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JP2582425Y2 - リンク部材 - Google Patents

リンク部材

Info

Publication number
JP2582425Y2
JP2582425Y2 JP5062492U JP5062492U JP2582425Y2 JP 2582425 Y2 JP2582425 Y2 JP 2582425Y2 JP 5062492 U JP5062492 U JP 5062492U JP 5062492 U JP5062492 U JP 5062492U JP 2582425 Y2 JP2582425 Y2 JP 2582425Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collar
bar
winding
link member
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5062492U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH069758U (ja
Inventor
真二 川野
邦彦 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yorozu Corp
Original Assignee
Yorozu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yorozu Corp filed Critical Yorozu Corp
Priority to JP5062492U priority Critical patent/JP2582425Y2/ja
Publication of JPH069758U publication Critical patent/JPH069758U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2582425Y2 publication Critical patent/JP2582425Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、円筒形状をしたカラー
と棒材とからなるリンク部材に関し、特に生産性および
品質が向上されたリンク部材に関する。
【0002】
【従来の技術】回転あるいは揺動自在に取り付けられ、
部材を支持したり負荷を伝達したりする部材の1つとし
て、図6に示されるように、円筒形状のカラー11とこ
のカラーの側面に溶接された棒材13とからなるリンク
部材15があり、様々なところで用いられている。自動
車においても用いられており、その例としては車輪を支
持するナックルを案内し、サスペンションアームを構成
するテンションロッドを挙げることができる。テンショ
ンロッドは、円筒形状のカラーにゴムなどの緩衝材を装
入した状態で、このカラーにおいて車体に軸支されてい
る。
【0003】図示されるように、板材を巻き成形してな
る円筒形の巻きカラー11は、巻き成形により突き合わ
された両端面の接触部17つまり突き合わせ部17を有
しており、両長端面に位置決め用の凹部19を有してい
る。したがって、巻きカラー11に棒材13を突き当て
て溶接する際には、凹部19に図示しない治具を係合さ
せることにより、突き合わせ部17が棒材13を突き当
てる位置になるように巻きカラー11を位置決めでき
る。これにより、棒材13は確実に巻きカラー11の突
き合わせ部17を跨ぐ位置に溶接される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(a)に示されるように、巻きカラー11の側面は曲面
なので、接合端面21が平面である棒材13を溶接接合
すると、強度不足や溶接不良などの問題を生じやすい。
したがって棒材13を確実に溶接するには、図7(b)
に示されるように、棒材13の接合端面21を巻きカラ
ー11の側面形状に対応する形状に加工しなければなら
ず、製造工程数やコストの増大につながる。また図6に
示されるように、位置決め用の凹部19または穴部を巻
きカラーの端面や側面に設けると、十分なカラー強度を
確保できない場合がある。
【0005】以上の問題に鑑みてなされた本考案は、工
程数やコストを増大することなく、高強度なリンク部材
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案は、短冊状の板材を巻いて当該板材の両端面を
突き合わせて円筒形状に成形されたカラーと、当該カラ
ーにこの中心軸に対して直角の方向に溶接接合される棒
材とからなるリンク部材において、前記板材の両端面に
それぞれ凹部を設け、突き合わせ部に嵌合孔を形成する
前記カラーと、溶接端部が前記突き合わせ部を横切って
前記嵌合孔に嵌合すると共に前記溶接端部で前記カラー
に溶接接合される前記棒材とを有するリンク部材であ
る。
【0007】
【作用】巻きカラーは両突き合わせ端面に半円形状の凹
部を有する板材を巻き成形することにより形成されてお
り、巻き成形により突き合わせ部には棒材より大きい嵌
合孔が形成される。したがって棒材の嵌合孔内への差込
み量は調節自在であり、棒材の長さ寸法にばらつきがあ
っても、棒材を出入れすることによりリンク部材の棒部
の長さを容易に調整でき、安定した品質のリンク部材を
生産できる。また棒材を挿入する嵌合孔を位置決め基準
として用いることにより、位置決め用の凹部が不要にな
るので、工程を削減でき、強度低下を防止できる。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。なお、既に説明した部材と共通の部材には同一の符
号を付す。図1は、本考案のリンク部材の一実施例であ
るテンションロッド15を示す斜視図である。図示され
るように、テンションロッド15は円筒形状の巻きカラ
ー11を有しており、図2(a)および図2(b)に示
されるように、この円筒形状の巻きカラー11は短冊状
の板材25を巻き成形して形成されている。図2(a)
に示されるように、板材の両突き合わせ端面27,29
には半円形の凹部31,33が形成されており、したが
って巻き成形を行うと、図2(b)に示されるように、
突き合わせ部には嵌合孔35が形成される。なおこの嵌
合孔の形状は、特に円形である必要はなく、嵌合孔に装
入され溶接接合される棒材の形状などの条件により適宜
選択するとよい。図3(a)および図3(b)に示され
るように、巻きカラー11に溶接される前記棒材13
は、巻きカラー11の突き合わせ部17に形成された嵌
合孔35に、棒材13の接合側の端部37を装入して位
置決めされた後溶接されるようになっている。したがっ
て、巻きカラー11の嵌合孔35に棒材13を装入する
ことにより、極めて容易に巻きカラー11と棒材13と
を位置決めできる。さらにその上、位置決め用の凹部を
巻きカラー11の端面や側面に設ける必要がないので、
工程数を減少することができる。またこの時、図4に示
されるように、棒材13の接合側端部37を巻きカラー
11の内径より内側に突出させないようにしているの
で、棒材13の接合側端部37を入念に仕上げる必要が
なく、工程をさらに簡素化できる。そして、棒材13の
嵌合孔35への装入量を自在に調節できるので、棒材製
造時の寸法管理が容易になり、歩留まりが向上する。
【0009】図5は、上述のリンク部材がテンションロ
ッドとして使用された自動車用のサスペンションを示す
図である。図示されるように、一端にピボット軸41,
43を有するロアリンク45とアッパアーム47は、ピ
ボット軸41,43において車体(不図示)に揺動自在
に軸支されており、ロアリンク45とアッパアーム47
の揺動側の先端部には、車輪Wを支持するナックル49
がボールジョイント51,53を介して、回転自在に取
り付けられている。またロアリンク45には、ほぼ車体
の前後方向つまり矢視方向に延びるテンションロッド1
5が接続されており、ロアリンク15とテンションロッ
ド15によりロアアームを構成するようになっている。
このテンションロッド15は、端部に設けられる円筒形
状の巻きカラー11において揺動自在に車体に接続され
ており、巻きカラー11内には弾性素材つまりインシュ
レータ55が装着されている。なお棒材を、棒材の接合
側の端部が巻きカラーの内部に突出しないように溶接し
ているので、インシュレータの圧入などに支障はない。
このようなテンションロッド15により、サスペンショ
ンに加わるB矢視方向つまり車体の前後方向の負荷を受
ける。棒材13の先端部56は平坦となっており、使用
する棒材が中空棒材であれば、先端部56を押し潰すこ
とにより、また中実の棒材であれば先端部を切削加工あ
るいは塑性加工などにより平坦に成形する。
【0010】なおテンションロッドに用いる棒材に、接
合側の端部に開口部を有する中空棒材を用いても、中実
の棒材と同様に確実に溶接接合できる。そして巻きカラ
ー内部には一般にインシュレータ等が圧入組付けされる
ので、中空棒材の内部と外部とを遮断でき内部に異物が
侵入することはない。
【0011】また、リンク部材の用途は多岐に亘ってお
り、例えばトーションバーの車体側を支持するアンカー
アームなどにも適用されている。さらに、リンク部材は
以上のような比較的高い強度が要求される部材ばかりで
なく、あまり強度を必要としない部材としても用いるこ
とができ、その適用例に、アクセルペダルなどのペダル
を支持し、踏込み力を伝達するペダル支持部材を挙げる
ことができる。
【0012】
【考案の効果】以上のように本考案のリンク部材は、巻
きカラーの嵌合孔に棒材の接合側端部を差込んだ後溶接
するので、巻きカラーと棒材の位置決めが確実にでき、
高品質である。しかも位置決め用の穴や凹部を巻きカラ
ーに設ける必要がないので、高強度である。また棒材の
嵌合孔への差し込み量を調整することにより、巻きカラ
ーから突き出た部分である部材の有効長さを微調整でき
るので、寸法精度が極めて安定する。さらに、棒材の接
合側の端面を巻きカラーの側面形状に対応した形状に加
工した後、巻きカラーの側面に突き当てて溶接するので
なく、棒材を嵌合孔に差込んで位置決めした後溶接する
ので、本考案のリンク部材は巻きカラーに対する棒材先
端部の平坦面の向きが正確に位置決めされている。
【0013】なお、用いる巻きカラーがいかなる肉厚で
あっても、本考案のリンク部材であれば上記効果を奏す
るが、特に肉厚の厚い巻きカラーを有するリンク部材に
おいてその効果が著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案のリンク部材の一実施例であるテン
ションロッドを示す斜視図、
【図2】(a)は、巻き成形され巻きカラーに成形され
る板材を示す斜視図であり、図2(b)は、この板材を
巻き成形して形成した巻きカラーを示す斜視図、
【図3】(a)は巻きカラーと棒材とを溶接する位置に
位置決めした状態を示す正面図であり、図3(b)はそ
の側面図、
【図4】は、図3(b)のA−A断面を示す断面図、
【図5】は、実施例のリンク部材がテンションロッドと
して使用された自動車用のサスペンションを示す斜視
図、
【図6】は、比較例のテンションロッドを示す斜視図、
【図7】(a)は、別の比較例のテンションロッドを示
す正面図であり、図7(b)は、比較例のテンションロ
ッドを示す正面図である。
【符号の説明】
11…巻きカラー 13…棒材 1
5…リンク部材 17…突き合わせ部 19…凹部 2
1…接合側の端部 25…板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/00 501 B23K 9/025 B23K 9/028 B23K 33/00 B23K 37/053 B60G 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状の板材を巻いて当該板材の両端面
    を突き合わせて円筒形状に成形されたカラーと、当該カ
    ラーにこの中心軸に対して直角の方向に溶接接合される
    棒材とからなるリンク部材において、 前記板材の両端面にそれぞれ凹部を設け、突き合わせ部
    に嵌合孔を形成する前記カラーと、 溶接端部が前記突き合わせ部を横切って前記嵌合孔に嵌
    合すると共に前記溶接端部で前記カラーに溶接接合され
    る前記棒材とを有するリンク部材。
JP5062492U 1992-07-20 1992-07-20 リンク部材 Expired - Lifetime JP2582425Y2 (ja)

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JP5062492U JP2582425Y2 (ja) 1992-07-20 1992-07-20 リンク部材

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JPH069758U JPH069758U (ja) 1994-02-08
JP2582425Y2 true JP2582425Y2 (ja) 1998-10-08

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101643704B1 (ko) * 2015-11-12 2016-08-11 주식회사 투엠모터스 자동차 고박용 래싱훅 또는 토잉훅 제조방법

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JPH069758U (ja) 1994-02-08

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