JP2593334B2 - ブタジエンおよび硫黄化合物を含むc4炭化水素留分における1−ブテンの2−ブテンへの異性化方法 - Google Patents
ブタジエンおよび硫黄化合物を含むc4炭化水素留分における1−ブテンの2−ブテンへの異性化方法Info
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- C07C5/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms
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- C07C5/23—Rearrangement of carbon-to-carbon unsaturated bonds
- C07C5/25—Migration of carbon-to-carbon double bonds
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- C07C5/2556—Catalytic processes with metals
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ブタジエンおよび硫化化合物を含むC4炭化
水素留分における1−ブテンの2−ブテンへの異性化方
法に関する。
水素留分における1−ブテンの2−ブテンへの異性化方
法に関する。
発明の背景 高温における炭化水素の転換方法例えば水蒸気クラッ
キング、ビスブレーキング、コークス化および接触クラ
ッキングは、オレフィン的性質の飽和炭化水素および特
にオレフィン類例えば1−ブテン、2−ブテン、イソブ
テンならびにブタジエンを含むC4炭化水素留分を多量に
生成する。
キング、ビスブレーキング、コークス化および接触クラ
ッキングは、オレフィン的性質の飽和炭化水素および特
にオレフィン類例えば1−ブテン、2−ブテン、イソブ
テンならびにブタジエンを含むC4炭化水素留分を多量に
生成する。
このような留分は、石油化学用中間体の製造あるいは
燃料の製造に使用されうる。
燃料の製造に使用されうる。
例えば接触クラッキングの場合、生成されたC4炭化水
素留分は、アルキル化方法の仕込原料として使用され
る。この方法によって、この留分は高オクタン価のガソ
リンに転換される。流動床接触クラッキング(FCC:流動
接触クラッキング)のC4留分の組成の例を次に示す。炭化水素 重量% イソブタン 34.5 イソブテン 15 1−ブテン 13 ブタジエン 0.5 シス2−ブテン 10 N−ブタン 11 2−ブテン 16 合計 100 その他にこのような留分は、一般に硫黄で計算して5
〜50ppmの濃度を有する硫黄化合物の痕跡を含む。
素留分は、アルキル化方法の仕込原料として使用され
る。この方法によって、この留分は高オクタン価のガソ
リンに転換される。流動床接触クラッキング(FCC:流動
接触クラッキング)のC4留分の組成の例を次に示す。炭化水素 重量% イソブタン 34.5 イソブテン 15 1−ブテン 13 ブタジエン 0.5 シス2−ブテン 10 N−ブタン 11 2−ブテン 16 合計 100 その他にこのような留分は、一般に硫黄で計算して5
〜50ppmの濃度を有する硫黄化合物の痕跡を含む。
アルキル化方法は、触媒としての硫酸または弗化水素
酸の存在下に、オレフィン類例えばブテンおよびイソブ
テンをイソブタンでアルキル化することから成る。この
ようにして、特に自動車用燃料のベースとして高付加価
値化しうる高オクタン価(「リサーチ法」および「モー
ター法」オクタン価)の留分が得られる。
酸の存在下に、オレフィン類例えばブテンおよびイソブ
テンをイソブタンでアルキル化することから成る。この
ようにして、特に自動車用燃料のベースとして高付加価
値化しうる高オクタン価(「リサーチ法」および「モー
ター法」オクタン価)の留分が得られる。
しかしながら、FCCからのC4留分は、ブタジエンを含
むので、そのままでは使用できない。実際ブタジエン
は、除去の必要がある酸性スラリの形成によって、特に
硫酸アルキル化において酸の過剰消費を伴なう。従って
このために、ブタジエンを水素化して、一般に100ppm以
下の残留含量を得るようにすることが求められる。さら
に多くの場合、1−ブテンをシスおよびトランス2−ブ
テンに転換することが求められている。事実これら後者
のオレフィンに由来するアルキレートは、明らかにより
高いオクタン価を有する。これは、弗化水素酸の存在下
に実施されるアルキル化の場合に特に見られる。
むので、そのままでは使用できない。実際ブタジエン
は、除去の必要がある酸性スラリの形成によって、特に
硫酸アルキル化において酸の過剰消費を伴なう。従って
このために、ブタジエンを水素化して、一般に100ppm以
下の残留含量を得るようにすることが求められる。さら
に多くの場合、1−ブテンをシスおよびトランス2−ブ
テンに転換することが求められている。事実これら後者
のオレフィンに由来するアルキレートは、明らかにより
高いオクタン価を有する。これは、弗化水素酸の存在下
に実施されるアルキル化の場合に特に見られる。
従来技術およびその問題点 かなり以前から、一方でブタジエンの水素化方法およ
び他方で1−ブテンの2−ブテンへの異性化方法が提案
されている。ブタジエンの水素化はいまや最も多くの場
合、低温かつ液相でパラジウムベースの触媒を用いて実
施される。この型の方法においては、硫黄化合物の不存
在下に操作を行なうことが勧められている。事実、これ
らがたとえ低い濃度、一般に約10ppm程度でも存在する
と、水素化反応を完全に阻害することもある。1−ブテ
ンの2−ブテンへの異性化もまた、パラジウムベースの
触媒を用いて、水素の存在下に実施される。しかしなが
らこれらを選択的にするためには、すなわちブタンの形
成を避けるためには、種々の方法で触媒を予備硫化する
ことが推奨されている(米国特許第4,132,745号)。
び他方で1−ブテンの2−ブテンへの異性化方法が提案
されている。ブタジエンの水素化はいまや最も多くの場
合、低温かつ液相でパラジウムベースの触媒を用いて実
施される。この型の方法においては、硫黄化合物の不存
在下に操作を行なうことが勧められている。事実、これ
らがたとえ低い濃度、一般に約10ppm程度でも存在する
と、水素化反応を完全に阻害することもある。1−ブテ
ンの2−ブテンへの異性化もまた、パラジウムベースの
触媒を用いて、水素の存在下に実施される。しかしなが
らこれらを選択的にするためには、すなわちブタンの形
成を避けるためには、種々の方法で触媒を予備硫化する
ことが推奨されている(米国特許第4,132,745号)。
硫黄化合物およびブタジエンを含むC4オレフィン留分
を処理して、ブタジエンを水素化するのみならず、1−
ブテンを2−ブテンへ異性化するようにしなければなら
ない場合、上記方法は無効であることがすぐにわかる。
従って例えば、硫黄含量が10ppm以上である時、ブタジ
エンの転換率は低くなりすぎ、一方1−ブテンの2−ブ
テンへの異性化が小さいことがわかる。場合によって
は、これら2つの反応を実施することができるようにな
るかもしれないが、これはすぐに不経済なものになる温
度および圧力条件においてである。
を処理して、ブタジエンを水素化するのみならず、1−
ブテンを2−ブテンへ異性化するようにしなければなら
ない場合、上記方法は無効であることがすぐにわかる。
従って例えば、硫黄含量が10ppm以上である時、ブタジ
エンの転換率は低くなりすぎ、一方1−ブテンの2−ブ
テンへの異性化が小さいことがわかる。場合によって
は、これら2つの反応を実施することができるようにな
るかもしれないが、これはすぐに不経済なものになる温
度および圧力条件においてである。
問題点の解決手段 本発明の方法によりこれらの不都合を解消することが
できる。この方法は、異なる2つの触媒床を用いて操作
を行なうことから成る。仕込原料の通過する第一床は、
パラジウムと、金および/または白金である第二金属と
を含む水素化触媒である。これらの金属は、好ましくは
(不活性または不活性でない)アルミナ(「不活性」と
は、比表面積が小さいアルミナを指す)またはシリカ担
体であってもよい担体に担持されている。第二床は、同
じ型の(アルミナまたはシリカ)担体に担持されている
パラジウムのみをベースとした触媒である。従って処理
される仕込原料はまず、第一触媒を通過しなければなら
ない。反応器内の平均温度は、20〜150℃でなければな
らない。2つの床の各々において、異なる温度および圧
力で操作を行なうようにしてもよい。しかしながら特に
2つの床が同じ反応帯域にある時、2つの床において同
じ操作条件下に操作を行なうのが多くの場合好ましい。
その際高すぎない温度(例えば100℃以下)で操作を行
なうのが好ましい。これは1−ブテンの2−ブテンへの
異性化の熱力学平衡が、低温において、より有利である
からである。しかしながら、仕込原料中の硫黄化合物の
存在は、1,3−ブタジエンの十分な転換率を得るために
は、比較的高い(一般に60℃以上)温度が必要である。
ところで本発明の2つの異なる触媒床により、経済的に
許容できるすなわち好ましくは60〜100℃の温度範囲で
操作を行なうことができる。圧力は、大きな範囲例えば
1〜50気圧、好ましくは5〜30気圧において選ばれても
よい。一般にC4留分は、大部分液相に維持されるのが好
ましい。処理される仕込原料の流量は、触媒1あたり
毎時、通常1〜50l、好ましくは2l〜30l(液体状態
で)である。導入される水素流量は、本質的にC4留分の
ブタジエン含量による。
できる。この方法は、異なる2つの触媒床を用いて操作
を行なうことから成る。仕込原料の通過する第一床は、
パラジウムと、金および/または白金である第二金属と
を含む水素化触媒である。これらの金属は、好ましくは
(不活性または不活性でない)アルミナ(「不活性」と
は、比表面積が小さいアルミナを指す)またはシリカ担
体であってもよい担体に担持されている。第二床は、同
じ型の(アルミナまたはシリカ)担体に担持されている
パラジウムのみをベースとした触媒である。従って処理
される仕込原料はまず、第一触媒を通過しなければなら
ない。反応器内の平均温度は、20〜150℃でなければな
らない。2つの床の各々において、異なる温度および圧
力で操作を行なうようにしてもよい。しかしながら特に
2つの床が同じ反応帯域にある時、2つの床において同
じ操作条件下に操作を行なうのが多くの場合好ましい。
その際高すぎない温度(例えば100℃以下)で操作を行
なうのが好ましい。これは1−ブテンの2−ブテンへの
異性化の熱力学平衡が、低温において、より有利である
からである。しかしながら、仕込原料中の硫黄化合物の
存在は、1,3−ブタジエンの十分な転換率を得るために
は、比較的高い(一般に60℃以上)温度が必要である。
ところで本発明の2つの異なる触媒床により、経済的に
許容できるすなわち好ましくは60〜100℃の温度範囲で
操作を行なうことができる。圧力は、大きな範囲例えば
1〜50気圧、好ましくは5〜30気圧において選ばれても
よい。一般にC4留分は、大部分液相に維持されるのが好
ましい。処理される仕込原料の流量は、触媒1あたり
毎時、通常1〜50l、好ましくは2l〜30l(液体状態
で)である。導入される水素流量は、本質的にC4留分の
ブタジエン含量による。
本発明による方法の第二の利点は、ブタジエンを水素
化しかつ硫化水素の存在下に1−ブテンを異性化するそ
の能力である。事実、従来の触媒は、十分に高い温度に
おいてしか硫黄化合物の存在下に作動できないので、留
分を液相に維持するために、処理圧力を上げることが必
要である。ところで石油精製業において使用しうる純粋
水素は一般に低圧すぎるので、この水素を圧縮する必要
がある。これは、水素のコストを非常に高いものにす
る。それに反して、提案された触媒系の硫化水素への抵
抗力は、一般に硫化水素を100〜10000容量ppm含む水素
化ガスとしての水素化処理パージ水素の使用を可能にす
るという大きな利点を有する。
化しかつ硫化水素の存在下に1−ブテンを異性化するそ
の能力である。事実、従来の触媒は、十分に高い温度に
おいてしか硫黄化合物の存在下に作動できないので、留
分を液相に維持するために、処理圧力を上げることが必
要である。ところで石油精製業において使用しうる純粋
水素は一般に低圧すぎるので、この水素を圧縮する必要
がある。これは、水素のコストを非常に高いものにす
る。それに反して、提案された触媒系の硫化水素への抵
抗力は、一般に硫化水素を100〜10000容量ppm含む水素
化ガスとしての水素化処理パージ水素の使用を可能にす
るという大きな利点を有する。
パラジウムおよび金、あるいはパラジウムおよび白金
を含む第一触媒床は、あらゆる適当な方法で、例えば担
持させたい金属化合物の水性または有機溶液で、適当な
無機担体を含浸させて調製されうる。これらの化合物
は、無機塩または有機錯体例えば無機物としては、塩化
物または硝酸塩、および有機錯体としては例えばアセチ
ルアセトネートであってもよい。2つの金属の含浸は、
1つまたは2つの工程で、場合によっては2つの工程の
間に中間の焼成および/または還元処理を行なって、実
施されてもよい。例えば米国特許第4,490,481号に記載
された技術を用いてもよい。
を含む第一触媒床は、あらゆる適当な方法で、例えば担
持させたい金属化合物の水性または有機溶液で、適当な
無機担体を含浸させて調製されうる。これらの化合物
は、無機塩または有機錯体例えば無機物としては、塩化
物または硝酸塩、および有機錯体としては例えばアセチ
ルアセトネートであってもよい。2つの金属の含浸は、
1つまたは2つの工程で、場合によっては2つの工程の
間に中間の焼成および/または還元処理を行なって、実
施されてもよい。例えば米国特許第4,490,481号に記載
された技術を用いてもよい。
1つまたは複数の含浸工程後、触媒を空気焼成し、つ
いであらゆる適切な方法で還元してその活性形態にする
ようにしてもよい。無機担体は、ブタジエンまたはブテ
ンのポリマー化反応を避けるために不活性でなくてはな
らない。これは例えば上記のように好ましくは100m2/g
以下の比表面積のアルミナまたはシリカであってもよい
であろう。
いであらゆる適切な方法で還元してその活性形態にする
ようにしてもよい。無機担体は、ブタジエンまたはブテ
ンのポリマー化反応を避けるために不活性でなくてはな
らない。これは例えば上記のように好ましくは100m2/g
以下の比表面積のアルミナまたはシリカであってもよい
であろう。
第二床の触媒は、あらゆる適当な方法でアルミナまた
はシリカ担体に担持されたパラジウムを含む。限定的な
ものではないが、担体を塩化パラジウムの水溶液で含浸
するのが好ましい。ついで一般に触媒を空気焼成し、つ
いであらゆる適切な方法で還元してその活性形態にする
ようにしてもよい。
はシリカ担体に担持されたパラジウムを含む。限定的な
ものではないが、担体を塩化パラジウムの水溶液で含浸
するのが好ましい。ついで一般に触媒を空気焼成し、つ
いであらゆる適切な方法で還元してその活性形態にする
ようにしてもよい。
一般に2つの触媒ロットの容積の合計に対する第一触
媒の容積の割合は、10〜70%、好ましくは20〜50%であ
る。
媒の容積の割合は、10〜70%、好ましくは20〜50%であ
る。
触媒全体に対するパラジウム重量割合は、0.05〜1
%、好ましくは0.1〜0.5%、より詳しくは0.15〜0.35%
である。金または白金の重量濃度は、0.01〜0.2%、好
ましくは0.03〜0.15%、より詳しくは0.04〜0.12%であ
る。
%、好ましくは0.1〜0.5%、より詳しくは0.15〜0.35%
である。金または白金の重量濃度は、0.01〜0.2%、好
ましくは0.03〜0.15%、より詳しくは0.04〜0.12%であ
る。
実施例 非限定的な例として挙げられる下記の実施例は、本発
明を例証する。
明を例証する。
ここで使用される金属のパラジウム、金または白金
は、金属形態または金属化合物の形態で担体上に存在す
る。
は、金属形態または金属化合物の形態で担体上に存在す
る。
実施例1(比較例) この実施例においては、直径2〜4mm、比表面積70m2/
g、総細孔容積0.6cm3/g、細孔の平均直径200オングスト
ローム(200×10-10m)の球形である。この担体を使用
して、米国特許第4,490,481号の方法を用いて、下記の
金属含量を有する2つの二金属系の触媒を調製する: *触媒1:Pd 0.2 重量% Au 0.08重量% *触媒2:Pd 0.2 重量% Pt 0.08重量% 同様に同じ担体で、パラジウムしか含まない2つの触
媒を調製する。
g、総細孔容積0.6cm3/g、細孔の平均直径200オングスト
ローム(200×10-10m)の球形である。この担体を使用
して、米国特許第4,490,481号の方法を用いて、下記の
金属含量を有する2つの二金属系の触媒を調製する: *触媒1:Pd 0.2 重量% Au 0.08重量% *触媒2:Pd 0.2 重量% Pt 0.08重量% 同様に同じ担体で、パラジウムしか含まない2つの触
媒を調製する。
触媒3を、硝酸パラジウムの水溶液を用いて、乾式含
浸により調製する。ついでこれを乾燥し、450℃で2時
間空気焼成する。触媒4を同じ方法で調製するが、塩化
パラジウムを用いる。
浸により調製する。ついでこれを乾燥し、450℃で2時
間空気焼成する。触媒4を同じ方法で調製するが、塩化
パラジウムを用いる。
これら2つの触媒の金属パラジウム含量は、0.3重量
%である。
%である。
下記の重量組成を有する、流動床の接触クラッキング
からのC4留分を処理する: 重量% 総C3炭化水素 0.15 イソブタン 25.13 N−ブタン 9.67 1−ブテン 14.80 イソブテン 17.92 トランス2−ブテン 17.31 シス2−ブテン 12.53 1,3−ブタジエン 0.52 総C5炭化水素 1.97 硫黄(ppm) 20 上で調製された触媒を、管状反応器を含む水素化装置
で連続的に試験する。この反応器に触媒を配置する。従
ってこれらの試験は、本発明に合致しない。
からのC4留分を処理する: 重量% 総C3炭化水素 0.15 イソブタン 25.13 N−ブタン 9.67 1−ブテン 14.80 イソブテン 17.92 トランス2−ブテン 17.31 シス2−ブテン 12.53 1,3−ブタジエン 0.52 総C5炭化水素 1.97 硫黄(ppm) 20 上で調製された触媒を、管状反応器を含む水素化装置
で連続的に試験する。この反応器に触媒を配置する。従
ってこれらの試験は、本発明に合致しない。
各水素化試験の前に、各触媒を水素流下、150℃で2
時間還元する。
時間還元する。
水素化試験の操作条件は、下記のとおりである:
*圧力:25バール *温度:80℃ *VVH:触媒1あたり毎時15l *H2/ブタジエン:2.2モル/モル 4つの触媒について、導入された仕込原料に対する生
成物の重量収率は、ほぼ100%である。4つの触媒につ
いて、多少なりとも強度のブタジエンの水素化および1
−ブテンの2−ブテンへのなんらかの異性化が認められ
る。いずれにせよ、水素化オレフィンのパラフィン割合
は極くわずかである。比較結果を表1に要約する。
*圧力:25バール *温度:80℃ *VVH:触媒1あたり毎時15l *H2/ブタジエン:2.2モル/モル 4つの触媒について、導入された仕込原料に対する生
成物の重量収率は、ほぼ100%である。4つの触媒につ
いて、多少なりとも強度のブタジエンの水素化および1
−ブテンの2−ブテンへのなんらかの異性化が認められ
る。いずれにせよ、水素化オレフィンのパラフィン割合
は極くわずかである。比較結果を表1に要約する。
いくつかの触媒は、ブタジエンを多量に転換すること
が認められるが、どれも実質的に1−ブテンを転換する
ことはできない。事実、もし触媒がこの異性化に対して
十分に活性であるならば、選ばれた温度に対する熱力学
平衡における濃度、すなわち2.23%に明らかに最も近い
1−ブテン残留濃度を見出さなければならないだろう。
従って該仕込原料の1−ブテン含量14.80%をもって得
られた理論的転換率は、(14.80−2.23)/14.80×100=
84.9%である。
が認められるが、どれも実質的に1−ブテンを転換する
ことはできない。事実、もし触媒がこの異性化に対して
十分に活性であるならば、選ばれた温度に対する熱力学
平衡における濃度、すなわち2.23%に明らかに最も近い
1−ブテン残留濃度を見出さなければならないだろう。
従って該仕込原料の1−ブテン含量14.80%をもって得
られた理論的転換率は、(14.80−2.23)/14.80×100=
84.9%である。
実施例2(本発明による) この実施例においては、同じ条件下において実施例1
と同じ仕込原料を処理する。
と同じ仕込原料を処理する。
それに反して、反応器を下記の2つの触媒床で満た
す。第一触媒床は、触媒1(パラジウム・金)であり、
使用される触媒総容積の30%である。第二床は、触媒3
(硝酸塩からのパラジウム)であり、これは補足分すな
わち70容量%である。結果を表2に要約する。
す。第一触媒床は、触媒1(パラジウム・金)であり、
使用される触媒総容積の30%である。第二床は、触媒3
(硝酸塩からのパラジウム)であり、これは補足分すな
わち70容量%である。結果を表2に要約する。
実施例1の結果に対して、一方で100ppm以下のブタジ
エン残留含量を容易に得ることができ、他方で1−ブテ
ンがはるかに強度の転換を受け、ブタジエンの非常に適
切な転換率を得ることができることがわかる。
エン残留含量を容易に得ることができ、他方で1−ブテ
ンがはるかに強度の転換を受け、ブタジエンの非常に適
切な転換率を得ることができることがわかる。
実施例3(本発明による) 処理された仕込原料および操作条件は、実施例1と同
じである。
じである。
反応器を、実施例2と同様に、すなわち使用される触
媒総容積の30%の第一床および補足分すなわち70容量%
の第二床で満たす。各々一方で触媒1(Pd−Au)および
触媒4(塩化物からのPd)、他方で触媒2(Pd−Pt)お
よび触媒3(硝酸塩からのPd)を用いて、2つの試験を
実施した。得られた結果を表3に要約する。
媒総容積の30%の第一床および補足分すなわち70容量%
の第二床で満たす。各々一方で触媒1(Pd−Au)および
触媒4(塩化物からのPd)、他方で触媒2(Pd−Pt)お
よび触媒3(硝酸塩からのPd)を用いて、2つの試験を
実施した。得られた結果を表3に要約する。
実施例4(本発明による) 処理された仕込原料および操作条件は、実施例1と同
じである。反応器を実施例3と同様に満たす。頂部触媒
は、ここでは触媒2(Pd−Pt)であり、後部触媒は塩化
物形態の含浸パラジウム触媒である(触媒4)。
じである。反応器を実施例3と同様に満たす。頂部触媒
は、ここでは触媒2(Pd−Pt)であり、後部触媒は塩化
物形態の含浸パラジウム触媒である(触媒4)。
得られた結果を表4に要約する。
実施例5(本発明による) 処理された仕込原料は、実施例1と同じである。反応
器を下記2つの触媒床で満たす。第一床は触媒1((Pd
−Au)であり、使用される触媒総容量の30%である。第
二床は触媒4(塩化物からのPd)であり、補足分すなわ
ち70容量%である。先行実施例と異なる操作条件は、下
記のとおりである: *圧力:25バール *温度:90℃ *VVH:触媒1あたり毎時10l *H2/ブタジエン:2.2モル/モル 得られた結果を表5に示す。
器を下記2つの触媒床で満たす。第一床は触媒1((Pd
−Au)であり、使用される触媒総容量の30%である。第
二床は触媒4(塩化物からのPd)であり、補足分すなわ
ち70容量%である。先行実施例と異なる操作条件は、下
記のとおりである: *圧力:25バール *温度:90℃ *VVH:触媒1あたり毎時10l *H2/ブタジエン:2.2モル/モル 得られた結果を表5に示す。
実施例6(比較例) この実施例において、やはり実施例1と同じ条件下に
同じ仕込原料を処理する。それに反して、2つの触媒の
配置を変更する、第一床として配置された触媒は、触媒
4(塩化物からのPd)であり、総容量の30%である。第
二のものは、触媒1(Pd−Au)である。得られた結果を
表6に要約する。
同じ仕込原料を処理する。それに反して、2つの触媒の
配置を変更する、第一床として配置された触媒は、触媒
4(塩化物からのPd)であり、総容量の30%である。第
二のものは、触媒1(Pd−Au)である。得られた結果を
表6に要約する。
ここでは、2つの触媒上の仕込原料の通過順序が大事
であることがわかる。このように1−ブテンの転換率
は、本発明により実施された実施例において得られたも
のよりも、明らかに非常に劣る。
であることがわかる。このように1−ブテンの転換率
は、本発明により実施された実施例において得られたも
のよりも、明らかに非常に劣る。
実施例7(比較例および本発明による) ここでは、実施例1と同じ仕込原料を処理する。しか
しながら、使用される水素は純粋ではなく、硫化水素を
1000モルppm含む。
しながら、使用される水素は純粋ではなく、硫化水素を
1000モルppm含む。
選ばれる操作条件は、実施例5を同じである。すなわ
ち、 *圧力:25バール *温度:90℃ *VVH:10 *H2/ブタジエン:2.2モル/モル 4つの実験を行なう。そのうちの1つは、本発明によ
るものであり、第一触媒が(実験例5のように)触媒1
(Pd−Au)であり、総容積の30%を示し、第二触媒が触
媒4(塩化物からのPd)である。
ち、 *圧力:25バール *温度:90℃ *VVH:10 *H2/ブタジエン:2.2モル/モル 4つの実験を行なう。そのうちの1つは、本発明によ
るものであり、第一触媒が(実験例5のように)触媒1
(Pd−Au)であり、総容積の30%を示し、第二触媒が触
媒4(塩化物からのPd)である。
その他の実験は、比較例として実施されるものであ
り、各々触媒1のみ、触媒4のみ、および70%程度の触
媒4と30%の触媒1とから成る混合床を用いて実施され
る。
り、各々触媒1のみ、触媒4のみ、および70%程度の触
媒4と30%の触媒1とから成る混合床を用いて実施され
る。
結果を表7に示す。
ここでは本発明の触媒系のみが、硫化水素の存在下に
操作を行なうことを可能にし、ブタジエンおよび実質的
に1−ブテンをほぼ完全に転換することができる。
操作を行なうことを可能にし、ブタジエンおよび実質的
に1−ブテンをほぼ完全に転換することができる。
結果は実施例5ほど良好ではないが、今日では本発明
を適用して、純粋ではあるが高価な水素ではなく、水素
化処理のパージ水素を有利に用いることが可能になって
いることは、これらの結果から理解される。
を適用して、純粋ではあるが高価な水素ではなく、水素
化処理のパージ水素を有利に用いることが可能になって
いることは、これらの結果から理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (10)
- 【請求項1】ブタジエンおよび硫黄化合物を含むC4炭化
水素留分における、ブタジエンの水素化を伴なう、1−
ブテンの2−ブテンへの異性化方法において、 (a)前記留分を、パラジウムと、金および/または白
金である少なくとも1つの第二金属(これらの金属は担
体に担持されたものである)とを含む触媒の第一床を通
して、水素の存在下、温度20〜150℃、圧力1〜50気圧
下に送ること、 (b)第一触媒床の流出物の少なくとも大部分を、アル
ミナまたはシリカに担持されたパラジウムを含む第二触
媒床を通して、水素の存在下、温度20〜150℃、圧力1
〜50気圧下に送ること、 を特徴とする方法。 - 【請求項2】2つの触媒床が同じ反応帯域に配置され、
反応帯域の温度が60〜100℃であり、圧力が5〜30気圧
である、請求項1による方法。 - 【請求項3】第二触媒床のパラジウムが硝酸塩の形態で
担体に導入されたものである、請求項2による方法。 - 【請求項4】第二触媒床のパラジウムが塩化物の形態で
担体に導入されたものである、請求項2による方法。 - 【請求項5】2つの床の触媒担体が、比表面積100m2/g
以下のアルミナである、請求項1〜4のうちの1つによ
る方法。 - 【請求項6】第一床の触媒の量が、2つの触媒床の容積
全体の10〜70容量%である、請求項2による方法。 - 【請求項7】第一床の金属が、パラジウムおよび金であ
る、請求項4による方法。 - 【請求項8】第一床の金属が、パラジウムおよび白金で
ある、請求項4による方法。 - 【請求項9】2つの触媒床の各々において用いられる水
素が、100〜10000ppmの硫化水素を含む、請求項1〜8
のうちの1つによる方法。 - 【請求項10】炭化水素留分が、5〜50ppmの硫黄を含
む、請求項1〜9のうちの1つによる方法。
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- 1988-04-22 JP JP63101197A patent/JP2593334B2/ja not_active Expired - Fee Related
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