JP2506643B2 - 前歴補正読取装置 - Google Patents
前歴補正読取装置Info
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- JP2506643B2 JP2506643B2 JP60233769A JP23376985A JP2506643B2 JP 2506643 B2 JP2506643 B2 JP 2506643B2 JP 60233769 A JP60233769 A JP 60233769A JP 23376985 A JP23376985 A JP 23376985A JP 2506643 B2 JP2506643 B2 JP 2506643B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はファクシミリ装置等における読取装置、より
詳細には、光応答性の悪いイメージセンサを用いた場合
でも副走査方向の解像度あるいは走査速度を向上せしめ
得るようにした前歴補正読取装置に関する。
詳細には、光応答性の悪いイメージセンサを用いた場合
でも副走査方向の解像度あるいは走査速度を向上せしめ
得るようにした前歴補正読取装置に関する。
従来の技術 従来のこの種の読取装置は、第5図に示すように、イ
メージセンサ1、増幅器2、比較器3、レンズ4、光源
5および原稿6等を有して成り、光源5によって原稿6
が照射され、その反射光がレンズ4を介してイメージセ
ンサ1上に結像する。
メージセンサ1、増幅器2、比較器3、レンズ4、光源
5および原稿6等を有して成り、光源5によって原稿6
が照射され、その反射光がレンズ4を介してイメージセ
ンサ1上に結像する。
そのイメージセンサ1上には、起電力、抵抗値、蓄積
電荷量等が光量によって変化する所謂感光素子が、一列
あるいは複数列主走査方向に線状に配設されていて、こ
れら各感光素子の光電変換出力信号を順次電子的に切換
えて取出すことで主走査を行う。
電荷量等が光量によって変化する所謂感光素子が、一列
あるいは複数列主走査方向に線状に配設されていて、こ
れら各感光素子の光電変換出力信号を順次電子的に切換
えて取出すことで主走査を行う。
また、原稿6、レンズ4あるいはイメージセンサ1を
機械的または光学的手段によって相対的に移動せしめる
ことで副走査を行う。
機械的または光学的手段によって相対的に移動せしめる
ことで副走査を行う。
前記イメージセンサ1からの光電変換出力信号は、増
幅器2に導かれて増幅され、これが光電変換出力Vsとし
て増幅器2から出力される。
幅器2に導かれて増幅され、これが光電変換出力Vsとし
て増幅器2から出力される。
この光電変換出力Vsの処理形態は、ファクシミリ信号
の伝送方式、つまりアナログ伝送方式かディジタル伝送
方式かによって異なる。
の伝送方式、つまりアナログ伝送方式かディジタル伝送
方式かによって異なる。
すなわち、アナログ伝送方式の場合には光電変換出力
Vsはそのまま変調器へ導かれ、ディジタル伝送方式の場
合には、A/D(アナログ/ディジタル)変換器を介して
量子化され、場合によっては、更に符号化されて伝送さ
れる。
Vsはそのまま変調器へ導かれ、ディジタル伝送方式の場
合には、A/D(アナログ/ディジタル)変換器を介して
量子化され、場合によっては、更に符号化されて伝送さ
れる。
第5図の従来例では、前記ディジタル伝送方式による
場合を示したもので、A/D変換は最も単純な2値化(1
ビット量子化)を行う場合の例を示している。つまり、
第5図において、前記光電変換出力Vsは比較器3の基準
電圧Vr(スライスレベル)で2値量子化され、これが出
力端子eより2値量子化信号として出力される。
場合を示したもので、A/D変換は最も単純な2値化(1
ビット量子化)を行う場合の例を示している。つまり、
第5図において、前記光電変換出力Vsは比較器3の基準
電圧Vr(スライスレベル)で2値量子化され、これが出
力端子eより2値量子化信号として出力される。
これを更に説明すると、イメージセンサ1として、例
えばcdsイメージセンサ等、所謂光応答性の遅いイメー
ジセンサを用いた場合、第6図Aに示すように、光電変
換出力Vsの立上り、立下り変化は緩やかになる。それが
ため、走査周期をτとした場合、その立上り時間あるい
は立下り時間は走査周期τ以下になってしまう。
えばcdsイメージセンサ等、所謂光応答性の遅いイメー
ジセンサを用いた場合、第6図Aに示すように、光電変
換出力Vsの立上り、立下り変化は緩やかになる。それが
ため、走査周期をτとした場合、その立上り時間あるい
は立下り時間は走査周期τ以下になってしまう。
そこで、同図Aのように、約50%値にスライスレベル
を固定化して、2値量子化を行っている。
を固定化して、2値量子化を行っている。
このような手段により、従来装置では、第6図Bに示
すようなほぼ原画情報を保持した状況で、2値量子化信
号を得ている。
すようなほぼ原画情報を保持した状況で、2値量子化信
号を得ている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この種従来の手段によっても、なおイ
メージセンサの光応答性の遅いことに起因して、原稿の
反射率に応じた光電変換出力レベルになるまでに時間が
かかるため、副走査方向の解像度の劣化乃至は画質の劣
化を伴ったり、あるいはこれに起因する走査速度の限界
があった。
メージセンサの光応答性の遅いことに起因して、原稿の
反射率に応じた光電変換出力レベルになるまでに時間が
かかるため、副走査方向の解像度の劣化乃至は画質の劣
化を伴ったり、あるいはこれに起因する走査速度の限界
があった。
この解像度乃至は画質の劣化は、高速走査を行う程顕
著に現れる。その具体的な一例を第7図A、Bに示す。
著に現れる。その具体的な一例を第7図A、Bに示す。
第7図A、Bは、走査速度を2倍、すなわち、走査周
期をτ/2とした場合の第6図A、Bに対応する波形であ
る。同図から明らかなように、この場合は、走査周期を
τとした場合より、画情報に対する光電変換出力の立上
り、立下りが一段と悪く、細い信号(画情報)は失われ
てしまう。従って、2値量子化信号出力も第7図Bに示
す如く、原画情報(第6図B参照)に程遠い波形となっ
てしまい、解像度乃至は画質の劣化が甚だしいことが理
解できる。
期をτ/2とした場合の第6図A、Bに対応する波形であ
る。同図から明らかなように、この場合は、走査周期を
τとした場合より、画情報に対する光電変換出力の立上
り、立下りが一段と悪く、細い信号(画情報)は失われ
てしまう。従って、2値量子化信号出力も第7図Bに示
す如く、原画情報(第6図B参照)に程遠い波形となっ
てしまい、解像度乃至は画質の劣化が甚だしいことが理
解できる。
また、第7図A、Bから、走査速度を上げれば上げる
程、細い信号が失われることが明らかであって、走査速
度に限界があること、つまり一定の走査周期τで走査を
しない限り原画情報に近い2値量子化信号出力が得られ
ないのである。
程、細い信号が失われることが明らかであって、走査速
度に限界があること、つまり一定の走査周期τで走査を
しない限り原画情報に近い2値量子化信号出力が得られ
ないのである。
そこで、本発明は、上述したような事情に鑑みなされ
たもので、光応答性の悪いイメージセンサを用いた場合
でも、副走査方向の解像度乃至は画質を劣化することな
く、かつ高速走査を行い得るようにした前歴補正読取装
置を提供することを目的としたものである。
たもので、光応答性の悪いイメージセンサを用いた場合
でも、副走査方向の解像度乃至は画質を劣化することな
く、かつ高速走査を行い得るようにした前歴補正読取装
置を提供することを目的としたものである。
課題を解決するための手段 前記の目的を達成するため、本発明の前歴補正読取装
置は、既に走査を行った過去の走査線の対応する各感光
素子の光電変換情報(画情報)をバッファメモリに蓄積
する手段と、このバッファメモリから出力される前記過
去の画情報と現在の走査線情報とに基づいて、現在の走
査線の各感光素子の光電変換(画情報)出力の重みづけ
をする手段とを備えたことを特徴とする。
置は、既に走査を行った過去の走査線の対応する各感光
素子の光電変換情報(画情報)をバッファメモリに蓄積
する手段と、このバッファメモリから出力される前記過
去の画情報と現在の走査線情報とに基づいて、現在の走
査線の各感光素子の光電変換(画情報)出力の重みづけ
をする手段とを備えたことを特徴とする。
作用 上述した構成により、現在の走査線の各感光素子の光
電変換出力は、バッファメモリ内の過去の走査線情報と
現在の走査線情報とに基づいて決定された光電変換出力
レベルに対して量子化が行われる。
電変換出力は、バッファメモリ内の過去の走査線情報と
現在の走査線情報とに基づいて決定された光電変換出力
レベルに対して量子化が行われる。
従って、原画情報に忠実な2値量子化信号が得られ、
解像度乃至は画質の向上と走査速度の向上が可能とな
る。
解像度乃至は画質の向上と走査速度の向上が可能とな
る。
実施例 ファクシミリ装置等の読取装置における前歴補正の手
法として、量子化レベルを制御する方法と出力レベルを
制御する方法とが考えられる。
法として、量子化レベルを制御する方法と出力レベルを
制御する方法とが考えられる。
第1図は量子化レベルの制御により、前歴補正が実行
される読取装置の概略的ブロック図で、同図中、1、
2、4、5、6は第5図の構成部材と同様につき同一符
号を付して示してある。11は増幅器2からのアナログ情
報をディジタル情報に変換するA/D変換器、12は既に走
査を行った過去の走査線の対応する各感光素子の光電変
換情報(以下、過去の走査線情報という。)bと、現在
の走査線の対応する各感光素子の光電変換情報(以下、
現在の走査線情報という。)aとを比較し、両情報a、
bの大、小を判定する比較器、13は過去の走査線情報b
を蓄積するためのバッファメモリ回路(以下、記憶回路
という。)、14は比較器12からの大、小比較判定出力信
号(以下、単に判定出力信号という。)cにより現在の
走査線情報aの2値量子化判定を行い、この判定結果、
つまり2値量子化された出力信号(以下、2値量子化信
号という。)dを出力端子eに出力する2値化エンコー
ダである。
される読取装置の概略的ブロック図で、同図中、1、
2、4、5、6は第5図の構成部材と同様につき同一符
号を付して示してある。11は増幅器2からのアナログ情
報をディジタル情報に変換するA/D変換器、12は既に走
査を行った過去の走査線の対応する各感光素子の光電変
換情報(以下、過去の走査線情報という。)bと、現在
の走査線の対応する各感光素子の光電変換情報(以下、
現在の走査線情報という。)aとを比較し、両情報a、
bの大、小を判定する比較器、13は過去の走査線情報b
を蓄積するためのバッファメモリ回路(以下、記憶回路
という。)、14は比較器12からの大、小比較判定出力信
号(以下、単に判定出力信号という。)cにより現在の
走査線情報aの2値量子化判定を行い、この判定結果、
つまり2値量子化された出力信号(以下、2値量子化信
号という。)dを出力端子eに出力する2値化エンコー
ダである。
次に、その動作を説明するに、光源5によって照射さ
れた原稿6の反射光は、レンズ4を介してイメージセン
サ1(例えばcdsイメージセンサ)で各感光素子毎に光
電変換され、これが増幅器2で増幅された後、A/D変換
器11によりディジタル信号(現在の走査線情報)aに変
換される。この信号aは、例えば4ビットの多値ディジ
タル信号で表わされ、1画素当り16階調の表現が可能で
ある。
れた原稿6の反射光は、レンズ4を介してイメージセン
サ1(例えばcdsイメージセンサ)で各感光素子毎に光
電変換され、これが増幅器2で増幅された後、A/D変換
器11によりディジタル信号(現在の走査線情報)aに変
換される。この信号aは、例えば4ビットの多値ディジ
タル信号で表わされ、1画素当り16階調の表現が可能で
ある。
そこで、このディジタル化された現在の走査線情報a
は、2値化エンコーダ14に入力されることは勿論、比較
器12に入力されると同時に記憶回路13に格納される。
尚、記憶回路13に格納される現在の走査線情報aは、次
の走査線情報が格納されたときに、過去の走査線情報b
として使用される。
は、2値化エンコーダ14に入力されることは勿論、比較
器12に入力されると同時に記憶回路13に格納される。
尚、記憶回路13に格納される現在の走査線情報aは、次
の走査線情報が格納されたときに、過去の走査線情報b
として使用される。
つまり、前記記憶回路13に現在の走査線情報aが入力
されると同時に、該記憶回路13から過去の走査線情報b
が読出されてこれが前記比較供給12に入力される。
されると同時に、該記憶回路13から過去の走査線情報b
が読出されてこれが前記比較供給12に入力される。
ここで、比較器12は、前記画情報a、bの比較判定を
行い、その判定結果である判定出力信号cを2値化エン
コーダ14に対して出力する。
行い、その判定結果である判定出力信号cを2値化エン
コーダ14に対して出力する。
例えば、この判定出力信号cの値は、比較器12の内部
に設けられたエンコーダ(図示せず)によりa<bのと
きにはc=1011(2値)=11、a=bのときにはc=10
00(2値)=8、a>bのときにはc=0101(2値)=
5が出力されるようになっている。そして、この判定出
力信号cは、表1に示されるように両画情報a、bの比
較結果により上、下に変動するものであって、現在の走
査線aを2値化するためのスライスレベルとなる。
に設けられたエンコーダ(図示せず)によりa<bのと
きにはc=1011(2値)=11、a=bのときにはc=10
00(2値)=8、a>bのときにはc=0101(2値)=
5が出力されるようになっている。そして、この判定出
力信号cは、表1に示されるように両画情報a、bの比
較結果により上、下に変動するものであって、現在の走
査線aを2値化するためのスライスレベルとなる。
つまり、a<bの場合には、判定出力信号c(2値化
エンコーダ14のスライスレベル)は約69%に決定され
る。また、a>bの場合には、約31%に決定される。
エンコーダ14のスライスレベル)は約69%に決定され
る。また、a>bの場合には、約31%に決定される。
2値化エンコーダ14では、このようにして決定された
判定出力信号c(スライスレベル)を、当該エンコーダ
14に入力される現在の走査線情報aの2値量子化レベル
として、当該情報aを2値量子化する。
判定出力信号c(スライスレベル)を、当該エンコーダ
14に入力される現在の走査線情報aの2値量子化レベル
として、当該情報aを2値量子化する。
つまり、この実施例では、現在の走査線情報aと過去
の走査線情報bとの大、小比較判定によって逐次決定さ
れるスライスレベル(判定出力信号c)を、現在の走査
線情報aの量子化レベルとしたものである。
の走査線情報bとの大、小比較判定によって逐次決定さ
れるスライスレベル(判定出力信号c)を、現在の走査
線情報aの量子化レベルとしたものである。
第2図A、Bは、ある特定の感光素子に着目した副走
査方向の画情報変化と光電変換出力との関係を示した波
形図である。
査方向の画情報変化と光電変換出力との関係を示した波
形図である。
第2図において、2値量子化を決定するサンプリング
点は、図の点線位置とした。そして、各サンプリング点
において、1つ前のサンプリング点における走査線情報
とが比較され、スライスレベルが順次決定されていく。
点は、図の点線位置とした。そして、各サンプリング点
において、1つ前のサンプリング点における走査線情報
とが比較され、スライスレベルが順次決定されていく。
同図A、Bより明らかな如く、スライスレベルがサン
プリング点でその値(69%、50%、31%)を変えながら
画情報に追従して動いて行くので、高速走査を行っても
原理情報を忠実に再現した2値量子化信号出力(同図B
参照)が得られる。
プリング点でその値(69%、50%、31%)を変えながら
画情報に追従して動いて行くので、高速走査を行っても
原理情報を忠実に再現した2値量子化信号出力(同図B
参照)が得られる。
第3図は出力レベルの制御により前歴補正を行う本発
明の実施例を示す概略的ブロック図で、同図中、第1図
と同一部分には同一符号を付して示してある。13は第1
の記憶手段としての記憶回路である。また、本実施例に
おいては、この記憶手段13から順次読み出される過去の
走査線情報と現在の走査線情報との出力レベルの差分を
各感光素子毎に算出する演算手段と、この演算手段から
得られた差分量に応じた複数の補正データを記憶する第
2の記憶手段と、イメージセンサから出力される光電変
換出力信号に対して毎回の走査毎に差分量の大小に応じ
た補正データを付加する手段を備えており、15は現在の
走査線情報aと過去の走査線情報bとを比較し、現在の
走査線情報aに表2による重み付けを補正後データfを
生成するエンコーダである。
明の実施例を示す概略的ブロック図で、同図中、第1図
と同一部分には同一符号を付して示してある。13は第1
の記憶手段としての記憶回路である。また、本実施例に
おいては、この記憶手段13から順次読み出される過去の
走査線情報と現在の走査線情報との出力レベルの差分を
各感光素子毎に算出する演算手段と、この演算手段から
得られた差分量に応じた複数の補正データを記憶する第
2の記憶手段と、イメージセンサから出力される光電変
換出力信号に対して毎回の走査毎に差分量の大小に応じ
た補正データを付加する手段を備えており、15は現在の
走査線情報aと過去の走査線情報bとを比較し、現在の
走査線情報aに表2による重み付けを補正後データfを
生成するエンコーダである。
本実施例では、量子化手段である2値化エンコーダ14
における2値化のスライスレベルを一定にしておいて、
現在の走査線情報aと過去の走査線情報bとにより、現
在の走査線情報aに表2に基づく重み付けを行い、この
重み付けされたデータ(補正後データf)を前記一定の
スライスレベルを有する2値化エンコーダ14で2値量子
化し、原画情報に忠実な2値量子化信号を出力端子eよ
り得ようとするものである。
における2値化のスライスレベルを一定にしておいて、
現在の走査線情報aと過去の走査線情報bとにより、現
在の走査線情報aに表2に基づく重み付けを行い、この
重み付けされたデータ(補正後データf)を前記一定の
スライスレベルを有する2値化エンコーダ14で2値量子
化し、原画情報に忠実な2値量子化信号を出力端子eよ
り得ようとするものである。
より具体的に説明するに、前記エンコーダ15では、現
在の走査線情報aと過去の走査線情報bとの変化の差
(a−b)を見て、この差(a−b)が0または±1の
値であれば、現在の走査線情報aをそのまま補正後デー
タfとして出力する。また、前記差(a−b)ga2の値
に変化している場合には、現在の走査線情報aに+1レ
ベルを足した値を補正後データfとして出力する。つま
り、画信号の増幅度の加減をディジタルで実行し、これ
を補正後データfの信号として出力している。
在の走査線情報aと過去の走査線情報bとの変化の差
(a−b)を見て、この差(a−b)が0または±1の
値であれば、現在の走査線情報aをそのまま補正後デー
タfとして出力する。また、前記差(a−b)ga2の値
に変化している場合には、現在の走査線情報aに+1レ
ベルを足した値を補正後データfとして出力する。つま
り、画信号の増幅度の加減をディジタルで実行し、これ
を補正後データfの信号として出力している。
2値化エンコーダ14では、前記補正後データfの信号
が当該エンコーダ14の一体値に設定されたスライスレベ
ルより大きいか小さいかを判定して、白1か黒0かを決
定することで2値量子化を行っている。
が当該エンコーダ14の一体値に設定されたスライスレベ
ルより大きいか小さいかを判定して、白1か黒0かを決
定することで2値量子化を行っている。
つまり、現在の走査線情報aに表2のように重み付け
を行えば、第2図Aに示した光電変換出力は、第4図A
に示すような補正後の画情報出力となり、一定のスライ
スレベル(50%)であっても、第4図Bに示すような2
値量子化信号の出力波形が得られる。
を行えば、第2図Aに示した光電変換出力は、第4図A
に示すような補正後の画情報出力となり、一定のスライ
スレベル(50%)であっても、第4図Bに示すような2
値量子化信号の出力波形が得られる。
尚、第4図Aにおいて、実線で示したものが重み付け
された所謂補正後の画情報出力であり、×印はサンプリ
ング点における補正後データfの値を示し、この値にな
ったとき、この情報がラッチされる。また、黒印は補正
前の2値量子化を決定するサンプリング点である。前記
差(a−b)が0または±1の変化しかない場合には、
黒印と×印とが重なって現われる。
された所謂補正後の画情報出力であり、×印はサンプリ
ング点における補正後データfの値を示し、この値にな
ったとき、この情報がラッチされる。また、黒印は補正
前の2値量子化を決定するサンプリング点である。前記
差(a−b)が0または±1の変化しかない場合には、
黒印と×印とが重なって現われる。
また、第4図Bの出力波形は、第2図Bと同様の波形
であって、このことからこの実施例でも、量子化レベル
の制御による前歴補正と同様の効果が得られることが理
解できる。
であって、このことからこの実施例でも、量子化レベル
の制御による前歴補正と同様の効果が得られることが理
解できる。
以上、この実施例では、過去の走査線情報aとして、
現在の走査線情報の直前の走査線情報(前走査線情報と
いう。)のみを使用した例について説明したが、さらに
前の走査線情報(前々走査線情報という。)を使用し
て、走査速度の高速化、動作の安定化を図ることもでき
る。
現在の走査線情報の直前の走査線情報(前走査線情報と
いう。)のみを使用した例について説明したが、さらに
前の走査線情報(前々走査線情報という。)を使用し
て、走査速度の高速化、動作の安定化を図ることもでき
る。
一般にイメージセンサの過渡時間のおよぶ範囲まで
は、走査線数を増加しても効果が得られる。
は、走査線数を増加しても効果が得られる。
また、この実施例は、2値量子化で説明したが、これ
に限定されるものではなく、多値量子化の場合にも適用
できる。
に限定されるものではなく、多値量子化の場合にも適用
できる。
発明の効果 以上、本発明はイメージセンサの過渡時間のおよび範
囲内において単数あるいは複数の走査線情報を過去の走
査線情報として記憶回路に記憶せしめ、この記憶情報と
現在の走査線情報とを比較した結果に基づいて、現在の
走査線情報に重み付けを行うことで量子化レベルを制御
するようにしたものであるから、1主走査周期内で閾値
レベルまで立ち上がり、または立ち下がることができな
い光応答性の悪いイメージセンサを用いた場合でも、比
較的簡単な回路構成で、高画質化および走査速度の高速
化を実現することができる。
囲内において単数あるいは複数の走査線情報を過去の走
査線情報として記憶回路に記憶せしめ、この記憶情報と
現在の走査線情報とを比較した結果に基づいて、現在の
走査線情報に重み付けを行うことで量子化レベルを制御
するようにしたものであるから、1主走査周期内で閾値
レベルまで立ち上がり、または立ち下がることができな
い光応答性の悪いイメージセンサを用いた場合でも、比
較的簡単な回路構成で、高画質化および走査速度の高速
化を実現することができる。
第1図は量子化レベルの制御により前歴補正が実行され
る読取装置の概略的ブロック図、第2図A、Bは第1図
の動作説明用波形図、第3図は本発明装置の実施例を示
す概略的ブロック図、第4図A、Bは第3図の動作説明
用波形図、第5図は従来の読取装置の概略的ブロック
図、第6図A、Bは第5図の動作説明用波形図、第7図
A、Bは第6図の問題点を説明するための波形図であ
る。 1……イメージセンサ、2……増幅器、4……レンズ、
5……光源、6……原稿、11……A/D変換器、12……比
較器、13……記憶回路、14……2値化エンコーダ、15…
…エンコーダ、a……現在の走査線情報、b……過去の
走査線情報、c……判定出力信号、d……量子化出力信
号、e……出力端子、f……補正後データ。
る読取装置の概略的ブロック図、第2図A、Bは第1図
の動作説明用波形図、第3図は本発明装置の実施例を示
す概略的ブロック図、第4図A、Bは第3図の動作説明
用波形図、第5図は従来の読取装置の概略的ブロック
図、第6図A、Bは第5図の動作説明用波形図、第7図
A、Bは第6図の問題点を説明するための波形図であ
る。 1……イメージセンサ、2……増幅器、4……レンズ、
5……光源、6……原稿、11……A/D変換器、12……比
較器、13……記憶回路、14……2値化エンコーダ、15…
…エンコーダ、a……現在の走査線情報、b……過去の
走査線情報、c……判定出力信号、d……量子化出力信
号、e……出力端子、f……補正後データ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 一雄 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松 下電送株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−179061(JP,A) 特開 昭54−146530(JP,A) 吹抜敬彦著、「FAX・OAのための 画像の信号処理」、(昭57−10−20)、 日刊工業新聞社、12頁1〜5行、23頁図 2.13(a)
Claims (1)
- 【請求項1】光源によって原稿を照射し、その反射光を
レンズを介して感光素子上に集光させる光学手段と、前
記感光素子が一列もしくは複数列に配列されたイメージ
センサと、このイメージセンサ上の各感光素子の光電変
換出力を順次電子的に切換えて主走査を行う主走査手段
と、前記原稿と前記イメージセンサとを相対的に移動せ
しめて副走査を行う副走査手段と、前記イメージセンサ
から出力される光電変換出力信号を量子化する量子化手
段と、この量子化手段に入力される前記光電変換出力信
号を順次記憶する第1の記憶手段と、この記憶手段から
順次読み出される過去の走査線情報と現在の走査線情報
との出力レベルの差分を前記各感光素子毎に算出する演
算手段と、この演算手段から得られた差分量に応じた複
数の補正データを記憶する第2の記憶手段と、前記イメ
ージセンサから出力される光電変換出力信号に対して毎
回の走査毎に前記差分量の大小に応じた補正データを付
加する手段とを具備する前歴補正読取装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60233769A JP2506643B2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 前歴補正読取装置 |
DE8686308072T DE3676784D1 (de) | 1985-10-18 | 1986-10-17 | Korrektur-/lesegeraet bezogen auf eine vorangegangene aufzeichnung. |
EP86308072A EP0220069B1 (en) | 1985-10-18 | 1986-10-17 | Past record correcting/reading apparatus |
US06/920,795 US4812667A (en) | 1985-10-18 | 1986-10-20 | Past record correcting/reading apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60233769A JP2506643B2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 前歴補正読取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6292677A JPS6292677A (ja) | 1987-04-28 |
JP2506643B2 true JP2506643B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=16960283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60233769A Expired - Lifetime JP2506643B2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 前歴補正読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506643B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5916316B2 (ja) * | 1978-05-09 | 1984-04-14 | 三菱電機株式会社 | 二値化回路 |
JPS58179061A (ja) * | 1982-04-14 | 1983-10-20 | Ricoh Co Ltd | 2値化装置 |
-
1985
- 1985-10-18 JP JP60233769A patent/JP2506643B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
吹抜敬彦著、「FAX・OAのための画像の信号処理」、(昭57−10−20)、日刊工業新聞社、12頁1〜5行、23頁図2.13(a) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6292677A (ja) | 1987-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |