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JP2515227B2 - 現場打ちコンクリ―ト布基礎とプレキャストコンクリ―ト壁版との取付け方法 - Google Patents

現場打ちコンクリ―ト布基礎とプレキャストコンクリ―ト壁版との取付け方法

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Publication number
JP2515227B2
JP2515227B2 JP5141277A JP14127793A JP2515227B2 JP 2515227 B2 JP2515227 B2 JP 2515227B2 JP 5141277 A JP5141277 A JP 5141277A JP 14127793 A JP14127793 A JP 14127793A JP 2515227 B2 JP2515227 B2 JP 2515227B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall slab
cloth foundation
concrete wall
precast concrete
reinforcing bars
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5141277A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06330529A (ja
Inventor
忠雄 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUKEN KOGYO KK
Original Assignee
NITSUKEN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUKEN KOGYO KK filed Critical NITSUKEN KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 この発明は、現場において構築される現場打ちコンクリ
ート布基礎に関し、更に詳しくは、この布基礎と該布基
礎上に載置されるプレキャストコンクリート壁版との取
付け方法に関する。
【0002】(2) 従来の技術 従来の小・中規模建物用現場打ちコンクリート布基礎は
図3に示すように、横断面が凸形をなし、水平長手方向
に連続して形成されている。すなわち、図3において、
aは基礎地盤に定置される幅広の底盤部であり、bは該
底盤部aの中央より立ち上がる幅狭の立壁部であり、こ
れらにより躯体部が構成され、該躯体部には配力鉄筋c
が配されている。そして、このように断面を凸形とする
ことにより応力的に有利な構造を実現している。しかし
ながら、その反面、形状が複雑化し、コンクリートの打
込み施工の効率が悪くなる。すなわち、底盤部aの型枠
を組み立て、該部にコンクリートを打設し、このコンク
リートの固結を待って立壁部bの型枠を組み立ててコン
クリートを打設する、というように二段階の施工とな
り、施工に手間を要することになる。また、プレハブ建
築においては立壁部b上にプレキャストコンクリート壁
版dが高さ調整セメントeを介して載置されるが、布基
礎の立壁部bとコンクリート壁版dとの結合は立壁部b
上に植設されたアンカーボルトf以外に格別の配慮がな
されておらず、この結合部の強度に問題がある。更に、
高さ調整セメントeのみによれば、建物の外側と内側と
の止水性が不充分であり、この部分からの雨水の侵入に
よる基礎部の劣化も問題となる。
【0003】(3) 発明が解決しようとする問題点 本発明は上記実情に鑑み、施工性の良好な現場打ちコン
クリート布基礎を得るとともに、上記布基礎において、
その上部に載置されるコンクリート壁版との強固な結合
並びに良好な止水性を得ることのできる取付け方法を提
供することを目的とする。
【0004】B.発明の構成 (1) 問題を解決するための手段 本発明の現場打ちコンクリート布基礎とプレキャストコ
ンクリート壁版との取付け方法は、上記目的を達成する
ため次の構成を採る。すなわち、下面に長手方向に沿っ
て所定間隔を存して複数のボルト挿通孔を有し、該ボル
ト挿通孔に臨んで内方に開口する凹部を有し、下端部の
内側面より長手方向に沿って前記ボルト挿通孔を避ける
とともに所定間隔を存して複数の水平補強鉄筋を水平に
突出してなるプレキャストコンクリート壁版を、前記プ
レキャストコンクリート壁版の厚さよりも少なくとも2
倍以上の幅を有し、実質的に矩形断面をなし、上面の中
央に長手方向に前記プレキャストコンクリート壁版のボ
ルト挿通孔に挿通される複数のアンカーボルトが植設さ
れ、上面の内側寄りに前記コンクリート壁版の各水平補
強鉄筋の中間位置に配されるとともに該水平補強鉄筋に
投影的に交差する鉛直補強鉄筋が植設されてなる現場打
ちコンクリート布基礎の上部に取り付ける方法であっ
て、前記布基礎上部へ前記プレキャストコンクリート壁
版をそのボルト挿通孔に前記布基礎のアンカーボルトを
挿通させて設置した後、前記プレキャストコンクリート
壁版及び前記布基礎の水平及び鉛直補強鉄筋相互の交差
部並びに前記プレキャストコンクリート壁版の凹部に増
打ちコンクリートを打設することを特徴とする。
【0005】(2) 作用 布基礎の構築施工において、この布基礎の幅に対応する
間隔をもって型枠が設置され、しかる後コンクリートが
打設される。布基礎上へのプレキャストコンクリート壁
版の設置において、ボルト挿通孔へのアンカーボルトの
挿通により自動的に所定の位置関係が保持され、水平補
強鉄筋と鉛直補強鉄筋とは交差状となる。そして、増打
ちコンクリートの打設において、水平及び鉛直補強鉄筋
により強固な結合が得られ、かつ長手方向に連続した止
水部を形成する。
【0006】(3) 実施例 本発明の現場打ちコンクリート布基礎とプレキャストコ
ンクリート壁版との取付け方法の実施例を図面に基づい
て説明する。図1及び図2はその一実施例の中規模建物
用布基礎への適用例を示す。すなわち、図1はその施工
後の断面構造を示し、図2はその施工途中の要部の側面
構造を示す。
【0007】図1及び図2を参照して、1は本発明方法
によって施工された現場打ちコンクリート布基礎(以
下、布基礎と略記する)であって、地盤Eを適宜深さに
掘り下げた溝2の溝底2aに割り栗石3並びに均しコン
クリート4を打設した上に設置される。
【0008】該布基礎1の躯体部は、鉄筋コンクリート
製より構成され、横断面形状が長方形もしくは正方形の
矩形形状をなし、水平方向に長く形成される。すなわ
ち、上面すなわち天端1a及び下面は水平であり、側面
1bは実質的に鉛直とされ、該側面1bは型枠の脱型を
考慮して、鉛直性を許容する範囲内で互いに内側方へ上
方を傾けることができる。そして、該布基礎1の躯体部
は、内部に配された長手方向に沿う配力鉄筋6a及び該
配力鉄筋6aを囲むスターラップ6b等の配筋6とコン
クリート8とからなる。この布基礎1においては、同一
の支持荷重の条件で、高さは従来の布基礎の高さと同程
度であるが、天端1aの幅は従来の布基礎の立壁部の幅
よりも大きくされ、底盤部よりも小幅とされる。
【0009】布基礎1の上面1aの中央部には長手方向
に適宜間隔を存して、その上部が布基礎1の上面1aよ
り突出する複数のアンカーボルト10が埋め込まれる。
該アンカーボルト10は下方のアンカー部10aが布基
礎1中に埋め込まれ、上方のねじ部10bが布基礎1の
上面1aより鉛直に立ち上がる。更に、布基礎1の内側
寄りには、布基礎1の長手方向に適宜間隔を存して、配
力鉄筋6aと同程度の強度を有する鉛直補強鉄筋12が
上部を基礎1の上面より突出させて植設される。該鉛直
補強鉄筋12の間隔はアンカーボルト10の間隔よりも
小さく、すなわち密に配されるが、アンカーボルト10
と重ならないようにされる。
【0010】14はこの布基礎1上に載置され、建物の
外壁となるプレキャストコンクリート壁版であって、所
定の厚みを有する。該コンクリート壁版14はその下部
に、内方に向けて開口する凹部15が形成され、この凹
部15に臨んで前述したアンカーボルト10を挿通する
ボルト挿通孔17を有する取付け金具18が固定されて
いる。従って、凹部15及び取付け金具18は前記アン
カーボルト10に対応するように一定間隔をもって配さ
れるものであり、またボルト挿通孔17の径はアンカー
ボルト10を遊嵌する大きさとされ、かつ、そのピッチ
はアンカーボルト10のピッチに等しい。
【0011】該コンクリート壁版14の下部には、複数
の水平補強鉄筋20が該コンクリート壁版14の内側面
より水平方向へ突出して配されている。該水平補強鉄筋
20の間隔は、コンクリート壁版14の布基礎1上への
設定位置において、布基礎1より突出している鉛直補強
鉄筋12の間に配されるように決められる。
【0012】該コンクリート壁版14は、布基礎1の上
面1aに適宜の介装部材、例えば数枚の鉄板(図示せ
ず)を介して支持され、該コンクリート壁版14の下面
と布基礎1の上面1aとの間に形成されたすき間に充填
モルタル22が充填される。24は取付け金具18のボ
ルト挿通孔17上に突出するアンカーボルト10のねじ
部10bに螺装される締付けナットである。
【0013】また、布基礎1の上面内側及びコンクリー
ト壁版14の下部内側には、前述の鉛直及び水平補強鉄
筋12,20の交差部を中心として、これらの鉛直及び
水平補強鉄筋12,20を埋め殺し状態に増打ちコンク
リート26が長手方向に沿って連続的に打設される。該
増打ちコンクリート26の一部はコンクリート壁版14
の凹部15に充填される。更に、図において、30は溝
2に充填された埋戻し土、31は建物側の割り栗石、3
2は床コンクリートである。
【0014】本実施例の現場打ちコンクリート布基礎に
おける該布基礎上部と壁版との取付け方法は以下の手順
に基づいて実施される。
【0015】(1) 地盤Eを適宜深さに掘り下げ、溝2の
溝底2aに布基礎の築造方向に沿って割り栗石3を敷き
並べ、かつ、つき固める。
【0016】(2) 次いで、割り栗石3上に均しコンクリ
ート4を打設し、その上面を水準面とする。
【0017】(3) 均しコンクリート4上に所定間隔を存
して型枠を長手方向に配する。この型枠内に配筋6をな
すとともに、上部の中央にはアンカーボルト10を長手
方向に沿って所定間隔を保って立設し、また、上部の内
側寄りには鉛直補強鉄筋12を長手方向に沿って所定間
隔をもって立設する。なお、相対向する型枠の間隔は布
基礎1の幅であり、また、その高さは布基礎1の高さと
同等かそれよりも高くされる。しかる後、型枠内にコン
クリートを打設し、その固結を待つ。
【0018】(4) 布基礎1のコンクリートが固結すれ
ば、プレキャストコンクリート壁版14を布基礎1の上
部に吊り込み、そのボルト挿通孔17にアンカーボルト
10を挿通させて設置する。このとき、コンクリート壁
版14は布基礎1上に前記したように鉄板等の介装部材
を介して仮受けする。
【0019】(5) コンクリート壁版14の水準を出し、
かつ、鉛直及び水平補強鉄筋12,20が交差状に所定
の位置に配されていることを確認したのち、布基礎1の
上面とコンクリート壁版14の下面とのすき間にモルタ
ル22を打設する。
【0020】(6) モルタル22が固結すれば、アンカー
ボルト10のねじ部10bに締付けナット24を螺装
し、回動締め込み、コンクリート壁版14の定着を図
る。
【0021】(7) 次いで、布基礎1の上面の内側寄りに
型枠を配し、鉛直及び水平補強鉄筋12,20を埋め込
むように増打ちコンクリート26を打設する。該増打ち
コンクリート26はコンクリート壁版14の凹部15に
も充填されるように打設する。
【0022】(実施例の効果)本実施例方法により施工
された布基礎1によれば、上述の手順により築造される
ものであるので、型枠の設置並びにコンクリートの打設
は一度で済み、従って、施工効率が良い。布基礎1上へ
のプレキャストコンクリート壁版14の設置において、
ボルト挿通孔17へのアンカーボルト10の挿通により
自動的に所定の位置関係が保持され、水平補強鉄筋20
と鉛直補強鉄筋12とは交差状となる。また、増打ちコ
ンクリート26の打設部においては、鉛直及び水平補強
鉄筋12,20によって強固に補強され、布基礎1とプ
レキャストコンクリート壁版14との結合が強化される
ばかりでなく、該増打ちコンクリート部26は布基礎1
の水平長手方向に連続するものであるので、水密性を有
し、建物の外側と内側との通水を確実に遮断する。更
に、増打ちコンクリート26は凹部15内にも充填さ
れ、固結することにより、布基礎1とプレキャストコン
クリート壁版14との一体化が更に促進される。
【0023】C.発明の効果 本発明の現場打ちコンクリート布基礎とプレキャストコ
ンクリート壁版との取付け方法によれば、布基礎は矩形
断面であるので、型枠の設置施工が容易となり、かつ、
コンクリート打設が一度打ちで済むので施工の効率が向
上する。また、布基礎上へのプレキャストコンクリート
壁版の設置において、ボルト挿通孔へのアンカーボルト
の挿通により自動的に水平補強鉄筋と鉛直補強鉄筋とは
交差状となり、所定の位置関係が保持される。また、増
打ちコンクリートの打設部においては、鉛直及び水平補
強鉄筋によって強固に補強され、布基礎とコンクリート
壁版との強固な結合が得られ、かつ、止水性が向上し、
この部分からの基礎部の劣化を防止することができる。
更に、増打ちコンクリートは凹部内にも充填され、固結
することにより、布基礎とプレキャストコンクリート壁
版との一体化が更に促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現場打ちコンクリート布基礎とプレキ
ャストコンクリート壁版との取付け方法の一実施例の小
規模建物用布基礎への適用例を示す断面図。
【図2】図1のX線矢視拡大図。
【図3】従来の布基礎の断面図。
【符号の説明】
1…布基礎、1a…上面(天端面)、10…アンカーボ
ルト、12…鉛直補強鉄筋、14…プレキャストコンク
リート壁版、15…凹部、17…ボルト挿通孔、20…
水平補強鉄筋、26…増打ちコンクリート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に長手方向に沿って所定間隔を存して
    複数のボルト挿通孔を有し、該ボルト挿通孔に臨んで内
    方に開口する凹部を有し、下端部の内側面より長手方向
    に沿って前記ボルト挿通孔を避けるとともに所定間隔を
    存して複数の水平補強鉄筋を水平に突出してなるプレキ
    ャストコンクリート壁版を、前記プレキャストコンクリ
    ート壁版の厚さよりも少なくとも2倍以上の幅を有し、
    実質的に矩形断面をなし、上面の中央に長手方向に前記
    プレキャストコンクリート壁版のボルト挿通孔に挿通さ
    れる複数のアンカーボルトが植設され、上面の内側寄り
    に前記コンクリート壁版の各水平補強鉄筋の中間位置に
    配されるとともに該水平補強鉄筋に投影的に交差する鉛
    直補強鉄筋が植設されてなる現場打ちコンクリート布基
    礎の上部に取り付ける方法であって、 前記布基礎上部へ前記プレキャストコンクリート壁版を
    そのボルト挿通孔に前記布基礎のアンカーボルトを挿通
    させて設置した後、 前記プレキャストコンクリート壁版及び前記布基礎の水
    平及び鉛直補強鉄筋相互の交差部並びに前記プレキャス
    トコンクリート壁版の凹部に増打ちコンクリートを打設
    する、ことを特徴とする現場打ちコンクリート布基礎と
    プレキャストコンクリート壁版との取付け方法。
JP5141277A 1993-05-21 1993-05-21 現場打ちコンクリ―ト布基礎とプレキャストコンクリ―ト壁版との取付け方法 Expired - Lifetime JP2515227B2 (ja)

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