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JP2586112Y2 - 環状ウエーブスプリング - Google Patents

環状ウエーブスプリング

Info

Publication number
JP2586112Y2
JP2586112Y2 JP1991100965U JP10096591U JP2586112Y2 JP 2586112 Y2 JP2586112 Y2 JP 2586112Y2 JP 1991100965 U JP1991100965 U JP 1991100965U JP 10096591 U JP10096591 U JP 10096591U JP 2586112 Y2 JP2586112 Y2 JP 2586112Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peaks
valleys
spring
height
peak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991100965U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0567838U (ja
Inventor
勲 松本
Original Assignee
京浜金属工業 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 京浜金属工業 株式会社 filed Critical 京浜金属工業 株式会社
Priority to JP1991100965U priority Critical patent/JP2586112Y2/ja
Publication of JPH0567838U publication Critical patent/JPH0567838U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2586112Y2 publication Critical patent/JP2586112Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ばね材からなる環状の
主体部に該主体部の軸心線方向に波形に湾曲させて多数
の山部と谷部とを形成してなる環状ウエーブスプリング
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として図7および図8に示す
ものがあった。図7において1は環状ウエーブスプリン
グであり、帯状の板ばねを螺旋状に湾曲して複数個の環
状の主体部2を形成するとともに、各主体部2を位相を
90度ずらせて上下方向の波形に湾曲させて多数の山部
3と谷部4とを形成する。上記各山部3および各谷部4
は、図8に示すように、その周方向の長さLおよび高さ
Hを等しく形成して互いに対向せ、接近方向に対向する
各山部3aと各谷部4aとを互いに接触させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものは、接
近方向に対向する各山部3aおよび各谷部4aのすべて
が互いに接触していたので、ばね特性が図9の(ア)に
示すように直線、つまりばね定数が一定となる。このも
のは主体部2の数を少なくしながら環状ウエーブスプリ
ング1の伸縮量を大きくすると、山部3および谷部4の
撓み量が大きくなって損傷する欠点があった。本考案は
上記欠点を解消した新規な環状ウエーブスプリングを得
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を達成
するために、ばね材を一定の軸心を中心として巻回して
環状の主体部8を形成するとともに、前記主体部8に平
面的に巻回された上下の座巻き部6、7と、それらの間
に配され、且つ、軸心方向に波形に湾曲させて形成した
多数の山部と谷部とを等配に設け、全ての前記谷部を前
記座巻きの一方へ接触させる一方、前記山部は一部の
山部の高さおよび周方向の長さを残余の山部の高さおよ
び周方向の長さよりも大きく形成したもである。ま
た、ばね材を一定の軸心を中心として螺旋状に巻回して
複数個の環状の主体部8を形成し、各主体部8を平面的
に巻回された上下の座巻き部6、7と、その軸心方向に
波形に湾曲させて形成され、且つ、互いに対向し等配に
配された多数の山部と谷部とで構成すると共に、全ての
前記谷部を前記座巻きの一方へ接触させる一方、互い
の山部を対向させて配し、一部の山部の高さおよび周方
向の長さを残余の山部の高さおよび周方向の長さよりも
大きく形成したものである。
【0005】
【作用】ウエーブスプリング5は荷重を受けると、ま
ず、大きい山部が撓み、この大きい山部の撓み量が所定
値になると、次いで大きい山部と残余の小さい山部とが
共に撓み、その荷重は図3で示す、いわゆる、非線型の
特性となる。このとき、大きい山部は残余の小さい山部
に対して周方向に長くなっているので、小さい山部に比
して変形量が大きいにも拘かわらず撓み量と撓み角の比
率は小さい山部の撓み角と略等しくなる。また、大きい
山部も小さい山部も全ての谷部が前記座巻きへ接触し
ている上、それらは互いに独立し、かつ、等間隔に配さ
れているので、座巻き部によって押されたとき山部自体
が傾くことがなく、変形が山を中心として左右対称に生
じる。
【0006】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。図面において、図1は本考案の第1実施例を示す側
面図、図2はその平面図、図3はそのばね特性図、図4
はばねの変形状態を示す説明図、図5は本考案の第1実
施例を自動変速機のクラッチに使用した状態の断面図、
図6は本考案の第2実施例を示す要部拡大側面図であ
る。図1および図2において、5は後述する自動変速機
のクラッチ15のクラッチスプリングをなす環状ウエー
ブスプリングであり、帯状の板ばねを螺旋状に3巻きと
し、上下の各一巻きは平坦な座巻き部6,7に形成し、
中間部の一巻きつまり主体部8は上下方向の波形に湾曲
させる。
【0007】上記主体部8の波形は、小さい山部9およ
び谷部10を周方向に12個形成し、これら各山部9お
よび谷部10の途中に大きい山部11を周方向に4個等
間隔に、すなわち、等配に形成する。上記小さい山部9
および谷部10と大きい山部11とは、図4に示すよう
に、環状ウエーブスプリング5の最大撓み量S時におい
て、大きい山部11の撓み角度A1と小さい山部9(ま
たは谷部10)の撓み角度A2とが略等しくなる如く、
大きい山部11の周方向の長さL1を小さい山部9(ま
たは谷部10)の周方向の長さL2の約3倍にし、また
大きい山部11の高さH1を小さい山部9(または谷部
10)の高さH2の約1.6倍にする。また図3に示す
ように、最大撓み量S時の荷重Tはクラッチ15が入る
荷重、例えば250Kgとし、大きい山部11の高さが
小さい山部9(または谷部10)の高さまで撓む撓み量
S1時の荷重T1は上記クラッチ15が入り始める荷
重、例えば1001Kgとする。なお、図3において、
(イ)は大きい山部11のばね特性線、(ウ)は小さい
山部9(または谷部10)のばね特性線、(エ)は大き
い山部11と小さい山部9(または谷部10)とを合わ
せた総合ばね特性線である。
【0008】図5において、15は上記環状ウエーブス
プリング5が使用される自動変速機のクラッチである。
このクラッチ15は、メンシャフトまたはカウンタシャ
フト等の回転軸16に有底円筒状のドラム17を固定
し、該ドラム17の底部(右部)に形成したシリンダ室
17aに円板状のピストン18を摺動可能に嵌合させ、
またドラム17の開口部(左部)に多数のディスク19
およびプレート20を交互に重ねて嵌合させる。上記各
ディスク19はドラム17に相対回転不能にかつ軸方向
移動可能にスプライン係合させ、上記各プレート20は
回転軸16に回転自在に取り付けた変速用のギヤ21に
相対回転不能にかつ軸方向移動可能にスプライン係合さ
せる。上記ピストン18はドラム17の軸心部に設けた
リターンスプリング22により右方に押圧し、該ピスト
ン18とこれと対面するディスク19との間に本考案に
よる環状ウエーブスプリング5を介在させ、回転軸16
に上記シリンダ室17aと連通する油路16aを形成す
る。
【0009】そして、油路16aに作動油を供給してリ
ターンスプリング22の反力に抗してピストン18を左
方に移動させることにより、環状ウエーブスプリング5
を介してディスク19を左方に押圧し、該ディスク19
によりプレート20を挾圧、つまりクラッチ15をオン
作動させて回転軸16とギヤ21とを一体的に連結し、
また上記油路16aへの作動油の供給を解除してリター
ンスプリング22の反力によりピストン18を右方に移
動させて上記クラッチ15をオフ作動させ、回転軸16
とギヤ21との連結を解除する。
【0010】図6は本考案の第2実施例を示す。このも
のは、帯状の板ばねを螺旋状に4巻きとし、上下の各一
巻きは平坦な座巻き部6,7に形成し、中間部の二巻き
つまり主体部8a,8bは次の如く上下方向の波形に湾
曲させる。即ち、各主体部8a,8bに互いに対向する
12個の小さい山部9aおよび谷部10aを周方向に1
2個形成し、これら各山部9aおよび谷部10aの途中
に大きい山部および谷部11aを周方向に4個等間隔で
形成する。上記小さい山部9aおよび谷部10aと大き
い山部11aとは、前述した第1実施例と同様に、環状
ウエーブスプリング5の最大撓み量(S)時において、
大きい山部11aの撓み角度(A1)と小さい山部9a
(または谷部10a)の撓み角度(A2)とが略等しく
なる如く、大きい山部11aの周方向の長さおよび上下
方向の高さを、小さい山部9a(または谷部10a)の
周方向の長さおよび上下方向の高さよりも所定量大きく
する。
【0011】本考案によれば、ピストン18が左方に移
動すると、まず大きい山部11(11a)のみが撓み、
この大きい山部11(11a)の撓み量がS1になる
と、その後は上記大きい山部11(11a)と残余の小
さい山部9(9a)および谷部10(10a)が同時に
撓み、環状ウエーブスプリング5のばね定数は図3の
(エ)に示す如く初期は小さく、後期は高くなる。そし
て、大きい山部11(11a)の撓み量がS、小さい山
部9(9a)および谷部10(10a)の撓み量がS2
になった時点でクラッチ15が入り、回転軸16とギヤ
21とが一体的に連結される。この場合、上記大きい山
部11(11a)は残余の小さい山部9(9a)および
谷部10(10a)に対して周方向に長くなっているの
で、環状ウエーブスプリング5が最大に撓んだ際におけ
る大きい山部11の撓み角度A1と小さい山部9(また
は谷部10)の撓み角度A2とが略等しくなり、ばね材
は全体が平均化した歪量となる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この考案は環状の主体部
を、大きい山部と小さい山部、および谷部とによって波
形に形成したので、非線型の特性を得ることができる。
また、各谷部は一方の座巻き部に当接して形成したか
ら、山の部分に荷重を受けたとき、山部の両側の谷部で
支えられ、山自体が傾くことがなく、その変形が左右対
称に行われるので、そのばね特性が安定するなどの効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本考案の第1実施例によるばね特性図である。
【図4】本考案の第1実施例によるばねの変形状態を示
す説明図である。
【図5】本考案の第1実施例を自動変速機のクラッチに
使用した状態の断面図である。
【図6】本考案の第2実施例を示す要部拡大側面図であ
る。
【図7】従来例を示す側面図である。
【図8】図7の要部拡大側面図である。
【図9】従来のばね特性図である。
【符号の説明】
5 環状ウエープスプリング 6 座巻き部 7 座巻き部 8 主体部 9 小さい山部 10 小さい谷部 11 大きい山部 15 クラッチ 16 回転軸 16a 油路 17 ドラム 17a シリンダ室 18 ピストン 19 ディスク 20 プレート 21 変速用のギヤ 22 リターンスプリング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばね材を一定の軸心を中心として巻回して
    環状の主体部8を形成するとともに、前記主体部8に平
    面的に巻回された上下の座巻き部6、7と、それらの間
    に配され、且つ、軸心方向に波形に湾曲させて形成した
    多数の山部と谷部とを等配に設け、全ての前記谷部を前
    記座巻きの一方へ接触させる一方、前記山部は一部の
    山部の高さおよび周方向の長さを残余の山部の高さおよ
    び周方向の長さよりも大きく形成してなる環状ウエーブ
    スプリング。
  2. 【請求項2】ばね材を一定の軸心を中心として螺旋状に
    巻回して複数個の環状の主体部8を形成し、各主体部8
    を平面的に巻回された上下の座巻き部6、7と、その軸
    心方向に波形に湾曲させて形成され、且つ、互いに対向
    し等配に配された多数の山部と谷部とで構成すると共
    に、全ての前記谷部を前記座巻きの一方へ接触させる
    一方、互いの山部を対向させて配し、一部の山部の高さ
    および周方向の長さを残余の山部の高さおよび周方向の
    長さよりも大きく形成してなる環状ウエーブスプリン
    グ。
JP1991100965U 1991-11-12 1991-11-12 環状ウエーブスプリング Expired - Lifetime JP2586112Y2 (ja)

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JPH0567838U JPH0567838U (ja) 1993-09-10
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