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JP2520626B2 - 研磨布紙の製造方法 - Google Patents

研磨布紙の製造方法

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Publication number
JP2520626B2
JP2520626B2 JP62046988A JP4698887A JP2520626B2 JP 2520626 B2 JP2520626 B2 JP 2520626B2 JP 62046988 A JP62046988 A JP 62046988A JP 4698887 A JP4698887 A JP 4698887A JP 2520626 B2 JP2520626 B2 JP 2520626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abrasive
resin
base material
polishing
tape
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62046988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63216679A (ja
Inventor
徳道 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Infomedia Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Magnetic Printing Co Ltd filed Critical Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
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Publication of JPS63216679A publication Critical patent/JPS63216679A/ja
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、研磨テープ等の研磨布紙およびその製造方
法に関するものである。
従来の技術 従来、磁気ヘッドのコアを研磨する等の精密加工用研
磨テープが使用されており、これら従来の研磨テープと
しては、基材面上に設けた研磨材層がほぼ平坦である通
常の研磨テープや、ミクロコーティング社から市販され
ているような研磨材層がベナード・セル(Benard Cel
l)構造を有するような研磨テープがあった。このベナ
ード・セル構造の研磨テープは、添付図面の第8図の平
面図および第9図の断面図に示すように、研磨テープ10
の基材11の面上に形成された研磨材層12が、山状の境界
部12Aとこの境界部12Aによって囲まれた谷部12Bとから
なる亀甲模様状のセル構造を有するものであり、このよ
うないわゆるベナード・セル構造の形成される理由は、
十分に解明されていないが、溶剤の蒸発ともなうビヒク
ルの対流と関係があり、塗膜面で溶剤が蒸発する際、塗
膜内部の溶剤は表面における消失を補う為、表面へ拡散
や移動を始める。この運動を促進する様な逃げ道が表面
上に幾何学的な模様を残す。又この対流作用により粒子
の移動度の差即ち粒度分布により粒子の分級が生ずる。
特にこの現象は低粘度、速乾性塗料において顕著に確認
される。
発明が解決しようとする問題点 従来の平坦な研磨材層を有する通常の研磨テープで
は、チップポケットが小さく、又研削液を十分に保持で
きず、研磨を繰り返すうちに目詰まりを生じ易い。ま
た、被研磨物との接触面積が大きいので、磁気ヘッド等
のクリーニングディスク等に用いるときその始動時のト
ルクが比較的大きくなってしまい、また、十分なクリー
ニング効果を得ることができなかった。ベナード・セル
構造の研磨テープは、研磨材層が凹凸構造を有するため
に、ある程度研削液を保持でき、凹部がチップポケット
として作用しうるので、目詰まりの防止に役立つと考え
られた。しかし、実際には、それらの凹部は、研磨クズ
等を逃すためのチップポケットとして十分には作用せ
ず、したがって、このベナード・セル構造の研磨テープ
もまた、目詰まりを生じ易く、耐久性に劣るものであっ
た。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解消
しうる研磨布紙およびその製造方法を提供することであ
る。
問題点を解決するための手段 本発明による研磨布紙の製造方法によれば、溶剤の蒸
発過程で樹脂の相分離が生じうる程度に互いに相溶性の
悪い2種以上の樹脂を、研磨材粒子と共に溶剤中にて混
合してなる研磨材塗料を準備し、基材を準備し、該基材
の面に前記研磨材塗料を塗布して、乾燥させて、樹脂の
相分離により前記研磨材粒子が存在する研磨部と前記研
磨材粒子が存在しない溝部とからなる海島構造の研磨材
層が前記基材の面に形成されるようにすることによっ
て、研磨布紙が製造される。
実施例 次に、添付図面の第1図から第7図を特に参照して本
発明の実施例について本発明をより詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例としての研磨テープの一
部を示す平面図であり、第2図は、第1図のX−X線に
沿ってとった拡大断面図である。第1図および第2図に
示す実施例の研磨テープ20は、テープ状の基材21の上面
に研磨材層22が付与されており、この研磨材層22は、海
島構造とされている。すなわち、図中、斜線を施して示
す部分は、研磨材粒子が存在する研磨部とされ、参照番
号23にて示す部分は、研磨材粒子が全く存在しない溝部
とされている。
第3図は、本発明の別の実施例としての研磨テープの
一部分を示す第1図と同様な図である。この第3図の実
施例の研磨テープ30は、基材31の上面に研磨材層32を有
しており、この研磨材層32も海島構造とされており、斜
線を施した部分は、研磨材粒子が存在する研磨部とさ
れ、参照番号33で示した部分は、研磨材粒子が存在して
いない溝部とされている。
第4図は、本発明のさらに別の実施例としての研磨テ
ープの一部分を示す平面図であり、この実施例の研磨テ
ープ40もまた、テープ状の基材41の上面に研磨材層42が
付与されている。この研磨材層42も海島構造を有してお
り、斜線を施した部分は、研磨材粒子が存在する研磨部
とされ、参照番号43で示す部分は、研磨材粒子が存在し
ていない溝部とされている。
次に、このような海島構造の研磨材層を有する研磨テ
ープの製造方法について説明する。
第5図は、その製造方法の一例を説明するための概略
図である。本発明の海島構造の研磨材層を有する研磨テ
ープを製造するには、先ず、適当な溶剤中に、互いに相
溶性の悪い2種以上の樹脂を混合させ且つ研磨材粒子を
含有させた研磨材塗料を調製して準備する。また、ポリ
エステルフィルム等の適当なテープ状基材を準備する。
第5図に概略的に示すように、テープ基材50Aを、巻出
しロール50からコーティングヘッド54および乾燥炉51を
通して、巻取りロール52へと巻き取るようにして、移送
させる。コーティングヘッド54は、ブレードコーターの
ようなものでよく、準備した研磨材塗料を入れた塗料パ
ン53から供給される研磨材塗料を基材50Aの面上に塗布
厚さを調整しつつ付与していくものである。基材50Aの
上面に付与された研磨材塗料の塗膜は、乾燥炉51を通し
て移送されて行く間に、溶剤の蒸発過程で樹脂の相分離
が生ずることにより、第1図から第4図に関して前述し
たような海島構造を有するものとなる。乾燥炉51を出
て、こうして海島構造の研磨材層を付与されたテープ基
材は、研磨テープ50Bとして巻取りロール52に巻き取ら
れる。
次に、本発明の研磨テープの製造において使用する研
磨材塗料の組成の好ましい例について挙げておく。
塗料組成 樹脂組成 樹脂A:300部 樹脂B:350部 硬化剤:350部 塗料組成 研磨材/樹脂(固形分)=2 溶剤:MEK/THF=1/1 粘度:500〜1000cps 次に、本発明の研磨テープの具体的製造例について挙
げておく。
具体例I 基材:ポリエステルフィルム(厚さ25μm、75μm) 研磨材:ダイヤモンド(平均粒径d50=0.5μm) 200部 樹脂A:アクリル樹脂 30部 樹脂B:ポリエステル樹脂 35部 硬化剤:イソシアネート 35部 溶剤:MEK/THF=1/1 粘度:500cps 塗布厚:5μm 具体例II 基材:ポリエステルフィルム(厚さ25μm、75μm) 研磨材:酸化アルミニウム(平均粒径d50=0.5μm) 100部 樹脂A:アクリル樹脂 25部 樹脂B:ポリエステル樹脂 25部 溶剤:MEK/THF=1/1 300部 塗布厚:5μm 次に、本発明の研磨布紙の効果を確認するために、第
6図に概略的に示す実験装置により研磨実験を行ってみ
た結果について説明する。
巻出しロール60から研磨テープをテンションコントロ
ール用ローラ60を通して巻取りロール62へと走行させ、
その間にて被研磨物70を研磨してみた。被研磨物70は、
フェライト材で形成され、第7図に概略的に示すような
断面形状を有するもので、A寸法が5mm、B寸法が4mmで
あり、その上面を、C寸法が250μmとなるように、研
磨することを繰り返してみた。研磨条件としては、研磨
スピード10m/分、研磨時間30秒とし、研磨テープとし
て、本発明の海島構造を有する研磨テープと、従来の平
坦面構造の通常の研磨テープと、従来のベナード・セル
構造の研磨テープとをそれぞれ用いて研磨実験を繰り返
し行った。その結果、従来のベナード・セル構造の研磨
テープでは、その1巻当たり150個の被研磨物70しか研
磨できず、従来の平坦面構造の研磨テープでは、1巻当
たり200個の被研磨物70しか研磨できなかったのが、本
発明の海島構造の研磨テープでは、1巻当たり250個も
の被研磨物70を研磨することができた。このことから本
発明の海島構造の研磨布紙は、従来の研磨布紙に比較し
て、非常に耐久性のあることが確認できた。
発明の効果 本発明の研磨布紙は、その研磨材層の構造が海島構造
であるので、研磨材粒子の存在しない溝部に研削液が十
分に保持され、また、この溝部が研磨クズを逃すのに十
分なチップポケットとして作用しうるので、目詰まりを
起こし難く、非常に耐久性のあるものとなる。その上、
本発明の研磨布紙の海島構造によれば、被研磨物との研
磨材層の接触面積が減少するため、磁気ヘッド等のクリ
ーニングディスク等として始動時のトルクの減少および
クリーニング効果を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例としての研磨テープの一部
分を示す平面図、第2図は、第1図のX−X線拡大断面
図、第3図は、本発明の別の実施例としての研磨テープ
の一部分を示す平面図、第4図は、本発明のさらに別の
実施例の研磨テープの一部分を示す平面図、第5図は、
本発明の研磨テープの製造方法の一例を説明するための
概略図、第6図は、研磨実験の方法を説明するための概
略図、第7図は、研磨実験を行った被研磨物の形状を説
明するための概略図、第8図および第9図は、従来のベ
ナード・セル構造の研磨テープの構造を示す平面図およ
び断面図である。 20……研磨テープ、21……基材、 22……研磨材層、 23……研磨材粒子の存在しない部分。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶剤の蒸発過程で樹脂の相分離が生じうる
    程度に互いに相溶性の悪い2種以上の樹脂を、研磨材粒
    子と共に溶剤中にて混合してなる研磨材塗料を準備し、
    基材を準備し、該基材の面に前記研磨材塗料を塗布し
    て、乾燥させて、樹脂の相分離により前記研磨材粒子が
    存在する研磨部と前記研磨材粒子が存在しない溝部から
    なる海島構造の研磨材層が前記基材の面に形成されるよ
    うにすることを特徴とする研磨布紙の製造方法。
  2. 【請求項2】前記基材は、テープ状である特許請求の範
    囲第(1)項記載の研磨布紙の製造方法。
  3. 【請求項3】前記基材は、ポリエステルフィルムであ
    り、前記研磨材粒子は、ダイアモンドであり、前記樹脂
    は、アクリル樹脂とポリエステル樹脂とである特許請求
    の範囲第(1)項または第(2)項記載の研磨布紙の製
    造方法。
  4. 【請求項4】前記基材は、ポリエステルフィルムであ
    り、前記研磨材粒子は、酸化アルミニウムであり、前記
    樹脂は、アクリル樹脂とポリエステル樹脂とである特許
    請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の研磨布紙
    の製造方法。
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