JP2586692Y2 - 液体容器 - Google Patents
液体容器Info
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- JP2586692Y2 JP2586692Y2 JP1993009442U JP944293U JP2586692Y2 JP 2586692 Y2 JP2586692 Y2 JP 2586692Y2 JP 1993009442 U JP1993009442 U JP 1993009442U JP 944293 U JP944293 U JP 944293U JP 2586692 Y2 JP2586692 Y2 JP 2586692Y2
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- JP
- Japan
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- container body
- cap
- neck
- sealing material
- container
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、マニキュア等の液体
化粧料や自動車用傷補修液等の補修液のように揮発性の
高い液体等を収容する液体容器に関するものである。
化粧料や自動車用傷補修液等の補修液のように揮発性の
高い液体等を収容する液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マニキュア等の液体化粧料や自動
車用傷補修液等の補修液を収容する液体容器として、図
4に示すものがある。この液体容器は、首部1bの外周
面にねじ部1aが形成され内部にマニキュアが収容され
たガラス製の容器本体1と、内周面に上記ねじ部1aと
ら合するねじ部2aが形成されたプラスチック製のキャ
ップ2と、上記容器本体1の首部1bを通って容器本体
1の底部に延びる塗布筆3とを備えており、上記塗布筆
3には、その上部に、円盤状に形成された可撓性の平板
状シール材4を、上記容器本体1の首部開口に対面させ
た状態で、水平に(塗布筆3の長手方向に直交するよう
に)形成している。また、上記塗布筆3の上部には、上
記平板状シール材4よりも上側の位置に有底円筒状の取
付部6を形成するとともに、この取付部6の周側壁の外
周面に突条7を周方向に形成し、この突条7を上記キャ
ップ2の内周面に周方向に形成された凹条8に嵌合・固
定している。
車用傷補修液等の補修液を収容する液体容器として、図
4に示すものがある。この液体容器は、首部1bの外周
面にねじ部1aが形成され内部にマニキュアが収容され
たガラス製の容器本体1と、内周面に上記ねじ部1aと
ら合するねじ部2aが形成されたプラスチック製のキャ
ップ2と、上記容器本体1の首部1bを通って容器本体
1の底部に延びる塗布筆3とを備えており、上記塗布筆
3には、その上部に、円盤状に形成された可撓性の平板
状シール材4を、上記容器本体1の首部開口に対面させ
た状態で、水平に(塗布筆3の長手方向に直交するよう
に)形成している。また、上記塗布筆3の上部には、上
記平板状シール材4よりも上側の位置に有底円筒状の取
付部6を形成するとともに、この取付部6の周側壁の外
周面に突条7を周方向に形成し、この突条7を上記キャ
ップ2の内周面に周方向に形成された凹条8に嵌合・固
定している。
【0003】このような液体容器では、保管時等に、図
5に示すように、キャップ2のねじ部2aを容器本体1
のねじ部1aに一杯に(最後まで)ら合させてキャップ
2を容器本体1の首部1bに冠着する。これにより、塗
布筆3に設けた平板状シール材4の中央部が下側に撓ん
だ状態になりながら、平板状シール材4の下面周縁部が
容器本体1の首部開口に密着して蓋した(密封した)状
態になる。このため、上記液体容器に揮発性の高いマニ
キュア5が収容されていても、保管中に揮発性成分の揮
散が生じることがなく、上記マニキュア5の品質を長期
にわたって保持することができるようになる。また、上
記液体容器では、図6に示すように、キャップ2のねじ
部2aが容器本体1のねじ部1aに最後までら合してい
ない状態(例えば、容器本体1の首部上端にマニキュア
5の乾燥物がこびり付いていてキャップ2を最後まで締
め込むことができない状態)であっても、平板状シール
材4の下面周縁部が容器本体1の首部開口に密着して容
器本体1を密封するため、液漏れや揮発性成分の揮散等
の不都合な事態を生じることがない。
5に示すように、キャップ2のねじ部2aを容器本体1
のねじ部1aに一杯に(最後まで)ら合させてキャップ
2を容器本体1の首部1bに冠着する。これにより、塗
布筆3に設けた平板状シール材4の中央部が下側に撓ん
だ状態になりながら、平板状シール材4の下面周縁部が
容器本体1の首部開口に密着して蓋した(密封した)状
態になる。このため、上記液体容器に揮発性の高いマニ
キュア5が収容されていても、保管中に揮発性成分の揮
散が生じることがなく、上記マニキュア5の品質を長期
にわたって保持することができるようになる。また、上
記液体容器では、図6に示すように、キャップ2のねじ
部2aが容器本体1のねじ部1aに最後までら合してい
ない状態(例えば、容器本体1の首部上端にマニキュア
5の乾燥物がこびり付いていてキャップ2を最後まで締
め込むことができない状態)であっても、平板状シール
材4の下面周縁部が容器本体1の首部開口に密着して容
器本体1を密封するため、液漏れや揮発性成分の揮散等
の不都合な事態を生じることがない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記液体容
器では、キャップ2のねじ部2aが容器本体1のねじ部
1aに最後までら合していない時に、平板状シール材4
の下面周縁部が容器本体1の首部開口に当接せずに隙間
を生じてしまう状態になりやすく、保管中等に揮発性成
分の揮散が生じるという問題が依然として残っている。
しかも、輸送中に上記液体容器が転倒したり、店頭等で
の販売中に誤って上記液体容器を転倒させたりした場合
に、内部のマニキュア5が塗布筆3の軸部(の先端部か
ら根元部にわたる全部)や平板状シール材4の内面に付
着し、購入者が最初の使用の際に汚なく思ったり、新鮮
さを感じなかったりする。さらに、キャップ2を容器本
体1の首部1bにら合させるときに、キャップ2を斜め
にする等無理な姿勢にしてら合させようとすると、容器
本体1のねじ部1aおよびキャップ2のねじ部2b等を
損傷させるという問題も生じている。また、開蓋時に、
平板状シール材4の下面周縁部が容器本体1の首部開口
から離れると、この隙間から容器本体1の上部空間に充
満していた(濃度の濃い)揮発成分が外部に揮散してキ
ャップ2の内周面のねじ部2aに付着する。このため、
早期にキャップ2のねじ部2aに乾燥物がこびり付くと
いう問題もある。
器では、キャップ2のねじ部2aが容器本体1のねじ部
1aに最後までら合していない時に、平板状シール材4
の下面周縁部が容器本体1の首部開口に当接せずに隙間
を生じてしまう状態になりやすく、保管中等に揮発性成
分の揮散が生じるという問題が依然として残っている。
しかも、輸送中に上記液体容器が転倒したり、店頭等で
の販売中に誤って上記液体容器を転倒させたりした場合
に、内部のマニキュア5が塗布筆3の軸部(の先端部か
ら根元部にわたる全部)や平板状シール材4の内面に付
着し、購入者が最初の使用の際に汚なく思ったり、新鮮
さを感じなかったりする。さらに、キャップ2を容器本
体1の首部1bにら合させるときに、キャップ2を斜め
にする等無理な姿勢にしてら合させようとすると、容器
本体1のねじ部1aおよびキャップ2のねじ部2b等を
損傷させるという問題も生じている。また、開蓋時に、
平板状シール材4の下面周縁部が容器本体1の首部開口
から離れると、この隙間から容器本体1の上部空間に充
満していた(濃度の濃い)揮発成分が外部に揮散してキ
ャップ2の内周面のねじ部2aに付着する。このため、
早期にキャップ2のねじ部2aに乾燥物がこびり付くと
いう問題もある。
【0005】そこで、この出願人は、図7に示すような
液体容器を提案している(実願平4−82868号)。
この液体容器は、上記従来例において、塗布筆3の上部
に平板状シール材4を設けていたのに代えて、上記容器
本体1の首部1bの下端部に形成された細径部9に対応
する上記塗布筆3の部分に、円盤状に形成された可撓性
の平板状シール材10を水平に設けている。それ以外の
部分は上記従来例と同様であり、同様の部分には同じ符
号を付している。
液体容器を提案している(実願平4−82868号)。
この液体容器は、上記従来例において、塗布筆3の上部
に平板状シール材4を設けていたのに代えて、上記容器
本体1の首部1bの下端部に形成された細径部9に対応
する上記塗布筆3の部分に、円盤状に形成された可撓性
の平板状シール材10を水平に設けている。それ以外の
部分は上記従来例と同様であり、同様の部分には同じ符
号を付している。
【0006】このような液体容器では、保管時等に、従
来例と同様に、キャップ2のねじ部2aを容器本体1の
ねじ部1aに一杯に(最後まで)ら合させると(図7参
照)、平板状シール材10の中央部が下側に撓んだ状態
になりながら平板状シール材10の下面周縁部が容器本
体1の首部の細径部9に密着して蓋した状態になる。こ
のため、従来例と同様に、液体化粧料の品質を長期にわ
たって保持することができるようになる。また上記液体
容器では、図8に示すように、キャップ2のねじ部2a
が容器本体1のねじ部1aに最後までら合していない状
態であっても、平板状シール材10の下面周縁部が容器
本体1の首部の細径部9に密着して容器本体1を密封す
るため、従来例と同様に、液漏れや揮発性成分の揮散等
の不都合な事態を生じることがない。しかも、容器本体
1の首部1bの細径部9を平板状シール材10で密封す
るため、この状態で転倒等させても、容器本体1内の液
体が塗布筆3の根元部や容器本体1の首部開口の上端部
等に付着することがない。しかも、キャップを容器本体
の首部に冠着させるときに、キャップの姿勢を斜めにす
る等無理な姿勢にして冠着させようとした場合には、平
板状シール材10が容器本体1の内周面に当たってキャ
ップ2の姿勢が矯正され、位置決めされ(すなわち、平
板状シール材10がガイド作用をし)、これにより、キ
ャップ2と容器本体1の首部とを無理なく冠着させるこ
とができ、キャップ2および容器本体1の首部を損傷さ
せることがなくなる。また、平板状シール材10と内部
のマニキュア5との間の空間が狭くなるため、この空間
に充満している揮発成分の分量が少なくなるうえ、開蓋
に際して容器本体1の細径部9から平板状シール材10
が離れるときに、この隙間から揮散する揮発成分が容器
本体1の首部の内周面に付着しながら徐々に希薄になっ
てゆく。このため、上記空間に充満している揮発成分は
ほとんど容器本体1の首部の内周面に付着し、キャップ
2の内周面のねじ部2aに付着する揮発成分の分量が大
幅に減少する。しかしながら、この液体容器でも、キャ
ップ2を最後まで締め込むことができない場合に、平板
状シール材4の下面周縁部が容器本体1の首部1bの細
径部9に密着せず隙間を生じてしまうことがよく起こ
り、保管中等に揮発性成分の揮散が生じるという問題が
依然として残っている。
来例と同様に、キャップ2のねじ部2aを容器本体1の
ねじ部1aに一杯に(最後まで)ら合させると(図7参
照)、平板状シール材10の中央部が下側に撓んだ状態
になりながら平板状シール材10の下面周縁部が容器本
体1の首部の細径部9に密着して蓋した状態になる。こ
のため、従来例と同様に、液体化粧料の品質を長期にわ
たって保持することができるようになる。また上記液体
容器では、図8に示すように、キャップ2のねじ部2a
が容器本体1のねじ部1aに最後までら合していない状
態であっても、平板状シール材10の下面周縁部が容器
本体1の首部の細径部9に密着して容器本体1を密封す
るため、従来例と同様に、液漏れや揮発性成分の揮散等
の不都合な事態を生じることがない。しかも、容器本体
1の首部1bの細径部9を平板状シール材10で密封す
るため、この状態で転倒等させても、容器本体1内の液
体が塗布筆3の根元部や容器本体1の首部開口の上端部
等に付着することがない。しかも、キャップを容器本体
の首部に冠着させるときに、キャップの姿勢を斜めにす
る等無理な姿勢にして冠着させようとした場合には、平
板状シール材10が容器本体1の内周面に当たってキャ
ップ2の姿勢が矯正され、位置決めされ(すなわち、平
板状シール材10がガイド作用をし)、これにより、キ
ャップ2と容器本体1の首部とを無理なく冠着させるこ
とができ、キャップ2および容器本体1の首部を損傷さ
せることがなくなる。また、平板状シール材10と内部
のマニキュア5との間の空間が狭くなるため、この空間
に充満している揮発成分の分量が少なくなるうえ、開蓋
に際して容器本体1の細径部9から平板状シール材10
が離れるときに、この隙間から揮散する揮発成分が容器
本体1の首部の内周面に付着しながら徐々に希薄になっ
てゆく。このため、上記空間に充満している揮発成分は
ほとんど容器本体1の首部の内周面に付着し、キャップ
2の内周面のねじ部2aに付着する揮発成分の分量が大
幅に減少する。しかしながら、この液体容器でも、キャ
ップ2を最後まで締め込むことができない場合に、平板
状シール材4の下面周縁部が容器本体1の首部1bの細
径部9に密着せず隙間を生じてしまうことがよく起こ
り、保管中等に揮発性成分の揮散が生じるという問題が
依然として残っている。
【0007】この考案は、このような事情に鑑みなされ
たもので、キャップの締め込みが不充分であっても、容
器本体を完全に密封して保管時等に揮発性成分の揮散が
生じることのない液体容器の提供をその目的とする。
たもので、キャップの締め込みが不充分であっても、容
器本体を完全に密封して保管時等に揮発性成分の揮散が
生じることのない液体容器の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案の液体容器は、液体を収容する容器本体
と、この容器本体の首部に冠着するキャップと、上記容
器本体の首部を通って容器本体の底面に延びる塗布筆と
を備え、上記塗布筆の上部に取付部を設け、この取付部
を上記キャップの内部に固定し、上記容器本体の首部の
一部を細径部に形成し、上記塗布筆の根元部に、下面外
周部が上記容器本体の首部上端面に対面し下面外周部に
対して下面略中央が下方に撓みうる円盤状の可撓性上側
シール材を、上記キャップの冠着動作の途中で上記上側
シール材の下面外周部が容器本体の首部上端面に当接す
る位置に、一体的に形成し、上記塗布筆の中間部に、下
面外周部が上記容器本体の細径部上面に対面し下面外周
部に対して下面略中央が下方に撓みうる円盤状の可撓性
下側シール材を、上記キャップの冠着動作の途中で上記
下側シール材の下面外周部が容器本体の細径部上面に当
接する位置に、一体的に形成したという構成をとる。
め、この考案の液体容器は、液体を収容する容器本体
と、この容器本体の首部に冠着するキャップと、上記容
器本体の首部を通って容器本体の底面に延びる塗布筆と
を備え、上記塗布筆の上部に取付部を設け、この取付部
を上記キャップの内部に固定し、上記容器本体の首部の
一部を細径部に形成し、上記塗布筆の根元部に、下面外
周部が上記容器本体の首部上端面に対面し下面外周部に
対して下面略中央が下方に撓みうる円盤状の可撓性上側
シール材を、上記キャップの冠着動作の途中で上記上側
シール材の下面外周部が容器本体の首部上端面に当接す
る位置に、一体的に形成し、上記塗布筆の中間部に、下
面外周部が上記容器本体の細径部上面に対面し下面外周
部に対して下面略中央が下方に撓みうる円盤状の可撓性
下側シール材を、上記キャップの冠着動作の途中で上記
下側シール材の下面外周部が容器本体の細径部上面に当
接する位置に、一体的に形成したという構成をとる。
【0009】
【作用】すなわち、この考案の液体容器は、輸送時,店
頭等での販売時や保管時には、キャップを容器本体の首
部に冠着することが行われる。この場合に、冠着動作の
初めは、小さな力でスムーズを冠着動作が行え、ついで
冠着動作の途中で、上側シール材の下面外周部が容器本
体の首部上端面に自動的に当接して蓋した状態になると
ともに、下側シール材の下面外周部が容器本体の細径部
上面に自動的に当接して蓋した状態になる。これら両当
接ののち、冠着動作を続けると、各シール材が当接した
ままで各シール材の下面略中央部が取付部を介して下方
に押圧されて下方に撓む。そして、冠着動作が終わる
と、各シール材ともに撓まなくなる。このため、例え
ば、キャップを容器本体の首部のねじの螺合により冠着
する液体容器の場合、キャップの締め込みが不充分であ
っても、上下のシール材の下面外周部が容器本体の首部
上端面および細径部上面に当接して容器本体を密封す
る。したがって、上記容器本体は、塗布筆の根元部に設
けられた上側シール材および塗布筆の中間部に設けられ
た下側シール材で二重にシールされた状態になり、密封
性に優れる。このため、揮発性の高い液体が容器本体に
収容されていても、揮発性成分が揮散することなく保管
でき、かつ液漏れ等が生じることもない。一方、使用時
には、上記キャップを容器本体から取り外し、塗布筆に
液体を移し取り使用することが行われる。
頭等での販売時や保管時には、キャップを容器本体の首
部に冠着することが行われる。この場合に、冠着動作の
初めは、小さな力でスムーズを冠着動作が行え、ついで
冠着動作の途中で、上側シール材の下面外周部が容器本
体の首部上端面に自動的に当接して蓋した状態になると
ともに、下側シール材の下面外周部が容器本体の細径部
上面に自動的に当接して蓋した状態になる。これら両当
接ののち、冠着動作を続けると、各シール材が当接した
ままで各シール材の下面略中央部が取付部を介して下方
に押圧されて下方に撓む。そして、冠着動作が終わる
と、各シール材ともに撓まなくなる。このため、例え
ば、キャップを容器本体の首部のねじの螺合により冠着
する液体容器の場合、キャップの締め込みが不充分であ
っても、上下のシール材の下面外周部が容器本体の首部
上端面および細径部上面に当接して容器本体を密封す
る。したがって、上記容器本体は、塗布筆の根元部に設
けられた上側シール材および塗布筆の中間部に設けられ
た下側シール材で二重にシールされた状態になり、密封
性に優れる。このため、揮発性の高い液体が容器本体に
収容されていても、揮発性成分が揮散することなく保管
でき、かつ液漏れ等が生じることもない。一方、使用時
には、上記キャップを容器本体から取り外し、塗布筆に
液体を移し取り使用することが行われる。
【0010】このように、この液体容器は、塗布筆の根
元部と中間部とにそれぞれシール材を設けているため、
両シール材間の間隔を適宜設定することにより、片方の
シール材での密封が不完全であっても、もう片方のシー
ル材で完全に密封することができるようになる。しか
も、容器本体の首部の細径部を下側シール材で密封する
ため、この状態で転倒等させても、容器本体内の液体が
塗布筆の根元部や容器本体の首部の内周面等に付着しな
い。したがって、購入者が最初の使用の際に汚なく思っ
たり、新鮮さを感じなかったりすることがない。さら
に、キャップを容器本体の首部に冠着させるときに、キ
ャップの姿勢を斜めにする等無理な姿勢にして冠着させ
ようとした場合には、下側シール材が容器本体の内周面
に当たってキャップの姿勢が矯正され、位置決めされ
(すなわち、下側シール材がガイド作用をし)、これに
より、キャップと容器本体の首部とを無理なく冠着させ
ることができ、キャップおよび容器本体の首部を損傷さ
せることがなくなる。また、下側シール材とマニキュア
等の内溶液との間の空間が狭くなるため、この空間に充
満している揮発成分の分量が少なくなるうえ、開蓋に際
して容器本体の細径部から下側シール材が離れるとき
に、この隙間から揮散する揮発成分が容器本体の首部の
内周面に付着しながら徐々に希薄になってゆく。このた
め、上記空間に充満している揮発成分はほとんど容器本
体の首部の内周面に付着し、キャップの内周面に付着す
る揮発成分量が大幅に減少する。
元部と中間部とにそれぞれシール材を設けているため、
両シール材間の間隔を適宜設定することにより、片方の
シール材での密封が不完全であっても、もう片方のシー
ル材で完全に密封することができるようになる。しか
も、容器本体の首部の細径部を下側シール材で密封する
ため、この状態で転倒等させても、容器本体内の液体が
塗布筆の根元部や容器本体の首部の内周面等に付着しな
い。したがって、購入者が最初の使用の際に汚なく思っ
たり、新鮮さを感じなかったりすることがない。さら
に、キャップを容器本体の首部に冠着させるときに、キ
ャップの姿勢を斜めにする等無理な姿勢にして冠着させ
ようとした場合には、下側シール材が容器本体の内周面
に当たってキャップの姿勢が矯正され、位置決めされ
(すなわち、下側シール材がガイド作用をし)、これに
より、キャップと容器本体の首部とを無理なく冠着させ
ることができ、キャップおよび容器本体の首部を損傷さ
せることがなくなる。また、下側シール材とマニキュア
等の内溶液との間の空間が狭くなるため、この空間に充
満している揮発成分の分量が少なくなるうえ、開蓋に際
して容器本体の細径部から下側シール材が離れるとき
に、この隙間から揮散する揮発成分が容器本体の首部の
内周面に付着しながら徐々に希薄になってゆく。このた
め、上記空間に充満している揮発成分はほとんど容器本
体の首部の内周面に付着し、キャップの内周面に付着す
る揮発成分量が大幅に減少する。
【0011】そのうえ、冠着動作の途中で、上下のシー
ル材の下面外周部が容器本体の首部上端面および細径部
上面に当接するようにしているため、それまでは両シー
ル材の下面外周部と容器本体の首部上端面,細径部上面
との間に摺動抵抗が生じておらず、冠着動作がスムーズ
に行えるうえ、両シール材が早期に破損することもな
い。また、冠着動作の途中からは(少なくとも一方のシ
ール材の下面外周部が容器本体の首部上端面もしくは細
径部上面に当接したのちは)、一方のシール材の下面外
周部と容器本体の首部上端面,細径部上面との間に摺動
抵抗が作用するうえ、一方のシール材の下面略中央が下
方に撓んでいるため、下面外周部に反力が生じて、キャ
ップが上方に押圧される。このため、例えば、上記キャ
ップを容器本体の首部のねじの螺合により冠着する液体
容器の場合、キャップの締め込みが不充分であっても、
上記摺動抵抗に反力を加えた大きな力がキャップの緩み
止めとして作用し、長期にわたって緩まない。また、上
記大きな力が作用することから、容器本体が密封された
ことが判るようになっている。さらに、このような優れ
た効果を奏する構造が一体成形品で得られるため、組付
け作業の工程が減って手間が少なくなるうえ、在庫管理
等の管理面が簡単化する。
ル材の下面外周部が容器本体の首部上端面および細径部
上面に当接するようにしているため、それまでは両シー
ル材の下面外周部と容器本体の首部上端面,細径部上面
との間に摺動抵抗が生じておらず、冠着動作がスムーズ
に行えるうえ、両シール材が早期に破損することもな
い。また、冠着動作の途中からは(少なくとも一方のシ
ール材の下面外周部が容器本体の首部上端面もしくは細
径部上面に当接したのちは)、一方のシール材の下面外
周部と容器本体の首部上端面,細径部上面との間に摺動
抵抗が作用するうえ、一方のシール材の下面略中央が下
方に撓んでいるため、下面外周部に反力が生じて、キャ
ップが上方に押圧される。このため、例えば、上記キャ
ップを容器本体の首部のねじの螺合により冠着する液体
容器の場合、キャップの締め込みが不充分であっても、
上記摺動抵抗に反力を加えた大きな力がキャップの緩み
止めとして作用し、長期にわたって緩まない。また、上
記大きな力が作用することから、容器本体が密封された
ことが判るようになっている。さらに、このような優れ
た効果を奏する構造が一体成形品で得られるため、組付
け作業の工程が減って手間が少なくなるうえ、在庫管理
等の管理面が簡単化する。
【0011】つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳
しく説明する。
しく説明する。
【0012】
【実施例】図1はこの考案の液体容器の一実施例を示し
ている。この実施例では、塗布筆3には、その根元部
に、円盤状に形成された可撓性の上側平板状シール材1
5が設けられており、また、中間部(容器本体1の首部
1bの細径部9に対応する部分)に、円盤状に形成され
た可撓性の下側平板状シール材16が設けられている。
それ以外の部分は図4に示す液体容器と同様であり、同
様の部分には同じ符号を付している。
ている。この実施例では、塗布筆3には、その根元部
に、円盤状に形成された可撓性の上側平板状シール材1
5が設けられており、また、中間部(容器本体1の首部
1bの細径部9に対応する部分)に、円盤状に形成され
た可撓性の下側平板状シール材16が設けられている。
それ以外の部分は図4に示す液体容器と同様であり、同
様の部分には同じ符号を付している。
【0013】このように構成された液体容器では、輸送
時,店頭等での販売時や保管時に、従来例と同様に、キ
ャップ2のねじ部2aを容器本体1の首部1bのねじ部
1aにら合させることが行われる。これにより、図2に
示すように、上側平板状シール材15の中央部が下側に
撓んだ状態になりながら上側平板状シール材15の下面
周縁部が容器本体1の首部開口に密着して蓋した状態に
なるとともに、下側平板状シール材16の中央部が下側
に撓んだ状態になりながら下側平板状シール材16の下
面周縁部が容器本体1の首部1bの細径部9に密着して
蓋した状態になる。これにより、容器本体1が上側平板
状シール材15および下側平板状シール材16によって
二重に密封された状態となる。また、上記液体容器で
は、図3に示すように、キャップ2のねじ部2aが容器
本体1のねじ部1aに最後までら合していない状態であ
っても、上側平板状シール材15が容器本体1の首部開
口に密着し、下側平板状シール材16が容器本体1の首
部1bの細径部9に密着する。一方、上記液体容器に収
容されたマニキュア5で化粧を行う場合、従来例と同様
に、キャップ2のねじ部2aと容器本体1のねじ部1a
とのら合を解除してキャップ2を外し、塗布筆3にマニ
キュア5を適量移し取り化粧することが行われる。
時,店頭等での販売時や保管時に、従来例と同様に、キ
ャップ2のねじ部2aを容器本体1の首部1bのねじ部
1aにら合させることが行われる。これにより、図2に
示すように、上側平板状シール材15の中央部が下側に
撓んだ状態になりながら上側平板状シール材15の下面
周縁部が容器本体1の首部開口に密着して蓋した状態に
なるとともに、下側平板状シール材16の中央部が下側
に撓んだ状態になりながら下側平板状シール材16の下
面周縁部が容器本体1の首部1bの細径部9に密着して
蓋した状態になる。これにより、容器本体1が上側平板
状シール材15および下側平板状シール材16によって
二重に密封された状態となる。また、上記液体容器で
は、図3に示すように、キャップ2のねじ部2aが容器
本体1のねじ部1aに最後までら合していない状態であ
っても、上側平板状シール材15が容器本体1の首部開
口に密着し、下側平板状シール材16が容器本体1の首
部1bの細径部9に密着する。一方、上記液体容器に収
容されたマニキュア5で化粧を行う場合、従来例と同様
に、キャップ2のねじ部2aと容器本体1のねじ部1a
とのら合を解除してキャップ2を外し、塗布筆3にマニ
キュア5を適量移し取り化粧することが行われる。
【0014】このように、上記液体容器は、キャップ2
のねじ部2aと容器本体1のねじ部1aとのら合だけで
なく、塗布筆3に設けられた上側平板状シール材15お
よび下側平板状シール材16で容器本体1を密封するよ
うにしている。したがって、上記液体容器内に揮発性の
高いマニキュア5が収容されていても、保管中に揮発性
成分の揮散を生じることがなく、マニキュア5の品質を
長期にわたって保持することができる。また、図3に示
すように、キャップ2の締め込みが不充分でねじが最後
までら合していない状態(例えば、容器本体1の首部上
端にマニキュア5の乾燥物がこびり付いていてキャップ
2を最後まで締め込むことができない状態)であって
も、上記上側平板状シール材15および下側平板状シー
ル材16で容器本体1が二重に密封されているため、液
漏れや揮発性成分の揮散等の不都合な事態が生じない。
しかも、上記塗布筆3の下側平板状シール材16で容器
本体1の首部1bの細径部9を密封するようにしている
ため、この状態で転倒等させてもマニキュア5が塗布筆
3の根元部等に付着しない。さらに、上記塗布筆3の根
元部と中間部とにそれぞれ平板状シール材15,16を
設けているため、両平板状シール材15,16間の間隔
を適宜設定することにより、上側平板状シール材15で
の密封が不完全であっても、下側平板状シール材16で
完全に密封すること等ができるようになる。そのうえ、
キャップ2のねじ部2aを容器本体1のねじ部1aにら
合させるときに、キャップ2を斜めにして挿し込んで
も、下側平板状シール材16がガイド作用をするため、
キャップ2が略垂直姿勢に矯正されて位置決めされ、容
器本体1のねじ部1aおよびキャップ2のねじ部2bが
損傷しない。
のねじ部2aと容器本体1のねじ部1aとのら合だけで
なく、塗布筆3に設けられた上側平板状シール材15お
よび下側平板状シール材16で容器本体1を密封するよ
うにしている。したがって、上記液体容器内に揮発性の
高いマニキュア5が収容されていても、保管中に揮発性
成分の揮散を生じることがなく、マニキュア5の品質を
長期にわたって保持することができる。また、図3に示
すように、キャップ2の締め込みが不充分でねじが最後
までら合していない状態(例えば、容器本体1の首部上
端にマニキュア5の乾燥物がこびり付いていてキャップ
2を最後まで締め込むことができない状態)であって
も、上記上側平板状シール材15および下側平板状シー
ル材16で容器本体1が二重に密封されているため、液
漏れや揮発性成分の揮散等の不都合な事態が生じない。
しかも、上記塗布筆3の下側平板状シール材16で容器
本体1の首部1bの細径部9を密封するようにしている
ため、この状態で転倒等させてもマニキュア5が塗布筆
3の根元部等に付着しない。さらに、上記塗布筆3の根
元部と中間部とにそれぞれ平板状シール材15,16を
設けているため、両平板状シール材15,16間の間隔
を適宜設定することにより、上側平板状シール材15で
の密封が不完全であっても、下側平板状シール材16で
完全に密封すること等ができるようになる。そのうえ、
キャップ2のねじ部2aを容器本体1のねじ部1aにら
合させるときに、キャップ2を斜めにして挿し込んで
も、下側平板状シール材16がガイド作用をするため、
キャップ2が略垂直姿勢に矯正されて位置決めされ、容
器本体1のねじ部1aおよびキャップ2のねじ部2bが
損傷しない。
【0015】なお、上記実施例では、容器本体1内にマ
ニキュア5を収容しているが、これに限定するものでは
なく、上記容器本体1内に自動車用傷補修液等の補修液
等を収容するようにしてもよい。
ニキュア5を収容しているが、これに限定するものでは
なく、上記容器本体1内に自動車用傷補修液等の補修液
等を収容するようにしてもよい。
【0016】
【考案の効果】以上のように、この考案の液体容器によ
れば、輸送時,店頭等での販売時や保管時には、容器本
体は、塗布筆の根元部に設けられた上側シール材および
塗布筆の中間部に設けられた下側シール材で二重にシー
ルされた状態になり、密封性に優れる。このため、揮発
性の高い液体が容器本体に収容されていても、揮発性成
分が揮散することなく保管しうる。また、例えば、キャ
ップを容器本体の首部にねじのら合により冠着する液体
容器の場合、キャップの締め込みが不充分であっても、
容器本体の首部開口および首部の細径部を各シール材で
密封状態にして液漏れや揮発性成分の揮散等の不都合な
事態を生じることがないようにしている。しかも、上記
塗布筆の根元部と中間部とにそれぞれシール材を設けて
いるため、両シール材間の間隔を適宜設定することによ
り、片方のシール材での密封が不完全であっても、もう
片方のシール材で完全に密封することができるようにな
る。さらに、容器本体の首部の細径部を下側シール材で
密封するため、この状態で転倒等させても、容器本体内
の液体が塗布筆の根元部や容器本体の首部の内周面等に
付着しない。したがって、購入者が最初の使用の際に汚
なく思ったり、新鮮さを感じなかったりすることがな
い。さらに、キャップを容器本体の首部に冠着させると
きに、キャップの姿勢を斜めにする等無理な姿勢にして
冠着させようとした場合には、下側シール材が容器本体
の内周面に当たってキャップの姿勢が矯正され、位置決
めされ(すなわち、下側シール材がガイド作用をし)、
これにより、キャップと容器本体の首部とを無理なく冠
着させることができ、キャップおよび容器本体の首部を
損傷させることがなくなる。また、下側シール材とマニ
キュア等の内溶液との間の空間が狭くなるため、この空
間に充満している揮発成分の分量が少なくなるうえ、開
蓋に際して容器本体の細径部から下側シール材が離れる
ときに、この隙間から揮散する揮発成分が容器本体の首
部の内周面に付着しながら徐々に希薄になってゆく。こ
のため、上記空間に充満している揮発成分はほとんど容
器本体の首部の内周面に付着し、キャップの内周面に付
着する揮発成分量が大幅に減少する。そのうえ、この考
案では、冠着動作の途中で、各シール材の下面外周部が
容器本体の首部上端面,細径部上面に当接するようにし
ているため、それまでは各シール材の下面外周部と容器
本体の首部上端面,細径部上面との間に摺動抵抗が生じ
ておらず、冠着動作がスムーズに行えるうえ、両シール
材が早期に破損することもない。また、冠着動作の途中
からは(少なくとも一方のシール材の下面外周部が容器
本体の首部上端面もしくは細径部上面に当接したのち
は)、一方のシール材の下面外周部と容器本体の首部上
端面,細径部上面との間に摺動抵抗が作用するうえ、一
方のシール材の下面略中央が下方に撓んでいるため、下
面外周部に反力が生じて、キャップが上方に押圧され
る。このため、例えば、上記キャップを容器本体の首部
のねじの螺合により冠着する液体容器の場合、キャップ
の締め込みが不充分であっても、上記摺動抵抗に反力を
加えた大きな力がキャップの緩み止めとして作用し、長
期にわたって緩まない。また、上記大きな力が作用する
ことから、容器本体が密封されたことが判るようになっ
ている。さらに、このような優れた効果を奏する構造が
一体成形品で得られるため、組付け作業の工程が減って
手間が少なくなるうえ、在庫管理等の管理面が簡単化す
る。
れば、輸送時,店頭等での販売時や保管時には、容器本
体は、塗布筆の根元部に設けられた上側シール材および
塗布筆の中間部に設けられた下側シール材で二重にシー
ルされた状態になり、密封性に優れる。このため、揮発
性の高い液体が容器本体に収容されていても、揮発性成
分が揮散することなく保管しうる。また、例えば、キャ
ップを容器本体の首部にねじのら合により冠着する液体
容器の場合、キャップの締め込みが不充分であっても、
容器本体の首部開口および首部の細径部を各シール材で
密封状態にして液漏れや揮発性成分の揮散等の不都合な
事態を生じることがないようにしている。しかも、上記
塗布筆の根元部と中間部とにそれぞれシール材を設けて
いるため、両シール材間の間隔を適宜設定することによ
り、片方のシール材での密封が不完全であっても、もう
片方のシール材で完全に密封することができるようにな
る。さらに、容器本体の首部の細径部を下側シール材で
密封するため、この状態で転倒等させても、容器本体内
の液体が塗布筆の根元部や容器本体の首部の内周面等に
付着しない。したがって、購入者が最初の使用の際に汚
なく思ったり、新鮮さを感じなかったりすることがな
い。さらに、キャップを容器本体の首部に冠着させると
きに、キャップの姿勢を斜めにする等無理な姿勢にして
冠着させようとした場合には、下側シール材が容器本体
の内周面に当たってキャップの姿勢が矯正され、位置決
めされ(すなわち、下側シール材がガイド作用をし)、
これにより、キャップと容器本体の首部とを無理なく冠
着させることができ、キャップおよび容器本体の首部を
損傷させることがなくなる。また、下側シール材とマニ
キュア等の内溶液との間の空間が狭くなるため、この空
間に充満している揮発成分の分量が少なくなるうえ、開
蓋に際して容器本体の細径部から下側シール材が離れる
ときに、この隙間から揮散する揮発成分が容器本体の首
部の内周面に付着しながら徐々に希薄になってゆく。こ
のため、上記空間に充満している揮発成分はほとんど容
器本体の首部の内周面に付着し、キャップの内周面に付
着する揮発成分量が大幅に減少する。そのうえ、この考
案では、冠着動作の途中で、各シール材の下面外周部が
容器本体の首部上端面,細径部上面に当接するようにし
ているため、それまでは各シール材の下面外周部と容器
本体の首部上端面,細径部上面との間に摺動抵抗が生じ
ておらず、冠着動作がスムーズに行えるうえ、両シール
材が早期に破損することもない。また、冠着動作の途中
からは(少なくとも一方のシール材の下面外周部が容器
本体の首部上端面もしくは細径部上面に当接したのち
は)、一方のシール材の下面外周部と容器本体の首部上
端面,細径部上面との間に摺動抵抗が作用するうえ、一
方のシール材の下面略中央が下方に撓んでいるため、下
面外周部に反力が生じて、キャップが上方に押圧され
る。このため、例えば、上記キャップを容器本体の首部
のねじの螺合により冠着する液体容器の場合、キャップ
の締め込みが不充分であっても、上記摺動抵抗に反力を
加えた大きな力がキャップの緩み止めとして作用し、長
期にわたって緩まない。また、上記大きな力が作用する
ことから、容器本体が密封されたことが判るようになっ
ている。さらに、このような優れた効果を奏する構造が
一体成形品で得られるため、組付け作業の工程が減って
手間が少なくなるうえ、在庫管理等の管理面が簡単化す
る。
【図1】この考案の液体容器の一実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】キャップを一杯に締め込んだ状態を示す縦断面
図である。
図である。
【図3】上記キャップを最後まで締め込んでいない状態
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図4】従来例の液体容器を示す斜視図である。
【図5】従来例のキャップを一杯に締め込んだ状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図6】従来例のキャップを最後まで締め込んでいない
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図7】提案例のキャップを一杯に締め込んだ状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図8】提案例のキャップを最後まで締め込んでいない
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
1 容器本体 1a ねじ部 1b 首部 2 キャップ 2a ねじ部 3 塗布筆 5 マニキュア 6 取付部 9 細径部 15 上側平板状シール材 16 下側平板状シール材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A45D 34/00
Claims (1)
- 【請求項1】 液体5を収容する容器本体1と、この容
器本体1の首部1bに冠着するキャップ2と、上記容器
本体1の首部1bを通って容器本体1の底面に延びる塗
布筆3とを備え、上記塗布筆3の上部に取付部6を設
け、この取付部6を上記キャップ2の内部に固定し、上
記容器本体1の首部1bの一部を細径部9に形成し、上
記塗布筆3の根元部に、下面外周部が上記容器本体1の
首部1b上端面に対面し下面外周部に対して下面略中央
が下方に撓みうる円盤状の可撓性上側シール材15を、
上記キャップ2の冠着動作の途中で上記上側シール材1
5の下面外周部が容器本体1の首部1b上端面に当接す
る位置に、一体的に形成し、上記塗布筆3の中間部に、
下面外周部が上記容器本体1の細径部9上面に対面し下
面外周部に対して下面略中央が下方に撓みうる円盤状の
可撓性下側シール材16を、上記キャップ2の冠着動作
の途中で上記下側シール材16の下面外周部が容器本体
1の細径部9上面に当接する位置に、一体的に形成した
ことを特徴とする液体容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993009442U JP2586692Y2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 液体容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993009442U JP2586692Y2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 液体容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668615U JPH0668615U (ja) | 1994-09-27 |
JP2586692Y2 true JP2586692Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=18529059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993009442U Expired - Lifetime JP2586692Y2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 液体容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586692Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP1993009442U patent/JP2586692Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0668615U (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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