JP2529912B2 - ベンズアミド誘導体 - Google Patents
ベンズアミド誘導体Info
- Publication number
- JP2529912B2 JP2529912B2 JP3326308A JP32630891A JP2529912B2 JP 2529912 B2 JP2529912 B2 JP 2529912B2 JP 3326308 A JP3326308 A JP 3326308A JP 32630891 A JP32630891 A JP 32630891A JP 2529912 B2 JP2529912 B2 JP 2529912B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethyl
- amino
- nmr
- chloroform
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D207/04—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D207/10—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D207/16—Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D207/04—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D207/10—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D207/14—Nitrogen atoms not forming part of a nitro radical
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Hydrogenated Pyridines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消化管運動機能促進
作用を有する新規ベンズアミド誘導体に関するものであ
る。
作用を有する新規ベンズアミド誘導体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】消化管、特に胃の運動機能を促進する性
質を持っている化合物として広く知られているものに、
4−アミノ−5−クロロ−N−((2−ジエチルアミ
ノ)エチル)−2−メトキシベンズアミド(一般名メト
クロプラミド)があり、また、
質を持っている化合物として広く知られているものに、
4−アミノ−5−クロロ−N−((2−ジエチルアミ
ノ)エチル)−2−メトキシベンズアミド(一般名メト
クロプラミド)があり、また、
【0003】消化管運動賦活調整剤として、慢性胃炎、
胃切除後症候群に伴う消化器症状、逆流性食道炎、偽性
腸閉塞の症状の治療に使用されている(±)4−アミノ
−5−クロロ−N−((3R*,4S*)−1−(3−
(p−フルオロフェノキシ)プロピル)−3−メトキシ
−4−ピペリジル)−o−アニスアミド(一般名シサプ
リド)なる化合物がある。
胃切除後症候群に伴う消化器症状、逆流性食道炎、偽性
腸閉塞の症状の治療に使用されている(±)4−アミノ
−5−クロロ−N−((3R*,4S*)−1−(3−
(p−フルオロフェノキシ)プロピル)−3−メトキシ
−4−ピペリジル)−o−アニスアミド(一般名シサプ
リド)なる化合物がある。
【0004】メトクロプラミドは、中枢神経への作用の
ために錐体外路症状その他好ましくない症状を誘発する
性質を持っていることが知られている。また、シサプリ
ドについても錐体外路症状、とりわけパーキンソン症状
が現れることが最近になって解ってきている。消化管か
らの吸収が良好であって、中枢性の少ない薬物の出現が
望まれるところであり、そのための探索が試行錯誤で行
われている実情にある。
ために錐体外路症状その他好ましくない症状を誘発する
性質を持っていることが知られている。また、シサプリ
ドについても錐体外路症状、とりわけパーキンソン症状
が現れることが最近になって解ってきている。消化管か
らの吸収が良好であって、中枢性の少ない薬物の出現が
望まれるところであり、そのための探索が試行錯誤で行
われている実情にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、中枢へ
の作用が無いか、あるいはその作用が極めて弱いもので
あって、消化管とりわけ胃の運動機能を高める作用を持
っているベンズアミド誘導体の新規化合物を提供するも
のである。本発明によって提供される新規ベンズアミド
誘導体は次の一般式で示される
の作用が無いか、あるいはその作用が極めて弱いもので
あって、消化管とりわけ胃の運動機能を高める作用を持
っているベンズアミド誘導体の新規化合物を提供するも
のである。本発明によって提供される新規ベンズアミド
誘導体は次の一般式で示される
【化1】 (R1は、H又はハロゲン原子を置換していてもよい低
級アルキル基、アラルキル基を、R2はH又は低級アル
キル基を示す。)
級アルキル基、アラルキル基を、R2はH又は低級アル
キル基を示す。)
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的化合物(化
1)は、次のようにして造られる。即ち、4−アミノ−
5−クロロ−2−メトキシ安息香酸に、式
1)は、次のようにして造られる。即ち、4−アミノ−
5−クロロ−2−メトキシ安息香酸に、式
【化4】
【0007】(R1,R2は前記と同じ)で示される化
合物を反応させる。ここにおいて、化4におけるR1と
して挙げられるハロゲン原子を置換していてもよい低級
アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピルなどの低級アルキル基やフッ素原子、クロル原
子、ブロム原子などを置換した低級アルキル基(例えば
モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、モノクロロメ
チル、モノクロロエチル、モノブロモエチルなど)であ
り、アラルキル基としてはベンジル、メトキシベンジ
ル、ジフェニルメチル、クロロベンジルなどである。R
2における低級アルキル基としては、メチル、エチルな
どである。R1,R2が共に水素原子である化合物が本
発明目的化合物に含まれていることは勿論である。ここ
において、反応はN,N’−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC)、1,1’−スルフィニルジイミダゾ
ール、1,1’−カルボニルジイミダゾールなどの縮合
剤の存在下に行うか、または、4−アミノ−5−クロロ
−2−メトキシ安息香酸の反応性誘導体、例えば酸ハラ
イド、活性エステル、酸無水物などを用いて化4で示さ
れる3−アミノ−ピロリジン誘導体と反応させることに
よって行われる。
合物を反応させる。ここにおいて、化4におけるR1と
して挙げられるハロゲン原子を置換していてもよい低級
アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピルなどの低級アルキル基やフッ素原子、クロル原
子、ブロム原子などを置換した低級アルキル基(例えば
モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、モノクロロメ
チル、モノクロロエチル、モノブロモエチルなど)であ
り、アラルキル基としてはベンジル、メトキシベンジ
ル、ジフェニルメチル、クロロベンジルなどである。R
2における低級アルキル基としては、メチル、エチルな
どである。R1,R2が共に水素原子である化合物が本
発明目的化合物に含まれていることは勿論である。ここ
において、反応はN,N’−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(DCC)、1,1’−スルフィニルジイミダゾ
ール、1,1’−カルボニルジイミダゾールなどの縮合
剤の存在下に行うか、または、4−アミノ−5−クロロ
−2−メトキシ安息香酸の反応性誘導体、例えば酸ハラ
イド、活性エステル、酸無水物などを用いて化4で示さ
れる3−アミノ−ピロリジン誘導体と反応させることに
よって行われる。
【0008】反応に際し、使用される溶媒としては、反
応に関与しないものであれば種類を問わないが、好適に
はテトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエ
ン、石油系炭化水素(ヘキサン、オクタン、石油ベンジ
ンなど)ジメチルホルムアミド、ピリジン、トリエチル
アミン、アセトニトリル、クロロホルムなどのアミン及
びアシル化試薬に対し不活性な溶媒を使用する。
応に関与しないものであれば種類を問わないが、好適に
はテトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエ
ン、石油系炭化水素(ヘキサン、オクタン、石油ベンジ
ンなど)ジメチルホルムアミド、ピリジン、トリエチル
アミン、アセトニトリル、クロロホルムなどのアミン及
びアシル化試薬に対し不活性な溶媒を使用する。
【0009】酸ハライドを原料として使用する場合に
は、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン等
の第三級アミンを共存させると、反応の進行が良好とな
る。本発明で使用される原料化合物、化4はピロリジン
環の3位、5位(又は2位、4位)の炭素原子が不斉に
なっているので立体構造を異にする化合物が合計4個存
在するが、これらは本発明の目的化合物に含まれる。
は、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン等
の第三級アミンを共存させると、反応の進行が良好とな
る。本発明で使用される原料化合物、化4はピロリジン
環の3位、5位(又は2位、4位)の炭素原子が不斉に
なっているので立体構造を異にする化合物が合計4個存
在するが、これらは本発明の目的化合物に含まれる。
【0010】本発明目的化合物は窒素原子を含んでいる
ので当然のことながら各種の酸と付加塩をつくるが医薬
として許容されるものが含まれるところ、塩酸塩、硫酸
塩、ヨー化水素酸塩、炭酸塩などの鉱酸との付加塩、メ
タンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、フマール酸、クエ
ン酸などの有機酸との付加塩があげられる。かくて得ら
れる本発明目的化合物は、消化管、とりわけ胃の排泄運
動を促進する作用を備えているが、中枢神経系へ作用す
る性質を持っていないか、その性質が極めて弱いという
特徴を備えているものである。
ので当然のことながら各種の酸と付加塩をつくるが医薬
として許容されるものが含まれるところ、塩酸塩、硫酸
塩、ヨー化水素酸塩、炭酸塩などの鉱酸との付加塩、メ
タンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、フマール酸、クエ
ン酸などの有機酸との付加塩があげられる。かくて得ら
れる本発明目的化合物は、消化管、とりわけ胃の排泄運
動を促進する作用を備えているが、中枢神経系へ作用す
る性質を持っていないか、その性質が極めて弱いという
特徴を備えているものである。
【0011】尚、本発明目的化合物の有用性に関するテ
ストは次の方法に従って行われた。 1)胃の排泄運動促進作用 マウス(体重20g前後)に、実施例で得た化合物を水
に溶かし、3mg/kgの割合で経口投与し、30分後
に0.05%フェノールレッドを含有する1.5%カル
ボキシメチルセルロース水溶液0.1mlを経口投与し
た。15分後に胃を摘出し、胃内に残存するフェノール
レッドの量を測定し排出量を求めた。コントロールにつ
いても同様にして排出量を求め、以下の計算式より促進
率を求めた。 コントロールについては、薬物の代わりに水を投与した
ほかは上記したとおりである。
ストは次の方法に従って行われた。 1)胃の排泄運動促進作用 マウス(体重20g前後)に、実施例で得た化合物を水
に溶かし、3mg/kgの割合で経口投与し、30分後
に0.05%フェノールレッドを含有する1.5%カル
ボキシメチルセルロース水溶液0.1mlを経口投与し
た。15分後に胃を摘出し、胃内に残存するフェノール
レッドの量を測定し排出量を求めた。コントロールにつ
いても同様にして排出量を求め、以下の計算式より促進
率を求めた。 コントロールについては、薬物の代わりに水を投与した
ほかは上記したとおりである。
【0012】2)アポモルフィン誘発嘔吐に対する作用 雑種成犬(体重10kg前後)に、実施例で得た化合物
を水に溶かし、0.1mg/kgの割合で皮下投与し、
30分後にアポモルフィン0.1mg/kgを皮下投与
した。嘔吐出現までの時間(潜伏時間)、嘔吐回数およ
び嘔吐持続時間を測定し、嘔吐に対する作用の指標とし
た。コントロールについては薬物溶液の代わりに生理食
塩水を皮下投与したほかは薬物投与群と同様に処理し
た。
を水に溶かし、0.1mg/kgの割合で皮下投与し、
30分後にアポモルフィン0.1mg/kgを皮下投与
した。嘔吐出現までの時間(潜伏時間)、嘔吐回数およ
び嘔吐持続時間を測定し、嘔吐に対する作用の指標とし
た。コントロールについては薬物溶液の代わりに生理食
塩水を皮下投与したほかは薬物投与群と同様に処理し
た。
【0013】
【実施例1】4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安
息香酸1.00g、3−アミノ−1−エチルー5−ヒド
ロキシメチルピロリジン0.75g、1−ヒドロキシ−
1H−ベンゾトリアゾール−水和物0.83g、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)1.13g、テト
ラヒドロフラン(THF)15ml、ジメチルホルムア
ミド(DMF)2mlの混合物を室温で14時間攪拌
後、ジシクロヘキシルウレア(DCU)を瀘別し減圧濃
縮したものに希塩酸を加えクロロホルムで2回洗浄し
た。水溶液を重曹でアルカリ性としてクロロホルムで2
回抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧濃縮後トルエンを加え結晶化し濾取した。
これをイソプロピルアルコール中でHClガスを吹きこ
み塩酸塩とし、析出した結晶を濾取して4−アミノ−5
−クロロ−2−メトキシ−N−(1−エチル−5−ヒド
ロキシメチルピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸
塩(表3の実施例1の化合物)1.05gを得た。
息香酸1.00g、3−アミノ−1−エチルー5−ヒド
ロキシメチルピロリジン0.75g、1−ヒドロキシ−
1H−ベンゾトリアゾール−水和物0.83g、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)1.13g、テト
ラヒドロフラン(THF)15ml、ジメチルホルムア
ミド(DMF)2mlの混合物を室温で14時間攪拌
後、ジシクロヘキシルウレア(DCU)を瀘別し減圧濃
縮したものに希塩酸を加えクロロホルムで2回洗浄し
た。水溶液を重曹でアルカリ性としてクロロホルムで2
回抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧濃縮後トルエンを加え結晶化し濾取した。
これをイソプロピルアルコール中でHClガスを吹きこ
み塩酸塩とし、析出した結晶を濾取して4−アミノ−5
−クロロ−2−メトキシ−N−(1−エチル−5−ヒド
ロキシメチルピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸
塩(表3の実施例1の化合物)1.05gを得た。
【0014】
【実施例2〜9】実施例1に従って表3の実施例2〜9
の塩酸塩化合物を得た。
の塩酸塩化合物を得た。
【表3】
【0015】
【実施例10】4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
−N−(1−ジフェニルメチル−5−ヒドロキシメチル
ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩(表中実施
例7の化合物)のメタノール溶液に、5%パラジウムカ
ーボン0.28gを加え常圧常温で水素添加を行った。
63mlの水素が消費された時点で反応を止め触媒を濾
別し減圧濃縮すると結晶化した。アセトンで分散洗い
し、得られた粗結晶をエタノールで再結晶して4−アミ
ノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(5−ヒドロキシ
メチルピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩(表
3の実施例10の化合物)0.46gを得た。
−N−(1−ジフェニルメチル−5−ヒドロキシメチル
ピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩(表中実施
例7の化合物)のメタノール溶液に、5%パラジウムカ
ーボン0.28gを加え常圧常温で水素添加を行った。
63mlの水素が消費された時点で反応を止め触媒を濾
別し減圧濃縮すると結晶化した。アセトンで分散洗い
し、得られた粗結晶をエタノールで再結晶して4−アミ
ノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(5−ヒドロキシ
メチルピロリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩(表
3の実施例10の化合物)0.46gを得た。
【0016】
【実施例11】4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
安息香酸28.0gをクロロホルム300mlに懸濁
し、水冷下、(2S,4S)−4−アミノ−N−エチル
−2−ヒドロキシメチルピロリジン20gをクロロホル
ム20mlに溶かし、滴下した。30分攪拌したのち、
1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール−水和物
2.12gを投入し、DCC30gをクロロホルム30
mlに溶かしたものを滴下した。水冷却下に14時間攪
拌し、析出したDCUを濾別後、クロロホルム層を水洗
し、希塩酸を加えた。得た水層をクロロホルムで洗浄
し、炭酸カリウムを加え中和した。クロロホルムを加え
て抽出し、クロロホルム層を水洗、乾燥し、減圧濃縮し
た。残渣にアセトン60mlを加え、氷水冷却し、析出
した結晶を濾取し、アセトンで再結晶し、(2’S,
4’S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N
−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチルピロリジン
−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)を得た。得
量26.3g mp113〜114℃ 又このものは酢酸エチル、メチルエチルケトンで再結晶
を行った場合mp137〜138℃であった。
安息香酸28.0gをクロロホルム300mlに懸濁
し、水冷下、(2S,4S)−4−アミノ−N−エチル
−2−ヒドロキシメチルピロリジン20gをクロロホル
ム20mlに溶かし、滴下した。30分攪拌したのち、
1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール−水和物
2.12gを投入し、DCC30gをクロロホルム30
mlに溶かしたものを滴下した。水冷却下に14時間攪
拌し、析出したDCUを濾別後、クロロホルム層を水洗
し、希塩酸を加えた。得た水層をクロロホルムで洗浄
し、炭酸カリウムを加え中和した。クロロホルムを加え
て抽出し、クロロホルム層を水洗、乾燥し、減圧濃縮し
た。残渣にアセトン60mlを加え、氷水冷却し、析出
した結晶を濾取し、アセトンで再結晶し、(2’S,
4’S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N
−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチルピロリジン
−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)を得た。得
量26.3g mp113〜114℃ 又このものは酢酸エチル、メチルエチルケトンで再結晶
を行った場合mp137〜138℃であった。
【0017】NMRスペクトル(CDCl3)δ(TM
S,ppm):1.05(3H,t) 1.4〜3.8
(10H) 3.83(3H,s) 4.2〜4.8
(3H)6.27(1H,s) 8.07(1H,s)
8.17(1H,d) [α]D 20=−28.39(C=1 MeOH)
S,ppm):1.05(3H,t) 1.4〜3.8
(10H) 3.83(3H,s) 4.2〜4.8
(3H)6.27(1H,s) 8.07(1H,s)
8.17(1H,d) [α]D 20=−28.39(C=1 MeOH)
【0018】このものをイソプロピルアルコール中でH
Clガスを吹き込み塩酸塩とし、当該化合物塩酸塩を得
た。当該化合物塩酸塩は、吸湿性のためか、外気湿度の
変化で含水率が変化する。その一例を示すと、当該化合
物塩酸塩を温風乾燥(60℃で一夜)し、相対湿度を7
5%に調整したデシケーター中に24時間保存したもの
につき、カールフッシャー法にて水分測定を行ったとこ
ろ、4.00%の水分含量を示した。 mp168〜169℃ [α]D20=−11.3(C
=1,H2O)
Clガスを吹き込み塩酸塩とし、当該化合物塩酸塩を得
た。当該化合物塩酸塩は、吸湿性のためか、外気湿度の
変化で含水率が変化する。その一例を示すと、当該化合
物塩酸塩を温風乾燥(60℃で一夜)し、相対湿度を7
5%に調整したデシケーター中に24時間保存したもの
につき、カールフッシャー法にて水分測定を行ったとこ
ろ、4.00%の水分含量を示した。 mp168〜169℃ [α]D20=−11.3(C
=1,H2O)
【0019】
【実施例12】4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
安息香酸2.0gをクロロホルム10mlに溶かし、ト
リエチルアミン1.2gを加え、氷−食塩で冷やしなが
らクロル炭酸エチル1.29gを滴下し、−10℃で1
時間攪拌した。−45℃で、(2S,4S)−4−アミ
ノ−N−エチル−2−ヒドロキシメチルピロリジン1.
72gをクロロホルム3mlに溶かして滴下した。徐々
に温度を上げ−10℃で2時間、−5℃で2時間反応さ
せ、そのあと内温が室温になるまで攪拌を続けた。反応
混合物を氷水に注ぎ、クロロホルム層に希塩酸を加え、
水層をクロロホルムで洗浄し、水層を炭酸カリウムで中
和し、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を水
洗、乾燥、濃縮し、油状物を得た。アセトンを加えて結
晶化し(2’S,4’S)−4−アミノ−5−クロロ−
2−メトキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシ
メチルピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ
(塩基)を得た。得量1.52g。 このものの、m
p、NMR、[α]D 20は実施例11上段で得たバー
ゼ(塩基)のそれと一致した。
安息香酸2.0gをクロロホルム10mlに溶かし、ト
リエチルアミン1.2gを加え、氷−食塩で冷やしなが
らクロル炭酸エチル1.29gを滴下し、−10℃で1
時間攪拌した。−45℃で、(2S,4S)−4−アミ
ノ−N−エチル−2−ヒドロキシメチルピロリジン1.
72gをクロロホルム3mlに溶かして滴下した。徐々
に温度を上げ−10℃で2時間、−5℃で2時間反応さ
せ、そのあと内温が室温になるまで攪拌を続けた。反応
混合物を氷水に注ぎ、クロロホルム層に希塩酸を加え、
水層をクロロホルムで洗浄し、水層を炭酸カリウムで中
和し、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を水
洗、乾燥、濃縮し、油状物を得た。アセトンを加えて結
晶化し(2’S,4’S)−4−アミノ−5−クロロ−
2−メトキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシ
メチルピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ
(塩基)を得た。得量1.52g。 このものの、m
p、NMR、[α]D 20は実施例11上段で得たバー
ゼ(塩基)のそれと一致した。
【0020】
【実施例13】4−アセチルアミノ−5−クロロ−2−
メトキシ安息香酸4.00gをクロロホルム20mlに
懸濁し、トリエチルアミン1.99gを加え、氷水冷却
下、クロル炭酸エチル2.14gを滴下した。15分後
(2S,4S)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロ
キシメチルピロリジン2.60gをクロロホルム3ml
に溶かして滴下した。室温で14時間攪拌反応した。反
応液を水洗し、希塩酸を加え、水層を取り出しクロロホ
ルムで洗った後、炭酸カリウムで中和した。クロロホル
ムで抽出し、該クロロホルム層を水洗、乾燥したのち、
減圧濃縮し、(2’S,4’S)−4−アセチルアミノ
−5−クロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチル−
2’−ヒドロキシメチルピロリジン−4’−イル)ベン
ズアミドバーゼ(塩基)の油状物を得た。得量5.68
g。このものをイソプロピルアルコール中でHClガス
を吹き込み塩酸塩に変え、エタノールで再結晶し、当該
化合物の塩酸塩を得た。得量3.39g。 mp235
〜238℃。 NMRスペクトル(DMSO−d6)δ(TMS,pp
m):1.28(3H,t) 1.5〜4.3(9H)
2.15(3H,s) 3.88(3H,s)4.7
(1H,ブロード) 5.5(1H,ブロード) 7.
77(1H,s)7.80(1H,s) 8.53(1
H,d) 9.50(1H,s)10.9(1H,ブロ
ード)
メトキシ安息香酸4.00gをクロロホルム20mlに
懸濁し、トリエチルアミン1.99gを加え、氷水冷却
下、クロル炭酸エチル2.14gを滴下した。15分後
(2S,4S)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロ
キシメチルピロリジン2.60gをクロロホルム3ml
に溶かして滴下した。室温で14時間攪拌反応した。反
応液を水洗し、希塩酸を加え、水層を取り出しクロロホ
ルムで洗った後、炭酸カリウムで中和した。クロロホル
ムで抽出し、該クロロホルム層を水洗、乾燥したのち、
減圧濃縮し、(2’S,4’S)−4−アセチルアミノ
−5−クロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチル−
2’−ヒドロキシメチルピロリジン−4’−イル)ベン
ズアミドバーゼ(塩基)の油状物を得た。得量5.68
g。このものをイソプロピルアルコール中でHClガス
を吹き込み塩酸塩に変え、エタノールで再結晶し、当該
化合物の塩酸塩を得た。得量3.39g。 mp235
〜238℃。 NMRスペクトル(DMSO−d6)δ(TMS,pp
m):1.28(3H,t) 1.5〜4.3(9H)
2.15(3H,s) 3.88(3H,s)4.7
(1H,ブロード) 5.5(1H,ブロード) 7.
77(1H,s)7.80(1H,s) 8.53(1
H,d) 9.50(1H,s)10.9(1H,ブロ
ード)
【0021】
【実施例14】(2S,4S)−4−アミノ−N−エチ
ル−2−ヒドロキシメチルピロリジン1.21g、トリ
エチルアミン0.85g、クロロホルム25mlの混合
物に、氷水冷却下、4−アセチルアミノ−5−クロロ−
2−メトキシ安息香酸クロライド2.0gを加え、2時
間攪拌反応した。反応混合物を水で洗い、希塩酸を加え
て水層を取り出した。該水層をクロロホルムで洗ったの
ち、炭酸カリウムで中和し、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層を水洗、乾燥後、減圧濃縮し、(2’
S,4’S)−4−アセチルアミノ−5−クロロ−2−
メトキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチ
ルピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩
基)の油状物を得た。 得量2.90g。このものをイ
ソプロピルアルコール中HClガスを吹き込み塩酸塩に
変え、エタノールで再結晶し、当該化合物の塩酸塩を得
た。 得量1.7g。このものは、mp、NMR共、実
施例13で得た塩酸塩と一致した。
ル−2−ヒドロキシメチルピロリジン1.21g、トリ
エチルアミン0.85g、クロロホルム25mlの混合
物に、氷水冷却下、4−アセチルアミノ−5−クロロ−
2−メトキシ安息香酸クロライド2.0gを加え、2時
間攪拌反応した。反応混合物を水で洗い、希塩酸を加え
て水層を取り出した。該水層をクロロホルムで洗ったの
ち、炭酸カリウムで中和し、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層を水洗、乾燥後、減圧濃縮し、(2’
S,4’S)−4−アセチルアミノ−5−クロロ−2−
メトキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチ
ルピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩
基)の油状物を得た。 得量2.90g。このものをイ
ソプロピルアルコール中HClガスを吹き込み塩酸塩に
変え、エタノールで再結晶し、当該化合物の塩酸塩を得
た。 得量1.7g。このものは、mp、NMR共、実
施例13で得た塩酸塩と一致した。
【0022】
【実施例15】(2’S,4’S)−4−アセチルアミ
ノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチル−
2’−ヒドロキシメチルピロリジン−4’−イル)ベン
ズアミド塩酸塩2.0gメタノール14ml、水3.3
mlの溶液に、4N−水酸化ナトリウム水溶液2.71
mlを加え、65℃で5時間反応した。反応混合物を減
圧濃縮し、クロロホルム、水を加え、クロロホルム層を
取り出し、該層を水洗、乾燥後、減圧濃縮した。残渣
に、アセトン16mlを加え、析出した結晶を濾取し、
(2’S,4’S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メ
トキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチル
ピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)
を得た。 得量1.05g。このものは、mp、NMR
共、実施例11の上段で得たバーゼ(塩基)と一致し
た。
ノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチル−
2’−ヒドロキシメチルピロリジン−4’−イル)ベン
ズアミド塩酸塩2.0gメタノール14ml、水3.3
mlの溶液に、4N−水酸化ナトリウム水溶液2.71
mlを加え、65℃で5時間反応した。反応混合物を減
圧濃縮し、クロロホルム、水を加え、クロロホルム層を
取り出し、該層を水洗、乾燥後、減圧濃縮した。残渣
に、アセトン16mlを加え、析出した結晶を濾取し、
(2’S,4’S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メ
トキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチル
ピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)
を得た。 得量1.05g。このものは、mp、NMR
共、実施例11の上段で得たバーゼ(塩基)と一致し
た。
【0023】
【実施例16】(2S,4S)−4−アミノ−N−エチ
ル−2−ヒドロキシメチルピロリジンの代わりに(2
R,4R)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシ
メチルピロリジン3.88gを用いて、実施例11に準
じて処理し、(2’R,4’R)−4−アミノ−5−ク
ロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒド
ロキシメチルピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバ
ーゼ(塩基)を得た。得量4.18g。NMRは実施例
11で得たバーゼ(塩基)のそれと一致した。このもの
を10%含水イソプロピルアルコール中でHClガスを
吹き込み塩酸塩とした。 mp165〜168℃ [α]D 20=+10.83
(C=1,H2O)
ル−2−ヒドロキシメチルピロリジンの代わりに(2
R,4R)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシ
メチルピロリジン3.88gを用いて、実施例11に準
じて処理し、(2’R,4’R)−4−アミノ−5−ク
ロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒド
ロキシメチルピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバ
ーゼ(塩基)を得た。得量4.18g。NMRは実施例
11で得たバーゼ(塩基)のそれと一致した。このもの
を10%含水イソプロピルアルコール中でHClガスを
吹き込み塩酸塩とした。 mp165〜168℃ [α]D 20=+10.83
(C=1,H2O)
【0024】
【実施例17】リチウムアルミニウムハイドライド0.
99g、テトラハイドロフラン15mlの懸濁液に、
(2S,4R)−4−アジド−2−エトキシカルボニル
−N−エチルピロリジン3.03gをテトラハイドロフ
ラン10mlに溶かして、滴下し、1時間攪拌した。室
温で2時間攪拌した後、1N−苛性ソーダ水溶液4.7
mlとテトラハイドロフラン33mlの混合液を加え、
リチウムアルミニウムハイドライドを分解した。不溶物
を濾別して、濾液を減圧濃縮し、(2S,4R)−4−
アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシメチルピロリジン
の油状物を得た。得量1.33g
99g、テトラハイドロフラン15mlの懸濁液に、
(2S,4R)−4−アジド−2−エトキシカルボニル
−N−エチルピロリジン3.03gをテトラハイドロフ
ラン10mlに溶かして、滴下し、1時間攪拌した。室
温で2時間攪拌した後、1N−苛性ソーダ水溶液4.7
mlとテトラハイドロフラン33mlの混合液を加え、
リチウムアルミニウムハイドライドを分解した。不溶物
を濾別して、濾液を減圧濃縮し、(2S,4R)−4−
アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシメチルピロリジン
の油状物を得た。得量1.33g
【0025】上に得た油状物1.33g、4−アミノ−
5−クロロ−2−メトキシ安息香酸1.86gをジメチ
ルホルムアミド8mlに溶かし、1−ヒドロキシ−1H
−ベンゾトリアゾール−水和物1.42g、DCC2.
0gを加えて、4時間攪拌した。不溶物を濾別して、濾
液にクロロホルムを加え、重曹水で洗浄、水洗、乾燥
後、減圧濃縮し、残渣をクロロホルム−メタノールを溶
離液としたシリカゲルカラムクロマトに付し、(2’
S,4’R)−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチルピロリ
ジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)を得
た。 得量2.85g。 NMR(DMSO−d6)δppm:1.07(3H,
t) 1.5〜3.7(8H) 3.87(3H,s)
4.0〜4.8(1H) 5.47(2H,s)
6.47(1H,s) 7.70(1H,d) 7.8
0(1H,s) このものをイソプロピルアルコール中、HClガスを吹
き込み塩酸塩に変えた。 mp208〜214℃[α]D 20=−18.59(C
=1,H2O)
5−クロロ−2−メトキシ安息香酸1.86gをジメチ
ルホルムアミド8mlに溶かし、1−ヒドロキシ−1H
−ベンゾトリアゾール−水和物1.42g、DCC2.
0gを加えて、4時間攪拌した。不溶物を濾別して、濾
液にクロロホルムを加え、重曹水で洗浄、水洗、乾燥
後、減圧濃縮し、残渣をクロロホルム−メタノールを溶
離液としたシリカゲルカラムクロマトに付し、(2’
S,4’R)−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ
−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチルピロリ
ジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)を得
た。 得量2.85g。 NMR(DMSO−d6)δppm:1.07(3H,
t) 1.5〜3.7(8H) 3.87(3H,s)
4.0〜4.8(1H) 5.47(2H,s)
6.47(1H,s) 7.70(1H,d) 7.8
0(1H,s) このものをイソプロピルアルコール中、HClガスを吹
き込み塩酸塩に変えた。 mp208〜214℃[α]D 20=−18.59(C
=1,H2O)
【0026】
【実施例18】(2S,4R)−4−アジド−N−エト
キシカルボニル−N−エチルピロリジンの代わりに(2
R,4S)−4−アジド−2−エトキシカルボニル−N
−エチルピロリジンを用い実施例17に準じて処理し、
(2’R,4’S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メ
トキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチル
ピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)
を得た。NMRのスペクトルは実施例17上段で得たバ
ーゼ(塩基)化合物のそれと一致した。 このものの塩
酸塩はmp208〜210℃。[α]D 20=+18.
60(C=1,H2O)であった。
キシカルボニル−N−エチルピロリジンの代わりに(2
R,4S)−4−アジド−2−エトキシカルボニル−N
−エチルピロリジンを用い実施例17に準じて処理し、
(2’R,4’S)−4−アミノ−5−クロロ−2−メ
トキシ−N−(N’−エチル−2’−ヒドロキシメチル
ピロリジン−4’−イル)ベンズアミドバーゼ(塩基)
を得た。NMRのスペクトルは実施例17上段で得たバ
ーゼ(塩基)化合物のそれと一致した。 このものの塩
酸塩はmp208〜210℃。[α]D 20=+18.
60(C=1,H2O)であった。
【0027】尚、実施例1で使用した3−アミノ−1−
エチル−5−ヒドロキシメチルピロリジンは、4−ヒド
ロキシ−L−プロリンエチルエステル塩酸塩を用いてい
る関係上、構造上立体配置が定まったものとなっている
が、これは次の工程を経て造られた。
エチル−5−ヒドロキシメチルピロリジンは、4−ヒド
ロキシ−L−プロリンエチルエステル塩酸塩を用いてい
る関係上、構造上立体配置が定まったものとなっている
が、これは次の工程を経て造られた。
【0028】参考例1 (1)4−ヒドロキシ−L−プロリンエチルエステル塩
酸塩20.0g、ヨウ化エチル23.9g、トリエチル
アミン25.9g、クロロホルム120mlの混合物を
3時間加熱還流し、冷却後反応液を重曹水、飽和食塩水
で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃縮
し、N−エチル−4−ヒドロキシ−L−プロリンエチル
エステル13.7gを得た。
酸塩20.0g、ヨウ化エチル23.9g、トリエチル
アミン25.9g、クロロホルム120mlの混合物を
3時間加熱還流し、冷却後反応液を重曹水、飽和食塩水
で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃縮
し、N−エチル−4−ヒドロキシ−L−プロリンエチル
エステル13.7gを得た。
【0029】NMR(CDCl3)δ(TMS,pp
m): 1.07(3H,t) 1.27(3H,t)
1.9〜3.1(5H) 3.1〜3.7(3H)
4.16(2H,q) 4.2〜4.7(1H)
m): 1.07(3H,t) 1.27(3H,t)
1.9〜3.1(5H) 3.1〜3.7(3H)
4.16(2H,q) 4.2〜4.7(1H)
【0030】(2)N−エチル−4−ヒドロキシ−L−
プロリンエチルエステル2.50g、トリエチルアミン
1.76g、クロロホルム10mlの混合物に、氷水冷
却下メシルクロライド1.84gを滴下し室温で2時間
攪拌後、氷水に注ぎ込みクロロホルムで抽出した。重曹
水、水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
N−エチル−4−メシルオキシ−L−プロリンエチルエ
ステル3.64gを得た。 NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm): 1.1
0(3H,t) 1.30(3H,t) 2.1〜3.
1(5H) 3.03(3H,s) 3.3〜3.8
(2H) 4.20(2H,q) 5.26(1H)
プロリンエチルエステル2.50g、トリエチルアミン
1.76g、クロロホルム10mlの混合物に、氷水冷
却下メシルクロライド1.84gを滴下し室温で2時間
攪拌後、氷水に注ぎ込みクロロホルムで抽出した。重曹
水、水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
N−エチル−4−メシルオキシ−L−プロリンエチルエ
ステル3.64gを得た。 NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm): 1.1
0(3H,t) 1.30(3H,t) 2.1〜3.
1(5H) 3.03(3H,s) 3.3〜3.8
(2H) 4.20(2H,q) 5.26(1H)
【0031】(3)N−エチル−4−メシルオキシ−L
−プロリンエチルエステル3.50g、アジ化ナトリウ
ム1.54g、DMF10mlの混合物を内温90℃で
4時間反応し、冷却後水中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出
した。水洗し硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮して得られ
た粗オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精
製し、4−アジド−N−エチル−L−プロリンエチルエ
ステル2.05gを得たNMR(CDCl3)δ(TM
S,ppm): 1.10(3H,t) 1.28(3
H,t) 1.8〜3.5(7H) 3.7〜4.4
(1H) 4.23(2H,q)
−プロリンエチルエステル3.50g、アジ化ナトリウ
ム1.54g、DMF10mlの混合物を内温90℃で
4時間反応し、冷却後水中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出
した。水洗し硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮して得られ
た粗オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精
製し、4−アジド−N−エチル−L−プロリンエチルエ
ステル2.05gを得たNMR(CDCl3)δ(TM
S,ppm): 1.10(3H,t) 1.28(3
H,t) 1.8〜3.5(7H) 3.7〜4.4
(1H) 4.23(2H,q)
【0032】(4)チッソ気流下乾燥THF10mlに
リチウムアルミニウムハイドライド0.41gを懸濁し
氷食塩で冷却したものに、4−アジド−N−エチル−L
−プロリンエチルエステル1.90gを乾燥THF4m
lで希釈した溶液をゆっくり滴下し1時間攪拌した。室
温にて2時間攪拌後再度氷食塩で冷却し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液1mlとTHF9mlの混合溶液を注意
深く滴下した。1時間後室温に戻して不溶物を濾別後、
減圧濃縮し4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシメ
チルピロリジン1.05gを得た。 NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t)1.0〜3.2(10H) 3.2〜3.
9(3H)
リチウムアルミニウムハイドライド0.41gを懸濁し
氷食塩で冷却したものに、4−アジド−N−エチル−L
−プロリンエチルエステル1.90gを乾燥THF4m
lで希釈した溶液をゆっくり滴下し1時間攪拌した。室
温にて2時間攪拌後再度氷食塩で冷却し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液1mlとTHF9mlの混合溶液を注意
深く滴下した。1時間後室温に戻して不溶物を濾別後、
減圧濃縮し4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシメ
チルピロリジン1.05gを得た。 NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t)1.0〜3.2(10H) 3.2〜3.
9(3H)
【0033】4−ヒドロキシ−L−プロリンエチルエス
テル塩酸塩を使用して、上記に準じ処理して以下の化合
物を得た。 4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−N−メチルピロリ
ジン,NMR(DMSO−d6)δ(TMS,pp
m):1.1〜4.3(6H)2.25(3H,s)
3.40(2H,d)3.75(3H,s)
テル塩酸塩を使用して、上記に準じ処理して以下の化合
物を得た。 4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−N−メチルピロリ
ジン,NMR(DMSO−d6)δ(TMS,pp
m):1.1〜4.3(6H)2.25(3H,s)
3.40(2H,d)3.75(3H,s)
【0034】4−アミノ−N−(2−フルオロエチル)
−2−ヒドロキシメチルピロリジン,NMR(CDCl
3)δ(TMS,ppm):1.3〜3.8(10H)
2.65(3H,s)4.12(1H,t)4.90
(1H,t)
−2−ヒドロキシメチルピロリジン,NMR(CDCl
3)δ(TMS,ppm):1.3〜3.8(10H)
2.65(3H,s)4.12(1H,t)4.90
(1H,t)
【0035】4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−N−
n−プロピルピロリジン,NMR(CDCl3)δ(T
MS,ppm): 0.90(3H,t) 1.1〜
3.9(12H) 2.43(3H,s)
n−プロピルピロリジン,NMR(CDCl3)δ(T
MS,ppm): 0.90(3H,t) 1.1〜
3.9(12H) 2.43(3H,s)
【0036】4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−N−
iso−プロピルピロリジン,NMR(CDCl3)δ
(TMS,ppm): 0.97(3H,d)1.10
(3H,d) 1.3〜3.9(9H) 2.57(3
H,s)
iso−プロピルピロリジン,NMR(CDCl3)δ
(TMS,ppm): 0.97(3H,d)1.10
(3H,d) 1.3〜3.9(9H) 2.57(3
H,s)
【0037】4−アミノ−N−ベンジル−2−ヒドロキ
シメチルピロリジン,NMR(DMSO−d6)δ(T
MS,ppm): 0.7〜4.3(11H)7.30
(5H,s) 8.27(2H,s)
シメチルピロリジン,NMR(DMSO−d6)δ(T
MS,ppm): 0.7〜4.3(11H)7.30
(5H,s) 8.27(2H,s)
【0038】4−アミノ−N−ジフェニルメチル−2−
ヒドロキシメチルピロリジン,NMR(CDCl3)δ
(TMS,ppm): 1.3〜5.0(8H) 2.
93(3H,s) 4.87(1H,s) 6.9〜
7.7(10H)
ヒドロキシメチルピロリジン,NMR(CDCl3)δ
(TMS,ppm): 1.3〜5.0(8H) 2.
93(3H,s) 4.87(1H,s) 6.9〜
7.7(10H)
【0039】4−アミノ−2−ヒドロキメチル−N−o
−メトキシベンジルピロリジン,NMR(CDCl3)
δ(TMS,ppm): 1.2〜4.4(13H)
3.80(3H,s) 6.6〜7.5(4H)
−メトキシベンジルピロリジン,NMR(CDCl3)
δ(TMS,ppm): 1.2〜4.4(13H)
3.80(3H,s) 6.6〜7.5(4H)
【0040】4−アミノ−N−ベンジル−メトキシメチ
ルピロリジン,NMR(CDCl3)δ(TMS,pp
m): 1.1〜3.7(8H) 1.77(2H,
s) 3.27(3H,s) 3.68(2H,q)
7.27(5H,s)
ルピロリジン,NMR(CDCl3)δ(TMS,pp
m): 1.1〜3.7(8H) 1.77(2H,
s) 3.27(3H,s) 3.68(2H,q)
7.27(5H,s)
【0041】実施例11〜13において使用した(2
S,4S)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシ
メチルピロリジンは、4−ヒドロキシ−L−プロリン
[α]D 20=−76.5°(C=2.5,H2O)原
料として以下に述べるところに従い造られた。 参考例2 (1)4−ヒドロキシ−L−プロリン,[α]D 20=
−76.5°(C=2.5,H2O)100g、エタノ
ール380mlの混合物に、塩化チオニル109gを滴
下した。還流下4時間、反応を行い、冷却して析出した
結晶を濾取し、(2S,4R)−2−エトキシカルボニ
ル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を得た。得量14
3.8g。 mp153.5〜154℃, [α]D 20=−29.
85°(C=1.0,H2O)。 NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm):1.
25(3H,t) 1.9〜2.4(2H) 2.8〜
4.7(4H) 4.23(2H,q)
S,4S)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシ
メチルピロリジンは、4−ヒドロキシ−L−プロリン
[α]D 20=−76.5°(C=2.5,H2O)原
料として以下に述べるところに従い造られた。 参考例2 (1)4−ヒドロキシ−L−プロリン,[α]D 20=
−76.5°(C=2.5,H2O)100g、エタノ
ール380mlの混合物に、塩化チオニル109gを滴
下した。還流下4時間、反応を行い、冷却して析出した
結晶を濾取し、(2S,4R)−2−エトキシカルボニ
ル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を得た。得量14
3.8g。 mp153.5〜154℃, [α]D 20=−29.
85°(C=1.0,H2O)。 NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm):1.
25(3H,t) 1.9〜2.4(2H) 2.8〜
4.7(4H) 4.23(2H,q)
【0042】(2)(2S,4R)−2−エトキシカル
ボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩10.0g、
無水炭酸カリウム15.5g、クロロホルム50mlの
混合物に、ジエチル硫酸9.46gを滴下した。40℃
で4時間攪拌し、冷却後、反応液を水洗し、希塩酸を加
え水層を取り出し、該水層に炭酸カリウムを加えて中和
した。クロロホルムで抽出し、クロロホルム層を水洗、
乾燥した後、減圧濃縮し、(2S,4R)−2−エトキ
シカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピロリジン
の油状物を得た。 得量8.15g。 [α]D 20=−70.80゜(C=1.06,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.07
(3H,t) 1.27(3H,t) 1.9〜3.1
(5H) 3.1〜3.7(3H) 4.16(2H,
q) 4.2〜4.7(1H)
ボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩10.0g、
無水炭酸カリウム15.5g、クロロホルム50mlの
混合物に、ジエチル硫酸9.46gを滴下した。40℃
で4時間攪拌し、冷却後、反応液を水洗し、希塩酸を加
え水層を取り出し、該水層に炭酸カリウムを加えて中和
した。クロロホルムで抽出し、クロロホルム層を水洗、
乾燥した後、減圧濃縮し、(2S,4R)−2−エトキ
シカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピロリジン
の油状物を得た。 得量8.15g。 [α]D 20=−70.80゜(C=1.06,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.07
(3H,t) 1.27(3H,t) 1.9〜3.1
(5H) 3.1〜3.7(3H) 4.16(2H,
q) 4.2〜4.7(1H)
【0043】(3)(2S,4R)−2−エトキシカル
ボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピロリジン2.5
g、トリエチルアミン1.76g、クロロホルム10m
lの混合物にメシルクロリド1.84gを滴下し、2時
間攪拌した。反応混合物を氷水に注ぎ込み、クロロホル
ム抽出した。クロロホルム層を重曹水で洗い、水洗、乾
燥後減圧濃縮し、(2S,4R)−2−エトキシカルボ
ニル−N−エチル−4−メタンスルホニルオキシピロリ
ジンの油状物を得た。 得量3.64g [α]D 20=−39.92°(C=1.06,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t) 1.30(3H,t) 2.1〜3.1
(5H) 3.03(3H,s) 3.3〜3.8(2
H) 4.20(2H,q) 5.26(1H)
ボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピロリジン2.5
g、トリエチルアミン1.76g、クロロホルム10m
lの混合物にメシルクロリド1.84gを滴下し、2時
間攪拌した。反応混合物を氷水に注ぎ込み、クロロホル
ム抽出した。クロロホルム層を重曹水で洗い、水洗、乾
燥後減圧濃縮し、(2S,4R)−2−エトキシカルボ
ニル−N−エチル−4−メタンスルホニルオキシピロリ
ジンの油状物を得た。 得量3.64g [α]D 20=−39.92°(C=1.06,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t) 1.30(3H,t) 2.1〜3.1
(5H) 3.03(3H,s) 3.3〜3.8(2
H) 4.20(2H,q) 5.26(1H)
【0044】(4)(2S,4R)−2−エトキシカル
ボニル−N−エチル−4−メタンスルホニルオキシピロ
リジン3.5g、アジ化ナトリウム1.54g、ジメチ
ルホルムアミド10mlの混合物を90℃で4時間攪拌
した。冷却後、反応混合物を氷水中に注ぎ込み、酢酸エ
チルエステルで抽出した。有機層を水洗、乾燥し、減圧
濃縮した。残渣をトルエン−酢酸エチルエステルを溶離
液として、シリカゲルカラムクロマトにかけ精製して
(2S,4S)−4−アジド−2−エトキシカルボニル
−N−エチルピロリジンの油状物を得た。 得量2.0
5g。 [α]D 20=−64.70°(C=1.04,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t) 1.28(3H,t) 1.8〜3.5
(7H) 3.7〜4.4(1H) 4.23(2H,
q)
ボニル−N−エチル−4−メタンスルホニルオキシピロ
リジン3.5g、アジ化ナトリウム1.54g、ジメチ
ルホルムアミド10mlの混合物を90℃で4時間攪拌
した。冷却後、反応混合物を氷水中に注ぎ込み、酢酸エ
チルエステルで抽出した。有機層を水洗、乾燥し、減圧
濃縮した。残渣をトルエン−酢酸エチルエステルを溶離
液として、シリカゲルカラムクロマトにかけ精製して
(2S,4S)−4−アジド−2−エトキシカルボニル
−N−エチルピロリジンの油状物を得た。 得量2.0
5g。 [α]D 20=−64.70°(C=1.04,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t) 1.28(3H,t) 1.8〜3.5
(7H) 3.7〜4.4(1H) 4.23(2H,
q)
【0045】(5)テトラヒドロフラン10mlに、リ
チウムアルミニウムハイドライド0.41gを懸濁し、
冷却下(2S,4S)−4−アジド−2−エトキシカル
ボニル−N−エチルピロリジン1.9gをテトラヒドロ
フラン4mlに溶かして滴加した。1時間同温度で攪拌
した後、室温にまで上げ2時間攪拌した。1N−苛性ソ
ーダ1mlとテトラヒドロフラン9mlの混合物を加
え、リチウムアルミニウムハイドライドを分解した後、
不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮し、(2S,4S)−
4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシメチルピロリ
ジンを得た。得量1.05g。 [α]D 20=−76.79°(C=1.03,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t) 1.0〜3.2(10H) 3.2〜
3.9(3H)
チウムアルミニウムハイドライド0.41gを懸濁し、
冷却下(2S,4S)−4−アジド−2−エトキシカル
ボニル−N−エチルピロリジン1.9gをテトラヒドロ
フラン4mlに溶かして滴加した。1時間同温度で攪拌
した後、室温にまで上げ2時間攪拌した。1N−苛性ソ
ーダ1mlとテトラヒドロフラン9mlの混合物を加
え、リチウムアルミニウムハイドライドを分解した後、
不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮し、(2S,4S)−
4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロキシメチルピロリ
ジンを得た。得量1.05g。 [α]D 20=−76.79°(C=1.03,MeO
H) NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm):1.10
(3H,t) 1.0〜3.2(10H) 3.2〜
3.9(3H)
【0046】4−ヒドロキシ−L−プロリン[α]D
20=−76.5°(C=2.5,H2O)を原料とし
て参考例2記載の方法に準じ以下の化合物を得た。 (2S,4S)−4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−
N−メチルピロリジン NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm):
1.1〜4.3(6H)2.25(3H,s) 3.4
0(2H,d) 3.75(3H,s)
20=−76.5°(C=2.5,H2O)を原料とし
て参考例2記載の方法に準じ以下の化合物を得た。 (2S,4S)−4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−
N−メチルピロリジン NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm):
1.1〜4.3(6H)2.25(3H,s) 3.4
0(2H,d) 3.75(3H,s)
【0047】(2S,4S)−4−アミノ−N−(2−
フルオロエチル)−2−ヒドロキシメチルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.3〜
3.8(10H) 2.65(3H,s) 4.12
(1H,t) 4.90(1H,t)
フルオロエチル)−2−ヒドロキシメチルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.3〜
3.8(10H) 2.65(3H,s) 4.12
(1H,t) 4.90(1H,t)
【0048】(2S,4S)−4−アミノ−2−ヒドロ
キシメチル−N−n−プロピルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 0.90
(3H,t) 1.1〜3.9(12H) 2.43
(3H,s)
キシメチル−N−n−プロピルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 0.90
(3H,t) 1.1〜3.9(12H) 2.43
(3H,s)
【0049】(2S,4S)−4−アミノ−2−ヒドロ
キシメチル−N−iso−プロピルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 0.97
(3H,d) 1.10(3H,d) 1.3〜3.9
(9H) 2.57(3H,s)
キシメチル−N−iso−プロピルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 0.97
(3H,d) 1.10(3H,d) 1.3〜3.9
(9H) 2.57(3H,s)
【0050】(2S,4S)−4−アミノ−N−ベンジ
ル−2−ヒドロキシメチルピロリジン NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm) 0.
7〜4.3(11H)7.30(5H,s) 8.27
(2H,s)
ル−2−ヒドロキシメチルピロリジン NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm) 0.
7〜4.3(11H)7.30(5H,s) 8.27
(2H,s)
【0051】(2S,4S)−4−アミノ−N−ジフェ
ニルメチル−2−ヒドロキシメチルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.3〜
5.0(8H) 2.93(3H,s) 4.87(1
H,s) 6.9〜7.7(10H)
ニルメチル−2−ヒドロキシメチルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.3〜
5.0(8H) 2.93(3H,s) 4.87(1
H,s) 6.9〜7.7(10H)
【0052】(2S,4S)−4−アミノ−2−ヒドロ
キシメチル−N−(o−メトキシベンジル)ピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.2〜
4.4(13H) 3.80(3H,s) 6.6〜
7.5(4H)
キシメチル−N−(o−メトキシベンジル)ピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.2〜
4.4(13H) 3.80(3H,s) 6.6〜
7.5(4H)
【0053】(2S,4S)−4−アミノ−N−ベンジ
ル−2−メトキシメチルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.1〜
3.7(8H) 1.77(2H,s) 3.27(3
H,s) 3.68(2H,q) 7.27(5H,
s)
ル−2−メトキシメチルピロリジン NMR(CDCl3)δ(TMS,ppm) 1.1〜
3.7(8H) 1.77(2H,s) 3.27(3
H,s) 3.68(2H,q) 7.27(5H,
s)
【0054】参考例3 (1)J.O.C 46 2954(1981)の記載
に従い造った(2R,4R)−2−エトキシカルボニル
−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩76.0gをクロロ
ホルム380mlに懸濁し、トリエチルアミン94.4
gを加え、更にベンジルオキシカルボニルクロリド7
9.6gを滴下した。水冷下7時間攪拌し、反応混合物
を氷水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。クロロホルム
層を後処理して(2R,4R)−N−ベンジルオキシカ
ルボニル−2−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピ
ロリジンの油状物を得た。 得量 114.5g。NM
R(CDCl3)δ(TMS,ppm):0.9〜1.
5(3H) 2.0〜2.5(2H) 3.1〜4.6
(7H) 5.13(2H,s) 7.33(5H,
s)
に従い造った(2R,4R)−2−エトキシカルボニル
−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩76.0gをクロロ
ホルム380mlに懸濁し、トリエチルアミン94.4
gを加え、更にベンジルオキシカルボニルクロリド7
9.6gを滴下した。水冷下7時間攪拌し、反応混合物
を氷水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。クロロホルム
層を後処理して(2R,4R)−N−ベンジルオキシカ
ルボニル−2−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピ
ロリジンの油状物を得た。 得量 114.5g。NM
R(CDCl3)δ(TMS,ppm):0.9〜1.
5(3H) 2.0〜2.5(2H) 3.1〜4.6
(7H) 5.13(2H,s) 7.33(5H,
s)
【0055】(2) (1)で得た油状物114.4g
とピリジン150mlの混合物にp−トルエンスルホニ
ルクロリド89.3gを加え、室温で67時間攪拌し
た。反応混合物を氷水に注ぎ、トルエンで抽出した。ト
ルエン層を後処理して(2R,4R)−N−ベンジルオ
キシカルボニル−2−エトキシカルボニル−4−(p−
トルエンスルホニルオキシ)ピロリジンの油状物を得
た。 得量 159.5g。NMR(CDCl3)δ
(TMS,ppm):0.9〜1.5(3H) 2.4
0(3H,s) 2.2〜2.6(2H) 3.67
(2H,d) 3.8〜4.6(3H) 5.07(2
H,s) 4.8〜5.9(1H) 7.30(5H,
s) 7.52(4H,q)
とピリジン150mlの混合物にp−トルエンスルホニ
ルクロリド89.3gを加え、室温で67時間攪拌し
た。反応混合物を氷水に注ぎ、トルエンで抽出した。ト
ルエン層を後処理して(2R,4R)−N−ベンジルオ
キシカルボニル−2−エトキシカルボニル−4−(p−
トルエンスルホニルオキシ)ピロリジンの油状物を得
た。 得量 159.5g。NMR(CDCl3)δ
(TMS,ppm):0.9〜1.5(3H) 2.4
0(3H,s) 2.2〜2.6(2H) 3.67
(2H,d) 3.8〜4.6(3H) 5.07(2
H,s) 4.8〜5.9(1H) 7.30(5H,
s) 7.52(4H,q)
【0056】(3) (2)で得た(2R,4R)−N
−ベンジルオキシカルボニル−2−エトキシカルボニル
−4−(p−トルエンスルホニルオキシ)ピロリジン1
0.0gをトルエン中酢酸テトラエチルアンモニウム無
水物4.7gと還流下に反応させた。冷却し、析出した
結晶を濾別した後濾液を減圧濃縮し、油状物8.3gを
得た。
−ベンジルオキシカルボニル−2−エトキシカルボニル
−4−(p−トルエンスルホニルオキシ)ピロリジン1
0.0gをトルエン中酢酸テトラエチルアンモニウム無
水物4.7gと還流下に反応させた。冷却し、析出した
結晶を濾別した後濾液を減圧濃縮し、油状物8.3gを
得た。
【0057】これをメタノール、1N−苛性ソーダ水溶
液とを用い、加水分解し、得られた油状物4.74gに
6N−塩酸を加え、1時間還流後、トルエンを加えて狭
雑物を除き、水層を濃縮しアセトンを加えて、(2R,
4S)−2−カルボキシ−4−ヒドロキシピロリジン塩
酸塩を得た。 得量 1.47g。
液とを用い、加水分解し、得られた油状物4.74gに
6N−塩酸を加え、1時間還流後、トルエンを加えて狭
雑物を除き、水層を濃縮しアセトンを加えて、(2R,
4S)−2−カルボキシ−4−ヒドロキシピロリジン塩
酸塩を得た。 得量 1.47g。
【0058】取得した結晶1.47gをエタノール6m
lに懸濁し、塩化チオニル1.27gを滴下して反応さ
せた。反応液を減圧濃縮し、残渣にアセトンを加えて得
た結晶を、エタノールで再結晶し、(2R,4S)−2
−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸
塩を得た。 得量 1.08g。 mp153〜153.5℃ [α]D 20=+29.7
8°(C=1,H2O) このもののNMRスペクトルは参考例2(1)で得たも
ののそれと一致した。
lに懸濁し、塩化チオニル1.27gを滴下して反応さ
せた。反応液を減圧濃縮し、残渣にアセトンを加えて得
た結晶を、エタノールで再結晶し、(2R,4S)−2
−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸
塩を得た。 得量 1.08g。 mp153〜153.5℃ [α]D 20=+29.7
8°(C=1,H2O) このもののNMRスペクトルは参考例2(1)で得たも
ののそれと一致した。
【0059】(4) (3)で得た(2R,4S)−2
−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸
塩8.99gを用い参考例2−(2)と同様に反応を行
い(2R,4S)−2−エトキシカルボニル−N−エチ
ル−4−ヒドロキシピロリジン7.54gを得た。NM
Rは参考例2−(2)で得たもののそれと一致した。
−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸
塩8.99gを用い参考例2−(2)と同様に反応を行
い(2R,4S)−2−エトキシカルボニル−N−エチ
ル−4−ヒドロキシピロリジン7.54gを得た。NM
Rは参考例2−(2)で得たもののそれと一致した。
【0060】(5) (4)で得た(2R,4S)−2
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピ
ロリジン7.54gを用い、参考例2−(3)と同様に
処理して、(2R,4S)−2−エトキシカルボニル−
N−エチル−4−メタンスルホニルオキシピロリジンを
得た。 得量 9.87g。このもののNMRは参考例
2−(3)で得たもののそれと一致した。
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピ
ロリジン7.54gを用い、参考例2−(3)と同様に
処理して、(2R,4S)−2−エトキシカルボニル−
N−エチル−4−メタンスルホニルオキシピロリジンを
得た。 得量 9.87g。このもののNMRは参考例
2−(3)で得たもののそれと一致した。
【0061】(6) (5)で得た(2R,4S)−2
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−メタンスルホ
ニルオキシピロリジン9.87gを参考例2−(4)と
同様に処理して、(2R,4R)−4−アジド−2−エ
トキシカルボニル−N−エチルピロリジンを得た。 得
量 6.61g。 [α]D 20=+63.70°(C=1.0,MeO
H) このもののNMRスペクトルは、参考例2−(4)で得
たもののそれと一致した。
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−メタンスルホ
ニルオキシピロリジン9.87gを参考例2−(4)と
同様に処理して、(2R,4R)−4−アジド−2−エ
トキシカルボニル−N−エチルピロリジンを得た。 得
量 6.61g。 [α]D 20=+63.70°(C=1.0,MeO
H) このもののNMRスペクトルは、参考例2−(4)で得
たもののそれと一致した。
【0062】(7) (6)で得た(2R,4R)−4
−アジド−2−エトキシカルボニル−N−エチルピロリ
ジン6.61gを参考例2−(5)と同様に処理して、
(2R,4R)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロ
キシメチルピロリジンを得た。得量 3.88g。この
もののNMRは、参考例2−(5)で得たもののそれと
一致した。
−アジド−2−エトキシカルボニル−N−エチルピロリ
ジン6.61gを参考例2−(5)と同様に処理して、
(2R,4R)−4−アミノ−N−エチル−2−ヒドロ
キシメチルピロリジンを得た。得量 3.88g。この
もののNMRは、参考例2−(5)で得たもののそれと
一致した。
【0063】参考例4(1)J.A.C.S 79 1
85(1957)記載の方法に従い合成した(2S,4
S)−N−ベンジルオキシカルボニル−2−カルボキシ
−4−ヒドロキシピロリジン56.34gを6N−塩酸
1280mlと共に、30分間加熱還流した。反応液を
濃縮し、アセトンを加えて結晶を濾取した。 得量 3
5.19g。
85(1957)記載の方法に従い合成した(2S,4
S)−N−ベンジルオキシカルボニル−2−カルボキシ
−4−ヒドロキシピロリジン56.34gを6N−塩酸
1280mlと共に、30分間加熱還流した。反応液を
濃縮し、アセトンを加えて結晶を濾取した。 得量 3
5.19g。
【0064】得られた結晶5g、エタノール25mlの
溶液に塩化チオニル6.49gを滴下し、4時間加熱還
流した。反応混合物を濃縮し、アセトンを加え、冷却し
析出した結晶を濾取し、(2S,4S)−2−エトキシ
カルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を得た。
得量 3.38g。 mp152〜154.5℃ [α]D 20=−20.3
4°(C=1,H2O) NMR(DMSO−d6)δ(ppm):1.27(3
H,t) 2.0〜2.7(2H) 3.23(2H,
d) 4.22(2H,q) 4.2〜4.8(2H)
5.50(1H,ブロード) 9.77(2H,ブロ
ード)
溶液に塩化チオニル6.49gを滴下し、4時間加熱還
流した。反応混合物を濃縮し、アセトンを加え、冷却し
析出した結晶を濾取し、(2S,4S)−2−エトキシ
カルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を得た。
得量 3.38g。 mp152〜154.5℃ [α]D 20=−20.3
4°(C=1,H2O) NMR(DMSO−d6)δ(ppm):1.27(3
H,t) 2.0〜2.7(2H) 3.23(2H,
d) 4.22(2H,q) 4.2〜4.8(2H)
5.50(1H,ブロード) 9.77(2H,ブロ
ード)
【0065】(2) (1)で得た(2S,4S)−2
−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸
塩12g、クロロホルム60mlの懸濁液に、トリエチ
ルアミン12.42gを加え、ヨウ化エチル17.22
gを加えて、4時間加熱還流した。反応液を後処理し
て、(2S,4S)−2−エトキシカルボニル−N−エ
チル−4−ヒドロキシピロリジンの油状物を得た。 得
量 9.55g。 IR(cm−1):3392(OH) 1734(C=
0) NMR(DMSO−d6)δ(ppm):1.13(3
H,t) 1.33(3H,t) 1.7〜3.5(8
H) 4.0〜4.6(1H) 4.23(2H,q)
−エトキシカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸
塩12g、クロロホルム60mlの懸濁液に、トリエチ
ルアミン12.42gを加え、ヨウ化エチル17.22
gを加えて、4時間加熱還流した。反応液を後処理し
て、(2S,4S)−2−エトキシカルボニル−N−エ
チル−4−ヒドロキシピロリジンの油状物を得た。 得
量 9.55g。 IR(cm−1):3392(OH) 1734(C=
0) NMR(DMSO−d6)δ(ppm):1.13(3
H,t) 1.33(3H,t) 1.7〜3.5(8
H) 4.0〜4.6(1H) 4.23(2H,q)
【0066】(3) (2)で得た(2S,4S)−2
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピ
ロリジン9.55gを用い、参考例2−(3)、同2−
(4)に倣って処理を行い、(2S,4R)−4−アジ
ド−2−エトキシカルボニル−N−エチルピロリジンの
油状物を得た。 得量 5.29g。 [α]D 20=−64.64°(C=1,MeOH) IR(cm−1):2103(アジド) NMR(CDCl3)δ:1.10(3H,t) 1.
28(3H,t) 1.8〜3.2(5H) 3.2〜
3.7(2H,m) 3.9〜4.5(1H)4.20
(2H,q)
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピ
ロリジン9.55gを用い、参考例2−(3)、同2−
(4)に倣って処理を行い、(2S,4R)−4−アジ
ド−2−エトキシカルボニル−N−エチルピロリジンの
油状物を得た。 得量 5.29g。 [α]D 20=−64.64°(C=1,MeOH) IR(cm−1):2103(アジド) NMR(CDCl3)δ:1.10(3H,t) 1.
28(3H,t) 1.8〜3.2(5H) 3.2〜
3.7(2H,m) 3.9〜4.5(1H)4.20
(2H,q)
【0067】参考例5 (1) J.O.C 46 2954(1981)に記
載の方法に従い、合成した(2R,4R)−2−エトキ
シカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を用
い、参考例4−(2)に倣って処理し、(2R,4R)
−2−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキ
シピロリジンを得た。このもののIRスペクトル,NM
Rスペクトルは参考例4−(2)で得たもののそれと一
致した。
載の方法に従い、合成した(2R,4R)−2−エトキ
シカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン塩酸塩を用
い、参考例4−(2)に倣って処理し、(2R,4R)
−2−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキ
シピロリジンを得た。このもののIRスペクトル,NM
Rスペクトルは参考例4−(2)で得たもののそれと一
致した。
【0068】(2) (1)で得た(2R,4R)−2
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピ
ロリジンを用い、参考例2−(3),同2−(4)に倣
って処理し、(2R,4S)−4−アジド−2−エトキ
シカルボニル−N−エチルピロリジンを得た。 [α]D 20=+64.00゜(C=1,MeOH) このもののIRスペクトル、NMRスペクトルは、参考
例4−(3)で得たもののそれと一致した。
−エトキシカルボニル−N−エチル−4−ヒドロキシピ
ロリジンを用い、参考例2−(3),同2−(4)に倣
って処理し、(2R,4S)−4−アジド−2−エトキ
シカルボニル−N−エチルピロリジンを得た。 [α]D 20=+64.00゜(C=1,MeOH) このもののIRスペクトル、NMRスペクトルは、参考
例4−(3)で得たもののそれと一致した。
【0069】
【発明の効果】本発明により提供されるベンズアミド誘
導体乃至その酸付加塩は、消化管、とりわけ胃の運動を
促進する性質を持っている。(2’S,4’S)−4−
アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチ
ル−2’−ヒドロキシメチルピロリジン−4’−イル)
ベンズアミドは、マウスにおける胃排出亢進において優
れた作用を示した。
導体乃至その酸付加塩は、消化管、とりわけ胃の運動を
促進する性質を持っている。(2’S,4’S)−4−
アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−(N’−エチ
ル−2’−ヒドロキシメチルピロリジン−4’−イル)
ベンズアミドは、マウスにおける胃排出亢進において優
れた作用を示した。
【0070】実施例11乃至15で得た化合物のマウス
胃排出亢進率は投与量0.3mg/kgで21.1%、
1mg/kgで31.6%、3mg/kgで43%であ
った。
胃排出亢進率は投与量0.3mg/kgで21.1%、
1mg/kgで31.6%、3mg/kgで43%であ
った。
【0071】実施例1乃至10および実施例11、1
6、17および18で得た化合物の特性値は表1、表2
記載の通りである。
6、17および18で得た化合物の特性値は表1、表2
記載の通りである。
【表1】
【表2】 比較のためにメトクロプラミド、シサプリドのマウス胃
排出能を投与量との関連で示せば であった。
排出能を投与量との関連で示せば であった。
Claims (3)
- 【請求項1】 【化1】 (R1は、H又はハロゲン原子を置換していてもよい低
級アルキル基、アラルキル基を、R2はH又は低級アル
キル基を示す。)で示されるベンズアミド誘導体。 - 【請求項2】 【化2】 で示されるベンズアミド誘導体。
- 【請求項3】 【化3】 で示される2’S,4’S−ベンズアミド誘導体。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27797690 | 1990-10-16 | ||
JP2-277976 | 1990-10-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517434A JPH0517434A (ja) | 1993-01-26 |
JP2529912B2 true JP2529912B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=17590893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3326308A Expired - Fee Related JP2529912B2 (ja) | 1990-10-16 | 1991-10-07 | ベンズアミド誘導体 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5143935A (ja) |
EP (1) | EP0481756B1 (ja) |
JP (1) | JP2529912B2 (ja) |
KR (1) | KR100209118B1 (ja) |
AT (1) | ATE155127T1 (ja) |
DE (1) | DE69126758T2 (ja) |
DK (1) | DK0481756T3 (ja) |
ES (1) | ES2106058T3 (ja) |
TW (1) | TW228520B (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU7665694A (en) * | 1993-09-21 | 1995-04-10 | Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. | N-(3-pyrrolidinyl)benzamide derivative |
KR100333501B1 (ko) * | 2000-01-19 | 2002-04-25 | 박호군 | 벤즈아미드 화합물 및 그 제조방법 |
EP1547593A4 (en) * | 2002-09-12 | 2009-12-23 | Nagase Chemtex Corp | MEDICINAL COMPOSITION |
JP4760139B2 (ja) * | 2004-05-28 | 2011-08-31 | 田辺三菱製薬株式会社 | ピロリジン誘導体およびその製法 |
TW200602314A (en) | 2004-05-28 | 2006-01-16 | Tanabe Seiyaku Co | A novel pyrrolidine compound and a process for preparing the same |
KR100881040B1 (ko) * | 2005-03-11 | 2009-02-05 | 나가세케무텍쿠스가부시키가이샤 | 의약 조성물 |
JP4943826B2 (ja) * | 2005-11-25 | 2012-05-30 | 田辺三菱製薬株式会社 | 医薬組成物 |
JP2010031063A (ja) * | 2009-11-18 | 2010-02-12 | Nagase Chemtex Corp | 医薬組成物 |
TWI808055B (zh) | 2016-05-11 | 2023-07-11 | 美商滬亞生物國際有限公司 | Hdac 抑制劑與 pd-1 抑制劑之組合治療 |
TWI794171B (zh) | 2016-05-11 | 2023-03-01 | 美商滬亞生物國際有限公司 | Hdac抑制劑與pd-l1抑制劑之組合治療 |
WO2024077078A2 (en) * | 2022-10-05 | 2024-04-11 | The Research Foundation For The State University Of New York | Sterylglucosidase inhibiting compositions and method of using |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1593146A (en) * | 1976-11-05 | 1981-07-15 | Beecham Group Ltd | Octahydro-quinolizinyl benzamide derivatives |
US4143150A (en) * | 1977-08-19 | 1979-03-06 | A. H. Robins Company, Inc. | Derivatives of oxanilic acid |
DE2855853C2 (de) * | 1978-12-22 | 1986-09-11 | Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd., Tokio/Tokyo | N-(1-Benzyl-2-methyl-3-pyrrolidinyl)-5-chlor-2-methoxy-4-methylaminobenzamid dessen Säureadditionssalze, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung |
GB8718346D0 (en) * | 1987-08-03 | 1987-09-09 | Fordonal Sa | Substituted benzamides |
IT1216120B (it) * | 1988-03-17 | 1990-02-22 | Poli Ind Chimica Spa | Derivati n_cicloalchilaminoetilbenzamidici, loro preparazione e composizioni farmaceutiche che li contengono. |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP3326308A patent/JP2529912B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1991-10-11 TW TW080108020A patent/TW228520B/zh active
- 1991-10-16 KR KR1019910018181A patent/KR100209118B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1991-10-16 DE DE69126758T patent/DE69126758T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-10-16 ES ES91309528T patent/ES2106058T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-10-16 AT AT91309528T patent/ATE155127T1/de not_active IP Right Cessation
- 1991-10-16 US US07/777,011 patent/US5143935A/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-10-16 DK DK91309528.7T patent/DK0481756T3/da active
- 1991-10-16 EP EP91309528A patent/EP0481756B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0481756B1 (en) | 1997-07-09 |
DE69126758T2 (de) | 1998-02-12 |
US5143935A (en) | 1992-09-01 |
EP0481756A2 (en) | 1992-04-22 |
DE69126758D1 (de) | 1997-08-14 |
ES2106058T3 (es) | 1997-11-01 |
JPH0517434A (ja) | 1993-01-26 |
KR920007995A (ko) | 1992-05-27 |
EP0481756A3 (en) | 1992-08-26 |
DK0481756T3 (da) | 1998-02-16 |
KR100209118B1 (ko) | 1999-07-15 |
TW228520B (ja) | 1994-08-21 |
ATE155127T1 (de) | 1997-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5161869B2 (ja) | 11−β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1の阻害剤としての、シクロヘキシルピラゾール−ラクタム誘導体 | |
JP2529912B2 (ja) | ベンズアミド誘導体 | |
AU2006236622B2 (en) | Compositions of novel opioid compounds and method of use thereof | |
PL190310B1 (pl) | Pochodna monocyklicznego benzamidu 4-(aminometylo)piperydyny i sposób jej wytwarzania, kompozycja farmaceutyczna, pochodna 4-(aminometylo)piperydyny i pochodna kwasu p-aminobenzoesowego | |
WO2005118573A1 (en) | Novel diazepine compounds as ligands of the melanocortin 1 and/or 4 receptors | |
JPH0977742A (ja) | 新規なベンズアミド誘導体 | |
WO1996016060A1 (en) | Enterokinetic benzamide | |
EP0774460A1 (en) | Benzoic acid compound and use thereof as medicine | |
JP2002533338A (ja) | 非ペプチドnk1レセプターアンタゴニスト | |
WO2004056788A1 (en) | Benzoxazocines and their use as monoamine-reuptake inhibitors | |
EP1053235A1 (en) | Oxazole derivatives as serotonin-1a receptor agonists | |
JPH01117882A (ja) | 複素環式カルボン酸アミド誘導体 | |
JPH08231544A (ja) | 化学中間体 | |
BG99253A (en) | Epi - epibatydine derivatives | |
JP2005104896A (ja) | 2−アルコキシ−6−アミノ−5−ハロゲノピリジン−3−カルボキサミド誘導体およびそれを含有する医薬組成物 | |
WO2006101245A1 (ja) | N−置換−n−(4−ピペリジニル)アミド誘導体 | |
JP3207017B2 (ja) | ベンジルコハク酸誘導体の製造方法およびその製造中間体 | |
WO2006035280A1 (en) | 3,4-dihydroisoquinoline compounds as muscrinic receptor antagonists for the treatment of respiratory, urinary and gastrointestinal diseases | |
JP3888393B2 (ja) | キノロン誘導体 | |
JPH06157518A (ja) | 新規なオキサジアゾール誘導体又はその塩 | |
JP3222051B2 (ja) | 6−メトキシ−1h−ベンゾトリアゾール−5−カルボキサミド誘導体 | |
JPH04225954A (ja) | アミド化合物、その医薬用途および新規1−置換ピロリジンメチルアミン類 | |
JPH0834785A (ja) | キノリンカルボン酸4級塩化合物 | |
JPH0834783A (ja) | アルキル置換キノリンカルボン酸誘導体 | |
JPH04210970A (ja) | ベンズアミド誘導体及びその中間体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |