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JP2598235B2 - ステント - Google Patents

ステント

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Publication number
JP2598235B2
JP2598235B2 JP22937794A JP22937794A JP2598235B2 JP 2598235 B2 JP2598235 B2 JP 2598235B2 JP 22937794 A JP22937794 A JP 22937794A JP 22937794 A JP22937794 A JP 22937794A JP 2598235 B2 JP2598235 B2 JP 2598235B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape
stent
winding
tubular tissue
wound
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP22937794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0889586A (ja
Inventor
田 敏 澤
田 良 和 奥
Original Assignee
澤田 敏
奥田 良和
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 澤田 敏, 奥田 良和 filed Critical 澤田 敏
Priority to JP22937794A priority Critical patent/JP2598235B2/ja
Publication of JPH0889586A publication Critical patent/JPH0889586A/ja
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  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管や食道などの管状
組織の流路を確保するために内側から管状組織を拡げる
ためのステントに関する。
【0002】
【従来の技術】ステントは、血管や、ガン細胞等で侵食
された食道等、管状組織の狭窄部分を強制的に拡げてそ
の管腔を確保するために用いられている。そして、従来
より、長方形に形成されたシートをカテーテルの周囲に
小さな直径の渦巻を形成するように強く巻き付け、血管
等の管状組織内の動静脈留等が形成された所要部位に挿
入した後、カテーテル先端に形成したバルーンを膨らま
して巻回始端部及び巻回終端部とが重なるように所要の
直径に拡径するようにしたものが知られている(特開平
3−198845号公報参照)。このようなステント
は、脈留等により狭窄を生じた部分を強制的に拡げるこ
とができるだけでなく、ワイヤ製のステントと異なり拡
径したときに全長が短くなることがなく、また、ワイヤ
製のステントに比して管状組織内壁を傷つけ難いという
長所がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ステントは、図8に示すように展開した状態で長方形の
シート状に形成されており、これを巻いたときの巻回始
端部61と巻回終端部62の端縁が全幅にわたって直線
に形成されているためその部分の剛性が強く、しかも、
端縁に大きな曲げモーメントを作用させることは困難な
ので、その端縁を小さい直径の渦巻状に巻き付け難いと
いう問題を生ずる。さらに、小さい直径の渦巻状に巻回
した後は、巻回始端部61及び巻回終端部62に細く巻
回したときの形状が残留し、バルーンを膨らませてステ
ントを拡径しても両端61及び62部は弾性変形するだ
けで、バルーンを縮めた後は再びカールして断面形状が
真円にはならずハート形になり、内側に重なる巻回始端
部61が管腔内に突出して管内の血液等の流れを阻止す
るという問題を生ずる。
【0004】また、ステントは長方形のシート状に形成
されており、ステントを管状組織内で拡径させても、や
はり端縁に大きな曲げモーメントを作用させることはで
きず、巻回始端部61及び巻回終端部62がカールした
ままになってしまうので、端縁同士が線接触することな
り、その重なり面積が極めて狭く、血管等の管状組織か
ら外圧が作用したとき縮径されやすいという問題があっ
た。このため、端縁に引っ掛かり部を形成したものもあ
るが、加工が面倒でコストが嵩むだけでなく、引っ掛か
りが十分でない場合には縮径してしまうため、ステント
を確実に装着することが困難であるという問題があっ
た。そこで、本発明は、端縁に大きなモーメントを作用
させることなく小さな直径の渦巻状に巻き付けることが
でき、これを拡径したときには真円に近い形状となり、
外圧が作用してもこれに抗して拡径された形状に維持す
ることができ、狭窄部位に確実に装着できるようにする
ことを技術的課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、金属プレートを細く巻回した状態で管状
組織の狭窄部位に挿入し、前記金属プレートの巻回始端
部及び巻回終端部が重なるように拡径させて、当該管状
組織の管腔を確保するステントであって、前記巻回始端
部及び巻回終端部の両端縁が、互いに円周方向に略同一
幅で重なる略同一形状の鋸刃状に刻まれて形成されてい
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、金属プレートの重なる巻回始
端部及び巻回終端部の両端縁が略同一形状の鋸刃状に刻
まれており、鋸刃形状となる一つ一つの刃形は先端側が
細くなっているので剛性が弱く小さな曲げモーメントで
塑性変形しやすい。したがって、細く巻回されていたと
きの形状が巻回始端部及び巻回終端部に残留していて
も、バルーンを膨らませることによって管状組織内で拡
径させると、巻回始端部及び巻回終端部が互いに密着し
た状態で、略真円に近い形状に塑性変形する。しかも、
拡径したときに巻回始端部及び巻回終端部が線接触する
のではなく、端縁の鋸刃形状に沿って波形に略同一幅で
重なり、その重なり面積が広くなって、巻回始端部と巻
回終端部との摩擦が大きくなるので、外圧が作用しても
これに抗して拡径された形状に維持される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明に係るステントを示す
展開図、図2は装着状態を示す説明図、図3はその使用
状態を示す説明図、図4及び図5は他の実施例を示す展
開図である。
【0008】図中1は、金属プレートPを細く巻回した
状態で血管や食道等の管状組織2の狭窄部位2aに挿入
し、前記金属プレートPの巻回始端部3A及び巻回終端
部3Bが重なるように拡径させて、当該管状組織2の管
腔2bを確保するステントである。金属プレートPは、
例えばステンレスを非常に薄くしたものが使用され、使
用目的に応じて透孔(図示せず)が穿設されている。
【0009】例えば、食道ガン等による狭窄部位を拡げ
る場合は、癌細胞の増殖による狭窄を防ぐために透孔の
全く穿設されていないプレートを用い、また、より生体
適合性を重視する場合には管状組織の細胞がなるべく管
腔内に露出するように多数の透孔を穿設したものを用い
ればよい。なお、この金属プレートPは透孔の有無に拘
らず打抜き加工により簡単に成形することができるの
で、製造が簡単で、コストも低廉に抑えることができ
る。
【0010】そして、金属プレートPの巻回始端部3A
及び巻回終端部3Bは、その両端縁4A及び4Bが、互
いに同一幅で重なるように、同一形状の鋸刃状に刻まれ
て形成されている。本例では、両端縁4A及び4Bが、
ピッチ及び振幅の等しい鋸刃状に形成され、金属プレー
トPを巻回したときに、巻回始端部3A側の尖っている
部分5a及び切込み部分6aと、巻回終端部3B側の切
込み部分5b及び尖っている部分6bが、互いに円周方
向に略同一幅で重なるように形成されており、カテーテ
ル7の先端に形成されたバルーン8に細く巻回した状態
で管状組織の狭窄部位まで挿入し、バルーン8を膨らま
せることにより拡径して装着する。
【0011】この場合に、巻回始端部3Aの端縁4Aか
ら巻回終端部3Bの端縁4Bに至るまでの長さ(例えば
端縁4Aの尖っている部分5aから端縁4Bの切込み部
分6aまでの長さ)はどこも等しく、拡径されたときの
管状組織2の内周より両端縁4A及び4Bの重なりしろ
(1〜2mm)の分だけ長めに選定されている。また、
鋸刃状に形成された刃形の頂角は任意に設定できるが、
頂角が鋭角であれば鋸刃の部分が長くなり、頂角が鈍角
であれば鋸刃の部分が短くなる。ただし、頂角が鋭角す
ぎると金属プレートPを拡径したときの保持力が弱くな
り、鈍角すぎると両端縁4A,4Bの剛性が強く、細く
巻回したときの形状が残留して拡径したときにカール状
になりやすいので、これらの問題が生じない程度に設計
する。
【0012】なお、ステント1を細く巻回した状態でカ
テーテル7のバルーン8を膨らますと、まず、ステント
1が巻かれていない両端部分が脹らみ、このとき、ステ
ント1には、その両端側から中心に向かってステント1
を潰すような力が作用する。この力に抗してステント1
を確実に拡径させるためには、巻回始端部3A及び巻回
終端部3Bの鋸刃状部分を除いた平板部分の長さをLと
し、バルーン8に細く巻き付けたときの平均直径をdと
したときに、L≧dπに設定されていることが望まし
い。L≧dπの条件は、平板部分がバルーン8に1周以
上巻かれることを意味し、平板部分が1周以上巻かれて
いれば、バルーン8を膨らましたときにステント1をそ
の両端側から潰そうとする力に対向することができる。
これに対し、L<dπの場合は、平板部分が1周以上巻
かれないので、バルーン8を膨らましたときに鋸刃状の
部分が両側から押されて潰れてしまい、ステント1が拡
径しないおそれがあるからである。
【0013】以上が本発明に係るステントの一例構成で
あって、次にその作用について説明する。まず、図3
(a)に示すように、カテーテル7の先端に設けたバル
ーン8を縮めた状態で、その周囲に前記金属プレートP
を小さな直径の渦巻状に強く巻き付け、このカテーテル
7を循環器系,消化器系等の管状組織2すなわち血管や
食道等に挿入し、ステント1を狭窄部位2aに位置させ
る(図2(a)参照)。
【0014】次いで、バルーン8に空気を供給して膨ら
ますと、その周囲に巻き付けられたステント1の巻きが
解かれて拡径されていき、所要の直径に拡径されたとこ
ろで(図2(b)参照)、バルーン8を縮めカテーテル
7を抜き取る(図3(b)参照)。このとき、巻回始端
部3Aの端縁4A及び巻回終端部3Bの端縁4Bは、鋸
刃状に形成されており、鋸刃となる一つ一つの刃形は先
端側が細くなっているので剛性が弱く小さな曲げモーメ
ントでも塑性変形される。
【0015】したがって、細く巻回されていたときの形
状が巻回始端部3A及び巻回終端部3Bに残留していて
も、バルーン8を膨らませることによって管状組織2内
で拡径させれば、ステント1がバルーン8と管状組織2
の間に挟まって、巻回始端部3A及び巻回終端部3Bが
互いに密着するように塑性変形され、バルーン8を縮め
た後もほぼ真円に近い形状に保持される。
【0016】しかも、拡径したときに両端縁4A及び4
Bが線接触するのではなく、端縁4A及び4Bの鋸刃形
状に沿って波形に同一幅で重なるので、その重なり面積
が広くなり、巻回始端部3Aと巻回終端部3Bとの摩擦
が大きくなるので、外圧が作用してもこれに抗して拡径
された形状に維持され、管状組織2の狭窄部位2aが拡
げられ、管腔2bが確保される。
【0017】なお、実施例の説明では、巻回始端部3A
の端縁4A及び巻回終端部3Bの端縁4Bの鋸刃形状
が、直線で形成され、頂点の尖った刃形に形成された場
合について説明したが、本発明はこれに限らず、図4に
示すように頂点の尖った曲線で形成されていたり、図5
に示すように刃形の先端及び切込部が円弧状に形成され
ていてもよい。また、前記両端縁4A及び4Bの鋸刃形
状は、ピッチ及び振幅が等しい場合に限らず、金属プレ
ートPを巻回したときに重なる形状であれば、図6に示
すようにピッチが異なるもの、図7に示すように振幅が
異なるだけでなく鋸刃がランダムに形成されている場合
であってもよく、要するに拡径したときに円周方向に略
同一幅で重なる同一形状に形成されていれば良い。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、互
いに重なる金属プレートの巻回始端部及び巻回終端部の
両端縁が同一形状の鋸刃状に刻まれており、鋸刃形状と
なる一つ一つの刃形は先端側が細くなっているので剛性
が弱く小さな曲げモーメントでも塑性変形しやすいか
ら、細く巻回した状態で管状組織内に挿入しカテーテル
のバルーンを膨らませることによって巻回始端部及び巻
回終端部が互いに密着するように塑性変形し、真円に近
い形に拡径することができるという効果がある。また、
拡径したときに巻回始端部と巻回終端部が短冊状に重な
るのではなく、端縁の鋸刃形状に沿って波形に同一幅で
重なるので、その重なり面積が広くなり、巻回始端部と
巻回終端部との摩擦が大きくなるので、外圧が作用して
もこれに抗して拡径された形状に維持することができ、
管腔を確実に保持できるという大変優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るステントを示す展開図。
【図2】 その装着状態を示す説明図。
【図3】 その使用状態を示す説明図。
【図4】 他の実施例を示す展開図。
【図5】 他の実施例を示す展開図。
【図6】 他の実施例を示す展開図。
【図7】 他の実施例を示す展開図。
【図8】 従来のステントを示す説明図。
【符号の説明】
1・・・ステント P・・・金属プレート 2・・・管状組織 2a・・狭窄部位 3A・・巻回始端部 3B・・巻回終端部 4A,4B・・・端縁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属プレート(P)を細く巻回した状態
    で管状組織(2)の狭窄部位(2a)に挿入し、前記金属
    プレート(P)の巻回始端部(3A)及び巻回終端部(3
    B)が重なるように拡径させて、当該管状組織(2)の
    管腔(2b)を確保するステントであって、前記巻回始端
    部(3A)及び巻回終端部(3B)の両端縁(4A,4B)が、
    互いに円周方向に略同一幅で重なる略同一形状の鋸刃状
    に刻まれて形成されていることを特徴とするステント。
  2. 【請求項2】 前記金属プレート(P)に一以上の透孔
    が穿設された請求項1記載のステント。
JP22937794A 1994-09-26 1994-09-26 ステント Expired - Lifetime JP2598235B2 (ja)

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