JP2597794B2 - 粉末原料の分級方法および分級装置 - Google Patents
粉末原料の分級方法および分級装置Info
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Description
離する粉末原料の分級装置に関する。
スターテバント型セパレータあるいはサイクロンセパレ
ータは、分級室内を上昇する循環気流に分級すべき原料
を直接分散させ、慣性力が勝って分級室内で捕集される
粗粉粒子と循環気流によって分級室外に運搬される微粉
粒子に分離する。
るいはサイクロンセパレータの分級機構には以下のよう
な欠点がある。 分級部において循環気流中の微粉と慣性力及び重力
が勝って分級された粗粉粒子が混合することにより、再
凝集がおこりやすい。 分級室内部に半自由渦、強制渦、循環気流が存在し
ており、分級に作用する力が複雑で、粉体濃度等の変化
で分級場が擾乱されやすいため、分級精度が上がらず、
微粉粒子の粒度が変動しやすい。 分級室内での気流の流体抵抗と慣性力及び重力が連
続的に粒子に作用するため、流体抵抗力と重力が釣り合
う粒径帯の粒子が分級場に滞留し、含塵濃度の上昇、分
級羽根への粒子付着の原因となる。 これらの欠点を解決するために新たな分級装置(特願昭
61−41434、公告平3−14514)が開発され
た。
に、分級部1には水平に向けられた環状平板を複数枚等
間隔に並べた整流板2、3、4、5と、各整流板2、
3、4、5の間に放射状且つ垂直に設けられると共に回
転中心から外周方向へ放射状に、もしくは反回転方向に
所定の角度を付けるように固着された複数枚の分級羽根
6とを備えた遠心送風機に似た形の羽根車を形成する分
級用回転体1aを備える。
の孔部7、8、9が開設され、この孔部7、8、9は最
下段から上段になる程口径が狭まっていく。原料導入パ
イプ10は最下段の整流板5の孔部7の直下に、孔部7
と同一数だけ立設される。分級部下方の粗粉回収部を形
成するコーン部11には、原料導入パイプ10が整流板
5の孔部7の直下まで貫通しており、コーン部11の下
端部は配管12を介してロータリバルブ13に接続さ
せ、ロータリバルブ13によってエアーロックされてい
る。
微細粉の細粉取出管14は、ケーシングの回転軸配置部
外周側の上部に接続され、分級用回転体1aの中心部か
ら気流に乗って搬送されてくる微細粉を吸引できるよう
にしており、他方の端部を外部のバッグフィルターに接
続させて、固体成分と気体成分とを分離するようにして
いる。
の排出経路を隔離することにより、投入原料と粗粉粒子
の混合による再凝集を防止し、また整流板5の孔部7を
介して原料供給を行うため、分級機内の気流の流れは断
続的なものとなり、分級装置内部で分級用回転体1aに
より与えられる遠心力と気流により与えられる求心力が
釣り合う粒径域は存在せず、分級装置内部における原料
の停滞を生じない。
備えた装置では、摩耗をおこしやすい粉体或は付着性の
強い粉体を使用した場合、高い粉体濃度の条件で稼働し
た場合に、以下のような問題点が生じる。 細粉を上方に吸引する構造であるため、粉体濃度が
増加すれば粉体の持ち上げ圧損が大きくなり、また、粉
体濃度が増加すると細粉が粗粉回収部に落下する。 原料を分散する機構を備えていないため、微粉粒子
の凝集体が粗粉粒子側に分級される可能性がある。 分級室に導入される原料の回転運動量が小さく、分
級機内部全体の摩耗が早く進行する。 従って、本発明における課題は、これらの問題点を解決
するために、圧損を低減し、分散能力を向上させ、機械
的摩耗を低減することができるようにした粉末原料の分
級方法および分級装置を提供することにある。
決できるようにするため、新たな分級方法およびその方
法を適用するための図1または図5の実施例図に例示す
るような分級装置を構成する。
ケーシング上部から分散室に投入し、該分散室にて投入
した原料に放射方向への機械力学的な力を加えるととも
に円周方向への空気力学的な力を加えて分散させ、分散
させた原料を前記分散室周辺部から分級室に投入し、該
分級室にて放射方向への機械力学的な力と求心方向への
空気力学的な力を加えて分級し、分級された微細粉末は
前記分級室の中央部からケーシング下方の細粉取出部を
介して吸引排出させ、分級された粗粉は前記分級室の周
辺部で再分散および再分級作用を繰り返し受けさせるこ
とを特徴とする。
形成された整流板(52d)と、該整流板(52d)に
対して垂直方向に所定間隔を置いて配置され、所定径の
原料導入孔を複数穿設した環状平板に形成された複数の
整流板(52a,52b,52c)と、各整流板(52
a,52b,52c,52d)の間に回転中心から外周
方向へ放射状に配設固着された分級羽根(53)とを有
する羽根車型分級機(51)を備え、粉末原料を微細粉
と粗粉とに分級し、微細粉を吸引して収集し、粗粉を落
下させて回収するようにした分級装置において、前記羽
根車型分級機(51)の上部に回転型分散機(48)を
配置し、該回転型分散機(48)の上部に原料導入部
(42)を設け、前記回転型分散機(48)の外周に気
体を円周方向へ向けて導入する気体導入部(44,4
5,46,47)を形成し、前記羽根車型分級機(5
1)の外周に気体を円周方向へ向けて導入する気体導入
部(54,55,56,57)を形成し、前記羽根車型
分級機(51)の中心部下方に微細粉を吸引搬送する細
粉取出部(60)を設け、前記羽根車型分級機(51)
の外周部下方に前記細粉取出部(60)と隔離して形成
し粗粉を自由落下させて回収する粗粉回収部(40b)
を設けたことを特徴とする。
前記羽根車型分級機(51)と前記回転型分散機(4
8)とを各独立に回転させる回転軸(61a,61b)
を備えたことを特徴とする。また、粉末原料の分級装置
としては、ケーシング(40)の上部で略円筒状に形成
された分散室(43a)と、その分散室(43a)の下
方に同軸に配置されて略円筒状に形成された分級室(4
3b)と、分散室上部に外周側から中心部側へ向けて原
料投入できるように取り付けられた原料投入管(42)
と、前記分散室(43a)の周囲に渦巻き型に設けられ
た空気導入路(44)と、前記分級室(43b)の周囲
に渦巻き型に設けられた空気導入路(54)と、前記分
散室(43a)と前記分級室(43b)とにほぼ同軸的
に配置させた回転軸(41)と、前記分散室(43a)
と前記空気導入路(44)との境界に設けられて導入空
気を渦流に整流するガイドベーン(47)と、前記分級
室(43b)と前記空気導入路(54)との境界に設け
られて導入空気を渦流に整流するガイドベーン(57)
と、前記回転軸(41)に取り付けられて分散室内に配
置され、円錐台状に形成されて上面に放射方向へ向けら
れ且つ垂直に固着された複数枚の分散羽根(49)を有
し、導入された粉末原料を分散させる分散用回転体(4
8)と、前記回転軸(41)の下端部に取り付けられて
分級室内に配置され、複数の環状平板からなる整流板
(52a,52b,52c,52d)を等間隔に並置
し、各整流板(52a,52b,52c,52d)の間
に整流板中心から外周方向へ放射状且つ垂直に複数枚の
分級羽根(53)を立設し、最下端の整流板(52d)
を除き前記分散用回転体(48)の下端周縁に沿って周
方向等間隔に複数の原料導入孔(58a,58b,58
c)を穿設し、粉末原料を微細粉と粗粉とに分級する分
級ロータ(51)と、分級室周端部下方に接続させて粗
粉を落下させ回収する粗粉回収管(40b)と、分級ロ
ータ中央部直下から粗粉回収管壁を貫通させて配設した
ケーシング外部側に微細粉を吸引し搬送する細粉取出管
(60)とを備えたことを特徴とする。
級方法においては、粉末原料をケーシング上部から分散
室へ投入し、投入した原料を放射方向への機械力学的な
力を加えるとともに円周方向への空気力学的な力を加え
て分散させ、その後に分級室へ投入して放射方向への機
械力学的な力と求心方向への空気力学的な力を加えて分
級し、分級された微細粉は分級室中央部からケーシング
下方の細粉取出部を介して吸引排出させ、分級された粗
粉は分級室周辺部で再分散および再分級作用を繰り返し
受けさせるようにしたことによって、原料吹き上げの必
要をなくして圧力損失を低減し、投入原料を効果的に分
散した後に分級させて微細粉を確実に分級することがで
きるようになる。
に基づいて説明する。図1の粉末原料の分級装置におい
ては、前記分級室(43b)の上部に分散室(43a)
が配置され、この分散室(43a)の上部に原料投入部
(42)が設けられている。原料導入部(42)から投
入された原料は、分散室(43a)の内部で、回転型分
散機(48)により機械的に遠心力の作用を受けるとと
もに、気体導入部(44,45,46,47)より外周
側から円周方向へ向けて導入された気体により空気力学
的に円周方向の力の作用を受けて分散され、原料導入孔
(58a,58b,58c)を介して分級室(43b)
に導入される。分級室(43b)においては、分級室
(43b)への気体導入部(54,55,56,57)
より外周側から円周方向へ向けて分級室(43b)に導
入された気体は、分散室(43a)より分級原料ととも
に導入された気体に合流して、環状平板に形成された複
数の整流板(52a,52b,52c,52d)で整流
され、分級室内部の羽根車型分級機(51)の中心部下
方へ吸引されることにより、各整流板の間では中心方向
への気流を生じる。分級室(43b)内へ導入された分
級原料は、羽根車型分級機(51)により機械的に遠心
力を受けるが、この機械的な遠心力と前記中心方向への
気流による空気力学的な求心力とにより分級される。分
級原料のうち微細粉は羽根車型分級機(51)の回転軸
方向に移動し、中心部下方から細粉取出部(60)を経
由して外部へ吸引取り出され、粗粉は外周方向に移動す
るが、羽根車型分級機(51)の外周部に設けられたガ
イドベーン57から流入する空気によって再分散および
再分級作用を受けた後、粗粉回収部(40b)を経由し
て回収される。
おいては、回転軸(61a)によって羽根車型分級機
(51)を回転させ、回転軸(61b)によって回転型
分散機(48)を羽根車型分級機(51)とは独立に回
転させることができるようにしたことによって、それぞ
れを最適な回転数で回転させ、効果的に分散させた粉末
を、より良く分級させて、分級効率を向上させることも
できるようになる。
実行すると、原料の供給を分級ロータ(51)の上方
より行ない、微細粉を分級ロータ(51)の下方から吸
引して取り出す構造としたことにより、全体の圧損が低
減され、原料投入口と分級ロータ(51)との間に分
散用回転体(48)を設けたことにより、原料を高速回
転する分散羽根の遠心力によって、分散用回転体(4
8)に導入された気流中に十分に分散され、分散室周
囲のガイドベーン(47)による整流作用と分散羽根の
回転により、流入空気を渦流に転換させたことにより、
原料粒子に十分な回転運動を与え、分級ロータ(51)
の摩耗を低減し、摩耗による部材の消耗を分散羽根と衝
突板とに集中させて、補修を容易にさせる。
を図1に示す。ケーシング40の上部に形成された円筒
部40aのほぼ中央に回転軸41が鉛直に設けられてい
る。ケーシング頂部には回転軸41を挟むように2本の
原料投入管42が設けられている。
回転軸41と同軸の円筒状に形成され、その下部に分級
室43bが回転軸41と同軸の円筒状に形成されてい
る。分散室43aの周囲には、図2に示すように、渦巻
き型の空気導入路44が設けられ、空気導入路44の互
いに反対位置の円周接線方向延長線上に、大小2つの空
気導入口45,46が設けられ、そして、空気導入路4
4と分散室43との境界にガイドベーン47が設けら
れ、空気導入口45,46から分散室43に導入される
空気を渦気流に整流するとともに空気導入口45,46
への粒子の混入、たい積を防止する。ガイドベーン47
は任意の角度に調節可能な構造となっている。
の円錐台状の分散用回転体48が回転軸41に取り付け
られ、回転体上部には回転中心から外周方向に向かって
放射状かつ垂直に複数の分散羽根49が固定されてい
る。原料の分散を最も有効に行ない且つ分散羽根49の
摩耗を最低限に抑制するために、原料投入管42の傾斜
方向は分散羽根49の回転中心を指向している。さら
に、分散室43の内壁頂部には衝突板50が全周に配設
されている。
の分級ロータ51が回転軸41に取り付けられている。
分級ロータ51は、4枚の水平な環状平板で形成した整
流板52a,52b,52c,52dと、整流板52の
間に分級ロータ回転中心から外周方向に向かって放射状
かつ垂直に設けられた複数枚の分級羽根53から構成さ
れ、分級ロータ中心部は空洞とされている。
に、渦巻き型の空気導入路54が設けられ、空気導入路
54の互いに反対位置の円周接線方向延長線上に、大小
2つの空気導入口55,56が設けられ、そして、空気
導入路54と分級室43bとの境界にガイドベーン57
が設けられ、空気導入口55,56から分級室43bに
導入される空気を渦気流に整流するとともに、空気導入
口55,56への粒子の混入、たい積を防止する。ガイ
ドベーン57は任意の角度に調節可能な構造となってい
る。ガイドベーン57を介して流入する空気は分級室4
3b内で分級ロータ中心部の空洞から排気されるので、
向心方向の分力を有する回転気流を生起させる。
導入孔として複数の孔部58a,58b,58cが同一
径円周上等間隔に開設されている。各孔部58a,58
b,58cの面積は、図4に示すように、最上段の整流
板52aに設けられた孔部58aで最も大きく、次いで
中段上方の整流板52bに設けられた孔部58b、中段
下方の整流板52cに設けられた孔部58cの順に狭ま
って行き、最下段の整流板52dには開設されていな
い。分散用回転体48の底面外周と分散室周囲のガイド
ベーン47との間隙の直下に、分級ロータ51の最上段
の整流板52aに設けられた孔部58aが位置する。
部40bが形成され、その最下部に粗粉回収口59が設
けられている。分級ロータ51の中央部直下から細粉取
出管60が、垂直下向きに取り付けられ、途中で曲げら
れてケーシング40の円錐部40bの側面から分級機外
部に細粉を取り出せる構造としている。細粉取出管60
は、その口径を分級ロータ51の中央部に設けられた空
洞とほぼ同一径とし、分級機外部のバッグフィルター
(図示せず)に接続される。微細粉を搬送する空気は、
分級室43bの分級ロータ中心部からバッグフィルター
側へ吸引され、バッグフィルターにより微細粉と分離さ
れ、微細粉を分離後に外部へ排気される。なお、この分
級機外部の構成は、バッグフィルターを含み、従来と同
様の構成である。
級装置にあっては、ケーシング頂部の2箇所の原料投入
管42から粉末原料が分散室43aの分散羽根49を設
けた箇所の内側に投入され、分散羽根49の遠心力と衝
突板50の反発作用によって、空気導入路44からガイ
ドベーン47を介して分散室43aに導入された気流中
に均一に分散される。このとき、分散室43aに導入さ
れた空気は分散室周囲のガイドベーン47の整流作用と
分散羽根49の回転により渦流に転換されているため、
気流中に分散された粉末原料には十分な回転運動が与え
られる。
根49を固定している円錐台状の分散用回転体48の傾
斜側面とガイドベーン47とによって形成される間隙を
旋回しながら下降し、分級ロータ最上段の整流板52a
に開設された複数の孔部58aを介して分級ロータ51
内に導入される。分級ロータ51の各整流板52a,5
2b,52cに開設された孔部58a,58b,58c
は下段程絞られているので、原料を含む気流は4枚の整
流板52a,52b,52c,52dの間に均等に分配
される。
ータ51に導入される空気と共に、空気導入路54から
ガイドベーン57を介して分級ロータ51の外周から内
方へ向けて流入する空気が、分級空気として粉末原料に
作用する。分級は、整流板52a,52b,52cに設
けられた孔部58a,58b,58cが開設された円周
上で行われ、この円周上で分級羽根により与えられる遠
心力と気流による向心力とが釣り合う粒子径が分級径と
なり、この分級径より大粒径の粒子は遠心力が勝り、粗
粉として分級ロータ外周から排出され、また、分級径よ
り小粒径の粒子は、分級空気と共に分級ロータ中央部へ
吸引搬送される。
級ロータ51から細粉取出管60を介して分級装置外部
のバッグフィルターに搬送され、バッグフィルターによ
り空気と微細粉とが分離される。一方、分級ロータ51
の外周から排出された粗粉粒子は、ガイドベーン57か
ら流入する空気によって、再分散及び再分級作用を受
け、凝集が解けた微粉粒子は、再び分級ロータ51の内
部に吸引される。残った粗粉粒子は分級ロータ51とガ
イドベーン57の間の空間を落下し、ケーシング40の
円錐部40bの内壁面に沿って滑落し、ケーシング最下
部の粗粉回収口59に到達する。
うに、回転軸61を同心の2重軸61a,61bとした
ところが実施例1と異なる。2重軸は内軸61aと外軸
61bとからなり、それぞれ独立に回転できるようにす
る。内軸61aは歯車62を介して伝達された駆動力を
分級ロータ51に伝達し、外側の回転軸61bは歯車6
3を介して伝達された駆動力を分散用回転体48に伝達
することができるように取り付ける。
49と分級ロータ51を独立に回転させることが可能と
なり、分級ロータ51より分散羽根49の回転数を大き
くすることにより強力な分散を行うことができる。
粉末原料をケーシング上部から分散室へ投入し、分散室
で投入した原料を放射方向への機械力学的な力を加える
とともに円周方向への空気力学的な力を加えて分散させ
ることができ、その後に分散させた原料を分級室へ投入
し、分級室で放射方向への機械力学的な力と求心方向へ
の空気力学的な力を加えて分級し、分級された微細粉末
は分級室の中央部から吸引してケーシング下方の排出路
を介して排出させて収集させることができ、分級された
粗粉は分級室の周辺部で再分散および再分級作用を繰り
返し受けさせることができるようにしたことによって、
原料吹き上げの必要をなくして圧力損失を低減させるこ
とができ、投入原料を効果的に分散させた後に分級でき
て、微細粉を効率良く収集することができ、しかも分級
に使用する装置の損傷を低減させて稼働率を低下させず
に済む。
低下させるような高い粉体濃度の条件下における分級処
理、あるいは付着性の強い粉体または摩耗性の強い粉体
の分級処理を行う場合であっても、原料の供給を羽根車
型分級機(51)の上方より分散させてから行うように
するとともに、微細粉を羽根車型分級機(51)の中央
部下方から吸引して取り出す構造としたことにより、全
体の圧損が低減でき、また、原料導入部(42)と羽根
車型分級機(51)との間に回転型分散機(48)を設
けたことにより、原料を高速回転する分散羽根の遠心力
によって、回転型分散機(48)に導入された気流中に
十分に分散させることができ、回転型分散機(48)の
外周に形成させた気体導入部(44,45,46,4
7)による整流作用と回転型分散機(48)の回転力に
より、流入空気を渦流に転換させたことにより、原料粒
子を十分に回転運動させて、羽根車型分級機(51)の
摩耗を低減し、摩耗による部材の消耗を交換し易い部材
に集中させて、補修を容易にさせる。
り、完全な強制渦の中で分級が行われることにより分級
場が安定しているので、原料供給量の変動のような操業
条件の変化が生じても、分級条件が安定に保たれ、また
分級条件の設定も容易に行うことができる。さらに、分
級径のバランスを保ちながら導入気体の流量と羽根車型
分級機(51)の回転数を共に増加あるいは減少させる
操作によって、得ようとする細粉の粒度構成に応じて分
級精度の調整が容易に行えるという効果も生じる。
軸(61a)と回転軸(61b)とによって、回転型分
散機(48)と羽根車型分級機(51)とを各独立に回
転させることができるようにしたことによって、それぞ
れを最適な回転数で回転させることができ、強力かつ効
果的に分散させることができ、その上でより良く分級さ
せることができるため、分級効率を向上させることがで
きる。
実行すると、高い粉体濃度の条件下における分級処理、
あるいは付着性の強い粉体または摩耗性の強い粉体の分
級処理を行う場合でも、原料の供給を分級ロータ(5
1)の上方より行ない、微細粉を分級ロータ(51)の
下方から取り出す構造とし、原料投入口と分級ロータ
(51)との間に分散用として分散羽根(49)を有す
る回転体(48)を設け、分散室周囲のガイドベーン
(47)による整流作用と分散羽根の回転により、流入
空気を渦流に転換させたことにより、分級に必要な全体
の圧損が低減され、粉末原料を高速回転する分散羽根の
遠心力と導入された気流とにより十分に分散されるとと
もに、原料粒子に十分な回転運動を与えることができ、
しかも分級ロータ(51)の摩耗を低減することができ
て、摩耗による部材の消耗を分散羽根と衝突板とに集中
させることができて、補修を容易にすることができる。
面図である。
る。
面図である。
る。
面図である。
である。
図である。
部) 45,46分散室への空気導入口 (気体導入
部) 47 分散室ガイドベーン (気体導入
部) 48 分散用回転体(回転型分散機) 49 分散羽根 50 衝突板 51 分級ロータ(羽根車型分級機) 52 整流板 53 分級羽根 54 分級室への空気導入路(渦巻路)(気体導入
部) 55,56分級室への空気導入口 (気体導入
部) 57 分級室ガイドベーン (気体導入
部) 58a,58b,58c 孔部(原料導入孔) 59 粗粉排出口 60 細粉取出管(細粉取出部)
Claims (4)
- 【請求項1】粉末原料をケーシング上部から分散室に投
入し、該分散室にて投入した原料に放射方向への機械力
学的な力を加えるとともに円周方向への空気力学的な力
を加えて分散させ、分散させた原料を分級室に投入し、
該分級室にて放射方向への機械力学的な力と求心方向へ
の空気力学的な力を加えて分級し、分級された微細粉末
は前記分級室の中央部からケーシング下方の細粉取出部
を介して吸引排出させ、分級された粗粉は前記分級室の
周辺部で再分散および再分級作用を繰り返し受けさせる
ことを特徴とする粉末原料の分級方法。 - 【請求項2】環状平板に形成された整流板(52d)
と、該整流板(52d)に対して垂直方向に所定間隔を
置いて配置され、所定径の原料導入孔を複数穿設した環
状平板に形成された複数の整流板(52a,52b,5
2c)と、各整流板(52a,52b,52c,52
d)の間に回転中心から外周方向へ放射状に配設固着さ
れた分級羽根(53)とを有する羽根車型分級機(5
1)を備え、粉末原料を微細粉と粗粉とに分級し、微細
粉を吸引して収集し、粗粉を落下させて回収するように
した分級装置において、 前記羽根車型分級機(51)の上部に回転型分散機(4
8)を配置し、該回転型分散機(48)の上部に原料導
入部(42)を設け、前記回転型分散機(48)の外周
に気体を円周方向へ向けて導入する気体導入部(44,
45,46,47)を形成し、前記羽根車型分級機(5
1)の外周に気体を円周方向へ向けて導入する気体導入
部(54、55、56、57)を形成し、前記羽根車型
分級機(51)の中心部下方に微細粉を吸引搬送する細
粉取出部(60)を設け、前記羽根車型分級機(51)
の外周部下方に前記細粉取出部(60)と隔離して形成
し粗粉を自由落下させて回収する粗粉回収部(40b)
を設けた ことを特徴とする粉末原料の分級装置。 - 【請求項3】前記羽根車型分級機(51)と前記回転型
分散機(48)とを各独立に回転させる回転軸(61
a,61b)を備えたことを特徴とする請求項2記載の
粉末原料の分級装置。 - 【請求項4】ケーシング(40)の上部で略円筒状に形
成された分散室(43a)と、 その分散室(43a)の下方に同軸に配置されて略円筒
状に形成された分級室(43b)と、 分散室上部に外周側から中心部側へ向けて原料投入でき
るように取り付けられた原料投入管(42)と、 前記分散室(43a)の周囲に渦巻き型に設けられた空
気導入路(44)と、 前記分級室(43b)の周囲に渦巻き型に設けられた空
気導入路(54)と、 前記分散室(43a)と前記分級室(43b)とにほぼ
同軸的に配置させた回転軸(41)と、 前記分散室(43a)と前記空気導入路(44)との境
界に設けられて導入空気を渦流に整流するガイドベーン
(47)と、 前記分級室(43b)と前記空気導入路(54)との境
界に設けられて導入空気を渦流に整流するガイドベーン
(57)と、 前記回転軸(41)に取り付けられて分散室内に配置さ
れ、円錐台状に形成されて上面に放射方向へ向けられ且
つ垂直に固着された複数枚の分散羽根(49)を有し、
導入された粉末原料を分散させる分散用回転体(48)
と、 前記回転軸(41)の下端部に取り付けられて分級室内
に配置され、複数の環状平板からなる整流板(52a,
52b,52c,52d)を等間隔に並置し、各整流板
(52a,52b,52c,52d)の間に整流板中心
から外周方向へ放射状且つ垂直に複数枚の分級羽根(5
3)を立設し、 最下端の整流板(52d)を除き前記分散用回転体(4
8)の下端周縁に沿って周方向等間隔に複数の原料導入
孔(58a,58b,58c)を穿設し、 粉末原料を微細粉と粗粉とに分級する分級ロータ(5
1)と、 分級室周端部下方に接続させて粗粉を落下させ回収する
粗粉回収管(40b)と、 分級ロータ中央部直下から粗粉回収管壁を貫通させて配
設したケーシング外部側に微細粉を吸引し搬送する細粉
取出管(60)と を備えたことを特徴とする粉末原料の分級装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29131792A JP2597794B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 粉末原料の分級方法および分級装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29131792A JP2597794B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 粉末原料の分級方法および分級装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06134400A JPH06134400A (ja) | 1994-05-17 |
JP2597794B2 true JP2597794B2 (ja) | 1997-04-09 |
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ID=17767344
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JP29131792A Expired - Lifetime JP2597794B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 粉末原料の分級方法および分級装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2597794B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1992
- 1992-10-29 JP JP29131792A patent/JP2597794B2/ja not_active Expired - Lifetime
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