JP2591032Y2 - 光ファイバレーザ導光拡散プローブ - Google Patents
光ファイバレーザ導光拡散プローブInfo
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- G02B6/241—Light guide terminations
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- G—PHYSICS
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- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はフォトダイナミックセラ
ピとして知られる早期ガンの光線力学的治療に用いられ
る光ファイバレーザ導光拡散プローブに関するものであ
る。
ピとして知られる早期ガンの光線力学的治療に用いられ
る光ファイバレーザ導光拡散プローブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フォトダイナミックセラピとして知られ
る早期ガンの光線力学的治療は、内視鏡で体腔内を観察
しながら内視鏡のカン子口から挿入した光ファイバレー
ザ導光拡散プローブで患部に必要エネルギ量のレーザ光
を照射することで行われる。特に喉頭部、子宮頸などの
管状器管、胃、腎臓などの袋状器管など体腔の形状に応
じたレーザ光照射を行えるチップを先端に設けることが
必要である。このために従来提案された方法としては、
米国特許第4693556号や米国特許第466092
5号等に提案されているような光の均一拡散を目的とし
て石英の微粉末を含む紫外線硬化樹脂で先端にチップを
形成したものや、米国特許第4676231号で提案さ
れているような、中空透明チップ内に微小粒子を県濁し
た透明液体を入れる方法、あるいは、米国特許第464
9151号の本文及び図に中空透明チップの内部面に光
拡散粒子を混合したエポキシ樹脂を塗装することが示唆
されている。
る早期ガンの光線力学的治療は、内視鏡で体腔内を観察
しながら内視鏡のカン子口から挿入した光ファイバレー
ザ導光拡散プローブで患部に必要エネルギ量のレーザ光
を照射することで行われる。特に喉頭部、子宮頸などの
管状器管、胃、腎臓などの袋状器管など体腔の形状に応
じたレーザ光照射を行えるチップを先端に設けることが
必要である。このために従来提案された方法としては、
米国特許第4693556号や米国特許第466092
5号等に提案されているような光の均一拡散を目的とし
て石英の微粉末を含む紫外線硬化樹脂で先端にチップを
形成したものや、米国特許第4676231号で提案さ
れているような、中空透明チップ内に微小粒子を県濁し
た透明液体を入れる方法、あるいは、米国特許第464
9151号の本文及び図に中空透明チップの内部面に光
拡散粒子を混合したエポキシ樹脂を塗装することが示唆
されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】パルス波レーザ光を用
いた場合、無機材料を使用した先端チップ(例:石英、
サファイヤ、ガラスなど)はパルスレーザから発生する
衝撃波の集中、高密度化があった場合、非常に割れ、破
損し易く、危険である。同様のことが硬質のプラスチッ
ク(例、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチレンな
ど)を使用したチップでも発生し易い。一方プラスチッ
クの場合、分子内に極性基を持ち、分子分極の傾向のあ
る材料(例:ポリテトラフロロエチレン、ポリアミド、
ポリカーボネート、エポキシ樹脂など)は、パルスレー
ザの衝撃波で、チップ内表面が黒化して光出射性能が悪
化するという問題がある。
いた場合、無機材料を使用した先端チップ(例:石英、
サファイヤ、ガラスなど)はパルスレーザから発生する
衝撃波の集中、高密度化があった場合、非常に割れ、破
損し易く、危険である。同様のことが硬質のプラスチッ
ク(例、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチレンな
ど)を使用したチップでも発生し易い。一方プラスチッ
クの場合、分子内に極性基を持ち、分子分極の傾向のあ
る材料(例:ポリテトラフロロエチレン、ポリアミド、
ポリカーボネート、エポキシ樹脂など)は、パルスレー
ザの衝撃波で、チップ内表面が黒化して光出射性能が悪
化するという問題がある。
【0004】一方デルリン(デュポン社商標)として知
られるポリアセタール樹脂製のチップなどは、レーザ熱
分解で生体に有害なホルマリンが発生する可能性があ
る。
られるポリアセタール樹脂製のチップなどは、レーザ熱
分解で生体に有害なホルマリンが発生する可能性があ
る。
【0005】このようにパルスレーザ光拡散用のチップ
は、連続波レーザ用と異なって非常に注意深く選定する
必要がある。
は、連続波レーザ用と異なって非常に注意深く選定する
必要がある。
【0006】そこで本考案の目的は、使用上安定し、安
全性の高いパルス波レーザ光によるフォトダイナミック
セラピ用光ファイバレーザ導光拡散プローブを提供する
ことにある。
全性の高いパルス波レーザ光によるフォトダイナミック
セラピ用光ファイバレーザ導光拡散プローブを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は種々実験研究の
結果開発したもので、パルス波レーザによる割れ、表面
黒化、分解による危険物発生が少ないチップ材質として
ポリオレフィン樹脂、特にポリエチレン樹脂製のチップ
を光ファイバの先端に被着したものである。
結果開発したもので、パルス波レーザによる割れ、表面
黒化、分解による危険物発生が少ないチップ材質として
ポリオレフィン樹脂、特にポリエチレン樹脂製のチップ
を光ファイバの先端に被着したものである。
【0008】ポリエチレン樹脂は適質の硬度をもち、パ
ルスレーザの衝撃波で割れることがなく、又分子対象性
が良く極性基を持たないので黒化が起らない、又単純な
直鎖の脂肪酸炭化水素高分子体であるため熱分解による
危険物質の発生がない。
ルスレーザの衝撃波で割れることがなく、又分子対象性
が良く極性基を持たないので黒化が起らない、又単純な
直鎖の脂肪酸炭化水素高分子体であるため熱分解による
危険物質の発生がない。
【0009】レーザ光の適度の拡散出射のために酸化チ
タンなどの光拡散剤を混入成型しても良いが、ポリエチ
レンは溶融体からの成型冷却時に徐冷することによりポ
リエチレン分子による球晶を発生し、これが光線の波長
以上のサイズに成長した時白濁し、光拡散性能を発揮す
るので、これを利用することが好都合である。
タンなどの光拡散剤を混入成型しても良いが、ポリエチ
レンは溶融体からの成型冷却時に徐冷することによりポ
リエチレン分子による球晶を発生し、これが光線の波長
以上のサイズに成長した時白濁し、光拡散性能を発揮す
るので、これを利用することが好都合である。
【0010】出射光量を増加するため、チップの中空部
内面に光反射ミラーを設けることは有効である。また、
チップ内面に刻み目を設けたり、チップ内の光ファイバ
の先端のクラッドを除去して露出し、その表面を粗化し
たり、コアの光出射端面を粗化することは出射光を均一
化するために有効な手段である。
内面に光反射ミラーを設けることは有効である。また、
チップ内面に刻み目を設けたり、チップ内の光ファイバ
の先端のクラッドを除去して露出し、その表面を粗化し
たり、コアの光出射端面を粗化することは出射光を均一
化するために有効な手段である。
【0011】
【実施例】図1は全方向出射型の実施例を示すもので、
光ファイバAとしてハードクラッドPCS、東レ(株)
HNS.FB400(コア径400μm)を使用し、1
はコア、2はプラスチッククラッド、3はプラスチック
ジャケット、4はポリエチレン製光拡散チップ、5はプ
ラスチックジャケット3とチップ4間にねじ込みかつエ
ポキシ樹脂接着固定するねじ部、6は中空部である。
光ファイバAとしてハードクラッドPCS、東レ(株)
HNS.FB400(コア径400μm)を使用し、1
はコア、2はプラスチッククラッド、3はプラスチック
ジャケット、4はポリエチレン製光拡散チップ、5はプ
ラスチックジャケット3とチップ4間にねじ込みかつエ
ポキシ樹脂接着固定するねじ部、6は中空部である。
【0012】図2は側方向出射型の実施例を示すもの
で、光ファイバAの先端部のプラスチッククラッドを除
去してコア先端部7を露出させて出射光が増すようにし
たものである。
で、光ファイバAの先端部のプラスチッククラッドを除
去してコア先端部7を露出させて出射光が増すようにし
たものである。
【0013】図3は側方向出射型の他の実施例を示すも
ので、プラスチッククラッドを除去したコア1の先端部
7にサンドブラスト加工して粗面化して出射光が均一化
するようにしたものである。なお、8は光拡散用にラセ
ンを切ったチップ内面部、9は光反射ミラーである。
ので、プラスチッククラッドを除去したコア1の先端部
7にサンドブラスト加工して粗面化して出射光が均一化
するようにしたものである。なお、8は光拡散用にラセ
ンを切ったチップ内面部、9は光反射ミラーである。
【0014】図4は側方向出射型の他の実施例を示すも
ので、露出させ且つ表面を粗面化したコア先端部7’の
側面部と先端部に対向して、チップ4の内面に反射ミラ
ー10を設けたものである。この実施例によると出射光
量を一層増加することができる。
ので、露出させ且つ表面を粗面化したコア先端部7’の
側面部と先端部に対向して、チップ4の内面に反射ミラ
ー10を設けたものである。この実施例によると出射光
量を一層増加することができる。
【0015】図5はファイバ端面を粗面化して出射光を
拡散光として出射光を均一化するいうにしたもので、
(a)は全方向出射型のもの、(b)は側方向出射型の
ものである。
拡散光として出射光を均一化するいうにしたもので、
(a)は全方向出射型のもの、(b)は側方向出射型の
ものである。
【0016】以上述べた何れの実施例の場合も、チップ
外径1,5mmのものを製作し、630mmのエキシマ
ダイレーザ光を4〜8mJ/パルスで40〜80Hz,
合計600Jを拡散した。出射光は均一、チップの損
傷、黒化による光量低下は全く無かった。
外径1,5mmのものを製作し、630mmのエキシマ
ダイレーザ光を4〜8mJ/パルスで40〜80Hz,
合計600Jを拡散した。出射光は均一、チップの損
傷、黒化による光量低下は全く無かった。
【0017】
【考案の効果】本発明によると、安全性の高いパルス波
レーザ光によるフォトダイナミックセラピ用光ファイバ
レーザ導光拡散プローブを提供することができる。
レーザ光によるフォトダイナミックセラピ用光ファイバ
レーザ導光拡散プローブを提供することができる。
【図1】本考案にかゝる全方向出射型の実施例の断面図
である。
である。
【図2】本考案にかゝる側方向出射型の実施例の断面図
である。
である。
【図3】本考案にかゝる側方向出射型の異なる実施例の
断面図である。
断面図である。
【図4】本考案にかゝる側方向出射型の異なる実施例の
断面図である。
断面図である。
【図5】本考案にかゝる全方向出射型と側方向出射型の
他の異なる実施例の断面図である。
他の異なる実施例の断面図である。
1 コア 2 クラッド 3 ジャケット 4 光拡散チップ 5 ねじ部 6 中空部 7 先端部 8 チップ内面部 9,10 光反射ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−218002(JP,A) 特開 平2−218356(JP,A) 特開 平3−279904(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 326 G02B 6/02
Claims (4)
- 【請求項1】 光ファイバ中を導光して来たパルスレー
ザ光線を所定の対象に対して照射するためポリエチレン
製光拡散チップを光ファイバ端部に装着したことを特徴
とするフォトダイナミックセラピ用光ファイバレーザ導
光拡散プローブ。 - 【請求項2】 ポリエチレン製光拡散チップ内の中空部
に光反射用のミラーを設けたことを特徴とする請求項1
記載のフォトダナミックセラピ用光ファイバレーザ導光
拡散プローブ。 - 【請求項3】 ポリエチレン製光拡散チップの内面に光
反射用の刻み目を設けたことを特徴とする請求項1記載
のフォトダイナミックセラピ用光ファイバレーザ導光拡
散プローブ。 - 【請求項4】 ポリエチレン製光拡散チップ内の中空部
に突出した光ファイバのコア部を露出し、表面を粗化し
たことを特徴とする請求項1記載のフォトダイナミック
セラピ用光ファイバレーザ導光拡散プローブ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993075579U JP2591032Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 光ファイバレーザ導光拡散プローブ |
US08/473,931 US5530780A (en) | 1993-12-20 | 1995-06-07 | Fiber optic laser conducting and diffusion device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993075579U JP2591032Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 光ファイバレーザ導光拡散プローブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0736101U JPH0736101U (ja) | 1995-07-04 |
JP2591032Y2 true JP2591032Y2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=13580250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993075579U Expired - Fee Related JP2591032Y2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 光ファイバレーザ導光拡散プローブ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5530780A (ja) |
JP (1) | JP2591032Y2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH0947518A (ja) * | 1995-06-26 | 1997-02-18 | Lederle Japan Ltd | フォトダイナミックセラピ用光ファイバレーザ導光プローブ |
JPH09325221A (ja) * | 1996-04-04 | 1997-12-16 | Hitachi Cable Ltd | 照明装置 |
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