetic powder and a binder resin.
Is what you do. Non-magnetic powder isContains carbon black and non-magnetic inorganic powder Can include organic powders. Carbon black Adjusts the viscoelastic properties of the coating liquid
, Effective for controlling the surface electrical resistance of the magnetic layer surface, and for ensuring running durability
Used for. [0043]   The content of carbon black in the nonmagnetic layer depends on the amount of nonmagnetic powder contained in the nonmagnetic layer.
The content is preferably 3 to 20% by weight, particularly 5 to 15% by weight. Triple
When the amount is less than 20% by weight, the surface resistivity cannot be sufficiently reduced.
Surface resistivity can be reduced, but a sufficiently smooth surface property of the magnetic layer can be obtained.
Can not. Specific surface area is 5-1200mTwo/ G, more preferably 5
0-1000mTwo/ G, and the DBP oil absorption is 10 to 1500 mL (min.
L) / 100g, preferably 20-600mL / 100g, average particle size
, 5-500 mμ, preferably 10-300 mμ, pH 2-10, more preferably
2.5 to 9.5, the water content is 0.1 to 10% by weight, more preferably 0.3 to 10% by weight.
3.0% by weight, tap density: 0.1 to 1 g / cc, more preferably 0.12 to 0
. 80 g / cc is preferred. [0044]   This makes it possible to reduce the amount of carbon black added in the magnetic layer.
Packing density of the conductive powder can be secured.   The carbon black has a low surface electrical resistance to form a structure.
I can do it. For this reason, the surface specific electric resistance value of the magnetic layer can also be suppressed low,
The occurrence of dropouts in running durability can be reduced. [0045]   In the present invention, the surface specific electric resistance of the magnetic layer is set to 5 × 109Ω / sq or less
, Preferably 5 × 108It is desirable to adjust to Ω / sq or less. Also non-magnetic
Layer / magnetic layer has a smooth surface and reduces the spacing loss with the recording / reproducing head.
High reproduction output can be obtained. Furthermore, DBP oil absorption is 200mL / 100g
The above carbon black is easy to form a structure, resulting in low surface voltage.
Air resistance can be obtained, and dropouts in running durability are particularly reduced
It is preferable. The DBP oil absorption of carbon black is calculated as Add dibutyl phthalate little by little, knead and knead the carbon black
Observing the point, finding a point that forms one lump from the dispersed state,
The amount (mL) of butyl phthalate added was defined as the DBP oil absorption. [0046]   Carbon black imparts conductivity to magnetic recording disks and
Is effective to prevent electrostatic charging and adjusts the physical strength of the magnetic layer and non-magnetic layer
It is also used as a material for In addition, carbon black is applied to the non-magnetic layer
It also has the function of adjusting the viscoelastic properties of the liquid. In addition, carbon black has a coefficient of friction
It is a very useful material that has various functions such as adjustment of light transmittance and imparting light-shielding properties. Therefore, on
For the same purpose as described above, carbon black can be included in the magnetic layer. This place
In this case, it is preferable to use the ferromagnetic powder at 0.1 to 30% by weight. [0047]   Further, the present invention provides a carbon brass that can be used for a non-magnetic layer or a magnetic layer.
As the hook, those manufactured by any method can be used. For example, furnace black
, Thermal black, acetylene black, channel black, lamp black
Can be used. As a specific example, BLACK manufactured by Cabot Corporation
PEARLS 2000, 1300, 1000, 900, 800, 700, VU
LCAN XC-72, manufactured by Asahi Carbon Co .; # 80, # 60, # 55, # 50, #
35, manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation; # 3950B, # 2400, # 2300, # 900,
# 1000, # 30, # 40, # 10B, manufactured by Columbia Carbon; CONDU
CTEX SC, RAVEN 150, 50, 40, 15 manufactured by Lion Akzo
Ketchen Black EC, Ketchen Black ECDJ-500, Ketchen
Black ECDJ-600 and the like. [0048]   Use carbon black after surface treatment with dispersant or grafting with resin
Alternatively, a material in which a part of the surface is graphitized may be used. Also the car
Before adding Bon Black to the coating solution for the non-magnetic layer or the coating solution for the magnetic layer,
It may be dispersed with a binder. These carbon blacks can be used alone or in pairs.
Can be used in combination. [0049]   As described above, carbon black prevents the magnetic layer from charging, reduces the coefficient of friction, and imparts light-shielding properties.
, Works to improve film strength, etc., and these differ depending on the carbon black used.
. Therefore, these carbon blacks used in the present invention are used in the non-magnetic layer and the magnetic layer.
Change the type, amount and combination of the particle size, oil absorption, conductivity, pH, etc.
Of course, it is possible to use them properly according to the purpose based on the various characteristics. In the present invention
Usable carbon black is, for example, "Carbon Black Handbook" (Carbon Black
Eds. Association). [0050]   In the magnetic recording disk of the present invention, the ferromagnetic powder contained in the magnetic layer is iron oxide.
Ferromagnetic powder, ferromagnetic metal powder or ferromagnetic hexagonal ferrite powder
Ferromagnetic metal powder or ferromagnetic hexagonal ferrite powder is preferred.
No. If the ferromagnetic powder is a ferromagnetic metal powder, its particle size should preferably be a ratio table.
The area is 30-60mTwo/ G, more preferably 40-60 mTwo/ G and X-ray times
The crystallite size determined from the folding method is 100 to 300 °, more preferably 100 to 300 °.
And the axial ratio (major axis length / minor axis length) is 5 or more, more preferably 6 or more.
Above. [0051]   If the specific surface area is too small, it will not be possible to cope with high-density recording, and it will be too large.
However, dispersion was not sufficiently performed, and a magnetic layer having a smooth surface could not be formed.
It is not preferable because it cannot respond. Here, the crystallite size is a half value of the diffraction lines of the (1,1,0) plane and the (2,2,0) plane.
It is required from the width. [0052]   When the ferromagnetic powder is a ferromagnetic hexagonal ferrite powder, the specific surface area is 25 to 50 m.
Two/ G, more preferably 40-60 mTwo/ G, and the plate ratio (plate diameter / plate thickness) is
2 to 6, more preferably 2.5 to 5.5, and a plate diameter of 0.02 to 1.0 μm, more preferably
More preferably, it is 0.03 to 0.08 μm.   If the particle size is too large or too small for the same reason as ferromagnetic metal powder, Density recording becomes difficult. [0053]   The ferromagnetic metal powder is preferably a powder containing at least Fe,
Physically, gold mainly composed of Fe, Fe—Co, Fe—Ni, or Fe—Ni—Co
There is a simple substance or an alloy. To increase the recording density of the magnetic recording disk of the present invention
In addition, it is preferable that the particle size is small as described above, and at the same time, the magnetic characteristics are
, Saturation magnetization (σs) Is at least 110 emu / g or more, preferably 120 emu / g
u / g or more. The coercive force is 800 Oe (Oersted) or more,
More preferably, it is 900 Oe or more. [0054]   In order to further improve the characteristics, non-metals such as B, C, Al, Si, and P are added to the composition.
May be added. Usually, the particle surface of the metal powder is chemically stabilized.
For this purpose, an oxide layer is formed.   As a method of forming the oxide, a known slow oxidation treatment, that is, immersion in an organic solvent
After drying, immerse in an organic solvent and then send oxygen-containing gas to the surface.
Drying after forming oxide film, oxygen gas and inert gas without using organic solvent
Method of forming an oxide film on the surface by adjusting the partial pressure of
Can also be used. [0055]   As the ferromagnetic hexagonal ferrite powder, a flat plate-shaped
Ferromagnetic powder with an easy axis of magnetization in the direction of barium ferrite, strontium
Ferrite, lead ferrite, calcium ferrite or their cobalt
Substituents, among them, especially cobalt substituted of barium ferrite, strontium
Preference is given to cobalt substitutes of um ferrite. Further improve its properties as needed
For this purpose, elements such as In, Zn, Ge, Nb, and V may be added. [0056]   To increase the recording density of the magnetic recording disk of the present invention, the hexagonal ferrite is used.
It is preferable to reduce the particle size in the magnetic layer of the powder as described above.
At the same time, as the magnetic characteristics, the saturation magnetization (σs) Is at least 50 emu / g or more , Desirably 53 emu / g or more. The coercive force is 500 Oe or more,
In particular, it is desirable to be 600 Oe or more. [0057]   In the magnetic recording disk of the present invention, the output in the circumferential direction is uniform and does not fluctuate.
It is necessary that the in-plane orientation ratio be as high as possible.
The orientation ratio of the magnetic powder is preferably 0.85 or more. 0.85 or more orientation ratio
In order to achieve this, the magnetic layer is in an undried state.
As described in the report, a random orientation method using a permanent magnet or JP-A-63-148417
And Japanese Patent Application Laid-Open Nos. Hei 1-300427 and Hei 1-300428.
A method of applying a flowing magnetic field can be used. [0058]   In the present invention, when ferromagnetic metal powder and hexagonal ferrite powder are used, zero
. An orientation ratio as high as 9 or more can be realized.   Here, the orientation degree ratio is a value obtained by dividing the minimum squareness ratio in the circumferential direction by the maximum squareness ratio.
.   The magnetic properties of the ferromagnetic powder, such as the saturation magnetization and the coercive force, were measured using a vibrating sample magnetometer
(Manufactured by British Industry Co., Ltd.) at a maximum applied magnetic field of 5 kOe. The measurement of specific surface area
BET method using Canter Soap (Cantar Chrome, USA)
You. After dehydration in a nitrogen atmosphere at 250 ° C for 30 minutes, measured by the BET single point method (partial pressure 0.30)
This is the specified value. [0059]   The water content of these ferromagnetic powders is preferably 0.01 to 2% by weight.
. The moisture content is preferably optimized depending on the type of the binder resin. P of ferromagnetic powder
Preferably, H is also optimized by a combination with the binder resin used. Its range
Is from 4 to 12, preferably from 5 to 10.   The ferromagnetic powder may be surface-treated with Al, Si, P or their oxides if necessary.
May be applied. The amount is 0.1 to 10% based on the ferromagnetic powder,
When treated, adsorption of lubricants such as fatty acids is 100mg / mTwoLess preferred
. The ferromagnetic powder contains soluble inorganic ions such as Na, Ca, Fe, Ni, and Sr. However, if the content is 500 ppm or less, the characteristics are not particularly affected. [0060]   As the ferromagnetic powder, an iron oxide ferromagnetic powder may be used if desired.
25-80m in terms of specific surface areaTwo/ G, preferably 35-60.
mTwo/ G. 25mTwo/ G or less, the noise is high and 80 mTwo/ G or more
It is difficult to obtain surface properties, which is not preferable. The crystallite size measured by the X-ray diffraction method is 4
50-100 Å, preferably 350-100 Å
It is a theme. σsIs at least 50 emu / g, preferably at least 70 emu / g
. [0061]   These ferromagnetic powders contain dispersants, lubricants, surfactants, antistatic
Before dispersing with an agent or the like, treatment may be performed in advance. To be more specific,
No. 4-14090.   Non-magnetic inorganic powder among the non-magnetic powder that can be used for the non-magnetic layer of the present invention, for example,
Metal, metal oxide, metal carbonate, metal sulfate, metal nitride, metal carbide, metal
Sulfide and the like. Specifically, TiOTwo(Rutile, anatase), TiOx(
x is less than 2 or 3 to 5), cerium oxide, tin oxide, tungsten oxide, Z
nO, ZrOTwo, SiOTwo, CrTwoOThree, Α-alumina, β-Al with 90% or more pregelatinization ratio
Mina, γ-alumina, α-iron oxide, goethite, corundum, silicon nitride, titanium car
Bite, magnesium oxide, boron nitride, molybdenum disulfide, copper oxide, MgCOThree
, CaCOThree, BaCOThree, SrCOThree, BaSOFour, CaSOFour, Silicon carbide, etc.
Used alone or in combination. The shape and size of these inorganic powders are acicular,
They may be spherical, dice-shaped, etc., and these may be combined with different inorganic powders as necessary.
The particle size distribution and the like can be selected by combining them or using a single nonmagnetic powder. particle
The size is preferably 0.01 to 2 μm. The following are non-magnetic powders
Is preferred. [0062]   Tap density is 0.3-2 g / cc, water content is 0.1-5%, pH is 2-11,
Specific surface area is 1-30mTwo/ G is preferred. Oil absorption using DBP is 5-100m L / 100 g, preferably 10-80 mL / 100 g, more preferably 20-6
It is 0 mL / 100 g. The above non-magnetic powder must be 100% pure
However, depending on the purpose, the surface may be coated with another compound such as Al, Si, Ti, Zr, S
Treatment with each compound such as n, Sb, Zn and the like may form an oxide thereof on the surface.
. At this time, if the purity is 70% or more, the effect is not reduced. Ignition loss
Is preferably 20% or less. [0063]   Specific examples of the non-magnetic powder used in the present invention include AKP- manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.
20, AKP-30, AKP-50, G5, G7, S-1, manufactured by Nippon Chemical Industry Co., Ltd.
TF-100, TF-120, TF-140, manufactured by Tadashi Kogyo, TT05, manufactured by Ishihara Sangyo
5 series, ET300W, STT30 manufactured by Titanium Industries, and the like. [0064]   The non-magnetic organic powder used in the present invention includes acrylic styrene resin powder, benzene
Zoguanamine resin powder, melamine resin powder, phthalocyanine pigment
But polyolefin resin powder, polyester resin powder, polyamide resin
Powder, polyimide resin powder, and polyfluoroethylene resin powder are used. That
The production method is described in JP-A-62-18564 and JP-A-60-255827.
You can use something like [0065]   As the binder used for the magnetic layer and the non-magnetic layer of the present invention, a conventionally known thermoplastic resin is used.
Fats, thermosetting resins, reactive resins and mixtures thereof are used.   As a thermoplastic resin, the glass transition temperature is -100 to 150 ° C, the number average molecular weight
Is from 1000 to 200,000, preferably from 10,000 to 100,000, and the degree of polymerization is about
It is about 50 to 1000. Such examples include vinyl chloride and vinyl acetate.
Nyl, vinyl alcohol, maleic acid, acrylic acid, acrylate, chloride
Vinylidene, acrylonitrile, methacrylic acid, methacrylate, styrene
, Butadiene, ethylene, vinyl butyral, vinyl acetal, vinyl acetate
Polymers or copolymers containing ter, etc. as constituent units, polyurethane resins, various types
There is a rubber-based resin. [0066]   In addition, as thermosetting resin or reactive resin, phenol resin, epoxy resin
, Polyurethane curing resin, urea resin, melamine resin, alkyd resin, acrylic
Resin, formaldehyde resin, silicone resin, epoxy-polyamide resin
Fat, polyester resin and isocyanate prepolymer mixture, polyester resin
Mixture of riol and polyisocyanate, polyurethane and polyisocyanate
And mixtures thereof. [0067]   For details on these resins, see "Plastic Handbook" published by Asakura Shoten.
It is described in. In addition, a known electron beam-curable resin is applied to a non-magnetic layer or a magnetic layer.
It is also possible to use. These examples and the production method thereof are described in
No. 256219. These resins are used alone or in combination
But preferably vinyl chloride resin, vinyl chloride vinyl acetate resin, salt
Vinyl acetate vinyl acetate vinyl alcohol resin, vinyl chloride vinyl acetate anhydrous maleic
Polyurethane with at least one selected from the group consisting of acid copolymers and nitrocellulose
Resin combinations or combinations of these with polyisocyanates
. [0068]   Polyurethane resin structure is polyester polyurethane, polyetherpolyuree
Tan, polyether polyester polyurethane, polycarbonate polyurethane
, Polyester polycarbonate polyurethane, polycaprolactone polyurethane
A known material such as a resin can be used. For all of the binders shown here,
In order to obtain excellent dispersibility and durability, COOM, SOThreeM, OSOThreeM
, P = O (OM)Two, OP = O (OM)Two, (Where M is a hydrogen atom, or
Alkali metal), OH, NRTwo, N+RThree, (R is a hydrocarbon group), epoxy group, S
At least one polar group selected from H, CN, etc.
It is preferable to use those introduced in the reaction. The amount of such polar groups is 10-1~ 1
0-8Mol / g, preferably 10-2-10-6Mol / g. [0069]   Specific examples of these binders used in the present invention include Union Carbide
Company: VAGH, VYHH, VMCH, VAGF, VAGD, VROH, VYE
S, VYNC, VMCC, XYHL, XYSG, PKHH, PKHJ, PKHC
, PKFE, manufactured by Nissin Chemical Industries: MPR-TA, MPR-TA5, MPR-TA
L, MPR-TSN, MPR-TMF, MPR-TS, MPR-TM, MPR-
TAO, manufactured by Denki Kagaku: 1000 W, DX80, DX81, DX82, DX83
, 100FD, manufactured by Zeon Corporation: MR105, MR110, MR100, 400
X110A, manufactured by Nippon Polyurethane Industries: Nipporan N2301, N2302, N2
304, manufactured by Dainippon Ink Co., Ltd .: Pandex T-5105, T-R3080, T-
5201, Burnock D-400, D-210-80, Crisbon 6109, 7
209, manufactured by Toyobo: Byron UR8200, UR8300, UR8600, U
R5500, UR4300, RV530, RV280, manufactured by Dainichi Seika: Daifue
Lamin 4020, 5020, 5100, 5300, 9020, 9022, 702
0, manufactured by Mitsubishi Kasei: MX5004, manufactured by Sanyo Kasei: Samprene SP-150, Asahi
Karan Corporation: Saran F310, F210 and the like. [0070]   The binder used in the magnetic layer of the present invention is used for the ferromagnetic powder and for the non-magnetic layer.
The binder obtained is in the range of 5 to 50% by weight, preferably 10 to 3% by weight, based on the nonmagnetic powder.
It is used in the range of 0% by weight. When using a vinyl chloride resin, 5 to 100
%, 2 to 50% by weight when using a polyurethane resin, polyisocyanate
It is preferable to use these in combination in the range of 2 to 100% by weight. [0071]   In the present invention, when a polyurethane resin is used, the glass transition temperature is -50 to
100 ° C, elongation at break 100-2000%, stress at break 0.05-10 kg / c
mTwo, Yield point is 0.05 to 10 kg / cmTwoIs preferred.   Although the magnetic recording disk of the present invention basically comprises two layers of a non-magnetic layer and a magnetic layer,
The non-magnetic layer and the upper layer may each be formed of a plurality of layers. Here, the coating liquid for each layer
The composition may be the same or different, and the type, size, etc. of the powder can be variously selected. This The application method of each layer coating solution by wet-on-wet coating method is basically
The method described above may be applied mutatis mutandis. [0072]   Therefore, the amount of binder, vinyl chloride resin in the binder, polyurethane resin,
The amount of polyisocyanate or other resin, the amount of each resin forming the magnetic layer
The molecular weight, polar group content, or the physical properties of the resin described above may be applied to each layer as necessary.
It is of course possible to change with a cloth solution.   As the polyisocyanate used in the present invention, tolylene diisocyanate, 4
-4'-diphenylmethane diisocyanate, hexamethylene diisocyanate
, Xylylene diisocyanate, naphthylene-1,5-diisocyanate, o-
Toluidine isocyanate, isophorone diisocyanate, triphenylmethane
Isocyanates such as triisocyanate, and these isocyanates
Products with polyalcohols and polyisocyanates
Liisocyanate and the like can be used. Commercialization of these isocyanates
Trade names include those manufactured by Nippon Polyurethane Corporation: Coronate L, Coronate
HL, Coronate 2030, Coronate 2031, Millionate MR, Millione
MTL, manufactured by Takeda Pharmaceutical Co., Ltd .: Takenate D-102, Takenate D-110N,
Takenate D-200, Takenate D-202, manufactured by Sumitomo Bayer: Desmodu
L, death module IL, death module N, death module HL, etc.
, These alone or in combination of two or more utilizing the difference in curing reactivity
Can be used for each layer. [0073]   The abrasive used in the magnetic layer or the non-magnetic layer of the present invention may have an α conversion of 90%.
The above α-alumina, β-alumina, silicon carbide, chromium oxide, cerium oxide,
α-iron oxide, corundum, artificial corundum, emery (main component: corundum and magnetic
Iron ore), artificial diamond, silicon nitride, silicon carbide, titanium carbide, titanium oxide
Known materials mainly having a Mohs hardness of 5 or more such as silicon, silicon dioxide, boron nitride, etc.
Used alone or in combination. In addition, a composite of these abrasives (abrasives
Surface-treated with another abrasive) may be used. The main component of these abrasives In some cases, compounds or elements other than the above may be contained.
There is no difference. [0074]   These abrasives having an average particle size of 0.05 to 2 μm are effective.
More preferably, it is 0.2 to 1.0 μm. Especially when used for magnetic layerIs 0. 5 μmLess than
underIs preferred. If necessary, combine abrasives with different particle sizes or use a single abrasive.
A similar effect can be obtained by broadening the particle size distribution even with an abrasive. Tap density is
0.3-2 g / cc, water content 0.1-5%, pH 2-11, specific surface area 1
30mTwo/ G is preferred. The abrasive used in the present invention may have a needle-like shape, a spherical shape, or a spherical shape.
It may be in the shape of a dice. [0075]   These abrasives are 100 times of non-magnetic powder of non-magnetic layer or ferromagnetic powder of magnetic layer.
It is added in an amount of 3 to 20 parts by weight based on parts by weight.   If the amount is less than 3 parts by weight, sufficient durability cannot be obtained.
The degree of filling decreases, and sufficient output cannot be obtained.   These abrasives, in the non-magnetic layer, the amount, type,
In the layer, the combination is changed according to the amount and type of the upper and lower ferromagnetic powders,
Of course, it is possible to use them properly according to the purpose. For example, the durability of the magnetic layer surface
In order to improve the durability, increase the amount of abrasive in the non-magnetic layer and improve the durability of the end face of the magnetic layer.
In order to improve the quality, it is possible to take measures such as increasing the amount of abrasive in the magnetic layer.
These abrasives are pre-dispersed with a binder and then used in magnetic and non-magnetic paints.
May be added. Magnetic layer surface and magnetic layer of magnetic recording disk of the present invention
5 abrasives / 100 μm on the end faceTwoThe above is preferred. [0076]   Specific examples of the abrasive used in the present invention include AKP-2 manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.
0, AKP-30, AKP-50, HIT-50, manufactured by Nippon Chemical Industry: G5, G
7, S-1, manufactured by Toda Kogyo: TF-100, TF-140, 100ED, 140
ED and the like.   As the dispersant (pigment wetting agent) used in the present invention, caprylic acid, capric acid, Lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, behenic acid, olein
Acids, elaidic acid, linoleic acid, linolenic acid, stearic acid, etc.
18 fatty acids (R1COOH, R1Is an alkyl or alk having 11 to 17 carbon atoms
A kenyl group); an alkali metal (Li, Na, K, etc.) or an alkali of the above fatty acid
Metal soaps composed of earth metals (Mg, Ca, Ba); fluorine of the above fatty acid esters
Amides of the above fatty acids; polyalkylene oxide alkyl
Acid ester; lecithin; trialkylpolyolefinoxy quaternary ammonium
Salt (alkyl has 1 to 5 carbon atoms, olefin is ethylene, propylene, etc.); etc.
Is used. In addition, higher alcohols having 12 or more carbon atoms, and sulfur
Acid esters and the like can also be used. These dispersants are based on 100 parts by weight of the condensing agent resin.
Then, it is added in the range of 0.5 to 20 parts by weight. [0077]   As a lubricant, dialkyl polysiloxane (alkyl has 1 to 5 carbon atoms),
Dialkoxypolysiloxane (alkoxy group has 1 to 4 carbon atoms), monoalkyl
Monoalkoxypolysiloxane (alkyl is 1 to 5 carbon atoms, alkoxy group is carbon
Phenylpolysiloxane, fluoroalkylpolysiloxane (A
(The alkyl group has 1 to 5 carbon atoms.) Silicon oil; conductive fine particles such as graphite
Powders; inorganic powders such as molybdenum disulfide, tungsten disulfide, etc .;
Propylene, polyethylene vinyl chloride copolymer, polytetrafluoroethylene
Α-olefin polymer; unsaturated aliphatic carbon liquid at room temperature
Hydrogen (a compound in which an n-olefin double bond is bonded to a terminal carbon, having about 20 carbon atoms
); A monobasic fatty acid having 12 to 20 carbon atoms and a monovalent alcohol having 3 to 12 carbon atoms.
Fatty acid esters, fluorocarbons and the like can be used. [0078]   Among them, fatty acid esters are most preferred.   Examples of alcohols used as raw materials for fatty acid esters include ethanol, butanol,
Phenol, benzyl alcohol, 2-methylbutyl alcohol, 2-hexyl
Decyl alcohol, propylene glycol monobutyl ether, ethylene glyco
Monobutyl ether, dipropylene glycol monobutyl ether, diethyl Monoalcohols such as lenglycol monobutyl ether and s-butyl alcohol
, Ethylene glycol, diethylene glycol, neopentyl glycol,
Examples include polyhydric alcohols such as lyserin and sorbitan derivatives. [0079]   Similarly, fatty acids include acetic acid, propionic acid, octanoic acid and 2-ethylhexa.
Acid, lauric acid, myristic acid, stearic acid, palmitic acid, behenic acid,
Laquinic acid, oleic acid, linoleic acid, linolenic acid, elaidic acid, palmitole
An aliphatic carboxylic acid such as an acid or a mixture thereof is exemplified.   Specific examples of the fatty acid ester include butyl stearate and s-butyl stearate.
Salt, isopropyl stearate, butyl oleate, amyl stearate, 3
-Methylbutyl stearate, 2-ethylhexyl stearate, 2-hexyl
Decyl stearate, butyl palmitate, 2-ethylhexyl myristate,
Butoxyethyl stearate, a mixture of butyl stearate and butyl palmitate
G, 2-butoxy-1-propyl stearate, dipropylene glycol monobu
Acetyl ether acylated with stearic acid, diethylene glycol dipal
Amitate, hexamethylenediol is acylated with myristic acid to form a diester.
And various ester compounds such as glycerin oleate.
Wear. [0080]   Furthermore, when a magnetic recording disk is used under high humidity, fatty acid
In order to reduce the hydrolysis of stell, the branched / straight chain of fatty acids and alcohols as raw materials,
Isomeric structures such as cis / trans and branch positions are selected.   The following compounds can also be used as the lubricant. That is, silicon
Oil, graphite, molybdenum disulfide, boron nitride, graphite fluoride, fluorine fluoride
Alcohol, polyolefin, polyglycol, alkyl phosphate, disulfide
Ngusten and the like. [0081]   These lubricants may be used as non-magnetic powder of the non-magnetic layer or ferromagnetic powder of the magnetic layer.
It is added in the range of 0.2 to 20 parts by weight with respect to 0 parts by weight. Used in the present invention These lubricants are used in the magnetic layer and the non-magnetic layer according to the type and amount as needed.
be able to. For example, bleeding to the surface using fatty acids with different melting points in each layer
Control, bleeding to the surface using esters with different boiling points and polarities
It is conceivable to increase the amount of lubricant added to the non-magnetic layer to improve the lubrication effect,
Of course, it is not limited to only the examples shown here. [0082]   All or some of the additives used in the present invention may be used in the production of magnetic paints.
May be added in the step of, for example, mixing with ferromagnetic powder before the kneading step.
When adding in the kneading process using ferromagnetic powder, binder and solvent,
In some cases, it is added after dispersion, or it is added just before coating.   Examples of commercial products of these lubricants used in the present invention include NAA- manufactured by NOF Corporation.
102, NAA-415, NAA-312, NAA-160, NAA-180,
NAA-174, NAA-175, NAA-222, NAA-34, NAA-3
5, NAA-171, NAA-122, NAA-142, NAA-160, NA
A-173K, castor hardened fatty acid, NAA-42, NAA-44, cationic SA
, Cation MA, Cation AB, Cation BB, Nymeen L-201, Nymi
L-202, Nymeen S-202, Nonion E-208, Nonion P-2
08, nonionic S-207, nonionic K-204, nonionic NS-202, nonionic
On NS-210, Nonion HS-206, Nonion L-2, Nonion S-2,
Nonion S-4, Nonion O-2, Nonion LP-20R, Nonion PP-40
R, Nonion SP-60R, Nonion OP-80R, Nonion OP-85R,
Neon LT-221, Nonion ST-221, Nonion OT-221, Monogri
MB, Nonion DS-60, Anone BF, Anone LG, Butyl stearate,
Cyllaurate, erucic acid, manufactured by Kanto Chemical Co .: Oleic acid, manufactured by Takemoto Yushi: FAL
-205, FAL-123, manufactured by Nippon Rika Co., Ltd.
IPM, Sansocizer E4030, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd .: TA-3, KF-96, K
F-96L, KF-96H, KF410, KF420, KF965, KF54,
KF50, KF56, KF-907, KF-851, X-22-819, X-2
2-822, KF-905, KF-700, KF-393, KF-857, KF -860, KF-865, X-22-980, KF-101, KF-102, K
F-103, X-22-3710, X-22-3715, KF-910, KF-
3935, manufactured by Lion Armor, Inc .: Armid P, Armid C, Armoslip
CP, manufactured by Lion Yushi Co., Ltd .: Duomin TDO, manufactured by Nisshin Oil Co., Ltd .: BA-41G,
Sanyo Kasei Co., Ltd .: ProFan 2012E, New Pole PE61, Ionet MS
-400, IONET MO-200, IONET DL-200, IONET DS
-300, IONET DS-1000, IONET DO-200, etc.
You. [0083]   The non-magnetic support used in the present invention is preferably a flexible and balanced type support.
Polystyrene such as polyethylene terephthalate, polyethylene naphthalate, etc.
Ters, polyolefins, cellulose triacetate, polycarbonate, polycarbonate
Lamide, polyimide, polyamideimide, polysulfone, polyethersulfo
, Aramid, aromatic polyamide, syndiotactic polystyrene, etc.
Film can be used. Generally, polyethylene terephthalate is preferred.
The thickness of the nonmagnetic support varies depending on the Young's modulus, but generally 10 to 100 μm.
It is suitable, preferably 30 to 80 μm, and more preferably 50 to 80 μm for high recording density.
7575 μm. These supports are subjected to corona discharge treatment and plasma treatment in advance.
Treatment, easy adhesion treatment, heat treatment, dust removal treatment, and the like. Object of the present invention
Is achieved by using a non-magnetic support having a center line average surface roughness (Ra) (cutoff
Value 0.25 mm) is 0.03 μm or less, preferably 0.02 μm or less,
It is preferable to use one having a size of 0.01 μm or less. Also, these non-
The magnetic support not only has a small center line average surface roughness, but also has a coarseness of 1 μm or more.
Preferably, there are no protrusions. The surface roughness profile can be added to the support if necessary.
It is freely controlled by the size and amount of the filler added. This
Examples of these fillers include oxides and carbonates such as Ca, Si, and Ti.
In addition, an organic fine powder such as an acrylic resin may be used. [0084]   The F-5 value of the non-magnetic support used in the present invention in the web running direction (longitudinal direction) is Preferably 5 to 50 kg / mmTwo, The F-5 value in the web width direction is preferably 3 to 3
0Kg / mmTwoAnd the F-5 value in the web longitudinal direction is different from the F-5 value in the web width direction.
Is generally higher, especially when it is necessary to increase the strength in the width direction.
Not limited. [0085]   The thickness of the magnetic recording disk is preferably non-magnetic, preferably 30 to 8 mm.
0 μm, the non-magnetic layer has a thickness of 0.5 to 10 μm, and the magnetic layer has a thickness of 0.01 to 0.5 μm.
It is also possible to provide an undercoat layer between the nonmagnetic support and the nonmagnetic layer to improve adhesion.
I don't know. The thickness is 0.01 to 2 μm, preferably 0.05 to 0.5 μm.
You. Further, a back coat layer may be provided on the side of the non-magnetic support opposite to the side of the magnetic layer.
Absent. This thickness is 0.1 to 2 μm, preferably 0.3 to 1.0 μm. this
Known undercoat layers and backcoat layers can be used. The magnetic recording disk of the present invention
The disk may be provided with a magnetic layer on both sides or one side. Also, on the surface of the magnetic layer
A layer of a resin and / or a lubricant may be provided as a protective layer. [0086]   Further, heat collection at 100 ° C. for 30 minutes in the web running direction and the width direction of the non-magnetic support.
The shrinkage ratio is preferably 3% or less, more preferably 1.5% or less, at 80 ° C. for 30 minutes.
The heat shrinkage is preferably 1% or less, more preferably 0.5% or less. Breaking strength
The degree is 5 to 100 kg / mm in both directions.Two, Elastic modulus is 100-2000Kg / mmTwo
Is preferred. [0087]   The step of producing the magnetic layer coating solution of the magnetic recording disk of the present invention, the non-magnetic layer coating solution
At least in the kneading step, the dispersing step, and before or after these steps as necessary.
It consists of a digit mixing step. Each process can be divided into two or more stages.
I don't know. Ferromagnetic powder, non-magnetic powder, binder, carbon black used in the present invention
All raw materials such as abrasives, antistatic agents, lubricants, solvents, etc.
It may be added on the way. In addition, each raw material is divided and added in two or more processes.
You can add it. For example, polyurethane is kneaded, dispersed, and dispersed
It may be divided and supplied in a mixing step for adjusting the degree. [0088]   In kneading and dispersing each coating solution, various kneading machines are used. For example, two
Roll mill, three roll mill, ball mill, pebble mill, tron mill, sanding
Rinder, Szegvari, Attritor, High-speed impeller
Dispersion, high-speed stone mill, high-speed impact mill, disperser, kneader, high-speed mixer
, A homogenizer, an ultrasonic disperser or the like can be used. [0089]   In order to achieve the object of the present invention, a conventionally known manufacturing technique is used as a part of the steps.
Of course, it can be used, but in the kneading process, a continuous kneader or a pressure kneader is used.
Magnetic recording disk of the present invention
Br can be obtained. Strong when using a continuous or pressure kneader
All or part of the magnetic powder and the binder (however, more than 30% by weight of the total binder
(Preferably) and 15 to 500 parts by mass with respect to 100 parts of the ferromagnetic powder.
It is. Details of these kneading processes are described in JP-A-1-106338 and JP-A-6-106338.
4-79274. When preparing a coating solution for the non-magnetic layer,
It is desirable to use a dispersion medium having a high specific gravity, such as zirconia beads and metal beads.
Is preferred. [0090]   In the present invention, a simultaneous multilayer coating method as disclosed in JP-A-62-212933 is used.
By using, it is possible to produce more efficiently.   A non-magnetic layer coated on the non-magnetic support by wet-on-wet coating;
The magnetic layer is preferably subjected to a calendering process after an orientation process and a drying process.
Epoxy, polyimide, polyamide, polyimide
Use a heat-resistant plastic roll such as metal. In addition, processing with metal rolls
Can also be managed. The processing temperature is preferably 70 ° C. or higher, more preferably 8 ° C.
0 ° C. or higher. The linear pressure is preferably 200 kg / cm, more preferably 30 kg / cm.
0 kg / cm or more. [0091]   The elastic modulus of the magnetic layer at 0.5% elongation is preferably 100 to 100 in both the running direction and the width direction. 2000Kg / mmTwo, Breaking strength is preferably 1 to 30 kg / cmTwo, Magnetic recording
The elastic modulus of the disk is preferably 100 to 1500 kg / mm in both the running direction and the width direction.
Two, The residual elongation is preferably 0.5% or less, heat recovery at any temperature of 100 ° C or less.
The shrinkage ratio is preferably 1% or less, more preferably 0.5% or less, and most preferably.
Is 0.1% or less. [0092]   The residual solvent contained in the magnetic layer is preferably 100 mg / mTwoLess preferred
Or 10mg / mTwoBelow, the residual solvent contained in the magnetic layer is contained in the non-magnetic layer
It is preferably smaller than the residual solvent to be obtained.   Both the magnetic layer and the non-magnetic layer preferably have a porosity of 30% by volume or less.
Is preferably 10% by volume or less. The porosity of the non-magnetic layer is larger than the porosity of the magnetic layer
It is preferable that the porosity of the nonmagnetic layer be as small as 5% or more.
Absent. [0093]   The magnetic recording disk of the present invention has a plurality of layers.
It is easily estimated that the physical properties can be changed. For example, non-magnetic
The elastic modulus of the magnetic layer is higher than that of the magnetic layer,
Improve head contact, increase the elastic modulus of both non-magnetic and magnetic layers
The effect of improving running durability can be easily predicted. [0094]   The magnetic layer coated on the support by the wet-on-wet coating method
After performing a process for orienting the ferromagnetic powder in the layer as necessary, the formed magnetic layer is
dry. If necessary, the surface may be smoothed or cut into a desired shape.
Thus, the magnetic recording medium of the present invention is manufactured.   The magnetic recording disk of the present invention is capable of high-density magnetic recording.
Important for digital data storage media used to store and read data
Electromagnetic conversion characteristics such as writing characteristics and reproduction output are, for example, the shortest recording wavelength is 1.5 μm
Even if the recording density is as follows, it does not decrease and can be obtained stably.
There is an advantage that the row durability does not decrease. [0095]   Not only when the recording wavelength is shortened but also when the track density is increased.
In this case, the use of the magnetic recording disk of the present invention also reduces signal crosstalk.
It is possible to perform recording with a small amount of peak shift and excellent separability. Therefore, the recording track
When the width is 50 μm or less and the track density is 14 tracks / mm or more, the shortest recording wave
Excellent overwriting suitability and good running durability even when recording with a length of 1.5 μm or less.
Recording and playback are possible. [0096]     【Example】   Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. Components, proportions,
The operation order and the like can be changed without departing from the spirit of the present invention.
That is easy to understand for those in the industry.   Therefore, the present invention should not be limited to the following examples. In addition, there is "part"
Means "parts by weight". [0097]   Example 1   A coating solution for the nonmagnetic layer and a coating solution for the magnetic layer were prepared according to the following formulation. Non-magnetic layer paint   Non-magnetic inorganic powder 80 parts     Granular TiOTwo (TY50 manufactured by Ishihara Sangyo Co., Ltd.)       Average particle size 0.34μm       Specific surface area by BET method 5.9 mTwo/ G       pH 5.9   20 parts of carbon black     Average particle size 16mμ     DBP oil absorption 80mL / 100g       pH 8.0     Specific surface area by BET method 250mTwo/ G     Volatile content 1.5% by weight   14 parts of vinyl chloride-vinyl acetate-vinyl alcohol copolymer     -N (CHThree)Three +Cl-Base 5 × 10-6eq / g content     Composition ratio 86: 13: 1 Degree of polymerization 400   5 parts of polyester polyurethane resin     Neopentyl glycol / caprolactone polyol / MDI     = 0.9 / 2.6 / 1     -SOThreeNa group 1 × 10-Foureq / g content   sec-butyl stearate 4 parts   2-butoxy-1-ethyl stearate 3 parts   Oleic acid 1 part   Cyclohexanone 400 parts Magnetic layer paint   100 parts of ferromagnetic metal powder     Composition Fe / Ni = 96/4     Hc 1600 Oe, BET specific surface area 58mTwo/ G     Crystallite size 195Å     Average particle size (major axis length) 0.20 μm, needle ratio 10     Saturation magnetization (σs) 130 emu / g   14 parts of vinyl chloride copolymer     -SOThreeNa group 1 × 10-Foureq / g content Degree of polymerization: 300   Polyester polyurethane resin 3 parts     Neopentyl glycol / caprolactone polyol / MDI     = 0.9 / 2.6 / 1     -SOThreeNa group 1 × 10-Foureq / g content   α-alumina (average particle size 0.2 μm, maximum 0.42 μm) 2 parts   0.5 parts of carbon black   (Average particle size 0.10 μm, maximum 0.25 μm)   Isohexadecyl stearate 6 parts   Oleic acid 1 part   300 parts of methyl ethyl ketone   After kneading each component with a continuous kneader for each of the above two paints,
It was dispersed using a sand mill. Add the polyisocyanate ("Colour
Nate L ") is added to the non-magnetic layer paint by 10 parts and the magnetic layer paint by 12 parts.
40 parts of butyl acetate were added to each, and a filter having an average pore size of 1 μm was used.
And filtered to prepare a coating solution for the non-magnetic layer and a coating solution for the magnetic layer. The viscosity of the two liquids is not
The magnetic layer coating solution was 150 centipoise and the magnetic layer coating solution was 185 centipoise.
(Measured with a rotational viscometer). [0098]   Immediately after that, the obtained non-magnetic layer coating solution is dried so as to have a thickness of 2 μm.
The center average surface is 62 μm thick so that the thickness of the magnetic layer is 0.45 μm
Speed of 150 m / min on a polyethylene terephthalate support having a roughness of 0.01 μm
Wet-on-wet simultaneous wet multi-layer coating
While the layer is still wet, the frequency is 50 Hz, the magnetic field strength is 200 Gauss or
Passing through two alternating magnetic field generators of several 50 Hz, 120 gauss,
Perform random orientation treatment, 25 ° C, 40 ° C, 60 ° C, 80 ° C, 100 ° C for 8 seconds
After drying at 120 ° C for 3 seconds, the temperature is 90 ° C and the linear pressure is 300K with a 7-stage calender.
g / cm, and punched into 3.5-inch size and subjected to surface polishing.
Later, the liner is placed in a 3.5 inch cartridge with the inside installed, and the diameter is 29
The center core with a diameter of mm is used.
A floppy disk was obtained. [0099]   Example 2   The coating composition of the magnetic layer of Example 1 was changed to the following composition, and a 3.5-inch
I got a ppypy disk. Magnetic layer paint   Ferromagnetic hexagonal ferrite powder 100 parts     Hc 1400Oe, BET specific surface area 45mTwo/ G     Average particle size (plate diameter) 0.06 μm, plate ratio 5.2     Saturation magnetization (σs) 65 emu / g   12 parts of vinyl chloride copolymer     -SOThreeNa group 1 × 10-Foureq / g content   Polyester polyurethane resin 3 parts     Neopentyl glycol / caprolactone polyol / MDI     = 0.9 / 2.6 / 1     -SOThreeNa group 1 × 10-Foureq / g content   0.5 parts of carbon black     Average particle size 0.10μm, maximum 0.25μm   α-alumina 10 parts     Average particle size 0.2 μm, maximum 0.42 μm,     Specific surface area 7.5mTwo/ G   Isohexadecyl stearate 6 parts   Oleic acid 2 parts   400 parts of methyl ethyl ketone   For each of the two paints of the non-magnetic layer paint and the magnetic layer paint of Example 1,
After kneading the components with a continuous kneader, they were dispersed using a sand mill. Obtained
10 parts of polyisocyanate ("Coronate L") in the non-magnetic layer paint
, 9 parts to the magnetic layer paint, and 40 parts of butyl acetate to each,
m, filtered using a filter having an average pore size of m.
Fabric liquors were each prepared. At this time, the viscosity of the magnetic layer coating solution was 200 centipoise.
Was. [0100]   Immediately after that, the obtained non-magnetic layer coating solution is dried so as to have a thickness of 2 μm.
The center average surface is 62 μm thick so that the thickness of the magnetic layer is 0.45 μm
Speed of 150 m / min on a polyethylene terephthalate support having a roughness of 0.01 μm
Wet-on-wet simultaneous wet multi-layer coating
While the layer is still wet, 3000 G on the vertical in a direction perpendicular to the coating surface
Permanent magnets are set up and down so that After drying at 40 ° C, 40 ° C, 60 ° C, 80 ° C, 100 ° C for 8 seconds and 120 ° C for 3 seconds, 7
2. Perform processing at a temperature of 90 ° C. and a linear pressure of 300 Kg / cm using a calendar device in a stage.
Punched 5 inch size, surface polished, liner installed inside
Into a 3.5 inch cartridge and use a center core with a diameter of 29 mm.
The other mechanical parts were added to obtain a 3.5-inch floppy disk.
. [0101]   Comparative Example 1   20 parts of carbon black of the coating solution for the non-magnetic layer of Example 1 was added to 5 parts of cyclohexano
3.5 inch floppy disk under the same conditions as in Example 1 except that 400 parts were replaced with 350 parts.
Created a disc.   Comparative Example 2   10 parts of carbon black of the coating solution for the non-magnetic layer in Example 1 was mixed with 5 parts of cyclohexano
3.5 inch floppy disk under the same conditions as in Example 2 except that 400 parts were replaced with 350 parts.
Created a disc. [0102]   Comparative example3   Except that the drying conditions in Example 1 were changed to 100 ° C., 40 seconds, 120 ° C., and 3 seconds.
A 3.5-inch floppy disk was prepared under the same conditions as in Example 1.   Comparative example4   Except that the drying conditions in Example 2 were changed to 100 ° C., 40 seconds, 120 ° C., and 3 seconds.
A 3.5-inch floppy disk was prepared under the same conditions as in Example 2. [0103]   Comparative example5   Cyclohexanone in the non-magnetic layer coating solution of Example 1 was changed to methyl ethyl ketone
A 3.5-inch floppy disk was prepared under the same conditions as in Example 1 except for the above.   Comparative example6   Cyclohexanone in the non-magnetic layer coating solution of Example 2 was changed to methyl ethyl ketone
A 3.5 inch floppy disk was prepared under the same conditions as in Example 2 except for the above. [0104]   Comparative example7   400 parts of cyclohexanone of the coating solution for the non-magnetic layer in Example 1 was changed to 750 parts.
At this time, the viscosity was 10 centipoise. Otherwise, under the same conditions as in Example 1.
A 3.5 inch floppy disk was made.   Comparative example8   400 parts of methyl ethyl ketone of the magnetic layer coating solution of Example 2 was changed to 750 parts.
At this time, the viscosity was 25 centipoise. Otherwise under the same conditions as in Example 2.
A 3.5 inch floppy disk was made. [0105]   Comparative example9   Α-Alumina (average particle size 0.2 μm, maximum 0.42 μm) in the magnetic layer coating solution of Example 1
μm) 2 parts replaced with 2 parts of α-alumina (average particle size 0.4 μm, maximum 0.9 μm)
A 3.5 inch floppy disk was prepared under the same conditions as in Example 1 except for the above.   Comparative example10 Comparative Example 1Using the non-magnetic layer composition of Comparative Example3And other conditions
Produced a 3.5-inch floppy disk under the same conditions as in Example 1. [0106]   Comparative example11   The same conditions as in Example 1 were used except that the average thickness of the magnetic layer in Example 1 was 0.9 μm.
A 3.5 inch floppy disk was made.   Comparative example12   The same conditions as in Example 2 were used except that the average thickness of the magnetic layer in Example 2 was 0.9 μm.
A 3.5 inch floppy disk was made. [0107]   Each sample of the floppy disk thus obtained was measured by the following evaluation method.
Specified.   1. Orientation ratio: Hm10KOe using a vibrating sample magnetometer (manufactured by Toei Kogyo)
Apply a magnetic field and rotate the magnetic field from 0 degree to 360 degrees every 10 degrees to measure the sample. The mold ratio was determined, and a value obtained by dividing the minimum value of the square shape ratio by the maximum value was calculated and defined as the degree of orientation. [0108]   2. Measurement of playback output: Measurement of playback output
Metal gap head with a gap length of 0.45 μm using a test device SK606B
At a recording frequency of 625 kHz and a radius of 24.6 mm.
After recording, the playback output of the head amplifier is output to a Tektronix oscilloscope.
It was measured with Model 7633. The average value, maximum value and minimum value of the reproduction output are based on JIS-X6
221 was calculated. The reproduction output is Comparative Example 1, Comparative Example3, Comparative example5, Comparison
An example7, Comparative example9, Comparative example10, Comparative example11Now, let the playback output of the first embodiment be 100
And described as relative values. Comparative example2, Comparative example4, Comparative example6, Comparative example8,ratio
Comparative example12Is described as a relative value with the reproduction output of Example 2 being 100. [0109]   3. Overwrite: Overwriting characteristics are advanable to the above test equipment.
Using the tester TR4171 spectrum analyzer with gate option
And each window obtained by dividing one cycle into 72 is provided.
The reproduction signal at each location obtained by dividing the measurement track on the medium corresponding to
The spectrum can be measured. At a position of 39.5 mm using this measuring device,
Record 312.5 kHz on AC degaussed sample and place in each window
The output of the 312.5 kHz component is measured from 01-1 (dB) to 01-72 (dB).
Immediately after that, 1 MHz is overwritten, and each window at that time is overwritten.
From the output 02-1 (dB) of the 312.5 kHz component, 01-72 (dB) is measured.
After that, overwriting of each place 02-J-01-J (dB) (J is 1 to 72)
I asked. The maximum, minimum, and average of these 72 points of overwriting were determined. This value is
Usually, -30 dB or less is a practical range. [0110]   4. Magnetic layer surface electric resistance (Ω / sq): manufactured by Takeda Riken, TR-8611A (
Digital super insulation resistance meter) and described in JISX61019.4.
It was measured by the method.   5. Running durability: FD1331 type floppy disk drive manufactured by NEC After recording on all 240 tracks at a recording frequency of 625 kHz,
At a position of 37.25 mm from the thermocycle flow described in Table 1 for one cycle.
Thermocycle test was conducted. Under the thermo conditions, the number of passes
Running durability was evaluated based on the running state when the vehicle was driven up to 12 million times.
. [0111]   6. Magnetic layer thickness: 21 mm radius of 3.5 inch floppy disk sample
10 mm in the circumferential direction according to the above-mentioned measuring method, and the average thickness T
0, Maximum thickness TmaxAnd minimum thickness TminI asked. Also. Formulas (a) and (b)
) To T0Thickness variation ΔTmaxAnd ΔTminI asked.   The viscosities of the coating solution for the non-magnetic layer and the coating solution for the magnetic layer were measured using a single cylindrical rotational viscometer (Shiba
It was measured under the conditions of 23 ° C. and 50% RH by Ura System VH-H1). [0112] [Table 1] [0113]   The evaluation results of the respective characteristic values of the examples and comparative examples obtained by the above evaluation methods are shown in the table.
2 is shown. [0114] [Table 2] [0115]   Example 1 of the present invention2Means that the average thickness of the magnetic layer is 0.5 μm or less and ΔTmax
And ΔTminIs stable because the thickness variation represented by is within 15% in absolute value
Shows reproduction output, overwrite characteristics, and electromagnetic conversion characteristics of orientation ratio,Also run
Excellent line durabilityHowever, Comparative Examples 1 and 2 show the same electromagnetic conversion characteristics as those of the above-described embodiment.
However, running durability is poor.   On the other hand, a comparative example3-10The average thickness of any of the magnetic layers is 0.5 μm or less,
ΔTmaxAnd ΔTminMagnetic layer because the thickness variation represented by the formula exceeds 15% in absolute value
The stability of reproduction output and overwrite characteristics is inferior due to large fluctuation in thickness. [0116]   Comparative example3, 4as well as10Is in the drying process after wet-on-wet application
Therefore, unlike the example, drying was not performed from room temperature, but was performed at a high temperature from the beginning.
Therefore, the thickness variation of the magnetic layer is large.   Comparative example5as well as6Is a solvent having a high boiling point in the coating solution for the non-magnetic layer (e.g., cyclohexanone,
156 ° C.) was changed to a solvent with a low boiling point (methyl ethyl ketone, boiling point 79 ° C.)
This is an example, and the thickness variation of the magnetic layer is also large. [0117]   Comparative example7as well as8Means that the viscosity difference between the non-magnetic layer coating solution and the magnetic layer coating solution is -140 poise.
Therefore, the interface fluctuation between the non-magnetic layer and the magnetic layer is large due to the large size, -125 poise.   Comparative example9Is an example in which the size of α-alumina in the magnetic layer composition is increased.   Comparative example10and12Sets the average thickness of the magnetic layer to 0.91 μm and 0.89 μm
In this case, the overwrite characteristics are extremely poor. [0118]     【The invention's effect】   The present invention preferably has a non-magnetic powder dispersed in a binder on a non-magnetic support.
While the non-magnetic layer and the non-magnetic layer are in a wet state, a ferromagnetic powder is added thereto in a binder.
A magnetic recording disk provided with a dispersed magnetic layer, wherein the non-magnetic layer is a non-magnetic powder
ageCarbon black and non-magnetic inorganic powderAnd the average thickness of the magnetic layer is 0.1.
A magnetic recording medium having a thickness of 5 μm or less and a maximum and minimum thickness of the magnetic layer within ± 15% of the average thickness. This makes it possible to achieve high overwrite characteristics and stable output.
A durable medium can be obtained.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 【請求項1】 非磁性支持体上に非磁性粉末及び結合剤樹脂を主体とする非磁
性層並びに強磁性粉末及び結合剤樹脂を主体とする磁性層が、この順で形成され
てなる磁気記録ディスクにおいて、前記磁性層は、非磁性層塗布液の塗布層が湿
潤状態にあるうちに磁性層塗布液をその上に塗布することにより形成されたもの
であり、前記磁性層の厚さは、その平均厚味が0.5μm以下であって、最大厚
味と最小厚味は前記平均厚味の±15%以内にあり、前記非磁性粉末はカーボン
ブラック及び非磁性無機質粉末を含み、かつ前記磁気記録ディスクの表面電気抵
抗が5×109Ω/sq以下であることを特徴とする磁気記録ディスク。 【請求項】 前記強磁性粉末は、強磁性金属粉末もしくは六方晶系フェライ
ト粉末である請求項1に記載の磁気記録ディスク。
1. A non-magnetic layer mainly composed of a non-magnetic powder and a binder resin and a magnetic layer mainly composed of a ferromagnetic powder and a binder resin are arranged on a non-magnetic support in this order. In the magnetic recording disk formed, the magnetic layer is formed by applying a magnetic layer coating solution thereon while the coating layer of the nonmagnetic layer coating solution is in a wet state. the thickness of the layer is an in average thickness is 0.5μm or less, the maximum thickness and the minimum thickness is Ri near within ± 15% of the average thickness, the non-magnetic powder is carbon
The magnetic recording disk contains black and non-magnetic inorganic powder, and has a surface electric resistance
A magnetic recording disk having a resistance of 5 × 10 9 Ω / sq or less . 2. The magnetic recording disk according to claim 1, wherein the ferromagnetic powder is a ferromagnetic metal powder or a hexagonal ferrite powder.

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