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JP2640514B2 - 水硬性無機質組成物 - Google Patents

水硬性無機質組成物

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JP2640514B2
JP2640514B2 JP63273968A JP27396888A JP2640514B2 JP 2640514 B2 JP2640514 B2 JP 2640514B2 JP 63273968 A JP63273968 A JP 63273968A JP 27396888 A JP27396888 A JP 27396888A JP 2640514 B2 JP2640514 B2 JP 2640514B2
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water
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organopolysiloxane
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功 小名
努 長縄
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TORE DAUKOONINGU SHIRIKOON KK
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TORE DAUKOONINGU SHIRIKOON KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/40Compounds containing silicon, titanium or zirconium or other organo-metallic compounds; Organo-clays; Organo-inorganic complexes
    • C04B24/42Organo-silicon compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

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  • Materials Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は水の添加により硬化して、極めて優れた撥水
性を有する硬化体となる水硬性無機質組成物に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、水の添加により硬化する、無機質組成物の代表
例として、石灰質原料のみ、または石灰質原料とけい酸
質原料を主原料とするものがある。その硬化体としてモ
ルタル,各種コンクリート,特には軽量気泡コンクリー
ト(ALC),ガラス繊維強化コンクリート(GRC),けい
酸カルシウム板,石コウ/スラグ鉱板等が挙げられ、こ
れらは高圧蒸気養生,常圧蒸気養生,温潤養生,気乾養
生等により製造され、土木建築工事における現場施工用
材料,土木用ブロック,建築用パネル,瓦,タイル,断
熱材ないし保温材料等として広く用いられてきた。
しかし、上記硬化体、特にALC,けい酸カルシウム板あ
るいはGRCパネル等は吸水性が大きいため吸水する事に
よる断熱性,保温性の低下,水の侵入によるひび割れの
発生,表面崩壊の発生,また、建築用パネルの寸法安定
性が悪いという欠点があり、このため、表面に撥水剤を
塗布するか、撥水剤を含浸させるか、または撥水剤を内
部添加して水の侵入を防止する必要があった。
シリコーンを撥水剤として内部添加したものについて
は次の発明がある。例えば特開昭58−2252号公報にはジ
メチルポリシロキサン,特開昭57−123851号公報にはジ
メチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサ
ン,メチルハイドロジェンポリシロキサンまたはメチル
カルボキシル変性ポリシロキサンをアニオン系界面活性
剤で乳化したもの、特開昭55−42272号公報にはジメチ
ルポリシロキサン,アミノ基含有ポリシロキサン,オレ
フィン含有ポリシロキサン,フッ素含有ポリシロキサン
およびアルコール変性ポリシロキサン,特開昭55−8545
2号公報にはメチルフェニルポリシロキサンおよびクロ
ルフェニルメチルポリシロキサン,特開昭55−90460号
公報にはメチルシリコーンワニス,フェニルメチルシリ
コーンワニス,シリコーン・エポキシ変性ワニス,シリ
コーン・アルキッド変性ワニス,シリコーン・アクリル
変性ワニスおよびシリコーン・ポリエステル変性ワニス
を撥水剤として添加することが開示されている。
しかしながら、上記に引用した種々のオルガノポリシ
ロキサンを添加した硬化体は撥水性を示すようになる
が、その効果の程度は十分に満足すべきものでないこ
と、また、上記のオルガノポリシロキサンを内部添加し
た硬化体を製造する際、蒸気養生、蒸気加熱あるいは乾
熱などによる加熱を必要とする硬化体の場合は、撥水性
の効果は比較的有効であるが、加熱が困難であるか、加
熱を必要としない硬化体の場合は撥水性が著しく劣ると
いう欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記した欠点を解消することを目的とし、加
熱の必要がないものでも、極めて優れた撥水性を有する
硬化体を製造しうる水硬性無機質組成物を提供するにあ
る。
[課題を解決するための手段とその作用] 前記した目的は (A)水硬性無機質原料 100重量部 (B)けい素原子に結合する式−R1−Si(R)(X)
3-a(式中、Rは1価炭化水素基、R1は2価炭化水素
基、Xは加水分解可能な基、aは0,1または2であ
る。)で示される基を1分子中に少なくとも1個有する
オルガノポリシロキサン 0.01〜20重量部 から成ることを特徴とする水硬性無機質組成物により達
成される。
これを説明すると、(A)成分の水硬性無機質原料は
本発明の主材料となるものであり、これにはポルトラン
ドセメント,アルミナセメント,マグネシアセメント,
フライアッシュセメント,高炉セメント,シリカセメン
ト,生石灰,消石灰,石コウ,けい酸カルシウム,炭酸
カルシウム等の石灰質原料,シリカ,砂,砂利,けい
石,粘土,パーライト,けい藻土,岩石粉(例えば長石
粉,石英粉)ガラス粉末等のけい酸質原料が例示され
る。なお、石灰質原料は、石灰質原料とけい酸原料の複
合材料も含むものとする。それ自体で水硬性があるなら
ば、石灰質原料とけい酸質原料をそれぞれ独立して使用
してもよいし、石灰質原料とけい酸質原料を混合して使
用してもよい。
本発明に使用される(B)成分のオルガノポリシロキ
サンは、本組成物に水を加えて硬化体とした際に極めて
優れた撥水性を付与する成分である。このオルガノポリ
シロキサンは、その主鎖のけい素原子に,式−R1−Si
(R)(X)3-aで示される基を1分子中に少なくと
も1個結合しているものであり、その位置は分子鎖末端
のみ、側鎖のみ、または分子鎖末端と側鎖の両方に存在
していてもよい。主鎖を構成するオルガノポリシロキサ
ンは直鎖状のものが好ましいが、一部が分岐状、環状、
網状であってもよい。また、単独重合体,ブロック共重
合体,またはランダム共重合体をとりうる。本発明に使
用されるオルガノポリシロキサンは好ましくは常温で液
状のものであり、次の一般式によって表わされるものが
好ましく使用される。
式中、Rは同一か相異なる1価炭化水素基であり、こ
れにはメチル基、エチル基、プロピル基、オクチル基、
ノニル基、トリデル基、テトラデシル基のようなアルキ
ル基、2−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基
のようなアラルキル基、3,3,3,トリフルオロプロピル基
のようなハロゲン原子置換アルキル基、シクロヘキシル
基のようなシクロアルケニル基、フェニル基、トリル
基、ナフチル基のようなアリール基が例示される。好ま
しくはメチル基もしくはメチル基と炭素原子数4以上の
アルキル基との組合せである。硬化体のより一層の撥水
性を上げようとするならばメチル基と炭素原子数4以上
のアルキル基との組合せが好ましい。R1は2価炭化水素
基であり、これにはエチレン基、n−プロピレン基、イ
ソプロピレン基、イソブチレン基のようなアルキレン基
が例示され、エチレン基が代表的である。
Xは加水分解可能な基であり、これにはアルコキシ
基、ケトオキシム基、アミノオキシ基、アルケニルオキ
シ基、アミノ基、アミド基、イミド基、ラクタム基など
が挙げられ、このうち、アルコキシ基、ケトオキシム
基、アミノオキシ基およびアルケニルオキシ基から選択
される基が好ましく、特にアルコキシ基が好ましい。
aは0,1または2であるが好ましくは0または1であ
る。mは0〜1000,nは0〜100,ただしm+nは0〜1000
である。m+nが1000を超えるとそのままの形で配合す
るときに分散性が悪くなるため、好ましくは2〜1000の
範囲である。AはRもしくは−R1−Si(R)(X)
3-aで示される基であり、Aのどちらか一方または両方
とも−R1−Si(R)(X)3-aで示される基である場
合はnが0であってもよい。ただし、硬化体を優れた撥
水性にするためには1分子中には少なくとも1個の−R1
−Si(R)(X)3-aで示される基が存在しなければ
ならない。
この(B)成分であるオルガノポリシロキサンは、
(A)成分100重量部に対し0.01〜20重量部の範囲で添
加される。0.01重量部未満では十分な撥水性を付与した
硬化体が得られないし、20重量部を超えると硬化体の強
度が低下するのみならず、経済的にも好ましくないため
であり、したがって、好ましい添加量は0.05〜10重量部
であり、より好ましくは0.1〜5重量部である。
(B)成分のオルガノポリシロキサンはそのままの形
で添加してもよいし、予めエマルジョン、溶液または無
機質もしくは有機質の粉体に担持された形で添加しても
よい。この調整に使用される材料の種類、方法、条件等
については特に限定はしない。
(B)成分のオルガノポリシロキサンの製法は1例を
あげると、片末端、両末端、側鎖または末端と側鎖にSi
H基を有するオルガノポリシロキサンにCH2=CH−Si
(X)のようなビニル基含有の有機けい素化合物を付
加反応用触媒を用いて付加させる事により容易に製造す
ることができる。
また、CH2=CH−SiCl3をSiH基に付加反応させてか
ら、例えば、メチルエチルケトオキシムを脱塩化水素反
応により結合させてもよい。なお、支障のない限り、1
分子中のオルガノポリシロキサンに異なったX基が混在
していてもよい。
もし、SiH基を有するオルガノポリシロキサンがメチ
ル基などの低級アルキル基しか結合していないときは、
上記の反応の際、CH2=CH(CH27CH3のような分子量の
高いα−オレフィンを同時に付加反応させることによっ
て、高級アルキル基を導入し、これによって一層優れた
撥水性を付与することができる。
本発明の水硬化性無機質組成物は(A)成分及び
(B)成分からなるものであり、これに水を添加するこ
とによって撥水性に優れた硬化体を得ることができる。
場合によっては水のかわりに粉砕した氷を使用すること
ができる。水の添加量は通常は(A)成分100重量部に
対し10〜300重量部添加されるが、条件(例えばけい酸
カルシウム板のような抄造法)によっては1000重量部を
超える場合もあるので、適宜添加すればよい。
上記した水以外に、本組成物には必要に応じて他の成
分を添加することができる。例えば、酸化マグネシウ
ム,アルミナ,酸化鉄などの金属酸化物,アスベスト,
合成繊維,ガラス繊維,合成樹脂粉末,などの補強剤,
木屑,鉱物油,(B)成分以外のオルガノポリシロキサ
ン,界面活性剤,金属粉末などの発泡剤,硬化促進剤,
防錆剤,着色剤などがあげられる。
本発明は(A)成分と(B)成分の混合物を硬化作業
現場まで運搬し、そこで水を添加して硬化することがで
きる。また、硬化作業現場で(A)成分、(B)成分お
よび水の三者を混合して硬化することができる。水を添
加してスラリー状としたものを型に流し込んで成形して
もよいし、型を使わないで、塗布、噴き付け、含浸して
もよい。固化させる場合はそのまま常温で乾燥させて固
化させるか、必要に応じて比較的低温ないし高温で加熱
乾燥またはスチーム養生させることによって優れた撥水
性を有する硬化体を製造することができる。また、壁の
モルタルのように鏝で塗布し、そのまま常温で自然乾燥
させても撥水性の良好なモルタル仕上げが可能となる。
したがって、硬化方法は特に限定するものではない。
本発明の水硬性無機質組成物は軽量気泡コンクリート
(ALC)、ガラス繊維強化コンクリート(GRC)、その他
の各種コンクリート、モルタル、スレート、ブロック、
セメント瓦、木毛セメント板、石綿セメントパーライト
板、石綿セメントけい酸カルシウム板、石コウスラグ鉱
板、化粧石綿セメント板、石綿セメントサイディング、
けい酸カルシウム保温材、パーライト保温材等として有
用である。
次に、実施例をあげて説明する。実施例および比較例
中の部とあるのは重量部を意味し、粘度は25℃における
値である。
なお、撥水性試験は100×100×16mmに固化させた成形
硬化体の表面の3箇所に、約0.03グラムの水滴をそれぞ
れ滴下し、その撥水状態を観察して、次の5段階で評価
した。
◎ 30分後も水滴は球状に保たれ、撥水性は非常に良
好。
○ 20分後には水滴は半球状となるが、撥水性は良好。
△ 10分後には水滴はくずれるが吸収されるまでに至ら
ず、撥水性はやや良好。
× 2〜3分後に水滴は吸収、拡散され、撥水性は悪
い。
×× 水滴は直ちに吸収、拡散され、撥水性は非常に悪
い。
実施例1 ポルトランドセメント300部、渡良瀬川産出の川砂600
部を加えて2分間空練りした後、水150部を添加して3
分間練り混ぜを行なった。次いで第1表に示すオルガノ
ポリシロキサン9部を加え、3分間練り混ぜたものを10
0×100×16mmのステンレス製の型枠に打込み成形した。
48時間後に脱型して25℃,湿度85±5%の恒温恒湿機中
で3日間養生した。次いで、28℃の室内で7日間自然乾
燥した。このようにして、オルガノポリシロキサン1種
について各3枚作り、その内の1枚を加熱なして、1枚
を50℃の熱風乾燥機で3時間加熱した。残りの1枚は10
0℃で3時間加熱処理した。このようにして準備したそ
れぞれの成形硬化体の表面に水滴を滴下して撥水状態を
調べ、その結果を第2表に示した。
本発明になる成形硬化体は比較例に比べ加熱処理なし
でも抜群に良好な撥水性を示した。なお、50℃ないし10
0℃の低温加熱でより一層安定した撥水性を示した。
実施例2 ポルトランドセメント100部、渡良瀬川産出の川砂200
部、3〜5mm直径の小砂利300部を加え2分間空練りした
後、水130部を加え3分間練り混ぜを行なった。次いで
実施例1で使用した第1表に示すオルガノポリシロキサ
ン4.2部を加え3分間練り混ぜたものを100×100×16mm
のステンレス製の型枠に打込み成形した。
48時間後に脱型して25℃,湿度85±5%の恒温恒湿機
中で1週間養生した。次いで、28℃の室内で14日間自然
乾燥した。このようにして準備した成形硬化体の表面に
水滴を滴下して、その撥水状態を観察し、その結果を第
3表に示した。
本発明になる成形硬化体は加熱なしでも良好な撥水性
を示した。
実施例3 ポルトランドセメント90部、100メッシュ通過のけい
石粉10部、アルミニウム微粉末1部をプロペラ式撹拌機
を有する混合槽でゆっくり混合後15部の水と実施例1の
第1表に示すオルガノポリシロキサンをそれぞれ2部添
加し、高速で3分間混合した。このスラリーを100×100
×16mmの型枠に流し込み25℃で湿度85±5%の恒温恒湿
機中に5日間養生して発泡硬化させた。次いで、成形硬
化体を型枠から取外した後室温で14時間自然乾燥し、さ
らに、100℃で3時間加熱して熱処理をした。いずれの
成形硬化体も堅固であり、比重は約0.73g/cm3であっ
た。この成形硬化体に水滴を滴下し、撥水状態を調べ
た。その結果を第4表に示した。本発明になる成形硬化
体はいずれも低温加熱で、極めて良好な撥水性を示し
た。
実施例4 生石灰30部にけい石粉末70部、水1500部を加え180℃
のオートクレーブ中で6時間熱処理した。次いで、冷却
したスラリー中に粉砕したアスベスト繊維100部、ポル
トランドセメント100部および実施例1で使用したオル
ガノポリシロキサンNo.1、2、3および9(比較例)の
オルガノポリシロキサンを各8部添加後(比較例として
無添加のものを含む)、フェルトクロスを使って脱水成
形し、再び140℃のオートクレーブで3時間熱処理し
た。その後120℃で10時間乾燥して成形硬化体を作製し
た。この成形硬化体について撥水性の試験を実施した。
本発明になる成形硬化体は第5表のようにいずれも良好
な撥水性を示した。
実施例5 5容量のホバートミキサの容器にポルトランドセメン
ト1500部、100メッシュパスのけい砂670部、砂3830部を
入れ2分間空練りした後、水780部を添加し3分間練り
混ぜた。次いで実施例1で使用したオルガノポリシロキ
サンNo.1,6(比較例)および8(比較例)を18部添加
し、3分間練り混ぜた。その後、100×100×16mmのステ
ンレス製の型枠に無添加(比較例)のものおよびオルガ
ノポリシロキサンを添加したものを打込み成形した。48
時間後に脱型し、その後、温度20℃、湿度85%の恒温恒
湿機中で15日間養生した。次いで80℃のオーブン中で1
時間熱処理し、その後、20℃の蒸留水中に24時間浸して
から重量W1を測定した。さらに、温度105℃の恒温槽に2
5日間乾燥してから重量W2を測定した。この測定値から
次式により吸水率%を求めた。その結果を第6表に示し
た。
本発明になる成形硬化体の吸水率は極めて低く、水中
浸漬によっても水の浸透が少ない事が確認された。
実施例6 半水石コウ80部と実施例1で使用したオルガノポリシ
ロキサンNo.1を20部とを予め均一に混合した。
半水石コウ100部に上記のオルガノポリシロキサンで
処理した半水石コウ8部を添加し、さらに水100部を添
加して混練した。これを100×100×16mmのステンレス製
の型枠に入れて、室温で5時間放置後さらに60℃で20時
間乾燥して石コウの成形硬化体を得た。その表面に水滴
を滴下して撥水状態を調べた。
比較例としてオルガノポリシロキサンNo.6と無添加の
ものについても同様に実施した。その結果を第7表に示
した。
実施例7 第8表のオルガノポリシロキサンを使用して、実施例
1と同じ条件で成形硬化体を製造し、その撥水性を調べ
た。その結果を第9表に示した。
実施例1と同様、本発明のオルガノポリシロキサンを
添加したものは、いずれも優れた撥水性を示した。
実施例8 第8表に示したオルガノポリシロキサンを使用して、
実施例6と同じ条件で製造した石コウの成形硬化体につ
いて撥水状態を調べた結果、実施例6と同様いずれも優
れた撥水性を示した。
[発明の効果] 本発明の水硬性無機質組成物は式−R1−Si(R)
(X)3-aで示される基を1分子中に少なくとも1個
有するオルガノポリシロキサンが配合されているので、
水の添加により硬化した場合、従来品に比べて極めて優
れた撥水性を有する硬化体となる。したがって、特に建
築用の内装材、外装材、断熱材、保温材等として極めて
有用である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)水硬性無機質原料 100重量部 (B)けい素原子に結合する式−R1−Si(R)(X)
    3-a(式中、Rは1価炭化水素基、R1は2価炭化水素
    基、Xは加水分解可能な基、aは0,1または2であ
    る。)で示される基を1分子中に少なくとも1個有する
    オルガノポリシロキサン 0.01〜20重量部 から成ることを特徴とする水硬性無機質組成物。
  2. 【請求項2】(A)成分が石灰質原料とけい酸質原料の
    混合物である、特許請求の範囲第1項記載の水硬性無機
    質組成物。
  3. 【請求項3】石灰質原料がセメントであり、けい酸質原
    料が砂またはけい石粉末である、特許請求の範囲第2項
    記載の水硬性無機質組成物。
  4. 【請求項4】(B)成分が一般式 [式中、Rは1価炭化水素基、AはRもしくは−R1−Si
    (R)(X)3-aで示される基、R1は2価炭化水素
    基、Xは加水分解可能な基、aは0,1または2,mは0〜10
    00,nは0〜100,ただしm+nは0〜1000である。]で示
    されるオルガノポリシロキサンである、特許請求の範囲
    第1項記載の水硬性無機質組成物。
  5. 【請求項5】(B)成分の加水分解可能な基がアルコキ
    シ基、ケトオキシム基、アミノオキシ基およびアルケニ
    ルオキシ基から選択される基である、特許請求の範囲第
    1項または第4項記載の水硬性無機質組成物。
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