JP2596578Y2 - 金属線織りテープ - Google Patents
金属線織りテープInfo
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- JP2596578Y2 JP2596578Y2 JP1991053794U JP5379491U JP2596578Y2 JP 2596578 Y2 JP2596578 Y2 JP 2596578Y2 JP 1991053794 U JP1991053794 U JP 1991053794U JP 5379491 U JP5379491 U JP 5379491U JP 2596578 Y2 JP2596578 Y2 JP 2596578Y2
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- metal wire
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は金属線織りテープ、さ
らに詳しく言えばシールドケーブルのシールド層形成の
ために使用される金属線織りテープに関するものであ
る。
らに詳しく言えばシールドケーブルのシールド層形成の
ために使用される金属線織りテープに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属線織り網、または金属線織り
テープとしては壁塗りの下地や、法面の崩落防止用とか
の建築ないし土木関係の利用しかなく、製品としても縦
糸および横糸として鉄の単線を用いて粗く織った単純な
ものであった。しかし最近、本願出願人等は図3に示す
ように金属線織りテープ1をケーブルコア2の周囲に巻
き付けてこれを電磁遮蔽のための、いわゆるシールド層
として利用する新規な電子機器用ケーブル(特願平2−
219402号)の開発に成功したため、金属線織りテ
ープ1を特にそのシールド特性、可撓性あるいは量産可
能性に着目して見直す必要に迫られている状況である。
テープとしては壁塗りの下地や、法面の崩落防止用とか
の建築ないし土木関係の利用しかなく、製品としても縦
糸および横糸として鉄の単線を用いて粗く織った単純な
ものであった。しかし最近、本願出願人等は図3に示す
ように金属線織りテープ1をケーブルコア2の周囲に巻
き付けてこれを電磁遮蔽のための、いわゆるシールド層
として利用する新規な電子機器用ケーブル(特願平2−
219402号)の開発に成功したため、金属線織りテ
ープ1を特にそのシールド特性、可撓性あるいは量産可
能性に着目して見直す必要に迫られている状況である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】シールド層として使用
する金属線織りテープ1は図1に示すように、導体金属
の単線11(普通は軟銅スズめっき線が使用される)を
縦糸としてこれらを多数本(普通100〜150本)平
行に並べ、この一側端の縦糸から他側端の縦糸に至る幅
方向に同じく導体金属の単線からなる横糸12を、織り
機のシャトルに掛けて往復走行させて平織り形成され
る。しかしながらこの横糸12は点Pに示す引き返し点
において360度の急角度に屈曲されるために折断し易
く、一旦横糸12が切れれば織り機をその都度停止させ
て掛け直す手間がかかり、またこのような折れ易い横糸
では織り機の無人運転も不可能となって金属線織りテー
ブの量産ができず、したがって当然そのコスト低下を計
る上での最大な障害になっていた。
する金属線織りテープ1は図1に示すように、導体金属
の単線11(普通は軟銅スズめっき線が使用される)を
縦糸としてこれらを多数本(普通100〜150本)平
行に並べ、この一側端の縦糸から他側端の縦糸に至る幅
方向に同じく導体金属の単線からなる横糸12を、織り
機のシャトルに掛けて往復走行させて平織り形成され
る。しかしながらこの横糸12は点Pに示す引き返し点
において360度の急角度に屈曲されるために折断し易
く、一旦横糸12が切れれば織り機をその都度停止させ
て掛け直す手間がかかり、またこのような折れ易い横糸
では織り機の無人運転も不可能となって金属線織りテー
ブの量産ができず、したがって当然そのコスト低下を計
る上での最大な障害になっていた。
【0004】大きい曲率の屈曲に弱い横糸のこのような
特性は、単に金属線織りテープ製造時の上述のような不
都合だけでなく、その金属線織りテープがシールド層と
して使用されたケーブル自体の撓曲性の低下にも影響す
るものである。
特性は、単に金属線織りテープ製造時の上述のような不
都合だけでなく、その金属線織りテープがシールド層と
して使用されたケーブル自体の撓曲性の低下にも影響す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は上述の課題を
解決するためになされたものであって、急角度の屈曲に
よってもほとんど切断するおそれのない横糸を持つ金属
線織りテープを提供しようとするものであり、具体的に
は平行に並べられた複数本の金属の縦糸の一側端の縦糸
から他側端の縦糸までの幅方向に1本の横糸を往復走行
させながら平織り形成される金属織りテープにおいて、
前記縦糸が導体金属の単線であり、かつ前記横糸がナイ
ロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維から
選ばれる引張強度および折曲強さの大きい化学合成繊維
のまわりに導体金属線を巻き付けたものであることを特
徴とする金属線織りテープ。
解決するためになされたものであって、急角度の屈曲に
よってもほとんど切断するおそれのない横糸を持つ金属
線織りテープを提供しようとするものであり、具体的に
は平行に並べられた複数本の金属の縦糸の一側端の縦糸
から他側端の縦糸までの幅方向に1本の横糸を往復走行
させながら平織り形成される金属織りテープにおいて、
前記縦糸が導体金属の単線であり、かつ前記横糸がナイ
ロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維から
選ばれる引張強度および折曲強さの大きい化学合成繊維
のまわりに導体金属線を巻き付けたものであることを特
徴とする金属線織りテープ。
【0006】またこの考案は平行に並べられた複数本の
金属の縦糸の一側端の縦糸から他側端の縦糸までの幅方
向に1本の横糸を往復走行させながら平織り形成される
金属線織りテープにおいて、前記縦糸が導体金属の単線
であり、かつ前記横糸が導体金属の撚線であることを特
徴とする金属線織りテープである。
金属の縦糸の一側端の縦糸から他側端の縦糸までの幅方
向に1本の横糸を往復走行させながら平織り形成される
金属線織りテープにおいて、前記縦糸が導体金属の単線
であり、かつ前記横糸が導体金属の撚線であることを特
徴とする金属線織りテープである。
【0007】
【作用】引張強度および折曲強さの大きい化学合成繊維
に導体金属線を巻き付けた線、あるいは導体金属の撚線
は非常に引張強さが大きくて撓曲性がよく、このため金
属線織りテープの横糸として使用された場合はその製造
時における急角度、多数回の屈曲をものともせず、また
この金属線織りテープをシールド層としたシールドケー
ブル自体の撓曲性を大幅に向上させる。
に導体金属線を巻き付けた線、あるいは導体金属の撚線
は非常に引張強さが大きくて撓曲性がよく、このため金
属線織りテープの横糸として使用された場合はその製造
時における急角度、多数回の屈曲をものともせず、また
この金属線織りテープをシールド層としたシールドケー
ブル自体の撓曲性を大幅に向上させる。
【0008】図1および図2(a)についてこの考案の
一実施例を説明する。金属線織りテープ1の縦糸11と
横糸12による構造、およびその織り機による製造工程
は既に「考案が解決しようとする課題」の項で説明し
た。この横糸12として、この考案では図2(a)に示
すように、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロ
ピレン繊維から選ばれる引張強度および折曲強さの大き
い化学合成繊維12Aのまわりに導体金属線12Bを巻
き付けたものを使用する。導体金属線12Bとしてはス
ズめっき軟銅線の丸線、あるいは断面長方形に圧潰した
線でもよく、その断面積は縦糸11の導体金属線のそれ
とほぼ同一に選定するのが好適である。
一実施例を説明する。金属線織りテープ1の縦糸11と
横糸12による構造、およびその織り機による製造工程
は既に「考案が解決しようとする課題」の項で説明し
た。この横糸12として、この考案では図2(a)に示
すように、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロ
ピレン繊維から選ばれる引張強度および折曲強さの大き
い化学合成繊維12Aのまわりに導体金属線12Bを巻
き付けたものを使用する。導体金属線12Bとしてはス
ズめっき軟銅線の丸線、あるいは断面長方形に圧潰した
線でもよく、その断面積は縦糸11の導体金属線のそれ
とほぼ同一に選定するのが好適である。
【0009】図2(b)はこの考案の別の実施例に使用
する横糸を示すものであって、これは導体金属線を複数
本、多くの場合3本ないし7本程度撚り合わせた撚線1
2Cである。撚線12Cを使用する場合はそれを構成す
る素線の断面積合計が縦糸11の断面積とほぼ等しくな
るようにするのが好ましい。たとえば縦糸11として直
径0.12mmの軟銅スズめっき線を使用したとき、横
糸としては直径0.05mmの軟銅スズめっき線の7本
撚線が好適に使用される。
する横糸を示すものであって、これは導体金属線を複数
本、多くの場合3本ないし7本程度撚り合わせた撚線1
2Cである。撚線12Cを使用する場合はそれを構成す
る素線の断面積合計が縦糸11の断面積とほぼ等しくな
るようにするのが好ましい。たとえば縦糸11として直
径0.12mmの軟銅スズめっき線を使用したとき、横
糸としては直径0.05mmの軟銅スズめっき線の7本
撚線が好適に使用される。
【0010】
【考案の効果】この考案によれば金属線織りテープの横
糸が非常に引張りおよび折曲に強い特性を備えているた
め、高速の織り加工を行っても切断する心配がほとんど
なく、したがって金属線織りテープを高速で製造できる
だけでなく織り機の無人運転も可能となって製造コスト
を大幅に下げることができる利点がある。またこの金属
線織りテープを使用した電子機器用シールドケーブル自
体の撓曲性も増大する効果がある。
糸が非常に引張りおよび折曲に強い特性を備えているた
め、高速の織り加工を行っても切断する心配がほとんど
なく、したがって金属線織りテープを高速で製造できる
だけでなく織り機の無人運転も可能となって製造コスト
を大幅に下げることができる利点がある。またこの金属
線織りテープを使用した電子機器用シールドケーブル自
体の撓曲性も増大する効果がある。
【図1】金属線織りテープを拡大して示す平面図であ
る。
る。
【図2】(a)、(b)はそれぞれこの考案の各実施例
に使用する横糸を示す斜視図である。
に使用する横糸を示す斜視図である。
【図3】金属線織りテープをケーブルコアに巻き付ける
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
1 金属線織りテープ 11 縦糸 12 横糸 12A 化学合成繊維 12B 導体金属線 12C 導体金属撚線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−168809(JP,A) 特開 平1−176604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 7/18 H01B 11/06
Claims (2)
- 【請求項1】平行に並べられた複数本の金属の縦糸(1
1)の一側端の縦糸から他側端の縦糸までの幅方向に1
本の横糸(12)を往復走行させながら平織り形成され
る金属織りテープにおいて、前記縦糸(11)が導体金
属の単線であり、かつ前記横糸(12)がナイロン繊
維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維から選ばれ
る引張強度および折曲強さの大きい化学合成繊維(12
A)のまわりに導体金属線(12B)を巻き付けたもの
であることを特徴とする金属線織りテープ。 - 【請求項2】平行に並べられた複数本の金属の縦糸(1
1)の一側端の縦糸から他側端の縦糸までの幅方向に1
本の横糸(12)を往復走行させながら平織り形成され
る金属織りテープにおいて、前記縦糸(11)が導体金
属の単線であり、かつ前記横糸(12)が導体金属の撚
線(12C)であることを特徴とする金属線織りテー
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991053794U JP2596578Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 金属線織りテープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991053794U JP2596578Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 金属線織りテープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056542U JPH056542U (ja) | 1993-01-29 |
JP2596578Y2 true JP2596578Y2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=12952727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991053794U Expired - Fee Related JP2596578Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 金属線織りテープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596578Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6259721B2 (ja) * | 2014-06-12 | 2018-01-10 | グンゼ株式会社 | 金属線巻付けテープ材及び被覆長尺材 |
JP6455735B2 (ja) * | 2016-11-15 | 2019-01-23 | 有限会社メカ工業 | シールド用線材及びそれを用いたシールド |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61168809A (ja) * | 1985-01-21 | 1986-07-30 | 日立電線株式会社 | 可とうシ−ルドテ−プ |
JPH01176604A (ja) * | 1987-12-29 | 1989-07-13 | Horikawa Densen Kk | 柔軟性シールド電線 |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP1991053794U patent/JP2596578Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH056542U (ja) | 1993-01-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |