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JP2536106Y2 - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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Publication number
JP2536106Y2
JP2536106Y2 JP1989027937U JP2793789U JP2536106Y2 JP 2536106 Y2 JP2536106 Y2 JP 2536106Y2 JP 1989027937 U JP1989027937 U JP 1989027937U JP 2793789 U JP2793789 U JP 2793789U JP 2536106 Y2 JP2536106 Y2 JP 2536106Y2
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JP
Japan
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wiper
wiper blade
arm
cam surface
arm head
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JP1989027937U
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JPH02117953U (ja
Inventor
勝 井上
和彦 永井
Original Assignee
自動車電機工業 株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 自動車電機工業 株式会社 filed Critical 自動車電機工業 株式会社
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Publication of JPH02117953U publication Critical patent/JPH02117953U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
(産業上の利用分野) この考案は、例えば自動車のウインドシールドガラス
に付着した雨滴,雪,泥土,前方車両の飛沫などを払拭
して視界を確保するのに利用されるワイパ装置に関する
ものである。 (従来の技術) 従来、上記したようなワイパ装置としては、例えば第
8図に示すものがあった。 図に示すワイパ装置51は、仮想線で示すワイパピボッ
ト52に固着したアームヘッド53と、このアームヘッド53
の図示右端にピン54によって枢支されたワイパアーム55
と、ワイパアーム55にリベット55aにより取付けたスプ
リング取付片56の貫通穴56aに一端を掛止すると共にア
ームヘッド53に設けたピン57にフック58を介して他端を
接続したコイルスプリング59とを備えている。 そして、このワイパ装置51は、コイルスプリング59の
引張力によってワイパアーム55の先端に取付けた図示し
ないワイパブレード(第3図参照)を払拭面に圧接させ
ることにより、ワイパブレードの払拭性能を維持して視
界を確保するようにしており、とくに、高速走行時のワ
イパブレードの浮き上りによる払拭性能の低下を防止す
るため、中低速走行時において必要とする以上の力でワ
イパブレードを払拭面に対してより強く圧接させてい
る。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来のワイパ装置51にあって
は、第9図に示すように、ワイパブレードの下部反転位
置Xおよび上部反転位置Yにおいてもこのワイパブレー
ドには中低速走行時において必要とする以上の一定した
より大きな押圧力Pが付与されているため、とくに中低
速走行時においてはこれらの位置X,Yでのワイパブレー
ドの反転時(第7図に実線で示す状態のワイパブレード
60が仮想線で示す状態に変化する時)に生ずる音(反転
音)がかなり大きくなってしまうという課題があった。 また、このワイパ装置51を作動させていない場合、下
部反転位置Xでのワイパブレードには、常時高速走行用
に設定したより大きな所定の押圧力Pが付与されている
ため、ワイパブレード持上機構を有していない場合に長
期間ワイパ装置51を作動しないでいると、ワイパブレー
ドに永久的な歪みが生じてしまうということがあるとい
う課題を有していた。 (考案の目的) この考案は、以上のような従来の課題に着目してなさ
れたものであり、ワイパブレードの払拭性能を良好なも
のに維持することが可能であるのみならず、ワイパブレ
ードの反転音を軽減させることができると共に、ワイパ
ブレード持上機構を有していない場合において長期間作
動しないときであってもワイパブレードに永久的な歪み
が発生することのないワイパ装置を供給することを目的
としている。
【考案の構成】
(課題を解決するための手段) この考案は、車両の車体に保持されたピボットホルダ
に軸支されたピボットに固定され、車両の車体に対して
回動可能に取り付けられたアームヘッドと、一方の端部
が前記アームヘッドに枢支されたワイパアームと、前記
ワイパアームに取り付けられ前記アームヘッドの回動に
伴ない、車両の払拭面上の上部反転位置と下部反転位置
との間の払拭面上を払拭するワイパブレードと、前記ア
ームヘッドと前記ワイパアームとに結合され、前記ワイ
パブレードを車両の払拭面上に押圧する押圧力を前記ワ
イパアームに付加するブレード押圧用弾性体とを備えた
ワイパ装置において、前記アームヘッドに沿って当該ア
ームヘッド内に配置され、中間部が支持ピンにより前記
アームヘッドに回動可能に軸支され、一方の端部に前記
ブレード押圧用弾性体が係止されたフックが設けられ、
他方の端部に前記アームヘッドの外へ突出した柄状部が
形成され、当該柄状部の先端部に摺動部材が設けられた
レバーと、円弧状に形成されて前記ピボットと同心状に
かつ前記摺動部材に対向して前記ピボットホルダ上に配
置され、前記ワイパブレードが上部反転位置に位置する
際に前記レバーの摺動部材が摺接する第1の端部カム面
と前記ワイパブレードが下部反転位置に位置する際に前
記レバーの摺動部材が摺接する第2の端部カム面と第1
の端部カム面および第2の端部カム面に連なって第1の
端部カム面および第2の端部カム面の間で平坦に形成さ
れ、かつ、第1の端部カム面および第2の端部カム面よ
りも高い位置に設定され、前記ワイパブレードが上部反
転位置と下部反転位置との間の払拭面上を払拭する際に
前記レバーの摺動部材が摺接する中間部カム面とを有す
る押圧力変更カムとを備えた構成としたことを特徴とし
ており、このようなワイパ装置の構成を従来の課題を解
決するための手段としている。 (考案の作用) 次に、この考案に係るワイパ装置の作用を第5図およ
び第6図を用いて説明する。 まず、第6図に示すワイパ装置101を作動すると、ア
ームヘッド102が回動し、ワイパアーム103に取り付けた
図示しないワイパブレードが払拭面上を摺動するのと同
時に、アームヘッド102にてこ支持されるレバー104もア
ームヘッド102とともに回動する。 この間、レバー104に備えた摺動部材104aは、その回
動範囲の中間部分(ワイパブレードの第5図に示す下部
反転位置Aと上部反転位置Bとの間に相当する部分)で
は、押圧力変更カム105の中間部カム面105aによって、
ブレード押圧用弾性体106がワイパアーム103側から離間
する方向に変位させられるので、レバー104は、支持ピ
ン107を中心にして第6図に実線で示す状態から反時計
方向に回動し仮想線で示す状態となる。そして、このと
きのワイパブレードに付与される押圧力P1は、力のモー
メントの釣合いから以下のように示される。 但し、Tはブレード押圧用弾性体106の引張力、d1
ワイパアーム103の枢支軸103aと引張力Tの作用線との
垂直距離、lは押圧力P1の作用線と枢支軸103aとの垂直
距離である。 また、前記摺動部材104aの回動範囲の両端部分(ワイ
パブレードの下部反転位置Aおよび上部反転位置Bに相
当する部分)では、この摺動部材104aは、押圧力変更カ
ム105の両端部分の第1,第2の端部カム面105bによっ
て、ブレード押圧用弾性体106がワイパアーム103側に接
近する方向に変位させられるので、レバー104は、支持
ピン107を中心にして第6図に仮想線で示す状態から時
計方向に回動して実線で示す状態となる。そして、この
ときのワイパブレードに付与される押圧力P2は以下のよ
うに示される。 但し、d2は枢支軸103aと引張力Tの作用線との垂直距
離である。 ここで、 d1>d2 (3) であることは明らかであるため、式(1),(2),
(3)から、 P1>P2 (4) を得られることとなる。 したがって、このワイパ装置101では、第5図に示す
ように、ワイパブレードの下部反転位置Aと上部反転位
置Bとの間において、ワイパブレードに対して押圧力P1
が付与されるので、ワイパブレードの払拭性能は維持さ
れることとなり、ワイパブレードの下部反転位置Aおよ
び上部反転位置Bでは、ワイパブレードに対して押圧力
P1よりも小さな押圧力P2が付与されるので、ワイパブレ
ードの反転力は軽減されることとなる。 また、このワイパ装置101において、上記した構成と
しているので、レバー104を軸支する支持ピン107と、レ
バー104のアームヘッド102から外へ突出する柄状部104b
の先端部に設けられた摺動部材104aとの距離が十分に確
保されることとなり、摺動部材104aが押圧力変更カム10
5の中間部カム面105aおよび両端部カム面105bを摺接す
る間に押圧力変更カム105から小さな力を受けるだけ
で、ブレード押圧用弾性体106による押圧力が押圧力P1
から押圧力P2へ(あるいは押圧力P2から押圧力P1へ)変
わることとなるのに加えて、押圧力変更カム105の中間
部カム面105aおよび両端部カム面105bの相対位置を大き
く設定した場合には、摺動部材104aの高さ変動方向のス
トロークが十分に確保されることとなる。 さらに、ワイパブレード持上機構を有していない場合
において、このワイパ装置101を長期間作動しないとき
は、ワイパブレードにその下部反転位置Aで押圧力P2
付与され続けることになるが、前述したように、押圧力
P2は押圧力P1より小さいため、ワイパブレードの形状は
歪みを来たすことなく維持される。 (実施例) 以下、この考案を図面に基づいて説明する。 第1図ないし第4図はこの考案に係るワイパ装置の一
実施例を示すものである。 すなわち、図示例のワイパ装置1は、ピボットホルダ
2に支持されるピボット3に取り付けて第3図に示す車
体4の払拭面5に対して回動するアームヘッド6と、こ
のアームヘッド6に枢支されるワイパアーム7と、アー
ムヘッド6とワイパアーム7との間に設けたブレード押
圧用弾性体としてのコイルスプリング8とを備えてい
る。 前記アームヘッド6は断面が略逆U字状をなし、基端
(第1図下端)側に設けたピボット受6aにピボット3を
嵌合し、このピボット受6aを貫通して突出したピボット
3の先端にナット9を螺合することによってピボット3
に固着してある。 前記ワイパアーム7はアームヘッド6と同様に断面が
略逆U字状をなし、その基端の相対向する壁部から長手
方向に突出する連結用切片7a,7aを有している。そし
て、このワイパアーム7は、前記連結用切片7a,7aの間
にアームヘッド6の先端部を嵌合した状態で、第1図左
右方向にブッシュ10を嵌装した連結ピン11を貫通させる
ことによってアームヘッド6に枢支させてある。また、
このワイパアーム7の先端側には、第3図に示すワイパ
ブレード12を取り付けたアームピース13が装着してあ
る。 前記コイルスプリング8は、第1図上方の図示しない
一端を前記アームピース13の基端に掛止させてあると共
に、他端を後述するレバー20に接続するフック14に掛止
させてあり、このコイルスプリング8の引張力を前記連
結ピン11からずらした方向に作用させてモーメントを発
生させることによって、前記ワイパブレード12に押圧力
を付与してワイパブレード12を払拭面5に圧接させるよ
うにしている。 また、上記したアームヘッド6,ワイパアーム7および
コイルスプリング8を備えたこのワイパ装置1は、アー
ムヘッド6に設けたレバー20と、ピボットホルダ2に一
体形成した押圧力変更カム30とを備えている。 前記レバー20は正面形状が略U字形をなしており、湾
曲部分をアームヘッド6の湾曲状に形成した基端側に位
置させると共に、前記ピボット受6aを挟んだ状態でかつ
アームヘッド6の内側に沿わせて設けてある。この場
合、アームヘッド6には、その長手方向の中間部に第1
図左右方向に貫通するブッシュ15を嵌装した支持ピン16
を備えており、レバー20は、その長手方向の中間部に形
成したピン用孔20a,20aに前記支持ピン16を挿通するこ
とによって、アームヘッド6にてこ支持されるようにし
てある。 また、このレバー20は、間隔を狭めて形成した先端部
分に第1図左右方向に貫通するブッシュ18を嵌装したフ
ック連結用ピン17を設けている。そして、このレバー20
は、フック連結用ピン17に、前記コイルスプリング8に
一端を掛止したフック14の他端を掛止することにより前
記コイルスプリング8に接続した状態としてある。 さらに、このレバー20の湾曲部分の中央からレバー20
の長手方向に沿ってアームヘッド6の湾曲部分の外へ突
出(第1図下側へ突出)して形成した柄状部20bには、
当該柄状部20bの先端から第2図下方に延出しかつ柄状
部20bの長手方向に直角に形成した一対のローラ保持壁2
0c,20cと、この一対のローラ保持壁20c,20cをピボット
3方向に向かって貫通して設けたローラ軸20dと、一対
のローラ保持壁20c,20cの間でかつ一対のローラ保持壁2
0c,20cの第2図下端から外周部分の一部を突出させた状
態でローラ軸20dに枢支されるローラ(摺動部材)20eが
設けてある。 前記押圧力変更カム30は全体として円弧状に形成して
あり、第4図にも示すようにピボット3と同心状をなし
て、アームヘッド6と共に回動するレバー20に備えた前
記ローラ20eの回動範囲に対応する位置に設けてあっ
て、ワイパブレード12が上部反転位置Bに位置する際に
ローラ20eが摺接する第1の端部カム面30bと、ワイパブ
レード12が下部反転位置Aに位置する際にローラ20eが
摺接する第2の端部カム面30cと、第1の端部カム面30b
および第2の端部カム面30cの間で平坦に形成され、か
つ、ワイパブレード12が上部反転位置Bと下部反転位置
Aとの間の払拭面5上を払拭する際にローラ20eが摺接
する中間部カム面30aとを連続して備えている。この場
合、前記一対の保持壁20c,20cの下端両側に、各々面取
部20f,20fを形成することによって、両端部カム面30b,3
0c間のローラ20eの移動に支障を来たすことがないよう
にしてある。 そして、中間部カム面30aは、両端部カム面30b,30cよ
りも高い位置に設置してあり、レバー20がアームヘッド
6とともに回動して、第1図に仮想線で示す状態(ロー
ラ20eが回動範囲の中間部分に位置する状態)となった
際に、この中間部カム面30a上を移動するローラ20eを押
し上げることによって、レバー20を第2図反時計方向に
回動させて仮想線で示す状態とし、このレバー20に接続
するコイルスプリング8の引張力の作用線Lをアームヘ
ッド6とワイパアーム7との連結ピン11から離間させる
ことによって、ワイパブレード12に対して所定の押圧力
を付与することができるようにしてある。一方、レバー
20が第1図に実線で示す状態となった際には、レバー20
がこのとき有する第2図時計方向への回動力によって、
ローラ20eを第一の端部カム面30bに当接させて第2図に
実線で示す状態とし、コイルスプリング8の引張力の作
用線Lを前記連結ピン11に接近させることによって、ワ
イパブレード12に対して付与する押圧力を前記所定の押
圧力よりも小さくすることができるようにしてある。 つまり、このワイパ装置1は、第3図に示すワイパブ
レード12の摺動範囲における中間部分、すなわち下部反
転位置Aと上部反転位置Bとの間の部分では、ワイパブ
レード12に所定の押圧力を付与して、払拭性能を維持で
きるようにしてあると共に、下部反転位置Aおよび上部
反転位置Bでは、ワイパブレード12に付与する押圧力を
所定の押圧力よりも小さくして、反転音を軽減できるよ
うにしてある。 さらに、このワイパ装置1は、アームヘッド6,ワイパ
アーム7,ワイパブレード12,レバー20などの部品を組付
けると共に、押圧力変更カム30を一体で有したピボット
ホルダ2を2セット備えており、これらのピボットホル
ダ2,2は、各々に組付けたアームヘッド6,6がほぼ平行を
なし、かつまた押圧力変更カム30,30がほぼ平行をなす
ようにして、パイプフレーム40を介して連結してある。
そして、図示しないモータをパイプフレーム40の第1図
左側寄りに固着したモータ用ブラケット41に取付けるよ
うにしてあると共に、両ピボットホルダ2,2間に、図示
しないリンク機構を連設するようにしてある。 そして、2セットのピボットホルダ2,2を一体化して
なるワイパ装置1は、両ピボットホルダ2,2に備えたボ
ルト挿通孔42,42に図示しないボルトを貫通させ、車体
4のワイパ装置取付位置に設けたボルト穴にねじ込むこ
とにより車体4に取付けるようにしてある。 次に、上記した構成を有するワイパ装置1の動作を説
明する。 まず、走行中にこのワイパ装置1を作動すると、アー
ムヘッド6およびワイパアーム7が回動するのに伴っ
て、このワイパアーム7に取付けた第3図に示すワイパ
ブレード12が、払拭面5上の下部反転位置(しまい込み
機構をそなえたものでは下部反転位置よりも低いしまい
込み位置)Aから揺動を開始し、これと同時に、アーム
ヘッド6にてこ支持されるレバー20も回動する。 そして、ワイパブレード12が、下部反転位置Aと上部
反転位置Bとの間を払拭している状態(第1図に仮想線
で示す状態)では、レバー20にそなえたローラ20eが、
押圧力変更カム30の中間部カム面30a上を移動すること
によって、レバー20が支持ピン16を中心にして第2図反
時計方向に回動して仮想線で示す状態になっているの
で、コイルスプリング8の引張力の作用線Lが、アーム
ヘッド6とワイパアーム7との連結ピン11から離間する
ことによって、ワイパブレード12に所定の押圧力が付与
されるため、払拭性能を維持することができ、良好な視
界を確保することができる。 また、ワイパブレード20が、上部反転位置Bにおいて
反転しようとしている状態(第1図に実線で示す状態)
では、ローラ20eが、レバー20に付勢した第2図時計方
向の回動力によって、中間部カム面30aよりも高さを低
く設定した第1の端部カム面30bに押し付けられて当接
することにより、レバー20が支持ピン16を中心にして回
動して第2図に実線で示す状態になるので、コイルスプ
リング8の引張力の作用線Lが、前記連結ピン11に接近
することによって、ワイパブレード12に付与される押圧
力は所定の押圧力よりも小さくなるため、反転音を小さ
くすることができる。 さらに、このワイパ装置1を停止すると、ワイパブレ
ード持上機構を有していない場合には、ワイパブレード
12は、払拭面5の下部反転位置(しまい込み機構をそな
えたものではしまい込み位置)Aにおいて停止するが、
このときのワイパブレード12には、前述したワイパ装置
1の動作中に、下部反転位置Aおよび上部反転位置間B
において付与される所定押圧力よりも小さい押圧力と同
じ大きさの押圧力が付与されるため、このワイパ装置1
を長期間作動しないときであっても、ワイパブレード12
に永久的な歪みが生じることはない。 上記したワイパ装置1では、アームヘッド6に支持ピ
ン16により軸支されたレバー20に、アームヘッド6の基
端から外へ突出する柄状部20bが形成され、この柄状部2
0bにローラ20eが設けられ、さらに、円弧状でかつピボ
ット3と同心状に形成された押圧力変更カム30がこのロ
ーラ20eに対向してピボットホルダ2上に配置されてい
るので、支持ピン16と、レバー20の柄状部20bの先端部
に設けられたローラ20eとの距離が十分に確保され、ロ
ーラ20eが押圧力変更カム30の中間部カム面30aおよび両
端部カム面30b,30cを摺接する間に押圧力変更カム30か
ら小さな力を受けるだけで、コイルスプリング8からの
押圧力が変わることとなり、加えて、押圧力変更カム30
の中間部カム面30aおよび両端部カム面30b,30cの相対位
置を大きく設定すれば、ローラ20eの高さ変動方向のス
トロークが十分に確保されることとなる。 なお、この実施例では、摺動部材をローラ20eとした
が、これに限定されるものではない。 また、上記実施例では、押圧力変更カム30をピボット
ホルダ2に一体形成した構成としたが、この押圧力変更
カム30を例えば車体側に設けることも可能である。
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案は、上記した構成
としたから、レバーを軸支する支持ピンと、レバーの柄
状部の先端部に設けられた摺動部材との距離を十分に確
保でき、したがって、摺動部材に押圧力変更カムから小
さな力を与えただけで、ブレード押圧用弾性体からの押
圧力を変えることが可能であるうえ、押圧力変更カムの
第1の端部カム面および第2の端部カム面に対して中間
部カム面の位置を十分に高く設定できるので、この中間
部カム面の位置を高く設定した際には、摺動部材の高さ
変動方向のストロークを大きくでき、その結果、ワイパ
ブレードの払拭性能を維持ないし向上させたうえで、ワ
イパブレードの反転音を極めて小さく抑えることが可能
であると共に、ワイパブレード持上機構を有していない
場合において長期間作動しないときでもワイパブレード
に永久的な歪みを来たすことがないという実用的価値の
高い効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るワイパ装置の一実施例を示すワ
イパブレード側を省略した正面方向からの説明図、第2
図は第1図I−I線での拡大断面説明図、第3図は第1
図のワイパ装置の車体への取付状況を示す外観概略説明
図、第4図は第1図のワイパ装置のピボットまわりの状
況を示す部分斜視説明図、第5図はこの考案に係るワイ
パ装置の払拭面上におけるワイパブレードの位置とワイ
パブレードに対する押圧力との関係を説明するグラフ、
第6図はこの考案に係るワイパ装置の作用を示す概略説
明図、第7図はワイパブレードの反転時の状態を説明す
る部分拡大断面図、第8図は従来のワイパ装置における
アームヘッドおよびワイパアームでの縦断面説明図、第
9図は従来のワイパ装置の払拭面上におけるワイパブレ
ードの位置とワイパブレードに対する押圧力との関係を
示すグラフである。 1……ワイパ装置、2……ピボットホルダ、3……ピボ
ット、4……車体、5……払拭面、6……アームヘッ
ド、7……ワイパアーム、8……コイルスプリング(ブ
レード押圧用弾性体)、12……ワイパブレード、14……
フック、16……支持ピン、20……レバー、20b……柄状
部、20e……ローラ(摺動部材)、30……押圧力変更カ
ム、30a……中間部カム面、30b……第1の端部カム面、
30c……第2の端部カム面。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−80958(JP,A) 特開 昭63−235146(JP,A) 特開 昭62−6853(JP,A) 特開 昭62−205843(JP,A) 実公 昭62−30535(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の車体に保持されたピボットホルダに
    軸支されたピボットに固定され、車両の車体に対して回
    動可能に取り付けられたアームヘッドと、 一方の端部が前記アームヘッドに枢支されたワイパアー
    ムと、 前記ワイパアームに取り付けられ前記アームヘッドの回
    動に伴ない、車両の払拭面上の上部反転位置と下部反転
    位置との間の払拭面上を払拭するワイパブレードと、 前記アームヘッドと前記ワイパアームとに結合され、前
    記ワイパブレードを車両の払拭面上に押圧する押圧力を
    前記ワイパアームに付加するブレード押圧用弾性体とを
    備えたワイパ装置において、 前記アームヘッドに沿って当該アームヘッド内に配置さ
    れ、中間部が支持ピンにより前記アームヘッドに回動可
    能に軸支され、一方の端部に前記ブレード押圧用弾性体
    が係止されたフックが設けられ、他方の端部に前記アー
    ムヘッドの外へ突出した柄状部が形成され、当該柄状部
    の先端部に摺動部材が設けられたレバーと、 円弧状に形成されて前記ピボットと同心状にかつ前記摺
    動部材に対向して前記ピボットホルダ上に配置され、前
    記ワイパブレードが上部反転位置に位置する際に前記レ
    バーの摺動部材が摺接する第1の端部カム面と前記ワイ
    パブレードが下部反転位置に位置する際に前記レバーの
    摺動部材が摺接する第2の端部カム面と第1の端部カム
    面および第2の端部カム面に連なって第1の端部カム面
    および第2の端部カム面の間で平坦に形成され、かつ、
    第1の端部カム面および第2の端部カム面よりも高い位
    置に設定され、前記ワイパブレードが上部反転位置と下
    部反転位置との間の払拭面上を払拭する際に前記レバー
    の摺動部材が摺接する中間部カム面とを有する押圧力変
    更カムと を備えていることを特徴とするワイパ装置。
JP1989027937U 1989-03-10 1989-03-10 ワイパ装置 Expired - Fee Related JP2536106Y2 (ja)

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