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JP2511354B2 - 組替え可能なユニットを有する輪転機 - Google Patents

組替え可能なユニットを有する輪転機

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JP2511354B2
JP2511354B2 JP4108111A JP10811192A JP2511354B2 JP 2511354 B2 JP2511354 B2 JP 2511354B2 JP 4108111 A JP4108111 A JP 4108111A JP 10811192 A JP10811192 A JP 10811192A JP 2511354 B2 JP2511354 B2 JP 2511354B2
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昌良 佐藤
慎二 川嶋
雄耕 富田
正 直井
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新聞などを印刷する
輪転機に関し、とりわけ、輪転機を構成する印刷ユニッ
ト及びまたは折畳ユニットの組替え、すなわち配置転換
及びまたは方向転換を可能にした輪転機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の新聞等印刷用輪転機の構成は、
「印刷工学便覧」(1983年7月20日1版2刷、技
報堂出版株式会社発行)の第889頁、図−5.13に
示す配置のものが公知である。
【0003】前記図−5.13に示される新聞印刷用輪
転機の各部構成は、「最新の新聞製作主要機材」(昭和
61年5月17日社団法人日本新聞協会発行)の第33
5頁に記載の図に比較的詳細に示されており、それと同
一の図を本明細書に添付する図12で示す。
【0004】図12で示す新聞印刷用輪転機は、基礎台
1と機械台4との間に並設された複数の給紙ユニット2
1、21、21、21と、前記機械台4上に並設された
複数の印刷ユニット22、22、22、22と、それら
の印刷ユニットと同じ機械台4上に並設された通常単数
の折畳ユニット23と、最上段のレールフレーム24上
に設けたベイウインドー装置24aとによって構成さ
れ、とりわけ、前記印刷ユニットと折畳ユニットは、機
械台4上の各所定の位置に並列して設けられ、その配置
は固定的である。
【0005】更に、前記印刷ユニット22は、一般に、
墨刷り又は墨刷りプラススポット一色補刷りを行う単色
刷りユニット22a、22a、22a、22aと、一般
に、墨(ブラック)、紅(マゼンダ)、黄(イエロー)
及び藍(シアン)の4色刷りを行う多色刷りユニット2
2bとを含み、前記ベイウインドー装置24aは、多色
刷りユニット22bによって印刷された走行紙Wを新聞
の適宜な頁に配するために、他の単色刷りユニットによ
って印刷された複数の走行紙W、W、Wとの重ね合わせ
順を変更する目的で多数のターンバーとガイドローラー
とを適宜に配置するものである。
【0006】なお、走行紙Wの走行経路順からみた場合
に、前記多色刷りユニット22bには、給紙ユニット2
1から直接走行紙Wが供給されず、ある単色刷りユニッ
トで既に墨刷り印刷を施された走行紙Wが供給されて更
に色刷りが施されるので、双方の関係は直列的配置とみ
られるが、場所的には、多色刷りユニット22bもま
た、通常、他の単色刷りユニット22aと共通の機械台
4上に並列して設けられ、その配置は固定的である。
【0007】他方において、多色刷りユニット22bに
隣接する単色刷りユニット22aのみは、走行紙Wを前
記多色刷りユニット22bへ供給する関係上、他の単色
刷りユニットより一段高い位置に配置されている。
【0008】かかる構成において、各給紙ユニット2
1、21、21、21から引き出された各走行紙W、
W、W、Wは、前記各単色刷りユニット22a、22
a、22a、22aで印刷を施され、ある単色刷りユニ
ットで印刷された走行紙Wは更に多色刷りユニット22
bを経由して多色刷りを施された後、すべての走行紙が
多数のターンバーとガイドローラーとから成るベイウイ
ンドー装置24aを経由して、折畳ユニット23まで案
内され、そこで他の走行紙と重ね合わされ、切断、折畳
まれ、製品として排出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、多色刷りユニット22bで印刷された多色刷り走
行紙Wを新聞の任意の頁に配するには、他の複数の単色
刷りユニット22a、22a、22aで印刷された単色
刷り走行紙W、W、W中の任意の重なり順位に、前記多
色刷り走行紙Wを挿入させることを要し、それを可能な
らしめるものが前記ベイウインドー装置24aであっ
た。
【0010】しかしながら、前記ベイウインドー装置2
4aは、図12で示すように、極めて多数のターンバー
とガイドローラーとをレールフレーム24上の広域にわ
たって配置するため、機械が大型化するばかりでなく、
各走行紙の紙通し順路が多岐にわたって複雑であり、作
業員の紙通しに要する労力負担が極めて大きく、かつ、
作業ミスによる損紙の発生が多く不経済であった。
【0011】他方において、印刷ユニットや折畳ユニッ
トの修理や保守点検の作業において従来は、作業員が、
固定的に配置された狭い各ユニットの機械間で作業を実
施するため、無理な姿勢などを強いられて時間と手間が
かかり、安全面でも終始気を使うなどの負担があった。
【0012】この発明の目的は、新聞などを印刷する輪
転機において、折畳ユニットへ導入される各走行紙の重
なり順位を任意に変更し得る手段を新しく開発すること
によって、それを著しく簡素化し、輪転機全体の小型軽
量化を進め、更に、各ユニットの故障、保守点検、清掃
を確実迅速かつ容易に行うことができ、作業効率を高め
得べき輪転機を提供することである。
【0013】この発明は、前記の課題を解決するため
に、折畳ユニットと複数の印刷ユニットをフロア上の印
刷稼働ラインに沿った所定の稼働位置に並設した輪転機
において、 (1)前記ユニットの少なくともつに付設した移動手
段と、当該ユニットを前記印刷稼働ラインに沿った移動
元の稼働位置と移動先の稼働位置との間で移動させるた
めに少なくともこれら2つの位置を連絡する前記フロア
上の移動案内手段とを備え、当該ユニットの移動手段と
移動案内手段による移動によって印刷稼働ライン上にお
ける当該ユニットの配置転換を可能にしたこと、また
は、 (2)前記ユニットの少なくとも1つに付設した移動手
段と、当該ユニットをその稼働位置と印刷稼働ライン外
に設けた向き換え位置との間で移動させるために少なく
ともこれら2つの位置を連絡する前記フロア上の移動案
内手段と、前記向き換え位置に設けた当該ユニットの向
きを180°方向転換する向き換え手段とを備え、当該
ユニットの移動手段と移動案内手段による移動と向き換
え手段による180°方向転換との複合動作で稼働位置
における当該ユニットの向きの180°方向転換を可能
にしたこと、または、 (3)前記ユニットの少なくともつに付設した移動手
段と、当該ユニットを前記印刷稼働ラインに沿った移動
元の稼働位置と移動先の稼働位置と印刷稼働ライン外に
設けた向き換え位置との間で移動させるために少なくと
もこれら3つの位置を連絡する前記フロア上の移動案内
手段と、前記向き換え位置に設けた当該ユニットの向き
を180°方向転換する向き換え手段とを備え、当該ユ
ニットの移動手段と移動案内手段による移動と向き換え
手段による180°方向転換との複合動作で印刷稼働ラ
イン上における当該ユニットの配置転換と180°方向
転換とを可能にしたこと、(4)上記の構成を採用することによって、折畳ユニッ
トに集められるそれぞれ印刷された複数の走行紙の重な
りの順序及びまたは紙面の表裏の変更を可能にしたこ
と、 を特徴とする輪転機を設けるものである。
【0014】前記印刷ユニットと折畳ユニットのうち、
移動可能なユニットの幅を同一乃至略同一に作成する。
【0015】前記移動可能なユニットは、印刷ユニット
及びまたは折畳ユニットである場合が含まれ、更に、前
記印刷ユニットは、単色刷りユニット及びまたは多色刷
りユニットを含む。
【0016】
【作用】移動可能な少なくともつのユニットを移動元
の稼働位置から移動先の稼働位置に移動させれば、輪転
機における印刷ユニット及びまたは折畳ユニットの配列
を変更することができる。複数の移動可能なユニットの
幅が同一乃至略同一であれば、これらのユニットの入れ
替えによる配列の変更は一層円滑に達成される。
【0017】移動可能な少なくとも1つのユニットをそ
の稼働位置から印刷稼働ライン外に設けた向き換え位置
に移動させて、その向き換え位置の向き換え手段で当該
ユニットの向きを180°方向転換させ、当初の稼働位
置に当該ユニットを戻せば、当該ユニットの稼働位置に
おける向きを逆向きに転換することができる。
【0018】このような印刷ユニット及びまたは折畳ユ
ニットの組替え、すなわち、配置転換及びまたは方向転
換は、従来の輪転機に備えられていたベイウインドー装
置の機能、すなわち、複数の走行紙の重なり順位の変
更、つまり、特定の印刷面を任意の頁に組み替える機能
を代行することができる。
【0019】他方において、稼動中の印刷ユニットまた
は折畳ユニットのどれかに故障が生じた場合に、それを
輪転機の配列から除外して、それに代って、整備が完了
している予備のユニットと交換することができる。
【0020】故障または保守点検もしくは清掃を要する
ユニットは、それを輪転機の配列から除外して、修理条
件の整った整備工場等に搬出して整備作業を行うことが
できる。
【0021】
【実施例】まず、図2は、この発明による輪転機の一実
施例を示す正面図であり、この図2において、機械台4
は、基礎台1上に立てられた複数のY型の機脚2の上端
間に架設され、各機脚2は巻取紙14を装架した給紙ユ
ニット3の骨格をそれぞれ形成する一方、前記機械台4
の上面に形成された同一レベルのフロア4a上に印刷ユ
ニット5と折畳ユニット6とを並列的に配置する。
【0022】本発明に使用される前記印刷ユニット5と
折畳ユニット6の配置は、従来型のそれらのように機械
台4上に固定的でなく、組替え可能であって、各ユニッ
トの下面部には、例えば車輪などによる移動手段7が設
けられ、その移動手段は、図1及び図3で示すように、
機械台4上のフロア4aに敷設された例えばレールなど
による移動案内手段9上に載置され、各印刷ユニット5
及びまたは折畳ユニット6は、人力により、または、図
示しない駆動手段によって、移動案内手段9のレールに
沿って移動することができる。
【0023】図1及び図3において、前記移動案内手段
9の例えばレールは、少くともユニット2台分を載せる
長さをもった1本の幹線9aと、その幹線から分岐した
複数の支線9b、9b、9b、9bとからなり、それら
の支線の先端部は、輪転機における印刷ユニット5及び
または折畳ユニット6の各稼動位置にそれぞれ達してい
る。
【0024】従って、図1で示すように、各印刷ユニッ
ト5及びまたは折畳ユニット6を、それぞれの支線9b
から幹線9a上へ移動させた後、所望の別の支線9bへ
配置転換することができる。それ故、各ユニットの大き
さ、とりわけ幅をなるべく同一乃至略同一に作成するこ
とが望ましい。
【0025】他方において、前記移動案内手段9の幹線
9aの一端部に、ユニットの向きを換える向き換え手段
例えばT型分岐部9cを配設し、このT型分岐部9cを
利用すれば、前記各印刷ユニット5及びまたは折畳ユニ
ット6の向きを180°方向転換することが可能であ
る。なお、この向き換え手段は、幹線9a上に設けた回
転変位可能な円盤9dによっても達成することができ
る。また、前記T型分岐部9cは、図示しない整備工場
に達する引込線と連結させることもできる。
【0026】このような配置転換及びまたは方向転換を
完了して所定の稼動位置に組み込まれた各印刷ユニット
5及びまたは折畳ユニット6は、定位置への固定手段8
によってフロア4a上に不動に固定される。
【0027】前記各印刷ユニット5及びまたは折畳ユニ
ット6の稼動は、各ユニットごとに独立した駆動モータ
ー(図示せず)を備えるとともに、電気供給用の配線、
及び、インキ、潤滑油、空気圧等の供給用配管類の端部
と、図示しない主配線及び主配管の間をそれぞれコネク
タを介して接離自在に連結することにより達せられる。
【0028】各ユニットを稼動する動力を導入する手段
として、外部からの図示しない駆動主軸に対して係脱可
能なクラッチ機構を介在させて行うことも可能であり、
また、印刷インキや潤滑油は、各ユニット内に備えつけ
たタンク及び送給手段により、それぞれ独立して賄うこ
ともまた可能である。
【0029】図2において、レールフレーム10は、機
械台4上に立てた機脚13、13の上端間に架設され、
そのレールフレーム10には、必要最少限のガイドロー
ラー11とターンバー12とが配設され、それらによっ
て、走行紙15の紙通し経路が形成される。なお、紙通
し経路は、上流の印刷ユニット5の固定位置に従って決
められる。
【0030】なお、各印刷ユニット5の上端部にガイド
ローラー11とターンバー12を一体に組み込むこと、
及び、折畳ユニット6上のガイドローラーを折畳ユニッ
ト6の上端部に一体化して組み込むことも可能であり、
それらによって、レールフレーム10の省略が達成され
る。
【0031】次に、この発明による輪転機の作動を説明
する。まず、印刷の開始前に、印刷物の頁建、多色刷り
頁の挿入場所などの印刷仕様に対応したユニットの配列
にするために、移動を要するユニットの固定をフロア4
aから解除するために固定手段8を取り外すとともに、
配線や配管を主配線や主配管からコネクタを介して切り
離し、前記ユニットを移動可能な状態にする。
【0032】ユニットの配置転換をしたい場合には、そ
の対象となる少くとも2台のユニットを各支線9bから
いずれも幹線9a上へ搬出した後、各ユニットを所望の
働位置へ入れ替えて搬入する。
【0033】ユニットの180゜方向転換をしたい場合
には、その対象となる少くとも1台のユニットをその支
線9bから幹線9aを経由してT型分岐部9cの一側ま
で搬出した後、更にそのユニットをT型分岐部9cの他
側へ移動させ、その後、幹線9aを経由して支線9bへ
搬入する。
【0034】配置転換及びまたは方向転換を完了したユ
ニットは、まず、固定手段8によってフロア4a上に固
定されるとともに、コネクタ(図示せず)によって、配
線配管類を主配線主配管と接続し、次いで、給紙ユニッ
ト3の巻取紙14から引き出された走行紙15を紙通し
した後、更に、走行紙15をレールフレーム10のガイ
ドローラー11及びターンバー12に紙通しし、最後
に、その走行紙15を折畳ユニット6へ導入して、輪転
機が稼動可能となる。
【0035】故障、保守点検、清掃等のためにユニット
を搬出したい場合には、前記搬出の過程を経て、T型分
岐部9cから図示しない整備工場へ搬送する。
【0036】この発明による輪転機の作用によって、各
走行紙の重なり順が折畳ユニット6(F)上でどのよう
に変化するか、図4から図11によって、2つの印刷ユ
ニットP1、P2と、1つの折畳ユニットFとの組合わ
せ例によって順次以下に説明する。
【0037】まず、図4における各ユニットP1、P
2、Fの配列を基本位置と定め、その場合に生じた2枚
の走行紙W1、W2の重なり状態を基本的な重なり順と
する。
【0038】図5は、折畳ユニットFが基本位置にあ
り、かつ、2つの印刷ユニットP1、P2が図4に対し
て互いに配置転換されている場合を示し、その場合に
は、2枚の走行紙W1、W2の重なり順が図4に対して
互いに入れ変る。
【0039】図6は、折畳ユニットF、及び他方の印刷
ユニットP2が基本位置にあり、かつ、一方の印刷ユニ
ットP1の向きが図4に対して180°方向転換されて
いる場合を示し、その場合には、一方の走行紙W1が図
4に対して裏返しに重なり合う。ここで、符号Yは特定
印刷面を示し、P1’は印刷ユニットP1の逆向きを示
す。
【0040】図7は、折畳ユニットFが基本位置にあ
り、かつ、2つの印刷ユニットP1、P2が図4に対し
て互いに配置転換され、更に、一方の印刷ユニットP1
の向きが180°方向転換されている場合を示し、その
場合には、2枚の走行紙W1、W2の重なり順が図4に
対して互いに入れ変り、かつ、一方の走行紙W1が裏返
しに重なり合う。
【0041】図8は、2つの印刷ユニットP1、P2が
基本位置にあり、かつ、折畳ユニットFの向きが図4に
対して180°方向転換されている場合を示し、その場
合に走行紙は前記図7と同じ状態に重なり合う。
【0042】図9は、2つの印刷ユニットP1、P2が
図4に対して互いに配置転換され、かつ、折畳ユニット
Fの向きが図4に対して180°方向転換されている場
合を示し、その場合に、走行紙は前記図6と同じ状態に
重なり合う。
【0043】図10は、ユニットのすべてが図4と同じ
基本位置に配置され、かつ、一方の印刷ユニットP1か
ら排出される走行紙W1に表裏反転手段Xが挿設されて
いる場合を示し、その場合には、走行紙は前記図6及び
図9と同じ状態に重なり合う。
【0044】図11は、2つの印刷ユニットP1、P2
が図4に対して互いに配置転換され、かつ、一方の印刷
ユニットP1から排出される走行紙W1に表裏反転手段
Xが挿設されている場合を示し、その場合には、走行紙
は前記図7及び図8と同じ状態に重なり合う。
【0045】この発明は、上記の実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲を逸脱しないあらゆる設計
上の改変に及ぶものである。
【0046】
【発明の効果】この発明は、輪転機を構成する印刷ユニ
ット及びまたは折畳ユニットを組み替え可能すなわち、
配置転換及びまたは方向転換が可能であるように構成し
たため、折畳ユニットに導入される各走行紙の重なり順
及びまたは紙面の表裏を任意に変更することが可能と
なったので、従来のような極めて多数のガイドローラー
とターンバーとを要する占有空間の巨大なベイウインド
ー装置を省略することができ、それに伴なって、紙通し
経路もまた簡単明瞭になって作業ミスを起こすおそれが
少くなり、かつ、輪転機の機構を著しく簡素化すること
ができ、また、輪転機全体の小型軽量化を進めることが
できるようになった。
【0047】更に、この発明は、上述したように各ユニ
ットの組み替えを可能にしたので、故障または保守点検
もしくは清掃等を要するユニットは、それを輪転機の配
列から除外して、修理条件の整った整備工場等に搬出し
て整備作業を行うことができるので、作業の効率が高ま
り、故障の復旧が比較的容易かつ迅速であり、また、作
業員の安全をより一層確保することができるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による輪転機の要部を概略的に示す斜
視図、
【図2】この発明による輪転機の一実施例を概略的に示
す正面図、
【図3】図1の平面図、
【図4】2つの印刷ユニットP1、P2と、1つの折畳
ユニットFとの組合わせ例において、前記ユニットのす
べてを基本的に配置した場合における2枚の走行紙W
1、W2の基本的な重なり順を示す説明図、
【図5】図4と同じ組合わせ例において、折畳ユニット
Fを基本位置とし、2つの印刷ユニットP1、P2を図
4に対して互いに配置転換した場合に、2枚の走行紙W
1、W2の重なり順が図4に対して互いに入れ変った状
態を示す説明図、
【図6】図4と同じ組合わせ例において、折畳ユニット
F及び他方の印刷ユニットP2を基本位置に配置し、一
方の印刷ユニットP1の向きを図4に対して180°方
向転換した場合に、一方の走行紙W1が図4に対して裏
返しに重なり合った状態を示す説明図。
【図7】図4と同じ組合わせ例において、折畳ユニット
Fを基本位置とし、2つの印刷ユニットP1、P2を図
4に対して互いに配置転換し、かつ、一方の印刷ユニッ
トP1の向きを180°方向転換した場合に、2枚の走
行紙W1、W2の重なり順が図4に対して互いに入れ変
り、かつ、一方の走行紙W1が裏返しに重なり合った状
態を示す説明図、
【図8】図4と同じ組合わせ例において、2つの印刷ユ
ニットP1、P2を基本位置に配置し、折畳ユニットF
の向きを図4に対して180°方向転換した場合に、図
7と同じ状態すなわち、2校の走行紙W1、W2の重な
り順が図4に対して互いに入れ変り、かつ、一方の走行
紙W1が裏返しに重なり合った状態を示す説明図、
【図9】図4と同じ組合わせ例において、2つの印刷ユ
ニットP1、P2を図4に対して互いに配置転換し、か
つ、折畳ユニットFの向きを図4に対して180°方向
転換した場合に、図6と同じ状態すなわち、一方の走行
紙W1が図4に対して裏返しに重なり合った状態を示す
説明図、
【図10】図4と同じ組合わせ例において、前記ユニッ
トのすべてを図4と同じ基本位置に配置し、一方の印刷
ユニットP1から排出される走行紙W1に表裏反転手段
Xを挿設した場合に、図6及び図9と同じ状態すなわ
ち、一方の走行紙W1が図4に対して裏返しに重なり合
った状態を示す説明図、
【図11】図4と同じ組合わせ例において、2つの印刷
ユニットP1、P2を図4に対して互いに配置転換し、
かつ、一方の印刷ユニットP1から排出される走行紙W
1に表裏反転手段Xを挿設した場合に、図7及び図8と
同じ状態すなわち、2枚の走行紙W1、W2の重なり順
が図4に対して互いに入れ変り、かつ、一方の走行紙W
1が裏返しに重なり合った状態を示す説明図、
【図12】従来の輪転機の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基礎台 2及び13 機脚 3、3、3、3 給紙ユニット 4 機械台 4a 機械台の上面に設けた同一レベルのフロア 5、5、5、5、P1、P2、P1’ 印刷ユニット 6及びF、F’ 折畳ユニット 7 車輪による移動手段 8 固定手段 9 レールによる移動案内手段 9a 幹線 9b、9b、9b、9b 支線 9c T型分岐部(向き換え手段兼整備工場への引込
線) 9c 回転変位可能な円盤(向き換え手段) 10 レールフレーム 11 ガイドローラー 12 ターンバー 13 機脚 14 巻取紙 15、W、W1、W2 走行紙 21 給紙ユニット 22 印刷ユニット 22a 単色刷りユニット 23b 多色刷りユニット 23 折畳ユニット 24 レールフレーム 24a ベイウインドー装置 X 走行紙の表裏反転手段 Y 特定印刷面

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折畳ユニットと複数の印刷ユニットをフ
    ロア上の印刷稼働ラインに沿った所定の稼働位置に並設
    した輪転機において、 前記ユニットの少なくともつに付設した移動手段と、 当該ユニットを前記印刷稼働ラインに沿った移動元の稼
    働位置と移動先の稼働位置との間で移動させるために少
    なくともこれら2つの位置を連絡する前記フロア上の移
    動案内手段と、 を備え、前記 移動手段と移動案内手段による当該ユニットの移動
    によって印刷稼働ライン上における当該ユニットの配置
    転換し、それによって前記折畳ユニットに集められる
    それぞれ印刷された複数の走行紙の重なりの順序及びま
    たは紙面の表裏の変更を可能にしたことを特徴とする輪
    転機。
  2. 【請求項2】 折畳ユニットと複数の印刷ユニットをフ
    ロア上の印刷稼働ラインに沿った所定の稼働位置に並設
    した輪転機において、 前記ユニットの少なくとも1つに付設した移動手段と、 当該ユニットをその稼働位置と印刷稼働ライン外に設け
    た向き換え位置との間で移動させるために少なくともこ
    れら2つの位置を連絡する前記フロア上の移動案内手段
    と、 前記向き換え位置に設けた当該ユニットの向きを180
    °方向転換する向き換え手段と、 を備え、 当該ユニットの移動手段と移動案内手段による移動と向
    き換え手段による180°方向転換との複合動作で稼働
    位置における当該ユニットの向きの180°方向転換を
    可能にし、それによって前記折畳ユニットに集められる
    それぞれ印刷された複数の走行紙の重なりの順序及びま
    たは紙面の表裏の変更を可能にしたことを特徴とする輪
    転機。
  3. 【請求項3】 折畳ユニットと複数の印刷ユニットをフ
    ロア上の印刷稼働ラインに沿った所定の稼働位置に並設
    した輪転機において、 前記ユニットの少なくともつに付設した移動手段と、 当該ユニットを前記印刷稼働ラインに沿った移動元の稼
    働位置と移動先の稼働位置と印刷稼働ライン外に設けた
    向き換え位置との間で移動させるために少なくともこれ
    ら3つの位置を連絡する前記フロア上の移動案内手段
    と、 前記向き換え位置に設けた当該ユニットの向きを180
    °方向転換する向き換え手段と、 を備え、 当該ユニットの移動手段と移動案内手段による移動と向
    き換え手段による180°方向転換との複合動作で印刷
    稼働ライン上における当該ユニットの配置転換と180
    °方向転換とを可能にし、それによって前記折畳ユニッ
    トに集められるそれぞれ印刷された複数の走行紙の重な
    りの順序及びまたは紙面の表裏の変更を可能にしたこと
    を特徴とする輪転機。
  4. 【請求項4】 印刷ユニットと折畳ユニットのうち、移
    動可能なユニットの幅を同一乃至略同一にした請求項1
    または3に記載の輪転機。
  5. 【請求項5】 移動可能なユニットが印刷ユニットであ
    る請求項1、2、3または4に記載の輪転機。
  6. 【請求項6】 移動可能なユニットが折畳ユニットであ
    る請求項1、2、3または4に記載の輪転機。
  7. 【請求項7】 移動可能なユニットが印刷ユニットと折
    畳ユニットである請求項1、2、3または4に記載の輪
    転機。
  8. 【請求項8】 印刷ユニットが単色刷りユニットと多色
    刷りユニットとを含むものである請求項5または7に記
    載の輪転機。
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