JP2502998B2 - 耐水性に優れたインクジエツト記録用のシ−ト - Google Patents
耐水性に優れたインクジエツト記録用のシ−トInfo
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- jet recording
- water
- sheet
- ink
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5245—Macromolecular coatings characterised by the use of polymers containing cationic or anionic groups, e.g. mordants
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明はインクジエツト記録用のシートに関し、特に
インク吸収性に優れ、かつ著しく耐水性に優れたインク
ジエツト記録用のシートに関する。
インク吸収性に優れ、かつ著しく耐水性に優れたインク
ジエツト記録用のシートに関する。
B.従来の技術 インクジエツト記録方式は騒音が少いこと、カラー化
が容易であること、高速記録が可能であること等の理由
から、フアクシミリ、各種プリンター等への応用が進め
られている。従来、インクジエツト記録方式に使用され
る被記録材としては通常の紙が使用されてきた。しか
し、記録の高速化あるいは多色化などインクジエツト記
録機の性能向上に伴いインクジエツト記録用のシートに
対してもより高度な特性が要求されてきている。すなわ
ち第1にインクの吸収速度が大きいこと、第2にインク
ドツトの径が必要以上に大きくならないこと、第3にイ
ンクジエツト記録用のシート自体の耐水性が高いこと等
である。
が容易であること、高速記録が可能であること等の理由
から、フアクシミリ、各種プリンター等への応用が進め
られている。従来、インクジエツト記録方式に使用され
る被記録材としては通常の紙が使用されてきた。しか
し、記録の高速化あるいは多色化などインクジエツト記
録機の性能向上に伴いインクジエツト記録用のシートに
対してもより高度な特性が要求されてきている。すなわ
ち第1にインクの吸収速度が大きいこと、第2にインク
ドツトの径が必要以上に大きくならないこと、第3にイ
ンクジエツト記録用のシート自体の耐水性が高いこと等
である。
従来これらの要求を満たすため、水溶性のインクジエ
ツト用インクの吸収材として紙あるいは水溶性樹脂を用
いるなど種々の検討がなされているが、インク吸収速度
を大きくするとインクドツト径が必要以上に大きくなつ
たり、耐水性が著しく低くなる等の欠点があつた。
ツト用インクの吸収材として紙あるいは水溶性樹脂を用
いるなど種々の検討がなされているが、インク吸収速度
を大きくするとインクドツト径が必要以上に大きくなつ
たり、耐水性が著しく低くなる等の欠点があつた。
また、アニオン性親水基を有する水溶性高分子あるい
はカチオン性親水基を有する水溶性高分子をそれぞれ単
独で使用し、支持基体表面にこれらの被覆層を形成せし
める方法(特開昭60−171143号)も開示されているが、
この場合、耐水性がまだ十分でないという問題点があつ
た。
はカチオン性親水基を有する水溶性高分子をそれぞれ単
独で使用し、支持基体表面にこれらの被覆層を形成せし
める方法(特開昭60−171143号)も開示されているが、
この場合、耐水性がまだ十分でないという問題点があつ
た。
C.本発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、前記のような諸要求を満足させ、特
にインク吸収性と耐水性に優れたインクジエツト記録用
のシートを提供することにある。
にインク吸収性と耐水性に優れたインクジエツト記録用
のシートを提供することにある。
本発明の更にもう一つの目的は、スライドやOHP等の
光学機器により記録画像をスクリーン等へ投影すること
により観察に用いるもの、あるいはカラーデイスプレイ
等の透過光観測用に用いることのできる透明性にすぐれ
たインクジエツト記録用のシートを提供することにあ
る。
光学機器により記録画像をスクリーン等へ投影すること
により観察に用いるもの、あるいはカラーデイスプレイ
等の透過光観測用に用いることのできる透明性にすぐれ
たインクジエツト記録用のシートを提供することにあ
る。
D.問題点を解決するための手段 本発明者らは上記の問題点を解決し、上述の目的を達
成すべく鋭意検討した結果、支持基体に水溶性のカチオ
ン変性ポリビニルアルコールと水溶性のアニオン変性ポ
リビニルアルコールとを両イオン性基のモル比が1/4〜4
/1となる範囲で含有せしめる時はインク吸収性に優れか
つ著しく耐水性に優れたインクジエツト記録用のシート
が得られることを見出し本発明を完成するに到つた。
成すべく鋭意検討した結果、支持基体に水溶性のカチオ
ン変性ポリビニルアルコールと水溶性のアニオン変性ポ
リビニルアルコールとを両イオン性基のモル比が1/4〜4
/1となる範囲で含有せしめる時はインク吸収性に優れか
つ著しく耐水性に優れたインクジエツト記録用のシート
が得られることを見出し本発明を完成するに到つた。
本発明においては、水溶性のカチオン変性ポリビニル
アルコールと水溶性のアニオン変性ポリビニルアルコー
ル(以下ポリビニルアルコールをPVAと略記する)とを
組み合わせて用いる。
アルコールと水溶性のアニオン変性ポリビニルアルコー
ル(以下ポリビニルアルコールをPVAと略記する)とを
組み合わせて用いる。
上述の変性PVAは、一般に、カルボキシル基、スルホ
ン酸基、アンモニウム塩基を有するエチレン性不飽和単
量体とビニルエステルとの共重合体をけん化することに
よつて得ることができる。
ン酸基、アンモニウム塩基を有するエチレン性不飽和単
量体とビニルエステルとの共重合体をけん化することに
よつて得ることができる。
ここでカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量
体としては、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸モノ
メチル、アクリル酸、アクリル酸メチル、無水マレイン
酸などのエチレン性不飽和カルボン酸もしくはその塩、
もしくはその低級アルキルエステル、もしくは酸無水物
があげられる。
体としては、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸モノ
メチル、アクリル酸、アクリル酸メチル、無水マレイン
酸などのエチレン性不飽和カルボン酸もしくはその塩、
もしくはその低級アルキルエステル、もしくは酸無水物
があげられる。
またスルホン酸基を有するエチレン性不飽和単量体と
しては、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、N−
(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸等のエチレ
ン性不飽和スルホン酸もしくはその塩があげられる。
しては、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、N−
(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸等のエチレ
ン性不飽和スルホン酸もしくはその塩があげられる。
またアンモニウム塩基を有するエチレン性不飽和単量
体としては、具体的にはトリメチル−3−(1−(メ
タ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)アンモ
ニウムクロライド、トリメチル−3−(1−(メタ)ア
クリルアミド−1,1−ジメチルエチル)アンモニウムク
ロライド、トリメチル−3−(1−(メタ)アクリルア
ミドプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−N−メチルイミダゾールおよ
びこれらの4級化物等が挙げられる。
体としては、具体的にはトリメチル−3−(1−(メ
タ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)アンモ
ニウムクロライド、トリメチル−3−(1−(メタ)ア
クリルアミド−1,1−ジメチルエチル)アンモニウムク
ロライド、トリメチル−3−(1−(メタ)アクリルア
ミドプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−N−メチルイミダゾールおよ
びこれらの4級化物等が挙げられる。
変性PVA内のアニオンあるいはカチオン性基単位の含
有量は、0.1〜10モル%の範囲が好ましい。また目的に
応じて、更に他のエチレン性不飽和単量体を共重合せし
めることはなんらさしつかえない。この場合、他のエチ
レン性不飽和単量体単位の含有量は、得られる変性PVA
が水溶性であれば良く、イオン性基単位の含有量、けん
化度によつても異るが通常0.1〜10モル%の範囲が望ま
しい。
有量は、0.1〜10モル%の範囲が好ましい。また目的に
応じて、更に他のエチレン性不飽和単量体を共重合せし
めることはなんらさしつかえない。この場合、他のエチ
レン性不飽和単量体単位の含有量は、得られる変性PVA
が水溶性であれば良く、イオン性基単位の含有量、けん
化度によつても異るが通常0.1〜10モル%の範囲が望ま
しい。
変性PVAの酢酸ビニル単位のけん化度は、イオン性基
の含有量によつても異るが、水溶性であれば良く、通常
50〜100モル%、好ましくは70〜99モル%の範囲から選
ばれる。また変性PVAの重合度は特に制限はなく、目的
に応じて適宜選択されるが、通常100〜3000の範囲のも
のが使用される。
の含有量によつても異るが、水溶性であれば良く、通常
50〜100モル%、好ましくは70〜99モル%の範囲から選
ばれる。また変性PVAの重合度は特に制限はなく、目的
に応じて適宜選択されるが、通常100〜3000の範囲のも
のが使用される。
本発明において、カチオン性変性PVAとアニオン性変
性PVAとの使用比率は両イオン性基のモル比が1/4〜4/
1、好ましくは1/3〜3/1、更に好ましくは1/2〜2/1の範
囲から選ぶことが必要である。両イオン性基のモル比が
1/4〜4/1の範囲外である場合には十分な耐水性が得られ
ない。
性PVAとの使用比率は両イオン性基のモル比が1/4〜4/
1、好ましくは1/3〜3/1、更に好ましくは1/2〜2/1の範
囲から選ぶことが必要である。両イオン性基のモル比が
1/4〜4/1の範囲外である場合には十分な耐水性が得られ
ない。
本発明において用いられるカチオン性変性PVAとアニ
オン性変性PVAとの特性比率の組成物はそれらのみで使
用することもできるが、更に通常のPVA、ポリアクリル
アミド、でん粉、セルロース誘導体等の水溶性高分子、
SBRラテツクス、NBRラテツクス、酢酸ビニル系エマルジ
ヨン、エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジヨン、
(メタ)アクリルエステル系エマルジヨン、塩化ビニル
系エマルジヨン等の水分散性樹脂を併用することもでき
る。併用割合としては、イオン性基を有する水溶性PVA
組成物100重量部に対して、50重量%以下、好ましくは2
0重量%以下で使用される。
オン性変性PVAとの特性比率の組成物はそれらのみで使
用することもできるが、更に通常のPVA、ポリアクリル
アミド、でん粉、セルロース誘導体等の水溶性高分子、
SBRラテツクス、NBRラテツクス、酢酸ビニル系エマルジ
ヨン、エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジヨン、
(メタ)アクリルエステル系エマルジヨン、塩化ビニル
系エマルジヨン等の水分散性樹脂を併用することもでき
る。併用割合としては、イオン性基を有する水溶性PVA
組成物100重量部に対して、50重量%以下、好ましくは2
0重量%以下で使用される。
また本発明において用いられるイオン性基を有する水
溶性PVA組成物は、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ
土、ゼオライト、炭酸カルシウム、アルミナ酸化亜鉛、
サチンホワイト等の充填材と併用して使用することもで
きる。この場合の併用割合としては透明性にすぐれた記
録シートとそれ以外の場合とで異なるが、通常本発明の
イオン性基を有する水溶性PVA組成物/充填材が重量比
で1/100〜100/1、好ましくは5/100〜100/5の範囲から選
ばれる。
溶性PVA組成物は、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ
土、ゼオライト、炭酸カルシウム、アルミナ酸化亜鉛、
サチンホワイト等の充填材と併用して使用することもで
きる。この場合の併用割合としては透明性にすぐれた記
録シートとそれ以外の場合とで異なるが、通常本発明の
イオン性基を有する水溶性PVA組成物/充填材が重量比
で1/100〜100/1、好ましくは5/100〜100/5の範囲から選
ばれる。
本発明において用いられるイオン性基を有する水溶性
PVA組成物は、それ自体インク吸収性に優れているため
インク吸収層として使用することもできるが、他のイン
ク吸収性材料よりなるインク吸収層の上に該組成物より
なる層を形成せしめ耐水性層として使用することもでき
る。
PVA組成物は、それ自体インク吸収性に優れているため
インク吸収層として使用することもできるが、他のイン
ク吸収性材料よりなるインク吸収層の上に該組成物より
なる層を形成せしめ耐水性層として使用することもでき
る。
本発明で用いられる支持基体としては、透明性、不透
明性の従来公知の支持基体がいずれも使用できる。透明
性支持基体としては例えばポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、酢酸
セルロース、ポリカーボネート、ポリイミド、セロハ
ン、セルロイド等のフイルム、シートあるいは透明性の
高い紙等が挙げられる。不透明性支持基体としては例え
ば一般の紙、顔料コート紙、布、木材、金属板、合成
紙、不透明化処理した合成樹脂系フイルムあるいはシー
ト等が挙げられる。
明性の従来公知の支持基体がいずれも使用できる。透明
性支持基体としては例えばポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、酢酸
セルロース、ポリカーボネート、ポリイミド、セロハ
ン、セルロイド等のフイルム、シートあるいは透明性の
高い紙等が挙げられる。不透明性支持基体としては例え
ば一般の紙、顔料コート紙、布、木材、金属板、合成
紙、不透明化処理した合成樹脂系フイルムあるいはシー
ト等が挙げられる。
本発明の目的の一つである透明性にすぐれたインクジ
エツト記録用のシートの場合には透明性支持基体が用い
られる。
エツト記録用のシートの場合には透明性支持基体が用い
られる。
本発明において支持基体にカチオン性変性PVAとアニ
オン性変性PVAとの特定比率の組成物を含有せしめる方
法としては上述の組成物の水溶液またはこれと他の水溶
性または水分散性樹脂あるいは充填材との混合物水溶液
あるいは水分散液をサイズプレス、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、バーコーター、ブレードコーター
等通常のコーテイング方法によつて支持基体中に含浸す
るか、支持基体の上表面あるいは上表面と下表面との両
表面上にコート層を形成せしめる等の方法が使用でき
る。
オン性変性PVAとの特定比率の組成物を含有せしめる方
法としては上述の組成物の水溶液またはこれと他の水溶
性または水分散性樹脂あるいは充填材との混合物水溶液
あるいは水分散液をサイズプレス、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、バーコーター、ブレードコーター
等通常のコーテイング方法によつて支持基体中に含浸す
るか、支持基体の上表面あるいは上表面と下表面との両
表面上にコート層を形成せしめる等の方法が使用でき
る。
また支持基体が紙である場合には抄紙時に上記水溶液
あるいは水分散液を内添する方法も使用しうる。
あるいは水分散液を内添する方法も使用しうる。
上述の如き方法で含浸あるいは塗布した後次いで乾燥
される。この際の乾燥温度としては60℃〜180℃、好ま
しくは80℃〜150℃、更に好ましくは100℃〜130℃の範
囲から選ばれる。乾燥温度が60℃未満の場合は耐水性が
発現しにくく、180℃を越える場合にはインク吸収性が
低下しやすい。
される。この際の乾燥温度としては60℃〜180℃、好ま
しくは80℃〜150℃、更に好ましくは100℃〜130℃の範
囲から選ばれる。乾燥温度が60℃未満の場合は耐水性が
発現しにくく、180℃を越える場合にはインク吸収性が
低下しやすい。
本発明のインクジエツト記録用のシート中の前述の組
成物の含有量としては特に制限はないが、通常0.1〜200
g/m2、好ましくは1〜100g/m2が用いられる。
成物の含有量としては特に制限はないが、通常0.1〜200
g/m2、好ましくは1〜100g/m2が用いられる。
E.作用及び本発明の効果 本発明のインクジエツト記録用のシートはインク吸収
性に優れ、かつ著しく耐水性に優れたものである。上述
の如き優れた性能を有するインクジエツト記録用のシー
トが得られる理由については十分に解明されているわけ
ではないが、次のように推定される。
性に優れ、かつ著しく耐水性に優れたものである。上述
の如き優れた性能を有するインクジエツト記録用のシー
トが得られる理由については十分に解明されているわけ
ではないが、次のように推定される。
すなわち、本発明において用いられるカチオン性変性
PVAとアニオン性変性PVAとは加熱乾燥の過程でイオンコ
ンプレツクスを形成し、親水性でかつ水不溶性の皮膜を
形成するためと推定される。
PVAとアニオン性変性PVAとは加熱乾燥の過程でイオンコ
ンプレツクスを形成し、親水性でかつ水不溶性の皮膜を
形成するためと推定される。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する
が、本発明はこれによつて限定されるものではない。尚
実施例中、特にことわりのないかぎり、「%」及び
「部」は重量基準を表わす。
が、本発明はこれによつて限定されるものではない。尚
実施例中、特にことわりのないかぎり、「%」及び
「部」は重量基準を表わす。
なお実施例中の諸物性の測定方法を以下に示す。
(1)インクジエツト記録方法 60μmの吐出オリフイス径のオンデイマンド型インク
ジエツト記録ヘツドを有する記録装置を用い、下記4色
のインクを用いてカラーインクジエツト記録を行い、記
録特性の評価を行つた。
ジエツト記録ヘツドを有する記録装置を用い、下記4色
のインクを用いてカラーインクジエツト記録を行い、記
録特性の評価を行つた。
イエローインク(組成) C.I.アシツドイエロー2.3 2部 ジエチレングリコール 30部 水 70部 マゼンタインク(組成) C.I.アシツドレツド32 2部 ジエチレングリコール 30部 水 70部 シアンインク(組成) C.I.ダイレクトブルー86 2部 ジエチレングリコール 30部 水 70部 ブラツクインク(組成) C.I.ダイレクトブラツク19 2部 ジエチレングリコール 30部 水 70部 (2)インク吸収速度 インクジエツト記録後一定時間ごとに記録シート上の
印字を指でこすり、印字部分が変化しなくなるまでの時
間を測定した。時間が短かいほどインク吸収速度が大で
ある。
印字を指でこすり、印字部分が変化しなくなるまでの時
間を測定した。時間が短かいほどインク吸収速度が大で
ある。
(3)にじみ度 印字ドツトの直径を実体顕微鏡で測定し、インク滴の
何倍になつたかを示した。倍率が低いほどにじみが少な
いことを示す。
何倍になつたかを示した。倍率が低いほどにじみが少な
いことを示す。
(4)透明度 インクジエツト記録用のシートの非印字部分の可視光
線透過率(%)を、500nmの波長の可視光線を用いて分
光光度計で測定した。この透過率をもつて透明度とす
る。透過率が大である程、透明性が高いことを示す。
線透過率(%)を、500nmの波長の可視光線を用いて分
光光度計で測定した。この透過率をもつて透明度とす
る。透過率が大である程、透明性が高いことを示す。
(5)耐水性 インクジエツト記録後のシートの印字部に水をつけ、
指でこすつた時、印字部が溶解したり、にじんだりする
かどうかで判定した。5:変化なし〜1:にじみ、溶解があ
る。
指でこすつた時、印字部が溶解したり、にじんだりする
かどうかで判定した。5:変化なし〜1:にじみ、溶解があ
る。
実施例1 厚さ50μm、透明度95%のポリエステルシート上に、
トリメチル−3−(1−メタアクリルアミドプロピル)
アンモニウムクロリドと酢酸ビニルとの共重合体をけん
化して得られるカチオン性基を有する単量体単位の含有
量が3モル%で酢酸ビニル単位のけん化度88モル%、重
合度1750の変性PVAと、イタコン酸と酢酸ビニルとの共
重合体をけん化して得られるカルボキシル基を有する単
量体単位の含有量が2モル%で酢酸ビニル単位のけん化
度88モル%、重合度1750の変性PVAとを〔カチオン性基
/カルボキシル基〕が2/1のモル比となるよう配合した
組成物の10%水溶液を乾燥後の塗布量が15g/m2となるよ
う塗布し120℃で2分間乾燥してインクジエツト記録用
のシートを得た。このシートのインク吸収速度、にじみ
度、透明度、耐水性を第1表に示す。
トリメチル−3−(1−メタアクリルアミドプロピル)
アンモニウムクロリドと酢酸ビニルとの共重合体をけん
化して得られるカチオン性基を有する単量体単位の含有
量が3モル%で酢酸ビニル単位のけん化度88モル%、重
合度1750の変性PVAと、イタコン酸と酢酸ビニルとの共
重合体をけん化して得られるカルボキシル基を有する単
量体単位の含有量が2モル%で酢酸ビニル単位のけん化
度88モル%、重合度1750の変性PVAとを〔カチオン性基
/カルボキシル基〕が2/1のモル比となるよう配合した
組成物の10%水溶液を乾燥後の塗布量が15g/m2となるよ
う塗布し120℃で2分間乾燥してインクジエツト記録用
のシートを得た。このシートのインク吸収速度、にじみ
度、透明度、耐水性を第1表に示す。
比較例1〜4 実施例1で用いられた組成物にかえて以下の樹脂を用
いる以外は実施例1と同様に行つた。結果を併せて第1
表に示す。
いる以外は実施例1と同様に行つた。結果を併せて第1
表に示す。
比較例1で用いた樹脂:実施例1で用いられたカチオ
ン変性PVAのみ。
ン変性PVAのみ。
比較例2で用いた樹脂:実施例1で用いられたカルボ
キシル変性PVAのみ。
キシル変性PVAのみ。
比較例3で用いた樹脂:実施例1で用いられた変性PV
Aを〔カチオン性基/カルボキシル基〕が5/1のモル比と
なるよう配合した組成物。
Aを〔カチオン性基/カルボキシル基〕が5/1のモル比と
なるよう配合した組成物。
比較例4で用いた樹脂:実施例1で用いられた変性PV
Aを〔カチオン性基/カルボキシル基〕が1/5のモル比と
なるよう配合した組成物。
Aを〔カチオン性基/カルボキシル基〕が1/5のモル比と
なるよう配合した組成物。
比較例5 実施例1で用いられた組成物にかえて、以下の樹脂を
用いる以外は実施例1と同様に行った。結果を第1の2
表に示す。
用いる以外は実施例1と同様に行った。結果を第1の2
表に示す。
比較例5で用いた樹脂:実施例1で用いられたカチオ
ン変性PVAとポリアクリル酸ソーダとを〔カチオン性基
/アニオン性基〕が2/1のモル比となるように配合した
組成物。
ン変性PVAとポリアクリル酸ソーダとを〔カチオン性基
/アニオン性基〕が2/1のモル比となるように配合した
組成物。
実施例2 支持基体としてアート紙を用いる以外は実施例1と同
様にしてインクジエツト記録用のシートを得た。このシ
ートの性能を第2表に示す。
様にしてインクジエツト記録用のシートを得た。このシ
ートの性能を第2表に示す。
実施例3〜7 実施例2で用いられた組成物にかえて、実施例2で用
いられた変性PVAを第2表に示すような組成で用いる以
外は、実施例2と同様に行つた。結果を併せて第2表に
示す。
いられた変性PVAを第2表に示すような組成で用いる以
外は、実施例2と同様に行つた。結果を併せて第2表に
示す。
比較例6 実施例2で用いられた組成物にかえて、以下の樹脂を
用いる以外は実施例2と同様に行った。結果を第2の2
表に示す。
用いる以外は実施例2と同様に行った。結果を第2の2
表に示す。
比較例6で用いた樹脂:実施例2で用いられたカチオ
ン変性PVAとポリアクリル酸ソーダとを〔カチオン性基
/アニオン性基〕が2/1のモル比となるように配合した
組成物。
ン変性PVAとポリアクリル酸ソーダとを〔カチオン性基
/アニオン性基〕が2/1のモル比となるように配合した
組成物。
Claims (1)
- 【請求項1】支持基体が水溶性のカチオン変性ポリビニ
ルアルコールと水溶性のアニオン変性ポリビニルアルコ
ールとを両イオン性基のモル比が1/4〜4/1となる範囲で
含有してなることを特徴とする耐水性に優れたインクジ
エツト記録用のシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62016839A JP2502998B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 耐水性に優れたインクジエツト記録用のシ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62016839A JP2502998B2 (ja) | 1987-01-26 | 1987-01-26 | 耐水性に優れたインクジエツト記録用のシ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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