JP2585264Y2 - 合成樹脂製壜体 - Google Patents
合成樹脂製壜体Info
- Publication number
- JP2585264Y2 JP2585264Y2 JP9213492U JP9213492U JP2585264Y2 JP 2585264 Y2 JP2585264 Y2 JP 2585264Y2 JP 9213492 U JP9213492 U JP 9213492U JP 9213492 U JP9213492 U JP 9213492U JP 2585264 Y2 JP2585264 Y2 JP 2585264Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- flat
- groove
- flat wall
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、合成樹脂製壜体、特に
ポリエチレンテレフタレート樹脂等により2軸延伸ブロ
ー成形された大型壜体の胴部壁構造に関するものであ
る。
ポリエチレンテレフタレート樹脂等により2軸延伸ブロ
ー成形された大型壜体の胴部壁構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製壜体、特にポリエチレンテレ
フタレート樹脂(以下、単にPETと記す)等により2
軸延伸ブロー成形された大型壜体は、成形合成樹脂材料
の持つ優れた特性により、比較的大型のものを肉薄に成
形できるので、経済的であると共に、耐内容物性とか機
械的強度に優れ、外観も良いので、液体容器として多方
面で利用されている。
フタレート樹脂(以下、単にPETと記す)等により2
軸延伸ブロー成形された大型壜体は、成形合成樹脂材料
の持つ優れた特性により、比較的大型のものを肉薄に成
形できるので、経済的であると共に、耐内容物性とか機
械的強度に優れ、外観も良いので、液体容器として多方
面で利用されている。
【0003】このように、2軸延伸ブロー成形された合
成樹脂製壜体は、肉薄にも関わらず機械的強度に優れた
ものなのであるが、壜体の主体部分である胴部が肉薄で
あるので、壜体内に発生した減圧により、胴部の一部が
不正に陥没変形し、商品としての壜体の外観を著しく劣
化させると云う不都合があった。
成樹脂製壜体は、肉薄にも関わらず機械的強度に優れた
ものなのであるが、壜体の主体部分である胴部が肉薄で
あるので、壜体内に発生した減圧により、胴部の一部が
不正に陥没変形し、商品としての壜体の外観を著しく劣
化させると云う不都合があった。
【0004】この2軸延伸ブロー成形された合成樹脂製
壜体における減圧変形という不都合を解消するため、例
えば実開昭57−199511号公報に開示されている
ように、胴部の筒壁に陥没変形し易い変形パネル壁を複
数陥没設して、壜体内に発生した負圧をこの変形パネル
壁における一定した形態の陥没変形により吸収し、もっ
て胴部の他の部分に不正な陥没変形が発生しないように
すると共に、胴部の自己形状保持能力を高めるようにし
た壜体が各種提案されている。
壜体における減圧変形という不都合を解消するため、例
えば実開昭57−199511号公報に開示されている
ように、胴部の筒壁に陥没変形し易い変形パネル壁を複
数陥没設して、壜体内に発生した負圧をこの変形パネル
壁における一定した形態の陥没変形により吸収し、もっ
て胴部の他の部分に不正な陥没変形が発生しないように
すると共に、胴部の自己形状保持能力を高めるようにし
た壜体が各種提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、変形パネル壁の減圧吸収のため
の陥没変形を確実に一定した形態で生じさせるため、お
よびこの変形パネル壁に生じた陥没変形が胴部の他の部
分に影響を与え、この胴部の他の部分に不正変形を生じ
させることがないように、変形パネル壁の周囲に変形し
難いリブ壁構造部分を周設する必要があり、また変形パ
ネル壁を設けることにより胴部の座屈強度の低下を防止
すべく、変形パネル壁間に柱材として機能する壁部分を
設ける必要があるので、変形パネル壁の面積を充分に大
きくすることができず、このため変形パネル壁の陥没変
形により吸収できる減圧程度が充分ではないと云う問題
があった。
た従来技術にあっては、変形パネル壁の減圧吸収のため
の陥没変形を確実に一定した形態で生じさせるため、お
よびこの変形パネル壁に生じた陥没変形が胴部の他の部
分に影響を与え、この胴部の他の部分に不正変形を生じ
させることがないように、変形パネル壁の周囲に変形し
難いリブ壁構造部分を周設する必要があり、また変形パ
ネル壁を設けることにより胴部の座屈強度の低下を防止
すべく、変形パネル壁間に柱材として機能する壁部分を
設ける必要があるので、変形パネル壁の面積を充分に大
きくすることができず、このため変形パネル壁の陥没変
形により吸収できる減圧程度が充分ではないと云う問題
があった。
【0006】特に、この種の壜体にあっては、胴部の座
屈強度を高めるために、胴部の中央部に周溝を陥没周設
しており、この周溝により変形パネル壁の高さ寸法を充
分な値とすることができず、このため変形パネル壁の面
積は決して大きい値とはならず、変形パネル壁の減圧吸
収程度が低いと云う問題があった。
屈強度を高めるために、胴部の中央部に周溝を陥没周設
しており、この周溝により変形パネル壁の高さ寸法を充
分な値とすることができず、このため変形パネル壁の面
積は決して大きい値とはならず、変形パネル壁の減圧吸
収程度が低いと云う問題があった。
【0007】また、変形パネル壁は、壜体内に発生した
減圧による陥没変形の発生が起こり易いように、予めわ
ずかではあるが内方に陥没した形態で成形されているた
め、発生した陥没変形の程度の割りには、吸収できる減
圧程度が小さく、このため対応できる減圧程度が低く、
適用できる範囲が狭いと云う問題があった。
減圧による陥没変形の発生が起こり易いように、予めわ
ずかではあるが内方に陥没した形態で成形されているた
め、発生した陥没変形の程度の割りには、吸収できる減
圧程度が小さく、このため対応できる減圧程度が低く、
適用できる範囲が狭いと云う問題があった。
【0008】さらに、角筒状大型壜体のように、変形パ
ネル壁を設けた平坦壁部分の横幅が大きい場合には、変
形パネル壁の周囲に設けられた平坦壁の骨材として機能
する横梁状部分が、壜体内の減圧吸収のための変形パネ
ル壁の陥没変形に伴って、その中央部で反転屈曲変形し
易く、この反転屈曲変形が永久変形となると云う問題が
あった。
ネル壁を設けた平坦壁部分の横幅が大きい場合には、変
形パネル壁の周囲に設けられた平坦壁の骨材として機能
する横梁状部分が、壜体内の減圧吸収のための変形パネ
ル壁の陥没変形に伴って、その中央部で反転屈曲変形し
易く、この反転屈曲変形が永久変形となると云う問題が
あった。
【0009】そこで、本考案は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく考案されたもので、壜体胴部の
変形パネル壁を設けた平坦壁部分全体が一定したかつ安
定した形態で容易に陥没変形することができるようにす
ることを技術的課題とし、もって座屈強度および剛性強
度を低下させることなしに、減圧吸収能力の大きい壜体
を提供することを目的とする。
ける問題点を解消すべく考案されたもので、壜体胴部の
変形パネル壁を設けた平坦壁部分全体が一定したかつ安
定した形態で容易に陥没変形することができるようにす
ることを技術的課題とし、もって座屈強度および剛性強
度を低下させることなしに、減圧吸収能力の大きい壜体
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決する本考案の手段は、有底筒形状をした胴部に、減圧
吸収のためのパネル壁部を有する横幅の広い平坦壁を形
成すること、この平坦壁の端縁に連設する形態で胴部に
周溝を陥没周設すること、平坦壁の端縁の中央部から対
向する周溝の溝底壁にかけての部分に、外方に拡がるテ
ーパー壁と底壁とから構成された凹部を陥没設するこ
と、溝底壁を含めた凹部の底壁中央部に、横突条状のリ
ブ条を突設すること、にある。
決する本考案の手段は、有底筒形状をした胴部に、減圧
吸収のためのパネル壁部を有する横幅の広い平坦壁を形
成すること、この平坦壁の端縁に連設する形態で胴部に
周溝を陥没周設すること、平坦壁の端縁の中央部から対
向する周溝の溝底壁にかけての部分に、外方に拡がるテ
ーパー壁と底壁とから構成された凹部を陥没設するこ
と、溝底壁を含めた凹部の底壁中央部に、横突条状のリ
ブ条を突設すること、にある。
【0011】平坦壁の上下両縁に連設する形態で胴部に
周溝を夫々陥没周設し、平坦壁の上下両端縁の中央部か
ら対向する周溝の溝底壁にかけての部分に凹部を陥没設
するのが有効である。
周溝を夫々陥没周設し、平坦壁の上下両端縁の中央部か
ら対向する周溝の溝底壁にかけての部分に凹部を陥没設
するのが有効である。
【0012】凹部の横幅を、平坦壁に成形されたパネル
壁部の横幅と略等しくしするのが望ましい。
壁部の横幅と略等しくしするのが望ましい。
【0013】胴部を有底平行四角筒形状とし、この胴部
の少なくとも対向した一対の平板状筒壁部分を平坦壁と
するのが実用的である。
の少なくとも対向した一対の平板状筒壁部分を平坦壁と
するのが実用的である。
【0014】
【作用】外方に拡がるテーパ壁と平坦な底壁とから構成
された凹部は、平坦壁の端縁中央部から対向する周溝に
連続した形態で陥没設されるので、変形パネル壁部分と
周溝との間の平坦壁部分に、周溝側から食い込んだ形態
で形成され、これにより周溝の溝側壁と凹部のテーパ壁
との接続部に、平坦壁側に拡がった折れ曲がり線として
の稜線が形成されると共に、平坦壁部分に食い込んだ凹
部の縦のテーパ壁部分と横のテーパ壁部分との接続部
に、平坦壁側に拡がった折れ曲がり線としての稜線が形
成される。
された凹部は、平坦壁の端縁中央部から対向する周溝に
連続した形態で陥没設されるので、変形パネル壁部分と
周溝との間の平坦壁部分に、周溝側から食い込んだ形態
で形成され、これにより周溝の溝側壁と凹部のテーパ壁
との接続部に、平坦壁側に拡がった折れ曲がり線として
の稜線が形成されると共に、平坦壁部分に食い込んだ凹
部の縦のテーパ壁部分と横のテーパ壁部分との接続部
に、平坦壁側に拡がった折れ曲がり線としての稜線が形
成される。
【0015】このように、凹部の両側端、すなわち周溝
と変形パネル壁部分との間の平坦壁部分の両側端部に、
平坦壁側に拡がった折れ曲がり線が形成されるので、壜
体内の減圧程度が、変形パネル壁単独の陥没変形では吸
収し切れない状態となると、上記した折れ曲がり線にガ
イドされて、周溝と変形パネル壁部分との間の平坦壁部
分の両側端部分が陥没方向に湾曲変形し、これによりこ
の平坦壁部分全体が陥没変位して発生している減圧を吸
収する。
と変形パネル壁部分との間の平坦壁部分の両側端部に、
平坦壁側に拡がった折れ曲がり線が形成されるので、壜
体内の減圧程度が、変形パネル壁単独の陥没変形では吸
収し切れない状態となると、上記した折れ曲がり線にガ
イドされて、周溝と変形パネル壁部分との間の平坦壁部
分の両側端部分が陥没方向に湾曲変形し、これによりこ
の平坦壁部分全体が陥没変位して発生している減圧を吸
収する。
【0016】この平坦壁部分の陥没変位は、凹部を陥没
成形することにより形成される折れ曲がり線に導かれて
生じる湾曲変形により発生するので、その変形形態は常
に一定していると共に、従来技術において、平坦壁の陥
没変形の発生を強力に阻止していた周溝部分に、折れ曲
がり線を形成したので、この平坦壁の陥没変形は容易に
無理なく生じることになる。
成形することにより形成される折れ曲がり線に導かれて
生じる湾曲変形により発生するので、その変形形態は常
に一定していると共に、従来技術において、平坦壁の陥
没変形の発生を強力に阻止していた周溝部分に、折れ曲
がり線を形成したので、この平坦壁の陥没変形は容易に
無理なく生じることになる。
【0017】また、凹部を形成することにより、周溝と
変形パネル壁との間の平坦壁部分の高さ幅が小さくなる
ため、この平坦壁部分の中央部分の機械的な剛性が低下
することになり、特に角筒状大型壜体の場合のように、
平坦壁の横幅が大きいと、この高さ幅の小さい平坦壁部
分の横長が大きくなり、この大きくなった分だけ中央部
分の陥没屈曲変形に対する剛性が低下するが、溝底壁を
含めた凹部の底壁中央部に、横突条状のリブ条を設けた
ので、平坦壁構造の凹部の底壁の中央部分が横方向に沿
って湾曲変形し難くなり、これにより低下した平坦壁部
分の剛性を凹部側から補強している。
変形パネル壁との間の平坦壁部分の高さ幅が小さくなる
ため、この平坦壁部分の中央部分の機械的な剛性が低下
することになり、特に角筒状大型壜体の場合のように、
平坦壁の横幅が大きいと、この高さ幅の小さい平坦壁部
分の横長が大きくなり、この大きくなった分だけ中央部
分の陥没屈曲変形に対する剛性が低下するが、溝底壁を
含めた凹部の底壁中央部に、横突条状のリブ条を設けた
ので、平坦壁構造の凹部の底壁の中央部分が横方向に沿
って湾曲変形し難くなり、これにより低下した平坦壁部
分の剛性を凹部側から補強している。
【0018】要するに、凹部を設けた平坦壁部分は、凹
部のリブ条により、その中央部分が内方に湾曲変形する
ことなく、安定した横梁状態を維持したまま、全体的に
没変位するのである。
部のリブ条により、その中央部分が内方に湾曲変形する
ことなく、安定した横梁状態を維持したまま、全体的に
没変位するのである。
【0019】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、胴部2が略有底長方形筒形状をし
た、2.5リットル入りのPET製2軸延伸ブロー成形
壜体1の全体正面図である。
説明する。図1は、胴部2が略有底長方形筒形状をし
た、2.5リットル入りのPET製2軸延伸ブロー成形
壜体1の全体正面図である。
【0020】胴部2の上端には、上方に縮寸した多角筒
錐台形状をした肩部8を介して、外周面に螺条とフラン
ジとを突周設した短円筒状の口部9を立設している。
錐台形状をした肩部8を介して、外周面に螺条とフラン
ジとを突周設した短円筒状の口部9を立設している。
【0021】図示実施例では、胴部2の高さ方向の中央
よりもやや上位となる箇所に、周溝3を陥没周設してい
るが、胴部2の下端部にも同様の周溝3を周設しても良
いものである。
よりもやや上位となる箇所に、周溝3を陥没周設してい
るが、胴部2の下端部にも同様の周溝3を周設しても良
いものである。
【0022】周溝3は、平坦な溝底壁3bと、この溝底
壁3bの上下両端縁から、外方にゆくに従って相互間隔
を広げる方向に傾斜した一対の溝側壁3aとから構成さ
れ、胴部2の座屈強度を高める作用を発揮する。
壁3bの上下両端縁から、外方にゆくに従って相互間隔
を広げる方向に傾斜した一対の溝側壁3aとから構成さ
れ、胴部2の座屈強度を高める作用を発揮する。
【0023】周溝3により、上下に2分割された胴部2
の各平板状筒壁部分、すなわち八つの平板状筒壁部分に
は、それぞれ中央部に減圧吸収のためのパネル壁部5が
形成(図1および図2参照)されており、胴部2の長手
辺筒壁部分にあって、周溝3よりも下方の平板状筒壁部
分を平坦壁4(図1参照)としているので、平坦壁4は
胴部2の前後に対向して一対設けられることになる。
の各平板状筒壁部分、すなわち八つの平板状筒壁部分に
は、それぞれ中央部に減圧吸収のためのパネル壁部5が
形成(図1および図2参照)されており、胴部2の長手
辺筒壁部分にあって、周溝3よりも下方の平板状筒壁部
分を平坦壁4(図1参照)としているので、平坦壁4は
胴部2の前後に対向して一対設けられることになる。
【0024】両平坦壁4の周溝3との接続縁部である上
端部中央部には、平坦な底壁6aを溝底壁3bから延長
させた形態で、横長な凹部6が陥没設されている。
端部中央部には、平坦な底壁6aを溝底壁3bから延長
させた形態で、横長な凹部6が陥没設されている。
【0025】凹部6は、外方に拡がるテーパー壁6a
と、このテーパー壁6aの内方端に連設して凹部6の底
部を形成する底壁6bとから構成されており、この底壁
6bと周溝3の溝底壁3bとは同一平面を形成し、ま
た、周溝3の溝底壁3bを含めた凹部6の底壁6bの中
央部分に、横突条状のリブ条7を突設している。
と、このテーパー壁6aの内方端に連設して凹部6の底
部を形成する底壁6bとから構成されており、この底壁
6bと周溝3の溝底壁3bとは同一平面を形成し、ま
た、周溝3の溝底壁3bを含めた凹部6の底壁6bの中
央部分に、横突条状のリブ条7を突設している。
【0026】図示実施例の場合、凹部6はパネル壁部5
とほぼ等しい横幅で成形されているので、減圧吸収のた
めの平坦壁4の陥没変形は、このパネル壁部5を設けた
平坦壁4部分全体が変形することになり、これによりパ
ネル壁部5の減圧を吸収する陥没変形は、この平坦壁4
の陥没変形に影響されることなく、一定した形態で達成
されることになる。
とほぼ等しい横幅で成形されているので、減圧吸収のた
めの平坦壁4の陥没変形は、このパネル壁部5を設けた
平坦壁4部分全体が変形することになり、これによりパ
ネル壁部5の減圧を吸収する陥没変形は、この平坦壁4
の陥没変形に影響されることなく、一定した形態で達成
されることになる。
【0027】リブ条7は、凹部6の中央部分に、凹部6
の横幅の略半分の長さで突設されているので、周溝3の
溝底壁3bを含めた凹部6の平坦な底壁6aの中央部分
の横方向に沿った湾曲陥没変形の発生を強力に阻止し、
これにより対向している凹部6に隣接して高さ幅が小さ
くなっている平坦壁4部分の横方向に沿った湾曲陥没変
形の発生を阻止している。
の横幅の略半分の長さで突設されているので、周溝3の
溝底壁3bを含めた凹部6の平坦な底壁6aの中央部分
の横方向に沿った湾曲陥没変形の発生を強力に阻止し、
これにより対向している凹部6に隣接して高さ幅が小さ
くなっている平坦壁4部分の横方向に沿った湾曲陥没変
形の発生を阻止している。
【0028】なお、凹部6の高さ幅寸法を、壜体1を掴
持する指先が余裕をもって侵入できる値とすると共に、
この凹部6の深さを、侵入した指先が強く引っ掛かるこ
とのできる値とすることにより、凹部6を設けた胴部2
中央部分を把持部として機能させることができ、壜体1
の取り扱いを良好なものとすることができる。
持する指先が余裕をもって侵入できる値とすると共に、
この凹部6の深さを、侵入した指先が強く引っ掛かるこ
とのできる値とすることにより、凹部6を設けた胴部2
中央部分を把持部として機能させることができ、壜体1
の取り扱いを良好なものとすることができる。
【0029】
【考案の効果】本考案は、上記した構成であるので、以
下に示す効果を奏する。壜体内に発生した減圧の吸収
は、胴部の筒壁の設けられたパネル壁部の陥没変形だけ
によるのではなく、このパネル壁部を一部に設けた平坦
壁のほぼ全体の陥没変形、さらには平坦壁から周溝にか
けての部分に設けられた凹部の陥没変形によっても達成
され、もって極めて大きな減圧吸収能力を発揮すること
ができる。
下に示す効果を奏する。壜体内に発生した減圧の吸収
は、胴部の筒壁の設けられたパネル壁部の陥没変形だけ
によるのではなく、このパネル壁部を一部に設けた平坦
壁のほぼ全体の陥没変形、さらには平坦壁から周溝にか
けての部分に設けられた凹部の陥没変形によっても達成
され、もって極めて大きな減圧吸収能力を発揮すること
ができる。
【0030】減圧吸収のためにパネル壁部、平坦壁、凹
部の各陥没変形は、一定したかつ安定した形態で達成さ
せることができ、陥没変形が良好な外観体裁で達成さ
れ、壜体の外観体裁を損なうことがない。
部の各陥没変形は、一定したかつ安定した形態で達成さ
せることができ、陥没変形が良好な外観体裁で達成さ
れ、壜体の外観体裁を損なうことがない。
【0031】凹部にはリブ条が設けられているので、大
型壜体のように、パネル壁部分を形成した平坦壁の横幅
が大きいために、この平坦壁部の剛性が低くなる場合で
あっても、対向した平坦壁の中央部分の剛性を充分に高
めることができ、これによりパネル壁部の陥没変形と一
緒に平坦壁の中央部分が陥没屈曲変形するのを確実に阻
止することができ、もってパネル壁部と一緒となった平
坦壁全体の陥没変位による減圧吸収動作が安定してかつ
円滑に達成される。
型壜体のように、パネル壁部分を形成した平坦壁の横幅
が大きいために、この平坦壁部の剛性が低くなる場合で
あっても、対向した平坦壁の中央部分の剛性を充分に高
めることができ、これによりパネル壁部の陥没変形と一
緒に平坦壁の中央部分が陥没屈曲変形するのを確実に阻
止することができ、もってパネル壁部と一緒となった平
坦壁全体の陥没変位による減圧吸収動作が安定してかつ
円滑に達成される。
【0032】凹部は、周溝の基本的な構成を損なうこと
なく形成されているので、周溝が発揮する座屈強度補強
作用を劣化させることがなく、もって座屈強度を低下さ
せることなく、減圧吸収能力の高い壜体を提供すること
ができる。
なく形成されているので、周溝が発揮する座屈強度補強
作用を劣化させることがなく、もって座屈強度を低下さ
せることなく、減圧吸収能力の高い壜体を提供すること
ができる。
【0033】従来の壜体に対して、新たにリブ条を有す
る凹部を追加設しただけであり、この凹部の成形は無理
なく簡単にできるので、従来からの成形技術をそのまま
利用して簡単に実施することができる。
る凹部を追加設しただけであり、この凹部の成形は無理
なく簡単にできるので、従来からの成形技術をそのまま
利用して簡単に実施することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す全体正面図。
【図2】図1に示した実施例の側面図。
【図3】凹部のリブ条が位置する周溝部分の一部平断面
部。
部。
1 ; 壜体 2 ; 胴部 3 ; 周溝 3a; 溝側壁 3b; 溝底壁 4 ; 平坦壁 5 ; パネル壁部 6 ; 凹部 6a; テーパー壁 6b; 底壁 7 ; リブ条 8 ; 肩部 9 ; 口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−199511(JP,U) 実開 昭58−73711(JP,U) 実開 昭62−82920(JP,U) 実開 平1−176014(JP,U) 実開 平4−13509(JP,U) 実開 平6−1213(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 1/00 - 1/48
Claims (4)
- 【請求項1】 有底筒形状をした胴部(2) に、減圧吸収
のためのパネル壁部(5) を有する横幅の広い平坦壁(4)
を形成し、該平坦壁(4) の端縁に連設する形態で前記胴
部(2) に周溝(3) を陥没周設し、前記平坦壁(4) の端縁
の中央部から対向する前記周溝(3) の溝底壁(3b)にかけ
ての部分に、外方に拡がるテーパー壁(6a)と底壁(6b)と
から構成された凹部(6) を陥没設し、さらに前記溝底壁
(3b)を含めた前記凹部(6) の底壁(6b)中央部に、横突条
状のリブ条(7) を突設して成る合成樹脂製壜体。 - 【請求項2】 平坦壁(4) の上下両縁に連設する形態で
胴部(2) に周溝(3)を夫々陥没周設し、前記平坦壁(4)
の上下両端縁の中央部から対向する前記周溝(3) の溝底
壁(3b)にかけての部分に凹部(6) を陥没設した請求項1
に記載の合成樹脂製壜体。 - 【請求項3】 凹部(6) の横幅を、平坦壁(4) に成形さ
れたパネル壁部(5)の横幅と略等しくした請求項1また
は2に記載の合成樹脂製壜体。 - 【請求項4】 胴部(2) を有底平行四角筒形状とし、該
胴部(2) の少なくとも対向した一対の平板状筒壁部分を
平坦壁(4) とした請求項1または2または3に記載の合
成樹脂製壜体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213492U JP2585264Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 合成樹脂製壜体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213492U JP2585264Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 合成樹脂製壜体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651110U JPH0651110U (ja) | 1994-07-12 |
JP2585264Y2 true JP2585264Y2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=14045966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9213492U Expired - Fee Related JP2585264Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 合成樹脂製壜体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585264Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP9213492U patent/JP2585264Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0651110U (ja) | 1994-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20010030166A1 (en) | Plastic bottle | |
US5199588A (en) | Biaxially blow-molded bottle-shaped container having pressure responsive walls | |
JP3693775B2 (ja) | 押潰し可能なプラスチック容器 | |
JP2839012B2 (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JP2905838B2 (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JP2585264Y2 (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JP2006327677A (ja) | 合成樹脂製ボトル | |
JP3887753B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP3050587U (ja) | 二軸延伸ブロー成形容器 | |
JPH0589214U (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JP6060576B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP4840652B2 (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JPH08276924A (ja) | 合成樹脂製角形中空容器 | |
JP4994157B2 (ja) | 樹脂製容器 | |
JP7172035B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP2949459B2 (ja) | ポリエチレンテレフタレート樹脂製中空容器 | |
JPS6229375Y2 (ja) | ||
JP4697631B2 (ja) | 合成樹脂製ボトル | |
JP3544706B2 (ja) | 二軸延伸ブロー成形容器 | |
JP2607799Y2 (ja) | プラスチックボトル | |
JP2580547Y2 (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JPH061213U (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
JP3688386B2 (ja) | 二軸延伸壜 | |
JP4778195B2 (ja) | 減容化容器 | |
JP2008030817A (ja) | 合成樹脂製ボトル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |