JP2591404Y2 - リッドのロック装置 - Google Patents
リッドのロック装置Info
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- JP2591404Y2 JP2591404Y2 JP8128192U JP8128192U JP2591404Y2 JP 2591404 Y2 JP2591404 Y2 JP 2591404Y2 JP 8128192 U JP8128192 U JP 8128192U JP 8128192 U JP8128192 U JP 8128192U JP 2591404 Y2 JP2591404 Y2 JP 2591404Y2
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- operating lever
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- guide wall
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車グローブボック
ス等の各種ボックスを開閉するリッドに使用されるキー
操作タイプのロック装置の改良に関するものである。
ス等の各種ボックスを開閉するリッドに使用されるキー
操作タイプのロック装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ロック装置として、例え
ば、実開昭63−78670号公報や実開平1−151
571号公報に示すものが存する。該従来のロック装置
は、多少の構造上の相違を有するが、基本的には、グロ
ーブボックスのリッドに固定されるシリンダ錠付のフレ
ームを備え、該フレームの前面側に開閉用ノブを回動可
能に軸支し、フレームの後面側にボックス側に設けられ
たストライカを収納する収納部を形成して、該収納部の
開口を開閉するロック部材を上下動又は回動可能に設け
る一方、該ロック部材の移動を掌る作動レバーの一端部
側に連結孔を開設し、該連結孔内に上記シリンダ錠の後
端面に設けられた偏心軸を遊嵌して、シリンダ錠の回転
に伴い、作動レバーを連動させることにより、該作動レ
バーの他端部側を上記開閉用ノブの背面に設けられた押
圧爪部と干渉する位置と干渉しない位置とに移動させ得
る構成となっている。
ば、実開昭63−78670号公報や実開平1−151
571号公報に示すものが存する。該従来のロック装置
は、多少の構造上の相違を有するが、基本的には、グロ
ーブボックスのリッドに固定されるシリンダ錠付のフレ
ームを備え、該フレームの前面側に開閉用ノブを回動可
能に軸支し、フレームの後面側にボックス側に設けられ
たストライカを収納する収納部を形成して、該収納部の
開口を開閉するロック部材を上下動又は回動可能に設け
る一方、該ロック部材の移動を掌る作動レバーの一端部
側に連結孔を開設し、該連結孔内に上記シリンダ錠の後
端面に設けられた偏心軸を遊嵌して、シリンダ錠の回転
に伴い、作動レバーを連動させることにより、該作動レ
バーの他端部側を上記開閉用ノブの背面に設けられた押
圧爪部と干渉する位置と干渉しない位置とに移動させ得
る構成となっている。
【0003】そして、実際の使用に際しては、キー操作
で、上記シリンダ錠を解錠方向に回転させて、作動レバ
ーの他端部を開閉用ノブの押圧爪部と干渉できる位置に
移動させた後、開閉用ノブを引き上げて、該ノブの押圧
爪部で作動レバーの他端部側を下方に押圧すると、該作
動レバーの他端部側の押圧により、上記ロック部材が収
納部の開口を開放する方向に移動して、該収納部内での
ストライカに対するロック状態を解除するので、これに
より、リッドの開放が保障され、又、逆に、シリンダ錠
を施錠方向に回転すると、今度は、作動レバーの他端部
が開閉用ノブの押圧爪部と干渉しない位置に移動するの
で、この状態では、開閉用ノブをいくら引き上げても、
作動レバーの他端部側が下方に押圧されないため、リッ
ドの閉塞施錠状態が保障されることとなる。
で、上記シリンダ錠を解錠方向に回転させて、作動レバ
ーの他端部を開閉用ノブの押圧爪部と干渉できる位置に
移動させた後、開閉用ノブを引き上げて、該ノブの押圧
爪部で作動レバーの他端部側を下方に押圧すると、該作
動レバーの他端部側の押圧により、上記ロック部材が収
納部の開口を開放する方向に移動して、該収納部内での
ストライカに対するロック状態を解除するので、これに
より、リッドの開放が保障され、又、逆に、シリンダ錠
を施錠方向に回転すると、今度は、作動レバーの他端部
が開閉用ノブの押圧爪部と干渉しない位置に移動するの
で、この状態では、開閉用ノブをいくら引き上げても、
作動レバーの他端部側が下方に押圧されないため、リッ
ドの閉塞施錠状態が保障されることとなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、斯る従来の
ロック装置にあっては、その施錠・解錠状態を担保する
作動レバーを金属材料で一体に成形して、該金属製作動
レバーの一端部を単に連結孔を介してシリンダ錠の偏心
軸に遊嵌する構成となしているので、当該作動レバーの
一端部側の脱落を防止するために、所謂プッシュオンフ
ィックスやワッシャー等の脱落防止部品を使用して、当
該作動レバーの一端部をシリンダ錠側に連結しなければ
ならなかった。この為、従来のロック装置の下では、金
属製作動レバーの組み付け作業が大変となるばかりか、
部品点数も自ずと増加してしまう問題点を有すると共
に、金属製作動レバーは錆防止の表面処理を施さなけれ
ばならないので、この点からも、コスト高の一因となる
ばかりか、装置自体の重量が大きくなってしまう嫌いが
あった。又、従来のロック装置にあっては、シリンダ錠
自体が、その保持部内面と間に画成されるクリアランス
によって、自身の軸線方向に容易にガタついて、高級感
を損なう恐れも十分にあった。而して、本考案は、斯る
従来装置の課題を有効に解決できる新規ロック装置を提
供せんとするものである。
ロック装置にあっては、その施錠・解錠状態を担保する
作動レバーを金属材料で一体に成形して、該金属製作動
レバーの一端部を単に連結孔を介してシリンダ錠の偏心
軸に遊嵌する構成となしているので、当該作動レバーの
一端部側の脱落を防止するために、所謂プッシュオンフ
ィックスやワッシャー等の脱落防止部品を使用して、当
該作動レバーの一端部をシリンダ錠側に連結しなければ
ならなかった。この為、従来のロック装置の下では、金
属製作動レバーの組み付け作業が大変となるばかりか、
部品点数も自ずと増加してしまう問題点を有すると共
に、金属製作動レバーは錆防止の表面処理を施さなけれ
ばならないので、この点からも、コスト高の一因となる
ばかりか、装置自体の重量が大きくなってしまう嫌いが
あった。又、従来のロック装置にあっては、シリンダ錠
自体が、その保持部内面と間に画成されるクリアランス
によって、自身の軸線方向に容易にガタついて、高級感
を損なう恐れも十分にあった。而して、本考案は、斯る
従来装置の課題を有効に解決できる新規ロック装置を提
供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第一考案は、従来ロック装置の基本構造を前提と
して、作動レバーを合成樹脂材料で成形して、該合成樹
脂製作動レバーの一端部側に上部係止片と下部弾性係止
片とを夫々一体に形成する一方、フレームのシリンダ錠
保持部の後端側に上部係合ガイド壁と下部係合ガイド壁
とを夫々設けて、該上部係合ガイド壁に上記上部係止片
をスライド可能に係合させ、下部係合ガイド壁に下部弾
性係止片をスライド可能に弾性係合させる構成を採用し
た。又、第二考案は、この第一考案の必須構成を踏まえ
て、作動レバーの一端部側裏面に、シリンダ錠の後端面
に弾接する突起を一体に設ける構成を採用した。
めに、第一考案は、従来ロック装置の基本構造を前提と
して、作動レバーを合成樹脂材料で成形して、該合成樹
脂製作動レバーの一端部側に上部係止片と下部弾性係止
片とを夫々一体に形成する一方、フレームのシリンダ錠
保持部の後端側に上部係合ガイド壁と下部係合ガイド壁
とを夫々設けて、該上部係合ガイド壁に上記上部係止片
をスライド可能に係合させ、下部係合ガイド壁に下部弾
性係止片をスライド可能に弾性係合させる構成を採用し
た。又、第二考案は、この第一考案の必須構成を踏まえ
て、作動レバーの一端部側裏面に、シリンダ錠の後端面
に弾接する突起を一体に設ける構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、第一考案にあっては、上部係止片を上
部係合ガイド壁の内側に臨ましめて、作動レバーの一端
部をシリンダ錠の後端側に押し付けると、下部弾性係止
片が撓みながら下部係合ガイド壁を乗り越えて、該下部
係合ガイド壁の内側に自動的に弾性係合すると同時に、
上部係止片も上部係合ガイド壁の内側に自動的に係合す
るので、これにより、作動レバーの一端部がシリンダ錠
側に簡単に連結される。しかも、斯る連結状態にあって
は、上部側では、上部係止片が上部係合ガイド壁に係合
し、下部側では、下部弾性係止片が下部係合ガイド壁に
係合して、作動レバーの一端部側の脱落を防止している
ので、従来の如き、専用の脱落防止部品を何ら使用しな
くとも、作動レバーの一端部をシリンダ錠側にワンタッ
チで確実に組み付けることが可能となる。又、特に、第
二考案にあっては、これに加えて、作動レバーの一端部
側裏面に設けられた突起がシリンダ錠の後端面に弾接す
る関係で、例え、シリンダ錠と保持部内面間に画成され
るクリアランスによって、シリンダ錠自体が自身の軸線
方向にガタつこうとしても、このガタつきをも効果的に
防止できる。
部係合ガイド壁の内側に臨ましめて、作動レバーの一端
部をシリンダ錠の後端側に押し付けると、下部弾性係止
片が撓みながら下部係合ガイド壁を乗り越えて、該下部
係合ガイド壁の内側に自動的に弾性係合すると同時に、
上部係止片も上部係合ガイド壁の内側に自動的に係合す
るので、これにより、作動レバーの一端部がシリンダ錠
側に簡単に連結される。しかも、斯る連結状態にあって
は、上部側では、上部係止片が上部係合ガイド壁に係合
し、下部側では、下部弾性係止片が下部係合ガイド壁に
係合して、作動レバーの一端部側の脱落を防止している
ので、従来の如き、専用の脱落防止部品を何ら使用しな
くとも、作動レバーの一端部をシリンダ錠側にワンタッ
チで確実に組み付けることが可能となる。又、特に、第
二考案にあっては、これに加えて、作動レバーの一端部
側裏面に設けられた突起がシリンダ錠の後端面に弾接す
る関係で、例え、シリンダ錠と保持部内面間に画成され
るクリアランスによって、シリンダ錠自体が自身の軸線
方向にガタつこうとしても、このガタつきをも効果的に
防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係るロック装置も、自動車グロ
ーブボックスに設けられるリッドのロック装置として開
発されたもので、その基本構造は、図1に示す如く、リ
ッド(図示せず)に固定される合成樹脂製のフレーム1
を備え、該フレーム1の一側部に錠外ケースを兼用する
筒状保持部2を一体に延設して、該筒状保持部2内にシ
リンダ錠3を回転可能に嵌装する一方、フレーム1の前
面側に開閉用ノブ4を回動可能に軸支し、フレーム1の
後面側にグローブボックス(図示せず)側に設けられて
いるストライカを収納するコ字形状の収納部1aを形成
すると共に、該収納部1aの下方にガイド筒部1bを形
成し、該ガイド筒部1b内に収納部1aの開口を開閉す
るロック部材5を上下動可能に支承して、該ロック部材
5をコイルスプリング6のばね圧で常時収納部1aの開
口を閉塞する方向に付勢する構成となっている。
詳述すれば、該実施例に係るロック装置も、自動車グロ
ーブボックスに設けられるリッドのロック装置として開
発されたもので、その基本構造は、図1に示す如く、リ
ッド(図示せず)に固定される合成樹脂製のフレーム1
を備え、該フレーム1の一側部に錠外ケースを兼用する
筒状保持部2を一体に延設して、該筒状保持部2内にシ
リンダ錠3を回転可能に嵌装する一方、フレーム1の前
面側に開閉用ノブ4を回動可能に軸支し、フレーム1の
後面側にグローブボックス(図示せず)側に設けられて
いるストライカを収納するコ字形状の収納部1aを形成
すると共に、該収納部1aの下方にガイド筒部1bを形
成し、該ガイド筒部1b内に収納部1aの開口を開閉す
るロック部材5を上下動可能に支承して、該ロック部材
5をコイルスプリング6のばね圧で常時収納部1aの開
口を閉塞する方向に付勢する構成となっている。
【0008】そして、本実施例にあっては、斯る基本構
造を前提として、ロック部材5の上下動を促す作動レバ
ー7をも合成樹脂材料で一体に成形し、その一端部7a
側を中央部から下方に折曲しながら延長する形状となし
て、該一端部7aの延長基部の側面に上部係止片8を一
体に形成する一方、一端部7aの略中央部にシリンダ錠
3の後端面に設けられた偏心軸3aを遊嵌する連結孔9
を開設すると共に、一端部7aの下部に下部弾性係止片
10を横L字状のスリット11を介して一体に形成し
て、該下部弾性係止片10の側面にピン状の突起部12
を設ける構成を採用している。従って、本実施例の下で
は、上部係止片8と下部弾性係止片10の関係は、実際
の形成位置は多少異なるが、実質的には、いずれも、作
動レバー7の一端部7a側に上下方向に離間した平行す
る状態をもって形成されることとなる。
造を前提として、ロック部材5の上下動を促す作動レバ
ー7をも合成樹脂材料で一体に成形し、その一端部7a
側を中央部から下方に折曲しながら延長する形状となし
て、該一端部7aの延長基部の側面に上部係止片8を一
体に形成する一方、一端部7aの略中央部にシリンダ錠
3の後端面に設けられた偏心軸3aを遊嵌する連結孔9
を開設すると共に、一端部7aの下部に下部弾性係止片
10を横L字状のスリット11を介して一体に形成し
て、該下部弾性係止片10の側面にピン状の突起部12
を設ける構成を採用している。従って、本実施例の下で
は、上部係止片8と下部弾性係止片10の関係は、実際
の形成位置は多少異なるが、実質的には、いずれも、作
動レバー7の一端部7a側に上下方向に離間した平行す
る状態をもって形成されることとなる。
【0009】又、当該作動レバー7の他端部7bに関し
ては、該他端部7bを上記ロック部材5の突出ピン5a
に係合できると同時に、開閉用ノブ4の背面側に突設さ
れた押圧爪部4aと干渉できる形状となすと共に、該他
端部7bよりも中央寄りに開閉用ノブ4の押圧爪部4a
との干渉を回避できる凹状の逃げ部13を形成する構成
を採用している。更に、本実施例にあっては、特に、図
2にも示す如く、上記連結孔9の近傍裏面と下部弾性係
止片10の先端裏面に、一端部7a又は下部弾性係止片
10の撓みを利用して、シリンダ錠3の後端面に弾接す
る突起としての小突起14a・14bを設けて、シリン
ダ錠3の筒状保持部2内でのガタ対策を積極的に施して
いる。
ては、該他端部7bを上記ロック部材5の突出ピン5a
に係合できると同時に、開閉用ノブ4の背面側に突設さ
れた押圧爪部4aと干渉できる形状となすと共に、該他
端部7bよりも中央寄りに開閉用ノブ4の押圧爪部4a
との干渉を回避できる凹状の逃げ部13を形成する構成
を採用している。更に、本実施例にあっては、特に、図
2にも示す如く、上記連結孔9の近傍裏面と下部弾性係
止片10の先端裏面に、一端部7a又は下部弾性係止片
10の撓みを利用して、シリンダ錠3の後端面に弾接す
る突起としての小突起14a・14bを設けて、シリン
ダ錠3の筒状保持部2内でのガタ対策を積極的に施して
いる。
【0010】これに加えて、本実施例は、図示する如
く、シリンダ錠3を嵌装する上記筒状保持部2の後端縁
上下部に上下フランジ壁15・16を一体に延設して、
該上下のフランジ壁15・16間に上記作動レバー7の
一端部7aを移動可能に押し込む構成となすと共に、上
フランジ壁15の上面部に上記した上部係止片8をスラ
イド可能に係合するブロック状の上部係合ガイド壁17
を一体に突設し、下フランジ部16の先端部に上記した
下部弾性係止片10をスライド可能に弾性係合する山形
状の下部係合ガイド壁18を一体に突設して、該下部係
合ガイド壁18の切替摺動面18a上で下部弾性係止片
10の突起部12を切り替え移動させる構成を採用して
いる。
く、シリンダ錠3を嵌装する上記筒状保持部2の後端縁
上下部に上下フランジ壁15・16を一体に延設して、
該上下のフランジ壁15・16間に上記作動レバー7の
一端部7aを移動可能に押し込む構成となすと共に、上
フランジ壁15の上面部に上記した上部係止片8をスラ
イド可能に係合するブロック状の上部係合ガイド壁17
を一体に突設し、下フランジ部16の先端部に上記した
下部弾性係止片10をスライド可能に弾性係合する山形
状の下部係合ガイド壁18を一体に突設して、該下部係
合ガイド壁18の切替摺動面18a上で下部弾性係止片
10の突起部12を切り替え移動させる構成を採用して
いる。
【0011】依って、本実施例のロック装置において
は、フレーム1のガイド筒部1b内にコイルスプリング
6とロック部材5を支承して、作動レバー7の他端部7
b側をガイド筒部1bの側面に形成されている切欠19
内に挿入し、該他端部7bをロック部材5の突出ピン5
aに上から係合させる一方、上部係止片8を上部係合ガ
イド壁17の内側に臨ましめて、作動レバー7の一端部
7aに開設された連結孔9内に偏心軸3aを遊嵌させな
がら、筒状保持部2の上下フランジ壁15・16間に作
動レバー7の一端部7aを押し込めば、該一端部7aの
下部弾性係止片10がスリット11を介して上方に撓み
ながら下部係合ガイド壁18を乗り越えて、該下部係合
ガイド壁18の内側に自動的に弾性係合すると同時に、
上部係止片8も対応する上部係合ガイド壁17の内側に
係合するので、これにより、作動レバー7の一端部7a
がシリンダ錠3側に簡単に連結されることとなる。
は、フレーム1のガイド筒部1b内にコイルスプリング
6とロック部材5を支承して、作動レバー7の他端部7
b側をガイド筒部1bの側面に形成されている切欠19
内に挿入し、該他端部7bをロック部材5の突出ピン5
aに上から係合させる一方、上部係止片8を上部係合ガ
イド壁17の内側に臨ましめて、作動レバー7の一端部
7aに開設された連結孔9内に偏心軸3aを遊嵌させな
がら、筒状保持部2の上下フランジ壁15・16間に作
動レバー7の一端部7aを押し込めば、該一端部7aの
下部弾性係止片10がスリット11を介して上方に撓み
ながら下部係合ガイド壁18を乗り越えて、該下部係合
ガイド壁18の内側に自動的に弾性係合すると同時に、
上部係止片8も対応する上部係合ガイド壁17の内側に
係合するので、これにより、作動レバー7の一端部7a
がシリンダ錠3側に簡単に連結されることとなる。
【0012】しかも、斯る連結状態にあっては、図3に
も示す如く、上部側では、上部係止片8が上部係合ガイ
ド壁17に係合し、下部側では、下部弾性係止片10が
下部係合ガイド壁18に係合して、作動レバー7の一端
部7a側の脱落が効果的に防止されているので、本実施
例の下では、従来の如き、専用の脱落防止部品を何ら使
用しなくとも、ワンタッチの押し込み作業を行なうだけ
で、作動レバー7の一端部7aをシリンダ錠3とその保
持部2側に確実に組み付けることが可能となる訳であ
る。
も示す如く、上部側では、上部係止片8が上部係合ガイ
ド壁17に係合し、下部側では、下部弾性係止片10が
下部係合ガイド壁18に係合して、作動レバー7の一端
部7a側の脱落が効果的に防止されているので、本実施
例の下では、従来の如き、専用の脱落防止部品を何ら使
用しなくとも、ワンタッチの押し込み作業を行なうだけ
で、作動レバー7の一端部7aをシリンダ錠3とその保
持部2側に確実に組み付けることが可能となる訳であ
る。
【0013】そして、実際の使用に際して、キー操作に
より、シリンダ錠3を解錠方向に回転させて、ロック装
置を解錠状態におけば、図4A・Bに示す如く、シリン
ダ錠3の回転と連動して、作動レバー7が図中左方向に
移動して、該作動レバー7の他端部7bが開閉用ノブ4
の押圧爪部4aの下方に移動することとなるので、後
は、図5に示す状態から図6に示す状態に、開閉用ノブ
4をリターンばね20のばね圧に抗して引き上げて、該
ノブ4の押圧爪部4aで作動レバー7の他端部7b側を
下方に押圧すると、該他端部7bの押圧と連動して、ロ
ック部材5がコイルスプリング6のばね圧に抗して降下
して、収納部1a内でのストライカ21に対するロック
状態を解除するので、これにより、リッドの開放が保障
される。斯る解錠状態の下で、リッドを閉塞する場合に
は、リッドを閉塞方向に移動すると、今度は、ストライ
カ21がロック部材5を降下させて、開放された開口か
ら収納部1a内に入り込んで、再び、図5に示す如く、
ストライカ21が収納部1a内にロックされるので、こ
れにより、リッドの閉塞状態が簡単に得られることとな
る。
より、シリンダ錠3を解錠方向に回転させて、ロック装
置を解錠状態におけば、図4A・Bに示す如く、シリン
ダ錠3の回転と連動して、作動レバー7が図中左方向に
移動して、該作動レバー7の他端部7bが開閉用ノブ4
の押圧爪部4aの下方に移動することとなるので、後
は、図5に示す状態から図6に示す状態に、開閉用ノブ
4をリターンばね20のばね圧に抗して引き上げて、該
ノブ4の押圧爪部4aで作動レバー7の他端部7b側を
下方に押圧すると、該他端部7bの押圧と連動して、ロ
ック部材5がコイルスプリング6のばね圧に抗して降下
して、収納部1a内でのストライカ21に対するロック
状態を解除するので、これにより、リッドの開放が保障
される。斯る解錠状態の下で、リッドを閉塞する場合に
は、リッドを閉塞方向に移動すると、今度は、ストライ
カ21がロック部材5を降下させて、開放された開口か
ら収納部1a内に入り込んで、再び、図5に示す如く、
ストライカ21が収納部1a内にロックされるので、こ
れにより、リッドの閉塞状態が簡単に得られることとな
る。
【0014】又、ロック装置を盗難防止のために施錠す
る場合には、キー操作により、シリンダ錠3を逆の施錠
方向に移動させれば、図7A・Bに示す如く、該シリン
ダ錠3の回転と連動して、作動レバー7が図中右方向に
移動して、今度は、該作動レバー7の逃げ部13が開閉
用ノブ4の押圧爪部4aの下方に位置することとなるの
で、この状態では、開閉用ノブ4をいくら引き上げて
も、該ノブ4の押圧爪部4aが空振りするだけで、作動
レバー7を下方に押圧することはできなくなって、これ
により、ロック装置の施錠状態が保障されることとな
る。
る場合には、キー操作により、シリンダ錠3を逆の施錠
方向に移動させれば、図7A・Bに示す如く、該シリン
ダ錠3の回転と連動して、作動レバー7が図中右方向に
移動して、今度は、該作動レバー7の逃げ部13が開閉
用ノブ4の押圧爪部4aの下方に位置することとなるの
で、この状態では、開閉用ノブ4をいくら引き上げて
も、該ノブ4の押圧爪部4aが空振りするだけで、作動
レバー7を下方に押圧することはできなくなって、これ
により、ロック装置の施錠状態が保障されることとな
る。
【0015】しかも、本実施例にあって、シリンダ錠3
の回転に伴い、作動レバー7を偏心軸3aを介して左右
方向に移動させる場合には、その上部係止片8と下部弾
性係止片10とが対応する各係合ガイド壁17・18の
内側面に沿ってスライドすることとなるので、これによ
り、作動レバー7自体の安定した移動を保障できると共
に、この移動に際しては、必ず、下部弾性係止片10の
突起部12が下部係合ガイド壁18の山形状切替摺動面
18a上を乗り越えて移動することとなるので、斯る山
形状切替摺動面18aの乗り越え時に、常に明確な節度
感が得られることとなって、施錠状態と解錠状態の確認
も頗る容易となる。
の回転に伴い、作動レバー7を偏心軸3aを介して左右
方向に移動させる場合には、その上部係止片8と下部弾
性係止片10とが対応する各係合ガイド壁17・18の
内側面に沿ってスライドすることとなるので、これによ
り、作動レバー7自体の安定した移動を保障できると共
に、この移動に際しては、必ず、下部弾性係止片10の
突起部12が下部係合ガイド壁18の山形状切替摺動面
18a上を乗り越えて移動することとなるので、斯る山
形状切替摺動面18aの乗り越え時に、常に明確な節度
感が得られることとなって、施錠状態と解錠状態の確認
も頗る容易となる。
【0016】又、本実施例にあっては、既述した如く、
連結孔9の近傍裏面と下部弾性係止片10の先端裏面に
小突起14a・14bを形成している関係で、施錠状態
時には、連結孔9側の小突起14aがシリンダ錠3の後
端面に必ず弾接し、解錠状態時には、下部弾性係止片1
0側の小突起14bがシリンダ錠3の後端面に必ず弾接
することとなるので、例え、シリンダ錠3と筒状保持部
2内面間に画成されるクリアランスによって、シリンダ
錠3自体が自身の軸線方向にガタつこうとしても、この
ガタつきをも効果的に防止できることとなる。
連結孔9の近傍裏面と下部弾性係止片10の先端裏面に
小突起14a・14bを形成している関係で、施錠状態
時には、連結孔9側の小突起14aがシリンダ錠3の後
端面に必ず弾接し、解錠状態時には、下部弾性係止片1
0側の小突起14bがシリンダ錠3の後端面に必ず弾接
することとなるので、例え、シリンダ錠3と筒状保持部
2内面間に画成されるクリアランスによって、シリンダ
錠3自体が自身の軸線方向にガタつこうとしても、この
ガタつきをも効果的に防止できることとなる。
【0017】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、上記構成の採用
により、合成樹脂製の作動レバー側に一体に形成された
上部係止片と下部弾性係止片とを、シリンダ錠保持部側
に設けられた上部係合ガイド壁と下部係合ガイド壁に個
々に係合させるだけで、作動レバーの一端部をシリンダ
錠側に脱落することなく確実に連結できるので、従来の
如き、脱落防止部品を何ら使用しなくとも、作動レバー
の一端部をシリンダ錠側にワンタッチで組み付けること
が可能となった。その上、作動レバーを合成樹脂材料で
成形したことは、その形状の自在性を利用して、上記の
上部係止片や下部弾性係止片の付設を可能とした利点の
他に、従来の金属製作動レバーと比較すると、ロック装
置自体の軽量化・低廉化にも大いに貢献できることとな
る。又、シリンダ錠のガタつき対策に関しては、作動レ
バーの一端部側裏面に設けられた突起がシリンダ錠の後
端面に弾接して、シリンダ錠の軸線方向に対するガタつ
きを効果的に防止できるので、従来の如く、高級感を損
なう心配も全くなくなり、品質の向上が期待できること
となった。
により、合成樹脂製の作動レバー側に一体に形成された
上部係止片と下部弾性係止片とを、シリンダ錠保持部側
に設けられた上部係合ガイド壁と下部係合ガイド壁に個
々に係合させるだけで、作動レバーの一端部をシリンダ
錠側に脱落することなく確実に連結できるので、従来の
如き、脱落防止部品を何ら使用しなくとも、作動レバー
の一端部をシリンダ錠側にワンタッチで組み付けること
が可能となった。その上、作動レバーを合成樹脂材料で
成形したことは、その形状の自在性を利用して、上記の
上部係止片や下部弾性係止片の付設を可能とした利点の
他に、従来の金属製作動レバーと比較すると、ロック装
置自体の軽量化・低廉化にも大いに貢献できることとな
る。又、シリンダ錠のガタつき対策に関しては、作動レ
バーの一端部側裏面に設けられた突起がシリンダ錠の後
端面に弾接して、シリンダ錠の軸線方向に対するガタつ
きを効果的に防止できるので、従来の如く、高級感を損
なう心配も全くなくなり、品質の向上が期待できること
となった。
【図1】本考案の実施例に係るリッドのロック装置を一
部分解して背面側から示す斜視図である。
部分解して背面側から示す斜視図である。
【図2】作動レバーの一端部側の裏面構造を示す要部斜
視図である。
視図である。
【図3】ロック装置の全体組み付け状態を背面側から示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】(A)はロック装置の解錠状態を示す背面図、
(B)は同平面図である。
(B)は同平面図である。
【図5】リッドの閉塞状態を示す断面図である。
【図6】リッドの開放状態を示す断面図である。
【図7】(A)はロック装置の施錠状態を示す背面図、
(B)は同平面図である。
(B)は同平面図である。
1 フレーム 2 シリンダ錠の保持部 3 シリンダ錠 3a 偏心軸 4 開閉用ノブ 4a 押圧爪部 5 ロック部材 7 作動レバー 7a 作動レバーの一端部 7b 作動レバーの他端部 8 上部係止片 10 下部弾性係止片 14a 小突起(突起) 14b 小突起(突起) 17 上部係合ガイド壁 18 下部係合ガイド壁 21 ストライカ
フロントページの続き (72)考案者 本田 信夫 埼玉県大宮市日進町2丁目1910番地 株 式会社カンセイ内 (72)考案者 澤谷 誠司 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地 加藤発条株式会社内 (72)考案者 細谷 智幸 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井町51番地 加藤発条株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 65/12 - 65/42
Claims (2)
- 【請求項1】 リッド側に固定されるシリンダ錠付のフ
レームと、該フレームに回動可能に軸支される開閉用ノ
ブと、ボックス側に設けられたストライカをフレーム側
にロックするロック部材と、一端部が上記シリンダ錠の
偏心軸に連結され他端部が解錠時に開閉用ノブの押圧爪
部と干渉して上記ロック部材のロック状態を解く作動レ
バーとを備えるリッドのロック装置において、上記作動
レバーを合成樹脂材料で成形して、該合成樹脂製作動レ
バーの一端部側に上部係止片と下部弾性係止片とを夫々
一体に形成する一方、フレームのシリンダ錠保持部の後
端側に上部係合ガイド壁と下部係合ガイド壁とを夫々設
けて、該上部係合ガイド壁に上記上部係止片をスライド
可能に係合させ、下部係合ガイド壁に下部弾性係止片を
スライド可能に弾性係合させるように構成したことを特
徴とするリッドのロック装置。 - 【請求項2】 作動レバーの一端部側裏面に、シリンダ
錠の後端面に弾接する突起を一体に設けたことを特徴と
する請求項1記載のリッドのロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8128192U JP2591404Y2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | リッドのロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8128192U JP2591404Y2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | リッドのロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673271U JPH0673271U (ja) | 1994-10-11 |
JP2591404Y2 true JP2591404Y2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=13741995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8128192U Expired - Lifetime JP2591404Y2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | リッドのロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591404Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4695522B2 (ja) * | 2006-02-14 | 2011-06-08 | 株式会社パイオラックス | リッドのロック装置 |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP8128192U patent/JP2591404Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0673271U (ja) | 1994-10-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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