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JP2576330Y2 - スチールコード類用巻取りリール - Google Patents

スチールコード類用巻取りリール

Info

Publication number
JP2576330Y2
JP2576330Y2 JP1993062615U JP6261593U JP2576330Y2 JP 2576330 Y2 JP2576330 Y2 JP 2576330Y2 JP 1993062615 U JP1993062615 U JP 1993062615U JP 6261593 U JP6261593 U JP 6261593U JP 2576330 Y2 JP2576330 Y2 JP 2576330Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
reel
take
terminal holder
pressing operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993062615U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0728156U (ja
Inventor
尚祐 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1993062615U priority Critical patent/JP2576330Y2/ja
Publication of JPH0728156U publication Critical patent/JPH0728156U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576330Y2 publication Critical patent/JP2576330Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスチールコード類用巻取
りリールに関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】ゴム製品補強用のス
チールコードやこれを得るためのフィラメントは伸線加
工、撚り加工および最終製品の段階でそれぞれリールな
いしボビンに巻取られる。この巻取りリールは巻胴の両
端に金属製円板からなるフランジを固着しており、巻胴
に巻いたスチールコードやフィラメント(以下スチール
コードと称す)の端末部を止めるため、一般に実開平3
−62067号公報のようにフランジに導出穴を設け、
この導出穴からスチールコード端末部をフランジ外部に
引出し、導出穴と隔たって位置のフランジ外面に設けた
V状ないしU状のクリップに挟み込み係止させるように
していた。しかしこの構造では、スチールコードを止め
る際に端末部をいちいち導出穴から外部に導き導出穴エ
ッジで屈曲しなければならず、またスチールコードを使
用するときにも導出穴から胴内側に抜かなければならな
いため作業が煩雑であった。さらにコード端末部が屈曲
しているため、穴からスチールコードを抜くときに端末
部を放すと絡み合ったりもつれたりし、カレンダー作業
でコード切断を起こすなどのトラブルを発生させる問題
があった。スチールコードの端末止めの他の構造とし
て、導出穴の代りにフランジ外縁にV字状またはU字状
の切欠きを設けたものもあるが、この構造は前記先行技
術に比べてスチールコードの取出しは容易であるもの
の、切欠きによってリール強度が低下すると同時に、リ
ールの取扱いの際に切欠きによって手指を切ったりし、
安全上問題があった。また、実開平3−62069号公
報にはフランジの外縁に沿って長孔を形成し、その近傍
のフランジ外面にクリップを設けた構造が提案されてい
るが、このものではスチールコードの端末部をV状に塑
性変形してそのV字屈曲部分をクリップで止めなければ
ならないため煩雑であるうえ、スチールコード端末のか
なりの長さがロスとなりやすく不経済であるという問題
があった。
【0003】本考案は前記のような問題点を解消するた
めに考案されたもので、その目的とするところは、簡単
な構造でしかも簡単な操作でスチールコードの端末部を
直線状のままリール内側で保持することができ、スチー
ルコードの使用時にも端末部を持ってそのまま引き出す
ことができる実用的なスチールコード類用巻取りリール
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、巻取りリールのフランジの外周縁付近に、ス
チールコード類の端末部に対する挟持部がフランジ内面
側に位置する開閉自在な端末保持具を備えてなり、前記
端末保持具が線条材または板ばねからなり、フランジ外
周縁付近に固着された基部と、基部に連続し常態におい
てフランジ外縁のカール部の外線よりも内側においてフ
ランジ外面から離間する方向に付勢された押圧操作部
と、該押圧操作部からフランジに形成した穴を通してフ
ランジ内面側に伸びる出没部と、出没部の前端から上方
に屈曲した挟持部とを一連に形成し、全体が側面からみ
て釣針に類する形状からなっている構成としている。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1ないし図4は本考案によるスチールコード類
用巻取りリールの第1実施例を示しており、1は巻胴、
2,2は巻胴1の端部に固着された一対の円形状のフラ
ンジであり、フランジ2,2には外周縁にカール部20
が設けられる一方、内周側からは複数の補強リブ21,
21が設けられている。3は本考案で特徴とするフラン
ジ内側保持式の端末保持具であり、前記フランジ2,2
の一方または双方の外周に近い部位に1か所または複数
個所取り付けられる。この端末保持具3は、第1実施例
では、フランジ外周縁付近に固着された基部30と、基
部30に連続し常態においてフランジ外面から離間する
方向に付勢された押圧操作部31と、該押圧操作部31
から前方に伸びる出没部32と、出没部の前端から上方
に屈曲した挟持部33とを一体かつ一連に有し、側面か
らみて釣針に類する形状となっている。前記出没部32
はフランジ2の板厚を貫く穴22を介してフランジ内面
側に突出し、挟持部33はフランジ内面23に接するか
またはスチールコードWの径よりも小さな寸法のギャッ
プを持つようにフランジ内面23と対向している。
【0006】この第1実施例では、端末保持具3は正面
からみて舌片状輪郭に曲げ加工した線材で構成され、押
圧操作部31と出没部32は2本の略平行状な線からな
り、挟持部33は2本の線がヘアピン状につながってい
る。図5は本考案の第2実施例を示しており、この実施
例では端末保持具3は板ばねからなっている。いずれの
実施例においても基部30はフランジ外面に溶接されて
いるが、これに限らず、カール部20に差し込み挟着し
あるいはかしめる方法など任意である。 なお、図示し
ないが線材と板ばねとを組合せ、たとえば押圧操作部3
1までを板ばねとしそれから先の出没部32と挟持部3
3を線材で構成してもよい。
【0007】図6は第3実施例を示しており、この実施
例では端末保持具3はカール部20の一部を利用して基
部30と押圧操作部31が構成されている。すなわちカ
ール部20の一部にフランジ外面から離間する方向に曲
げられてバネ性を付与された舌片部200を形成し、該
舌片部200の自由端部に出没部32と挟持部33とを
有する線状または板状の端末保持具3を固着している。
図6(a)は出没部端部を舌片部200の内面に接合して
おり、図6(b)は出没部端部を舌片部200の外面に溶
接または巻締めなどによって固定している。
【0008】いずれの実施例においても押圧操作部31
はカール部20の外線よりも内側に位置していることが
必要であり、また挟持部33はスチールコードWの巻装
工程の障害とならないように常態において巻装有効幅よ
り外側に位置していることが望ましい。図7(a)(b)は挟
持部33をより確実に巻装有効幅より外側に位置させる
ための構造を示しており、端末保持具3の取付け領域の
フランジ部分に、フランジ内面23より外側に窪んだ凹
部25を形成し、ここに常態において挟持部33が位置
するようにしている。このような構成を採用すれば、補
強リブ21を外側に膨出するように設けても何ら問題が
ない。図7(a)(b)の場合、端末保持具3は図3ないし図
6のいずれの構造をとることができる。
【0009】
【実施例の作用】本考案は上記のような構成からなるの
で、押圧操作部31を操作しない状態では挟持部33は
フランジ内面23に接触するかまたはわずかな隙間をお
いて対向している。巻胴1に対してスチールコードWを
巻装し終わり、端末部wを止めるときには図3(a)のよ
うに手指で押圧操作部31を押圧するものであり、こう
すれば基部30を支点として押圧操作部31はフランジ
外面24に接近するように変位し、それに伴って出没部
32はフランジ内側に突入し、図3(b)のように挟持部
33はフランジ内面23と十分に離間した開き状態とな
る。そこで片方の手で持った端末部wを上方から挟持部
33とフランジ内面23との間に装入し、押圧操作部3
1の押圧を解除すれば、復元力によって出没部32がフ
ランジ外側に突出するため挟持部33は自動的に閉じ、
端末部wは図3(c)と図4(b)のようにフランジ内面23
との間でしっかりと挟持される。従って、端末止め操作
は容易である。その後スチールコードWを使用するとき
には、図4のように挟持部33から先に伸びている端末
部wを持って上方に持ち上げれ挟持部33による保持が
瞬時に解かれるため、きわめて簡単に引出すことができ
る。そして端末部wは無理に屈曲されていないため端末
まで無駄なく使用することができる。
【0010】
【考案の効果】以上説明した本考案の請求項1によると
きには、巻取りリールのフランジの外周縁付近に、スチ
ールコード類の端末部に対する挟持部33がフランジ内
面側に位置する開閉自在な端末保持具3を備えてなり、
前記端末保持具3が線条材または板ばねからなり、フラ
ンジ外周縁付近に固着された基部30と、基部30に連
続し常態においてフランジ外縁のカール部20の外線よ
りも内側においてフランジ外面から離間する方向に付勢
された押圧操作部31と、該押圧操作部31からフラン
ジ2に形成した穴22を通してフランジ内面側に伸びる
出没部32と、出没部の前端から上方に屈曲した挟持部
33とを一連に形成し全体が側面からみて釣針に類する
形状からなっているので、簡単な操作でスチールコード
の端末部を直線状のままリール内側で保持することがで
き、スチールコードの使用時にも端末部を持ってそのま
ま引き出すことができ、しかも、端末保持具3の全体が
線条材または板ばねを加工して基部30と押圧操作部3
1と挟持部33が釣針に類する形状となっているため、
部品数が少なく、構造が非常に簡単で安価に得ることが
でき、かつまた押圧操作部31はフランジ外縁のカール
部20の外線よりも内側に位置するので、巻取りリール
が隣接するように配されてもみだりに操作されてしまう
ことがなく、また手指などを傷つける心配もないなどの
優れた効果が得られる。請求項3によれば、フランジ2
がフランジ内面23よりも外側に窪んだ凹部25を有
し、この凹部に端末保持具3の挟持部33が位置してい
るので、挟持部33を巻装有効幅より外側に位置させる
ことができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるスチールコード類用巻取りリール
の第1実施例を示す部分切欠側面図である。
【図2】同じくその正面図である。
【図3】図1の要部を状態変化を伴って示す拡大図であ
る。
【図4】図3の(c)の状態をフランジ外面と内面とで示す
説明図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す要部断面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示す要部断面図である。
【図7】本考案の第4実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 フランジ 3 端末保持具 20 フランジ外面 23 フランジ内面 30 基部 31 押圧操作部 32 出没部 33 挟持部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取りリールのフランジの外周縁付近に、
    スチールコード類の端末部に対する挟持部33がフラン
    ジ内面側に位置する開閉自在な端末保持具3を備えてな
    り、前記端末保持具が線条材または板ばねからなり、フ
    ランジ外周縁付近に固着された基部30と、基部30に
    連続し常態においてフランジ外縁のカール部20の外線
    よりも内側においてフランジ外面から離間する方向に付
    勢された押圧操作部31と、該押圧操作部31からフラ
    ンジ2に形成した穴22を通してフランジ内面側に伸び
    る出没部32と、出没部の前端から上方に屈曲した挟持
    部33とを一連に形成し全体が側面からみて釣針に類す
    る形状からなっていることを特徴とするスチールコード
    類用巻取りリール。
  2. 【請求項2】カール部20が一部にフランジ外面から離
    間する方向に曲げられてバネ性を付与された舌片部20
    0を有し、端末保持具3が該舌片部200の自由端部に
    固着されているものを含む請求項1に記載のスチールコ
    ード類用巻取りリール。
  3. 【請求項3】フランジ2がフランジ内面23よりも外側
    に窪んだ凹部25を有し、この凹部に端末保持具3の挟
    持部33が位置している請求項1または請求項2に記載
    のスチールコード類用巻取りリール。
JP1993062615U 1993-10-28 1993-10-28 スチールコード類用巻取りリール Expired - Lifetime JP2576330Y2 (ja)

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JPH0728156U JPH0728156U (ja) 1995-05-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS503510Y2 (ja) * 1971-06-17 1975-01-29
JPS5530935Y2 (ja) * 1976-12-09 1980-07-23
JP3062071U (ja) * 1999-01-05 1999-09-28 誠光 土屋 マルチスコップ

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JPH0728156U (ja) 1995-05-23

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