JP2512150B2 - 冷凍空調用スクロ―ルコンプレッサ - Google Patents
冷凍空調用スクロ―ルコンプレッサInfo
- Publication number
- JP2512150B2 JP2512150B2 JP1138490A JP13849089A JP2512150B2 JP 2512150 B2 JP2512150 B2 JP 2512150B2 JP 1138490 A JP1138490 A JP 1138490A JP 13849089 A JP13849089 A JP 13849089A JP 2512150 B2 JP2512150 B2 JP 2512150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- scroll
- scroll compressor
- air conditioning
- orbiting scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Description
スクロールコンプレッサに関するものである。
示す。
板(4)(5)上に直立したインボリュートあるいはイ
ンボリュートに近い曲線で成形されたラップ(6)
(7)とを有する旋回スクロール(3)と固定スクロー
ル(2)を互いに前記ラップ(6)(7)を内側に向け
てかみ合わせ、前記固定スクロール(2)の中央に吐出
ポート(16)を配し、前記旋回スクロール(3)は吸入
ポート(22)を有するフレーム(11)との間または前記
固定スクロール(2)との間にオルダムリング(15)を
介在することにより自転を阻止され、前記旋回スクロー
ル(3)の軸(8)は回転軸(10)の偏心部(10a)に
係合されており、前記回転軸(10)によって前記旋回ス
クロース(3)を旋回させ、前記固定スクロール(2)
旋回スクロール(3)により形成される密閉空間内の流
体の圧縮するものである。
特許第3884599号明細書、特開昭62−70682号公報等に開
示されている。
常縦形に配置され、その摺動部(10b)(10c)は、一般
に上下2組の金属系すべり軸受(12a)(13a)で支持さ
れ、また、偏心部(10a)は旋回スクロール(3)とを
金属系すべり軸受(9)を介して係合されている。
ール(2)旋回スクロール(3)により形成される密閉
空間内の流体圧力が、前記旋回スクロール(3)の軸
(8)を通して前記回転軸(10)の偏心部(10a)に、
その偏心方向と直角の半径方向に作用する。
(12a)(13a)との間に存在する隙間の範囲で、半径方
向に微少量移動可能な状態である。このような状態で前
記の流体圧力による半径方向力が作用すると、回転軸
(10)は摺動部(10c)を支持する上側のすべり軸受(1
2a)と摺動部(10b)を支持する下側のすべり軸受(13
a)の中で傾き、それぞれの軸受(12a)(13a)に片当
たり状態で強く押しつけられながら回転することにな
る。
よる荷重に対応し得る十分な油膜反力が得られず、各軸
受(12a)(13a)が金属接触を起こし、摩耗が増大した
り、焼付きを生じることがあった。
(1)の下部に油溜り(23)を有するため、上部の軸受
部(9)(12)(13)に潤滑油を供給するのに時間がか
かるため、起動時等において油の供給が間に合わず各軸
受(12a)(13a)が油切れが生じ摩耗または焼付きを生
じることもあった。
の手段としていずれも旋回スクロールを支持する軸受部
についてであるが以下のような例が従来知られている。
起動時の油切れを解決する手段として特開昭62−70682
号公報においては、メタル軸受への給油を速くするため
に保油部を設けることが示されている。また特開昭63−
268993号公報には油を含浸させたセラミック材で軸受け
を構成する方法が示されているが、セラミックでブッシ
ュタイプの軸受を構成する場合、その脆性により、薄い
形状に出来ない点、また加工が困難である点、高価であ
る等の欠点を持つ。さらに同公報には従来例として銅、
アルミ、錫、鉛をベースとした金属系の軸受の表面に四
弗化エチレンや二硫化モリブデン等の自己潤滑剤を塗
布、または含浸する方法が示されているがベースが金属
であるため油切れが発生した場合金属同士が接触するこ
とになり、耐摩耗、耐焼付き性が十分とはいえない。ま
た自己潤滑剤は表面に塗布したり、表面から含浸させた
りするため摺動により脱落しやすく、長期間にわたって
十分な効果を発揮しがたいという欠点があった。また実
開昭59−114477号公報には旋回スクロールを駆動する偏
心ブッシュ機構の材料としてテフロン(四弗化エチレ
ン)系樹脂等の自己潤滑性材料を使用して構成し、金属
接触を回避し焼付きを生じさせない手段が示されてい
る。しかしながらテフロン(四弗化エチレン)は高温に
おいて熱変形クリープを起こしやすいという課題があ
る。コンプレッサの軸受の周囲温度は100℃前後である
が、プッシュ自身は摺動による発熱のため、周囲温度よ
りもかなり高い温度となり、この温度で負荷を受けると
クリープ変形を起こすことになる。変形強度を増すため
に、焼結合金にテフロンを含浸する手段も示されている
がこの方法では先に述べたように金属接触が避けられな
い。
スクロール圧縮機の軸受に連帯焼結したバイメタル(1
9)上に、グラファイト(20)を混入させたポリイミド
またはポリアミドイミド樹脂(21)を含浸焼成したすべ
り軸受を使用したものである。
使用したものである。
ファイトの自己潤滑作用によい、焼付き、摩耗を防止す
るようにしたものである。
回転軸が傾き、軸受で片当たり状態になり、油膜が形成
できない状態においても軸受が樹脂でできているため、
回転軸の表面と軸受ブッシュの表面とは金属同士の接触
とならず、焼付きが発生しにくくなる。また、樹脂の中
にはグアファイトが一様に分布しているためその固体潤
滑作用で摩耗、焼付きを防止することができる。
等の無潤滑状態など摺動条件がきびしい場合、摺動熱に
よりプッシュが高温状態になっても変形、劣化を生じる
ことがなく、信頼性の高い軸受を提供できる。
り軸受の精度を向上できるとともに、グラファイトが一
様に分布した摺動面を提供でき、より耐摩耗、耐焼付き
性を向上することができる。
プレッサを示すもので、(1)はチャンバ、(2)は固
定スクロール、(3)は旋回スクロールである。
いに円板状の鏡板(4)(5)とこれに直立して形成し
たうず巻状のラップ(6)(7)を内側に向けてかみ合
わされている。
(8)が成形されている。
(10)の偏心部(10a)を係合している。
ム(11)に装着した上側のすべり軸受(12b)および下
側のすべり軸受(13b)によって支持されている。
る。
(3)はオルダムリング(15)によって自転は阻止さ
れ、旋回運動をする。
記旋回スクロール(3)との内部に吸入、圧縮され、吐
出口(16)からチャンバ内(17)に放出され、吐出パイ
プ(18)から吐出される。
記回転軸(10)の孔を経由して上部のすべり軸受(9)
(12b)(13b)に供給される。
記回転軸(10)の孔に潤滑油がない場合、下部の油溜り
(23)から潤滑油が供給されるまでの時間は軸受は無潤
滑状態となる。
り閉じ込められた流体の圧縮作用により、旋回スクロー
ル(3)、すべり軸受(9)、および回転軸(10)の偏
心部(10a)を通して摺動部(10b)(10c)に作用する
荷重はすべり軸受(12b)(13b)によって受けとめられ
る。
a)に、その偏心方向と直角の半径方向に作用するた
め、前記回転軸(10)は作用する荷重により前記すべり
軸受(12b)(13b)のクリアランスの分傾き、上側のす
べり軸受(12b)の上部および下側のすべり軸受(13b)
の下部に片当たりとなる。
と、充分な油膜形成が困難となり、回転軸の摺動部(10
b)(10c)とすべり軸受(12b)(13b)のすべり面は油
膜が切れ固体接触となる。
裏金の表面に青銅粉末等を連帯焼結したバイメタル(1
9)上にグラファイト(20)を混入させたポリイミドま
たはポリアミドイミド樹脂(21)を含浸焼成した構造に
なっている。このような構成のすべり軸受(12b)(13
b)はフレーム(11)に圧入されたのち切削加工により
その表面を適量除去され、所定の寸法精度に仕上げられ
る。
であるため、固体接触した場合でも回転軸の表面と軸受
ブッシュの表面とは金属同士の接触とならず、焼付きが
発生しにくくなる。また、樹脂(21)の中にはグラファ
イト(20)が一様に分布しているためその固体潤滑作用
で摩耗、焼付きを防止することができる。
軸受の精度を向上できるとともに、焼成した表面に対し
て、グラファイトが一様に分布した摺動面を提供でき、
より耐摩耗、耐焼付き性を向上することができる。グラ
ファイトの自己潤滑作用によって焼付きは防止できる。
上にグラファイト(20)、樹脂(21)を含浸焼成した構
造となっているため、板厚も1.5〜3.0mmで構成できる
し、圧入時のカケや割れもない。したがって、軸受ブッ
シュをセラミック、カーボンのむく材で構成した場合に
比べ薄く構成できる。
後で、実際の軸受部は周囲温度より数十度高く120℃〜1
60℃であり、四弗化エチレン等の自己潤滑性のある樹脂
が軸受に使用されている。
がかかると軸受部の温度は200℃以上となり、四弗化エ
チレン等の樹脂では熱変形により軸受強度は著しく低下
する。
(例えば熱変形温度が270℃から360℃のポリイミド、26
0℃から273℃のポリアミドイミド)にグラファイトを混
入させ、これを含浸焼成しているので起動時の無潤滑状
態でも摩耗したり焼付いたりしないだけでなく、熱変形
を起こさない。
め、起動時等の無潤滑状態なお摺動条件がきびしい場
合、摺動熱によりブッシュが高温状態になっても変形,
劣化を生じることがなく、信頼性の高い軸受を提供でき
る。
のもとにおいても、軸受の焼付き、摩耗が防止でき、ス
クロールコンプレッサの寿命および信頼性を向上させる
ことができる。
レッサの縦断面図、第2図は同圧縮機におけるジャーナ
ル軸受の内部断面図、第3図は、従来のスクロールコン
プレッサの縦断面図である。 1……チャンバ、2……固定スクロール、3……旋回ス
クロール、4、5……鏡板、6、7……ラップ、8……
軸、12b、13b……すべり軸受、14……電動機、15……オ
ルダムリング、16……吐出口、19……バイメタル、20…
…グラファイト、21……樹脂。
Claims (2)
- 【請求項1】鏡板(4)(5)にうず巻状の内外側面を
もつラップ(6)(7)を直立成形する固定スクロール
(2)および旋回スクロール(3)が、前記ラップ
(6)(7)が内側に向かい合った状態でかみあってお
り、前記固定スクロール(2)は固定され、前記旋回ス
クロール(3)の軸(8)は回転軸(10)の偏心部(10
a)に係合されており、オルダムリング(15)により自
転を防止されて旋回運動をし、前記回転軸(10)は、フ
レーム(11)に係合されたブッシュ(12b)(13b)を介
して支持されるスクロールコンプレッサにおいて、前記
ブッシュ(12b)(13b)の材質を、連帯焼結したバイメ
タル(19)上に、グラファイト(20)を混入させたポリ
イミド樹脂またはポリアミドイミド樹脂を含浸焼成した
すべり軸受を使用したことを特徴とする冷凍空調用スク
ロールコンプレッサ。 - 【請求項2】ブッシュ(12b)(13b)の表面を切削加工
したことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調用スクロ
ールコンプレッサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1138490A JP2512150B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 冷凍空調用スクロ―ルコンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1138490A JP2512150B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 冷凍空調用スクロ―ルコンプレッサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH033988A JPH033988A (ja) | 1991-01-10 |
JP2512150B2 true JP2512150B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=15223322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1138490A Expired - Lifetime JP2512150B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 冷凍空調用スクロ―ルコンプレッサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512150B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5511959A (en) * | 1991-08-06 | 1996-04-30 | Hitachi, Ltd. | Scroll type fluid machine with parts of sintered ceramics |
JPH0874753A (ja) * | 1994-09-01 | 1996-03-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型圧縮機 |
US6109899A (en) * | 1998-09-10 | 2000-08-29 | Scroll Technologies | Cantilever mount orbiting scroll with shaft adjustment |
JP2002349437A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Toyota Industries Corp | 圧縮機 |
US8167597B2 (en) * | 2009-03-23 | 2012-05-01 | Bitzer Scroll Inc. | Shaft bearings, compressor with same, and methods |
JP5753756B2 (ja) | 2011-03-07 | 2015-07-22 | 大豊工業株式会社 | スクロールコンプレッサ |
US8613555B2 (en) | 2011-05-09 | 2013-12-24 | Trane International Inc. | Composite metal-polymer bushing and crankshaft assembly |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59114477U (ja) * | 1983-01-21 | 1984-08-02 | シャープ株式会社 | スクロ−ル圧縮機 |
JPS6270682A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-01 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
JP2834120B2 (ja) * | 1987-04-27 | 1998-12-09 | 松下電器産業株式会社 | 低圧式スクロール圧縮機 |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP1138490A patent/JP2512150B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH033988A (ja) | 1991-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4730375A (en) | Method for the assembly of a scroll-type apparatus | |
KR100685330B1 (ko) | Co2 냉매 압축기용 베어링, 이를 이용한 압축기 및 그용도 | |
KR880000225B1 (ko) | 밀폐형 스크로울 압축기의 축받이 장치 | |
KR100832688B1 (ko) | 유체기계 | |
JPH01159480A (ja) | スクロール式機械 | |
JP2512150B2 (ja) | 冷凍空調用スクロ―ルコンプレッサ | |
KR20080035492A (ko) | 냉매압축기 | |
WO2013175623A1 (ja) | 回転機械および冷凍サイクル機器 | |
US6109899A (en) | Cantilever mount orbiting scroll with shaft adjustment | |
JP2007205254A (ja) | スクロール型圧縮機及びスクロール型圧縮機における軸支承部の製造方法 | |
WO2000006902A1 (fr) | Palier pour compresseur de machine refrigerante, et compresseur equipe de ce palier | |
JP2009287483A (ja) | 冷媒圧縮機 | |
JP2002147354A (ja) | 圧縮機 | |
JP5993559B2 (ja) | 密閉型冷媒圧縮機及びこれに用いる軸受部材 | |
JP5640885B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JPS59194128A (ja) | 冷凍機用圧縮機の軸受 | |
JP2834120B2 (ja) | 低圧式スクロール圧縮機 | |
US6099278A (en) | Cantilever mount orbiting scroll with shaft adjustment | |
JP2000027867A (ja) | 軸受およびその軸受を備えた冷媒圧縮機 | |
JPS62200018A (ja) | 冷凍機用圧縮機の軸受 | |
JP2005133586A (ja) | 密閉型冷媒圧縮機 | |
JP2002147377A (ja) | スクロール圧縮機およびジャーナル軸受部の製造方法 | |
JP3706276B2 (ja) | 外周駆動型スクロール圧縮機 | |
JPH02248676A (ja) | スクロール形流体機械 | |
JPH05172066A (ja) | スクロール流体圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416 Year of fee payment: 14 |