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JP2531522B2 - 高嵩密度粒状洗剤組成物 - Google Patents

高嵩密度粒状洗剤組成物

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Publication number
JP2531522B2
JP2531522B2 JP62161950A JP16195087A JP2531522B2 JP 2531522 B2 JP2531522 B2 JP 2531522B2 JP 62161950 A JP62161950 A JP 62161950A JP 16195087 A JP16195087 A JP 16195087A JP 2531522 B2 JP2531522 B2 JP 2531522B2
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JP
Japan
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weight
bulk density
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fatty acid
component
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JP62161950A
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健太郎 貴山
伊佐夫 天野
義和 吉村
龍一 中川
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Lion Corp
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Lion Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、泡立ち、濯ぎ性、溶解性に優れた高嵩密度
粒状洗剤組成物に関する。
従来技術 従来は、噴霧乾燥によりビーズ状中空粒子とした粒状
洗剤が主として用いられてきた。しかし、噴霧乾燥洗剤
は、嵩密度が0.3g/cc程度と低いため、輸送コスト、保
管スペース等の点で問題があり、濃縮化し少ない洗剤使
用量で洗浄が可能な高嵩密度洗剤の開発が行なわれてい
る。
一方、飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸
塩は、α−スルホ脂肪酸エステル塩とも呼ばれ、洗浄
力、特に耐硬水性に優れた界面活性剤であり、これを配
合した高嵩密度洗剤組成物も報告されている(特開昭62
-599号公報)。しかし、この界面活性剤を配合して嵩密
度0.5〜1.2g/ccの高嵩密度洗剤組成物とすると、溶解性
が劣化し、また、濯ぎ性も悪く泡立ちも劣る。
この欠点を改良するためにノニオン界面活性剤を添加
すると、溶解性、濯ぎ性は改善するものの、泡立ちが著
しく劣化する。
また、溶解性を改良すべく、不飽和脂肪酸スルホン化
物を添加すること(特願昭61-41844号)も提案したが、
この場合も泡立ちが劣化する。
発明の目的 本発明は、溶解性、泡立ち、濯ぎ性のいずれもが良好
な高嵩密度粒状洗剤組成物を提供することを目的とす
る。
発明の構成 本発明の高嵩密度粒状洗剤組成物は、0.5〜1.2g/ccの
嵩密度を有し、以下の(a),(b)および(c)成分
を含有し、(a),(b)成分の合計量(a)+(b)
を20〜60重量%とし、かつ、重量比で各成分の配合比率
〔(a)+(b)〕/(c)を15/1〜1/1の範囲とし、
嵩密度が0.5〜1.2g/ccであることを特徴とする。
(a)脂肪酸残基の炭素数8〜22の飽和脂肪酸低級アル
キルエステルのスルホン酸塩:2〜30重量%。
(b)上記(a)成分以外のアニオン界面活性剤:2〜30
重量%。
(c)炭素鎖長8〜22、エチレンオキシドの平均付加モ
ル数10〜30のアルコールエトキシレート:2〜15重量%。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(a)成分の飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスル
ホン酸塩は、典型的に下記一般式(I)で表わされる。
(R1:C620のアルキル基 R2:C13程度の低級アルキル基 M:対イオン) この中でも、脂肪酸残基の炭素数が12〜22(R1:C10
20)のものが好適であり、また、対イオンとしてはア
ルカリ金属、とりわけナトリウム塩が好ましい。
(a)成分の飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスル
ホン酸塩は、炭素数8〜22の脂肪酸を低級アルキルエス
テル化したのち、通常のスルホン化装置を用いて無水硫
酸と反応させ、必要に応じて熟成、漂白を行なったの
ち、中和することにより得られる。また、飽和脂肪酸の
スルホン化物を低級アルキルエステル化することによっ
ても得られる。
原料脂肪酸としては、牛脂、ヤシ油、パーム油などか
ら誘導される動植物起源の所定炭素数の脂肪酸や、合成
樹脂酸が用いられる。
(a)成分の飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスル
ホン酸塩は、加水分解によりエステル結合が切断されて
下記一般式(II)で示されるジ塩化合物となる傾向があ
る。このジ塩化合物は本発明の洗剤組成物に、飽和脂肪
酸低級アルキルエステルのスルホン酸塩に対し30重量%
以下、好ましくは10重量%含まれていてもよい。
(R1:アルキル基 M:対イオン) (b)成分のアニオン界面活性剤としては、例えば以
下のものが用いられる。
* 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:好ましくは、
炭素数9〜14のアルキル基を有するナトリウム塩。
* アルキル硫酸塩:好ましくは炭素数9〜15のナトリ
ウム塩。
* α−オレフィンスルホン酸塩:好ましくは炭素数12
〜20のナトリウム塩。
* ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(AE
S):好ましくは、炭素数9〜15の飽和または不飽和ア
ルコールにエチレンオキシドを平均1〜5モル付加して
得られるAESのナトリウム塩。
(c)成分のアルコールエトキシレートは、炭素数8
〜22の1級または2級アルコールに、エチレンオキシド
を平均10〜30モル、好ましくは12〜25モル付加したもの
である。
本発明の高嵩密度洗剤組成を、下記の(a),
(b),(c)成分を特定量および特定比率で含むこと
が必要である。
(a):2〜30重量%、好ましくは8〜20重量% (b):2〜30重量%、好ましくは2〜20重量% (a)+(b):20〜60重量%、好ましくは20〜45重量
% (c):2〜15重量%、好ましくは2〜10重量% 〔(a)+(b)〕/(c)〔重量比〕:15/1〜1/1、好
ましくは10/1〜1/1重量% (a)および(b)成分の合計量が20重量%未満では
十分な洗浄力が得られず、一方、60重量%を超えると製
造が困難となる。
(a)+(b)の合計量が上記範囲内であっても、
(a)成分の量が2重量%未満では、飽和脂肪酸低級ア
ルキルエステルのスルホン酸塩の具えている優れた界面
活性を十二分に利用することができない。また、(a)
成分の配合量が30重量%を超えたり、(b)成分の配合
量が2〜30重量%の範囲を逸脱すると、良好な溶解性、
泡立性、濯ぎ性を兼ね備えた組成物を実現するとができ
ない。
さらに、(c)成分の配合量が2重量%未満であった
り、〔(a)+(b)〕/(c)が15/1を超えると、溶
解性が著しく劣り、また、濯ぎ性も劣化する。
また、(c)成分の配合量が15重量%を超えたり、
〔(a)+(b)〕/(c)が1/1未満となると、洗浄
時の泡立ち性が著しく劣化する。
本発明の高嵩密度粒状洗剤組成物は、上記必須成分の
外に、必要に応じて他の界面活性剤やビルダー等の任意
成分を含有することができる。
このビルダーとしては、以下の一般式(II)で表わさ
れるゼオライトが好適であり、その粒径は5μm以下が
好ましい。
(M2O)x・(Al2O3)・(SiO2)y・(H2O)z ……(II) (M:NaまたはK x:0.7〜1.5 y:0.8〜6 z:0または整数) このようなゼオライトは、そのイオン交換能により洗
液中の硬度成分であるカルシウムイオンやマグネシウム
イオンを捕捉し、洗浄力向上に寄与するとともに、粉体
物性や保存時のケーキング防止に効果を発揮する。
さらに、水溶性ビルダーとして、トリポリリン酸ナト
リウム、ピロリン酸ナトリウムなどのリン酸塩、ニトリ
ロトリ酢酸三ナトリウム(NTA)、クエン酸三ナトリウ
ム、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウムなどの有機
キレートビルダー、ポリアセタールカルボキシレート、
アクリル酸(ヒドロキノアクリル酸)重合物、アクリル
−メタクリル酸共重合物、無水マレイン酸−オレイン酸
共重合物などの高分子ビルダー、炭酸ナトリウム、ケイ
酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムのようなアルカリビル
ダーなどを使用することが好ましい。これらのビルダー
はカルシウムイオンやマグネシウムイオンの捕捉能力、
あるいはアルカリ緩衝能力を有しており、粒状へビー洗
剤に配合することが望ましい。
また、アルキルフェノールエトキシレート、脂肪酸ア
ルカノールアミド等のノニオン界面活性剤、ポリエチレ
ングリコール、カルボキシメチルセルロース等の再汚染
防止剤、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の
還元剤、アルカリプロテアーゼ、アミラーゼ、セルラー
ゼ、リパーゼ等の酵素、蛍光増白剤、芒硝、香料などを
配合することができる。
本発明の洗剤組成物は、上記各成分を造粒して嵩密度
0.5〜1.2g/ccの高嵩密度組成物とする。この造粒方法と
しては、前述の特開昭62-597号公報に記載されたよう
に、α−スルホ脂肪酸エステル塩等の各洗剤原料をニー
ダで捏和、混合し、カッターミルタイプ等の解砕機で解
砕、造粒し、さらに水不溶性微粉体で混合することによ
り得られる。また、洗剤成分を予め噴霧乾燥し、この噴
霧乾燥品とノニオン界面活性剤あるいはさらに他の洗剤
成分とを捏和、混合して高嵩密度粒状洗剤組成物を製造
することもできる。
発明の効果 本発明によれば、飽和脂肪酸低級アルキルエステルの
スルホン酸塩に、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩の
アニオン界面活性剤を組合わせ、さらに特定のアルコー
ルエトキシレートを併用し、しかもこれら各成分を特定
の配合量および配合比率で用いることにより溶解性、泡
立ち性、濯ぎ性のいずれもが満足された高嵩密度粒状洗
剤組成物が得られる。
よって、高嵩密度粒状洗剤であっても速みやかに溶解
し、洗浄時には十分な泡立ちを示し、しかも、濯ぎ時に
は速みやかに泡切れする。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
これに先立って、実施例で用いた評価方法を次に示す。
(1)泡立ちおよび泡切れ性 以下の汚垢成分を含む有機汚垢の10wtベンゼン溶液
を、対繊維重量で0.1wt%となるよう木綿肌シャツに均
一に付け、風乾後下記条件で評価を行なった。汚垢成分 汚垢組成(wt%) オレイン酸 45 トリオレイン 25 コレステロールオレート 19.5 流動パラフィン 4 スクワレン 4 コレステロール 2.5 評価方法 洗濯機(うず巻型、反転式)の中で、洗剤組成物の0.
14%水道水溶液を調整した。被洗布として上記の汚垢つ
き木綿シャツを用い、浴比1:30で25℃において通常の操
作に従って10分間洗浄し、洗浄終了後の泡高を目盛付き
試験管で測定した。測定個所は4ケ所とし、その平均値
をもってその洗剤組成物の泡立ちとした。
また、洗濯終了後、被洗布を1分間脱水後、洗剤組成
物を含まない水で流水すすぎ(15l/min)を行ない、泡
が無くなるまでの所要時間を測定して、泡切れとした。
(2)溶解性 ビーカーに25℃の水1を入れ、この中に電導度測定
用セルを挿入する。ついで、水中に表−1に示した組成
の各粒状洗剤組成物を1g添加し、定速スターラーを用い
250rpmの速度で攪拌して、添加した洗剤粒子の90%が溶
解する時間を測定して、溶解性T90(秒)とした。ここ
で、電導度計としてはHORIBA CONDUCTTVE METER DS-8F
型を用いた。
実施例 後記表−1に示した組成のうち、水分の一部とノニオ
ン界面活性剤を除いた各成分を含む噴霧乾燥品を製造し
た。
この噴霧乾燥品とノニオン界面活性剤および水とを連
続ニーダーに導入し、緻密で均一な捏和物を得た。この
捏和物を押出し機により円柱状ペレットとした後、破砕
造粒し、平均粒径550μm、嵩密度0.75g/ccの高嵩密度
粒状洗剤組成物を得た。
得られた洗浄剤組成物について、洗浄時の泡立ち性、
濯ぎ時の泡切れ性および溶解性を評価して、その結果を
表−1に示した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)脂肪酸残基の炭素数8〜22の飽和脂
    肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸塩:2〜30重量
    %、 (b)上記(a)成分以外のアニオン界面活性剤:2〜30
    重量%、および (c)炭素鎖長8〜22、エチレンオキシドの平均付加モ
    ル数10〜30のアルコールエトキシレート:2〜15重量% を含有し、(a)成分と(b)成分との合計量(a)+
    (b)が20〜60重量%で、かつ、重量比で〔(a)+
    (b)〕/(c)が15/1〜1/1の範囲にあり、嵩密度が
    0.5〜1.2g/ccであることを特徴とする高嵩密度粒状洗剤
    組成物。
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